JP3935683B2 - 上着用陳列台紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上着用陳列台紙に関し、詳しくは、上着を吊り下た状態あるいは陳列台に立て置きして陳列する際に生じる、上着の下部がずれたり、ずり落ちたりして生じる乱れを防止するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、汎用されている上着用陳列台紙は、図12(A)に示すように、長方形のシート材1を横断する折り目線Sを設け、該折り目線Sの左右両端部には肩部保持用の切込部1aを設けていると共に、折り目線Sの中央にフック材取付用のスリット1bを設け、上記折り目線Sで2つ折りして、上端で連続する表面台1cと背面台1dとで形成されている。
また、上記背面台1dの下部の右側辺あるいは左側辺のいずれか一方より折り曲げられる長尺な上着押さえ片1eを突設する一方、右側辺あるいは左側辺のいずれか他方の近傍に上記上着押さえ片1eを挿入する係止用スリット1fを設けている。
【0003】
上着2を上着用陳列台紙1に装着させる時には、表面台1cを上着2の中に挿入して被せ、該上着の左右肩部2aを上端に位置する左右切込部1aに挿入して保持させ、表面台1cの下端より垂下する上着の下部を裏面側で上端側へと上向きに折り畳んだ後に下向きに折り畳んでいる。
ついで、上着押さえ片1eを表面台1cに被せた上着の表面側を押さえるように他端側に架け渡した後に先端を折り曲げて係止用スリット1fに挿入して表面台1cと背面台1dの間で上着2の下部を押さえている。
【0004】
また、この種の陳列台紙として、特開平10−295506において、図13に示すごとき、ワイシャツ5が台紙本体7に畳み付けられて、折り込まれた裾を別体のクリップで枠体9に固定された状態で、台紙に設けられた吊り下げ用フック6により吊り下げて陳列できるようにしたシャツ台紙が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の図12に示す従来の上着用陳列台紙1では、上着2の下部を折り畳んで表面台1cと背面台1dの間に挟んで上着押さえ片1eで押さえているだけとなっている。そのため、上端のスリット1bにフックを取り付けて吊り下げると、図12(B)のように、上着2の折り畳んだ下部が、重力により次第に下方にずり下がってくると共に、ユーザーが触ったり揺らしたりするとずれ落ちたりするという問題があった。
このため、台紙1に取り付けた状態で更に透明な包装袋に入れて陳列せざるを得ないが、この包装袋にいれた状態でも包装袋内で折り畳んだ下部がずり落ちて包装袋の下部が膨らむ状態となる。
このように、折り畳んだ部分がずり落ちてくると、商品として見苦しくなるため、その度に、上着を畳み直さなければならならず、非常に煩わしい作業になる。
【0006】
また、図13に示すシャツ台紙では、折り畳んだ状態でシャツを保持するために、別体のクリップで留めなければならない。そのため、クリップによる留め作業が増えると共に、シャツの厚み等にあわせてクリップの種類をかえる必要があり、部品点数が増加して、コストもかかるという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、上着を吊り下げて陳列する場合において、別部材を用いることなく、上着の折り畳み部のずり落ちを防止することができる陳列用台紙を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、シート材の長方形の本体部を横断する折り目線を設け、該折り目線で2つ折りして、上端で連続する表面台と背面台とに分けると共に、背面台側の左側辺および/あるいは右側辺より、表面台と背面台に挟まれる内側へ折り返される係止片を設けており、
上記表面台が上着の中を挿入或いは表面台の外面に上着が配置されて、上着が表面台に被せられた状態にされると共に、上記表面台の下端より垂下する上着の下部が表面台と背面台の間に折り畳まれた状態で収容され、該折畳部の上着の下端部が上記係止片により係止された状態で下向きに折り返されていることを特徴とする上着用陳列台紙を提供している。
