JP3939441B2 - 光コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバ同士を接続する際に用いられる光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、光ファイバのコネクタ成端を、工場以外の接続現場にて行う現場付けの各種の光コネクタが提案されている。現場付け光コネクタとは、予め先端研磨済みのフェルールに光ファイバを挿通固定することにより、フェルールへの光ファイバの接続後のコネクタ研磨作業を省略する方式の光コネクタである。
近年では、フェルールに予め短い光ファイバを挿入しておき、フェルール後端側に備えたメカニカルスプライスタイプの接続機構により、前記光ファイバと、別途後端側から挿入した光ファイバとを突き合わせ接続して、光ファイバ先端に光コネクタを組み立てるタイプの光コネクタが提案されてきている。
【0003】
図3から図5は、接続機構を具備する現場付け光コネクタの一例を示す。
図3および図4において、光コネクタ20は、いわゆるST形光コネクタであって、円筒状のカップリング21と、このカップリング21内に収納されたフェルール24と、このフェルール24の先端面23に対する後端側に配設された接続機構25とを備えている。
フェルール24の先端面23には、予め研磨が施されている。また、図5に示すように、このフェルール24に予め内装固定した光ファイバ22(裸ファイバ)は、一端(先端)が前記先端面23に露出し、他端(後端)が、前記接続機構25のほぼ中央部に到達する長さになっている。
【0004】
前記接続機構25は、筒状のストップリング27内に収納されている。フェルール24の後端部に固定された筒状のフェルールホールド29からは、フェルール24後方へ延びる筒部31が突設され、この筒部31の後端には、前記ストップリング27先端(図5中左側)へ突出状態に固定された補強リング29aが連結されている。
図5において、接続機構25は、3つの部材32a、32b、32cからなる二つ割り構造の素子32を、その外側に装着したバネ33(コ字状バネ、C形バネ等)によって一体化状態を維持するようにしてクランプ保持した構成になっている。二つ割りの素子32間には、例えば調心溝32d等からなる調心機構を備え、フェルール24側の光ファイバ22後端は、この調心溝32dによって、予め位置決め調心されている。
図3中符号26の楔を、ストップリング27の側面に開口された溝状の楔挿入穴28から素子32に対して挿抜すると、バネ33の力に抗して素子32を簡便に開閉することができ、この素子32を開放すると、光コードである光ファイバ36先端に露出させた光ファイバ心線36aを素子32間の前記調心溝32dへ挿入、引き抜きが可能となり、楔26を引き抜いて素子32を閉じると、バネ33のクランプ力によって、光ファイバ22(光ファイバ心線36aを挿入している時は光ファイバ36aも)が素子32内にクランプ保持される。
図4に示すように、ストップリング27の後端部27aには、光コードである光ファイバ36端末から引き出された抗張力体36a(ケブラ)や、コード被覆36b先端部が、かしめリング34、35によって、かしめ固定される。また、具体的には、接続機構25の素子32へは、光ファイバ36先端に露出させた光ファイバ心線36aが挿入される。
【0005】
図5に示すように、フェルールホールド29は、金属等の十分な剛性を有する材料からなる。このフェルールホールド29の、フェルール24の後端部に固着されるリング部30と、カップリング21の後端内周側から突設された環状係止片21aとの間には、フェルールホールド29の筒部31の外周に設けられたコイルバネ13が挿入され、両者の間を離間させるように働く。また、前記筒部31の後端近傍に形成された環状溝部11に嵌め込まれた係止リング12は、前記環状係止片21aが、フェルール24先端側から係合されるようになっており、フェルール24後端方向へのカップリング21の抜け止めになっている。
図3に示すように、カップリング21の直径方向に対向する2カ所には、カップリング21先端に開口し、かつカップリング21軸方向へ沿って延びる溝状の挿通溝14aが形成されており、この挿通溝14aの奥部(図1中右奥側)には、周方向へ向かって形成された係止溝14bが形成されている。
