JP3933433B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置に関し、より詳細には、プラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧して、印字する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置として、例えば、プラテンローラを用いて記録用紙およびインクリボンをサーマルヘッド等の印字ヘッドへ加圧しながら印字する画像形成装置がある。また、プラテンローラを用いてシアン、マゼンタ、イエロー等のカラーインクリボンをそれぞれ独立した印字ヘッドへ加圧し、印字することにより、カラー画像を印字する画像形成装置もある。
【0003】
図9は、従来の画像形成装置における印字開始時のプラテンローラの動きを表した図である。図9における画像形成装置は、用紙904と、インクリボン908と、詳細は後述するインクリボン検知センサ911と、用紙904へイエローを印字するイエロー印字ヘッド912と、用紙904へマゼンタを印字するマゼンタ印字ヘッド913と、用紙904へシアンを印字するシアン印字ヘッド914と、用紙904を搬送していく搬送ベルト915と、従動ローラ916と協働して搬送ベルト915を駆動する駆動ローラ917と、用紙904、インクリボン908および搬送ベルト915をイエロー印字ヘッド912へ加圧するイエロープラテンローラ918と、用紙904、インクリボン908および搬送ベルト915をマゼンタ印字ヘッド913へ加圧するマゼンタプラテンローラ919と、用紙904、インクリボン908および搬送ベルト915をシアン印字ヘッド914へ加圧するシアンプラテンローラ920と、を備えている。
【0004】
なお、インクリボン908は、イエローインクリボン908a、マゼンタインクリボン908bおよびシアンインクリボン908cが交互に配置された横縞模様になっており、これらのリボンがイエロー印字ヘッド912、マゼンタ印字ヘッド913およびシアン印字ヘッド914の間隔と同じ間隔で繰り返し配置されている。インクリボン検知センサ911は、このカラー位置を検知する。
【0005】
図9(a)では、用紙904が搬送ベルト915によって、印字位置へ搬送されて来たときを表しており、図9(b)では、用紙904の先端がイエロー印字ヘッド912の位置に来たとき、イエロープラテンローラ918を用いて用紙904、インクリボン908および搬送ベルト915をイエロー印字ヘッド912へ加圧する状態を表している。
【0006】
同様に、図9(c)では、用紙904の先端がマゼンタ印字ヘッド913の位置に来たとき、マゼンタプラテンローラ919を用いて用紙904、インクリボン908および搬送ベルト915をマゼンタ印字ヘッド913へ加圧する状態を表している。
【0007】
同様に、図9(d)では、用紙904の先端がシアン印字ヘッド914の位置に来たとき、シアンプラテンローラ920を用いて用紙904、インクリボン908および搬送ベルト915をシアン印字ヘッド914へ加圧する状態を表している。
【0008】
この様に、用紙の先端が各印字ヘッドの位置に来たとき、それぞれの印字ヘッドに対応するプラテンローラを駆動して、プラテンローラを上昇させて、用紙およびインクリボンを各印字ヘッドへ加圧し、印字を開始する。
【0009】
図10は、従来の画像形成装置における印字終了時の動作を表した図である。図9とは、逆に、用紙の後端が印字ヘッドの位置に来たとき、それぞれ対応するプラテンローラの加圧を順次、解除することによって、印字ヘッドを加圧状態から開放する。
【0010】
ところで、このようなカラー画像を印字可能な画像形成装置の場合、印字ヘッドが複数あるため、プラテンローラを駆動して記録用紙を印字ヘッドへ加圧するとき、プラテンローラの押し当て時の衝撃で騒音や記録用紙の送りムラ等が発生するという不具合があった。
【0011】
これに対して、特開平11−138873号公報「サーマル式記録装置」によれば、インクリボンと記録用紙を挟んで複数のサーマルヘッド(印字ヘッド)とプラテンの一方を他方に押し当てて記録を行うサーマル式記録装置において、プラテンローラまたはサーマルヘッドの一方を他方に弾性部材を介して徐々に強く押し当てることにより、その押当て時の騒音の発生や、記録用紙に送りムラが発生することを防止する方法が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平11−138873号公報におけるサーマル式記録装置では、プラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ順次、加圧したり、加圧を解除したりして印字するため、搬送ベルト等への負荷が変わり、搬送ベルトの伸び/たわみ、記録用紙の伸び/たわみおよび駆動軸におけるたわみ等も変化していた。このため、プラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ順次、加圧したり、加圧を解除したりする度に、記録用紙が印字ヘッドからずれ、印字ずれが発生してしまうという問題点があった。
【0013】