【0009】
上記のように、背面台側の左側辺および/あるいは右側辺より、表面台と背面台の間の内側へ折り返される係止片を突設させることにより、上着を上着用陳列台紙の表面台に被せて、該表面台から垂下する下部を表面台と背面台の間に折り返して収容する時、この収容部分の下向き折返ラインを上記係止片の上端で係止させることができるので、上着の折畳部がずり下がるのを防止することができる。 上記構成とすると、表面台を上着内部に挿入するタイプと表面台に上着を配置するタイプのいずれのタイプにおいても、表面台と背面台の間に上向きに折り畳まれ、さらに、下向きに折り返す部分を係止片により係止するため、表面台と背面台の間に収容した部分のずり下がりを防止できる。
【0010】
表面台を上着の中に差し込むタイプの上着用陳列台紙では、シート材の長方形の本体部を横断する折り目線を設け、該折り目線の左右両端部には肩部保持用の切込部を設けていると共に、折り目線の中央にフック材取付用のスリットを設け、上記折り目線で2つ折りして、上端で連続する表面台と背面台とに分けると共に、背面台側の左側辺および/あるいは右側辺より、表面台と背面台に挟まれる内側へ折り返される係止片を設けており、
上記表面台に上着の内部に挿入されて被せられた状態とされ、該上着の左右肩部は上端に位置する上記左右切込部で保持され、上記表面台の下端より垂下する上着の下部が表面台と背面台の間に折り畳まれた状態で収容され、該折畳部の上着の下端部が上記係止片により係止された状態で下向きに折り返されている。
【0011】
上記折り目線の左右両端部に設ける肩部保持用の切込部はスリット状の切り込みでもよいし、 凹状に窪ませた形状としてもよい。
また、上記切込部の内端の間に上記のように折り目線を入れていると共に、これら左右の切込部の内端より表面台側に中央側に向かって傾斜する差込スリットを設けておくと、肩部の保持をより確実に行うことができる。
【0012】
表面台を上着の中に挿入せず、表面台の外面上に上着の上部を載せるタイプでは、肩部保持用の切込部を設ける必要はなく、その代わりに、表面台上に上着を保持するために、折り目線近傍の背面台の中央に、切り込みを入れて折り返される引掛片を設けている。
この引掛片は表面台上に載せられる上着に対して、衿のあるワイシャツ等の上着では、衿の裏面側に引掛片を差し込んで係止している。また、衿のないTシャツや肌着からなる上着では、引掛片を表面台側へ折り返して上着の後身頃首回りに縫着されている商品表示布(所謂ラベル)に引っ掛けて係止し、表面台に上着を保持される構成としている。
【0013】
上記上着用陳列台紙において、背面台の下部の右側辺あるいは左側辺のいずれか一方より折り曲げられる長尺な上着押さえ片を突設する一方、右側辺あるいは左側辺のいずれか他方の近傍に上記上着押さえ片を挿入する係止用スリットを設け、
上記上着押さえ片を表面台に被せた上着の表面側を押さえるように他端側に架け渡した後に先端を折り曲げて上記係止用スリットに挿入する構成とすることが好ましい。
【0014】
あるいは、上記上着用陳列台紙において、背面台の下部に長尺な上着押さえ片を突設する一方、背面台の両側辺の近傍に上着押さえ片を挿入する係止用スリットを設け、
上記上着押さえ片を表面台に被せた上着の表面側を押さえるように折り返した後に左右両端を背面台側へと折り曲げて上記係止用スリットに挿入する構成としてもよい。
【0015】
上記係止片により上着の折畳部のずり下がりを防止できるため、ずり下がり防止のために上記上着押さえ片を設ける必要はない。しかしながら、表面台と背面台の下部を上着押さえ片で連結しておくと、台紙の下部が開かず陳列状態で外観が優れたものとなり、かつ、全体として厚みを少なくできるので、多く陳列することができる。
さらに、上着押さえ片に商品の名称や製造元等の所要事項やデザイン的なものを印刷することもできるため、外観にバリエーションを持たせることも可能となる。