【0006】
光コネクタ20を光コネクタアダプタ1を介して別の光コネクタ20と接続するには、まず、フェルールホールド29のリング部30外周から突設されている位置決めキー30aを、光コネクタアダプタ1の接続筒部4のキー溝5へ挿入し、接続筒部4の係止突起6を、カップリング21の挿通溝14aに挿通させ、係止突起6を挿通溝14aの奥部に到達せしめた後、カップリング21を周方向へ僅かに回動させ、係止溝14bに係止突起6を係合させる。この時、フェルールホールド29およびフェルール24は、位置決めキー30aとキー溝5とによって回動せず、カップリング21のみが、フェルール24の軸回りに回動して、係止突起6が係止溝14bに係合し、光コネクタアダプタ1から光コネクタ20が引き抜かれなくなる。そして、光コネクタアダプタ1内にて突き合わせられたフェルール24間には、コイルバネ13の付勢力によって、突き合わせ力が与えられ、これにより、目的の低接続損失が確実に得られるようになっている。
カップリング21を逆方向に回動して、係止突起6と係止溝14bとの係合を解除すれば、光コネクタアダプタ1から光コネクタ20を引き抜くことができる。
なお、図1中、符号2は、各種機器等へのネジ止めのための孔、3は固定片である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光コネクタアダプタ1と接続された光コネクタ20に、光ファイバ36から後方(図4中右側)への引っ張り力が作用すると、この光ファイバ36の抗張力体36bやコード被覆36cが固定されているストップリング27が、フェルールホールド29やフェルール24とともに、コイルバネ13を押し縮めつつ、一体的に後方へ移動してしまい、光コネクタアダプタ1内にて突き合わせ接続されるフェルール間の突き合わせ力を確保出来なくなり、光学特性が低下する(接続損失の増大等)といった問題があった。すなわち、カップリング21は、係止溝14bと光コネクタアダプタ1側の係止突起6との係合によって、後方への引っ張り力に対して移動しないが、このカップリング21に対して、フェルールホールド29やフェルール24は、コイルバネ13の圧縮限度内で移動可能になっているため、ストップリング27に光ファイバ36からの引っ張り力が作用すると、ストップリング27と一体的に、コイルバネ13の圧縮限度内で後方へ移動してしまう。
【0008】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、別の光コネクタと突き合わせ接続された状態にて、光ファイバに引っ張り力が作用しても、この光ファイバ先端のフェルールが接続方向後方へ後退することが防止され、接続状態を確保でき、相手側の光コネクタのフェルールとの間に目的の接続損失が安定に得られる光コネクタを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の光コネクタは、抗張力体を内蔵する光ファイバ先端に組み立てられることで、この光ファイバを突き合わせ接続可能に成端する光コネクタであって、光ファイバが予め内装固定され先端研磨が施されてなるフェルールと、前記フェルールの後端側に連結され、このフェルール後端から突出した前記光ファイバを収納し、この光ファイバに対して、別の光ファイバを位置決め調心して突き合わせ接続する接続機構と、前記フェルール後端側に設けられて前記接続機構を収納し、かつ、前記接続機構によってフェルール側の光ファイバに対して接続される光ファイバ先端に引き出された前記抗張力体が固定されるストップリングと、前記フェルールに突き合わせ接続方向前方への付勢力を与えるための付勢手段と、前記ストップリングを収納する筒状に形成され、かつ、別のフェルールと突き合わせ接続するべく前記フェルールが挿入されるハウジングに係脱可能に係止されるカップリングとを具備してなり、前記ストップリングは、その外側に設けられた前記カップリングに対して、係止機構によって係止されることにより、前記突き合わせ接続方向後方への相対的な変位が規制されるようになっており、前記ストップリングは、前記接続機構を突き合わせ接続方向前後への移動を許容して収納する筒状であり、このストップリングの後端部に収納された前記付勢手段によって前記接続機構が付勢されることにより、前記フェルールに、突き合わせ接続方向前方への付勢力が前記接続機構を介して与えられるようになっていることを特徴とする光コネクタを前記課題の解決手段としている。
