JP3936026B2 - 介助浴槽 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軽度の介助を要する老人等の入浴に供する介助浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術には実開昭51−108391号公報があり、該公報には、浴槽、踏盤、駆動機構、保護枠とからなる身体機能回復運動用浴槽装置が開示され、第2図には、浴槽の底壁に取着される脚が浴槽設置面に置かれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は、納入時に浴槽の高さ位置を調節する際、クレーン等で浴槽を吊り上げておいて或いは作業者がピットの中に入ってジャッキを用いて浴槽を浮かせておいて、脚を進退調節しなければならず、浴槽の高さ位置調節に多くの手数が掛かり、不都合であった。
【0004】
本発明の目的は、上記不都合点を解決し、簡単に浴槽の位置調節ができる介助浴槽及びピットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】
即ち本発明は、浴室の床(21)に掘ったピット(1)に浴槽(2)の一部を入れて前記床(21)面に設置する浴槽(2)の側壁(8)の外面に、前記浴槽(2)の高さ方向の位置を調節する縦調整具(7)及び前記浴槽(2)の水平方向の位置を調節する横調節具(9)を設け、設置作業者は前記床(21)面上において、前記縦調節具(7)のネジ部(7a)を床面に当て垂直方向に動かすことにより前記浴槽(2)の高さ方向の位置を調節し、更に、前記横調節具(9)のネジ部(9a)を前記ピット(1)内の縦壁面に当て水平方向に動かすことにより前記浴槽(2)の水平方向の位置を調節し、前記床(21)面に前記浴槽(2)を固定設置することを特徴とする介助浴槽である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明装置で入浴を行ない、浴槽2の側壁8外面に設けられた縦調節具7は、浴槽2の高さ位置を調節する。浴槽2の側壁8に、側壁8から所定距離をもって該側壁8に取着されたカバー10は側壁8を覆うと共に、ピット1を塞ぐ。
【0007】
床21に掘ったピット1に浴槽2を設置し、浴槽2の側壁8に設けられた横調節具9は、浴槽2の水平方向位置を調節する。ピット1の縁に形成された突条16は、床21面を流れる水がピット1に落ち込むことを防ぐ。
【0008】
昇降部材13は浴槽2の内部で昇降する。昇降部材13に軸支されるシート14は、軸支部中心に水平位置から上方へ回動する。ピット1の底部面1aに掘られた排水ピット17は、ピット1の底部面1aに入った水を集中させて流通する。
【0009】
水栓3を有する水栓部4は、浴槽2に着脱可能であって湯水を浴槽2に供給する。昇降機構5を有する昇降機構部6は、浴槽2に着脱可能であって昇降部材13を介してシート14を昇降させる。浴槽2のみ、或いは、浴槽2に水栓部4及び/又は昇降機構部6を取着して、複数段階に順次バリエーションアップする。浴槽2内に有する移乗シート22は、浴槽2の内壁又は適宜に設けられる縦支柱に、高さ可変に、係止する。
【0010】
【実施例】
本発明の実施例は、床にはピット1が掘られ、該ピット1に浴槽2を収容し載置する。浴槽2の前側壁8aの外面に、着脱可能な、水栓3を有する水栓部4が取着され、更に、浴槽2の後側壁8bの外面に、着脱可能な、昇降機構5を有する昇降機構部6が取着される。
【0011】
前記浴槽2の側壁8の外面に、浴槽2の高さを調節する縦調節具7が固着される。又、側壁8に、浴槽2の水平方向への移動を阻止し、位置を調節したうえ固定する横調節具9が固着される。
【0012】
又、側壁8には、該側壁8から所定距離をもって該側壁8を覆うカバー10が取着される。カバー10は、縦調節具7及び横調節具9を多い隠すと共に、浴槽2の外周に現れるピット1も覆い隠す。浴槽2の側壁8に、側壁8を覆うカバー10が取着されているので、縦調節具7を覆い隠すと共に浴槽2とピット1の隙間も覆い隠すことができ、縦調節具7等に係る突起部を覆って安全性を高め、又、外面の美観を良くでき、更に、物品や人体四肢が前記隙間へ落ち込む事態を防いで安全性を高めることができ、好都合である。平板でなる左・右移乗エプロン11a・11bが、浴槽2の左・右側壁8c・8dの上端から水平に外方へ向けて延設される。
【0013】
