JP3934687B2 - 画像データ復号方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術(図13及び図14)
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段(図10〜図12)
作用(図10〜図12)
実施例
(1)階層符号化の原理(図1〜図3)
(2)実施例の階層符号化装置(図4〜図9)
(2−1)構成
(2−2)分割処理
(3)実施例の画像復号化装置(図10〜図12)
(3−1)構成
(3−2)平滑化処理
(4)実施例の動作(図10〜図12)
(5)実施例の効果(図10及び図11)
(6)他の実施例
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は画像データ復号方法及びその装置に関し、特に階層符号化データを復号する場合に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、入力画像データから解像度の異なる複数階層分の画像データを作成し、これを符号化する画像符号化装置がある。この種の画像符号化装置は、入力画像データをピラミツド符号化等の階層符号化の手法を用いて階層的に符号化するようになされている。すなわちこの画像符号化装置においては、高解像度の入力画像データを第1の階層データとして、この第1の階層データよりも解像度が低い第2の解像データ、さらに第2の解像データよりも解像度が低い第3の階層データ、……を順次再帰的に形成し、これら複数の階層データを1つの通信路や記録再生経路でなる伝送路で伝送する。
【0004】
またこの複数の階層データを復号化する画像復号化装置では、複数の階層データについて全て復号化しても良く、またそれぞれに対応するテレビジョンモニタの解像度等により、何れかの階層データのうち所望の1つを選択して復号化してもよい。これにより階層化された複数の階層データから所望の階層データのみについて復号化することにより、必要最小限の伝送データ量で所望の画像データを得ることもできる。
【0005】
図13に示すように、この階層符号化として例えば4階層の符号化を実現する画像符号化装置1では、それぞれ3段分の間引きフイルタ2、3、4と補間フイルタ5、6、7とを有し、入力画像データD1について各段の間引きフイルタ2、3、4によつて順次解像度の低い縮小画像データD2、D3、D4を形成すると共に補間フイルタ5、6、7により縮小画像データD2、D3、D4を縮小前の解像度に戻す。
【0006】
各間引きフイルタ2〜4の出力D2〜D4及び各補間フイルタ5〜7の出力D5〜D7はそれぞれ差分回路8、9、10に入力され、これにより差分データD8、D9、D10が生成される。この結果画像符号化装置1においては、階層データのデータ量を低減すると共に信号電力を低減する。ここでこの差分データD8〜D10及び縮小画像データD4はそれぞれ面積が1、1/4、1/16、1/64のサイズとなつている。
【0007】
各差分回路8〜10より得られる差分データD8〜D10及び間引きフイルタ4より得られる縮小画像データD4は、各符号器11、12、13、14によつて符号化されて圧縮処理が施され、この結果各符号器11、12、13、14から解像度の異なる第1、第2、第3及び第4の階層データD11、D12、D13及びD14が、所定の順序で伝送路に送出される。
【0008】
このようにして伝送される第1〜第4の階層データD11〜D14は、図14に示す画像復号化装置20によつて復号される。すなわち第1〜第4の階層データD11〜D14は、それぞれ復号器21、22、23、24によつて復号され、この結果復号器24からは第4の階層データD24が出力される。
【0009】
また復号器23の出力は加算回路29において補間フイルタ26より得られる第4の階層データD24の補間データと加算され、これにより第3の階層データD23が復元される。同様にして復号器22の出力は加算回路30において補間フイルタ27より得られる第3の階層データD23の補間データと加算され、これにより第2の階層データD22が復元される。さらに復号器21の出力は加算回路31において補間フイルタ28より得られる第2の階層データD22の補間データと加算され、これにより第1の階層データD21が復元される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかる階層符号化方法を実現する画像符号化装置においては、入力画像データを複数の階層データに分割して符号化するため、必然的に階層成分だけデータ量が増加し、その分階層符号化を用いない高能率符号化方式に比して圧縮効率が低下する。また圧縮効率を向上しようとした場合、復号側で画質劣化が発生する問題がある。