この光コネクタによれば、フェルール同士の突き合わせ接続時には、この光コネクタのフェルールが挿入されるハウジングにカップリングが係止されると、光ファイバ端末に引き出された抗張力体が固定されたストップリングに、この抗張力体を介して接続方向後方への光ファイバの引っ張り力が伝達されても、ストップリングは、係止機構によってカップリングに引き留められることで、それ以上、接続方向後方へ変位しない。これにより、フェルール、接続機構、ストップリング等のカップリングに対して一体的に相対変位する部分の接続方向後方への移動が規制され、付勢手段の付勢力が、突き合わせられたフェルール間の突き合わせ力として有効に働き、フェルール間に目的の光学特性(接続損失等)が安定に得られる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光コネクタにおいて、前記係止機構が、前記ストップリングおよび前記カップリングの一方に設けられた係合溝と、他方に設けられた係合突壁とからなり、前記係合溝の一側壁と係合突壁との係合によって、前記カップリングが、前記ストップリングの外側にて、該ストップリング回りに相対回転自在に支持されていることを特徴とする。なお、係合溝内には、フェルール接続方向前後への係合突壁の若干の変位を許容するクリアランスを確保することも可能である。
発明では、付勢手段の収納位置がストップリング後端部となるため、フェルールとカップリングとの間に付勢手段の収納領域を確保する必要が無くなる。また、ストップリング内に収納する付勢手段は、フェルールとカップリングとの間に設けられる付勢手段に比べて、構成の自由度が高く、小型化が容易である。しかも、カップリングに対して、フェルール、接続機構、ストップリングが変位しても、付勢手段の付勢力に変動が無く、フェルールに目的の付勢力を安定に作用させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光コネクタの実施の形態を、図を参照して説明する。
図1(a)、(b)および図2(a)、(b)において、符号50は、本実施の形態の光コネクタである。
図1(a)、(b)および図2(a)、(b)に示すように、この光コネクタ50は、予め先端面51aに研磨が施され、別の光コネクタのフェルールと突き合わせ接続されるフェルール51と、このフェルール51の後端側に設けられ、該フェルール51と一体的に変位可能に連結されている接続機構52と、前記フェルール51の後端側に設けられ、前記接続機構52を収納する円筒状のストップリング53と、このストップリング53の後端部53a(図1(a)、図2(a)右側)に収納され、接続機構25を介して、前記フェルール51を前方へ付勢する付勢手段54(コイルスプリング)と、前記ストップリング53の外側に設けられたカップリング55とを備えている。
【0011】
前記フェルール51は、セラミック、ジルコニア等からなる円筒状スリーブを主体として構成され、このスリーブ51bの中心軸線上に穿設された微細孔(図示せず)内には、予め光ファイバ56(裸ファイバ)が挿入固定されている。この光ファイバ56は長さ十数mm程度の短いものであり、その先端は、フェルール先端面51aに露出され、後端はフェルール51後端から、接続機構52内に挿入、収納されている。
【0012】
また、このフェルール51の後端部には、フェルールホールド57を備えている。フェルールホールド57は、金属等の十分な剛性を有する素材から全体が一体的に形成されることが一般的であり、フェルール51後端部に固定される円筒状のリング部57aと、このリング部57aからフェルール51後方へ延在突出された鍔部57bとを備えている。
【0013】
前記リング部57aの外周に形成された凹所57c(図1(b)および図2(a)参照)には、ストップリング53bの先端に固定された補強リング58が係合され、回り止めされている。補強リング58は、金属等の十分な剛性を有する素材から形成されることが一般的である。
【0014】