【0016】
上記背面台に設ける上記係止片は、上記折り目線の上端位置から突設し、かつ、左右いずれか一片から突出させた長さ或いは左右両辺から突設させた長さの合計が、背面台の幅と相当し、背面台を横断するように設けるのが好ましい。
【0017】
上記係止片の長さを背面台の幅よりも短くしても、折畳部の折返ラインを係止できればすり下りを防止できるが、背面台の幅と同程度にすると、折畳部が左右方向にずれても係止片より外れることはなく、そのため、折畳部のずり下がりを確実に防止できる。
上記係止片は裏面台の左右いずれか一片から或いは左右両辺から突出させて設ける以外に、背面台に切り込みを入れ、この切り込み部分を折り曲げて係止片としてもよい。この場合、シート材の外形は長方形となり、シート材の材料取りに無駄が発生せず、材料コストの低減を図ることができる。
【0018】
上記係止片は下辺が上辺へと傾斜する略三角形状とするのが好ましいが、半円形状、楕円形状、長方形状等としてもよい。
また、係止片には、その背面台からの折り返し基部に、上着の厚さに応じて折り曲げ位置を変えるための複数の折り目線を設けることが好ましい。これにより、上着が厚さにより台紙を変える必要がなくなり、厚さが変わっても共用することができる。
【0019】
同様に、背面台の左右いずれか一方から突出させる上着押さえ片或いは背面台の下端から突出させる上着押さえ片も折り目線の部分に複数の折り目線を設けておくと、上着の厚さに応じて折り目線を変えることにより、上着の厚さが変わっても共用することができる。
【0020】
上記シート材は厚紙あるいは薄肉の樹脂板からなるものが用いられる。
厚紙の場合には使い捨てとなるが、樹脂板の場合には繰り返し用いることができる。
【0021】
また、上記上着用陳列台紙に上着を装着した状態で透明袋にいれても良い。透明袋に入れて陳列すると汚れ発生を防止できる。
上記透明袋に入れずに、台紙に装着しただけで吊り下げて陳列しても上着はずり落ちないため、ユーザーは陳列されている上着に直接触って肌ざわりを知ることができる。
【0022】
上記上着用陳列台紙に装着させる上着は、薄手のものが好ましいが、上着用陳列台紙に装着できるものであれば、半袖シャツ、長袖シャツ、女性用肌着等のいずれにも適用できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る上着用陳列台紙10を示す。
上着用陳列台紙10は、厚紙のシート材11を展開形状で切断し、折り曲げて形成している。この上着用陳列台紙10は、表面台を上着上部に挿入するタイプである。
【0024】
上記シート材11は長方形の本体部11cを横断する折り目線12を設け、本体部11cを折り目線12で2分割される表面台11a、背面台11bとしている。表面台11aの折り目線12の左右両端部に切込部13を設け、折り目線12の中央に、吊り下げ用の別体のフック材30を取り付るための取付用スリット14を設けている。また、上記左右の切込部13の内端より表面台11a側に中央へ傾斜させた差込部18を設けている。
【0025】
上記表面台11aと背面台11bの長さL(陳列時には高さ)は等しくしている。この長さLは図2に示す上着20の丈L’の1/2以下で、表面台11aに上着20の上部20dの丈と同等である。よって、上着20の上部20dを表面台11aに被せた状態で下部20bを折り返した後、更に、その下端部20cを折り返して表面台11aと背面台11bの間に挟み込むようにしている。
また、幅Wは上着20の幅W’の約2/3以下で、上着20の両側を折り返すようにしている。
【0026】
上記背面台11bの左右両側辺には上端より左右一対の係止片15を突設させている。該係止片15は略三角形状で折り目線12の上端位置の近傍から延在する上縁15aを水平とし、その先端から背面台11bの左右両側辺に向けた傾斜縁15bを円弧状としている。これら左右の係止片15を背面台11b側に折り曲げた状態で、上縁15aの先端が当接して背面台11bを左右の係止片15が横断する寸法としている。