【0011】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、画像データを階層符号化して伝送した場合に、画質劣化を低減し得る画像データ復号方法及び装置を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、解像度の高い下位階層の所定ブロツク毎の解像度を低減することにより、当該ブロツクに対応する解像度の低い上位階層でのブロツクを生成するようにして、下位階層から順に順次解像度の異なる複数の階層画像データD31〜D35を生成し、アクテイビテイが低いブロツクに空間的に対応する1階層下のブロツクのデータを符号化対象から除いて当該複数の階層画像データD31〜D35を符号化する画像符号化装置40により得られた階層符号化データD51〜D55を復号する画像データ復号装置60において、階層符号化データD51〜D55を復号するとともに、上記符号化対象から除かれたブロツクのデータを、空間的に対応する1階層上のブロツクのデータで置き換えて階層復号データD61〜D64を生成する階層データ復号手段61〜65と、階層復号データD61〜D64のブロツク内でのレベル変動を第1の閾値と比較することにより、ブロツク内のレベル変動を検出するブロツク内レベル変動検出手段101と、ブロツクと他のブロツクとを跨がる画素間のレベル変動を第2の閾値と比較することにより、ブロツクを跨る画素間のレベル変動を検出するブロツク間レベル変動検出手段102と、ブロツク内のレベル変動が第1の閾値未満のとき、ブロツクを跨る画素間のレベル変動が第2の閾値よりも小さい画素のみを用いてブロツク境界を平滑化処理する平滑化手段100とを設けた。
【0013】
また本発明においては、平滑化手段70〜73は、所望のブロツク内でのレベル変動を検出するレベル検出手段101を更に備え、当該所望のブロツク内のレベル変動が所定の閾値未満のとき、当該所望のブロツクのブロツク境界を平滑化するようにする。
【0014】
【作用】
復号手段61〜65により復号された階層復号データD61〜D64について、ブロツク内のレベル変動が第1の閾値未満のとき、当該ブロツクと他のブロツクとの間に跨がる画素間のレベル変動が第2の閾値よりも小さい画素のみを用いてブロツク境界を平滑化処理を行うようにすることにより、ブロツク境界近傍にエツジ等の重要な情報が存在する場合でも、当該重要な情報を保存して平滑化による画質劣化を回避しつつ、ブロツク境界に現れる疑似輪郭を有効に除去して、階層符号化に伴う画質劣化を低減することができる。
【0015】
さらに、所望のブロツク内のレベル変動が所定の閾値未満のとき、当該所望のブロツクのブロツク境界を平滑化するようにすることにより、ブロツク境界近傍にエツジ等の重要な情報が存在する場合でも、当該重要な情報を保存して平滑化による画質劣化を回避しつつ、ブロツク境界に現れる疑似輪郭を有効に除去して、階層符号化に伴う画質劣化を低減することができる。
【0016】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0017】
(1)階層符号化の原理
図1は全体として本発明による階層符号化の原理として、例えば高品位テレビジヨン信号等の静止画像を階層符号化して圧縮する原理を示す。この階層符号化では下位階層データの単純な算術平均で上位階層データを作り、伝送すべき下位階層データを減少させて、情報量の増加を伴わない階層構造を実現する。また上位階層から下位階層の復号についてはブロツク毎のアクテイビテイに基づいて適応的に分割を制御することで、平坦部分の情報量を削減する。さらに下位階層のために行う差分信号の符号化では、その量子化特性を上位階層のアクテイビテイに基づいて、付加コードなしにブロツク毎に切り替えることにより高能率化を実現する。
【0018】
すなわちこの階層符号化の階層構造では、まず入力される高品位テレビジヨン信号を下位階層とし、この下位階層の2ライン×2画素の小ブロツク中の4画素X1〜X4について、次式
【数1】
で表される算術平均を取り、その値mを上位階層の値とする。この下位階層では、次式
【数2】
で示すように、上位階層との差分値を3画素分だけ用意することで、元々の4画素データと同じ情報量で階層構造を構成する。
【0019】
一方下位階層の復号に際しては3画素X1〜X3は、次式
【数3】
で表すように上位階層の平均値mにそれぞれの差分値ΔXiを加えて復号値E〔Xi〕を求め、残つた1画素は、次式
【数4】
で表すように上位階層の平均値mから下位階層の3個の復号値を引く事で復号値E〔X4〕を決定する。ここで、E〔 〕は復号値を意味する。
【0020】
ここでこの階層符号化においては、上位階層から下位階層に向かうに従つて1つのブロツクを4つに分割するため、これに伴つてデータ量が階層毎に4倍になるが、平坦部ではこの分割を禁止する事で冗長度を削減している。なおこの分割の有無を指示するためのフラグが1ビツト、ブロツク単位で用意される。下位階層での分割の必要性の判断は局所的なアクテイビテイとして、例えば差分データの最大値で判断する。
【0021】
