JP3934947B2 - カラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法 - Google Patents

カラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法に係り、特に現像残渣が少なくカラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板上に感光性樹脂組成物層を形成する工程、パターン露光する工程、現像により不要部分を除去する工程を含むカラーフィルターまたは液晶用構造材の製造に用いられる現像法においては、従来、現像液、リンス液及び洗浄液などの処理液に、前記基板を所定の時間浸漬するディップ現像法、前記処理液をシャワーノズルを用いてシャワー噴霧するシャワー現像法、前記基板または前記シャワーノズルを回転させるスピン現像法などが用いられてきた。
【0003】
しかし、ディップ現像法では、処理液がほぼ静置状態であるため、現像後に残渣が残りやすい問題があった。シャワー現像法では、シャワーの圧力により残渣か有効に除去できるが、基板が大型化すると基板上に滞留する処理液の量が増え、たの処理液が基板へのシャワー当たりを弱くして残渣の除去効率が悪くなる問題があった。このような基板上の処理液の滞留を防止するため、基板を回転させて遠心力で処理液を随時排出する方式としてスピン現像法が考えられた。しかし、このスピン現像法では、基板上での処理液の滞留による遅れに起因した残渣が減少するが、基板中心部付近は遠心力が十分に働かず、基板中心部付近の残酸の除去が不十分となり、この部分の現像性が周囲と異なり、現像ムラが生じる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、大型の基板に対しても残渣が少なく現像ムラのないカラーフィルターまたは液晶用構造材の現像方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のカラーフィルターまたは液晶用構造材の現像方法は、
(1)基板上に感光性樹脂組成物層を形成する工程、パターン露光する工程、現像により不要部分を除去する工程を含むカラーフィルターまたは液晶用構造材の製造に用いられる現像法であって、
前記基板に現像液、リンス液及び洗浄液の少なくとも1つの処理液を供給する少なくとも1つの処理液供給手段を含み、該処理液供給手段が一端に前記処理液を導入するための導入口を有する導入通路と、他端に前記基板に向けて開口する導入開口部を備え、該導入開口部に多数の貫通孔を有する処理液供給部材が設けられ、
前記基板表面通過後の処理液を外部に排出するための排出通路に設けられた排出開口部に多数の貫通孔を有する処理液排出部材が設けられた処理液排出手段と、
を備えたことを特徴とするカラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法。
(2)前記処理液供給手段が前記基板との相対移動方向及び/又は前記基板との相対移動方向と直角する方向に複数並設され、前記複数の導入開口部のそれぞれに前記処理液供給部材が設けられていることを特徴とする(1)に記載のカラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法。
(3)前記導入開口部と排出開口部との間に前記被処理基板上の処理液に超音波振動を付与するための超音波振動付与手段が設けられたことを特徴とする(2)に記載のカラーフィルターまたは液晶用構造材の現像方法。
(4)前記処理液供給手段と共にシャワーノズルを含むことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のカラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の望ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明は、基板上に感光性樹脂組成物層を形成する工程、パターン露光する工程、現像により不要部分を除去する工程を含むカラーフィルターまたは液晶用構造材の製造に用いられる現像法であ。
【0007】
<基板上に感光性樹脂組成物層を形成する工程>