前記水栓3は、浴槽2へ湯及び水を供給するものである。昇降機構部6には、昇降機構5の他に、回動手摺り12が設けられる。昇降機構5は浴槽2の内部に昇降する昇降部材13を有し、該昇降部材13の下部にシート14が軸15で取り付けられ、該シート14は軸15を中心に水平位置から上方へ回動自在である。浴槽2の内部に設けられたシート14は軸15を中心に水平位置から上方へ回動自在であるから、下降するシート14と浴槽2の底壁2aとの間に、入浴者自身の手足や異物を挾んでも、シート14が上方に回動し手足や異物を押し潰すことはない。従って、人体を危険な事態から回避でき安全性を高め、シート14等の構成部材の破損を防止でき、好都合である。
【0014】
実施例は、浴槽2だけの基本タイプ(図3参照)と、浴槽2に水栓部4を取着した水栓付タイプ(図4参照)と、浴槽2に水栓部4及び昇降機構部6を取着した昇降機付タイプ(図5参照)の三段階に順次バリエーションアップされる。従って、ユーザーの要求に合わせて選択的に構成を容易に変更でき対応性が良好である。又、装置の納入後に、異なる他のバリエーションに変更することも容易であり、ユーザーの要求に合わせて選択的に構成を変更でき、好都合である。又、浴槽2を共通部材とし水栓部4と昇降機構部6を加減することによってバリエーションチェンジが図れるので、量産する際、3機種を作る製造工程に比して、浴槽2を共通部材とする工程としたことにより製造コストを低減でき、好都合である。ピット1の縁は、上方へ突起した突条16に形成される。床に掘ったピット1の縁は突条16に形成されているので、床面を流れる湯水が突条16で堰止められてピット1内に流入せず、ピット1内を湯水で浸さない。それ故に、ピット1内に湯水によるゲル状の付着物を発生させず、雑菌や黴を発生させず、清潔な状態に維持でき、好都合である。
【0015】
ピット1の底部面1aには排水を集中させる排水ピット17が溝状に掘られ、二段ピット構造となる。従って、ピット1内に湯水が入って来てもその湯水を排水ピット17に集中でき、ピット1の内の水濡れ部分を少なくして菌や黴の繁殖を押さえ、ピット1内を清潔にでき、好都合である。浴槽2の浴槽排水口18に排水用のホース19が接続され、該ホース19は排水ピット17内に設置され清掃排水口20へ至る。
【0016】
図3中に示す移乗シート22は、浴槽2内に、高さ可変に係止されるものである。該移乗シート22の後端面には係止具26が取着され、該係止具26を係止する係止受具27が浴槽2に設けられる。係止受具27には係止具26が挿入係止される係止穴28が高さ位置を異ならせて複数個設けられる。従って、入浴者の体格や障害の程度に対応した好適な高さに係止できる。従来の浴槽内椅子では高さ変更の際の脚の伸縮操作が面倒であったり、或いは、高さの異なる浴槽内椅子を複数個準備しなければならなかったりする不都合があった。本構成によれば、移乗シート22を適宜な高さに容易に可変・係止でき、本人の入浴動作を容易にし、自身では入浴できなかった者も自力で入浴できるようになり、又、介助する場合にはその介助労力が軽減されて楽になり、好都合である。
【0017】
図2中、25は横移動用手摺り、図3中、23は移動用取っ手、24はシャワーである。
【0018】
浴槽を浴室に設置する際、ピット1に浴槽2を入れ、縦調節具7のネジ部7aを、床面に当て垂直方向に動かせて、浴槽2の高さを調節する。横調節具9のネジ部9aを、ピット1の縦壁面に当て水平方向に動かせて、浴槽2の水平方向の位置を調節する。設置作業者は、縦調節具7及び横調節具9を床面上から調節し作業する。
【0019】
浴槽2を好適位置に固定した後、浴槽2の左・右側壁8c・8dにカバー10を取り付け、縦調節具7を覆い隠すと共に、浴槽2の周辺のピット1の開口部を覆い隠す。ピット1を覆えば、ピット1の縦壁面と浴槽2の間に存在する横調節具9も同時に覆い隠すこととなる。
【0020】
浴槽2へ水栓部4を取着しないものとした場合には、浴槽2の前側壁8aに、水栓部の代わりにカバー10を取着する。浴槽2へ昇降機構部6を取着しないものとした場合には、浴槽2の後側壁8bに、カバー10を取着する。係止具26を係止穴28に挿入し、移乗シート22を入浴者の体格や障害の程度に対応して、適宜高さに係止する。
【0021】
昇降機付タイプを使用する際、水栓3から出る湯及び水を浴槽2に注ぎ、該浴槽2に入浴に適する温度の湯を満たす。可動手摺り12を、入浴者が浴槽2に入る際に便利な方向へ回動し、その後固定しておき、入浴者は可動手摺り12を掴んで浴槽2に入り、予め上昇位置にしているシート14に座る。昇降機構部6を作動させてシート14を下降させ、入浴者を湯に浸け、入浴を行なう。
【0022】