【0027】
さらに、係止片15と背面台両側縁に連続する係止片15の折り返し基部には縦方向の折り目線15cを間隔をあけて複数本設けている。
この折り目線15cは上着の厚さに応じて折り曲げ位置を変えるもので、本実施形態では、6本の折り目線を設けて各折り目線の間隔を4mm程度とし、7段階の厚みの調節を可能としている。
【0028】
また、背面台11bの下部の右側辺より折り曲げられる長尺な上着押さえ片16を突設している。該上着抑え片16の長さは背面台11bの幅以上とし、かつ、基部の近傍に1本の縦方向の折り目線16aを入れると共に、先端側近傍には間隔をあけて2本の折り目線16bを入れ、上着の厚さに対応した厚みを持たせて折り返せるようにしている。さらに、先端には幅広とした差込部16cを設けている。
本実施形態では、上着押さえ片16の長さを27cm、幅を4.5cm、折り曲げ線の厚みを1cm程度としている。
【0029】
背面台11bの左側辺の近傍には、上着押さえ片16の差込部16cを挿入する係止用スリット17を設けている。該係止用スリット17の長さは上記差込部16cより狭くして差し込み後は抜けないようにしている。
【0030】
本実施形態では、シート材11の幅Wを20cm、表面台11aと背面台11bの長さLをそれぞれ27cm、左右両端部から約2cmの位置から45度の方向に切込部13を3cm、取付用スリット14の幅と長さをそれぞれ1.2cmと0.4cm、係止片15の上端縁を約10cmとしている。
【0031】
また、上着押さえ片16、背面台11bの全体に、上着の名称、サイズ、製造元、特徴等所要事項を印刷し、かつ、表面台11aにも上着20で隠れない部分に所要事項を印刷させた別体のシール材を貼り付けている。また、差込部18には、商品名、製造元、値段等が記載された別体の札を別体の樹脂製の紐に通し付帯させている。
【0032】
上着用陳列台紙10に図2に示す半袖のTシャツタイプの上着20を図3(A)(B)に示すように装着している。以下に装着手順を以下に説明する。
【0033】
まず、別体のフック材30を取付用スリット14に通して一体化する。表面台11aと背面台11bとを展開形状に開いて作業者側に内面を向けた状態とし、図4に示すように、表面台11aを下方に背面台11bを上方に位置させる。
この状態で、表面台11aに上着20の上部20dに挿入して被せる。この状態で、左右肩部20aを切込部13に挿入して保持させると共に、差込部18にラベル20eの両端に当たる位置まで差し込んで、肩部20aの脱落を完全に防止している。
【0034】
ついで、表面台11aの下端より垂下する上着の下部20bを裏面側で上着20の身頃部と袖部を表面台11aおよび背面台11bの幅に折り畳む。この状態で上端側へと上向きに折り返し、図4(A)に示す状態とする。この時、折り畳んだ下部20bは表面台11aより背面台11bへと延在し、下部20bの下端部20cが折り目線12を越えて背面台11b側に位置する。
【0035】
ついで、図4(B)に示すように、左右の係止片15を折り返して上着の下端部20c上に位置させる。この状態で、折り目線12を起点として背面台11bを矢印で示すように、表面台11a側へ折り返して図4(C)に示す状態とする。この状態で、下向きに折り畳んだ下端部20cの折り返し位置は上記係止片15の上縁に係止した状態となると共に、下部20b(下端部20c)は表面台11aと背面台11bとの間に挟まれる。
【0036】
最後に、背面台11bより突出する上着押さえ片16を折り曲げて表面台11aに被せた上着20の上部20dを押さえるように左側端まで架け渡した後、先端を折り曲げて差し込み部16cを背面台11bに設けられた係止用スリット17に挿入係止する。
【0037】
上着20を上着用陳列台紙10に装着して、ショップにおいて陳列させる場合、フック材30をハンガースタンド(図示せず)の上端に引っかけて吊り下げ陳列する。あるいは平陳列台に立て置きして陳列する。