基板上に感光性樹脂組成物層を形成する手段としては、塗布法、転写法等の手段が挙げられる。
−塗布法−
調製した感光性樹脂組成物溶液を基板表面に塗布し、通常はオーブン中で加熱乾燥を行うことにより溶剤を除去して感光性樹脂組成物の塗膜を形成する。組成物溶液の塗布方法としては、特に限定されず、例えばスプレー法、ロールコート法、回転塗布法、スリットコート法、エクストルージョンコート法、カーテンコート法、ダイコート法、ワイヤーバーコート法、ナイフコート法等の各種の方法を採用することができる。プリベークの条件としては、各成分の種類、使用割合等によっても異なるが、通常60〜110℃で30秒間〜15分間程度である。
【0008】
―感光性熱硬化性樹脂層転写材料の転写法―
仮支持体の上に本発明の感光性樹脂組成物溶液を塗布乾燥して感光性樹脂層転写材料を形成後、基体上にラミネータにより感光層を加熱加圧下で積層転写する。この方法は、特にカラーフィルターを製造する場合に有効である。
転写時の加熱圧着ロールの温度は50℃〜150℃で圧着時の線圧は5Kg/cm〜25Kg/cmが有利な条件である。ラミネーションの速度は搬送速度で0.2m/分〜4m/分が好ましく。特に好ましい条件としては、加熱圧着ロール温度が130℃〜140℃で圧着時の線圧が10Kg/cm〜15Kg/cm、搬送速度が1m/分〜3m/分である。
【0009】
<パターン露光する工程>
形成された塗膜に所定のパターンのマスクを介して、光照射した後、現像液を用いて現像処理することによりパターン形成する。ここで使用する光としては、例えばg線(波長436nm)、i線(波長365nm)および超高圧水銀灯、キセノン灯、カーボンアーク灯、アルゴンレーザー等の公知の光源からの連続状および/又は輝線状の紫外線、KrFエキシマレーザー等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線が挙げられ、これらの中では、g線およびi線およびこれらを含む300nm〜440nm領域の紫外線が好ましいものとして挙げられる。特開平6−59119号公報に記載のように、400nm以上の波長の光透過率が2%以下である光学フィルター等を併用しても良い。
【0010】
<現像により不要部分を除去する工程>
上記感光性樹脂層の現像液としては、現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機アルカリ溶液やトリエチルアミン等のアルキルアミン類、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド等の第4級アンモミウム塩等が用いられる。現像液には、さらに公知の界面活性剤を添加することができる。界面活性剤の濃度は0.01質量%〜10質量%が好ましい。
【0011】
本発明は、少なくともこれらの工程を含むカラーフィルタ又は液晶用構造材の現像方法である。基板上に感光性樹脂組成物層を形成する工程、パターン露光する工程、現像により不要部分を除去する工程、の他に必要に応じて、1)純水等を用いるリンス工程、2)純水の他、超純水、電解イオン水、オゾン水、水素水などを用いる洗浄工程を含んでいてもよい。
【0012】
カラーフィルタは、転写方式によって形成することが望ましい。この転写方式によってカラーフィルターを形成する場合、仮支持体に熱可塑性樹脂層、酸素遮断膜を設け、この酸素遮断膜に感光性樹脂層を設けることが望ましい。こうして仮支持体と熱可塑性樹脂層、酸素遮断膜,感光性樹脂層が一体となった一体型フィルムを各色毎に作製して、各色毎の一体型フィルムを転写してカラーフィルターを形成される。この種の一体型フィルムとしては、特開2000−35591、特開2000−39024、特開2000−89025、特開2000−106276、特開2000−273370、特開2000−310772、特開2000−314804、特開2000−19766、特開200−33615、特開2001−33616、特開2001−42119、特開2001−71563、特開2001−83694、特開2001−116913、特開2001−142065、特開2001−159709、特開2001−208908、特聞2001−214077、特開2001−221909、特開2001−223472、特開2001−228469、特開2001−242315、特開2001−272523等の実施例等に記載の組成物を用いることができる。