シート14を下降させている時、シート14の下に異物があった場合、シート14は異物に当って軸15を中心に上方へ回動する。この時シート14が回動するので、異物やシートの破損が回避できる。入浴により、湯が溢れ床に流れても、ピット1には突状16があるので、湯は該突状16で堰止められピット1に流入しない。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、浴槽2の側壁8の外部に縦調節具7が設けられたので、浴室へ納入し設置する時、作業者は床面上で浴槽2の高さを調節でき、作業者がピット1に入ってする作業に比して楽になった。又、ピット1の幅も浴槽2よりやや大きいものであればよいので、従来のピットより狭くてよく、ピット1工事も軽減でき、好都合である。調節の際、浴槽2をクレーンで吊って、ピット1から複数回出し入れするといった面倒なことをすること無く、1回のクレーン吊り入れ作業でよい。
【0024】
又、浴槽2の下にジャッキを置き、該ジャッキで浴槽2を上げ下げするといった面倒な作業も不要となり、浴槽2の高さ調節に係る作業が簡単になり、好都合である。又、浴槽2は床面に支持されるので、ピット1の底部面の造成状況に左右されることなく浴槽2を好適に設置でき、好都合である。
【0025】
又、本発明は、床に掘ったピット1に設置する浴槽2の側壁8に横調節具9が設けられたので、納入し設置する時、作業者は床面から浴槽2の水平方向の位置調節を実施でき、調節時に浴槽2をクレーンで吊り上げ下げしたりジャッキで上げ下げしたりする必要がなくなり、好都合である。又、設置後、横調節具9が浴槽2の横移動を阻止し、無用の移動が起きず浴槽2を確実に固定でき、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の実施例の横断面図である。
【図3】本発明の実施例の浴槽の斜視図である。
【図4】本発明の実施例の浴槽に水栓部を付加したバリエーションの斜視図である。
【図5】本発明の実施例の浴槽に水栓部及び昇降機構部を付加したバリエーションの斜視図である。
【図6】本発明の実施例の浴槽の部分的な斜視図である。
【符号の説明】
1 ピット
2 浴槽
7 縦調節具
7a ネジ部
8 側壁
9 横調節具
9a ネジ部
21 床
Claims (1)
- 浴室の床(21)に掘ったピット(1)に浴槽(2)の一部を入れて前記床(21)面に設置する浴槽(2)の側壁(8)の外面に、前記浴槽(2)の高さ方向の位置を調節する縦調整具(7)及び前記浴槽(2)の水平方向の位置を調節する横調節具(9)を設け、設置作業者は前記床(21)面上において、前記縦調節具(7)のネジ部(7a)を床面に当て垂直方向に動かすことにより前記浴槽(2)の高さ方向の位置を調節し、更に、前記横調節具(9)のネジ部(9a)を前記ピット(1)内の縦壁面に当て水平方向に動かすことにより前記浴槽(2)の水平方向の位置を調節し、前記床(21)面に前記浴槽(2)を固定設置することを特徴とする介助浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13586797A JP3936026B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 介助浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13586797A JP3936026B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 介助浴槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10305074A JPH10305074A (ja) | 1998-11-17 |
JP3936026B2 true JP3936026B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=15161630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13586797A Expired - Fee Related JP3936026B2 (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 介助浴槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3936026B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-08 JP JP13586797A patent/JP3936026B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10305074A (ja) | 1998-11-17 |
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