JP3939002B2 - 吸着ノズルの位置確認治具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸着ノズルの位置確認治具に係り、特に、吸着ノズルで電子部品を吸着する際に、吸着ノズルの先端が、予定された位置にあるか否かを認識させるための吸着ノズルの位置確認治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術として、図10に示すような吸着ノズルの位置確認治具100がある。この治具100は、Z軸ステージ102上に配置させる部品供給装置G(図11参照)と吸着ノズル101とが、電子部品吸着時において正確に位置合わせされているか否かを確認するためのものである。この治具100は、Z軸ステージ102上に配置させる部品供給装置Gに代えて、ステージ102上の所定の場所に配置させるためのベース104を有し、このベース104上にはピックテスター105を備えている。そこで、先ず、ベース104上に置かれたゲージブロック(図示せず)に基づき、ピックテスター105のピック部105aの先端を測定基準に設定する。その後、ゲージブロックを外し、吸着ノズル101を下降させ、吸着ノズル101の所定場所にピック部105aが接触している状態で、目盛り部105bを読む。そして、その読取り値に基づいて、吸着ノズル101の高さ方向(Z方向)の位置を求め、その値に基づいて、Z軸ステージ102側の高さを調整しながら、吸着ノズル101とZ軸ステージ102との相対的な高さ関係を調整する。
【0003】
なお、前述した部品供給装置(「パーツカセット」ともいう)Gの一例として、特開平7−86792号公報に開示されたものがある。この装置Gは、図11及び図12に示すように、バルクケース107から1個ずつ送り出されたチップ状の電子部品Hを、搬送経路109上のベルト110を介してシャッタ部111まで搬送させる構成を有している。また、このシャッタ部111は、図12に示すように、45°のステップ回転する回転体112と遮蔽円板113との協働により、電子部品Hを1個ずつ所定場所(吸着位置)まで送り込む構成を有している。そして、吸着ノズル101による電子部品Hの吸着時において、遮蔽円板113の切欠き部113aが、吸着ノズル101の常に真下に位置することで、切欠き部113aを介して露出させた電子部品Hを、常に一定の位置で吸着ノズル101に一個ずつ吸着させることができる。更に、図10に示すように、部品供給装置Gに設けられた筺体114の底面114aには位置決めピン115が2本設けられ、各位置決めピン115を、Z軸ステージ102に設けられた位置決め穴116内に差し込むことで、Z軸ステージ102上での装置Gの位置決めを達成させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の吸着ノズルの位置確認治具は、上述したように構成されているため、次のような課題が存在していた。すなわち、吸着ノズルの位置確認治具100は、ゲージ式であるために、その取り扱いに熟練を要し、吸着ノズル101の位置検査に時間と手間がかかるといった問題点を有していた。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、特に、熟練を必要とせず、作業時間の短縮化や作業の確実性を促進させるようにした吸着ノズルの位置確認治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明の吸着ノズルの位置確認治具は、電子部品を吸着搬送する吸着ノズルを、所定の位置で停止させた状態で、上下方向に延在する吸着ノズルの先端部分の位置を確認する吸着ノズルの位置確認治具において、吸着ノズルの先端部分を照明する光源部と、吸着ノズルの吸着面から下方に離間して位置し、吸着ノズルの吸着面を下から撮像させる第1の撮像窓部と、吸着ノズルの吸着面から側方に離間して位置し、吸着ノズルの吸着面を含む部分を横から撮像させる第2の撮像窓部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この吸着ノズルの位置確認治具は、一旦停止させた吸着ノズルの位置を視認するための治具である。この位置認識治具に設けられた光源部により、吸着ノズルの先端部分を照らし出し、吸着ノズルからの反射光を積極的に作り出す。そして、位置認識治具は、上下方向に延びる吸着ノズルの下端に形成した吸着面で反射した光を受け入れる第1の撮像窓部を有し、更に、吸着ノズルの先端部分の側面で反射した光を受け入れる第2の撮像窓部を有している。したがって、第1の撮像窓部から取り込まれる底面像によって、吸着面の状態を撮像すると、その撮像結果に基づいて、吸着面の水平方向の位置を映像として認識することができる。同様に、第2の撮像窓部から取り込まれる側面像によって、吸着面の高さ方向の位置を映像として認識することができる。このように、吸着ノズルの吸着面の位置を非接触で検査することが可能となり、吸着ノズルの位置確認作業の迅速化と簡易化を図ることができる。
【0008】
