JP3932163B2 - インバータ制御エンジン駆動磁石式発電機 - Google Patents

インバータ制御エンジン駆動磁石式発電機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンにより駆動される磁石式発電機の出力を整流し、インバータで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して外部に出力するインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6(a),(b),(c)は、磁石式発電機の交流電源を整流した直流出力を用い、インバータ制御を行って交流の定電圧特性を作った場合における磁石式発電機の出力特性を示すグラフである。同図中の特性曲線aは直流出力、定電圧特性b,c,dは交流出力であり、直流から交流への変換係数とインバータ回路等の損失を無視して、同一レベルにして表している。
図6(a),(b),(c)において、磁石式発電機の出力を整流したときの電圧電流出力特性は、特性曲線aに示すように垂下特性である(X軸は電流、Y軸は電圧を示す)。本図のように垂下特性(ニ点〜ロ点〜ハ点を通る特性曲線a)を有する磁石式発電機を、例えば、発電機として使用する場合には、出力電圧が一定となる定電圧出力特性を得る必要がある。
【0003】
まず、図6(a)に示す特性曲線aをもつ磁石式発電機を用い、インバータ制御で特性曲線aの最大出力点ロを通る交流イ点〜ロ点の定電圧出力特性bを作る場合を考える。イ点〜ロ点における定電圧特性を得るには、磁石式発電機の出力である特性曲線aのニ点〜ロ点の出力をインバータの入力電源としている。そして、出力がロ点になった後は、最大限にインバータ制御を行っても入力以上の電力を出力することはできないため、イ点の定電圧を維持することができず、磁石式発電機の出力電圧及び電力容量が低下していくことに伴い、磁石式発電機の特性曲線aと一致するロ点〜ハ点の電圧及び電流を出力することになる。
【0004】
一方、インバータ制御で、図6(b)における最大出力点ロより上方のホ点〜ヘ点を通る交流の定電圧出力特性cを作る場合を考える。定電圧特性ホ点〜ヘ点における電流及び電圧を得るには、磁石式発電機は特性曲線aのニ点〜ヘ点の出力をインバータの入力電源として出力している。このとき、インバータの出力がヘ点以上の電流を流した場合には、最大限にインバータ制御を行っても磁石式発電機はそれ以上の電圧を出力できないため、ホ点の定電圧を維持することができず、磁石式発電機の特性曲線aと一致するヘ点〜ハ点の電圧及び電流を出力することになる。
【0005】
また、インバータ制御で、図6(c)における最大出力点ロより下方のト点〜チ点(チ点は磁石式発電機の最大出力点ロに対応するインバータの出力点である)を通るdで示す交流の定電圧出力特性を作る場合を考える。定電圧特性ト点〜チ点における電流及び電圧を得る場合、磁石式発電機は特性曲線aのニ点〜ロ点の出力をインバータの入力電源として出力している。その後、負荷インピーダンスを減らして、負荷電流を増やそうとしても磁石式発電機はロ点の最大出力以上の電力容量は出力できないため、チ点〜ハ点の出力特性fを出力することになる。この場合、磁石式発電機の出力特性は、特性曲線a上のロ点〜ハ点上を移動する。なお、点線の特性は、低力率時の特性曲線gを示す。
以上、定電圧特性を作る考え方を説明したが、磁石式発電機の出力を整流して、インバータ制御で交流の定電圧出力特性を作る場合、磁石式発電機の最大出力点(ロ点)よりも下方で定電圧特性ト点〜チ点を通る電流及び電圧を得ることが効率的であり、一般的に利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、単に、定電圧の交流出力を作ると、図6(c)の出力特性fに示すように、過出力領域でインバータの入力電源である磁石式発電機の出力が減少しているので、インバータが定電圧を維持しようとして全開しても、電圧、電流が共に減る、いわゆる出力特性の回り込み現象が生じるという問題点を有していた。
【0007】
また、前記出力特性fにおいて、抵抗負荷等では特に問題とはならないが、例えば、モータ等始動容量が比較的大きな負荷を始動させる際に、始動時に最低限必要とする電圧及び電流が図中Y点(モータ始動時最低必要点)にある場合には、モータ始動時の低力率に相当する出力可能である低力率特性の点線で示す出力特性gによっても、Y点を出力できないため、この磁石式発電機では始動できないという問題点を有していた。さらに、短絡時に遮断器が動作しないという問題点を有していた。