図2(a)、(b)に示すように、前記接続機構52は、前記鍔部57bおよびこの鍔部57bに対して開閉する二つの蓋体59a、59bからなる二つ割り構造の素子60と、この素子60の外側に装着され、素子60を一体化状態にクランプ保持するクランプバネ61(C形バネ、コ字状バネ等のスリーブ状のバネ)と、前記素子60の間に設けられた調心機構62とを備えている。そして、この接続機構52は、後端側(図2(a)中右側)から、ストップリング後端部53aの光ファイバ導入穴53bを介して別途挿入される光ファイバ63(図1(a)参照。例えば光ファイバ心線や裸ファイバ等)が調心機構62に挿入されることよって、予め調心機構62に挿入されているフェルール51側の光ファイバ56に対して位置決め調心して突き合わせ接続するようになっている。
図2(a)、(b)において、前記調心機構62である調心溝(図ではV溝)は、接続機構52後端側(図2(a)中右側)のガイド部62aと、このガイド部62aからフェルール51方向に連続し、前記ガイド部62aよりも調心精度の高い調心部62bとを備えているので、ガイド部62aから挿入された光ファイバ63は、円滑に調心部62bへ導かれ、この調心部61b内にて、前記フェルール51側の光ファイバ56と突き合わせ接続される。
なお、調心機構としては、前記V溝以外の丸溝、角溝等の調心溝、マイクロキャピラリ、3個の精密ロッドや精密ボール等の間に光ファイバ63を坦持する構造等、各種構成が採用可能である。
【0015】
また、接続機構52の素子60は、図3記載の接続機構25と同様に、楔64によって簡便に開閉操作されるようになっている。図2(b)に示すように、ストップリング53、カップリング55、補強リング58には、楔64を素子60に対して挿入するための溝状の楔挿入穴64a、64b、64cが形成されている。図2(a)、(b)に示すように、素子60は、フェルールホールド57の一部である鍔部57bによって回り止めされており、補強リング58は、フェルールホールド57のリング部57aの凹所57cとの係合によって回り止めされており、補強リング58に形成された楔挿入穴64cは、二つ割りの素子60の分割境界に常時位置決めされる。一方、ストップリング53も、その側部から突設した突起53cが、補強リング58の係止穴58aに係合されて回り止めされているため、ストップリング53に形成された楔挿入穴64aは、二つ割りの素子60の分割境界に常時位置決めされる。カップリング55の楔挿入穴64bは、素子60の開閉時のみ、カップリング55をストップリング53回りに回転させて、楔挿入穴64a、64cおよび素子60の分割境界と一致させる。
なお、補強リング58の係止穴58aと、ストップリング53から突設されている突起53cとの係合によって、補強リング58とストップリング53とは、一体的になっている。
【0016】
図2(b)において、素子60は、断面菱形あるいは楕円状になっており、その長軸方向(図2(b)中左右)を楔挿入穴64a、64cの連通方向に一致させているため、長軸方向一端部から楔64が圧入されると、長軸方向他端部がストプリング53内面に当接して、楔64挿入方向奥側への素子60の押し込みを規制する。逆に、素子60から楔64を引く抜く時には、楔挿入穴64a近傍のストップリング53に、素子60の長軸方向一端部が当接しているため、素子60に無用な変位や曲がり等を生じさせること無く、素子60から楔64を引き抜くことができる。
しかも、素子60の短軸方向(図2(b)中上下)両端は、いずれも、ストプリング53内面に対して、点接触あるいは面接触しているため、特に、二つ割り構造の素子60の一方を構成する蓋体59a、59bは、この接触部分を中心として容易に回転でき、素子60の他方を構成する鍔部57bに対して円滑に開閉されるため、繰り返し開閉操作を行っても、素子60に変形等の不都合が発生しにくく、調心機構62の調心精度等を安定に維持できるようになっている。
【0017】
図1(a)に示すように、ストップリング53は、金属等の十分な剛性を有する素材から形成されており、その後端部53aには、単心光コードである光ファイバ65端末に引き出した抗張力体65a(ケブラ)や、コード被覆先端65bが、例えば、かしめリング66a、66bを使用してかしめ固定される。ここで、抗張力体65aや、コード被覆先端65bのストップリング後端部53aへの固定作業は、光ファイバ65端末から引き出した光ファイバ63(光ファイバ単心線)を、ストップリング後端部53aの光ファイバ導入穴53bから、接続機構52の調心機構62へ、必要な長さを挿入するとともに、さらに、若干の長さをストップリング53内へ押し込んで湾曲させた後、行う。押し込まれた光ファイバ63により、接続機構52内で突き合わせ接続された光ファイバ56、63間に突き合わせ力が与えられるとともに、光ファイバ65に突き合わせ接続方向(以下前後方向)後方への引っ張り力が作用したとしても、接続機構52に挿入した光ファイバ63に引き抜き力が作用せず、光ファイバ56、63の接続状態に与える影響が無い。
