JP3934331B2 - バックアップロールユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属板を圧延矯正する作業ロールを回転自在に押圧保持するバックアップロールユニットに関し、詳しくは、作業ロールが受ける圧延荷重をさらに分散して受け止めるように前記作業ロールの外周面に対して複数列並設されるバックアップロールユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、圧延機で圧延された金属板からなるワークの平坦度を高めるために、そのワークをレベラ(冷間レベラまたは温間レベラ)と呼ばれる矯正機に通過させるようにしていた。この矯正機には、ワークを平坦に矯正するための作業ロールと、該作業ロールの負荷容量を大きくとるためにこの作業ロールを支えるようバックアップするバックアップロールユニットとが備えられている。
【0003】
また、作業ロールのたわみを自在に補正できるように、その作業ロールを保持する各バックアップロールの作業ロールに対する押圧荷重が調整できるものとなっている。
【0004】
そして、一般的に、ワークの矯正を行うのに、ワークの幅方向での中央部の矯正能力が両端部よりも低くなるため、例えば図10に示すように、作業ロール1がワークWの幅方向での両端側においてワークW寄りに湾曲する現象が発生する虞れがあった。したがって、この現象の発生を抑制するために、各バックアップロールの作業ロールに対する押圧荷重の調整を個別に油圧シリンダSで行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、この矯正機では、平坦度を確保するための矯正のみならず、それと同時にワークの残留応力(加工時に横曲がり、反りを発生させる力)の軽減や除去も行えるように機能させることも付加されつつあり、そのため、圧延時に作業ロールがワークに与える荷重がより強力なものになってきている。
【0006】
よって、作業ロールのたわみは大きくなり、これを調整するために、バックアップロールユニットの受ける荷重も大きくなった。
【0007】
また、作業ロールの両端側ではその荷重が比較的小さいが、中央部分では過大となる傾向があった。
【0008】
ここで、図11において、各バックアップロールユニット2に対しては油圧シリンダSなどによって支軸4の両端に作業ロール1に向けての押圧力を与えて、その作業ロール1を支えるようにしているから、バックアップロールユニット2の支軸4が上記のように微小に湾曲する虞れがある(図11では湾曲状態を分かり易くするため実際の湾曲状態よりも大きく変形したものとして示している)。
【0009】
殊に、バックアップロールユニット2においては、厚板の矯正を効果的に行うため、その軸受外径を小さくし、作業ロールとの接触幅を十分確保するよう軸受幅を大きくするので支軸長さが長いものとすることが望ましいが、そうするとその支軸の湾曲が大きくなる虞れがあって、その湾曲により、図11の場合、バックアップロールユニット2における4列のころ列5A,5B,5C,5Dのうち特に両端側に位置するころ列5A,5Dにおいては、ころに作用する負荷荷重Q1,Q4がきわめて大きくなり、そのため、ころに作用する面圧が過大となって回転しにくくなる虞れがあった。
【0010】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、各ころ列にかかる荷重がばらつくような条件でもバックアップロール自身を円滑に回転できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るバックアップロールユニットは、支軸の外周に対して軸心方向に隣接する3列以上のころ列を介してロールを嵌め合わせたバックアップロールユニットであって、前記支軸の外周面と前記各ころ列との間のラジアル隙間を、前記軸心方向で両端側に位置するものほど大に設定し、前記各ころ列におけるラジアル方向での負荷分布を前記ロールの軸心方向でほぼ均等にしていることを特徴構成としている。
【0012】