【0008】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、磁石式発電機の出力特性における最大出力点(特性曲線a上の出力電圧又は出力電流)をあらかじめ把握しておくことにより、その最大出力点に達する以前の出力点を基準電力として電流を増加させ、電圧を減少させることで、インバータの出力を略定電力特性となるように制御することにより、磁石式発電機の出力をインバータの出力として有効に、かつ、十分に活用することができ、モータ等の始動時における低力率の大電流に対しても十分に対応することが可能であるインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機を提供することを目的とする。
また、磁石式発電機が過出力領域に入ることを防止することで、インバータ出力特性の回り込み現象を回避させるとともに、過負荷及び短絡時に過電流保護の遮断器を有効に作動させることが可能であるインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機を提供することを目的とする。
さらに、前記インバータの出力を定電力制御する領域での短絡電流を制限することにより、インバータの制御素子等を保護することを可能とするインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために請求項1に記載の発明は、エンジンにより駆動される磁石式発電機の出力を整流し、インバータで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して出力するインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機において、前記磁石式発電機の出力電圧又は出力電流の少なくとも一方を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段により検出された検出値と予め設定される第1の基準値との誤差を増幅する第1の増幅手段と、前記インバータの出力電圧を検出する第2の検出手段と、前記第2の検出手段により検出された検出値と予め設定される第2の基準値との誤差を増幅する第2の増幅手段と、前記第2の検出手段の検出値を前記第2の基準値に一致させるように前記インバータの出力を定電圧制御し、前記第1の検出手段の検出値を前記第1の基準値に一致させるように前記インバータの出力を定電力制御するインバータ出力制御手段と、前記第1の検出手段により検出された検出値が予め設定される第3の基準値に達するまでは、前記インバータ出力制御手段に前記定電圧制御を行わせ、前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第3の基準値に達した場合には、前記インバータ出力制御手段に前記定電力制御を行わせる第1の比較・切換手段とを備えることとした。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発電機において、前記インバータの出力電流を検出する第3の検出手段と、前記第3の検出手段により検出された検出値と予め設定される第4の基準値とを誤差増幅する第3の増幅手段と、前記第3の検出手段により検出された検出値が予め設定される第5の基準値に達するまでは、前記インバータ出力制御手段に前記定電力制御を行わせ、前記第3の検出手段により検出された検出値が前記第5の基準値に達した場合には、前記インバータ出力制御手段に定電流制御を行わせる第2の比較・切換手段とを備え、前記インバータ出力制御手段は、前記第3の検出手段の検出値を前記第4の基準値に一致させるように前記インバータの出力の前記定電流制御することとした。
【0011】
請求項3に記載の発明は、エンジンにより駆動される磁石式発電機の出力を整流し、インバータで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して出力するインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機において、前記磁石式発電機の出力電圧又は出力電流の少なくとも一方を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段により検出された検出値と予め設定される第1の基準値とを誤差増幅する第1の増幅手段と、前記インバータの出力電圧を検出する第2の検出手段と、前記第2の検出手段により検出された検出値と予め設定される第2の基準値とを誤差増幅する第2の増幅手段と、前記第1の検出手段により検出された検出値と予め設定される第3の基準値とを比較する第1の比較手段と、前記第1の増幅手段と前記第2の増幅手段による出力を入力とし、前記第1の比較手段における比較の結果、