JP3933068B2 - カップ式飲料自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カップ式自動販売機に関し、特に、カップなどの容器に供給したコーヒーやシロップなどと氷を攪拌してシャーベット状のフローズン飲料を製造して販売するカップ式自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カップ式飲料自動販売機として、製氷機で製造した氷を飲料入りのカップに供給して氷入りのコールド飲料を製造するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このカップ式飲料自動販売機は、図9に示すように、製氷機1、湯タンク2、シロップタンク3、キャニスタ4、コーヒー飲料調理装置5および攪拌装置6を備えている。製氷機1は、給水装置(図示せず)から供給された飲料水を用いて予め設定された大きさの氷を製造し貯蔵する。製氷機1は、貯蔵している氷を排出するための氷排出口1aを開閉可能に備えている。湯タンク2は、給水装置(図示せず)から供給された飲料水をヒータなどによりほぼ97℃に加熱して貯留する。シロップタンク3は、シロップを貯蔵する。キャニスタ4は、砂糖、クリームおよびインスタントコーヒー等の粉末原料をそれぞれ貯蔵する。コーヒー飲料調理装置5は、挽いたコーヒー豆と湯タンク2内からの湯(加熱した水あるいは温水)とを用いてコーヒー飲料を抽出する。攪拌装置6は、カップCに対して進退可能、かつ、軸心回りに回転可能に構成された攪拌羽根6aを有する。
【0004】
このカップ式飲料自動販売機では、例えば、コールド飲料の販売指令が出力されると、カップ供給装置(図示せず)から供給されたカップCに、シロップタンク3内のシロップと給水装置(図示せず)からの飲料水とが供給される。カップCにシロップと飲料水とが供給されると、攪拌装置6の攪拌羽根6aをカップC内で回転させシロップと飲料水とを混合攪拌して混合液にする。その後、製氷機1からの氷をカップCに供給して攪拌羽根6aを再び回転させると、カップC内で混合液と氷とが混合攪拌されて氷入りのコールド飲料が出来上がり、販売口(図示せず)から購入者に受け渡される。
【0005】
なお、図9に示したカップ式飲料自動販売機では、上述した混合液の代わりに、キャニスタ4内からの粉末原料と湯タンク2内からの湯との混合液、あるいはコーヒー飲料調理装置5により抽出したコーヒー飲料を用い、上述したものと同様にして、氷入りのコールド飲料を製造することもできる。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−150141号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、飲料に対する嗜好の多様化により、口当たりが良く清涼感のあるコールド飲料として、例えばシャーベット状のフローズン飲料が好まれるようになってきている。このフローズン飲料を製造するためには、細氷(例えば、略米粒の寸法の氷)と飲料(例えば、上述した混合液)とを混合することが要求される。
【0008】
しかしながら、上述した従来のカップ式飲料自動販売機では、製氷機1で作られた氷をそのままカップCに投入している。この氷は、コールド飲料をできるだけ長く冷やすことを目的としているため、例えば、略10mm角の大きさとしてある。すなわち、従来のカップ式飲料自動販売機の構成では、上記フローズン飲料を製造するための細氷がなく、フローズン飲料を製造することができない。
【0009】
また、フローズン飲料を製造する細氷を得るため、例えば製氷機1で作られた氷を粉砕する砕氷機構を備えることが考えられる。しかしながら、砕氷機構で作られた細氷は、飲料水やシロップなどと異なりカップC内に確実に搬送することが難しい。具体的には、例えば砕氷機構とカップCとの間に細氷を案内するシュータを設けた場合、当該シュータの内壁に細氷が付着してしまい、カップCに行き届かないことが想定される。このため、カップCに搬送する細氷の氷量が一定にできずフローズン飲料を確実に、かつ、再現性よく製造することが困難である。また、シュータに細氷が残留した場合、次の飲料のカップCに残留した細氷が混入することがあり、製造する飲料以外の後の飲料に影響がある。
【0010】
さらに、シュータに細氷が残留することによりシュータが水に晒されるため、衛生的な状態を維持することが難しい。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて、細氷をカップに確実に搬送し、飲料の定量化を図るとともに後の飲料への影響を防ぎ、また機構内を衛生的に保つことができるカップ式飲料自動販売機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るカップ式飲料自動販売機は、氷を粉砕して細氷を作る氷加工手段と、前記細氷をカップに案内する案内路と、弁の開放により前記案内路内に水を供給する流水部と、前記氷加工手段を駆動する氷加工駆動部と、前記流水部の弁を開閉駆動する弁駆動部と、を備え、飲料の製造時に、前記氷加工駆動部を駆動して前記細氷を作った後、前記弁駆動部を駆動して前記案内路内に水を供給させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係るカップ式飲料自動販売機は、上記請求項1において、前記流水部が、前記水を加熱する水加熱部を有したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項3に係るカップ式飲料自動販売機は、上記請求項1または2のいずれか一つにおいて、前記案内路内に風を送る送風手段を有したことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項4に係るカップ式飲料自動販売機は、氷を粉砕して細氷を作る氷加工手段と、前記細氷をカップに案内する案内路と、前記案内路を加熱する案内路加熱部と、前記案内路内に風を送る送風手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項5に係るカップ式飲料自動販売機は、上記請求項4において、前記氷加工手段を駆動する氷加工駆動部と、前記案内路加熱部を駆動する加熱駆動部と、を備え、前記氷加工駆動部を駆動して前記細氷を前記案内路内に送出した後、前記加熱駆動部を駆動して前記細氷を前記案内路内で滑落させることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項6に係るカップ式飲料自動販売機は、上記請求項1〜5のいずれか一つにおいて、前記案内路の内壁に低摩擦面を有したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施の形態)
