JP3937971B2 - 自動炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に一般家庭で使用される自動炊飯器に係わり、特に貯米部、炊飯部、米搬送手段を備えた自動炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、炊飯部、貯米部を備えた自動炊飯器としては、特許第1576510号公報のようなもので、図5に示す構造のものが従来から知られている。この自動炊飯器1は、炊飯部2が下部にあって、貯米部3はその上方にあり、それぞれを前方に引き出せる構造である。また、貯蔵された精白米を洗米する米とぎ部4が貯米部3と炊飯部2の中間部にある。
【0003】
この自動炊飯器1の動作を簡単に説明する。上部の蓋を閉じ、炊飯部2を本体に収納して、運転(操作部は図示を省略)を開始すると、貯米部3より必要な精白米が米計量手段5により計量されて、米とぎ部4にて米が研がれる。米排出手段6により米とぎ部4を開放し、研がれた米が米とぎ部4より排出されて、米搬送手段7より炊飯部2に供給される。このように貯米部3と米とぎ部4と米搬送手段7によって炊飯部2に米を供給するので、これらをまとめて、以下では給米部とも呼ぶ。すなわち、特許第1576510号公報の自動炊飯器1は給米部の下方に炊飯部3がある構成である。
【0004】
引き続き、炊飯用の水は給水部8により炊飯部2に供給される。なお、米とぎ部4では無水で米とぎが行われて、給水部8は水の計量手段も備えているが、これらの点はすでに公知の技術手段でもあり、説明および図示を省略する。所定量の給米と給水が完了すると、制御手段9により、炊飯部2で炊飯を行う。このように貯蔵された米が計量、洗米、搬送されて、自動的に炊飯できるものである。
【0005】
また、実開平5−56023号公報のような構成の全自動炊飯装置では、矩形箱形の本体の内部で、上部に貯米部、下部に炊飯部を備え、貯米部に米を収容するときに開放される上蓋が開閉可能に設けられている。この全自動炊飯装置は、洗米部がなく、米と水が別個に炊飯部の鍋に供給されるので、無洗米を使用して炊飯することができる。また、米が供給される前に水を加温して湯炊きをすることができる。これも、炊飯部と給米部の基本的な配置は、上述のものと同様である。
【0006】
次に、特開平5−337046号公報のような構成の自動炊飯器では、上述の事例とは逆に、炊飯部が上部にある構造で、給米部はその下方にある。給米部の中で、貯米部は上部にあって、貯蔵された精白米を洗米する米とぎ部は、貯米部より下方にある。
【0007】
この自動炊飯器の動作を簡単に説明する。運転を開始すると、貯米部より必要な精白米が米計量手段により計量されて、米とぎ部にて米が研がれる。研がれた米は米排出手段により、米とぎ部より排出されて、米搬送手段より炊飯部に供給される。米搬送手段は送風機によって、研がれた米を搬送するものであり、炊飯部の上方に設けた米投入部より供給する。
【0008】
引き続き、炊飯用の水は給水部により炊飯部に供給される。なお、米とぎ部における無水での米とぎや水の計量手段については、上記従来の自動炊飯器1と同様で、説明を省略する。さらに、制御手段により、炊飯部で炊飯を行うことで、貯蔵された米が計量、洗米、搬送されて、自動的に炊飯できるものである。
【0009】
また、従来構成の自動炊飯器1においては、米とぎ部4および米計量手段5が操作部により設定された炊飯量を一度で処理するものとすると、機構的には構成要素が大きくなり、機器全体として大型化するので、一般家庭で手軽に設置し、使用できる大きさが実現できない。
【0010】
そこで、貯米部から供給された米を所定単位量だけ計量する米計量工程、計量された米を所定単位量ずつ洗米する米とぎ工程、研がれた米と水を炊飯部に搬送して投入する米搬送工程の各工程を設定された炊飯量になるまで繰り返すことで、設定された炊飯量に対して1回に計量、洗米する米量を少なくして、構成要素部品を小型化し、自動炊飯器本体の大きさの小型化を図っている。なお、特許第1576510号公報、特開平5−337046号公報、実開平5−56023号公報のような構成の自動炊飯器でも同様である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来構成より、図5のように給米部の下方に炊飯部があるものでは、自動炊飯器1で炊飯中に炊飯部2で発生した蒸気が米搬送手段7へ進入することや、給米部の貯米部を引出すことによる弊害がいくつか予想される。