請求項2記載の吸着ノズルの位置確認治具において、電子部品を吸着ノズルに供給するパーツカセットに代えてパーツカセット載置用のステージ上に配置させるハウジングの先端部には、パーツカセットの電子部品吸着位置に対応する吸着ノズル導入領域が設けられ、第1の撮像窓部は、ハウジングにおける吸着ノズル導入領域の下部に設けられ、第2の撮像窓部は、ハウジングにおける吸着ノズル導入領域の立上げ部に設けられ、光源部は、ハウジングにおける第1の撮像窓部と第2の撮像窓部との少なくとも一方に設けられると好ましい。
【0009】
このような構成を採用した場合、パーツカセット載置用のステージ上に設置させる電子部品供給用のパーツカセットが既にもっている吸着ノズル導入領域を、位置確認治具のハウジングの先端部に形成させることで、パーツカセットに代えて、位置確認治具をステージ上に配置させても、吸着位置まで降ろされた吸着ノズルと治具とが衝突する事態が起こらない。そして、パーツカセットの吸着ノズル導入領域では、吸着ノズルによる電子部品の吸着動作が行われる関係上、吸着ノズルの吸着位置を正確に把握する必要がある。そこで、治具のハウジングにおいて、吸着ノズル導入領域の下部に第1の撮像窓部を設け、その立ち上げ部に第2の撮像窓部を設け、更に、吸着ノズルの照明を確実にするために、第1の撮像窓部の少なくとも一方に光源部を設けている。このように構成する結果、パーツカセットと位置認識治具との間に互換性が生じ、必要に応じて交換することができる。そして、治具によって得られた像情報に基づき、吸着ノズルの吸着位置(ピックアップ位置)を正確に把握することができる。
【0010】
請求項3記載の吸着ノズルの位置確認治具において、ハウジングの内部には、第1の撮像窓部を通る吸着ノズル底面像の第1光路と第2の撮像窓部を通る吸着ノズル側面像の第2光路との合流位置に設けた光路合成素子と、光路合成素子から延びる第3光路上に設けた撮像素子と、が設けられると好ましい。
【0011】
このような構成を採用した場合、ハウジング内に設けた光路合成素子(例えばハーフミラー)により、第1光路と第2光路とを合流させて第3光路を作り出すことができるので、各光路に対応させた撮像素子を個別的に設ける必要がなく、一個の撮像素子で二種類の像を撮像することができる。従って、ハウジング内の構成が簡単になり、ハウジング内の部品点数を減らすことができ、治具の軽量化や小型化が図られる。
【0012】
請求項4記載の吸着ノズルの位置確認治具において、ハウジングの内部には、第1光路と第2光路とを切り替えるシャッタが設けられると好ましい。このような構成を採用した場合、撮像素子で起こる二重映しの状態を、シャッタの切替えにより簡単に回避させることができる。
【0013】
請求項5記載の吸着ノズルの位置確認治具において、ハウジングには、パーツカセットの位置決め手段に対応する構成の位置決め手段が設けられると好ましい。このような構成を採用した場合、パーツカセットと位置確認治具との交換作業を、同一構成の位置決め手段を介して簡単に行うことができる。この位置決め手段としては、位置決めピンが代表的である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による吸着ノズルの位置確認治具の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る吸着ノズルの位置確認治具の外観を示す斜視図である。同図に示す吸着ノズルの位置確認治具1は、パーツカセット載置用のステージ2上に並べられるようにして設置される部品供給装置(「パーツカセット」ともいう)G(図11参照)に代えて利用されるものであり、パーツカセットGと吸着ノズル3との相対的な位置関係を把握する作業に利用される。
【0016】
このような作業を必要とする理由は、吸着ノズル3によってパーツカセットGから電子部品Hをピックアップする際、吸着ノズル3の先端が所定のピックアップ位置にあるか否かが電子部品Hの実装精度に大きな影響を与えるからである。すなわち、吸着ノズル3のピックアップ位置(電子部品吸着位置)がずれると、電子部品Hの中央を吸着ノズル3で吸着させることができなくなり、電子部品Hの吸着不良や吸着位置のばらつきが発生するからである。よって、パーツカセットGと吸着ノズル3との相対的な位置関係を治具1により把握し、撮像結果に基づいて、ステージ2を上下左右方向に移動調整させながらステージ2側でピックアップ位置の調整を行う。すなわち、治具1は、ステージ2に対して相対的な位置ずれを起こしていた吸着ノズルGの先端をピックアップ位置に正確に位置させようとするものである。
【0017】
そこで、このような調整に利用される位置確認治具1は、図1〜図3に示すように、金属製のハウジング4を有し、このハウジング4は、ステージ2上に密に並設させるパーツカセットGの幅と同じ薄型になっている。また、ハウジング4の中央及び後端には、治具1の取り扱いを容易にするための取手5が設けられている。更に、ハウジング4の底面には、ステージ2上に設けた前後一対の位置決め穴6に合致させ得る位置決め手段としての位置決めピン7が2本設けられ、これら位置決めピン7は、パーツカセットGに設けられた位置決めピンP(図11参照)に対応させるものである。具体的に、一対の位置決めピン7は、その形状や間隔をパーツカセットGの位置決めピンPと同じにし、パーツカセットGと治具1との差し替えを可能にする。
【0018】