この陳列状態で、上着用吊下台紙10に装着した上着20は、その下向きに折り返す下端部20cを係止片15の上端で係止しているため、上着20の折畳部のずり下がりを防止でき、従来のように包装袋に封入せずに陳列することができる。なお、透明包装袋に封入して陳列しても良いことは言うまでもない。
【0038】
図5は、第2実施形態の第1変形例に係る上着用陳列台紙10ー1を示す。
この上着用陳列台紙10ー1は図5(A)に示すように、第1実施形態とは上着押さえ片16及び係止用スリット17を設けていない点、および、肩部保持用の切込部13’をスリットではなく凹部としている点を相違させ、他の構成は同一であるため、同一符号を付す。
上記上着用陳列台紙10ー1に上着20を装着させると、図5(B)に示す状態となる。即ち、表面台11aと背面台11bの間で下向きに折り畳まれる部分は係止片15に係止しているため、上着押さえ片を設けなくともずり下がりを防止することができる。
【0039】
図6は、第1実施形態の第2変形例に係る上着用陳列台紙10ー2を示す。
この上着用陳列台紙10ー2は背面台11b’の長さを短くし、かつ、上着押さえ片を設けていない。即ち、背面台11b’に係止片15を設けておれば下向き折り畳み部のずり下がりを防止できるため、背面台11b’を表面台11a”と同一長さまで延長させる必要がない。
【0040】
図7は、第1実施形態の第3変形例に係る上着用陳列台紙10ー3を示す。
この上着用陳列台紙10ー3は、背面台11bの下端縁の全面より折り目線19Aを介して上着押さえ片16’を設けている。該上着押さえ片16’は更に左右の突出部16b’、16c’を折り目線19Bを介して突設している。この突出部16b’、16c’の左右方向への突出量は係止片15の左右突出量以下とし、シート材の材料取り時に無駄の発生を極力抑えている。
表面台11a側には、上記突出部16b’、16c’の先端係止部が挿入される左右一対の係止用スリット17’を設けている。
【0041】
上記背面台11bの下端に設けた上着押さえ片16’は、表面台11aに被せた上着20の下部を押さえるように背面台11b側から表面台11aへと折り返され、その左右突出部16b’、16c’を更に背面台11b側へと折り返して係止用スリット17’”に挿入係止している。
【0042】
図8は、第1実施形態の第4変形例の上着用陳列台紙10−4を示す。
上着用陳列台紙10−4では、係止片15’を上着押さえ片16の突出方向と同じ左端からのみ突出させ、その長さを背面台11bの幅と略同等としている。
他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0043】
図9は、本発明の第2実施形態に係る上着用陳列台紙50を示す。
上着用陳列台紙50は、図9(A)に示すように、長方形のシート材51のみからなり、係止片55は、図9(A)に示すように背面台51bを切り抜いて設ける。即ち、背面台51bの左右両側辺に近接した位置から中央部付近まででかつ折り目線52の直下に折り目線52と平行である略三角形状の上辺55aと上辺へと傾斜する下辺55bに相当する2辺に切り込みを入れている。
図9(B)に示すように、切り込みを入れなかった直辺55cで外側に折り曲げた後、図9(C)に示すように、直辺55cからの折り返し基部には上着の厚みに応じて折り目線を設け、該折り目線で内側に折ることにより係止片55を突設することができる。
【0044】
上記第2実施形態の形状とすると、シート材51は長方形であるため、材料取りが良くなり、材料費の削減を図ることができる。
【0045】
図10は、本発明の第3実施形態に係る上着用陳列台紙60を示す。
上着用陳列台紙60は、表面台を上着の中に挿入せず、表面台の外面にワイシャツ等の上着の上部を載せて、該上着の下部を表面台と背面台の間の折り返して収容するタイプである。
【0046】