【0012】
まず、炊飯部2が米とぎ部4および貯米部3の下方にあることで、炊飯中に炊飯部21で発生する蒸気が上昇して、上方の米とぎ部4および貯米部3方向に移動する。そこで、蒸気がこれらに進入しないように、本体前方に排気する蒸気処理機構が必要である。このためには発生した蒸気を排出する送風機を備え、炊飯工程、保温工程などで動作させれば良いものであり、すでに公知の技術手段でもあるので、説明および図示を省略するものの、構成が複雑で安価に制作できないし、一般的には本体の外形も大きくなる。
【0013】
次に、貯米部3が最上部にあるので、貯米部3を引出した状態では、本体の前方に米の重量を含めて約10〜20kgの荷重が加わることとなって、前方に転倒する恐れのあるものである。図6に貯米部3を引出した状態を簡単に示す。
【0014】
また、現在市販される精白米には、1袋当り、5kg、10kgのものが多く、一部には20kgがある。そのうえに米を貯米部3に収納する作業において、使用者が少しは引出した貯米部3を押さえることも十分に想定される。そのために、本体を安定させるためには、設置場所に固定する金具を設けることが必要で、設置場所が限定され、本体の移動が簡単に行えないなど、使い勝手が良くない機器となる。もちろん、炊飯部2と給米部である貯米部3や米搬送手段7を同一平面に並列して配置し、この問題を回避することもできるが、設置面積が大きくなるという新たな問題が生ずる。
【0015】
また、貯米部3を引出さずに、本体の上部に米を投入する開口部を設けてもよいが、これを開閉する貯米扉のために本体上部をいろいろな小物の置き場所として有効に使うことができない。あるいは、上方に貯米扉を開放するための空間が必要となり、置き場所も限定される。
【0016】
すなわち、炊飯中の蒸気処理と、給米部、特に貯米部への米の投入操作に伴う本体の安定性の確保と、設置スペースの確保を両立させるには課題を有する。
【0017】
さらに、図7のように炊飯部2の下方に給米部があるものでは、貯米部3に米を収納するには、貯米部3を前方に引出す必要があり、設置時にはそのためのスペースを前方に確保しなければならない。また、米を収納した貯米部3を前方に引出すことで、本体が前方に転倒しないように、貯米部3はなるべく低位置に配置する必要がある。その結果、米の収納作業において、腰を屈める必要があり、操作性が良くない。また、貯米部3を少しでも低く配置するには、米搬送手段7の薄型化が必要で、それぞれの部品は小型高性能の部品を使用するので、製造コストが高くなる。
【0018】
本発明は、以上のような従来構成の自動炊飯器が有している課題を解決するために、貯米部に設けた貯米扉によって、炊飯部と給米部を鉛直方向に重ね、設置スペースが小さく、貯米部への米の投入作業時に転倒しないで、安定性が高い自動炊飯器を提供することを目的としているものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動炊飯器は、炊飯する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部へ水を供給する給水部と、前記給米部、前記給水部および前記炊飯部を制御する制御手段とを備え、前記給米部は炊飯部の下方に配置され米を貯蔵する貯米部と、米を給米経路から炊飯部に送り込む米搬送手段とを有し、前記貯米部は米を投入する開口部を開閉する貯米扉を前記炊飯部および給米部が形成する本体の側面に設け、前記炊飯部と貯米部の間に、炊飯部およびその周辺からの漏水を貯蔵する貯水部と前記貯水部に漏水を案内する開口部を有する導水路とを備えたものである。
【0020】
この発明によれば、制御手段の指令により給米部と給水部を作動することで、炊飯部に米と水を供給し、自動的に炊飯することができる。また、貯米部への米の投入は、本体の側面に設けた貯米扉を開放することで行える。且つ、投入作業で米の荷重が本体に加わることだけでは、本体が転倒する恐れがなく、安定性が高い自動炊飯器を提供できる。
【0021】
さらに、炊飯部およびその周辺で発生した漏水が貯水部に貯えられ、貯米扉から貯米部に侵入しない自動炊飯器を提供できる。特に、貯水部に漏水を案内する導水路を設けることで、確実に貯水部に案内されるようにできる。
【0022】