以下に添付図面を参照して、本発明に係るカップ式飲料自動販売機の第1実施の形態を詳細に説明する。図1は第1実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。
【0020】
図1に示すように、カップ式飲料自動販売機は、カップ搬送装置10、水リザーバ20、湯タンク40、コーヒー飲料調理装置50、製氷機60、氷振り分け装置70、氷加工供給装置80、シロップタンク90、キャニスタ100、攪拌装置110および排水容器120を備える。
【0021】
カップ搬送装置10は、カップ供給装置(図示せず)により供給されたカップCを搬送する。カップCを搬送する位置としては、飲料を調理するための調理位置(図1に例示するカップCの位置)、および販売口(図示せず)に通じる販売位置がある。その他、カップ搬送装置10がカップCを搬送する位置には、各種原料などを受け取る受取位置がある。なお、調理位置には、排水のための排水口11が設けてある。
【0022】
水リザーバ20は、給水弁21を介して上水道から供給された水を貯留する。この水リザーバ20には、送水配管22と製氷用水配管23とが接続してある。
【0023】
送水配管22は、水リザーバ20から延在する先端に三方弁24が設けてある。三方弁24の一方には水配管25が接続してあり、他方には湯タンク用水配管26が接続してある。このように、送水配管22は、水配管25と湯タンク用水配管26とに分岐接続してある。
【0024】
三方弁24は、水配管25あるいは湯タンク用水配管26に対して個別に開閉可能であり、通常時はそれぞれに対して閉状態に保持してある。この三方弁24は、必要に応じて開状態となり、送水配管22と水配管25とを接続、あるいは送水配管22と湯タンク用水配管26とを接続する。水配管25は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。すなわち、三方弁24が開状態となって送水配管22と水配管25とが接続されると、水リザーバ20内の水が調理位置にあるカップCに供給される。また、湯タンク用水配管26は、湯タンク40に接続してある。すなわち、三方弁24が開状態となって送水配管22と湯タンク用水配管26とが接続されると、水リザーバ20内の水が湯タンク40に供給される。
【0025】
また、製氷用水配管23は、製氷機60に接続してある。すなわち、水リザーバ20内の水が製氷機60に供給される。
【0026】
湯タンク40は、水加熱部としてのヒータ40aを内蔵し、湯タンク用水配管26により供給された水を加熱して貯留する。湯タンク40内では、ヒータ40aを駆動して、湯(加熱した水あるいは温水)の温度を例えば93〜97℃に保持している。この湯タンク40には、湯配管41とコーヒー調理用湯配管42とが接続してある。
【0027】
湯配管41は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。湯配管41の途中には、当該湯配管41の流路を開閉する湯弁41aが設けてある。すなわち、湯弁41aが開状態にあると湯タンク40内の湯が調理位置にあるカップCに供給され、湯弁41aが閉状態にあると湯配管41による湯の供給が止められる。また、コーヒー調理用湯配管42は、コーヒー飲料調理装置50に接続してある。コーヒー調理用湯配管42の途中には、当該コーヒー調理用湯配管42の流路を開閉する湯弁42aが設けてある。すなわち、湯弁42aが開状態にあると湯タンク40内の湯がコーヒー飲料調理装置50に供給され、湯弁42aが閉状態にあるとコーヒー調理用湯配管42による湯の供給が止められる。
【0028】
コーヒー飲料調理装置50は、挽いたコーヒー豆と、コーヒー調理用湯配管42により供給された湯とを用いてコーヒー飲料を抽出する。コーヒー飲料調理装置50には、コーヒー配管51が接続してある。コーヒー配管51は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。すなわち、コーヒー飲料調理装置50により抽出したコーヒー飲料が調理位置にあるカップCに供給される。
【0029】
製氷機60は、上述した製氷用水配管23を通じて水リザーバ20内から供給された水を用いて氷を製造して貯蔵する。この氷は、予め設定された大きさをなし、例えば略10mm角に製造される。以下、製氷機60で製造した氷を角氷という。この製氷機60は、開閉可能に構成された氷排出口61を有している。氷排出口61は、氷振り分け装置70に接続してある。そして、氷排出口61が開状態にあると角氷が氷振り分け装置70に供給され、氷排出口61が閉状態にあると角氷の供給が止められる。
【0030】
氷振り分け装置70は、氷配管用姿勢(図1中破線で例示)と、氷加工供給装置用姿勢(図1中、実線で例示)とに可動する氷振り分け機構71を内蔵している。氷振り分け装置70は、氷振り分け機構71の各姿勢に応じて一方あるいは他方の通路をなす。一方の通路は氷配管72に接続してあり、他方の通路は氷加工供給装置80に接続してある。氷配管72は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。そして、氷振り分け装置70は、氷振り分け機構71が氷配管用姿勢のときに一方の通路が開通し、氷配管72を介して製氷機60からの角氷を調理位置にあるカップCに供給する。また、氷振り分け装置70は、氷振り分け機構71が氷加工供給装置用姿勢のときに他方の通路が開通し、製氷機60からの角氷を氷加工供給装置80に供給する。このように、氷振り分け装置70は、製氷機60からの氷を氷配管72(調理位置にあるカップC)あるいは氷加工供給装置80に択一的に振り分けて供給する。