前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第3の基準値に達するまでは、前記第2の増幅手段の出力を有効とし、前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第3の基準値に達した場合には前記第1の増幅手段の出力を有効とする出力制御信号を出力する第1の切換手段と、前記第1の切換手段を介して出力される出力制御信号に基づき、前記インバータの出力を制御するインバータ出力制御手段とを備え、前記インバータ出力制御手段は、前記第2の増幅手段の出力が有効な場合には、前記第2の検出手段の検出値を前記第2の基準値に一致させるように前記インバータの出力を定電圧制御し、前記第1の増幅手段の出力が有効な場合には、前記第1の検出手段の検出値を前記第1の基準値に一致させるように前記インバータの出力を定電力制御することとした。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発電機において、前記インバータの出力電流を検出する第3の検出手段と、前記第3の検出手段により検出された検出値と予め設定される第4の基準値とを誤差増幅する第3の増幅手段と、前記第3の検出手段により検出された検出値と予め設定される第5の基準値とを比較する第2の比較手段と、前記第1の切換手段と前記インバータ出力制御手段との間にあって、前記第1の切換手段と前記第3の増幅手段による出力を入力とし、前記第2の比較手段における比較の結果、前記第3の検出手段により検出された検出値が前記第5の基準値未満の場合には前記第1の切換手段の出力を有効とし、前記第3の検出手段により検出された検出値が前記第5の基準値以上の場合には前記第3の増幅手段の出力を有効にする第2の切換手段とから成る短絡電流制限手段を備え、前記インバータ出力制御手段は、前記第3の増幅手段の出力が有効な場合には前記インバータの出力電流を前記第4の基準値に一致させるように前記インバータの出力電流を制御することとした。
【0013】
請求項5に記載の発明は、エンジンにより駆動される磁石式発電機の出力を整流し、インバータで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して出力するインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機において、前記磁石式発電機の出力電圧又は出力電流の少なくとも一方を検出する第1の検出手段と、前記インバータの出力電圧を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段により検出された検出値と予め設定される第1の基準値との誤差を反転増幅する第1の増幅手段と、前記第1の増幅手段と前記第2の検出手段の出力をそれぞれ順方向のダイオードを介して一方の入力とし、予め設定される第2の基準値を他方の入力として前記両入力を誤差増幅する第2の増幅手段と、前記第2の増幅手段からの出力制御信号に基づき、前記第2の増幅手段における前記一方の入力値を前記第2の基準値に一致させるように前記インバータの出力を制御するインバータ出力制御手段とを備え、前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第1の基準値に達するまでは、前記インバータの出力電圧が一定となるように定電圧制御を行うと共に、前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第1の基準値に達した場合には、前記インバータの出力電力が一定となるように定電力制御を行うこととした。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発電機において、前記インバータの出力電流を検出する第3の検出手段と、前記第3の検出手段により検出された検出値と予め設定される第3の基準値とを誤差増幅する第3の増幅手段とから成る短絡電流制限手段を備え、前記第3の増幅手段の出力は、前記第1の増幅手段の出力及び前記第2の検出手段の出力と共に、前記第2の増幅手段における一方の入力端子にそれぞれ順方向のダイオードを介して供給されていることとした。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0016】
[第1実施形態]
図1は本発明の発電機の第1実施形態を示す図である。
本発明の発電機は、エンジンEにより駆動される磁石式発電機MGの出力を整流器RECで整流し、インバータIVで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して外部へ出力する。