また、本発明の自動炊飯器は、炊飯する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部へ水を供給する給水部と、前記給米部、前記給水部および前記炊飯部を制御する制御手段とを備え、前記給米部は炊飯部の下方に配置され米を貯蔵する貯米部と、米を給米経路から炊飯部に送り込む米搬送手段とを有し、前記貯米部は米を投入する開口部を開閉する貯米扉を前記炊飯部および給米部が形成する本体の側面に設け、前記貯米部を前方に移動させる引出手段と、前記貯米部の米量を検出する貯米検知手段と、前記引出手段を停止する貯米部固定手段とを設け、制御手段は、前記貯米検知手段からの貯米検知信 号に基づき、前記貯米部の米量が、大量の場合は前記引出手段を停止し、少量の場合は前記引出手段を動作可能とするように、前記貯米部固定手段を動作させるものである。
【0023】
この発明によれば、貯米部の米量が貯米検知手段で検出でき、この貯米検知信号に基づいて、制御手段は貯米部固定手段を動作させ、貯米部の引出手段の動作を制御できる。制御手段は、貯米部の米量が大量の場合は、貯米部の引出手段を停止することで、引出すことによる本体の不安定さを防止できる。逆に、米量が少量の場合は、引出手段を動作可能として、引出すことにより、本体の不安定さもなく、貯米部の内部を簡単に手入れすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、炊飯する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部へ水を供給する給水部と、前記給米部、前記給水部および前記炊飯部を制御する制御手段とを備え、前記給米部は炊飯部の下方に配置され米を貯蔵する貯米部と、米を給米経路から炊飯部に送り込む米搬送手段とを有し、前記貯米部は米を投入する開口部を開閉する貯米扉を前記炊飯部および給米部が形成する本体の側面に設け、前記炊飯部と貯米部の間に、炊飯部およびその周辺からの漏水を貯蔵する貯水部と前記貯水部に漏水を案内する開口部を有する導水路とを備えたことである。
【0025】
この発明によれば、制御手段の指令により給米部と給水部を作動することで、炊飯部に米と水を供給し、自動的に炊飯することができる。また、貯米部への米の投入は、本体の側面に設けた貯米扉を開放することで行える。且つ、投入作業で米の荷重が貯米部および本体に加わることだけでは、本体が転倒する恐れが少なく、安定性が高い自動炊飯器を提供できる。
【0026】
さらに、炊飯部およびその周辺で発生した漏水が貯水部に貯えられ、貯米扉から貯米部に侵入しない自動炊飯器を提供できる。特に、貯水部に漏水を案内する導水路を設けることで、確実に貯水部に案内されるようにできる。
【0027】
請求項に記載の発明は、炊飯する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部へ水を供給する給水部と、前記給米部、前記給水部および前記炊飯部を制御する制御手段とを備え、前記給米部は炊飯部の下方に配置され米を貯蔵する貯米部と、米を給米経路から炊飯部に送り込む米搬送手段とを有し、前記貯米部は米を投入する開口部を開閉する貯米扉を前記炊飯部および給米部が形成する本体の側面に設け、前記貯米部を前方に移動させる引出手段と、前記貯米部の米量を検出する貯米検知手段と、前記引出手段を停止する貯米部固定手段とを設け、制御手段は、前記貯米検知手段からの貯米検知信号に基づき、前記貯米部の米量が、大量の場合は前記引出手段を停止し、少量の場合は前記引出手段を動作可能とするように前記貯米部固定手段を動作させることである。
【0028】
この発明では、給米部のうち米搬送手段を本体の内部に静止させ、引出手段により貯米部のみを前方に移動することで、本体の安定性を維持した状態で、貯米部の内部を手入れできる自動炊飯器を提供できる。
【0029】
さらに、貯米部の米量が貯米検知手段で検出でき、この貯米検知信号に基づいて、制御手段は貯米部固定手段を動作させ、貯米部の引出手段の動作を制御できる。制御手段は、貯米部の米量が大量の場合は、貯米部の引出手段を停止することで、引出すことによる本体の不安定さを防止できる。逆に、米量が少量の場合は、引出手段を動作可能として、引出すことにより、本体の不安定さもなく、貯米部の内部を簡単に手入れすることができる。
【0030】
【実施例】