【0031】
氷加工供給装置80は、氷振り分け装置70により供給された氷を粉砕して、例えば、略米粒の寸法となるように小さい氷を製造し、さらにこの氷を調理位置にあるカップCに供給する。以下、氷加工供給装置80で製造する氷を細氷という。図2は氷加工供給装置を示す斜視図である。図2に示すように、氷加工供給装置80は、氷加工手段81および案内路としてのシュータ82を備えて構成してある。
【0032】
氷加工手段81は、略すり鉢形状の容器81aの上面に氷投入口81bを有している。容器81aの内部には、回転羽根81cが設けてある。回転羽根81cは、容器81aのすり鉢状の底部に設けた回転軸に対して複数(本実施の形態では3個)設けてあり、当該回転軸を中心として容器81aのすり鉢状の内周面に沿って回転可能としてある。この回転羽根81cは、容器81aの外部に設けた氷加工駆動部としてのモータ81dの駆動によって回転する。また、容器81aのすり鉢状の周面の一部には、細氷排出口81eが設けてある。細氷排出口81eの開口縁には削り刃81fが設けてある。さらに、容器81aのすり鉢状の底部には、排水口81gが設けてある。この氷加工手段81では、氷振り分け機構71を介して製氷機60で製造した角氷が氷投入口81bから容器81a内に投入される。その後、モータ81dの駆動によって回転羽根81cが回転すると、角氷が回転羽根81cによって容器81aのすり鉢状の内周面に押し付けられる。この結果、細氷排出口81eの位置で角氷が削り刃81fで砕かれて細氷(例えば、略米粒の寸法の氷)となり当該細氷排出口81eから容器81aの外部に排出される。
【0033】
シュータ82は、容器81aの外部であって細氷排出口81eに通じて設けてある。このシュータ82は、断面略矩形状の筒体をなし、細氷排出口81eに向く搬入口82aと、容器81aの外部に向く搬出口82bとを有している。搬出口82bの下側縁には、さらに外部に延在する舌片82cが延設してある。この舌片82cの先端は、調理位置にあるカップCの開口部分に臨んでいる。このシュータ82は、搬入口82aよりも搬出口82bのほうが大きくなるように形成してあり、搬出口82bを下方(カップC)に向けて設けてある。
【0034】
シロップタンク90は、シロップを貯蔵する。シロップタンク90には、シロップ配管91が接続してある。シロップ配管91は、その先端が調理位置にあるカップCに臨むように配設してある。シロップ配管91の途中には、当該シロップ配管91の流路を開閉するシロップ弁91aがある。すなわち、シロップ弁91aが開状態にあるとシロップタンク90内のシロップが調理位置にあるカップCに供給され、シロップ弁91aが閉状態にあるとシロップ配管91によるシロップの供給が止められる。なお、本実施の形態でのシロップタンク90は、図1において3個示してあり、各々貯蔵したシロップをそれぞれのシロップ配管91によってカップCに供給できる。
【0035】
キャニスタ100は、粉末原料として、例えば砂糖、クリーム、インスタントコーヒーおよびココアなどを貯蔵する。キャニスタ100は、貯蔵してある粉末原料を受取位置にあるカップCに定量供給する。なお、本実施の形態でのキャニスタ100は、図1において3個しめしてあり、各々貯蔵した粉末原料をカップCに定量供給する。
【0036】
攪拌装置110は、調理位置にあるカップCに対して進退可能、かつ軸心回りに回転可能に構成された攪拌羽根111を有する。この攪拌装置110は、攪拌羽根111を回転動作させるときには当該攪拌羽根111を下降させてカップC内に配置する一方、それ以外のときには当該攪拌羽根111を上昇させてカップCから出た位置で保持する。
【0037】
排水容器120は、排水を貯留する。この排水容器120には、氷加工排水配管121と調理排水配管122とが接続してある。氷加工排水配管121は、上述した氷加工手段81の排水口81gに接続してあって当該氷加工手段81の容器81a内の水を排水容器120に送出する。調理排水配管122は、上述したカップCの搬送系路(例えば調理位置など)に設けた排水口11に接続してあって当該搬送系路上の水を排水容器120に送出する。
【0038】
上述したように構成したカップ式飲料自動販売機において、口当たりが良く清涼感のあるコールド飲料として、例えばシャーベット状のフローズン飲料を製造するための動作について以下に詳述する。
【0039】
例えば、購入者により販売ボタン(図示せず)が操作されて、フローズン飲料の販売指令が送出されると、カップ搬送装置10は、カップ供給手段(図示せず)により供給されたカップCを調理位置に搬送する。
【0040】
カップ搬送装置10がカップCを調理位置に搬送すると、シロップ弁91aを一時的に開いて所定量のシロップを当該カップCに吐出供給する。
【0041】
この間に、製氷機60の氷排出口61を一時的に開いて、氷排出口61を通じて所定量の角氷を氷振り分け装置70に供給する。このとき、氷振り分け装置70は、氷振り分け機構71を氷加工供給装置用姿勢に保持して、製氷機60からの角氷を氷加工手段81に供給する。
【0042】
氷振り分け装置70によって製氷機60からの角氷が氷加工手段81に供給されると、氷加工供給装置80は、氷加工手段81のモータ81dを駆動して回転羽根81cを作動させることで角氷を粉砕して細氷にしつつ、シュータ82を通じて調理位置にあるカップCに供給する。
【0043】
氷加工供給装置80によって細氷がカップCに供給されるとき、攪拌装置110は、攪拌羽根111を降下してカップC内に配置するとともに当該攪拌羽根111をカップC内で回転作動する。すなわち、先にカップC内に供給したシロップに細氷を供給しながら攪拌羽根111で攪拌する。この結果、カップC内でシロップと細氷とが混合攪拌されてフローズン飲料が製造される。
