JP3932563B2 - 固体撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に工業用として用いられるカメラ装置等に用いて好適な固体撮像装置に関し、特に画像の取り込み時間を短縮する固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、本件出願人は、特開平2−238930号の明細書及び図面において、フィールド蓄積型の固体撮像素子である光電変換素子と電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device )等から構成される、いわゆるCCDイメージセンサの電荷蓄積時間を制御することにより、アイリス機構を用いることなく露光調整を行う電子シャッタ機能を有する固体撮像装置を提案している。
【0003】
この固体撮像装置は、垂直ブランキング期間に出力される読出し信号により、CCDイメージセンサに蓄積された電荷を読出し、リセットパルスが供給されると蓄積した電荷をオーバフロードレインに掃き捨てる。このため、該リセットパルスが供給されている間(以下、電荷掃き捨て時間と称する。)は、該CCDイメージセンサには電荷が蓄積されない。従って、該CCDイメージに供給する該リセットパルスを停止したときから、該CCDイメージセンサに電荷が蓄積されることとなり、該リセットパルスを停止するタイミングを制御することにより、該CCDイメージセンサの電荷蓄積時間、すなわち、シャッタ速度を制御することができる。
【0004】
この固体撮像装置は、例えば移動する物体の撮像を行うような工業用に用いられるものが知られている。
【0005】
この固体撮像装置は、例えば図14に示すような構成となっており、移動路100上を移動する物体101が撮像部102の前に移動してくると、これを位置検出部103が検出して、トリガパルスをシャッタパルス発生回路104に供給する。
【0006】
この電子シャッタ機能を有するCCDイメージセンサが設けられた固体撮像装置は、図15Aに示す垂直同期信号VD中、垂直ブランキング期間VBLKを示す低レベルの信号が供給されたときに、図15Bに示すハイレベルの読出し信号SGが供給されるようになっている。そして、任意のフィールドにおける読出し信号SGから次のフィールドにおける読出し信号SGが供給されるまでに蓄積された電荷が、当該次のフィールドにおける読出し信号SGに基づいて読み出されるようになっている。
【0007】
そして、電子シャッタ機能は、例えばCCDイメージセンサ106が縦型オーバーフロードレイン方式の場合、図15Cに示すように、任意のフィールドの読出し信号SGが供給されてから、CCDイメージセンサ106の例えばN基板に基板電位よりも高いレベルのリセットパルスPsを、後述するように、水平ブランキング期間中に供給し、それまで蓄積されていた電荷を基板側に掃き捨て、最後のリセットパルスPsが供給されてから次のフィールドの読出し信号SGが供給されるまでの時間を制御して、電荷蓄積時間(即ち、露光時間)Tを制御するようになっている。
【0008】
上記固体撮像装置では、上記リセットパルスPsを停止したときから、上記CCDイメージセンサ106に電荷が蓄積されることとなり、該リセットパルスPsを停止するタイミングを制御することにより、該CCDイメージセンサ106の電荷蓄積時間、すなわちシャッタ速度を制御することができる。
【0009】
また、上記固体撮像装置では、フレーム周期に同期して垂直同期信号が生成され、該垂直同期信号に同期して各走査線を形成するための水平同期信号が生成される。このフレーム周波数や走査線の数は、テレビジョン方式により規格化されており、例えば、NTSC方式では、フレーム周波数が1/60s=16.7msで、走査線が525本であり、PAL方式では、フレーム周波数が1/50s=20msで、走査線が625本である。
【0010】
この固体撮像装置では、上記垂直同期信号の周期に対応する速度から上記リセットパルスPsの周期に対応する速度までシャッタ速度を可変設定可能であり、被写体の動きに応じて該シャッタ速度を可変することにより、移動する物体においても解像度を良好に撮像することが可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記固体撮像装置において、被写体の画像の取り込み周期の期間は、上記垂直同期信号の周期に応じた期間以下である必要があり、被写体の移動間隔に対応する速度が該垂直同期信号の周期に対応する速度以上である場合には、該被写体の撮像に重なりを生じて該撮像を正確に行うことが不可能となり、該被写体の移動周期を該垂直同期信号の周期より高速度にすることができないという問題点が生じていた。