本発明の請求項1に係る構成によれば、各ころ列におけるラジアル方向での負荷分布を前記ロールの軸心方向でほぼ均等にしているから、支軸の湾曲が多少生じても、各ころ列のころの面圧も適正に維持できるとともに、ロールを円滑に回転させることができる。
【0014】
また、本発明の請求項に係る構成によれば、支軸の外周面ところ列との間のラジアル隙間を、軸心方向で両端側に位置するものほど大に設定しているから、例え支軸が湾曲するようなことがあっても、ロールにおける端部側ではそのラジアル隙間が大であることで支軸の湾曲により通常位置より作業ロール側に支軸端部が変位するような場合でも、ロールに対してころ列を介して過負荷が支軸に作用しないようになっているので、各ころ列に対するラジアル方向での荷重の均等化を図ることができ、ロールの円滑な回転を維持できるものとなっている。
【0015】
本発明の請求項に係るバックアップロールユニットは、請求項に記載のバックアップロールユニットであって、前記各ころ列におけるころの外径を、前記軸心方向で両端側に位置するものほど小に設定していることを特徴構成とする。
【0016】
本発明の請求項に係る構成によれば、各ころ列におけるころの外径を、前記軸心方向で両端側に位置するものほど小に設定しているから、支軸外周ところ列との間の隙間を軸心方向の両端側のころ列ほど大きくでき、それによって、支軸が湾曲するような場合でも、各ころ列に作用するラジアル方向での負荷荷重を均等なものにでき、ロールを円滑に回転させることができる。
【0017】
本発明の請求項に係るバックアップロールユニットは、請求項に記載のバックアップロールユニットであって、前記ロールの内周面において前記各ころ列に対応する軌道面領域の径を、前記軸心方向で両端側ほど大に設定している。
【0018】
本発明の請求項に係る構成によれば、ロールの内周面において各ころ列に対応する軌道面領域の径を、軸心方向で両端側ほど大に設定しているから、支軸外周ところ列との間の隙間を軸心方向の両端側のころ列ほど大きくでき、それによって、支軸が湾曲するような場合でも、各ころ列に作用するラジアル方向での負荷荷重を均等なものにでき、ロールを円滑に回転させることができる。
【0019】
本発明の請求項に係るバックアップロールユニットは、請求項に記載のバックアップロールユニットであって、前記支軸の外周面において前記各ころ列に対応する軌道面領域の径を、前記軸心方向で両端側ほど小に設定している、ことを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項に係る構成によれば、支軸の外周面において前記各ころ列に対応する軌道面領域の径を、軸心方向で両端側ほど小に設定しているから、支軸外周ところ列との間の隙間を軸心方向の両端側のころ列ほど大きくでき、それによって、支軸が湾曲するような場合でも、各ころ列に作用するラジアル方向での負荷荷重を均等なものにでき、ロールを円滑に回転させることができる。
【0021】
本発明の請求項に係るバックアップロールユニットは、支軸の外周に対して軸心方向に隣接する3列以上のころ列を介してロールを嵌め合わせたバックアップロールユニットであって、前記各ころ列の有効軌道長さを、前記軸心方向で両端側ほど小に設定し、前記各ころ列におけるラジアル方向での負荷分布を前記ロールの軸心方向でほぼ均等にしている、ことを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項に係る構成によれば、各ころ列の有効軌道長さを軸心方向で両端側ほど小に設定しているから、例え支軸が湾曲することがあっても、軸心方向両端側のころ列においては、そのころ自体が湾曲に追従し易くなっているとともに、支軸の湾曲を許容し易くなっていることから、バックアップロールの各ころ列が受けるラジアル方向での負荷荷重となる面圧がころ列ごとに均等なものにできるとともに、これによって、ロールが各ころ列から受ける面圧が均等なものとなって、ロールを円滑に回転させることができる。また、列に対応してころの大きさに区別がつけ易くなっているので、組付けを行う際にどのころがどのころ列となるように組付けるべきか間違いが生じるのを回避できる。