ここで階層符号化の例としてITEのHD標準画像(Y信号)を用い、5階層符号化した場合の適応分割結果を図2に示す。最大差分データに対する閾値を変化させた時の各階層の画素数を本来の画素数に対する割合を示すが、空間相関に基づく冗長度削減のようすが分かる。削減効率は画像によつて変わるが最大差分データに対する閾値を1〜6と変化させると、平均的な削減率は28〜69〔%〕になる。
【0022】
実際上上位階層の解像度を4倍にして下位階層を作り、このとき下位階層では上位階層データからの差分データを符号化することで、信号レベル幅を有効に削減できる。図2について上述した階層符号化による5階層の場合を、図3に示すが、ここでは階層を下位から数えて第1〜5階層と名付けた。
【0023】
原画像の8ビツトPCMデータに比べて、信号レベル幅の削減が見られる。特に画素数の多い第1〜4階層は差分信号なので、大幅な削減が達成でき、以降の量子化で効率が向上する。図3の表からわかるように削減効率の絵柄への依存性は少なく、全ての絵に対して有効である。
【0024】
また下位階層の平均値で上位階層を作る事で、エラー伝播をブロツク内にとめながら、下位階層を上位階層の平均値からの差分に変換する事で、効率の良さも合わせ持つ事ができる。実際上階層符号化では同一空間的位置での階層間のアクテイビテイには相関があり、上位階層の量子化結果から下位階層の量子化特性を決定する事で、受信側に逆量子化のための量子化情報を伝送する必要のない(但し、初期値を除く)適応量子化器を実現できる。
【0025】
実際上、上述した5段階の階層構造に基づいて画像を階層符号化してマルチ解像度で表現し、階層構造を利用した適応分割及び適応量子化を行う事で、各種HD標準画像(8ビツトのY/PB/PR)を約1/8に圧縮することができる。また適応分割のために用意されるブロツク毎の付加コードは、圧縮効率の向上のために各階層でランレングス符号化が行われる。このようにして、各階層で充分な画質の画像が得られ、最終的な最下位階層でも視覚的劣化のない良好な画像を得ることができる。
【0026】
(2)実施例の階層符号化装置
(2−1)構成
図4において、40は階層符号化装置を示し、入力画像データD31を階層符号化して出力する階層符号化エンコーダ部40Aと当該階層符号化エンコーダ部40Aにおける発生情報量が目標値となるように制御する発生情報量制御部40Bとにより構成されている。
階層符号化エンコーダ部40Aはデータ遅延用のメモリM1(図5)とエンコーダによつて構成されている。このうちメモリM1は発生情報量制御部40Bにおいて最適制御値が決定されるまでの間、エンコード処理が実行されないようにデータを遅延できるよう入力段に設けられている。
【0027】
一方、発生情報量制御部40Bは入力画像データD31を入力して処理対象データに適合した最適制御値S1を設定し、これを階層符号化エンコーダ部40Aに送出することにより、当該階層符号化エンコーダ部40Aで効率の良い符号化ができるようになされている。所謂フイードフオワード型のバツフアリング構成である。
【0028】
階層符号化エンコーダ部40Aは図5に示す構成でなり、この例の場合、5階層の解像度の異なる圧縮符号化画像データD51〜D55を生成するようになされている。
【0029】
まず入力画像データD31がメモリM1を介して第1の差分回路41及び第1の平均化回路42に入力される。第1の平均化回路42は、入力画像データD31(すなわち第1階層データ(最下位階層データ))の4画素平均により第2階層データD32を生成する。この実施例の場合、第1の平均化回路42は、図6(D)及び(E)に示すように、入力画像データD31の4画素X1(1)〜X4(1)から第2階層データD2の画素X1(2)を生成する。
【0030】
また第2階層データD32の画素X1(2)に隣接する画素X2(2)〜X4(2)も同様に第1階層データD31の4画素平均を求めることにより生成される。
第2階層データD32は第2の差分回路43及び第2の平均化回路44に入力され、第2の平均化回路44は、第2階層データD32の4画素平均により第3階層データD33を生成する。例えば、図6(C)及び(D)に示す第2階層データD32の画素X1(2)〜X4(2)から第3階層データD33の画素X1(3)が生成されると共に、画素X1(3)に隣接する画素X2(3)〜X4(3)も同様に第2階層データD32の4画素により生成される。
【0031】
第3階層データD33は第3の差分回路45及び第3の平均化回路46に入力され、第3の平均化回路46は上述の場合と同様に第3階層データD33の4画素平均により図6(B)及び(C)に示すように、画素X1(4)〜X4(4)でなる第4階層データD34を生成する。
第4階層データD44は第4の差分回路47及び第4の平均化回路48に入力され、第4の平均化回路48は、第4階層データD34の4画素平均により最上位階層となる第5階層データD35を生成する。すなわち図6(A)及び(B)に示すように、第4階層データD34の4画素X1(4)〜X4(4)を平均化することにより第5階層データD35の画素X1(5)が生成される。