なお、ステージ2上の位置決め穴6は、実際上、テーブル2a上に平行に設置された二本の調整ブロック2bに形成され、各調整ブロック2bには、等間隔のピッチをもって位置決め穴6が設けられている。そして、ステージ2は、調整ブロック2bの摺動によって前後方向(X方向)及び左右方向(Y方向)の調整を可能にし、テーブル2aによって高さ方向(Z方向)の調整が可能になっている。従って、治具1による測定結果に基づき、ステージ2は、任意の方向に調整移動させることができる。
【0019】
図4及び図5に示すように、治具1において、ハウジング4の先端部には、パーツカセットGのピックアップ位置(電子部品吸着位置)に対応する吸着ノズル導入領域Sが設けられている。この吸着ノズル導入領域SはL字状に切欠かれ、この吸着ノズル導入領域Sの下部には、吸着ノズル3の吸着面3aから下方に離間した位置で第1の撮像窓部Aが設けられ、吸着ノズル導入領域Sの立ち上げ部には、吸着ノズル3の吸着面3aから側方に離間した位置で第2の撮像窓部Bが設けられている。また、第1の撮像窓部Aには、吸着ノズル3の吸着面3aを照らし出す第1の光源部A1が設けられ、第2の撮像窓部Bにもノズル3の先端部の側面を照らし出す第2の光源部B1が設けられている。従って、第1及び第2の光源部A1,B1を同時点灯させた状態で、第1の撮像窓部Aを利用すると、吸着面3aの状態を真下から確実に視認することができ、第2の撮像窓部Bを利用した場合には、吸着面3aの状態を真横から確実に視認することができる。
【0020】
この第1の撮像窓部Aにおいて、ハウジング4には、吸着ノズル3の吸着面3aの真下に位置する縦穴状の覗き窓10が設けられ、この覗き窓10を塞ぐように、ハウジング4にはガラス製の防塵用窓板11が嵌め込まれている。また、覗き窓10の周囲には、第1の光源部A1を構成する8個の発光体(例えばLED)12が配置され(図6参照)、これら発光体12は窓板11の内側に設置される。従って、吸着ノズル3は窓板11を介して確実に照明され、吸着ノズル3の吸着面3aで反射した光は、略鉛直に延びる第1光路L1に沿って覗き窓10内に確実に入射することになる。
【0021】
同様に、第2の撮像窓部Bにおいて、ハウジング4には、吸着ノズル3の先端部の真横に位置する横穴状の覗き窓20が設けられ、この覗き窓20を塞ぐように、ハウジング4にはガラス製の防塵用窓板21が嵌め込まれている。また、覗き窓20の周囲には、第2の光源部B1を構成する4個の発光体(例えばLED)22が配置され(図7参照)、これら発光体22は窓板21の内側に設置される。従って、吸着ノズル3は窓板21を介して確実に照明され、吸着ノズル3の先端部で反射した光は、水平方向に第2光路L2に沿って覗き窓20内に確実に入射することになる。
【0022】
このように、第1の撮像窓部Aから取り込まれた吸着ノズル底面像は、ハウジング4の後部に収容した撮像ユニット23の撮像素子(CCD)24まで導かれ、撮像ユニット23からは、映像信号がコネクタ端子25(図2参照)を介して外部に出力される。同様に、第2の撮像窓部Bから取り込まれた吸着ノズル側面像も撮像素子24まで導かれている。
【0023】
そこで、覗き窓10の真下には、第1光路L1上に位置するようにしてハウジング4の内壁面に固定させた反射ミラー26が設置され、この反射ミラー26により、第1光路L1を、直角に曲げて、鉛直な光路を水平な光路に変換している。同様に、覗き窓20の真横には、第2光路L2上に位置するようにしてハウジング4の内壁面に固定させた反射ミラー27が設置され、この反射ミラー27により、第2光路L2を、直角に曲げて、水平な光路を鉛直な光路に変換している。
【0024】
そして、光路長の略等しい第1光路L1と第2光路L2との合流位置には、光路合成素子(例えばハーフミラー内蔵形プリズム)28がハウジング4に固定され、この光路合成素子28により、第1光路L1と第2光路L2とを合流させて第3光路L3を作り出している。その結果、第3の光路L3上に撮像素子24を配置させると、一個の撮像素子24で二種類の像を撮像させることが可能になる。従って、各光路L1,L2に対応させた撮像素子24を個別的に設ける必要がなく、撮像素子24の個数を減らすことができると同時に、撮像系の構成も簡単になる。なお、光路合成素子28と撮像素子24との間の第3光路L3上には、ユニット化した結像レンズ29がハウジング4の内壁面に固定され、この結像レンズ29を通過した光は、反射ミラー30,31を介して撮像素子24に入射させる構成を採用している。
【0025】
さらに、ハウジング4内には、光路合成素子28に達する第1光路L1と第2光路L2とを、光路合成素子28の前方で適切に切り替えるための回動自在なシャッタ32が設けられている。このシャッタ32の回転軸32aは、図示しない傘歯車機構等を介して駆動モータ34に連結され、駆動モータ34の動作に基づいて、シャッタ32による第1及び第2光路L1及びL2の選択的な開閉を可能にしている。そして、駆動モータ34は、露出させることなく、ハウジング4の側面に固定したギアボックス33内に収容させている。このように、シャッタ32で、第1光路L1と第2光路L2とを選択的に切り替えることにより、撮像素子24で起こる二重映しの状態を適切に回避させることができる。