【0013】
なお、近年、透明性が約5〜20ミクロンである解像度を有し、約1〜10ミクロンの高さを有する微細な液晶用構造材形成のニーズが拡大している。この液晶用構造材としては、例えば、カラーフィルター用マイクロ集光レンズ、液晶ディスプレイパネル用スペーサー、ハイアパーチャー方式(以下、「HA方式」と称する場合がある。)液晶ディスプレイ用の絶縁膜、カラーフィルターオンアレイ方式(以下、「COA方式」と称する場合がある。)液晶ディスプレイ用絶縁膜、カラーフィルター上の配向分割用構造体、プラズマアドレス方式液晶ディスプレイ用液晶配向制御材、カラーフィルター上の平坦化用オーバーコート材等が挙げられる。本発明の現像方法に特に有効な液晶用構造材としては、パネル用スペーサーや液晶配向分割制御材である。
【0014】
本発明は、前記したカラーフィルター又は液晶用構造材を現像するに際し、前記基板に現像液、リンス液及び洗浄液の少なくとも1つの処理液を供給する少なくとも1つの処理液供給手段を含み、該処理液供給手段が一端に前記処理液を導入するための導入口を有する導入通路と、他端に前記基板に向けて開口する導入開口部を備え、該導入開口部に多数の貫通孔を有する処理液供給部材が設けられていることを特徴とする。
【0015】
以下、前記処理液供給手段を単に押し出しノズルともいう。押し出しノズルの好ましい実施の形態を図1に基づいて説明する。
図1(A)は基板の搬送方向に直交する面からみた概略的構成図であり、図1(B)は、基板の搬送方向面からみた概略的構成図である。
図1において、押し出しノズル10は、一端に処理液を導入するための導入口12を有する導入通路14と、他端に基板16に向けて開口する導入開口部18を備え、該導入開口部18に多数の貫通孔を有する処理液供給部材20が設けられている。処理液供給部材20は、多孔質材からなり、連通孔が多数形成されたものであればよい。連通孔は、スリット状でも細い連通孔でもよい。また、多孔板や粒状物の焼結体や多孔性セラミックスでもよい。さらに樹脂の多孔成形物、や硬質スポンジでもよい。図1(B)に示す処理液供給部材は、基板16の搬送方向に平行する多数のスリットが設けられた態様を示している。
多孔質材としては、フッ素系樹脂、ポリエチレン等のプラスチック、SUS等の金属、アルミナ、シリコン酸化物等のセラミックス、親水処理したプラスチックTiO2等の金属酸化物等を用いることができる。特に処理液がリンス液,洗浄液の場合、処理液供給部材20を構成する多孔質材は、親水性材料が好ましい。
【0016】
押し出しノズル10は、基板16との相対移動方向又は基板16との相対移動方向に直交する方向に配置されていてもればよい。したがって、押し出しノズル10は、コンベヤ22によって搬送される基板の幅方向にわたって固定配置されていてもよく、搬送される基板の幅方向に沿って移動可能に配置されていてもよい。また、押し出しノズル10は、基板16の搬送方向に沿って複数の押し出しノズル10を固定配置してもよく、基板16の搬送方向に沿って移動可能に配置してもよい。
【0017】
この押し出しノズル10を用いると、多孔質材からなる処理液供給部材20に形成された多数の貫通孔を通じて基板16上に処理液Wが供給される。この際、処理液Wは、図1(B)に矢印で示すように−処理液供給部材20の基板16に対向する面全体からほぼ均等に供給されるようになり、ほぼ均等な流速をもって基板16上の広い面積に一様かつ急速に供給され、現像による不要部分を効率的に除去することができる。
【0018】
本発明において、前記した処理液供給手段と、前記基板表面通過後の処理液を外部に排出するための排出通路に設けられた排出開口部に多数の貫通孔を有する処理液排出部材が設けられた処理液排出手段(ノズル)とを含み、かつ、前記導入開口部と、排出開口部との間に前記被処理基板上の処理液に超音波振動を付与するための超音波振動付与手段が設けられていることが好ましい。
【0019】
この処理液供給手段、処理液排出手段及び超音波振動付与手段とを含む手段を、以下、単に超音波押し出し吸引ノズルともいう。この超音波付押し出し吸引ノズルの好ましい実施の形態を図2に基づいて詳細に説明する。