図10(A)に示すように、表面台61aと背面台61bとに分ける折り目線63を幅方向の全長に設け、第1、第2実施形態の肩保持用のスリットは設けていない。一方、背面台61bには折り目線63の近傍の中央部に切込を設けて折り返される引掛部64を設けている。引掛部64はT形状とし、先端に係止部64aを設けている。かつ、 引掛部64の基部には丸穴64bを設けて、ハンガースタンドの吊り下げ棒を挿入して、吊り下げることができるようにしている。
他の構成は第1実施形態と同様で、ずり下がり防止用の左右一対の係止片65を背面台61bの左右両縁より突出させると共に、背面台61bの下部左縁より上着押さえ片66を突設すると共に係止用スリット67を設けている。
【0047】
ワイシャツ等の衿付き上着を装着する際、表面台61aの外面上に上着20を置き、上着の上部20aの身頃両側を折り畳み、表面台61aの下端より垂下する上着20の下部20bを背面台61bの間に折り返す。折り返された上着20の下部は表面台61aより背面台61bへと上向きに延在し、背面台61b側まで延在した上着20の下端20cを背面台61bと共に下向きに折り返して、係止片65の上縁に係止する。
ついで、図10(B)に示すように、表面台61aの外面に載せた上着20の衿20fを背面台61bの上端側へ引っ張っると共に、背面台61bの引掛片64を上向きに折り返して、衿20fの裏面側へ差し込んで、上着20の上部が表面台61aからずり下がらないように保持する。
また、上着押さえ片66を折り曲げて係止用スリット67に挿入する。
【0048】
上記のように表面台61aを上着上部20aに挿入せず、上着上部を表面台61aの外面上に載せて装着するタイプとすると、台紙への上着の装着作業を機械化することができ、装着作業性を高めることができる。
【0049】
上着に衿がないTシャツタイプのものである場合には、図11に示すように、引掛片64を正面台側まで折り曲げて、商品表示布のラベル20eに通して、引掛片64の先端係止部64aで引っ掛けている。
この第3実施形態の陳列台紙を用いると、ショップにおいて平台に立て置きしてもよいし、引掛片64の丸穴64bにハンガースタンドの吊り下げ棒を通して吊り下げ陳列することもできる。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明の上着用陳列台紙によれば、シート材に内側へ折り返される係止片を突設することにより、該上着用陳列台紙に上着を装着させる時、上着の下向き折り返し位置を係止片の上端で係止することができるので、上着の折り畳んだ下部がずれたりずれ落ちたりして生じる乱れを防止することができる。
よって、上記上着用陳列台紙を用いると、上着の折り畳んだ下部が垂下しないため、外観においても優れたものとなると共に、乱れが生じる度に畳み直していた手間を省くことが可能となる。
【0051】
さらに、表面台を上着の中に挿入するタイプと、表面台上に上着を載せるタイプの両方に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の上着用陳列台紙の展開図である。
【図2】 上着の正面図である。
【図3】 (A)は上着用陳列台紙に上着を装着した時の正面図、(B)は側面図である。
【図4】 (A)乃至(C)は上着陳列台紙に上着を装着する手順を示す図面である。
【図5】 第1実施形態の第1変形例を示し、(A)は展開図、(B)は上着を装着させた時の正面図である。
【図6】 第1実施形態の第2変形例を示す展開図である。
【図7】 第1実施形態の第3変形例を示し、(A)は展開図、(B)は組み立てた時の正面図、(C)は組み立てた時の背面図である。
【図8】 第1実施形態の第4変形例を示す展開図である。
【図9】 第2実施形態の上着用陳列台紙を示し、(A)は台紙の展開図、(B)は係止片を設ける過程の展開図、(C)は係止片を設けた展開図である。
【図10】 (A)は第3実施形態の上着用陳列台紙の展開図、(B)はワイシャツからなる上着を台紙に装着した時の要部拡大断面図である。
【図11】 第3実施形態の上着用陳列台紙にTシャツからなる上着を装着した状態の正面図である。