この発明は上記に鑑みてなされたものであって、プラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧したり、加圧を解除したりするときに、印字ずれが発生しないようにすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る画像形成装置は、複数の印字ヘッドと、インクリボンと、各印字ヘッドに対応するプラテンローラと、記録用紙を搬送する搬送手段と、を有し、プラテンローラを用いてインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧して、印字する画像形成装置において、最初に少なくとも2つのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ同時に加圧し、次に残りのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ順次加圧する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、制御手段が、最初に少なくとも2つのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ同時に加圧し、次に残りのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ順次加圧することにより、印字中における搬送ベルト等への負荷の変化が少なくなり、搬送ベルトの伸び/たわみ、記録用紙の伸び/たわみおよび駆動軸におけるたわみを極力抑えることができる。
【0020】
また、請求項2の発明に係る画像形成装置は、複数の印字ヘッドと、インクリボンと、各印字ヘッドに対応するプラテンローラと、記録用紙を搬送する搬送手段と、を有し、プラテンローラを用いてインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧して、印字する画像形成装置において、最初にプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを順次解除し、最後に残った少なくとも2つのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、制御手段が、最初にプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを順次解除し、最後に残った少なくとも2つのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除することにより、印字中における搬送ベルト等への負荷の変化が少なくなり、搬送ベルトの伸び/たわみ、記録用紙の伸び/たわみおよび駆動軸におけるたわみを極力抑えることができる。
【0022】
また、請求項3の発明に係る画像形成装置は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、記録用紙にロール紙を用い、印字した画像に合わせて切断することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、記録用紙にロール紙を用い、印字した画像に合わせて切断することにより、複数の印字ヘッドにおける間隔の分印字されなかった紙面を次の印字に用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に述べるのは、一例であり、特に限定するものではない。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、本発明における画像形成装置の概略構成図である。画像形成装置は、大別して、記録用紙である用紙を給紙する給紙部1と、用紙に画像を印字する印字部2と、を備えている。なお、説明を簡単にするために、ここでは本発明に関わる構成のみを図示している。
【0026】
図2は、印字部2の詳細図である。印字部2は、給紙部1から給紙された用紙4と、用紙4を載せてガイドするガイド板5と、用紙4を搬送する搬送ローラ6と、用紙位置を検知する用紙位置検知センサ7と、インクリボン8と、リボン繰出軸9からインクリボン8を巻き取っていくリボン巻取軸10と、詳細は後述するインクリボン検知センサ11と、用紙4へイエローを印字するイエロー印字ヘッド12と、用紙4へマゼンタを印字するマゼンタ印字ヘッド13と、用紙4へシアンを印字するシアン印字ヘッド14と、用紙4を搬送していく搬送ベルト15と、従動ローラ16と協働して搬送ベルト15を駆動する駆動ローラ17と、用紙4、インクリボン8および搬送ベルト15をイエロー印字ヘッド12へ加圧するイエロープラテンローラ18と、用紙4、インクリボン8および搬送ベルト15をマゼンタ印字ヘッド13へ加圧するマゼンタプラテンローラ19と、用紙4、インクリボン8および搬送ベルト15をシアン印字ヘッド14へ加圧するシアンプラテンローラ20と、イエロープラテンローラ18、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を駆動するプラテンコントローラ21と、から構成される。
【0027】
なお、インクリボン8は、イエローインクリボン8a、マゼンタインクリボン8bおよびシアンインクリボン8cが交互に配置された横縞模様になっており、イエロー印字ヘッド12、マゼンタ印字ヘッド13およびシアン印字ヘッド14の間隔と同じ間隔で繰り返して構成されている。インクリボン検知センサ11は、このカラー位置を検知する。
【0028】
また、プラテンコントローラ21が本発明の制御手段に相当する。プラテンコントローラ21は、図示しない駆動手段によって、それぞれイエロープラテンローラ18、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を駆動する。ここでは、プラテンコントローラ21を制御手段としたが、装置全体を制御する図示しないCPUが兼ねても良い。
【0029】
以上の構成において、その動作を説明する。実施の形態1における画像形成装置は、初期化作業として、リボン巻取軸10を図示しないモータを用いて駆動し、リボン繰出軸9からインクリボン8を巻き取っていく。インクリボン検知センサ11により、イエローインクリボン8aを検知してから一定時間経過した後、イエローインクリボン8a、マゼンタインクリボン8bおよびシアンインクリボン8cがそれぞれ対応するイエロー印字ヘッド12、マゼンタ印字ヘッド13およびシアン印字ヘッド14の位置に来たところで停止する。