【0012】
このため、例えば製造ラインで部品や製品を撮像装置で撮像して、該撮像を検査や選別等に用いる場合には、上記垂直同期信号の周期以上の速度で該部品や製品が移動する際には、該撮像装置において正確な撮像が不可能である。従って該撮像装置を用いて検査や選別を行いながら、該製造ラインを稼働するには、該製造ラインでの該部品や製品の移動速度を該垂直同期信号の周期に応じた速度以上とすることができないという問題点が生じていた。
【0013】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、被写体の画像の取り込み周期を短くしながら、撮像を正確に行うことができる固体撮像装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成した本発明に係る固体撮像装置は、水平同期信号及び垂直同期信号を生成して出力する同期信号発生手段と、上記水平同期信号に同期して、該水平同期信号の整数倍の周波数の高速水平同期信号及び該高速水平同期信号の所定パルス数毎に高速垂直同期信号を生成して出力する高速同期信号発生手段と、撮像トリガ信号が供給された後、上記高速垂直同期信号毎に読出し信号を生成し、かつ該高速垂直同期信号のブランキング期間に上記高速水平同期信号毎に掃き出し信号を生成して送出するタイミング信号生成手段と、被写体から入射された光を光電変換することによって得られた電荷を受光部に蓄積する固体撮像素子とを備え、上記固体撮像素子は、受光部に蓄積された電荷を画像信号に変換し、画像信号を出力した後、該電荷をリセットドレインに掃き出す画像信号出力手段を備え、上記画像信号出力手段によって、上記タイミング信号生成手段から供給された掃き出し信号毎に必要としない画像領域に対応する画像信号を上記高速垂直同期信号のブランキング期間内に出力し、該タイミング信号生成手段から読出し信号が供給された後、上記高速垂直同期信号のブランキング期間経過後の上記水平同期信号に同期して必要とする画像領域に対応する画像信号を出力することを特徴とする。
【0015】
以上の構成を備える本発明に係る固体撮像装置によれば、固体撮像素子において、水平同期信号に同期して生成される高速垂直同期信号のブランキング期間に、高速水平同期信号に同期して蓄積された電荷が掃き捨てられ、該水平同期信号に同期して蓄積された電荷に基づく画像信号が読み出されて、必要としない画像領域は、該ブランキング期間内で水平ライン毎に高速で掃き捨てられ、かつ読み出された水平ライン数の単位で高速垂直同期信号が生成され該高速垂直同期信号の周期単位で画像が生成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
本発明に係る固体撮像装置は、固体撮像素子に蓄積された電荷を掃き捨てるためのリセットパルスの供給を停止したときから、蓄積された電荷を読み出すための読出し信号を該固体撮像素子に供給するまでの間を電荷蓄積時間とし、上記リセットパルスの供給を停止するタイミングを制御することにより上記固体撮像素子の電荷蓄積時間を制御する電子シャッタ機能が設けられており、上記読出し信号は、トリガパルス又は垂直同期信号が供給されたときから水平同期信号のパルス数を所定数カウントして上記固体撮像素子に供給するように構成される。この固体撮像装置は、例えば図1に示すように移動路1を移動する物体2を位置検出部3で検出し、この位置検出部3から位置検出信号である外部からのトリガパルスに同期して該物体2の撮像を行う工業用として用いることができる。
【0018】
具体的な構成としては、上記図1、図2に示すように、水平同期信号HD及び垂直同期信号VDを生成する同期信号発生手段6と、該水平同期信号HDの整数倍の周波数の高速水平同期信号HD’及び該水平同期信号HDより短周期の高速水平同期信号FHの位相を調整して出力するとともに、クロックパルスfCKの4倍周期のパルスfCK/4を出力する高速同期信号発生手段8と、シャッタ速度を指定できるようになっており、上記位置検出部3からトリガパルスが供給されると、上記高速同期信号発生手段8の高速水平同期信号HD’の周期を指定されたシャッタ速度に応じて変調して変調水平同期信号を形成する変調HD作成回路10とを有している。
【0019】
また、上記固体撮像装置は、上記外部水平同期信号HDと内部水平同期信号HDの位相差を検出して出力する比較器13と、該比較器13からの位相比較出力から制御用直流電圧を形成して出力するローパスフィルタ(以下、LPFと称する。)14と、該LPF14からの制御用直流電圧に応じて発振する電圧制御型発振器(以下、VCOと称する。)15とを有している。
【0020】