【0018】
図2(a)に示すように、ストップリング先端53eと、前記リング部57aの凹所57cに挿入された補強リング58との間に確保されたクリアランス69内には、フェルールホールド57のリング部57aから突設された係止片57dが前後動自在に挿入されている。付勢手段54の付勢力によって、接続機構52やフェルール51は、常時前方へ付勢されているので、例えば、接続前フェルール51のように、後方への押し込み力が働いていない時では、係止片57dは、凹所57c近傍の補強リング58へ常時押し付けられ、フェルール51の突き合わせ接続時等、押し込み力が働いたときには、前記クリアランス69内での係止片57dの可動範囲、付勢手段54の弾性変形範囲内にて、フェルール51が後方へ押し込まれることになる。
なお、抗張力体65aや、コード被覆先端65bのストップリング後端部53aへの固定は、前記かしめに限定されず、接着固定、融着固定、結束材による結束固定等、各種構成が採用可能である。
【0019】
カップリング55は、その軸方向中央部から内面側に突設した係合突壁55aを、ストップリング53外周全周に亘って設けられた係合溝53dに挿入しており、これら係合突壁55aと係合溝53dとの係合によって、ストップリング53回りに相対回転自在になっている。前記係合溝53dは、補強リング58の後端58b位置によって、係合突壁55aの厚さに対応する開口幅tが調整されるため、これにより、カップリング55の、ストップリング53に対する前後方向への可動範囲が設定される。
前記係合突壁55aと係合溝53dとは、請求項1記載の係止機構を構成する。請求項1記載の係止機構としては、カップリングに対するストップリングの、後方への変位を規制できるものであれば足り、係合溝53dに代えて、補強リング後端58bのみ、ストップリング53から突設した係止用の突起等も採用可能である。
【0020】
本実施形態の光コネクタ50は、いわゆるST形光コネクタであって、カップリング55の先端(図2(a)左側)には、図3に示した光コネクタアダプタ1に対して係脱可能に係止するための機構として、挿入溝55b、係止溝55cが形成されている。これら挿入溝55b、係止溝55cは、図3記載の光コネクタ20のカップリング21の挿入溝14a、係止溝14bと同様の作用により、すなわち、カップリング55をストップリング53回りに回転して、光コネクタアダプタ1側の係止突起6を係止溝55cに係止することで、光コネクタアダプタ1の接続筒部4からの光コネクタ50の引き抜きを規制できる。また、カップリング55を逆方向に回転操作して、係止突起6の係止溝55cによる係止を解除すれば、接続筒部4から光コネクタ50を引き抜くことが可能になる。
【0021】
図1(b)、図2(a)、(b)に示すように、補強リング58外周に突設された突起58cは、光コネクタアダプタ1の接続筒部4のキー溝5に挿入されることにより、フェルール51を回り止めするキーとして機能する。
なお、この光コネクタ50の接続対象は、光コネクタアダプタ1に限定されず、各種光コネクタハウジングが適用可能であり、挿入溝55b、係止溝55c、突起58cの形状、数等は適宜選択されるものである。
【0022】
図2(a)において、キャップ67は、フェルール51の外側に着脱自在に装着されており、光コネクタ50を接続に用いない時には、図2(a)の装着状態によってフェルール51を保護し、接続作業時には、フェルール51から取り外す。このキャップ67から突設された挿入片67aは、カップリング55の直径方向に対向する両側に形成された係止溝55b(図1(b)参照)の内の一方にのみ挿入され、キャップ67を回り止めする。
【0023】