【0044】
こうしてフローズン飲料の製造が終了すると、攪拌装置110は、攪拌羽根111を上昇してカップCから出た位置で保持する。その後、カップ搬送装置10によりカップCを販売位置に搬送する。そして、フローズン飲料が調理されたカップCが販売口(図示せず)から購入者に受け渡される。
【0045】
このように、本実施の形態であるカップ式飲料自動販売機によれば、製氷機60からの角氷を粉砕する氷加工手段81を備え、氷加工手段81により粉砕した細氷をカップCに供給して飲料を製造するので、製氷機60で製造した角氷の大きさによらず、口当たりの良く清涼感のあるコールド飲料(フローズン飲料)を製造することができる。
【0046】
なお、上述したカップ式飲料自動販売機において製造可能なフローズン飲料は、シロップを用いたものに限定されない。例えばキャニスタ100の粉末原料と湯タンク40の湯との混合液を用いたもの、あるいはコーヒー飲料調理装置50により抽出したコーヒー飲料を用いたものからフローズン飲料を製造することができる。以下、フローズン飲料を製造するための上記シロップ、混合液およびコーヒー飲料を原料液という。
【0047】
また、本実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、製氷機60からの氷を氷加工供給装置80および氷配管72に択一的に供給可能な氷振り分け装置70を備えているので、従来のものと同様に角氷入りのコールド飲料を製造することもできる。この場合、氷振り分け装置70により製氷機60からの氷を氷配管72に振り分けて供給すれば、製氷機60からの氷が氷配管72を通じてそのままカップCに供給される。
【0048】
ところで、上記のごとくフローズン飲料の製造過程においては、氷加工供給装置80で製造した略全ての細氷をカップCに供給することが常に一定量のフローズン飲料を製造する上で好ましい。そこで、本実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、氷加工供給装置80で製造した略全ての細氷をカップCに搬送するように構成してある。
【0049】
図1および図2に示すように、湯タンク40には、滑落湯配管43が接続してある。滑落湯配管43の途中には、当該滑落湯配管43の流路を開閉する湯弁43aが設けてある。また、氷加工供給装置80において、シュータ82の搬入口82a近傍には導水口82dが設けてある。この導水口82dには、滑落湯配管43の先端が接続してある。すなわち、湯弁43aが開状態にあると湯タンク40内の湯がシュータ82に供給され、湯弁43aが閉状態にあるとシュータ82への湯の供給が止められる。
【0050】
上記湯弁43aは、制御手段によって開閉制御される。図3は制御手段を示すブロック図である。図3に示すように、制御手段130には、氷排出駆動部62、氷振り分け駆動部73、氷加工駆動部83、弁駆動部45および攪拌駆動部112が接続してある。
【0051】
氷排出駆動部62は、制御手段130から送出された制御指令によって氷排出口61を開閉する。氷振り分け駆動部73は、制御手段130から送出された制御指令によって氷振り分け機構71の姿勢を切り替える。氷加工駆動部83は、制御手段130から送出された制御指令によって氷加工手段81のモータ81dを駆動して回転羽根81cを回転させる。弁駆動部45は、制御手段130から送出された制御指令によって湯弁43aを開閉する。攪拌駆動部112は、制御手段130から送出された制御指令によって攪拌羽根111の昇降および攪拌羽根111を回転させる。
【0052】
また、制御手段130には、カップCの大きさに応じた細氷量、必要な細氷量を得るための角氷量、氷排出口61から排出する角氷量に応じた氷排出口61の開放時間、氷加工手段81に供給した角氷量に応じて細氷を製造するためのモータ81dの駆動時間、および必要な湯量に応じた湯弁43aの開放時間などのデータが予め格納してある。
【0053】
上記制御手段130の制御によって細氷をカップCに搬送するための動作を以下に説明する。図4は細氷の製造を主としたタイミングチャートである。
【0054】
最初に、制御手段130では、例えば、購入者により販売ボタン(図示せず)が操作されてフローズン飲料の販売指令が送出されたときに、使用されるカップCの大きさに応じた細氷量と、当該細氷量を得るために必要な角氷量を取得する。
【0055】
まず、角氷を氷加工手段81に供給する(T0−T1)。T0−T1は、必要な角氷量に応じた氷排出口61の開放時間である。制御手段130では、当該開放時間において角氷を供給するように氷排出駆動部62および氷振り分け駆動部73に制御指令を送出する。なお、本実施の形態において、角氷量に応じた氷排出口61の開放時間(T0−T1)は、例えば角氷を130g供給する場合に氷排出口61を約4sec開放するようにしている。
【0056】
次に、氷加工手段81で角氷を加工して細氷を製造する(T2−T3)。T2−T3は、氷加工手段81に供給した角氷量に応じて細氷を製造するためのモータ81dの駆動時間である。制御手段130では、当該駆動時間において回転羽根81cを回転するように氷加工駆動部83に制御指令を送出する。なお、本実施の形態において、供給した角氷量から細氷を製造するためのモータ81dの駆動時間(T2−T3)は、例えば角氷130gから細氷を製造する場合にモータ81dを約6sec駆動するようにしている。
【0057】
このように、氷加工手段81で製造された細氷は、シュータ82を介して調理位置にあるカップCに供給される。
【0058】
また、氷加工手段81で角氷を加工し始めるタイミング(T2)は、角氷を氷加工手段81に供給し終わるタイミング(T1)よりも早い。すなわち、氷加工手段81では、ある程度の角氷が供給された時点で細氷の製造を開始し、かつ、角氷が供給されつつ細氷を製造する。このようにすれば、ベンドタイム(購入者が販売ボタンを操作してから調理した飲料を購入者に提供するまでの時間)の短縮化を図ることができる。
