JP3936607B2 - 半導体素子樹脂封止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体素子を樹脂封止するために使用される樹脂封止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子を樹脂封止するとき使用される樹脂封止装置は、成形品を金型から離すためにエジェクターピンを備えている。例えば上下に分割された金型のうち上金型が固定で下金型が上下動作する場合、下金型が上昇すると、下金型の動きが上金型内に設けられた上リターンピンを介して上プレートに伝えられてエジェクターピンが固定されている上プレートを押し上げる。その結果、エジェクターピンがキャビティ内から上金型内に収容された状態で、樹脂封止される。樹脂封止後は、下金型が下降し、キャビティ内にエジェクターピンが突出し、成型品を金型から離す構成となっている。このような構成の従来の樹脂封止装置では、離型時にキャビティ内に突出させたエジェクターピンが、その後の金型清掃、リードフレームの載置の各工程においても、そのままキャビティ内に突出した状態で保持されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の樹脂封止装置では半導体素子をクランプする直前まで上金型のエジェクターピンがキャビティ内に突出した状態であり、このためリードフレームに反り、浮き上がりなどがあった場合、上金型に衝突してしまうという問題がある。また、エジェクターピンが金型内に収容されるとき、樹脂くずが発生し、製品不良の原因となるという問題もあった。さらに、手作業による金型清掃時においてもキャビティ内にエジェクターピンが突出していると十分に清掃できないという問題があった。
【0004】
本発明はエジェクターピンが金型内に収容された状態で金型清掃、リードフレームのクランプ、成形を行なうことができる構成として前記各問題点を解消することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、半導体素子を樹脂モールドする上金型及び下金型と、樹脂モールドした半導体素子を離型させて取り出すためのエジェクターピンを有する半導体素子樹脂封止装置において、前記エジェクターピンが固定された上プレートと前記上金型との間に挿入され、前記エジェクターピンの位置を保持するストッパーと、該ストッパーを前記上プレートと前記上金型との間に挿入する手段を備え、前記エジェクターピンを前記上金型内に収容保持できる構成としたことを特徴とするものである。
【0006】
本願請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記ストッパーを前記上プレートと前記上金型との間に挿入する手段は、可動ポストを備えたアンローダユニットを前記上金型と下金型との間に進入せしめ、前記上プレートに設けられた上リターンピンと前記下金型内に設けられた下リターンピンとで前記可動ポストを挟持させ、前記下金型を上昇させることによって、前記可動ポストを介して前記上リターンピンを上昇させ、前記上プレートと前記上金型との間に前記ストッパーを挿入するスペースを設ける手段を含むことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図3は本発明の半導体素子樹脂封止装置の構成を示す図である。図に示すように本発明は、下金型1と上金型2との間に挿入される可動ポスト8を備えたアンローダユニット9と、さらに、上金型2と上プレート3との間に挿入されるストッパー6とを備えている。
【0008】
以下、装置の動作を詳細に説明する。まず、可動ポスト8を備えたアンローダユニット9が下金型1と上金型2との間に進入する(図1)。その後、下金型1を上昇させ、可動ポスト8を下リターンピン10と上リターンピン7との間に挟み込む。下金型1の上昇により、上リターンピン7及び上プレート3が上昇する。これにより固定されている上金型2と上プレート3との間に、ストッパー6を挿入するためのスペースが形成される。このスペース部にストッパー6を差し入れる(図2)。その後、下金型1が下降すると、縮められたバネ4の作用により上プレート3が押し下げられ、上プレート3と上金型2とによってストッパー6を挟持し、上プレート3はストッパー6によりストッパー6の厚さ分だけ、上昇した状態となる。その結果、エジェクターピン5は、上金型2内に収容され、キャビティ内に突出しない状態に保持されることになる。
【0009】
アンローダユニット9を下金型1と上金型2の間から取り去った後、ストッパー6を上プレート3と上金型2との間に差し入れた状態で金型の清掃を行ない、チップを搭載したリードフレームなどを下金型1上に載置する。以下、通常の動作に従い、下金型1と上金型2でリードフレームなどをクランプし、樹脂封止する。
【0010】
封止後は、図3に示すように下リターンピン10の下部に設けられたシリンダー11を動作させ、下リターンピン10、上リターンピン7及び上プレート3を押し上げ、ストッパー6を引き抜く。その後は従来装置と同様に、シリンダー11を下降させると、上プレート3と共にエジェクターピン5が下降する。この場合、シリンダー11のストロークはストッパー6が抜けるだけの僅かな量の動作でよい。
【0011】
このように本発明は、従来の装置にアンローダユニット9を下金型1と上金型2との間に挿入する構成と、ストッパー6を上プレート3と上金型2の間に挿入する構成を付加するだけで、エジェクターピン5をキャビティ内に突出しないこうにでき、樹脂くずの発生等を防止することができる。また、樹脂封止時の上エジェクターピン5の突出量を金型外から制御できるという利点もある。
【0012】
なお本発明は上記構成に限定されるものではなく、上金型2の上部にアクチュエータまたはストロークの長いプランジャー等を設置して上プレート3を直接上下し、ストッパー6の差し入れ、引き抜きに必要なスペースを得る方法とすることも可能である。この場合、上リターンピン7、下リターンピン10、アンローダユニット9及びシリンダー11などの駆動機構は必要なくなる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、金型清掃時、樹脂封止時にエジェクターピンは金型内に収容された位置にあるので、清掃が容易となり、樹脂くずの発生や半導体素子への樹脂くずの付着がなくなる。
【0014】
また、樹脂封止時の上エジェクターピンの突出量を金型外から制御できるのでエジェクト量調整が容易になり、安定した品質の製品を提供することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明する図である。
【符号の説明】
1:下金型
2:上金型
3:上プレート
4:バネ
5:エジェクターピン
6:ストッパー
7:上リターンピン
8:可動ポスト
9:アンローダユニット
10:上リターンピン
11:シリンダー
Claims (2)
- 半導体素子を樹脂モールドする上金型及び下金型と、樹脂モールドした半導体素子を離型させて取り出すためのエジェクターピンを有する半導体素子樹脂封止装置において、
前記エジェクターピンが固定された上プレートと前記上金型との間に挿入され、前記エジェクターピンの位置を保持するストッパーと、該ストッパーを前記上プレートと前記上金型との間に挿入する手段を備え、前記エジェクターピンを前記上金型内に収容保持できる構成としたことを特徴とする半導体素子樹脂封止装置。 - 前記ストッパーを前記上プレートと前記上金型との間に挿入する手段は、可動ポストを備えたアンローダユニットを前記上金型と下金型との間に進入せしめ、前記上プレートに設けられた上リターンピンと前記下金型内に設けられた下リターンピンとで前記可動ポストを挟持させ、前記下金型を上昇させることによって、前記可動ポストを介して前記上リターンピンを上昇させ、前記上プレートと前記上金型との間に前記ストッパーを挿入するスペースを設ける手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子樹脂封止装置。
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JP2002070012A JP3936607B2 (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 半導体素子樹脂封止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002070012A JP3936607B2 (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 半導体素子樹脂封止装置 |
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ID=29200702
Family Applications (1)
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JP2002070012A Expired - Fee Related JP3936607B2 (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 半導体素子樹脂封止装置 |
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JP (1) | JP3936607B2 (ja) |
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2002
- 2002-03-14 JP JP2002070012A patent/JP3936607B2/ja not_active Expired - Fee Related
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