【0026】
そこで、このような構成の位置確認治具1から出力された映像信号に基づき、吸着ノズル3の吸着面3aの像を、外部モニターの画面40に映し出すと、図8に示すように、吸着面3aの中心点Dが、画面40の中心点Eからどの程度位置ずれを起こしているが測定され、この測定結果に基づいて、前述した調整ブロック2bを、その摺動によって前後方向(X方向)及び左右方向(Y方向)に移動させ、吸着ノズル3に対するステージ2の相対的なX−Y方向の位置調整を行う。なお、画面40を見ながら、吸着面3aの中心点Dを画面40の中心点Eに合わせる調整方法も可能である。
【0027】
同様に、シャッタ32の切替えにより、吸着ノズル3の先端部の像を外部モニターの画面40に映し出すと、図9に示すように、吸着面3aの輪郭線が、画面40の水平基準線Fからどの程度位置ずれを起こしているが測定され、この測定結果に基づいて、テーブル2aを高さ方向(Z方向)に移動させ、吸着ノズル3に対するステージ2の相対的なZ方向の位置調整を行う。なお、画面40を見ながら、吸着面3aの輪郭線と水平基準線Fとの位置合わせる調整方法も可能である。
【0028】
また、このような調整作業は、ステージ2の長手方向すなわちパーツカセットGの並設方向に沿って所定間隔毎に行うこともでき、ステージ2全体の傾き具合や高さレベルの測定をも可能にする。このように、吸着ノズル3の吸着面3aとステージ2との相対的な位置関係を、非接触で検査することが可能となり、吸着ノズル3の位置確認作業の迅速化と簡易化が図られることになる。
【0029】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る位置確認治具1は、パーツカセットGを載置させるステージ2と吸着ノズル3の吸着面3aとの位置関係を調べる場合に限らず、実装用の回路基板を載置させるステージと吸着ノズル3の吸着面3aとの位置関係を調べる場合にも適用できる。また、位置決め手段7としては、凹凸嵌合用の位置決め穴であってもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明による吸着ノズルの位置確認治具は、以上のように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、電子部品を吸着搬送する吸着ノズルを、所定の位置で停止させた状態で、上下方向に延在する吸着ノズルの先端部分の位置を確認する吸着ノズルの位置確認治具において、吸着ノズルの先端部分を照明する光源部と、吸着ノズルの吸着面から下方に離間して位置し、吸着ノズルの吸着面を下から撮像させる第1の撮像窓部と、吸着ノズルの吸着面から側方に離間して位置し、吸着ノズルの吸着面を含む部分を横から撮像させる第2の撮像窓部とを備えたことにより、位置確認治具の取り扱いに熟練を必要とせず、作業時間の短縮化や作業の確実性を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸着ノズルの位置確認治具の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した位置確認治具の側面図である。
【図3】図2に示した位置確認治具の底面図である。
【図4】図1に示した位置確認治具の要部拡大斜視図である。
【図5】図1に示した位置確認治具の要部拡大断面図である。
【図6】第1の撮像窓部を示す平面図である。
【図7】第2の撮像窓部を示す平面図である。
【図8】第1の撮像窓部によって得られた画像を示す図である。
【図9】第2の撮像窓部によって得られた画像を示す図である。
【図10】従来の位置確認治具を示す側面図である。
【図11】代表的なパーツカセットを示す側面図である。
【図12】パーツカセットのシャッタ部分を示す平面図である。
【符号の説明】
1…位置確認治具、2…ステージ、3…吸着ノズル、3a…吸着面、4…ハウジング、7…位置決めピン(位置決め手段)、24…撮像素子、28…光路合成素子、32…シャッタ、A…第1の撮像窓部、B…第2の撮像窓部、A1,B1…光源部、G…パーツカセット、H…電子部品、S…吸着ノズル導入領域、L1…第1光路、L2…第2光路、L3…第3光路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸着ノズルの位置確認治具に係り、特に、吸着ノズルで電子部品を吸着する際に、吸着ノズルの先端が、予定された位置にあるか否かを認識させるための吸着ノズルの位置確認治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術として、図10に示すような吸着ノズルの位置確認治具100がある。この治具100は、Z軸ステージ102上に配置させる部品供給装置G(図11参照)と吸着ノズル101とが、電子部品吸着時において正確に位置合わせされているか否かを確認するためのものである。この治具100は、Z軸ステージ102上に配置させる部品供給装置Gに代えて、ステージ102上の所定の場所に配置させるためのベース104を有し、このベース104上にはピックテスター105を備えている。そこで、先ず、ベース104上に置かれたゲージブロック(図示せず)に基づき、ピックテスター105のピック部105aの先端を測定基準に設定する。その後、ゲージブロックを外し、吸着ノズル101を下降させ、吸着ノズル101の所定場所にピック部105aが接触している状態で、目盛り部105bを読む。そして、その読取り値に基づいて、吸着ノズル101の高さ方向(Z方向)の位置を求め、その値に基づいて、Z軸ステージ102側の高さを調整しながら、吸着ノズル101とZ軸ステージ102との相対的な高さ関係を調整する。