【0030】
次に、給紙部1から用紙4が給紙されると、用紙4はガイド板5に載せられてガイドされ、搬送ローラ6によって搬送されていく。用紙位置検知センサ7が、用紙4の先端を検知すると、駆動ローラ17が図示しないモータにより駆動され、搬送ベルト15が駆動し、用紙4を搬送していく。
【0031】
用紙4の先端がシアン印字ヘッド14の位置に来たとき、プラテンコントローラ21が、イエロープラテンローラ18、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を制御して、イエロー印字ヘッド12、マゼンタ印字ヘッド13およびシアン印字ヘッド14へ同時に加圧し、印字が開始される。
【0032】
図3は、3個のプラテンローラを用いて用紙4を印字ヘッドへ同時に加圧した状態を示す図である。図3(a)では、用紙4が搬送され来たときを表し、図3(b)では、用紙4の先端がシアン印字ヘッド14の位置に来たときを表している。図3(c)では、3個のプラテンローラを用いて用紙4を同時に印字ヘッドへ加圧した状態を表している。
【0033】
従来の画像形成装置のようにプラテンローラを用いて印字ヘッドへ順次、加圧していくことがないため、先行して印字している印字ヘッドの印字中に、用紙4、インクリボン8および搬送ベルト15等が伸び/たわみを起こすことが少ない。
【0034】
前述したように、実施の形態1における画像形成装置によれば、プラテンコントローラ21が、イエロープラテンローラ18、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を制御してインクリボン8および用紙4を各印字ヘッドへ同時に加圧するため、印字中における搬送ベルト15等への負荷の変化がなくなり、搬送ベルト15の伸び/たわみ、用紙4の伸び/たわみおよび駆動ローラ17におけるたわみを最少限度に抑えることができる。即ち、プラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧したときに、印字ずれが発生しないようにすることができる。
【0035】
(実施の形態2)
実施の形態2では、3個のプラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除する画像形成装置について述べる。構成および動作については、実施の形態1とほぼ同様であるので、ここでは異なる部分のみを述べる。
【0036】
実施の形態2における画像形成装置は、プラテンコントローラ21が、イエロープラテンローラ18、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を用いて用紙4をそれぞれ対応するイエロー印字ヘッド12、マゼンタ印字ヘッド13およびシアン印字ヘッド14へ加圧することを同時に解除する。
【0037】
図4は、3個のプラテンローラを用いて用紙4を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除した状態を示す図である。図4(a)では、用紙4の後端がイエロー印字ヘッド12の位置に来たときを表している。図4(b)では、3個のプラテンローラを用いて用紙4を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除した状態を表している。
【0038】
従来の画像形成装置のようにプラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを順次、解除していくのではないため、他の印字ヘッドの印字中に、用紙4、インクリボン8および搬送ベルト15等が伸び/たわみを起こすことが少ない。
【0039】
前述したように、実施の形態2における画像形成装置によれば、プラテンコントローラ21が、イエロープラテンローラ18、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を制御してインクリボン8および用紙4を各印字ヘッドへ加圧することを同時に解除するため、印字中における搬送ベルト等への負荷の変化がなくなり、搬送ベルトの伸び/たわみ、記録用紙の伸び/たわみおよび駆動軸におけるたわみを最少限度に抑えることができる。即ち、プラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを解除したときに、印字ずれが発生しないようにすることができる。
【0040】
(実施の形態3)
実施の形態3では、3個の内、2個のプラテンローラを用いて記録用紙をそれぞれ対応する印字ヘッドへ同時に加圧する画像形成装置について述べる。構成および動作については、実施の形態1とほぼ同様であるので、ここでは異なる部分のみを述べる。
【0041】
図5は、3個の内、2個のプラテンローラを用いて用紙4を印字ヘッドへ同時に加圧した状態を示す図である。図5(a)では、インクリボン8の初期化作業が終了し、用紙4を搬送している状態を表している。
【0042】
図5(b)では、用紙4の先端がマゼンタ印字ヘッド13の位置に来たときを表している。図5(c)では、プラテンコントローラ21が、イエロープラテンローラ18およびマゼンタプラテンローラ19を制御して、インクリボン8および用紙4をイエロー印字ヘッド12およびマゼンタ印字ヘッド13へ同時に加圧した状態を表している。図5(d)では、用紙4の印字開始位置がシアン印字ヘッド14の位置に来たとき、プラテンコントローラ21が、シアンプラテンローラ20を制御して、インクリボン8および用紙4をシアン印字ヘッド14へ加圧した状態を表している。