図2(A)は基板の搬送方向に直交する面からみた概略的構成図であり、図2(B)は、基板の搬送方向面からみた概略的構成図である。
図2において、一端に処理液Wを導入するための導入口12を有する導入通路14と、一端に前記基板表面通過後の処理液Wを外部に排出するための排出口24を有する排出通路26とが形成され、導入通路14と排出通路26のそれぞれの他端に、前記基板に向けて開口する導入開口部18と排出開口部28とが設けられ、前記導入開口部18に多数の貫通孔を有する処理液供給部材20,及び前記排出開口部28に多数の貫通孔を有する処理液排出部材30が設けられたノズルを含み、かつ、前記導入開口部18と排出開口部28との間に前記被処理基板16上の処理液に超音波振動を付与するための超音波振動付与手段としての超音波振動子32が設けられている。なお、排出開口部28には、図示していない減圧ポンプが接続され、減圧ポンプによる吸引圧力を制御することにより、導入開口部18で大気と接触している処理液の圧力と大気圧との差を制御して基板16に対する処理液Wの供給と、基板16側からの使用済み処理液Wの排出を確実なものとすることができる。
【0020】
超音波振動子32には、図示していないケーブルが接続され、超音波振動子32を制御するようになっており、また、超音波振動子32は搬送される基板16に平行に配置された板材(振動面)34に対して所定の角度θを有することが好ましい。角度θを設けることによって基板16からのメガソニックの反射波を押さえ、超音波振動子32を保護することができる。また、処理供給ラインの圧力制御(ボンプ吸引+表面張力)によって基板16と振動面の間に存在する液膜が保持される。
【0021】
板材(振動面)34と基板とのギャップは、処理液Wの厚みに相当し、0.1〜30mmが好ましく、より好ましくは0.2〜20mmであり、振動数は、15〜40KHzが好ましく、より好ましくは18〜25KHzである。
【0022】
図2に示す態様においては、基板16が処理液供給部材20の下方にさしかかった時点で処理液供給部材20から処理液Wが供給されるが、超音波振動子32は作動しない。さらに基板16が移動し、超音波振動子32の下方に通過した時点で排出用ポンプを作動させ、処理液供給部材20から基板16上に供給された処理液Wを処理液排出部材30から排出させる。この段階で処理液Wは基板16上を定常的に流れるようになるので、これと同時に超音波振動子32を作動させることにより基板16面上の不要部分を極めて少ない処理液量で効率的に除去することができる。
【0023】
図3は本発明の現像方法を実施するための現像装置の一実施の形態を示す概略的構成図であり、図4(A)は本発明の現像方法を実施するための現像装置の他の実施の形態を示す概略的構成図である。また、図4(B)は従来の現像装置の概略的構成図である。
図3において、この現像装置は、前室34、現像槽36、エアナイフ室38、リンス槽40、残渣除去槽42、エアナイフ室44、後室46を備えており、これらの内部をコンベヤ22によって基板16が搬送されるようになっている。現像槽36には、シャワー機構36Aが設けられ、リンス槽40にもシャワー機構40Aが設けられている。そして、残渣除去槽42に前記した超音波付押し出し吸引ノズル43が設けられている。
【0024】
図4(A)において、この現像装置は、前室34、第一現像槽48、第一リンス槽50、第二現像槽52、第二リンス槽54、第三現像槽56、第三リンス槽58、残渣除去槽42、エアナイフ室44、後室46を備えており、リンス槽はいずれもシャワー機構が設けられている。そして第二現像槽52には、前記した押し出しノズル10が設けられ、第三現像槽56には、超高圧ジェット57が設けられ、残渣除去槽42に前記した超音波付押し出し吸引ノズル43が設けられている。
【0025】
図3及び図4(A)に示す装置においては、超音波付押し出し吸引ノズル43を設置する個所は特に制約はないが、現像工程、リンス工程が完了した後に設けることが効果的である。
一般には処理液はシャワーなどにより基板に供給される。シャワーなどは、その突出圧力により運動エネルギーを得た処理液滴が基板表面に衝突する事で処理性の向上を狙ったものであるが、比較的多い流量で処理液を供給する場合、処理ムラを引き起こすことが多い。特にこの処理ムラは基板サイズが大きくなるほど顕著になる。基板サイズによらず、現像や洗浄や残渣除去を効果的に均一に行うことが必要である。