【0023】
なお、上記請求項ないしの構成については、それぞれを適宜組み合わせて構成しても良いものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0025】
図2は、本発明に係るバックアップロールユニットが適用されている矯正機としてのレベラKを側面視で簡易に図示している。圧延金属板のワークWは、上手側から下手側にロールで搬送されていく際に、レベラKによって冷間または温間で圧延される。
【0026】
このレベラKにおいては、図3に示すように、ワークWを上下で挟持してレベリング処理するための作業ロール1が、ワークWの移動方向に複数配設されているとともに、各作業ロール1に対して、その作業ロール1を保持するためのバックアップロールユニット2…が、作業ロール1の回転軸心方向に沿って4対並設される状態で各作業ロール1をワークWの流動面とは反対側で保持するように配置している。
【0027】
各バックアップロールユニット2は、図1に示すように、作業ロール1と接当する外周面を備える筒状のロール3と、このロール3の筒孔となる内孔に回転軸心としての軸心P方向に沿って配置される支軸4と、この支軸4とロール3との間に介装される4列のころ列5A,5B,5C,5Dとで構成している。
【0028】
さらに詳述すると、支軸4は、ロール3よりも両端が外方に突出するように構成されているとともに、この外方に突出している部分が図示しない油圧シリンダと連結するための治具を装着する部位となっている。
【0029】
さらに、その外方に突出する部分には、図示しないグリス供給手段からグリスを各ころ列5A,5B,5C,5Dに供給するための給脂口6と不要なグリス排出用の排出口7とを形成している。
【0030】
支軸4には、この給脂口6及び排出口7に連通して給排脂路8を貫通状態で設けているとともに、給排脂路8から分岐した脂路を通して各ころ列5A,5B,5C,5Dに対してグリスを供給できるようにしている。
【0031】
各ころ列5A,5B,5C,5D間には浮き案内輪9が介装されているとともに、これらころ列5A,5B,5C,5Dを封止するために、図1に示すように、ロール3の軸心P方向での両端それぞれの内周面と支軸4の外周面との間には、つば輪10,11と、両つば輪10,11に挟持されるように設けられるオイルシール12とが装着されている。
【0032】
また、各つば輪10,11や、ころ列5のころが抜け出ないように規制する止め輪13,14をロール3の内周並びに支軸4の外周に装着している。
【0033】
本発明の特徴とする点は、ロール3において、ラジアル方向での荷重が軸心P方向で均等になるよう設定していることにある。
【0034】
すなわち、支軸4、各ころ列5A,5B,5C,5D及びロール3を介して作業ロール1に荷重を加える際に、ロール3において各ころ列5A,5B,5C,5Dからのラジアル方向での荷重が軸心P方向で均等になるようにしているのである。
【0035】
詳述すると、図4に後述する隙間等を誇張して示すように、4列のころ列5A,5B,5C,5Dのうち、中央部に位置する2列のころ列5B,5Cの各ころの直径よりも両端部に位置する各ころ列5A,5Dのころの直径をわずかに小に設定している。
【0036】
このため、中央部に位置する各ころ列5B,5Cのころと、支軸4の外周面との間の隙間よりも、両端部に位置する各ころ列5A,5Dのころと、支軸4の外周面との間の隙間の方が大きいものとなっている。
【0037】
具体的には、ロール3の外径がφ270〜φ400のもので、支軸4の外径がφ140〜φ220のものにおいて、中央部に位置する2列のころとロールとの間の隙間と、両端部に位置するころ列のころとロールとの間の隙間との寸法差が0.12mm〜0.20mmに設定されている。
【0038】
この構造により、作業ロール1からの負荷に対抗するよう作業ロール1側に押圧する荷重が支軸4に作用することで、支軸4が湾曲するような状態となっても、ロール3に対してはほぼ均等なラジアル荷重が負荷される状態となるので、ロール3が円滑に回転する状態を維持したまま作業ロール1の支持を行えるものとなっている。