【0032】
ここで第1〜第5階層データD31〜D35のブロツクサイズは、最下位階層である第1階層データD31のブロツクサイズを1ライン×1画素とすると、第2階層データD32は1/2ライン×1/2画素、第3階層データD33は1/4ライン×1/4画素、第4階層データD34は1/8ライン×1/8画素、最上位階層データである第5階層データD35は1/16ライン×1/16画素となる。
【0033】
階層符号化エンコーダ部40Aは、これら第1〜第5の階層データD31〜D35のうち最上位の階層データ(すなわち第5階層データD35)から順に再帰的処理を繰り返して隣接する2つの階層データ間の差分を差分回路41、43、45、47において求め、差分データのみを符号器51〜55によつて圧縮符号化する。これにより階層符号化エンコーダ部40Aは伝送路に伝送される情報量を圧縮するようになされている。また階層符号化エンコーダ40Aは、(2)式について上述したように、符号器51〜54により、上位階層1画素に対応する下位階層4画素のうち1画素を減らすことにより、伝送データを削減する。
このような圧縮条件を最適に保つため階層符号化エンコーダ部40Aは、各階層ごとに得られた圧縮符号化データD51〜D55を復号器56〜59によつて復号する。
【0034】
すなわち最上位の階層に対応する復号器59は符号器55において圧縮符号化された圧縮符号化データD55を復元して第5階層データD35に対応する復号データD48を得、これを第4の差分回路47に与える。
【0035】
これに対して復号器58は圧縮符号化データD54を復元して第4階層データD44と同様の復元データD47を得、これを第3の差分回路45に与える。同様にして復号器57は圧縮符号化データD53を復元して第3階層データD43と同様の復元データD46を得、これを第2の差分回路43に与える。また復号器56は圧縮符号化データD52を復元して第2階層データD42と同様の復元データD45を得、これを第1の差分回路41に与える。
【0036】
実際上、復号器58、57、56は、図7に示すように構成されている。ここでは簡単化のため復号器58について説明する。復号器58は復号化回路58Aに第4階層圧縮符号化データD54を受けてこれを復号する。この結果復号化回路58Aからは、例えば図6に示すX1(4)−X1(5)、X2(4)−X1(5)、X3(4)−X1(5)の出力値が得られる。この出力値は続く加算回路58Bにおいて復元データD48と加算されることによりX1(4)、X2(4)、X3(4)の出力値から得られる。差分値生成回路58CはX1(4)、X2(4)、X3(4)及びX1(5)を用いて、(4)式に基づく演算を施すことにより非伝送画素X4(4)を生成する。従つて続く合成回路58Dからは、差分前の第4階層データX1(4)、X2(4)、X3(4)、X4(4)が生成され、これが差分回路45に与えられる。
【0037】
各差分回路41、43、45、47により得られた階層間差分データD41〜D44はそれぞれ符号器51〜54によつて圧縮符号化される。このとき各符号器51〜54は、各ブロツクのアクテイビテイを所定の閾値と比較する。
ここでアクテイビテイとは、上位階層データに対応する下位階層データ領域を「ブロツク」と定義した場合の、各階層間差分データD41〜D44の所定ブロツクのブロツク内最大誤差、ブロツク内平均誤差、ブロツク内絶対値和、ブロツク内標準偏差、ブロツク内n乗和又はブロツク内の閾値以上のデータ度数等を表わすを表わす相関値である。すなわちアクテイビテイが低い場合には、このブロツクは平坦なブロツクということができる。
【0038】
このとき符号器51〜54は、ブロックアクテイビテイが所定の閾値よりも高い場合には、このブロックを分割ブロックとし、当該ブロツクと空間的に対応する隣接下位階層ブロツクでの分割処理を選択する。例えば符号器54において分割処理が選択されたブロツクについては、続く符号器53でこのブロツクに対応する階層間差分データD43をそのまま圧縮符号化し、同時にこのブロツクが分割ブロツクであることを表わす分割判定フラグをつけて伝送する。
【0039】
これに対して符号器51〜54は、ブロツクアクテイビテイが所定未満の場合には、このブロツクを非分割ブロツクとし、当該ブロツクと空間的に対応する隣接下位階層ブロツクでの分割処理を中止する。例えば符号器54において分割中止と判定されたブロツクについては、続く符号器53において、このブロツクに対応する階層間差分データD43に関しては符号化対象から除外し、同時にこのブロツクが非分割ブロツクであるとを表わす非分割判定フラグを付けて伝送する。この非分割ブロツクは復号装置側において上位階層データに置き換えられる。
【0040】
ここで符号器51、52、53及び54は図8に示すように構成されている。図8では簡単化するため符号器52及び53の構成について示す。