【0026】
本発明の押し出しノズルにより処理液を供給すると、処理ムラを軽減できる。また該押し出しノズルに平行に、吸引ノズル(処理液を外部に排出するための排出口を有する排出通路)を付与すると処理ムラが全く起きなくなる。さらに、該押し出しノズルと吸引ノズルの間に超音波振動付与手段を設けると、洗浄などの効果を増す事ができる。
現像槽において、シャワー機構により、突出圧力1.0kgf/cm2〜2.0kgf/cm2の範囲にて現像液をシャワー状に噴霧し、未露光部の着色感光性樹脂組成物を溶解・除去する。
【0027】
リンス槽においては、シャワー機構により、例えば、突出圧力1.0kgf/cm2〜2.0kgf/cm2の範囲にて純水をシャワー状に噴霧し、現像槽で溶解・除去しきれなかった残存する着色感光性樹脂組成物の殆どを除去する。
残渣除去槽においては、超音波付押し出し吸引ノズルにより純水に超音波を付与しながら基板表面に供給し、リンス槽で除去しきれなかった残渣を除去する。この残渣除去には純水の他、超純水、電解イオン水、オゾン水、水素水などを用いる。またこの残道除去には界面活性剤やアルカリを含んだ洗浄液を用いることもある。また必要に応じて残渣除去槽の後に純水によるリンス槽を設ける。
なおシャワーであっても、比較的少ない流量で動作する超高圧ジェット(特開平10−92707、特開平11−333387)では処理ムラが少なく、本発明に組み合わせて使用すると効果的である。
【0028】
また、カラーレジストのような着色された材料で画像を形成する場合、あるいは液晶用構造材のように、比較的厚みのある画像を形成する場合、シャワーにより現像液を供給すると、画像の断面が逆テーパー状になったり、残渣が残りやすいという問題がある。
【0029】
本発明の押し出し型ノズルにより現像液を供給すると、画像の断面形状が改善される。また該押し出しノズルに平行に、吸引ノズル(処理液を外部に排出するための排出口を有する排出通路)を付与すると現像ムラが全く起きなくなる。さらに、現像槽を通過した後で、超高圧ジェット(特開平10−92707、特開平11−333387)、超音波付き押し出し吸引ノズル、高圧シャワー、又は超高圧ジェット、洗浄ブラシなどで現像残渣を除去すると、残渣の無い、断面形状の良い画像を得る事ができる。
【0030】
本発明では、このように、義板の位置によらず、基板のサイズによらず、ムラ無く残渣が除去できるほか、断面形状の良い画像を得ることができるカラーフィルター又は液晶用構造材を提供できる。
【0031】
【実施例】
[カラー液体のレジストの例]
<実施例1>
透明基板としてコーニング社製:無アルカリガラスを用いた。このガラス板上に富士フィルムオーリン(株)製、製品名カラーモザイク、品番CRY−7000をスピンナーにより塗布し、1.5μmの塗膜を得た。3KW超低圧水銀灯によりフォトマスクを介して約200mj/cm2の露光を行った。次に、本発明の現像装置1に投入した。現像槽のシャワー機構の吐出圧力は2.0kgf/cm2とし、20℃のアルカリ現像液をシャワー状にして基板方から噴霧し、未露光部の着色感光性樹脂組成物を溶解・除去した。
アルカリ現像液として、炭酸ナトリウム0.14質量%、炭酸水素ナトリウム0.05質量%、花王(株)製、陰イオン系界面活性剤「ペレックス」0.88質量%、花王(株)製、非イオン系湿潤浸透液「エマルゲンL−40」0.65質量%、及び純水98質量%を調合した液を用いた。
次に、リンス槽において、シャワー機構により吐出圧力2.0kgf/cm2の純水をシャワー状に噴霧し、現像槽にて溶解・除去しきれなかった残存する着色感光性樹脂組成物のほとんどを除去した。次に、残渣除去槽において、超音波付き押し出し吸引ノズルにより純水を基板面に供給し、洗浄した。
このようにして得られたカラーフィルタは、着色樹脂層(着色画素)以外、すなわち、ガラス面には基板のどの位置においても着色感光性樹脂組成物の残渣の無い良好なカラーフィルタであった。
【0032】
<比較例1>
残渣除去槽(現像層)の超音波付き押し出し吸引ノズルを作動させずに、材料、条件などは実施例1と同様にしてカラーフィルタの作成を行った。得られたカラーフィルタには、着色感光性樹脂組成物の残渣が所々に残されていた。