【0017】
本発明のインバータ制御手段は、発電機出力電圧検出回路21(第1の検出手段)と、第1増幅器23(第1の増幅手段)と、インバータ出力電圧検出回路24(第2の検出手段)と、第2増幅器26(第2の増幅手段)と、第1比較器28(第1の比較手段)と、第1切換回路29(第1の切換手段)と、インバータ出力制御回路30(インバータ出力制御手段)とを主要部として構成されている。
【0018】
前記発電機出力電圧検出回路21は、磁石式発電機MGの交流出力を整流器RECで整流した直流出力電圧を検出する回路であり、検出された電圧(以下、「検出発電機出力電圧」という)は、第1増幅器23の(−)端子及び第1比較器28の(−)端子にそれぞれ供給されている。第1増幅器23の(+)端子には、発電機出力電圧設定部22により予め設定される第1基準電圧(第1の基準値)が供給されており、検出発電機出力電圧と当該第1基準電圧とを誤差増幅して出力している。第1比較器28の(+)端子には、特性切換電圧設定部27により予め設定される第3基準電圧(第3の基準値)が供給されており、検出発電機出力電圧と当該第3基準電圧とを比較し、比較結果によって第1切換回路29に切換制御信号を送っている。
また、インバータ出力電圧検出回路24は、インバータIVの出力電圧を検出する回路であり、検出された電圧(以下、「検出インバータ出力電圧」という)は第2増幅器26の(−)端子に供給されている。第2増幅器26の(+)端子にはインバータ出力電圧設定部25により予め設定される第2基準電圧(第2の基準値)が供給されており、検出インバータ出力電圧と当該第2基準電圧とを誤差増幅して出力している。
【0019】
ここで、第1切換回路29は、第1増幅器23と第2増幅器26による出力を入力とし、第1比較器28における比較の結果、検出発電機出力電圧が第3基準電圧に達するまでは、第2増幅器26の出力を有効とし、検出された出力電圧が当該第3基準電圧に達した場合には第1増幅器23の出力を有効とする出力制御信号を出力することができるように構成されている。
なお、前記第2基準電圧及び第3基準電圧は、磁石式発電機MGの最大出力点に達する直前に設定された基準点(後記図5における特性曲線a上のヌ点)の電圧である。但し、この基準点ヌは、磁石式発電機MGとインバータ制御のばらつき、温度上昇等を考慮して多少の余裕を持たせた値とする必要がある。また、基準点ヌは、最大出力点ロに支障のない限り近づけた方がインバータIVの出力を十分発揮させることができる。
【0020】
インバータ出力制御回路30は、第1切換回路29を介して出力される出力制御信号に基づきインバータIVの出力を制御することができるように構成されている。
すなわち、インバータ出力制御回路30は、第2増幅器26の出力が有効な場合にはインバータIVの出力電圧をインバータ出力電圧設定部25により予め設定される第2基準電圧に一致させるようにインバータIVの出力を定電圧制御し、第1増幅器23の出力が有効な場合には、磁石式発電機MGの出力電圧を発電機出力電圧設定部22により予め設定される第1基準電圧に一致させるようにインバータIVの出力を定電力制御する。
【0021】
以下、図1及び図5を参照して、上記発電機の動作を説明する。
ここで、図5は、磁石式発電機の出力特性を示したものである。同図中の特性曲線aは磁石式発電機MGの交流出力を整流器RECで整流した直流出力である。また、同図中のト点〜リ点を通る定電圧特性dは、前記直流出力を入力としてインバータ制御で定電圧出力特性を作った場合を示す交流出力であり、チ点は磁石式発電機の最大出力点ロに対応する出力点、リ点は磁石式発電機MGの基準点ヌに対応する出力点である。また、図中の双曲線hは、力率を1とした場合で基準点ヌを基点にしたリ点を通る定電力特性、二点鎖線で示した双曲線jは前記モータ始動時における低力率を想定した時の定電力特性を示している。
なお、同図中では、直流から交流への変換係数とインバータ回路等の損失を無視して同一レベルにして表しており、これらを考慮して、ほぼインバータの入力(kW)=インバータの出力(kVA×力率)の関係式が成り立っている。また、同図中E,Iは直流の電圧、電流を示し、e,iは交流の電圧、電流を示す。しかも、図6と同一の他の要素については、同一の符号を付しており、モータ始動時最低必要点Yは、前記両双曲線h,jで挟まれた領域に存在している。
【0022】
エンジンEの始動に伴い、磁石式発電機MGの出力が整流器RECで整流されてインバータIVに供給される。そして、インバータIVは規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して出力を行う。