【0059】
また、氷加工手段81で角氷を加工し始めるタイミング(T2)に至る前には、上記原料液が供給されたカップCを調理位置に搬送してある。なお、特に原料液がキャニスタ100の粉末原料と湯タンク40の湯との混合液である場合には、T2に至る前に混合液が供給されたカップCが調理位置に搬送してあり、かつ、攪拌装置110によって当該混合液が攪拌した状態にある。このようにすれば、カップC内で原料液と細氷とがより良く混合したフローズン飲料を得ることができる。
【0060】
次に、シュータ82に湯を供給する(T3−T4)。T3−T4は、必要な湯量に応じた湯弁43aの開放時間である。制御手段130では、当該開放時間において湯を供給するように弁駆動部45に制御指令を送出する。なお、本実施の形態での湯量は約10ccとしており、当該湯量を得る開放時間において湯弁43aを開放する。
【0061】
シュータ82に湯が供給されると、T2−T3において製造された細氷が未だシュータ82内にある場合に、湯によって細氷の一部が溶け、当該細氷全てがシュータ82からカップCに滑落することになる。
【0062】
上記の工程に係り、カップCに供給した原料液と細氷とを混合する(T2−T5)。T2−T5は、カップC内において原料液および細氷を攪拌する攪拌時間である。制御手段130では、当該攪拌時間においてカップC内で攪拌羽根111を回転するように攪拌装置110に制御指令を送出する。
【0063】
なお、図4では、細氷が供給されるカップCに予め供給されている原料液が、混合の必要ないシロップやコーヒー飲料の場合である。したがって、カップCへの細氷の供給が始まるタイミング(T2)から、シュータ82に湯を供給し終わるタイミング(T4)の後に数秒経過するタイミング(T5)までの間、攪拌している。これに対し、細氷が供給されるカップCに予め供給されている原料液が、粉末原料と湯との混合液である場合には、図4中の攪拌時間における破線部にて示すように、T2に至る前に混合液を攪拌する。
【0064】
以上のように、第1実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、細氷を製造した後に、湯タンク40の湯をシュータ82に供給する滑落手段としての流水部を備えている。この流水部によれば、シュータ82内にある細氷全てをカップCに滑落させるので、カップCに供給すべき細氷量の定量化を図ることが可能になる。また、シュータ82に細氷の残留がないため、後の飲料のカップCに当該残留した細氷が混入せず、後の飲料への影響を防ぐことが可能になる。さらに、シュータ82に細氷の残留がないため、シュータ82が水に晒される状態が低減するので、衛生的な状態を維持することが可能になる。特に、水加熱部としてのヒータ40aで加熱した湯をシュータ82に供給しているので、細氷の滑落を直ちに行うことが可能となるので、ベンドタイムが短縮化する。さらに、比較的渇きの早い湯をシュータ82に供給しているため、シュータ82が水に晒される状態をより低減して、さらに衛生的な状態を維持することが可能になる。
【0065】
(第2実施の形態)
以下に添付図面を参照して、本発明に係るカップ式飲料自動販売機の第2実施の形態を詳細に説明する。図5は第2実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。なお、以下に説明する第2実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0066】
第2実施の形態において、上述した第1実施の形態と異なるのは、氷加工供給装置80で製造した略全ての細氷をカップCに搬送する構成として、シュータ82に水リザーバ20内の水を供給するようにしてある。
【0067】
図5に示すように、水リザーバ20に接続した送水配管22には、三方弁24に至る途中に滑落水配管27が接続してある。滑落水配管27の途中には、当該滑落水配管27の流路を開閉する水弁27aが設けてある。そして、滑落水配管27の先端は、シュータ82の導水口82dに接続してある。すなわち、水弁27aが開状態にあると水リザーバ20内の水がシュータ82に供給され、水弁27aが閉状態にあるとシュータ82への水の供給が止められる。
【0068】
上記水弁27aは、制御手段によって開閉制御される。この場合、図3の弁駆動部45が、制御手段130から送出された制御指令によって水弁27aを開閉するように置き換えることができる。
【0069】
そして、制御手段130の制御によって細氷をカップCに搬送するための動作では、図4のT3−T4においてシュータ82に水を供給する。この場合のT3−T4は、必要な水量に応じた水弁27aの開放時間である。制御手段130では、当該開放時間において水を供給するように弁駆動部45に制御指令を送出する。なお、本実施の形態での水量は約10ccとしており、当該水量を得る開放時間において水弁27aを開放する。
【0070】
シュータ82に水が供給されると、T2−T3において製造された細氷が未だシュータ82内にある場合に、水によって細氷の一部が溶け、当該細氷全てがシュータ82からカップCに滑落することになる。
【0071】
以上のように、第2実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、細氷を製造した後に、水リザーバ20の水をシュータ82に供給する滑落手段としての流水部を備えている。この流水部によれば、シュータ82内にある細氷全てをカップCに滑落させるので、カップCに供給すべき細氷量の定量化を図ることが可能になる。また、シュータ82に細氷の残留がないため、後の飲料のカップCに当該残留した細氷が混入せず、後の飲料への影響を防ぐことが可能になる。さらに、シュータ82に細氷の残留がないため、シュータ82が水に晒される状態が低減するので、衛生的な状態を維持することが可能になる。
【0072】