【0043】
従来の画像形成装置のようにプラテンローラを用いて印字ヘッドへ順次、加圧していくことが少ないため、先行して印字している印字ヘッドの印字中に、用紙4、インクリボン8および搬送ベルト15等が伸び/たわみを起こすことが少ない。
【0044】
前述したように、実施の形態3における画像形成装置によれば、プラテンコントローラ21が、イエロープラテンローラ18およびマゼンタプラテンローラ19を制御してインクリボン8および用紙4を各印字ヘッドへ同時に加圧するため、印字中における搬送ベルト等への負荷の変化が少なくなり、搬送ベルトの伸び/たわみ、記録用紙の伸び/たわみおよび駆動軸におけるたわみを極力抑えることができる。即ち、プラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧したときに、印字ずれが発生しないようにすることができる。
【0045】
また、全ての印字ヘッドが印字可能になるまで用紙4が搬送されるのを待たなくてもよいため、実施の形態1に比べて用紙4のより先端に近いところから印字することができる。
【0046】
(実施の形態4)
実施の形態4では、3個の内、2個のプラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除する画像形成装置について述べる。構成および動作については、実施の形態1とほぼ同様であるので、ここでは異なる部分のみを述べる。
【0047】
図6は、3個の内、2個のプラテンローラを用いて用紙4を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除した状態を示す図である。図6(a)では、プラテンコントローラ21が、イエロープラテンローラ18、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を制御して、インクリボン8および用紙4をそれぞれ対応するイエロー印字ヘッド12、マゼンタ印字ヘッド13およびシアン印字ヘッド14へ加圧することを同時に解除した状態を表している。
【0048】
図6(b)では、用紙4の後端付近がイエロー印字ヘッド12の位置に来たとき、プラテンコントローラ21が、イエロープラテンローラ18を制御して、インクリボン8および用紙4をイエロー印字ヘッド12へ加圧することを解除した状態を表している。図6(c)では、用紙4の後端がマゼンタ印字ヘッド13の位置に来た状態を表している。図6(d)では、プラテンコントローラ21が、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を制御して、インクリボン8および用紙4をそれぞれマゼンタ印字ヘッド13またはシアン印字ヘッド14へ加圧することを同時に解除した状態を表している。
【0049】
従来の画像形成装置のようにプラテンローラが記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを順次、解除しないため、他の印字ヘッドの印字中に、用紙4、インクリボン8および搬送ベルト15等が伸び/たわみを起こすことが少ない。
【0050】
前述したように、実施の形態4における画像形成装置によれば、プラテンコントローラ21が、マゼンタプラテンローラ19およびシアンプラテンローラ20を制御してインクリボン8および用紙4を各印字ヘッドへ加圧することを同時に解除するため、印字中における搬送ベルト等への負荷の変化が少なくなり、搬送ベルトの伸び/たわみ、記録用紙の伸び/たわみおよび駆動軸におけるたわみを極力抑えることができる。即ち、プラテンローラを用いて記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを解除したときに、印字ずれが発生しないようにすることができる。
【0051】
また、全ての印字ヘッドが同時に印字を終了しなくてもよいため、実施の形態2に比べて用紙4のより後端に近いところまで印字することができる。
【0052】
(実施の形態5)
実施の形態5では、記録用紙にロール紙を用い、印字した画像に合わせて切断する画像形成装置について述べる。構成および動作については、実施の形態1とほぼ同様であるので、ここでは異なる部分のみを述べる。
【0053】
図7は、実施の形態5における記録用紙にロール紙を用いた画像形成装置の概略図である。図1における給紙部1に代わり、カッター部3と、給紙ローラ22と、を備えている。印字部2は、給紙部1に代わり、給紙ローラ22から給紙される。印字における動作は、実施の形態1と同様であるが、実施の形態5では、印字の終了後、カッター部3にて、ロール紙の後端を印字した画像に合わせて切断する。
【0054】
また、印字の前後におけるプラテンローラの動作については、実施の形態1で示したものだけでなく、実施の形態2〜4で示したものでも同様である。
【0055】
図8は、ロール紙に印字した画像の切断例を示した図である。従来の画像形成装置を用いて印字された場合の例1(図8上段)と、プラテンコントローラ21が、3個の内、2個のプラテンローラを制御して、ロール紙を各印字ヘッドへ同時に加圧したり、加圧することを同時に解除して印字された場合の例2(図8中段)と、プラテンコントローラ21が、全てのプラテンローラを制御して、ロール紙を印字ヘッドへ同時に加圧したり、加圧することを同時に解除して印字された場合の例3(図8下段)と、を示している。
【0056】