以下、この発明の実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0031】
(実施例1)
まず基本構成を、図1に基づいて説明する。実施例1の自動炊飯器20は、米および水を入れて炊飯するための釜およびその加熱手段を備えた炊飯部21と、炊飯部に米を供給する給米部22とを有する。
【0032】
給米部22は、精白米を貯蔵する貯米部23と、精白米を洗米するための米とぎ手段22aを備えている。なお、炊飯部21の加熱手段としては、加熱コイル21aに供給した高周波電流によって炊飯釜自体を発熱させる電磁誘導加熱を図示しているが、ヒータの発熱で炊飯釜を加熱する方式、都市ガスの燃焼、マイクロ波による誘電加熱、ボイラーの蒸気等々、種々の加熱炊飯方法が可能である。
【0033】
また給米部22には、米計量手段22bが貯米部23の底部に設けられて、枡状の計量部とその回転機構を備えて、米を計量して、その下方の米とぎ手段に米を供給する。米とぎ手段22aは、回転ブラシ22cと多数の孔を有する容器22dとを備えて、米に遠心力を与えて、その内部で上昇と落下を繰り返しながら、送風機(図示は省略)の吸引によって、米の糠を除去して分離するものであり、無水で米を研げるものである。これも公知の技術でもあり、詳細の説明は省略する。なお、回転ブラシの形状、配置等はこれに限定するものでない。また、水を使用しての米とぎ方式も可能である。
【0034】
また給米部22には、米排出手段22eが設けられて、米とぎ手段22aで研いだ米を排出するための排出口を開閉する米排出弁の動作と、回転ブラシの遠心力で、米を排出する。
【0035】
また給米部22には、米搬送手段27として、米排出手段より排出された米を、空気で搬送するために送風機30、炊飯部21と給米部22を接続する管状の給米経路24が設けられている。米搬送手段27によって、研いだ米は炊飯部21の上方に設けられた米投入弁にて開閉される米投入部31から炊飯部21に供給される。
【0036】
また給米部22には、米搬送手段27の給米経路24から分岐した排気経路(図示は省略)が設けられ、搬送用の空気は主にここから排気することで、米が炊飯部21に投入できるものである。もちろん、炊飯部21には、炊飯中の蒸気を排出する蒸気穴が設けられているので、そちらからも空気は排出されるが、この蒸気穴は一般的な構成であるので、図示を省略している。
【0037】
給水部25は水道に接続された給水経路を開閉する給水弁を備えて、炊飯部21の上方に設けられた水投入弁にて開閉される水投入部32から炊飯部21に給水される。給水部25の給水弁には水の流量検知手段(図示は省略)を内蔵しており、この流量検知信号に基づいて、水の供給量を測定することができるので、炊飯量に応じた必要な水を供給することができる。
【0038】
なお、水の計量技術は公知の技術でもあり、給水弁と一体に設けずとも、給水弁の前後に配置された流量検知手段でよいものである。もちろん、炊飯部21の重量を計量することで、水量を、さらには米量を検出させてもよいものである。
【0039】
制御手段26は、米計量手段22b、米とぎ手段22a、米排出手段22e、米搬送手段27、給水部25、炊飯部21の構成要素の動作を制御することで、米の計量から炊飯までを自動的に実行するものである。なお、使用者が運転を実行するための操作部として、表示手段、制御基板等を備えており、炊飯量、炊飯時刻、運転開始、運転停止、炊飯コースの選択がこの操作部で行えるが、本発明の主たる構成ではないので、図示を省略している。
【0040】
この実施例1は、貯米部23は米を投入する貯米扉28を、炊飯部21および給米部22が形成する本体29の側面に設けた点で、従来のものとは異なるものである。
【0041】
この自動炊飯器20の運転および貯米扉28の操作について説明する。
【0042】
まず運転は、使用者が操作部にて炊飯量を指定することから、開始される。制御手段26の制御に基づいて、米計量手段が炊飯量に必要な米の計量を行い、米を米とぎ手段22aに供給して、米が研がれる。研がれた米は米排出手段22eにより排出されて、送風機30の送風により、炊飯部21に移送される。引き続き、給水部25によって炊飯量に応じた適切な水量が炊飯部21に供給される。そして、炊飯部21で炊飯が行われることで、自動炊飯されるものである。
【0043】