ここで、磁石式発電機MGの出力電圧とインバータIVの出力電圧は、それぞれが第1増幅器23と第2増幅器26で常に監視されている。負荷の増加とともに、インバータIVの出力がト点からリ点に向かうにつれて、インバータIVの出力に対応して磁石式発電機MGの出力は特性曲線a上のニ点からヌ点に向かって移動することになる。この段階では、検出発電機出力電圧が特性切換電圧設定部27で設定された第3基準電圧に達していないため、第1切換回路29が第2増幅器26の出力を有効としている。そのため、検出インバータ出力電圧とインバータ出力電圧設定部25で予め設定される第2基準電圧とを比較し、その電圧を常に一致させるように、インバータ出力制御回路30に出力制御信号が与えられており、当該インバータ出力制御回路30は、インバータIVの駆動部品であるトランジスタを制御し、交流出力電圧が負荷の大小にかかわらず一定になるように、定電圧制御する。
【0023】
そして、磁石式発電機MGの出力点が最大出力点ロ近傍の基準点ヌに達したときに、インバータIVの交流出力が定格電圧を維持することができる最大点リに達する。このとき、第1切換回路29が第1増幅器23の出力を有効とするように切り換えられ、発電機出力電圧設定部22で基準点ヌの出力に相当する予め設定される第1基準電圧と検出発電機出力電圧とが比較され、常に第1基準電圧になるようにインバータ出力制御回路30に制御信号を与える。その結果、インバータIVの交流出力は、電流の増加と共に電圧を減少させる定電力制御を行う(リ点〜ル点を通る出力特性h)。
【0024】
従って、上記構成により、磁石式発電機MGの出力特性における最大出力点ロをあらかじめ把握しておき、その最大出力点ロに達する以前の基準点ヌに達するまではインバータIVの出力電圧が一定となるように定電圧制御を行い、(ト点〜リ点)、基準点ヌに達した場合には、インバータIVの交流出力は電流の増加とともに電圧を減少させて定電力制御を行うことで(リ点〜ル点)、磁石式発電機MGの最大出力点に達する前にインバータIVの出力電圧を低下させた定電力の出力特性hを作ることが可能となる。そのため、過出力により磁石式発電機が最大出力を越える領域に入ることを防止し、過負荷による出力特性の回り込み現象を回避させるとともに、短絡時等における過電流保護の遮断器を有効に作動させることができる。
また、モータ等始動容量が比較的大きな負荷を始動させる際に、始動時に最低限必要とする電圧及び電流が図5中Y点(モータ始動時最低必要点)にある場合であっても、モータ始動時の低力率に相当する特性が双曲線jで示す出力特性の範囲内となり、Y点の電圧及び電流を出力することができることで、モータを始動させることが可能となる。
【0025】
なお、本実施形態では、出力特性を切換えるために第1切換回路29を使用しているが、重要なことは、出力特性を定電圧出力から定電力出力に切り換えるために、磁石式発電機MGの出力特性における無負荷点ニから最大出力点ロに達する直前に設定された基準点ヌまでを利用した出力を行い、最大出力点ロを越えて短絡ハまでの範囲を利用しないようにインバータIVの出力が有効に利用できる特性範囲を得られるようにすることである。
【0026】
続いて、図1に示す発電機に、更に短絡電流制限手段Sが付加された場合の回路構成例について説明する。
図2に示すように、この短絡電流制御手段Sは、電流検出回路31(第3の検出手段)と、第3増幅器33(第3の増幅手段)と、第2比較器35(第2の比較手段)と、第2切換回路36(第2の切換手段)とを主要部として構成されている。
【0027】
電流検出回路31は、インバータIVの出力電流を電圧に変換して検出する回路であり、当該検出された電圧(以下、「検出インバータ出力電流」という)は第3増幅器33の(−)端子及び第2比較器35の(−)端子に供給されている。第3増幅器33の(+)端子には、短絡電流設定部32により予め設定される第1基準電流(第4の基準値)が供給されており、検出インバータ出力電流と当該第1基準電流とを誤差増幅して出力している。
【0028】
また、第2比較器35の(+)端子には、特性切換設定部34により予め設定される第2基準電流(第5の基準値)が供給されており、検出インバータ出力電流と当該第2基準電流とを比較し、第2切換回路36に切換制御信号を送っている。
この第2切換回路36は、第1切換回路29とインバータ出力制御回路30との間にあって、当該第1切換回路29と第3増幅器33による出力を入力とし、第2比較器35における比較の結果、検出インバータ出力電流が特性切換設定部34により予め設定される第2基準電流未満の場合には第1切換回路29の出力を有効とし、検出インバータ出力電流が当該第2基準電流以上の場合には第3増幅器33の出力を有効にするように構成されている。