また、上記固体撮像装置は、上記高速同期信号発生手段8に上記クロックパルスfCKを供給するとともに、該高速同期信号発生手段8から供給される高速水平同期信号HDに応じて上記CCDイメージセンサ5に蓄積された電荷を読み出すための読出し信号等を出力する読出し信号形成手段であるタイミングジェネレータ11と、該タイミングジェネレータ11からのパルスに応じて該CCDイメージセンサ5を駆動するCCD駆動回路12とを有している。
【0021】
また、上記固体撮像装置は、上記トリガパルスが供給されると、上記CCD駆動回路12から該CCDイメージセンサ5に供給され、各画素に蓄積された電荷を掃き捨てるためのリセットパルスを停止するためのシャッタパルスを該CCD駆動回路12に供給するシャッタパルス形成手段であるシャッタ作成回路16と、該CCDイメージセンサ5から読み出された電荷である撮像信号に同期信号を付加する等の信号処理を施し、例えば画像分析用の分析器等に供給する撮像信号処理回路17とを有している。
【0022】
次に、このような構成を有する実施例の固体撮像装置の動作説明をする。
【0023】
上記位置検出部3は、上記移動路1を移動する物体2が上記CCDイメージセンサ5の前方に位置したことを検出するとトリガパルスを出力する。このトリガパルスは、上記高速同期信号発生手段8、変調HD作成回路10、タイミングジェネレータ11及びシャッタ作成回路16に供給される。
【0024】
一方、上記比較器13は、外部から上記高速同期信号発生手段8を介して供給される水平同期信号EXT−HDと、該高速同期信号発生手段8から供給される高速水平同期信号INT−HDとの位相差を検出し、これをLPF14に供給する。該LPF14は、該比較器13からの位相比較出力から制御用直流電圧を形成し、これをVCO15に供給する。該VCO15は、該LPF14からの制御用直流電圧に応じて、タイミングジェネレータ8に供給されるクロックパルスfCKの、例えば2倍の周波数を有するクロックパルス2fCKを形成し、これをタイミングジェネレータ11に供給する。
【0025】
上記CCDイメージセンサ5は、上記物体2からの光入射を光電変換することによって得られた蓄積電荷を撮像信号に変換し、かつ、水平周期に同期したリセット電位の供給によって、上記蓄積電荷を掃き捨てることにより、電荷蓄積時間が制御可能とされ、例えばpn接合のフォトダイオードによる受光部が多数、縦(行)方向及び横(列)方向にマトリクス状に配され、受光部内の蓄積電荷を行方向に転送する垂直転送レジスタが列方向に配列された、例えばインターライン方式のCCDイメージセンサにて構成されている。垂直転送レジスタの転送電極を構成する例えば4枚の電極(例えば多結晶シリコンによる電極層)には、水平ブランキング期間内にそれぞれ位相の異なる4相の垂直転送パルスV1、V2、V3及びV4が印加され、これらパルスV1〜V4の印加タイミングによって、蓄積電荷が行単位に転送されることになる。
【0026】
また、垂直ブランキング期間内の所定時間において、第1及び第2の読出し信号SG1及びSG2が印加され、受光部に蓄積されていた電荷を垂直転送レジスタ側に読み出す。各読出し信号SG1及びSG2は、例えばそれぞれ対応する第1及び第3の垂直転送パルスV1及びV3に重畳されて、対応する転送電極に印加される。この読出し信号SG1及びSG2の印加によって、各受光部と垂直転送レジスタ間の読出しゲートのポテンシャルが上がって、受光部内の蓄積電荷が垂直転送レジスタ側に転送されることになる。なお、第1の読出し信号SG1は、第2の読出し信号SG2よりも例えば5μs程度進み位相のタイミングで出力される。
【0027】
また、水平周期の有効画素出力期間においては、水平転送レジスタに例えば互いに位相の異なる2相の水平転送パルスH1及びH2が供給されて、垂直転送レジスタから水平転送レジスタに転送された電荷を水平走査のタイミングで順次出力部側に転送する。
【0028】
出力部は、例えば電荷−電圧変換部としてのフローティング・ディフュージョン(以下、単にFDと記す)、リセットゲート及びリセットドレインを有するフローティング・ディフュージョン・アンプ(以下、単にFDAと記す)にて構成されており、このFDAのFDに水平転送レジスタからの電荷が順次転送されて電圧に変換され、撮像信号として取り出される。FDに転送された電荷は、リセットゲートにリセットパルスPGが供給されることによって、ゲート下のポテンシャルが上がり(即ち、ポテンシャル障壁が下がり)、このゲートに隣接して形成されたリセットドレインに掃き出されるようになっている。
【0029】