次に貯米扉28は、図2に示すように、炊飯部21と貯米部23を備えた本体29の側面、炊飯部21の上部を開閉する蓋の前縁と同じ側に、すなわち前面に設けられている。この貯米扉28を開放して、精白米、無洗米などの米を収納するものである。
【0044】
以上のように、制御手段26の指令により給米部22と給水部25を作動することで、炊飯部21に米と水を供給し、自動的に炊飯することができる。また、貯米部23への米の投入は、本体の側面に設けた貯米扉28のみを開放することで行える。且つ、投入作業で米の荷重が本体29に加わることだけでは、本体29が転倒する恐れがなく、安定性が高い自動炊飯器20となっている。
【0045】
なお、実施例1において、貯米部23および本体29は略長方形断面を有し、貯米部23の短辺35に貯米扉28を設けたことで、貯米扉23に加わる荷重によって発生する本体29を傾斜させようとするモーメントは、長辺36に貯米扉28を設けるよりも低減し、より安定性を高めた自動炊飯器20となっている。単純に米を収納する時の操作性を考えると、長辺36にも貯米扉28を設けてもよいものではあるが、一定の荷重が加わることを前提とすれば、本体29側面のうち短辺35に設けることで、より安定性を得るものである。
【0046】
なお、実施例1において、炊飯部21およびその周辺からの漏水を貯蔵する貯水部33および貯水部33に漏水を案内する開口部を有する導水路34を設けている。これにより、何らかの要因で誤操作、誤動作により炊飯部21で発生した漏水を貯水部33に貯えるので、貯米扉28から貯米部23に漏水が侵入しない。漏水を原因とする貯米部23の米の劣化が防止できる自動炊飯器20となっている。
【0047】
なお、実施例1において、貯米扉28は貯米部23の開口部との間を水密にするシール部材37を設けたことで、炊飯部21あるいは外部から滴下した水滴が貯米扉28から貯米部23に侵入しないので、貯米部23の米の保存状態を適正に維持する自動炊飯器20となっている。
【0048】
なお、米の糠を除去する米とぎ手段22aを備えたことで、炊飯を行う直前に貯米部23の精白米または玄米から米の糠を除去して、研いだ米を直ちに炊飯部21に搬送して自動的に炊飯できる自動炊飯器20となっており、研いだ米が長時間放置されて酸化し、劣化することが抑制されるので、炊飯性能が向上する。
【0049】
なお、炊飯部21に水を供給する給水部25を備えたことで、給水部25により適切な時刻に炊飯部21に水が給水されて、自動的に炊飯する自動炊飯器20となっており、予約炊飯および通常の炊飯において、研いだ米は適切な時間だけ浸漬される。過剰に浸漬されて劣化することがないので、この点でも炊飯性能が向上する。
【0050】
なお、本実施例で、使用者が操作部(図示は省略)にて、米の種類として、米とぎが必要な精白米であるか、米とぎが不必要な無洗米であるかを指定して、運転開始する自動炊飯器20とすることもできる。
【0051】
この場合、制御手段26の制御に基づいて、米計量手段が炊飯量に必要な米の計量を行い、米とぎが必要な精白米の場合は、米を米とぎ部22aに供給して、米が研がれる。研がれた米は米排出手段22eにより排出されて、送風機30の送風により、炊飯部21に移送される。引き続き、給水部25によって炊飯量に適切な量の水が炊飯部21に供給される。そして、炊飯部21で炊飯が行われることで、自動炊飯されるものである。また、米とぎが不要な無洗米では、米は米とぎ手段に送り込まれるが、そのまま米排出手段22eにて排出されて、送風機30の送風により、炊飯部21に移送される。以後は、同様に給水されて、炊飯を行う。
【0052】
(実施例2)
実施例2の自動炊飯器20としての基本構成は、炊飯部21、給米部22、貯米部23、米とぎ手段22a、米計量手段22b、米搬送手段27、制御手段26等を備えて、実施例1と同様であり、基本構成および炊飯運転についての説明は省略する。
【0053】
第1に、図3、図4に示すように、貯米部23と米搬送手段27とは上下に独立して形成され、その中間にて米計量手段22bが米を貯米部23から米搬送手段27に供給し、貯米部23を前方に移動させる引出手段38を設けた点で異なるものである。すなわち、引出手段38として、貯米部23の低部に4個のローラーを配置し、このローラーが移動するためのベースとしてレール部38aを設けている。
【0054】