【0039】
すなわち、図4に隙間を誇張して示すように、支軸4に荷重が作用していない状態では、中央部に位置する各ころ列5B,5Cのころと、支軸4の外周面との間の隙間Δ2よりも、両端部に位置する各ころ列5A,5Dのころと、支軸4の外周面との間の隙間Δ1の方が大きいものとなっているから、支軸4の両端が作業ロール1側に向かうように支軸4が湾曲しても、より作業ロール1側に近接する部分となる支軸4の両端では、図5に湾曲等を誇張して示すように、その湾曲による支軸4端部の変位を許容できるものとなっているので、両端側のころ列5A,5Dからロール3へのラジアル方向での荷重Q1は、中央側のころ列5B,5Cからのロール3へのラジアル方向での荷重Q2とほぼ等しいものにでき、両端側のころ列5A,5Dにおいてロール3への荷重が不当に大きくなって回転しにくくなることも回避できるものとなっている。
【0040】
従って、ロール3の回転も円滑なものとなるとともに、ロール3の作業ロール1に対する接当圧力が回転軸心方向でほぼ均等なものにできる。
【0041】
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものでなく、以下に示すような種々の応用や変形例が考えられる。
【0042】
(1)図6に隙間等を誇張して示すように、バックアップロールユニット2において、ロール3内周の軸心P方向での端部側のころ列5A,5Dそれぞれの軌道面領域の径N1を中央側の径N2よりも大に設定する一方、支軸4の各ころ列5A,5B,5C,5Dの軌道面領域の外径を一定に設定し、各ころ列5A,5B,5C,5Dの各ころの外径も同一に設定した状態で、4列のころ列5A,5B,5C,5Dを軸心方向でロール3と、支軸4との間に介装している。
【0043】
この構成によれば、支軸4に荷重が作用していない状態では、中央部に位置する各ころ列5B,5Cのころと、支軸4の外周面との間の隙間Δ2よりも、両端部に位置する各ころ列5A,5Dのころと、支軸4の外周面との間の隙間Δ1の方が大きいものとなっているから、支軸4の両端が作業ロール1側に向かうように支軸4が湾曲しても、より作業ロール1側に近接する部分となる支軸4の両端では、その湾曲による支軸4端部の変位を許容できるものとなっている。
【0044】
このため、両端側のころ列5A,5Dからロール3へのラジアル方向の荷重Q1は、中央側のころ列5B,5Cからのロール3へのラジアル方向の荷重Q2とほぼ等しいものにでき、両端側のころ列5A,5Dにおいて回転しにくくなることも回避できるものとなっている。
【0045】
従って、ロール3の回転も円滑なものとなるとともに、ロール3の作業ロール1に対する接当圧力が回転軸心方向でほぼ均等なものにできる。
【0046】
(2)図7に隙間等を誇張して示すように、バックアップロールユニット2において、ロール3の各ころ列5A,5B,5C,5Dの軌道面領域における内周径を軸心P方向で一定に設定し、支軸4の軸心P方向での端部側のころ列5A,5Dそれぞれの軌道面領域の径G1を中央側のころ列5B,5Cそれぞれの軌道面領域の径G2よりも小に設定し、かつ、各ころ列5A,5B,5C,5Dの外径を同一に設定した状態で、4列のころ列を軸心P方向でロール3と支軸4との間に介装している。
【0047】
この構成によれば、支軸4に荷重が作用していない状態では、中央部に位置する各ころ列5B,5Cのころと、支軸4の外周面との間の隙間Δ2よりも、両端部に位置する各ころ列5A,5Dのころと、支軸4の外周面との間の隙間Δ1の方が大きいものとなっているから、支軸4の両端が作業ロール1側に向かうように支軸4が湾曲しても、より作業ロール1側に近接する部分となる支軸4の両端では、その湾曲による支軸4端部の変位を許容できるものとなっている。
【0048】
このため、両端側のころ列5A,5Dからロール3への荷重Q1は、中央側のころ列5B,5Cからのロール3への荷重Q2とほぼ等しいものにでき、両端側のころ列5A,5Dにおいて回転しにくくなることも回避できるものとなっている。