【0003】
なお、前述した部品供給装置(「パーツカセット」ともいう)Gの一例として、特開平7−86792号公報に開示されたものがある。この装置Gは、図11及び図12に示すように、バルクケース107から1個ずつ送り出されたチップ状の電子部品Hを、搬送経路109上のベルト110を介してシャッタ部111まで搬送させる構成を有している。また、このシャッタ部111は、図12に示すように、45°のステップ回転する回転体112と遮蔽円板113との協働により、電子部品Hを1個ずつ所定場所(吸着位置)まで送り込む構成を有している。そして、吸着ノズル101による電子部品Hの吸着時において、遮蔽円板113の切欠き部113aが、吸着ノズル101の常に真下に位置することで、切欠き部113aを介して露出させた電子部品Hを、常に一定の位置で吸着ノズル101に一個ずつ吸着させることができる。更に、図10に示すように、部品供給装置Gに設けられた筺体114の底面114aには位置決めピン115が2本設けられ、各位置決めピン115を、Z軸ステージ102に設けられた位置決め穴116内に差し込むことで、Z軸ステージ102上での装置Gの位置決めを達成させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の吸着ノズルの位置確認治具は、上述したように構成されているため、次のような課題が存在していた。すなわち、吸着ノズルの位置確認治具100は、ゲージ式であるために、その取り扱いに熟練を要し、吸着ノズル101の位置検査に時間と手間がかかるといった問題点を有していた。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、特に、熟練を必要とせず、作業時間の短縮化や作業の確実性を促進させるようにした吸着ノズルの位置確認治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明の吸着ノズルの位置確認治具は、電子部品を吸着搬送する吸着ノズルを、所定の位置で停止させた状態で、上下方向に延在する吸着ノズルの先端部分の位置を確認する吸着ノズルの位置確認治具において、吸着ノズルの先端部分を照明する光源部と、吸着ノズルの吸着面から下方に離間して位置し、吸着ノズルの吸着面を下から撮像させる第1の撮像窓部と、吸着ノズルの吸着面から側方に離間して位置し、吸着ノズルの吸着面を含む部分を横から撮像させる第2の撮像窓部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この吸着ノズルの位置確認治具は、一旦停止させた吸着ノズルの位置を視認するための治具である。この位置認識治具に設けられた光源部により、吸着ノズルの先端部分を照らし出し、吸着ノズルからの反射光を積極的に作り出す。そして、位置認識治具は、上下方向に延びる吸着ノズルの下端に形成した吸着面で反射した光を受け入れる第1の撮像窓部を有し、更に、吸着ノズルの先端部分の側面で反射した光を受け入れる第2の撮像窓部を有している。したがって、第1の撮像窓部から取り込まれる底面像によって、吸着面の状態を撮像すると、その撮像結果に基づいて、吸着面の水平方向の位置を映像として認識することができる。同様に、第2の撮像窓部から取り込まれる側面像によって、吸着面の高さ方向の位置を映像として認識することができる。このように、吸着ノズルの吸着面の位置を非接触で検査することが可能となり、吸着ノズルの位置確認作業の迅速化と簡易化を図ることができる。
【0008】
請求項2記載の吸着ノズルの位置確認治具において、電子部品を吸着ノズルに供給するパーツカセットに代えてパーツカセット載置用のステージ上に配置させるハウジングの先端部には、パーツカセットの電子部品吸着位置に対応する吸着ノズル導入領域が設けられ、第1の撮像窓部は、ハウジングにおける吸着ノズル導入領域の下部に設けられ、第2の撮像窓部は、ハウジングにおける吸着ノズル導入領域の立上げ部に設けられ、光源部は、ハウジングにおける第1の撮像窓部と第2の撮像窓部との少なくとも一方に設けられると好ましい。
【0009】
このような構成を採用した場合、パーツカセット載置用のステージ上に設置させる電子部品供給用のパーツカセットが既にもっている吸着ノズル導入領域を、位置確認治具のハウジングの先端部に形成させることで、パーツカセットに代えて、位置確認治具をステージ上に配置させても、吸着位置まで降ろされた吸着ノズルと治具とが衝突する事態が起こらない。そして、パーツカセットの吸着ノズル導入領域では、吸着ノズルによる電子部品の吸着動作が行われる関係上、吸着ノズルの吸着位置を正確に把握する必要がある。そこで、治具のハウジングにおいて、吸着ノズル導入領域の下部に第1の撮像窓部を設け、その立ち上げ部に第2の撮像窓部を設け、更に、吸着ノズルの照明を確実にするために、第1の撮像窓部の少なくとも一方に光源部を設けている。このように構成する結果、パーツカセットと位置認識治具との間に互換性が生じ、必要に応じて交換することができる。そして、治具によって得られた像情報に基づき、吸着ノズルの吸着位置(ピックアップ位置)を正確に把握することができる。