そこで、引出手段38があるので、貯米部把手23bを引くことで貯米部23のみが前方に移動する。本体29の安定性を維持した状態で、貯米部23の内部をより簡単に手入れできる自動炊飯器となっている。
【0055】
第2に、貯米部23の米量を検出する貯米検知手段23aを有しており、貯米検知手段23aからの貯米検知信号に基づき、制御手段26は貯米部23の引出手段38の作動を制御するように上下に移動するストッパー39を貯米部固定手段として設けている点でも異なるものである。
【0056】
このことで、貯米部23の米量が貯米検知手段23aで検出でき、この検知信号に基づいて、ストッパー39を上下に移動させ、貯米部23の引出手段38の動作を制御できる。制御手段26は、米量が大量の場合は、引出手段38を停止することで、引出すことによる本体29の不安定さを防止できる。さらに、米量が少量の場合は、引出手段38を動作可能として、貯米部23を引出すことにより、貯米部23の内部を簡単に手入れすることができる。
【0057】
ストッパー39は歯車、電動機、電磁石等、種々の駆動源で上下に移動させることができる。貯米検知手段23aは貯米部23の一部を透明材料で形成し、外部より検知するものであるが、これに限定するものではない。
【0058】
また、貯米部23と米搬送手段27とをそれぞれ単独で移動するように引出手段38および第2の引出手段42を設けたことで、その操作が小さな力で行え、使い勝手が向上する。また、貯米部23の米量の多少に関わらず、米搬送手段27のみを引出すことで、本体29の安定性能を保持しつつ、米搬送手段27のお手入れを簡単に行える。
【0059】
第2の引出手段42は引出手段38と同様で、米搬送手段27の下部に4個のローラーで形成されているが、操作もどうようであるので、説明を省略する。もちろん、前後の移動に対して着脱可能なように、給米経路24の中間部に給米接続部24aを設けている。なお、自動運転中には、引出せないような固定手段が設けられているが、このような技術手段も公知であり、図示を省略した。
【0060】
また、貯米部23の本体29への装着状態を検出する磁気センサ40およびマグネット40aにて貯米部検知手段を設けていることで、貯米部23の装着状態を検出して、米搬送手段27を作動するので、給米動作を確実に行える。
【0061】
また、貯米部23を本体29に着脱自在に装着するための貯米部カバー41を貯米部装着部材として設けている。
【0062】
このことで、貯米部23を完全に本体29から取り外せるので、その内部の隅々までお手入れすることが簡単に行える。この場合、貯米検知手段23aと連動させ、米の残量が殆どない場合のみ取外せるようにすれば、本体の転倒は殆どなくなる。
【0063】
また、貯米扉28が略水平方向に引出せるので、貯米扉28を収納する毎に、主として貯米扉28の先端部で貯米部23に投入されている米の上部を平坦にする。貯米部23の上部に米を収納する空間を確保し、上部まで米を収納でき、米は最大容量まで収納できる。また、米の投入状態が均一化され、貯米部23における米の減少の仕方が均一になり、米の貯米検知手段の検知バラツキが少なく、給米部22の性能が安定する。
【0064】
なお、実施例2では、貯米部22には精白米や玄米を収納して、これを米とぎ部23にて研いでから炊飯部21に供給する構成としているが、すでに研いだ米、いわゆる無洗米であってもよいこと実施例1と同様である。
【0065】
なお、上記各実施例で、米搬送手段27への送風手段に、外気中の雑菌を除去する除菌手段や、米搬送手段27の内部で発生する恐れの有る雑菌を除去する除菌手段、抗菌手段、防虫手段を付加することもできる。その場合には、より米搬送手段27の清潔性が高度に維持できて、長期間の使用に対しても湿気に関連して問題の発生しない自動炊飯器とすることができる。
【0066】
なお、上記各実施例では、米とぎ手段を備えたものとしているが、すでに研いだ米、そのまま炊飯に使用できる米、たとえば無洗米を前提として、米とぎ手段が備わっていない構成とし、ほぼ同様の自動炊飯が可能なこともいうまでもない。この場合には、少なくとも米とぎ手段の機構部の大きさだけ、全体の大きさを小型化でき、設置の自由度が向上する。
【0067】