【0049】
従って、ロール3の回転も円滑なものとなるとともに、ロール3の作業ロール1に対する接当圧力が回転軸心方向でほぼ均等なものにできる。
【0050】
(3)図8に示すように、バックアップロールユニット2において、ロール3の内周径を軸心P方向で一定に設定し、支軸4の外径を軸心P方向で一定に設定し、かつ、各ころ列5A,5B,5C,5Dの外径を同一に設定した状態で、4列のころ列5A,5B,5C,5Dを軸心P方向でロール3と支軸4との間に介装しているとともに、各ころ列5A,5B,5C,5Dのうち、端部側の2列5A,5Bの軸心方向での長さL1を、中央側の2列5B,5Cの軸心方向での長さL2よりも短いものに設定している。
【0051】
この構成によって、バックアップロールユニット2に加担される荷重が軸心P方向で各ころ列においてほぼ同じとなるように設定されることになる。
【0052】
詳述すると、この構成によれば、図8に原理的に示すように、4列のころ列のうち、端部側の2列5A,5Dの前記長さL2がL1よりも短いことにより、支軸4が荷重によって端部側ほどロール3に近づくように湾曲しても、その支軸4とロール3とに挟み込まれる端部側のころ列5A,5Dのころでは、その軸心方向での有効軌道長さ(ころがロール3内周の軌道面や支軸4外周の軌道面と接する長さ)が短いことになって、ロール3が湾曲してそのころに接当するまでの余裕が大きいものとなっていて、その湾曲による支軸4端部の変位を許容できるものとなっていること、また軸心方向長さが短いころほど支軸の湾曲に対して追従して姿勢を変えやすくなっていることなどにより、図9に示すように、両端側のころ列5A,5Dからロール3への荷重Q1は、中央側のころ列5B,5Cからのロール3への荷重Q2とほぼ等しいものにでき、両端側のころ列5A,5Dにおいて回転しにくくなることも回避できるものとなっている。従って、ロール3の回転も円滑なものとなるとともに、ロール3の作業ロール1に対する接当圧力が回転軸心方向でほぼ均等なものにできる。
【0053】
(4)本発明に係るバックアップロールでは、ころ列の数は軸心方向で3列以上であれば良く、上記実施形態で説明したように4列のものに限定されるものではない。
【0054】
【発明の効果】
本発明の請求項1ないしに係るバックアップロールユニットの構成によれば、各ころ列におけるラジアル方向での負荷分布を前記ロールの軸心方向でほぼ均等にしているから、支軸の湾曲が多少生じても、各ころ列のころの面圧も適正に維持できるとともに、ロールを円滑に回転させることができる。そして、このバックアップロールユニットでバックアップされる圧延用の作業ロールに対する押圧力も高くできることになるから、各バックアップロールユニットのうち、特に作業ロールに対する押圧力を高める必要のあるバックアップロールユニットに適用できることになって、作業ロールに対する適正な押圧支持を行うことができる。
【0055】
すなわち、支軸の外周面ところ列との間の隙間を、軸心方向で両端側に位置するものほど大に設定しているから、例え支軸が湾曲するようなことがあっても、ロールにおける端部側では、そのラジアル隙間が大であることで支軸の湾曲により通常位置より作業ロール側に支軸端部が変位するような場合でも、ロールに対してころ列を介して過負荷が支軸から作用しないようになっているので、各ころ列に対するラジアル方向での荷重の均等化を図ることができ、ロールの円滑な回転を維持できる。
【0056】
また、本発明の請求項に係る構成によれば、各ころ列におけるころの外径を、前記軸心方向で両端側に位置するものほど小に設定しているから、支軸外周ところ列との間の隙間を軸心方向の両端側のころ列ほど大きくでき、それによって、支軸が湾曲するような場合でも、各ころ列に作用するラジアル方向での負荷荷重を均等なものにでき、ロールを円滑に回転させることができる。
【0057】
本発明の請求項に係る構成によれば、ロールの内周面において各ころ列に対応する軌道面領域の径を、軸心方向で両端側ほど大に設定しているから、支軸外周ところ列との間の隙間を軸心方向の両端側のころ列ほど大きくでき、それによって、支軸が湾曲するような場合でも、各ころ列に作用するラジアル方向での負荷荷重を均等なものにでき、ロールを円滑に回転させることができる。