すなわち差分データD42、D43はそれぞれ符号器52、53の符号化回路52A、53Aに入力される。また差分データD42、D43はそれぞれ、分割制御部52B、53Bのアクテイビテイ検出回路52C、53Cに入力される。アクテイビテイ検出回路52C、53Cは差分データD42、D43の所定ブロツク毎のアクテイビテイを検出し、これにより得た検出結果を続くしきい値判定回路52D、53Dに与える。しきい値判定回路52D、53Dは各ブロツク毎のアクテイビテイ検出結果を発生情報量制御部40Bからのしきい値データD57と比較し、これにより得た判定結果を符号化回路52A、53Aに送出する。符号化回路52A、53Aはしきい値判定結果に基づき、アクテイビテイの高いブロツクについては圧縮符号化して伝送し、これに対してアクテイビテイの低いブロツクについては伝送しない。
【0041】
(2−2)分割処理
次に階層符号化エンコーダ部40Aによる具体的な信号処理を説明する。
階層符号化エンコーダ部40Aにおいては、上述したように階層間差分データD41〜D44の所定ブロツク毎のブロツクアクテイビテイに基づいて分割選択処理を実行する。また実施例の場合、各ブロツクは2ライン×2画素より構成されるものとする。
【0042】
ここでは各画素のデータ値をXとし、データ値Xの階層をサフイツクスで表す。すなわち上位の階層データをXi+1(0)とするとき、隣接する下位階層データはXi(j)(j=0〜3)と表わすことができる。従つて階層間差分データ値ΔXi(j)は、次式、
【数5】
によつて表わすことができる。
【0043】
符号器51〜54は各ブロツクについてブロツクアクテイビテイと閾値とを比較し、当該比較結果に基づいてこのブロツクを下位階層で分割するか、又は分割しないかを選択する。
すなわち符号器51〜54においては、ブロツクアクテイビテイが閾値以上の場合には下位階層での分割を実行し、これに対してブロツクアクテイビテイが閾値未満の場合には下位階層での分割を中止する。
【0044】
これにより階層符号化装置40においては、ブロツクアクテイビテイが低いブロツクについてはこのブロツクに対応する隣接下位階層のデータを送らずに済み、この分伝送情報量を削減できるようになされている。因に、分割又は非分割の判定結果を示す判定フラグとしては1ビツトの判定フラグが用いらている。
【0045】
各符号器51〜54でブロツクアクテイビテイ判定の際に用いられる閾値は、発生情報量制御部40Bから送出される最適制御値S1に応じて設定される。すなわち閾値の値が大きくなるに従つて非分割ブロツク(非伝送ブロツク)が増えることにより伝送情報量は少なくなる。
このように階層符号化エンコーダ部40Aにおいては、解像度の低い上位階層データから順に圧縮符号化すると共に、このとき各階層データの所定ブロツク毎にアクテイビテイを判定し、当該アクテイビテイの低いブロツクに対しては隣接下位階層でこのブロツクに対応する画像データを送らないようになされている。
【0046】
また実施例における階層符号化方式では、判定フラグをそれ以降の下位階層での判定には反映させない方式が用いられている(以下これを独立判定法と呼ぶ)。すなわち独立判定法では、各階層独立に、毎回閾値判定に基づく分割選択処理を行う。例えば一旦非分割判定がなされたブロツクにおいても、続く下位階層において再びアクテイビテイの判定を行い、ここで再び分割するか分割しないかを選択する。この結果独立判定法を用いた階層符号化方式においては、上位階層での下位階層の判定フラグの影響を受けないことにより、画質劣化の少ない階層符号化が実現できる。
【0047】
ここで、図9は階層符号化装置40による階層符号化処理のフローチヤートを示し、ステツプSP2において階層番号を記憶する階層カウンタ1に「4」が登録され、この階層符号化の枠が決定される。
【0048】
さらにステツプSP3において発生情報量制御部40Bが発生情報量演算をすることにより階層データが生成され、続くステツプSP4において各ブロツクアクテイビテイが検出される。発生情報量制御部40Bはこのアクテイビテイに基づいてステツプSP5において最適制御値S1を決定する。
【0049】
さらにステツプSP6において階層符号化エンコーダ部40Aで最適制御値S1に基づいて階層符号化が実行される。すなわち始めに最上位階層である5階層データに対し、符号化及び復号化が行われる。この結果が下位階層における処理の初期値となり、ステツプSP7において下位階層との階層間差分値が生成される。さらにステツプSP8においてステツプSP5において決定された最適制御値S1に基づいて下位階層での分割選択及び符号化が実行される。
【0050】
各階層処理の後、ステツプSP9において階層カウンタIをデクリメントする。そしてステツプSP10において階層カウンタ1の内容に対し、終了判定が施される。未終了の場合は、さらに下位階層処理を続行する。全階層の処理を終了した場合、ループを抜けてステツプSP11において当該階層符号化処理を終了する。
【0051】
(3)実施例の画像復号化装置
(3−1)構成
