JP3936794B2 - 建物間隙用エキスパンションジョイント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多軸的な揺動に対して極めて有用な、建物用、特に屋根や外壁の建物間隙のためのエキスパンションジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物間隙用のエキスパンションジョイントは、隣接する建物の夫々に固設されて両建物に掛け渡され、地震やその他の原因に基づく複雑な建物同士の相対的なずれである相対変位に対処し、その際に加えられうる負荷を逃がし、エキスパンションジョイント自体や各建物や無理なストレスがかかることを回避できることが必要である。
【0003】
そのために従来より様々な提案がなされている。例えば、実開平2−5509号公報においては、所定の隙間を隔てて隣接する建造物の両屋根駆体、または屋根駆体と壁駆体との相互に取り付けられる両支持部材の間には、ホルダ部材を弾性体によって支持部材に対し弾発した状態で摺動可能に架設し、前記ホルダ部材には前記両駆体間の隙間及び屋根駆体を覆うカバー部材を装着したエキスパンションジョイントであって、前記屋根駆体側の支持部材には、その駆体面から前記カバー部材の背面にわたって可撓性を有するシール部材を配設したエキスパンションジョイントが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成のエキスパンションジョイントは、隣接する建物が相互に離接するような相対変位に対しては十分な対処が可能であるが、多軸的で複雑な相対変位、特に上記ホルダ部材がその弾発方向にずらされるような相対変位に対しては、その許容範囲が極めて限られたものにすぎない。
【0005】
そこで本発明は、地震や微妙な地盤変化等に起因する建物同士の相対的で3次元的なずれに対処して、過剰な負荷を受けることなく建物間隙を塞ぐことができるエキスパンションジョイントを提供することを課題とする。
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る建物間隙用エキスパンションジョイントは、長手方向側面の夫々に案内溝を有したメインガイド部材と、上記案内溝の夫々に一端が嵌合する2本のアーム片を回転支承する摺動部材と、当該摺動部材をメインガイド部材に対して直交する方向に案内するベースガイド部材とを備えて構成され、上記ベースガイド部材が一方の建物に固定され、上記メインガイド部材が当該メインガイド部材の案内溝に係合するアーム片の先端軸線と平行な軸線回りに回転支承されて他方の建物に連結されるようになっている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を、図に示された4つの実施形態に基づいて、説明する。
図1に本発明の第1の実施形態である屋根用エキスパンションジョイントを部分的に透視状態で概略的な斜視図として、また図2にその側面から見た構成を示す。長手方向側面の夫々に(図2では片面のみ現れている)長手方向溝5を有したメインガイド部材6が、隣接する建物の屋根駆体1,2の間に渡されている。この方向をX軸方向とする。したがって、メインガイド部材6の長手方向はX軸方向に一致する。またX軸と共に地面と平行な面を構成し当該X軸と垂直な方向をY軸方向とする。更に地面に対し鉛直な方向をZ軸方向と定める。
【0009】
本エキスパンションジョイントでは、上記溝5の夫々に一端が嵌合する2本のアーム片7を回転支承する摺動部材8が、基準位置において、Y軸に関して線対称に対で備えられている(図1では図示のシンプル化のため、手前側のアーム片のみ示す)。当該摺動部材8を夫々そのアーム片7に対しほぼ直交する方向、即ち、Y軸方向に案内するベースガイド部材9が、互いに平行に夫々屋根駆体1,2上でY軸方向に配設されている。当該ベースガイド部材9は植込ボルト11を用いて屋根駆体1,2に据え付けられている。そして合計で4本のアーム片7は夫々組み込まれたコイルバネ(図1参照)によってベースガイド部材の方へ、即ち、Z軸方向下向きに回転付勢されている。
【0010】