(第3実施の形態)
以下に添付図面を参照して、本発明に係るカップ式飲料自動販売機の第3実施の形態を詳細に説明する。図6は第3実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。なお、以下に説明する第3実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0073】
第3実施の形態において、上述した第1実施の形態と異なるのは、氷加工供給装置80で製造した略全ての細氷をカップCに搬送する構成として、シュータ82に水リザーバ20内の水を供給し、かつ、当該水を加熱するようにしてある。
【0074】
図6に示すように、水リザーバ20に接続した送水配管22には、三方弁24に至る途中に滑落水配管27が接続してある。滑落水配管27の途中には、当該滑落水配管27の流路を開閉する水弁27aが設けてある。そして、滑落水配管27の先端は、シュータ82の導水口82dに接続してある。すなわち、水弁27aが開状態にあると水リザーバ20内の水がシュータ82に供給され、水弁27aが閉状態にあるとシュータ82への水の供給が止められる。また、滑落水配管27において、水弁27aと導水口82dとの間の流路には、水加熱部としてのヒータ140が設けてある。ヒータ140は、急速に水を加熱することが好ましく、例えば誘導加熱器などがある。
【0075】
上記水弁27aおよびヒータ140は、制御手段によって開閉制御される。この場合、図7に示すように、第1実施の形態における弁駆動部45が、制御手段130から送出された制御指令によって水弁27aを開閉する。また、制御手段130には、加熱駆動部141が接続してある。加熱駆動部141は、制御手段130から送出された制御指令によってヒータ140を駆動して滑落水配管27の水を加熱する。
【0076】
そして、制御手段130の制御によって細氷をカップCに搬送するための動作では、図4のT3−T4においてシュータ82に水を供給する。この場合のT3−T4は、必要な水量に応じた水弁27aの開放時間である。制御手段130では、当該開放時間において水を供給するように弁駆動部45に制御指令を送出する。なお、本実施の形態での水量は約10ccとしており、当該水量を得る開放時間において水弁27aを開放する。
【0077】
また、上記T3前において、滑落水配管27の水を加熱する。制御手段130では、水弁27aを開放するタイミング(T3)の前にヒータ140を駆動するように加熱駆動部141に制御指令を送出する。
【0078】
シュータ82に加熱した水が供給されると、T2−T3において製造された細氷が未だシュータ82内にある場合に、加熱した水によって細氷の一部が溶け、当該細氷全てがシュータ82からカップCに滑落することになる。
【0079】
以上のように、第3実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、細氷を製造した後に、水リザーバ20の水をシュータ82に供給する滑落手段としての流水部を備えている。この流水部によれば、シュータ82内にある細氷全てをカップCに滑落させるので、カップCに供給すべき細氷量の定量化を図ることが可能になる。また、シュータ82に細氷の残留がないため、後の飲料のカップCに当該残留した細氷が混入せず、後の飲料への影響を防ぐことが可能になる。さらに、シュータ82に細氷の残留がないため、シュータ82が水に晒される状態が低減するので、衛生的な状態を維持することが可能になる。特に、第3実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、上記流水部において水リザーバ20からシュータ82に至る水を加熱する水加熱部としてのヒータ140を備えている。これにより、細氷の滑落を直ちに行うことが可能となるので、ベンドタイムが短縮化する。さらに、比較的渇きの早い加熱した水をシュータ82に供給しているため、シュータ82が水に晒される状態をより低減して、さらに衛生的な状態を維持することが可能になる。
【0080】
なお、第3実施の形態における水加熱部としてのヒータ140は、急速に水を加熱することを主としている。これに対し、第1実施の形態における水加熱部としてのヒータ40aは、湯タンク40内に貯留した水を加熱して例えば93〜97℃に保持している。すなわち、第3実施の形態は、湯タンク40に替えて水リザーバ20からの水をシュータ82に供給する途中で加熱して湯(加熱した水あるいは温水)とするものである。これに対し、第1実施の形態は、湯タンク40に貯留してある湯(加熱した水あるいは温水)をシュータ82に供給するものである。
【0081】
(第4実施の形態)
以下に添付図面を参照して、本発明に係るカップ式飲料自動販売機の第4実施の形態を詳細に説明する。図8は第4実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。なお、以下に説明する第4実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0082】
第4実施の形態において、上述した第1実施の形態と異なるのは、氷加工供給装置80で製造した略全ての細氷をカップCに搬送する構成として、シュータ82を加熱するようにしてある。
【0083】
図8に示すように、シュータ82には、案内路としてのシュータ82を加熱する案内路加熱部142が設けてある。案内路加熱部142は、シュータ82の底面にあることが好ましい。また、案内路加熱部142は、急速にシュータ82を加熱することが好ましく、例えば誘導加熱器などがある。
【0084】
上記案内路加熱部142は、制御手段によって制御される。この場合、図7を参照すると、加熱駆動部141が、制御手段130から送出された制御指令によって案内路加熱部142を駆動するように置き換えることができ、この加熱駆動部141の駆動によってシュータ82を加熱する。また、第4実施の形態においては、図7で示す弁駆動部45は不要である。
【0085】