【0033】
<実施例2>
[ドライフイルム型カラーレジストの側]
(ドライフイルム型カラーレジストの作成)
厚さフ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム仮支持体の上に下記の処方HIからなる塗布液を吹き付け、乾燥させ、次に下記処方Plから成る基布液を塗り付け、乾燥させ、さらに下記感光性樹脂層溶液 Kl、R1、G1、B1、C1を吹き付け、乾燥させ、該仮支持体の上に乾燥膜厚が1.6μmの熱可塑性樹脂層と乾燥膜厚が146μmの酸素遮断膜と乾燥膜厚4μm(C1は6μm)の感光層を設け、保護フイルム(厚さ12μmポリプロピレンフィルム)を圧着した。こうして仮支持体と熱可塑性樹脂層と酸素遮断膜と感光層が一体となったドライフイルム型カラーレジストの感光性樹脂層を含む一体型フイルムを作成し、それぞれのサンプル名を、使用した感光性樹脂層溶液の記号Kl、Rl、Gl、Bl、Clを用いて、一体型フイルムKl、Rl、Gl、B1、Clとした。
【0034】
熱可塑性樹脂層処方Η1:
・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 300質量部
・塩化ビニルー酢酸ビニルーマレイン酸共重合体 80質量部
・フタル酸ジブチル 90質量部
(メチルエチルケトンを溶媒とした)
酸素遮断膜処方P1:
・ポリビニルアルコール 180質量部
・弗素系界面活性剤 8質量部
(水を溶媒とした)
【0035】
感光性樹脂層溶液K1:
Figure 0003934947
【0036】
感光性樹脂層溶液R1:
Figure 0003934947
【0037】
感光性樹脂層溶液G1:
Figure 0003934947
【0038】
感光性樹脂層溶液B1:
Figure 0003934947
【0039】
感光性樹脂層溶液C1:
・ポリマー溶液 240質量部
スチレン/マレイン酸共重合体ベンジルアミン変性物=63/32(モル比)
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 200質量部
・シクロヘキサノン 730質量部
・光重合開始剤IRG184(CAS947−19−3) 10質量部
(メチルエチルケトンを適宜添加)
【0040】
基板としてアモルファスシリコンによりTFTが形成されたTFT基板を用いた。この基板をUV洗浄及び純水洗浄後、シランカップリンダ液(N一β(アミノエチル)γ一アミノプロピルトリメトキシシラン0.3質量%水溶液)に30秒浸漬し、引き続き純水に30秒浸漬し、110℃で5分乾燥した。前記一体型フイルムR1の保願フイルムを剥離後、ロールラミネーターで該墓板にラミネートし、20mJ/cm2のパターン露光後、本発明の現像機2[図4(A)で示す装置]で現像した。
本発明の現像機2では、まず第一現像槽で38℃に温調したトリエタノールアミン系現像液がシャワー機構により基板に供給され、無可塑性樹脂層H1と酸素遮断膜P1が除去された。
引き続き、第二現像槽では、モノエタノールアミン1質量%、酢酸0.3質量%、ポリオキシエチレンナフチルエーテル0.6質量%の33℃に温調したアルカリ現像液を用いて感光性樹脂層が現像された。該アルカリ現像液は、押し出しノズルにより基板に供給される。基板表面では該アルカリ現像液の溶解力により未露光部分の大部分が除去された。
引き続き、第三現像槽では、モノエタノールアミン0.1質量%、酢酸0.02質量%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.1質量%の30℃に温調したアルカリ現像液が超高圧ジェットにより基板に供給された。この時、基板表面の末露光部に薄く残存していた末露光の感光性樹脂層は基板の場所によらず全て除去された。このように感光性樹脂層を現像しパターニング画像を得た。
次に300mJ/cm2のポスト露光後、220℃で20分ポストベークしコンタクトホールを有するR画素付のTHF墓板を形成した。
前記一体型フイルムG1、B1、K1を用いて同様のプロセスを行い、RCBの画素及び遮光膜KがついたTFT基板を作製した。引き続きこ基板の上にITO層を形成し、パターニングして画素電極とした。引き続き、一体型フイルムC1を用いで同様のプロセスを行い、スペーサーとカラーフィルターを有す下FT基板を完成した。