なお、上記各実施例では、米とぎ手段は水を使用しない米とぎ機構を備えたものとしているが、水を使用して米とぎを行うものであってもよい。ただし、そのような場合には、米とぎ手段での水の飛散や水漏れの影響が貯米部23に及ぼさないように、貯米部23への水滴、湿気の進入を防止するシール機構を備えておく必要がある。そのため、上記各実施例で設けた給水部25や水投入部32を米とぎ手段に対しても、設けても良いものである。また、それらを適宜共通化して、単純な構造とすることができるものである。
【0068】
なお、上記各実施例では、貯米部23と米とぎ手段とを鉛直方向に積み上げた構成であるが、これらを略同一平面状に配置してもよい。このような構成では、設置面積は大きくなるが、全体の高さが低くなるので、最上部の炊飯部21からの蒸気処理機構を備えれば、システムキッチンやワゴン等に収納し、一体化することができる。
【0069】
なお、上記各実施例においては、米の搬送後に水の給水が行われるものとしているが、米搬送と給水の実行方法はこれに限定するものではない。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、制御手段の指令により給米部と給水部を作動することで、炊飯部に米と水を供給し、自動的に炊飯することができる。また、貯米部への米の投入は、本体の側面に設けた貯米扉を開放することで行える。且つ、投入作業で米の荷重が貯米扉および本体に加わることだけでは、本体が転倒する恐れがなく、安定性が高い、設置場所を自由に設定できて使い勝手のよい自動炊飯器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における自動炊飯器を示す要部断面図
【図2】 同実施例における自動炊飯器の貯米扉の開放状態を示す斜視図
【図3】 本発明の実施例2における自動炊飯器を示す要部断面図
【図4】 同実施例における自動炊飯器の貯米扉の開放状態を示す斜視図
【図5】 従来の自動炊飯器を示す要部断面図
【図6】 従来の他の自動炊飯器における貯米部の引出状態を示す斜視図
【図7】 従来の他の自動炊飯器における貯米部の引出状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 自動炊飯器
2 炊飯部
3 貯米部
4 米とぎ部
5 米計量手段
6 米排出手段
7 米搬送手段
8 給水手段
9 制御手段
20 自動炊飯器
21 炊飯部
22 給米部
22a 米とぎ手段
22b 米計量手段
22c 回転ブラシ
22d 容器
23 貯米部
23a 貯米検知手段
24 給米経路
24a 給米接続口
25 給水部
26 制御手段
27 米搬送手段
28 貯米扉
29 本体
30 送風機
31 米投入部
32 水投入部
33 貯水部
34 導水部
35 短辺
36 長辺
37 シール部材
38 引出手段
39 ストッパー(貯米部固定手段)
40 磁気センサ(貯米部検知手段)
41 貯米部カバー(貯米部装着部材)
42 第2の引出手段

Claims (2)

  1. 炊飯する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部へ水を供給する給水部と、前記給米部、前記給水部および前記炊飯部を制御する制御手段とを備え、前記給米部は炊飯部の下方に配置され米を貯蔵する貯米部と、米を給米経路から炊飯部に送り込む米搬送手段とを有し、前記貯米部は米を投入する開口部を開閉する貯米扉を前記炊飯部および給米部が形成する本体の側面に設け、前記炊飯部と貯米部の間に、炊飯部およびその周辺からの漏水を貯蔵する貯水部と前記貯水部に漏水を案内する開口部を有する導水路とを備えた自動炊飯器。
  2. 炊飯する炊飯部と、前記炊飯部に米を供給する給米部と、前記炊飯部へ水を供給する給水部と、前記給米部、前記給水部および前記炊飯部を制御する制御手段とを備え、前記給米部は炊飯部の下方に配置され米を貯蔵する貯米部と、米を給米経路から炊飯部に送り込む米搬送手段とを有し、前記貯米部は米を投入する開口部を開閉する貯米扉を前記炊飯部および給米部が形成する本体の側面に設け、前記貯米部を前方に移動させる引出手段と、前記貯米部の米量を検出する貯米検知手段と、前記引出手段を停止する貯米部固定手段とを設け、制御手段は、前記貯米検知手段からの貯米検知信号に基づき、前記貯米部の米量が、大量の場合は前記引出手段を停止し、少量の場合は前記引出手段を動作可能とするように前記貯米部固定手段を動作させる自動炊飯器。
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