【0010】
請求項3記載の吸着ノズルの位置確認治具において、ハウジングの内部には、第1の撮像窓部を通る吸着ノズル底面像の第1光路と第2の撮像窓部を通る吸着ノズル側面像の第2光路との合流位置に設けた光路合成素子と、光路合成素子から延びる第3光路上に設けた撮像素子と、が設けられると好ましい。
【0011】
このような構成を採用した場合、ハウジング内に設けた光路合成素子(例えばハーフミラー)により、第1光路と第2光路とを合流させて第3光路を作り出すことができるので、各光路に対応させた撮像素子を個別的に設ける必要がなく、一個の撮像素子で二種類の像を撮像することができる。従って、ハウジング内の構成が簡単になり、ハウジング内の部品点数を減らすことができ、治具の軽量化や小型化が図られる。
【0012】
請求項4記載の吸着ノズルの位置確認治具において、ハウジングの内部には、第1光路と第2光路とを切り替えるシャッタが設けられると好ましい。このような構成を採用した場合、撮像素子で起こる二重映しの状態を、シャッタの切替えにより簡単に回避させることができる。
【0013】
請求項5記載の吸着ノズルの位置確認治具において、ハウジングには、パーツカセットの位置決め手段に対応する構成の位置決め手段が設けられると好ましい。このような構成を採用した場合、パーツカセットと位置確認治具との交換作業を、同一構成の位置決め手段を介して簡単に行うことができる。この位置決め手段としては、位置決めピンが代表的である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による吸着ノズルの位置確認治具の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る吸着ノズルの位置確認治具の外観を示す斜視図である。同図に示す吸着ノズルの位置確認治具1は、パーツカセット載置用のステージ2上に並べられるようにして設置される部品供給装置(「パーツカセット」ともいう)G(図11参照)に代えて利用されるものであり、パーツカセットGと吸着ノズル3との相対的な位置関係を把握する作業に利用される。
【0016】
このような作業を必要とする理由は、吸着ノズル3によってパーツカセットGから電子部品Hをピックアップする際、吸着ノズル3の先端が所定のピックアップ位置にあるか否かが電子部品Hの実装精度に大きな影響を与えるからである。すなわち、吸着ノズル3のピックアップ位置(電子部品吸着位置)がずれると、電子部品Hの中央を吸着ノズル3で吸着させることができなくなり、電子部品Hの吸着不良や吸着位置のばらつきが発生するからである。よって、パーツカセットGと吸着ノズル3との相対的な位置関係を治具1により把握し、撮像結果に基づいて、ステージ2を上下左右方向に移動調整させながらステージ2側でピックアップ位置の調整を行う。すなわち、治具1は、ステージ2に対して相対的な位置ずれを起こしていた吸着ノズルGの先端をピックアップ位置に正確に位置させようとするものである。
【0017】
そこで、このような調整に利用される位置確認治具1は、図1〜図3に示すように、金属製のハウジング4を有し、このハウジング4は、ステージ2上に密に並設させるパーツカセットGの幅と同じ薄型になっている。また、ハウジング4の中央及び後端には、治具1の取り扱いを容易にするための取手5が設けられている。更に、ハウジング4の底面には、ステージ2上に設けた前後一対の位置決め穴6に合致させ得る位置決め手段としての位置決めピン7が2本設けられ、これら位置決めピン7は、パーツカセットGに設けられた位置決めピンP(図11参照)に対応させるものである。具体的に、一対の位置決めピン7は、その形状や間隔をパーツカセットGの位置決めピンPと同じにし、パーツカセットGと治具1との差し替えを可能にする。
【0018】
なお、ステージ2上の位置決め穴6は、実際上、テーブル2a上に平行に設置された二本の調整ブロック2bに形成され、各調整ブロック2bには、等間隔のピッチをもって位置決め穴6が設けられている。そして、ステージ2は、調整ブロック2bの摺動によって前後方向(X方向)及び左右方向(Y方向)の調整を可能にし、テーブル2aによって高さ方向(Z方向)の調整が可能になっている。従って、治具1による測定結果に基づき、ステージ2は、任意の方向に調整移動させることができる。
【0019】
図4及び図5に示すように、治具1において、ハウジング4の先端部には、パーツカセットGのピックアップ位置(電子部品吸着位置)に対応する吸着ノズル導入領域Sが設けられている。この吸着ノズル導入領域SはL字状に切欠かれ、この吸着ノズル導入領域Sの下部には、吸着ノズル3の吸着面3aから下方に離間した位置で第1の撮像窓部Aが設けられ、吸着ノズル導入領域Sの立ち上げ部には、吸着ノズル3の吸着面3aから側方に離間した位置で第2の撮像窓部Bが設けられている。また、第1の撮像窓部Aには、吸着ノズル3の吸着面3aを照らし出す第1の光源部A1が設けられ、第2の撮像窓部Bにもノズル3の先端部の側面を照らし出す第2の光源部B1が設けられている。従って、第1及び第2の光源部A1,B1を同時点灯させた状態で、第1の撮像窓部Aを利用すると、吸着面3aの状態を真下から確実に視認することができ、第2の撮像窓部Bを利用した場合には、吸着面3aの状態を真横から確実に視認することができる。