そして、制御手段130の制御によって細氷をカップCに搬送するための動作では、図4のT3−T4において、湯、水あるいは加熱した水などを流すことに置き換えてシュータ82を加熱する。この場合のT3−T4は、シュータ82の加熱時間である。制御手段130では、当該加熱時間においてシュータ82を加熱するように加熱駆動部141に制御指令を送出する。
【0086】
シュータ82が加熱されると、T2−T3において製造された細氷が未だシュータ82内にある場合に、加熱によって細氷の一部が溶け、当該細氷全てがシュータ82からカップCに滑落することになる。
【0087】
以上のように、第4実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、細氷を製造した後に、シュータ82を加熱する滑落手段としての案内路加熱部142を備えている。この案内路加熱部142によれば、シュータ82内にある細氷全てをカップCに滑落させるので、カップCに供給すべき細氷量の定量化を図ることが可能になる。また、シュータ82に細氷の残留がないため、後の飲料のカップCに当該残留した細氷が混入せず、後の飲料への影響を防ぐことが可能になる。さらに、シュータ82に細氷の残留がないため、シュータ82が水に晒される状態が低減するので、衛生的な状態を維持することが可能になる。特に、第4実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、上記案内路加熱部142がシュータ82を加熱することから、シュータ82にある水滴が比較的早く乾くため、シュータ82が水に晒される状態をより低減して、さらに衛生的な状態を維持することが可能になる。
【0088】
なお、第4実施の形態において、案内路加熱部142によるシュータ82の加熱は、細氷を製造した後に限らずそれ以前からシュータ82を加熱することが考えられる。ところが、細氷を製造する前や製造中にシュータ82を加熱すると、溶けた細氷の上に細氷が供給されてカップC内で固まってしまうため、攪拌装置110で攪拌しているにも関らずカップC内で原料液と細氷とを混合することが難しくフローズン飲料の出来に支障をきたすことになる。したがって、細氷を製造した後に、シュータ82を加熱することが好ましい。
【0089】
ところで、上述した全ての実施の形態において、図2に示すように、シュータ82の内壁には、低摩擦面84が施してある。低摩擦面84は、例えばフッ素樹脂の一つであるポリテトラフルオロエチレンなどによる皮膜を設けて構成される。あるいは、低摩擦面84は、例えばシュータ82を潤滑鋼板などによって形成してもよい。
【0090】
このように、シュータ82の内壁に低摩擦面84を施せば、上記全ての実施の形態の効果に加えて、さらに細氷の滑落を促進させて、製造した略全ての細氷をカップCに搬送することが可能になる。
【0091】
また、上述した全ての実施の形態におけるカップ式飲料自動販売機では、図1、2、5、6および8に示すように、氷加工供給装置80について送風手段150が設けてある。送風手段150は、例えば送風ファンなどで構成してある。図2に示すように、氷加工供給装置80における氷加工手段81の氷投入口81bの上部には、当該氷投入口81bに通じる筒状の導入部材85が設けてある。そして、送風手段150からの風は、導入部材85の上部開口85aから氷加工手段81およびシュータ82を介して通風する。なお、導入部材85の側部には、氷振り分け装置70が連通しており、この導入部材85を介して氷投入口81bからの角氷の供給が行われる。
【0092】
このように、シュータ82に送風することにより、上記全ての実施の形態の効果に加えて、シュータ82の乾燥が促進するため、シュータ82が水に晒される状態をより低減して、さらに衛生的な状態を維持することが可能になる。
【0093】
また、上記送風手段150は、飲料の販売に関らず駆動することが可能である。強いて特定するならば、図4に示すタイミング(T4)の後、すなわち滑落手段が作用した後のタイミングで当該送風手段150を駆動することがシュータ82の乾燥に際して効果的である。なお、上記送風手段150による送風は、加熱した風であってもよい。そして、加熱した風である場合には、より乾燥を促進することができる。
【0094】
なお、上述した実施の形態において、流水部によってシュータ82に供給される水として、湯タンク40のヒータ40a(水加熱部)で加熱した水、水リザーバ20の水、および水リザーバ20からシュータ82に至るまでにヒータ140(水加熱部)で加熱した水を一例として説明している。本実施の形態では、外気温度に晒された水、加熱した水(湯、温水)あるいは冷やした水(冷水)など温度に関らず全て「水」としている。そして、特に、各水加熱部で加熱した水(湯、温水)をシュータ82に供給することでベンドタイムの短縮化や、衛生面の向上を図っている。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るカップ式飲料自動販売機によれば、氷加工手段で作られて案内路に案内された細氷が流水部の水によってカップに滑落される。このため、細氷が案内路に止まらずカップに滑落するので、細氷が確実にカップに供給され、カップに供給すべき細氷量の定量化を図ることができる。また、案内路に細氷の残留がないため、後の飲料のカップに当該残留した細氷が混入しないので、後の飲料への影響を防ぐことができる。さらに、案内路に細氷の残留がないため、案内路が水に晒される状態が低減するので、衛生的な状態を維持することができる。
【0096】
本発明に係るカップ式飲料自動販売機によれば、流水部が、水を加熱する水加熱部を有している。これにより、細氷の案内路内での滑落をさらに良く行わせることができる。特に、案内路に流す水を加熱しているので、細氷の滑落を直ちに行うことができベンドタイムが短縮化する。さらに、加熱した水は渇きが早いため、案内路が水に晒される状態をより低減するので、さらに衛生的な状態を維持することができる。
【0097】