これら垂直転送パルスV1〜V4、水平転送パルスH1、H2、読出し信号SG1、SG2及びリセットパルスPGは、前段のタイミング発生回路から供給される。特に、垂直転送パルスV1〜V4及び読出し信号SG1、SG2は、信号減衰の抑圧等を目的とした垂直駆動回路3を介してCCDイメージセンサ5に供給され、特に、読出し信号SG1及びSG2は、この垂直駆動回路内において、例えば第1及び第3の垂直転送パルスV1及びV3に重畳処理される。
【0030】
上記高速同期信号発生手段8は、水平同期信号の2倍の周波数の高速水平同期信号FH(以下、高速水平同期信号2FHと称する。)を発生する高速水平同期信号発生手段21と、該高速水平同期信号2FH及び上記位置検出部3で生成したトリガパルスに基づいて高速垂直同期信号を発生する高速垂直同期信号発生手段25とを有する。
【0031】
上記高速水平同期信号発生手段21は、水平クロック信号の整数倍の周波数の高速クロック信号を発生するクロック発振器22と、該高速クロック信号に水平同期信号を同期させて、該水平同期信号の2倍の周波数の高速水平同期信号2FH及び水平同期信号HDを発生する水平同期信号発生器23と、該高速水平同期信号2FHを水平同期信号HDに同期させた高速水平同期信号2FH’を生成する位相調整器24とを有する。
【0032】
上記高速垂直同期信号発生手段25は、例えば図3に示すように構成され、図4に示すトリガ信号が供給された際に高速水平同期信号2FH’に同期してリセット信号LDを生成するリセット信号生成手段30と、該リセット信号LDの立ち上がりに同期してプリセット値を送出するコードスイッチ34S、35S、36Sと、高速水平同期信号2FH’のパルスをカウントダウンしてコードスイッチ34Sから供給されたプリセット値毎にリップルキャリーαを送出するカウンタ34Kと、該リップルキャリーαのパルスをカウントダウンしてコードスイッチ35Sから供給されたプリセット値毎にリップルキャリーβを送出するカウンタ35Kと、該リップルキャリーβのパルスをカウントダウンしてコードスイッチ36Sから供給されたプリセット値毎にリップルキャリーγを送出するカウンタ36Kと、リップルキャリーαの立ち上がりからリップルキャリーγの立ち上がりの間ハイレベルのVDX信号を送出するモノマルチ回路38とを有する。
【0033】
上記高速垂直同期信号発生手段25では、例えばコードスイッチ34S、35S、36Sによりカウンタ34K、35K、36Kにプリセット値5、5、10が供給された場合には、図4に示すようにリセット信号LDのパルスの立ち上がり後、高速水平同期信号2FH´の5×5×10=250パルス数の周期でリップルキャリーγが送出されて、該リップルキャリーnを高速垂直同期信号とすることができる。
【0034】
上記変調HD信号生成回路10は、垂直同期信号VDと水平同期信号HDを同期させるタイミング回路27と、上記高速垂直同期信号発生手段25から供給されるVDX信号に同期させてシャッタ用垂直同期信号を生成するシャッタ垂直回路28と、該タイミング回路27及びシャッタ垂直回路28の出力信号に基づいてシャッタ用水平同期信号を生成するシャッタ水平回路29とを有する。
【0035】
上記タイミング回路27は、図5に示すように位置検出部3から送出されるトリガ信号から作成された垂直同期信号VD’を送出し、上記トリガー信号のタイミングから水平同期信号の整数倍の周波数を持つ高速水平同期信号HD´を送出する。
【0036】
上記シャッタ回路28は、例えば図6に示すような構成を有しており、カウンタ41、46、51、56に、上記高速水平同期信号2FH’がクロック信号として供給されVDX信号がリセット信号として供給されて、図7に示すように該VDX信号に同期してナンド回路45から高速水平同期信号2FHのパルスが9発供給される期間ローレベルとなる信号fを送出し、該VDX信号に同期してナンド回路55から高速水平同期信号2FHのパルスが11発供給される期間ローレベルとなる信号hを送出する。また、ナンド回路49から該信号fの立ち上がりに同期して高速水平同期信号2FHのパルスが9発供給される間ローレベルとなる信号oを送出する。また、ナンド回路59から該信号hの立ち上がりに同期して高速水平同期信号2FHのパルスが15発供給される間ローレベルとなる信号iを送出する。
【0037】
上記シャッタ水平回路29は、例えば図8に示すようにプリセット値を送出するコードスイッチ61S、62Sと、上記クロック発振器22で生成されたクロック信号kのパルスをカウントダウンしてコードスイッチ61Sから供給されたプリセット値毎にリップルキャリーZ1を出力するカウンタ61Kと、該リップルキャリーZ1のパルスをカウントダウンしてコードスイッチ62Sから供給されたプリセット値毎にリップルキャリーZ2を送出するカウンタ62Kと、上記信号hで水平同期信号HDと水平同期信号HD’を切換えて送出するスイッチ65と、上記ナンド回路59の出力信号で該スイッチ65の出力信号とリップルキャリーZ2の反転信号であるhi−HD信号を切り替えて信号eを出力するスイッチ66とを有する。