【図12】 従来の上着用陳列台紙を示し、(A)は展開図、(B)は正面図である。
【図13】 他の従来例を示す図面である。
【符号の説明】
10 上着陳列台紙
11 シート材
11a 表面台
11b 背面台
11c 本体部
12 折り目線
13 切込部
14 取付用スリット
15 係止片
16 上着押さえ片
17 係止用スリット
20 上着
30 フック材

Claims (7)

  1. シート材の長方形の本体部を横断する折り目線を設け、該折り目線で2つ折りして、上端で連続する表面台と背面台とに分けると共に、背面台側の左側辺および/あるいは右側辺より、表面台と背面台に挟まれる内側へ折り返される係止片を設けており、
    上記表面台が上着の中を挿入或いは表面台の外面に上着が配置されて、上着が表面台に被せられた状態にされると共に、上記表面台の下端より垂下する上着の下部が表面台と背面台の間に折り畳まれた状態で収容され、該折畳部の上着の下端部が上記係止片により係止された状態で下向きに折り返されていることを特徴とする上着用陳列台紙。
  2. シート材の長方形の本体部を横断する折り目線を設け、該折り目線の左右両端部には肩部保持用の切込部を設けていると共に、折り目線の中央にフック材取付用のスリットを設け、上記折り目線で2つ折りして、上端で連続する表面台と背面台とに分けると共に、背面台側の左側辺および/あるいは右側辺より、表面台と背面台に挟まれる内側へ折り返される係止片を設けており、
    上記表面台に上着の内部に挿入されて被せられた状態とされ、該上着の左右肩部は上端に位置する上記左右切込部で保持され、上記表面台の下端より垂下する上着の下部が表面台と背面台の間に折り畳まれた状態で収容され、該折畳部の上着の下端部が上記係止片により係止された状態で下向きに折り返されていることを特徴とする上着用陳列台紙。
  3. 上記折り目線近傍の背面台の中央に、切り込みを入れて折り返される引掛片を設け、
    上記表面台の外面に配置される上着に対して、該上着の襟に上記引掛片が差し込まれ、あるいは、該引掛片が表面台側へ折り返されて上着の後身頃首回りに縫着されている商品表示布に引っ掛けられて、表面台に上着が保持される構成としている請求項1に記載の上着用陳列台紙。
  4. 上記背面台の下部の右側辺あるいは左側辺のいずれか一方より折り曲げられる長尺な上着押さえ片を突設する一方、右側辺あるいは左側辺のいずれか他方の近傍に上記上着押さえ片を挿入する係止用スリットを設け、
    上記上着押さえ片を表面台に被せた上着の表面側を押さえるように他端側に架け渡した後に先端が折り曲げられて上記係止用スリットに挿係止される構成としている請求校1乃至請求項3のいずれか1項に記載の上着用陳列台紙。
  5. 上記背面台の下端より上着押さえ片を突設し、該上着押さえ片は背面台の左右両端より突出させる一方、表面台の下端の左右両側に係止用スリットを設け、
    上記上着押さえ片は表面台に被せた上着の表面側を押さえるように上記上着押さえ片を表面台の下端側へと折り返され、かつ、該上着押さえ片の左右両側が背面台側へと折り返されて上記係止用スリットに挿入係止される構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の上着用陳列台紙。
  6. 上記背面台に設ける上記係止片は、上記折り目線の上端位置から突設し、かつ、
    左右いずれか一片から突出させた長さ或いは左右両辺から突設させた長さの合計が、背面台の幅と相当し、背面台を横断するように設けている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の上着用陳列台紙。
  7. 上記シート材は厚紙あるいは薄肉の樹脂板からなる請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の上着用陳列台紙。
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