図1(a)に示すように、光コードである光ファイバ65先端に組み立てられた光コネクタ50は、光コネクタアダプタ1(図3参照)の一方の接続筒部4に接続すると、光コネクタアダプタ1の反対側の接続筒部4に接続された別の光コネクタと、フェルール同士を突き合わせ接続することができる。この時、カップリング55は、係止溝55cと係止突起6との係合により、接続筒部4に対して引き抜かれないように係止され、係合突壁55aと係合溝53dとの係合によって決まる所定位置に、ストップリング53が位置決めされる。
光コードである光ファイバ65から後方への引っ張り力が、抗張力体65aやコード被覆先端65bを介してストップリング53に作用すると、係合突壁55aと係合溝53dとが係合されてなる係止機構によって、具体的には、前記係合溝53dの一側壁を構成する補強リング58の後端58bが係合突壁55aに当接することで、ストップリング53がカップリング55に対して引き留められ、後方へ変位しない。この時、補強リング58は、係合溝53dからの係合突壁55aの引き抜きを規制するストッパとして機能する。当然ながら、補強リング58の係止穴58aと、ストップリング53から突設されている突起53cとの係合によって、補強リング58とストップリング53とは、一体的になっているので、係合突壁55aに当接された補強リング後端58bが、ストップリング53に作用する光ファイバ65からの引張力を負担しても、ストップリング53は補強リング58から引き抜かれることは無く、補強リング58の後端58bが係合突壁55aに当接したと同時にストップリング53は引き留められ、それ以上、後方へ移動することは無い。しかも、この時、光ファイバ65から作用する引っ張り力は、抗張力体65aやコード被覆先端65bによってストップリング後端部53aへ伝達され、接続機構52へ挿入された光ファイバ63には前記引っ張り力が一切作用せず、ストップリング53への押し込みによる湾曲が確保されたままであるため、接続機構52内での光ファイバ56、63同士の接続状態が安定に維持される。
補強リング58およびその後端58bも、係合溝53dの一側部を構成するものとして、請求項1記載の係止機構に相当する。
【0024】
また、フェルール同士の突き合わせ位置に対応して、付勢手段54が伸縮することで、フェルール同士間に適度の突き合わせ力が与えられるが、光ファイバ65からの引っ張り力が作用した時には、係合溝53d内に確保した微小なクリアランスtの範囲でのみストップリング53の後退が可能であり、それに伴い、付勢手段54の支持位置が僅かに変位する程度の微小な影響があるが、付勢手段54の付勢力によって与えられるフェルール間の突き合わせ力は実質的に殆ど変動しない。このため、突き合わせ接続されたフェルール間に、目的の突き合わせ力が安定に確保され、これらフェルールによって光接続された光ファイバ間には低接続損失等の目的の光学特性が確実かつ安定に得られる。
【0025】
また、この光コネクタ50によれば、図3に示した光コネクタ20に比べて、フェルールホールド57の長さを大幅に短縮することができ、これにより、全長の短縮、小型化等が可能になっている。
すなわち、図3記載の光コネクタ20では、コイルバネ13の装着のために、フェルール24後方への長大な突出寸法が確保された筒部31を有するフェルールホールド29を適用しているが、本願発明に係る本実施形態の光コネクタ50では、付勢手段54をストップリング後端部53a内に収納しているため、前記筒部31等の構成は不要であり、フェルールホールド57を大幅に短く形成することが可能になり、しかも、カップリング55との間に、付勢手段54の収納のためのスペースを確保する必要が無くなったので、全体の小型化が可能になった。また、全長の短縮は、例えば、光ファイバ65に作用する後方への引っ張り力が、光コネクタ50の真っ直ぐ後方では無く、側方へ偏在している場合(いわゆるサイドプル)には、全長の長い光コネクタに比べて高い曲げ耐力が得られ、光特性を安定に維持できる利点がある。
【0026】
なお、本発明の光コネクタは、前述した実施形態に限定されず、以下のような変形も可能である。
▲1▼この光コネクタの接続対象が、光コネクタアダプタ1以外の各種光コネクタアダプタ、あるいは光コネクタアダプタ以外のハウジングであること。このハウジングとしては、例えば光コネクタレセプタクル、光コネクタジャック等の各種構成が採用可能である。
▲2▼前記▲1▼に対応して、接続対象のハウジングに対して光コネクタの接続状態を維持するための構成(主としてカップリングの構造)を変更すること。