【0038】
このシャッタ水平回路29では、信号iがローレベルの際にカウンタ62Kからhi−HD信号が送出され、例えばカウンタ61K、62Kにコードスイッチ61S、62Sによりプリセット値10、13が供給されて、クロック信号kが14.31818MHzである場合は、クロック信号kが分周値10×13=130で分周されて、約110KHzのhi−HD信号が送出される。該hi−HD信号は、標準の水平同期信号の周波数15.734KHzの7倍の周波数に相当する。
【0039】
また、このシャッタ水平回路29では、例えば図9に示すようにローレベルの期間が30FHである信号iがローレベルの際には、信号eとしてhi−HD信号が出力され、該信号iがハイレベルの際には、信号eとして信号hがローレベルの場合HD’信号が出力され、信号hがハイレベルの場合HD信号が出力される。
【0040】
上記信号iがローレベルの30FHの期間は、15HDの期間に相当して、この場合hi−HD信号のパルス数は15×7=105発となる。このため、15ラインの期間で105回の転送による掃き捨てを可能とする。該信号iがローレベルの際には、図7で示したように信号oがローレベルにリセットされて、この際に上記タイミングジェネレータ11では、図10に示すように該信号oの立ち下がりから40FHの期間、垂直ブランキング期間となる。また、上述した変調FH作成回路10、タイミングジェネレータ11、比較器13、LPF14及びVCO15は、タイミング信号生成手段として機能する。
【0041】
以上の構成による固体撮像装置を、例えば図11(a)に示すようにEIAで規定されている1フィールド期間が262.5HD、有効画面期間が242.5HD、垂直ブランキング期間が20HDである画像信号に適用して、例えば図11(b)に示すように垂直ブランキング期間20HDのうち15HDで105ラインの画像信号の掃き捨てを行った場合には、有効画面を242.5ライン−105ライン=137.5ラインまで短縮することができて、この場合の垂直同期信号の周期は137.5HD+20HD=157.5HDとなる。
【0042】
また、例えば図12に示すように第1のフィールドの画像信号の1ライン目から105ライン及び該第1のフィールドの1フィールド前の最後のラインから105ラインを同時に転送して画像信号の掃き捨てを行なうようにした場合には、有効画面を262.5ライン−20ライン−(105+105)ライン=32.5ラインまで短縮することが可能となり、この場合の垂直同期信号の周期は32.5HD+20HD=52.5HDとなる。
【0043】
また、ランダムトリガーシャッタ動作でない場合は、図8に示すように信号hは常にハイレベルであり、スイッチ65の出力信号は信号HDとなり、スイッチ66では、信号iがローレベルの際にはhi−HDが出力され、信号iがハイレベルの際には信号HDが出力される。該信号iがハイレベルの際には図13に示すようにシャッタ垂直回路28で生成される信号fは、信号VDXの立ち上がりに同期して立ち下がり、18FHの期間ローレベルとなる。信号o及び垂直ブランキング期間BLKGは、該信号fの立ち上がりに同期して各々18FH、40FHの期間ローレベルとなる。この40FHの垂直ブランキング期間BLKGに画像信号の転送による掃き捨てが可能となる。
【0044】
以上の構成による固体撮像装置によれば、CCDイメージセンサ5において、水平同期信号HDに同期して生成される高速垂直同期信号FVのブランキング期間に、高速水平同期信号hi−HDに従って蓄積された電荷が掃き捨てられ、水平同期信号HDに同期して蓄積された電荷に基づく画像信号が読み出される。これにより、高速垂直同期信号FVの周期単位で画像が生成されて、被写体の画像の取り込み時間を短くしながら、撮像を正確に行うことが可能となり、高速で移動する被写体の撮像を容易に行える。このため、例えば、図1に示す物体2を垂直同期信号VDの周期に応じた速度より高速に移動させるように移動路1を制御した場合においても、移動中の該物体2の状態を分析を可能とする。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る固体撮像装置によれば、固体撮像素子において、水平同期信号に同期して生成される高速垂直同期信号のブランキング期間に、高速水平同期信号に同期して蓄積された電荷が掃き捨てられ、該水平同期信号に同期して蓄積された電荷に基づく画像信号が読み出されて、必要としない画像領域は、該ブランキング期間内で高速に作成された水平ライン毎に高速で掃き捨てられ、かつ読み出された水平ライン数の単位で高速垂直同期信号が生成され該高速垂直同期信号の周期単位で画像が生成される。