実施の形態5における画像形成装置では、印字した画像の先端および後端を切断する。例2の場合、プラテンコントローラ21が、3個の内、2個のプラテンローラを制御して、ロール紙を各印字ヘッドへ同時に加圧するため、用紙4を空送りする間隔が例3に比べて小さくなっている。また、記録用紙にロール紙を用いているため、後端に関しては、印字して切断した後、巻き戻すことにより、空送りされた部分を次回の印字に使用することができる。
【0057】
前述したように、実施の形態5によれば、記録用紙にロール紙を用い、印字した画像に合わせて切断するため、複数の印字ヘッドにおける間隔の分印字されなかった紙面を次の印字に用いることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、制御手段が、最初に少なくとも2つのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ同時に加圧し、次に残りのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ順次加圧するため、印字中における搬送ベルト等への負荷の変化が少なくなり、搬送ベルトの伸び/たわみ、記録用紙の伸び/たわみおよび駆動軸におけるたわみを極力抑えることができる。即ち、プラテンローラが記録用紙を印字ヘッドへ加圧したときに、印字ずれが発生しないようにすることができ、全てのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ同時に加圧するよりも、印字開始位置をより先端に近くできる。
【0061】
また、請求項2に記載の発明によれば、制御手段が、最初にプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを順次解除し、最後に残った少なくとも2つのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除するため、印字中における搬送ベルト等への負荷の変化が少なくなり、搬送ベルトの伸び/たわみ、記録用紙の伸び/たわみおよび駆動軸におけるたわみを極力抑えることができる。即ち、プラテンローラが記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを解除したときに、印字ずれが発生しないようにすることができ、全てのプラテンローラを制御してインクリボンおよび記録用紙を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除するも、印字終了位置をより後端に近くできる。
【0062】
また、請求項3に記載の発明によれば、記録用紙にロール紙を用い、印字した画像に合わせて切断するため、複数の印字ヘッドにおける間隔の分印字されなかった紙面を次の印字に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像形成装置の概略構成図である。
【図2】印字部の詳細図である。
【図3】3個のプラテンローラを用いて用紙を印字ヘッドへ同時に加圧した状態を示す図である。
【図4】3個のプラテンローラを用いて用紙を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除した状態を示す図である。
【図5】3個の内、2個のプラテンローラを用いて用紙を印字ヘッドへ同時に加圧した状態を示す図である。
【図6】3個の内、2個のプラテンローラを用いて用紙を印字ヘッドへ加圧することを同時に解除した状態を示す図である。
【図7】実施の形態5における記録用紙にロール紙を用いた画像形成装置の概略図である。
【図8】ロール紙に印字した画像の切断例を示した図である。
【図9】従来の画像形成装置における印字開始時のプラテンローラの動きを表した図である。
【図10】従来の画像形成装置における印字終了時の動作を表した図である。
【符号の説明】
1 給紙部
2 印字部
3 カッター部
7 用紙位置検知センサ
8 インクリボン
12 イエロー印字ヘッド
13 マゼンタ印字ヘッド
14 シアン印字ヘッド
15 搬送ベルト
16 従動ローラ
17 駆動ローラ
18 イエロープラテンローラ
19 マゼンタプラテンローラ
20 シアンプラテンローラ
21 プラテンコントローラ
22 給紙ローラ
Claims (3)
- 複数の印字ヘッドと、インクリボンと、各印字ヘッドに対応するプラテンローラと、記録用紙を搬送する搬送手段と、を有し、前記プラテンローラを用いて前記インクリボンおよび前記記録用紙を前記印字ヘッドへ加圧して、印字する画像形成装置において、
最初に少なくとも2つの前記プラテンローラを制御して前記インクリボンおよび前記記録用紙を前記印字ヘッドへ同時に加圧し、次に残りの前記プラテンローラを制御して前記インクリボンおよび前記記録用紙を前記印字ヘッドへ順次加圧する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 複数の印字ヘッドと、インクリボンと、各印字ヘッドに対応するプラテンローラと、記録用紙を搬送する搬送手段と、を有し、前記プラテンローラを用いて前記インクリボンおよび前記記録用紙を前記印字ヘッドへ加圧して、印字する画像形成装置において、
最初に前記プラテンローラを制御して前記インクリボンおよび前記記録用紙を前記印字ヘッドへ加圧することを順次解除し、最後に残った少なくとも2つの前記プラテンローラを制御して前記インクリボンおよび前記記録用紙を前記印字ヘッドへ加圧することを同時に解除する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記記録用紙にロール紙を用い、印字した画像に合わせて切断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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