このように分割判定フラグと共に伝送される第1〜第5階層の圧縮符号化データD51〜D55は、図10に示すような画像復号化装置60によつて復号化される。すなわち第1〜第5階層圧縮符号化データD51〜D55は、それぞれ符号器57、55、53、51及び49の符号化と逆の復号化手法を有する復号器61、62、63、64及び65に入力される。この結果復号器61〜64でそれぞれ復号された第1〜第4階層の階層間差分データD56〜D59が、それぞれ第1〜第4の加算回路66〜69に入力される。
【0052】
また第5階層圧縮符号化データD55は復号器65で復号され、この結果得られる第5階層データD60が、そのまま出力されると共に第4の加算回路69に送出される。第4の加算回路69は第5階層データD60と第4階層の階層間差分データD59とを加算して第4階層データD64を復元し、これを第4の後処理回路73に送出すると共に第3の加算回路68に送出する。
【0053】
同様にして第3の加算回路68は第4階層データD64と第3階層の階層間差分データD58とを加算して第3階層データD63を復元し、これを第3の後処理回路72に送出すると共に第2の加算回路67に送出する。以下同様にして第2及び第1の加算回路67及び66によつて、第2階層データD62及び第1階層データD61が復元され、これらがそれぞれ第2及び第1の後処理回路71及び70に送出される。
【0054】
第1〜第4の後処理回路70〜73は、それぞれ各階層データD61〜D64の内容を吟味した上で、適応的に平滑化処理を施すことにより、ブロツク境界での疑似輪郭を除去するようになされている。
すなわち上述した階層符号化装置40では、階層間ブロック分割処理を導入しているため、ブロツク分割の際に用いる閾値によつては、ブロツク境界に沿つて疑似輪郭が発生する場合がある。従つて第1〜第4の後処理回路70〜73は、このようにして複号側で発生する疑似輪郭を平滑化処理によつて有効に除去して平滑化データD71〜D74を生成する。
【0055】
(3−2)平滑化処理
ここで後処理回路70〜73は、図11に示すように構成されている。後処理回路70〜73は、それぞれ同様の構成でなることにより以下後処理回路70について説明する。
後処理回路70は、加算回路66から出力された第1階層データD61を平滑化回路100、閾値判定回路101及び102に入力する。
【0056】
閾値判定回路101は、第1階層データD61のブロツク内データ変動(すなわちブロツク内アクテイビテイ)を求め、これを所定の閾値と比較し、当該比較結果を比較結果信号S2として平滑化回路100に送出する。
また閾値判定回路102は、第1階層データD61のブロツク境界でのブロツク間データ差分を求め、これを所定の閾値と比較し、当該比較結果を比較結果信号S3として平滑化回路100に送出する。
平滑化回路100は比較結果信号S2及びS3に基づいて平滑化処理を施す画素を選択する。
【0057】
実際上、後処理回路70は図12(A)に示すような第1階層データD61を入力する。このとき例えば画素x0〜x3でなるブロツクが平滑処理対象ブロツクであるとすると、閾値判定回路101によつて、次式、
【数6】
を計算することにより、このブロツクのブロツクアクテイビテイD_ACTを求める。ここで(6)式におけるMは、図12(B)に示すように画素x0〜x3の平均値である。
【0058】
閾値判定回路101は、このブロツクアクテイビテイD_ACTを所定の閾値D_THと比較する。閾値判定回路101は、ブロツクアクテイビテイD_ACTが閾値D_TH以上の場合、平滑化回路100に対して、平滑化処理を中止することを表わす比較結果信号S2を送出する。これに対して閾値判定回路101はブロツクアクテイビテイD_ACTが閾値D_TH未満の場合、平滑化処理回路100に対して、平滑化処理を実行することを表わす比較結果信号S2を送出する。
【0059】
平滑化回路100は、閾値判定回路101から平滑化処理を実行する比較結果信号S2が与えられたとき、次式、
【数7】
【数8】
【数9】
【数10】
を実行することにより、平滑化データX0〜X3を生成する。
【0060】
ここでAVE(・)は閾値判定付き平均化処理関数を表す。この平均化処理関数AVE(・)の例としては、例えば平滑化データX0を求める際、各画素x0、y0、y1、y11が所定の閾値Lに対して、次式、
【数11】
かつ
【数12】
かつ
【数13】
の関係にあるとき、平滑化データX0を、次式
【数14】
に基づいて算出するものが用いられている。
実施例の場合、この各画素x0、y0、y1、y11間の関係と閾値Lとの比較判定を、閾値判定回路102によつて実行するようになされており、平滑化回路100は、閾値判定回路102の比較結果信号S3に基づいて、平均演算に用いる画素を選択するようになされている。
【0061】
かくして後処理回路70〜73では、上位階層の空間内周辺データによる平滑化データD71〜D74を生成する際に、単純に平均演算を行うのではなく、上位階層の空間内周辺データに閾値判定による画素選択を行つている。これにより画像復号化装置60においては、非分割ブロツク近傍にエツジなどが存在する場合でも、平均演算による画質劣化を有効に回避して、ブロツク間の疑似輪郭を除去することができる。