更に本エキスパンションジョイントには、メインガイド部材6の長手方向両端に夫々屋根ブラケット12の内側突起片(図示せず)が嵌め込まれ、当該屋根ブラケット12の内面側に装着されたFフレーム13と上記ベースガイド部材9の外面との間に、弾力性を有したサイド止水部片15が掛け渡されている。同じく2つのベースガイド部材9の内面側では、同材質の中央止水部片16が掛け渡されている。そして、以上の全ての構成部材を覆うように、特にメインガイド部材6上の補強材19にのるように、屋根カバー18が装着されている。
【0011】
以上のような構成を有する結果、本エキスパンジョンジョイントは、2つの屋根駆体1,2が相対的に離接する、即ち、X軸方向で相対変位があると、図3に示すように、それにつれて摺動部材8のアーム片7の先端がメインガイド部材6の溝5内をスライドし、その結果、2つの摺動部材8が互いに離接する。また2つの屋根駆体1,2が互いに平行にY軸方向に変位すると、図4に示すように、摺動部材8がベースガイド部材9上を案内される一方で、メインガイド部材6のベースガイド部材9に対する垂直性は維持される。更に2つの屋根駆体1,2が相対的に隆起乃至沈下する、即ち、Z軸方向で相対変位すると、図5に示すように、アーム片7が、その先端がメインガイド部材6の溝5内をスライドしつつ、回動してZ軸変位に対応する。これらの対応によって、建物の3次元的な変動による建物間の変位を吸収する。特にZ軸方向、即ち、建物の高さ方向の変動に対し、メインガイド部材の溝を摺動しながらアーム片が回動することで、従来よりも大きな範囲で対応することが可能になった。
【0012】
図6に第2の実施形態であるエキスパンションジョイントを側面から見た構成で示す。当該エキスパンションジョイントは一方の建物の屋根と他方の建物の壁面の間にわたされている。長手方向(X軸方向)側面の夫々に長手方向溝5を有したメインガイド部材6のX軸方向一端に屋根ブラケット12が嵌合されている。他端には壁面ブラケット14が嵌合されている。
【0013】
上記溝5の夫々に一端が係合する2本のアーム片7を回転支承する摺動部材8は、メインガイド部材6及びアーム片7に直交する、即ち、Y軸方向に延在するベースガイド部材9によって摺動案内されるようになっている。ベースガイド部材9が植込ボルト11によって屋根駆体1に据え付けられ、壁面ブラケット14が同じく植込ボルト11によって外壁3に据え付けられて、これらによって本エキスパンションジョイントが屋根と壁面の間に設置される。第1の実施形態と同じく、2本のアーム片7は夫々組み込まれたコイルバネ(図示せず)によってZ軸方向下向きに回転付勢されている。
【0014】
上記屋根ブラケット12の内面側に装着されたFフレーム13とベースガイド部材9の外面の間に弾力性を有したサイド止水部片15が掛け渡されている他に、ベースガイド部材9の内面側と外壁ブラケット14の間にも同材質の外壁止水部片17が掛け渡されている。以上の全ての構成部材を覆うように、壁面カバー20が装着されている。このような構成を有することによって、建物の3次元的な変動による隣接する建物の屋根と外壁の間の変位を吸収することができる。その変位吸収の対応は、上記第1の実施形態と本質的に同じであるので、簡略化のために説明は省略する。
【0015】
図7に第3の実施形態であるエキスパンションジョイントを平面的に、或いは側面から見た構成で示す。当該エキスパンションジョイントは一方の建物の外壁コーナー乃至屋根と他方の建物の壁面の間にわたされている。メインガイド部材6の長手方向側面の夫々に形成された溝5にそれぞれ一端が係合する2本のアーム片7を回転支承する摺動部材8は、メインガイド部材6及びアーム片7に直交して延在するベースガイド部材9によって摺動案内されるようになっている。また上記溝5に係合する壁面支承部材10がL字プレート21と植込ボルト11によって外壁3に固定されている。一方、ベースガイド部材9は植込ボルト11によって外壁コーナー乃至屋根駆体4に据え付けられ、これらによって本エキスパンションジョイントが外壁コーナー乃至屋根と壁面の間に設置される。第1及び第2の実施形態と同じく、2本のアーム片7は夫々組み込まれたコイルバネ(図示せず)によって図面下向きに回転付勢されている。ベースガイド部材9とL字プレート21の間に弾力性のある外壁止水部片17’が掛け渡されている。メインガイド部材6を覆うようにガイドカバー22が取り付けられ、当該ガイドカバー22と外壁3との間はゴム材でつながっている。