【0020】
この第1の撮像窓部Aにおいて、ハウジング4には、吸着ノズル3の吸着面3aの真下に位置する縦穴状の覗き窓10が設けられ、この覗き窓10を塞ぐように、ハウジング4にはガラス製の防塵用窓板11が嵌め込まれている。また、覗き窓10の周囲には、第1の光源部A1を構成する8個の発光体(例えばLED)12が配置され(図6参照)、これら発光体12は窓板11の内側に設置される。従って、吸着ノズル3は窓板11を介して確実に照明され、吸着ノズル3の吸着面3aで反射した光は、略鉛直に延びる第1光路L1に沿って覗き窓10内に確実に入射することになる。
【0021】
同様に、第2の撮像窓部Bにおいて、ハウジング4には、吸着ノズル3の先端部の真横に位置する横穴状の覗き窓20が設けられ、この覗き窓20を塞ぐように、ハウジング4にはガラス製の防塵用窓板21が嵌め込まれている。また、覗き窓20の周囲には、第2の光源部B1を構成する4個の発光体(例えばLED)22が配置され(図7参照)、これら発光体22は窓板21の内側に設置される。従って、吸着ノズル3は窓板21を介して確実に照明され、吸着ノズル3の先端部で反射した光は、水平方向に第2光路L2に沿って覗き窓20内に確実に入射することになる。
【0022】
このように、第1の撮像窓部Aから取り込まれた吸着ノズル底面像は、ハウジング4の後部に収容した撮像ユニット23の撮像素子(CCD)24まで導かれ、撮像ユニット23からは、映像信号がコネクタ端子25(図2参照)を介して外部に出力される。同様に、第2の撮像窓部Bから取り込まれた吸着ノズル側面像も撮像素子24まで導かれている。
【0023】
そこで、覗き窓10の真下には、第1光路L1上に位置するようにしてハウジング4の内壁面に固定させた反射ミラー26が設置され、この反射ミラー26により、第1光路L1を、直角に曲げて、鉛直な光路を水平な光路に変換している。同様に、覗き窓20の真横には、第2光路L2上に位置するようにしてハウジング4の内壁面に固定させた反射ミラー27が設置され、この反射ミラー27により、第2光路L2を、直角に曲げて、水平な光路を鉛直な光路に変換している。
【0024】
そして、光路長の略等しい第1光路L1と第2光路L2との合流位置には、光路合成素子(例えばハーフミラー内蔵形プリズム)28がハウジング4に固定され、この光路合成素子28により、第1光路L1と第2光路L2とを合流させて第3光路L3を作り出している。その結果、第3の光路L3上に撮像素子24を配置させると、一個の撮像素子24で二種類の像を撮像させることが可能になる。従って、各光路L1,L2に対応させた撮像素子24を個別的に設ける必要がなく、撮像素子24の個数を減らすことができると同時に、撮像系の構成も簡単になる。なお、光路合成素子28と撮像素子24との間の第3光路L3上には、ユニット化した結像レンズ29がハウジング4の内壁面に固定され、この結像レンズ29を通過した光は、反射ミラー30,31を介して撮像素子24に入射させる構成を採用している。
【0025】
さらに、ハウジング4内には、光路合成素子28に達する第1光路L1と第2光路L2とを、光路合成素子28の前方で適切に切り替えるための回動自在なシャッタ32が設けられている。このシャッタ32の回転軸32aは、図示しない傘歯車機構等を介して駆動モータ34に連結され、駆動モータ34の動作に基づいて、シャッタ32による第1及び第2光路L1及びL2の選択的な開閉を可能にしている。そして、駆動モータ34は、露出させることなく、ハウジング4の側面に固定したギアボックス33内に収容させている。このように、シャッタ32で、第1光路L1と第2光路L2とを選択的に切り替えることにより、撮像素子24で起こる二重映しの状態を適切に回避させることができる。
【0026】
そこで、このような構成の位置確認治具1から出力された映像信号に基づき、吸着ノズル3の吸着面3aの像を、外部モニターの画面40に映し出すと、図8に示すように、吸着面3aの中心点Dが、画面40の中心点Eからどの程度位置ずれを起こしているが測定され、この測定結果に基づいて、前述した調整ブロック2bを、その摺動によって前後方向(X方向)及び左右方向(Y方向)に移動させ、吸着ノズル3に対するステージ2の相対的なX−Y方向の位置調整を行う。なお、画面40を見ながら、吸着面3aの中心点Dを画面40の中心点Eに合わせる調整方法も可能である。
【0027】
同様に、シャッタ32の切替えにより、吸着ノズル3の先端部の像を外部モニターの画面40に映し出すと、図9に示すように、吸着面3aの輪郭線が、画面40の水平基準線Fからどの程度位置ずれを起こしているが測定され、この測定結果に基づいて、テーブル2aを高さ方向(Z方向)に移動させ、吸着ノズル3に対するステージ2の相対的なZ方向の位置調整を行う。なお、画面40を見ながら、吸着面3aの輪郭線と水平基準線Fとの位置合わせる調整方法も可能である。