【0062】
(4)実施例の動作
以上の構成において、画像復号化装置60は、受信する分割判定フラグに基づいて、非分割ブロツクに対しては、各復号器61〜64の出力を0とすると共に上位階層データを加算器66〜69の出力とすることで非分割ブロツクデータを上位階層データで置き換えるようになされている。
【0063】
ところが、この非分割ブロツクデータの復号画像において、図6に示した階層データ生成法に起因する疑似輪郭が発生することがある。例えば、空などのレベル変化が小さい画像においては、各ブロツクが非分割判定を受けることが多い。すなわち上位階層データで置き換えられる場合が多い。このとき復元画像においては、隣接ブロツク間のレベル差が僅かであつても、ブロツク境界位置には疑似輪郭がしばしば認められ、これが大きな画質劣化となる。
【0064】
実施例の階層符号化においては、階層符号化装置40側では大きな分割閾値を設定するほど圧縮率を向上させることができる。しかしながら、画像復号装置60側では、階層符号化装置40側の分割閾値が大きい程隣接ブロツク間(すなわち分割ブロツクと非分割ブロツク間)のレベル差が拡大し、画質劣化が顕著となる。
これを回避するため、画像復号化装置60においては、復元された階層データD61〜D64に対して、後処理回路70〜73により平滑処理を施すことにより、ブロツク境界での疑似輪郭を抑制する。
【0065】
またこのとき後処理回路70〜73は、ブロツク内アクテイビテイ及びブロツク境界でのブロツク間差分を所定の閾値と比較して、平滑処理の選択を行う。この結果画像復号化装置60では、エツジ等の重要な画素情報を保存することができる。かくして画像復号化装置60においては、分割ブロツクと非分割ブロツク間で生じる疑似輪郭を有効に回避し得、これにより画質劣化を低減することができる。
また画像復号化装置60においては、階層符号化装置40側で大きな分割閾値を設定した場合でも、平滑化処理をすることより画質劣化を低減することができる。従つて階層符号化装置40において分割閾値として大きな値を用いることができ、この分一段と圧縮効率を向上させることができる。
【0066】
かくして、画像復号化装置60を用いれば、階層符号化装置40によりブロツクアクテイビテイに基づいてブロツク分割した圧縮効率の良い画像データを、画質劣化を抑制した状態で復元することができる。
【0067】
(5)実施例の効果
以上の構成によれば、復号された階層データD61〜D64を平滑処理する後処理回路70〜73を設けたことにより、ブロツク境界での疑似輪郭を抑制し得る。
またブロツク内アクテイビテイD_ACT及びブロツク境界でのブロツク間差分を所定の閾値と比較し、当該比較結果に応じて平滑処理の選択を行うようにしたことにより、重要な画素を保存しながら疑似輪郭を有効に抑制できる。この結果適応分割された圧縮効率の良い圧縮符号化データD51〜D55から画質劣化の少ない復元画像データD55及びD71〜D74を得ることができる。
【0068】
(6)他の実施例
なお上述の実施例においては、本発明による画像データ復号方法を、各階層独立に毎回閾値判定して分割処理を行う独立判定法によつて分割処理された圧縮符号化データD51〜D55を復号化する際に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上位階層での分割判定により一旦下位階層の分割を中止したとき、これ以降の下位階層の分割を中止する階層符号化方法により得られた複数階層分の圧縮符号化データを復号する際に適用した場合にも、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
また本発明はこれに限らず、階層符号化方式において、階層データ内に解像度の異なる複数のブロツクが存在するような場合に広く適用することができる。
【0069】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、解像度の高い下位階層の所定ブロツク毎の解像度を低減することにより、当該ブロツクに対応する解像度の低い上位階層でのブロツクを生成するようにして、下位階層から順に順次解像度の異なる複数の階層画像データを生成し、アクテイビテイが低いブロツクに空間的に対応する1階層下のブロツクのデータを符号化対象から除いて当該複数の階層画像データを符号化する画像符号化装置により得られた階層符号化データを復号する画像データ復号装置において、復号手段により復号された階層復号データについて、ブロツク内のレベル変動が第1の閾値未満のとき、当該ブロツクと他のブロツクとの間に跨がる画素間のレベル変動が第2の閾値よりも小さい画素のみを用いてブロツク境界を平滑化処理を行うようにすることにより、ブロツク境界近傍にエツジ等の重要な情報が存在する場合でも、当該重要な情報を保存して平滑化による画質劣化を回避しつつ、ブロツク境界に現れる疑似輪郭を有効に除去して、階層符号化に伴う画質劣化を低減することができる。