【0016】
以上のような構成を有することによって、建物の3次元的な変動による隣接する建物の外壁間又は屋根と外壁の間の変位を吸収することができる。その変位吸収の対応は、上記の実施形態と本質的に同じであり、一方の外壁コーナーと他方の外壁の場合のY軸方向、あるいは一方の屋根と他方の外壁の場合のZ軸方向の変位対応を図8に示し、一方の外壁コーナーと他方の外壁の場合のZ軸方向、あるいは一方の屋根と他方の外壁の場合のY軸方向の変位対応を図9に示す。
【0017】
図10に第4の実施形態であるエキスパンションジョイントを平面的に見た構成で示す。当該エキスパンションジョイントは隣接する建物の各外壁の間にわたされている。メインガイド部材6の長手方向側面(この場合はZ軸方向上下)の夫々に形成された溝5にそれぞれ一端が係合する2本のアーム片7を回転支承する摺動部材8は、基準位置において、Y軸に関して線対称に対で備えられていて、メインガイド部材6及びアーム片7に直交して延在するベースガイド部材9によってZ軸方向に摺動案内されるようになっている。夫々のベースガイド部材9は植込ボルト11によって外壁に据え付けられ、これらによって本エキスパンションジョイントが外壁間に設置される。上記各実施形態と同じく、2本のアーム片7は夫々組み込まれたコイルバネ(図示せず)によって図面下向きに回転付勢されている。2つのベースガイド部材9の間に弾力性のある外壁止水部片17’が掛け渡されている。メインガイド部材6を覆うようにガイドカバー22’が取り付けられている。
【0018】
以上のような構成を有することによって、建物の3次元的な変動による隣接する建物の外壁間の変位を吸収することができる。その変位吸収の対応は、上記の実施形態と本質的に同じであり、Y軸方向の変位対応を図11に示す。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、長手方向側面の夫々に案内溝を有したメインガイド部材と、上記案内溝の夫々に一端が嵌合する2本のアーム片を回転支承する摺動部材と、当該摺動部材をメインガイド部材に対して直交する方向に案内するベースガイド部材とを備えて構成されることで、地震や微妙な地盤変化等に起因する建物同士の相対的で3次元的なずれに効果的に対処して、特に当該エキスパンションジョイントを屋根駆体に取り付けた場合でのベースガイド部材を上下動させるような方向でのずれにも十分に対処することができ、過剰な負荷を受けることなく建物間隙を塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の概略斜視図である。
【図2】図1に対応する横端面的な概念図である。
【図3】第1実施形態におけるX軸方向のずれに対処する様子を説明する図である。
【図4】第1実施形態におけるY軸方向のずれに対処する様子を説明する平面的な図である。
【図5】第1実施形態におけるZ軸方向のずれに対処する様子を説明する図である。
【図6】第2実施形態の横端面的な概念図である。
【図7】第3実施形態の横端面的な概念図である。
【図8】第3実施形態におけるY軸方向乃至Z軸方向のずれに対処する様子を説明する図である。
【図9】第3実施形態におけるZ軸方向乃至Y軸方向のずれに対処する様子を説明する図である。
【図10】第4実施形態の横端面的な概念図である。
【図11】第4実施形態におけるY軸方向のずれに対処する様子を説明する図である。
【符号の説明】
5 案内溝
6 メインガイド部材
7 アーム片
8 摺動部材
9 ベースガイド部材
16 中央止水部片
18 屋根カバー

Claims (1)

  1. 長手方向側面の夫々に案内溝を有したメインガイド部材と、上記案内溝の夫々に一端が嵌合する2本のアーム片を回転支承する摺動部材と、当該摺動部材をメインガイド部材に対して直交する方向に案内するベースガイド部材とを備えて構成される建物間隙用エキスパンションジョイントにおいて、
    上記ベースガイド部材が一方の建物に固定され、上記メインガイド部材が当該メインガイド部材の案内溝に係合するアーム片の先端軸線と平行な軸線回りに回転支承されて他方の建物に連結されるようになっていることを特徴とするエキスパンションジョイント。
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