【0046】
このため、被写体の画像の取り込み周期を短くしながら、撮像を正確に行うことが可能となり、高速で移動する被写体の撮像を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置を、ランダムなタイミングで供給されるトリガパルスに同期して撮像を行う工業用の固体撮像素子に適用した場合における実施例のブロック図である。
【図2】上記実施例の固体撮像装置の要部のブロック図である。
【図3】上記固体撮像装置の高速同期信号発生手段の要部のブロック図である。
【図4】上記高速同期信号発生手段の要部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図5】上記固体撮像装置の変調HF作成回路に設けられたタイミング回路の要部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】上記固体撮像装置の変調HF作成回路に設けられたシャッタ垂直回路のブロック図である。
【図7】上記変調HF作成回路に設けられたシャッタ垂直回路の要部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図8】上記固体撮像装置の変調HF作成回路に設けられたシャッタ水平回路のブロック図である。
【図9】上記変調HF作成回路に設けられたシャッタ水平回路の要部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図10】上記変調HF作成回路に設けられたシャッタ垂直回路の要部の出力信号及び高速垂直同期信号のタイミングを説明するためのタイムチャートである。
【図11】上記固体撮像装置を用いて生成される1フレームの画像信号の概念図を示し、同図(a)はトリガパルスが供給されない場合の概念図であり、同図(b)はランダムなタイミングでトリガパルスが供給される場合の概念図である。
【図12】上記固体撮像装置の掃き出し領域を増加させて、ランダムなタイミングでトリガパルスが供給された場合に生成される1フレームの画像信号の概念図である。
【図13】上記変調HF作成回路に設けられたシャッタ垂直回路の画像信号の掃き出しのタイミングを説明するためのタイムチャートである。
【図14】ランダムなタイミングで供給されるトリガパルスに同期して撮像を行う従来の工業用の固体撮像装置のブロック図である。
【図15】上記従来の固体撮像装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
5 固体撮像素子
6 同期信号発生手段
8 高速同期信号発生手段
10 変調HF作成回路
11 タイミングジェネレータ
12 CCD駆動回路
13 比較器
14 ローパスフィルタ
15 電圧制御型発振器
Claims (1)
- 水平同期信号及び垂直同期信号を生成して出力する同期信号発生手段と、
上記水平同期信号に同期して、該水平同期信号の整数倍の周波数の高速水平同期信号及び該高速水平同期信号の所定パルス数毎に高速垂直同期信号を生成して出力する高速同期信号発生手段と、
撮像トリガ信号が供給された後、上記高速垂直同期信号毎に読出し信号を生成し、かつ該高速垂直同期信号のブランキング期間に上記高速水平同期信号毎に掃き出し信号を生成して送出するタイミング信号生成手段と、
被写体から入射された光を光電変換することによって得られた電荷を受光部に蓄積する固体撮像素子とを備え、
上記固体撮像素子は、受光部に蓄積された電荷を画像信号に変換し、画像信号を出力した後、該電荷をリセットドレインに掃き出す画像信号出力手段を備え、上記画像信号出力手段によって、上記タイミング信号生成手段から供給された掃き出し信号毎に必要としない画像領域に対応する画像信号を上記高速垂直同期信号のブランキング期間内に出力し、該タイミング信号生成手段から読出し信号が供給された後、上記高速垂直同期信号のブランキング期間経過後の上記水平同期信号に同期して必要とする画像領域に対応する画像信号を出力することを特徴とする固体撮像装置。
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JP (1) | JP3932563B2 (ja) |
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1995
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JPH0946602A (ja) | 1997-02-14 |
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