また、光コネクタアダプタ1側の係止突起6に係合する係止溝55cを備えたカップリング55に代えて、例えば、JIS C 5973に制定される光コネクタアダプタに設けた弾性爪によって係脱可能に係止されるハウジング等を具備すること。
▲3▼多心に対応するフェルールと、多心に対応する接続機構とを具備すること。多心のフェルールとしては、例えば、JIS C 5981に制定されるいわゆるMT形光コネクタ(Mechanically Transferable)等の採用が可能である。この時、接続機構の調心機構も、多心のものに変更することは言うまでも無い。また、付勢手段は、図2(a)に示したものと同様のものを適用可能である。
▲4▼接続機構の構成を変更すること。
例えば、一対の細長状部材の長手方向を備えて一体化してなる二つ割り構造にしたもの、フェルールホールドの鍔部を利用していないもの等が、採用可能である。但し、フェルールと接続機構との間に位置ずれが生じると、フェルール側から接続機構に挿入された光ファイバを傷める可能性があるため、フェルールと接続機構との間には、ストップリング等の部材によって位置決め性が確保される必要がある。
接続機構としては、二つ割り構造の素子を有するものに限定されず、フェルール側の光ファイバに対して別の光ファイバを簡便に接続できるものであれは、各種構成のものが採用可能である。
▲5▼本発明に係る光コネクタによって突き合わせ接続可能に成端する適用対象の光ファイバとしては、ケブラ以外の抗張力体を備えてなる各種光コード、光ケーブル等も採用可能である。
▲6▼ストップリングとカップリングとの間の係止機構としては、各種構成が採用可能である。
すなわち、ストップリング53側の係合溝53dと、カップリング55側の係合突壁55aとの係合に限定されず、例えば、ストップリング側から突設した係合突壁を、カップリング側の係合溝に係合させる構成も採用可能である。
図2に示した補強リング58は、ストップリングと一体的に形成することも可能である。補強リング58は、ストップリング53の先端(フェルール51側)に固定されることで、ストップリング53の係合溝53dの溝幅tを設定する溝幅設定手段として働く。この補強リング58をストップリング53と一体とする場合は、別途、ストップリング53の後端側にリングを取り付け、溝幅設定手段として機能させる。この場合には、ストップリング53の後端側にリングを取り付けると同時に、カップリング側の係合突壁が係合溝から抜け出ることが規制される。
ストップリング側から突設した係合突壁を、カップリング側の係合溝に係合させる構成では、例えば、複数の分割体からなるカップリングを採用し、カップリングを組み立てた際に、カップリング側の係合溝にストップリング側の係合突壁が引き抜き不可能に係合する構成等が採用される。
【0027】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1記載の光コネクタによれば、フェルール同士の突き合わせ接続時には、この光コネクタのフェルールが挿入されるハウジングにカップリングが引き抜かれないよう係止された状態で、光ファイバ端末に引き出された抗張力体が固定されたストップリングに、接続方向後方への光ファイバの引っ張り力が伝達されても、ストップリングは、係止機構によってカップリングに引き留められることで、そこから、接続方向後方へ変位せず、これにより、付勢手段の付勢力が、突き合わせられたフェルール間の突き合わせ力として有効に働き、フェルール間に目的の光学特性(接続損失等)が安定に得られるといった優れた効果を奏する。
前記ストップリングは、前記接続機構を突き合わせ接続方向前後への移動を許容して収納する筒状であり、このストップリングの後端部に収納された前記付勢手段によって前記接続機構が付勢されることにより、前記フェルールに、突き合わせ接続方向前方への付勢力が前記接続機構を介して与えられるようになっていることを特徴とするので、付勢手段の収納位置がストップリング後端部となることによって、フェルールとカップリングとの間に付勢手段の収納領域を確保する必要が無くなり、しかも、ストップリング内に収納する付勢手段は、フェルールとカップリングとの間に設けられる付勢手段に比べて、構成の自由度が高く、小型化が容易であるため、小型化、全長の短尺化が可能である。全長の短縮化は、曲げ耐力の向上に寄与し、光学特性を安定化させる。さらに、カップリングに対して係止機構によって係止されたストップリングが変位しないことからすると、付勢手段の支持位置は一定であり、この付勢手段によって、フェルールに目的の付勢力を安定に作用させることができ、低接続損失等の目的の光学特性が安定に得られるといった優れた効果を奏する。