【0058】
本発明の請求項に係る構成によれば、支軸の外周面において前記各ころ列に対応する軌道面領域の径を、軸心方向で両端側ほど小に設定しているから、支軸外周ところ列との間の隙間を軸心方向の両端側のころ列ほど大きくでき、それによって、支軸が湾曲するような場合でも、各ころ列に作用するラジアル方向での負荷荷重を均等なものにでき、ロールを円滑に回転させることができる。
【0059】
本発明の請求項に係る構成によれば、各ころ列の有効軌道長さを、軸心方向で両端側ほど小に設定しているから、例え支軸が湾曲することがあっても、軸心方向両端側のころ列においては、そのころ自体が湾曲に追従し易くなっているとともに、支軸の湾曲を許容し易くなっていることから、バックアップロールの各ころ列が受けるラジアル方向での負荷荷重となる面圧がころ列ごとに均等なものにできるとともに、これによって、ロールが各ころ列から受ける面圧が均等なものとなって、ロールを円滑に回転させることができる。また、列に対応してころの大きさに区別がつけ易くなっているので、組付けを行う際にどのころがどのころ列となるように組付けるべきか間違いが生じるのを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバックアップロールユニットの一実施の形態を示す一部破断正面図
【図2】レベラを示す概略図
【図3】作業ローラとバックアップロールユニットとを示す正面図
【図4】一実施の形態のバックアップロールユニットの半分を示す縦断正面図
【図5】一実施の形態のバックアップロールユニットに負荷を作用させた状態を示す縦断正面図
【図6】別の実施の形態のバックアップロールユニットの半分を示す縦断正面図
【図7】さらに別の実施の形態のバックアップロールユニットの半分を示す縦断正面
【図8】請求項6に係るバックアップロールユニットの半分を示す縦断正面図
【図9】図8のバックアップロールユニットに負荷を作用させた状態を示す縦断正面図
【図10】従来の作業ロールとバックアップロールユニットとの構造の概略を示す縦断正面図
【図11】従来のバックアップロールユニットの半分を示す縦断正面図
【符号の説明】
2 バックアップロール
3 ロール
4 支軸
5A〜5D ころ列

Claims (5)

  1. 支軸の外周に対して軸心方向に隣接する3列以上のころ列を介してロールを嵌め合わせたバックアップロールユニットであって、
    前記支軸の外周面と前記各ころ列との間のラジアル隙間を、前記軸心方向で両端側に位置するものほど大に設定し、
    前記各ころ列におけるラジアル方向での負荷分布を前記ロールの軸心方向でほぼ均等にしている、ことを特徴とするバックアップロールユニット。
  2. 請求項に記載のバックアップロールユニットであって、
    前記各ころ列におけるころの外径を、前記軸心方向で両端側に位置するものほど小に設定している、ことを特徴とするバックアップロールユニット。
  3. 請求項に記載のバックアップロールユニットであって、
    前記ロールの内周面において前記各ころ列に対応する軌道面領域の径を、前記軸心方向で両端側ほど大に設定している、ことを特徴とするバックアップロールユニット。
  4. 請求項に記載のバックアップロールユニットであって、
    前記支軸の外周面において前記各ころ列に対応する軌道面領域の径を、前記軸心方向で両端側ほど小に設定している、ことを特徴とするバックアップロールユニット。
  5. 支軸の外周に対して軸心方向に隣接する3列以上のころ列を介してロールを嵌め合わせたバックアップロールユニットであって、
    前記各ころ列の有効軌道長さを、前記軸心方向で両端側ほど小に設定し、
    前記各ころ列におけるラジアル方向での負荷分布を前記ロールの軸心方向でほぼ均等にしている、ことを特徴とするバックアップロールユニット
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