【0028】
また、このような調整作業は、ステージ2の長手方向すなわちパーツカセットGの並設方向に沿って所定間隔毎に行うこともでき、ステージ2全体の傾き具合や高さレベルの測定をも可能にする。このように、吸着ノズル3の吸着面3aとステージ2との相対的な位置関係を、非接触で検査することが可能となり、吸着ノズル3の位置確認作業の迅速化と簡易化が図られることになる。
【0029】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る位置確認治具1は、パーツカセットGを載置させるステージ2と吸着ノズル3の吸着面3aとの位置関係を調べる場合に限らず、実装用の回路基板を載置させるステージと吸着ノズル3の吸着面3aとの位置関係を調べる場合にも適用できる。また、位置決め手段7としては、凹凸嵌合用の位置決め穴であってもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明による吸着ノズルの位置確認治具は、以上のように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、電子部品を吸着搬送する吸着ノズルを、所定の位置で停止させた状態で、上下方向に延在する吸着ノズルの先端部分の位置を確認する吸着ノズルの位置確認治具において、吸着ノズルの先端部分を照明する光源部と、吸着ノズルの吸着面から下方に離間して位置し、吸着ノズルの吸着面を下から撮像させる第1の撮像窓部と、吸着ノズルの吸着面から側方に離間して位置し、吸着ノズルの吸着面を含む部分を横から撮像させる第2の撮像窓部とを備えたことにより、位置確認治具の取り扱いに熟練を必要とせず、作業時間の短縮化や作業の確実性を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸着ノズルの位置確認治具の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した位置確認治具の側面図である。
【図3】図2に示した位置確認治具の底面図である。
【図4】図1に示した位置確認治具の要部拡大斜視図である。
【図5】図1に示した位置確認治具の要部拡大断面図である。
【図6】第1の撮像窓部を示す平面図である。
【図7】第2の撮像窓部を示す平面図である。
【図8】第1の撮像窓部によって得られた画像を示す図である。
【図9】第2の撮像窓部によって得られた画像を示す図である。
【図10】従来の位置確認治具を示す側面図である。
【図11】代表的なパーツカセットを示す側面図である。
【図12】パーツカセットのシャッタ部分を示す平面図である。
【符号の説明】
1…位置確認治具、2…ステージ、3…吸着ノズル、3a…吸着面、4…ハウジング、7…位置決めピン(位置決め手段)、24…撮像素子、28…光路合成素子、32…シャッタ、A…第1の撮像窓部、B…第2の撮像窓部、A1,B1…光源部、G…パーツカセット、H…電子部品、S…吸着ノズル導入領域、L1…第1光路、L2…第2光路、L3…第3光路。
Claims (5)
- 電子部品を吸着搬送する吸着ノズルを、所定の位置で停止させた状態で、上下方向に延在する前記吸着ノズルの先端部分の位置を確認する吸着ノズルの位置確認治具において、
前記吸着ノズルの先端部分を照明する光源部と、
前記吸着ノズルの吸着面から下方に離間して位置し、前記吸着ノズルの前記吸着面を下から撮像させる第1の撮像窓部と、
前記吸着ノズルの前記吸着面から側方に離間して位置し、前記吸着ノズルの前記吸着面を含む部分を横から撮像させる第2の撮像窓部とを備えたことを特徴とする吸着ノズルの位置確認治具。 - 前記電子部品を前記吸着ノズルに供給するパーツカセットに代えてパーツカセット載置用のステージ上に配置させるハウジングの先端部には、前記パーツカセットの電子部品吸着位置に対応する吸着ノズル導入領域が設けられ、
前記第1の撮像窓部は、前記ハウジングにおける前記吸着ノズル導入領域の下部に設けられ、
前記第2の撮像窓部は、前記ハウジングにおける前記吸着ノズル導入領域の立上げ部に設けられ、
前記光源部は、前記ハウジングにおける前記第1の撮像窓部と前記第2の撮像窓部との少なくとも一方に設けられたことを特徴とする請求項1記載の吸着ノズルの位置確認治具。 - 前記ハウジングの内部には、前記第1の撮像窓部を通る吸着ノズル底面像の第1光路と前記第2の撮像窓部を通る吸着ノズル側面像の第2光路との合流位置に設けた光路合成素子と、前記光路合成素子から延びる第3光路上に設けた撮像素子と、が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の吸着ノズルの位置確認治具。
- 前記ハウジングの内部には、前記第1光路と前記第2光路とを切り替えるシャッタが設けられたことを特徴とする請求項3記載の吸着ノズルの位置確認治具。
- 前記ハウジングには、前記パーツカセットの位置決め手段に対応する構成の位置決め手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の吸着ノズルの位置確認治具。
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