【0028】
請求項2記載の光コネクタによれば、前記係止機構が、前記ストップリングおよび前記カップリングの一方に設けられた係合溝と、他方に設けられた係合突壁とからなり、これら係合溝と係合突壁との係合によって、前記カップリングが、前記ストップリングの外側にて、該ストップリング回りに相対回転自在に支持されていることを特徴とするので、いわゆるST形光コネクタやSC形光コネクタへの応用が容易であるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の光コネクタの構成および構造を説明する図であって、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図2】 図1の光コネクタを説明する図であって、(a)は側断面図、(b)は(a)のA−A線断面矢視図である。
【図3】 従来例の現場付けタイプの光コネクタを示す斜視図である。
【図4】 図3の光コネクタを示す側面図である。
【図5】 図3の光コネクタを示す断面図である。
【符号の説明】
1…光コネクタアダプタ(ハウジング)、50…光コネクタ(ST形光コネクタ)、51…フェルール、52…接続機構、53…ストップリング、53a…ストップリング後端部、53d…係止機構、係合溝、54…付勢手段(コイルバネ)、55…カップリング、55a…係止機構、係合突壁、56…光ファイバ(裸ファイバ)、58…係止機構(補強リング、係合溝の一側壁)、58b…係止機構(係合溝の一側壁、補強リング後端部)、63…光ファイバ(光ファイバ単心線)、65…光ファイバ(単心光コード)、65a…抗張力体(ケブラ)。

Claims (2)

  1. 抗張力体(65a)を内蔵する光ファイバ(65)先端に組み立てられることで、この光ファイバを突き合わせ接続可能に成端する光コネクタであって、
    光ファイバ(56)が予め内装固定され先端研磨が施されてなるフェルール(51)と、前記フェルールの後端側に連結され、このフェルール後端から突出した前記光ファイバ(56)を収納し、この光ファイバに対して、別の光ファイバ(63)を位置決め調心して突き合わせ接続する接続機構(52)と、前記フェルール後端側に設けられて前記接続機構を収納し、かつ、前記接続機構によってフェルール側の光ファイバに対して接続される光ファイバ先端に引き出された前記抗張力体が固定されるストップリング(53)と、前記フェルールに突き合わせ接続方向前方への付勢力を与えるための付勢手段(54)と、前記ストップリングを収納する筒状に形成され、かつ、別のフェルールと突き合わせ接続するべく前記フェルールが挿入されるハウジング(1)に係脱可能に係止されるカップリング(55)とを具備してなり、
    前記ストップリングは、その外側に設けられた前記カップリングに対して、係止機構(55a、53d、58、58b)によって係止されることにより、前記突き合わせ接続方向後方への相対的な変位が規制されるようになっており、
    前記ストップリングは、前記接続機構を突き合わせ接続方向前後への移動を許容して収納する筒状であり、このストップリングの後端部に収納された前記付勢手段によって前記接続機構が付勢されることにより、前記フェルールに、突き合わせ接続方向前方への付勢力が前記接続機構を介して与えられるようになっていることを特徴とする光コネクタ(50)。
  2. 前記係止機構が、前記ストップリングおよび前記カップリングの一方に設けられた係合溝(53d)と、他方に設けられた係合突壁(55a)とからなり、前記係合溝の一側壁(58b)と係合突壁との係合によって、前記カップリングが、前記ストップリングの外側にて、該ストップリング回りに相対回転自在に支持されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
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