このTFT基板は、墓板のどの位置にも現像残渣が見当たらず、また画素の断面が順テーパー状であり、各画素電極とTFTとのコンタクト不良も無かった。
【0041】
<比較例2>
現像を比較例の現像装置[図4(B)に示す装置]を用いて行う以外、実施例2と同様に行いスペーサーとカラーフィルターを有するTFT基板を完成した。
このTFT基板では、基板の後半部分に現像残渣が見られた。また画素の断面に一部逆テーパー状の部分があった。また画素電極の一部のTFTとのコンタクトが不良であった。
【0042】
【発明の効果】
以上にように、本発明によれば、基板の大きさによることなく、極めて少ない処理液量で現像残渣を効率的に除去することができ、現像ムラのないカラーフィルターを得ることができる。また、断面形状のよい液晶用構造材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における押し出しノズルの好ましい実施の形態を示し、(A)は基板の搬送方向に直交する面からみた概略的構成図であり、(B)は、基板の搬送方向面からみた概略的構成図である。
【図2】 本発明における超音波付押し出し吸引ノズルの好ましい実施の形態を示し、(A)は基板の搬送方向に直交する面からみた概略的構成図であり、(B)は、基板の搬送方向面からみた概略的構成図である。
【図3】 本発明の現像方法を実施するための現像装置の好ましい一実施の形態を示す概略的構成図である。
【図4】 (A)本発明の現像方法を実施するための現像装置の好ましい他の実施の形態を示す概略的構成図、(B)は従来の現像装置の概略的構成図である。
【符号の説明】
10 押し出しノズル
12 導入口
14 導入通路
16 基板
18 導入開口部
20 処理液供給部材
22 コンベヤ
24 排出口
26 排出通路
28 排出開口部
30 処理液排出部材
32 超音波振動子
33 板材(振動面)
34 前室
36 現像槽
36A シャワー機構
38 エアナイフ室
40 リンス槽
40A シャワー機構
42 残渣除去槽
44 エアナイフ室
46 後室
48 第一現像槽
50 第一リンス槽
52 第二現像槽
54 第二リンス槽
56 第三現像槽
58 第三リンス槽

Claims (4)

  1. 基板上に感光性樹脂組成物層を形成する工程、パターン露光する工程、現像により不要部分を除去する工程を含むカラーフィルターまたは液晶用構造材の製造に用いられる現像法であって、
    前記基板に現像液、リンス液及び洗浄液の少なくとも1つの処理液を供給する少なくとも1つの処理液供給手段を含み、該処理液供給手段が一端に前記処理液を導入するための導入口を有する導入通路と、他端に前記基板に向けて開口する導入開口部を備え、該導入開口部に多数の貫通孔を有する処理液供給部材が設けられ、
    前記基板表面通過後の処理液を外部に排出するための排出通路に設けられた排出開口部に多数の貫通孔を有する処理液排出部材が設けられた処理液排出手段と、
    を備えたことを特徴とするカラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法。
  2. 前記処理液供給手段が前記基板との相対移動方向及び/又は前記基板との相対移動方向と直角する方向に複数並設され、前記複数の導入開口部のそれぞれに前記処理液供給部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法。
  3. 前記導入開口部と排出開口部との間に前記被処理基板上の処理液に超音波振動を付与するための超音波振動付与手段が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のカラーフィルターまたは液晶用構造材の現像方法。
  4. 前記処理液供給手段と共にシャワーノズルを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカラーフィルター又は液晶用構造材の現像方法。
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