本発明に係るカップ式飲料自動販売機によれば、氷加工手段で作られて案内路に案内された細氷が案内路加熱部の熱によってカップに滑落される。このため、細氷が案内路に止まらずカップに滑落するので、細氷が確実にカップに供給され、カップに供給すべき細氷量の定量化を図ることができる。また、案内路に細氷の残留がないため、後の飲料のカップに当該残留した細氷が混入しないので、後の飲料への影響を防ぐことができる。さらに、案内路に細氷の残留がないため、案内路が水に晒される状態が低減するので、衛生的な状態を維持することができる。特に、案内路を加熱しているので、細氷の滑落を直ちに行うことができベンドタイムが短縮化する。さらに、加熱した水は渇きが早いため、案内路が水に晒される状態をより低減するので、さらに衛生的な状態を維持することができる。
【0098】
本発明に係るカップ式飲料自動販売機によれば、案内路の内壁に低摩擦面を有している。これにより、細氷を案内路内でさらに確実に滑落するようにできる。
【0099】
本発明に係るカップ式飲料自動販売機によれば、案内路内に風を送る送風手段を有している。これにより、案内路の乾燥が促進するため、案内路が水に晒される状態をより低減するので、さらに衛生的な状態を維持することができる。
【0100】
本発明に係るカップ式飲料自動販売機によれば、氷加工手段を駆動する氷加工駆動部を駆動して細氷を案内路内に送出した後、流水部を駆動する弁駆動部を駆動して細氷を案内路内で滑落させる。これにより、全ての細氷を製造してカップに供給した後の工程で案内路に残留した細氷をカップに滑落させるため、細氷の製造時には一様の細氷をカップに供給しながら飲料を調理すべき攪拌が行えるので、口当たりが良く清涼感のあるフローズン飲料の出来栄えを良くすることができる。
【0101】
本発明に係るカップ式飲料自動販売機によれば、氷加工手段を駆動する氷加工駆動部を駆動して細氷を案内路内に送出した後、案内路加熱部を駆動する加熱駆動部を駆動して細氷を案内路内で滑落させる。これにより、全ての細氷を製造してカップに供給した後の工程で案内路に残留した細氷をカップに滑落させるため、細氷の製造時には一様の細氷をカップに供給しながら飲料を調理すべき攪拌が行えるので、口当たりが良く清涼感のあるフローズン飲料の出来栄えを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。
【図2】氷加工供給装置を示す斜視図である。
【図3】制御手段を示すブロック図である。
【図4】細氷の製造を主としたタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。
【図6】本発明の第3実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。
【図7】制御手段を示す別のブロック図である。
【図8】本発明の第4実施の形態であるカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。
【図9】従来のカップ式飲料自動販売機の概略構成図である。
【符号の説明】
10 カップ搬送装置
11 排水口
20 水リザーバ
21 給水弁
22 送水配管
23 製氷用水配管
24 三方弁
25 水配管
26 湯タンク用水配管
27 滑落水配管
27a 水弁
40 湯タンク
40a ヒータ
41 湯配管
41a 湯弁
42 コーヒー調理用湯配管
42a 湯弁
43 滑落湯配管
43a 湯弁
45 弁駆動部
50 コーヒー飲料調理装置
51 コーヒー配管
60 製氷機
61 氷排出口
62 氷排出駆動部
70 氷振り分け装置
71 氷振り分け機構
72 氷配管
73 氷振り分け駆動部
80 氷加工供給装置
81 氷加工手段
81a 容器
81b 氷投入口
81c 回転羽根
81d モータ
81e 細氷排出口
81f 削り刃
81g 排水口
82 シュータ
82a 搬入口
82b 搬出口
82c 舌片
82d 導水口
83 氷加工駆動部
84 低摩擦面
85 導入部材
85a 上部開口
90 シロップタンク
91 シロップ配管
91a シロップ弁
100 キャニスタ
110 攪拌装置
111 攪拌羽根
112 攪拌駆動部
120 排水容器
121 氷加工排水配管
122 調理排水配管
130 制御手段
140 ヒータ
141 加熱駆動部
142 案内路加熱部
150 送風手段
C カップ

Claims (6)

  1. 氷を粉砕して細氷を作る氷加工手段と、
    前記細氷をカップに案内する案内路と、
    弁の開放により前記案内路内に水を供給する流水部と、
    前記氷加工手段を駆動する氷加工駆動部と、
    前記流水部の弁を開閉駆動する弁駆動部と、
    を備え、飲料の製造時に、前記氷加工駆動部を駆動して前記細氷を作った後、前記弁駆動部を駆動して前記案内路内に水を供給させることを特徴とするカップ式飲料自動販売機。
  2. 前記流水部が、前記水を加熱する水加熱部を有したことを特徴とする請求項1に記載のカップ式飲料自動販売機。
  3. 前記案内路内に風を送る送風手段を有したことを特徴とする請求項1または2に記載のカップ式飲料自動販売機。
  4. 氷を粉砕して細氷を作る氷加工手段と、
    前記細氷をカップに案内する案内路と、
    前記案内路を加熱する案内路加熱部と、
    前記案内路内に風を送る送風手段と、
    を備えたことを特徴とするカップ式飲料自動販売機。
  5. 前記氷加工手段を駆動する氷加工駆動部と、
    前記案内路加熱部を駆動する加熱駆動部と、
    を備え、前記氷加工駆動部を駆動して前記細氷を前記案内路内に送出した後、前記加熱駆動部を駆動して前記細氷を前記案内路内で滑落させることを特徴とする請求項に記載のカップ式飲料自動販売機。
  6. 前記案内路の内壁に低摩擦面を有したことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のカップ式飲料自動販売機。
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