【0070】
また本発明によれば、所望のブロツク内のレベル変動が所定の閾値未満のとき、当該所望のブロツクのブロツク境界を平滑化するようにすることにより、ブロツク境界近傍にエツジ等の重要な情報が存在する場合でも、当該重要な情報を保存して平滑化による画質劣化を回避しつつ、ブロツク境界に現れる疑似輪郭を有効に除去して、階層符号化に伴う画質劣化を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】階層符号化装置によつて生成される階層データの説明に供する略線図である。
【図2】HD標準画像における適応分割結果を示す図表である。
【図3】HD標準画像における各階層の信号レベルの標準偏差を示す図表である。
【図4】実施例による階層符号化装置を示すブロツク図である。
【図5】階層符号化エンコーダ部を示すブロツク図である。
【図6】階層構造の説明に供する略線図である。
【図7】復号器の構成を示すブロツク図である。
【図8】符号器の構成を示すブロツク図である。
【図9】階層符号化処理を示すフローチヤートである。
【図10】本発明による画像復号化装置の一実施例を示すブロツク図である。
【図11】後処理部の構成を示すブロツク図である。
【図12】平滑化回路の動作の説明に供する略線図である。
【図13】従来のピラミツド符号化方法を用いた画像符号化装置を示すブロツク図である。
【図14】図13の画像符号化装置により生成された圧縮符号化データを復号する従来の画像復号装置を示すブロツク図である。
【符号の説明】
40……階層符号化装置、60……画像復号化装置、70〜73……後処理回路、100……平滑化回路、101、102……閾値判定回路、D51〜D55……圧縮符号化データ、D60〜D64……階層データ、D71〜D74、X0〜X3……平滑化データ、m0〜m7……空間内周辺データ。
Claims (2)
- 解像度の高い下位階層の所定ブロツク毎の解像度を低減することにより、当該ブロツクに対応する解像度の低い上位階層でのブロツクを生成するようにして、下位階層から順に順次解像度の異なる複数の階層画像データを生成し、アクテイビテイが低いブロツクに空間的に対応する1階層下のブロツクのデータを符号化対象から除いて当該複数の階層画像データを符号化する画像符号化装置により得られた階層符号化データを復号する画像データ復号方法において、
上記階層符号化データを復号するとともに、上記符号化対象から除かれたブロツクのデータを、空間的に対応する1階層上のブロツクのデータで置き換えて階層復号データを生成する階層データ復号ステツプと、
上記階層復号データの上記所定のブロツク内でのレベル変動を第1の閾値と比較することにより、ブロツク内のレベル変動を検出するブロツク内レベル変動検出ステツプと、
上記所定のブロツクと他のブロツクとを跨がる画素間のレベル変動を第2の閾値と比較することにより、上記ブロツクを跨る画素間のレベル変動を検出するブロツク間レベル変動検出ステツプと、
上記所定のブロツク内のレベル変動が上記第1の閾値未満のとき、当該所定のブロツクと他のブロツクとの間に跨がる画素間のレベル変動が上記第2の閾値よりも小さい画素のみを用いて、上記階層復号データの当該所定のブロツクのブロツク境界を平滑化処理する平滑化処理ステツプと
を具えることを特徴とする画像データ復号方法。 - 解像度の高い下位階層の所定ブロツク毎の解像度を低減することにより、当該ブロツクに対応する解像度の低い上位階層でのブロツクを生成するようにして、下位階層から順に順次解像度の異なる複数の階層画像データを生成し、アクテイビテイが低いブロツクに空間的に対応する1階層下のブロツクのデータを符号化対象から除いて当該複数の階層画像データを符号化する画像符号化装置により得られた階層符号化データを復号する画像データ復号装置において、
上記階層符号化データを復号するとともに、上記符号化対象から除かれたブロツクのデータを、空間的に対応する1階層上のブロツクのデータで置き換えて階層復号データを生成する階層データ復号手段と、
上記階層復号データの上記所定のブロツク内でのレベル変動を第1の閾値と比較することにより、ブロツク内のレベル変動を検出するブロツク内レベル変動検出手段と、
上記所望のブロツクと他のブロツクとを跨がる画素間のレベル変動を第2の閾値と比較することにより、ブロツクを跨る画素間のレベル変動を検出するブロツク間レベル変動検出手段と、
上記所定のブロツク内のレベル変動が上記第1の閾値未満のとき、当該所定のブロツクと他のブロツクとの間に跨がる画素間のレベル変動が上記第2の閾値よりも小さい画素のみを用いて、上記階層復号データの当該所定のブロツクのブロツク境界を平滑化処理する平滑化手段と
を具えることを特徴とする画像データ復号装置。
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