そして、インバータ出力制御回路30は、第3増幅器33の出力が有効な場合にはインバータIVの出力電流が短絡電流設定部32で予め設定される第1基準電流以上にならないようにインバータIVの出力を制御する。
【0029】
このように構成したことにより、インバータ出力制御回路30と第1切換回路29との間に更に、第2切換回路36を挿入し、インバータIVの出力電流を電流検出回路31により検出して、その電流が特性切換設定部34で設定した第2基準電流に達したとき(図5におけるル点)、第2切換回路36に切換制御信号を出力し、第3増幅器33の出力を有効にするように切り換えることができる。そのため、短絡電流設定部32で設定した第1基準電流と、検出インバータ出力電流とを第3増幅器33で誤差増幅し、常に一定になるようにインバータ出力制御回路30に制御信号を与えることにより、インバータIVの出力を定電力制御する領域において、出力電流を制限することができる(図5に示す出力特性kを得ることができる)。従って、インバータIVにあらかじめ設定した電流値を越えた電流を流さないように制御することでインバータIVの制御素子等の保護を図ることができる。
【0030】
[第2実施形態]
図3は、本発明における発電機の第2実施形態を示す図である。
ここで、エンジンEにより駆動される磁石式発電機MGの出力を整流器RECで整流し、インバータIVで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して外部に出力する構成は、図1に示す基本構成と同一である。
本発明のインバータ制御手段は、発電機出力電圧検出回路41(第1の検出手段)と、インバータ出力電圧検出回路42(第2の検出手段)と、第1増幅器44(第1の増幅手段)と、第2増幅器48(第2の増幅手段)と、インバータ出力制御回路49(インバータ出力制御手段)とを主要部として構成されている。
【0031】
前記発電機出力電圧検出回路41は、磁石式発電機MGの交流出力を整流器RECで整流した直流出力電圧を検出する回路であり、その検出された電圧(以下、「検出発電機出力電圧」という)は第1増幅器44の(−)端子に供給されている。この第1増幅器44の(+)端子には、発電機出力電圧設定部43により予め設定される第1基準電圧(第1の基準値)が供給されており、検出発電機出力電圧と第1基準電圧との誤差が反転増幅されて出力されている。
【0032】
インバータ出力電圧検出回路42は、インバータIVの出力電圧を検出する回路であり、前記第1増幅器44の出力電圧と当該インバータ出力電圧検出回路42の出力は、それぞれ順方向の逆流防止用ダイオードD1,D2を介して、第2増幅器48の(−)端子に供給されている。また、第2増幅器48の(+)端子には、インバータ出力電圧設定部47で予め設定される第2基準電圧(第2の基準値)が供給されており、当該第2増幅器48は、インバータ出力制御回路49に出力制御信号を送っている。このインバータ出力制御回路49は、前記出力制御信号に基づき、第2増幅器48における入力電圧をインバータ出力電圧設定部47で予め設定される第2基準電圧に一致させるようにインバータIVの出力を制御することができるように構成されている。
【0033】
以下、図3及び図5を参照して、上記発電機の動作を説明する。
エンジンEの始動に伴い、磁石式発電機MGの出力が整流器RECで整流されてインバータIVに供給される。そして、インバータIVは規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して出力を行う。
負荷の増加とともに、インバータIVの出力がト点からリ点に向かうにつれて、インバータIVの出力に対応して磁石式発電機MGの出力は特性曲線a上のニ点からヌ点に向かって移動することになる。このとき、インバータ出力電圧検出回路42はインバータIVの出力電圧を検出し、検出された電圧(以下、「検出インバータ出力電圧」という)を、逆流防止用ダイオードD2を通して第2増幅器48の(−)端子に供給している。また、第2増幅器48の(+)端子にはインバータ出力電圧設定部47で設定された第2基準電圧が供給されていて、この第2基準電圧と検出インバータ出力電圧とを第2増幅器48で比較し、両電圧を一致させるようにインバータ出力制御回路49に制御信号を送り、PWM(パルス幅変調)のパルス幅を調整することでインバータIVは定電圧制御を行う。
【0034】
この動作中、インバータIVの入力電源である磁石式発電機MGの容量に十分な余裕がある場合には、磁石式発電機MGは未だ高い電圧を保持している。このため、発電機出力電圧検出回路41により検出された検出発電機出力電圧と、発電機出力電圧設定部43により設定された第1基準電圧との誤差電圧を反転増幅した第1増幅器44の出力電圧はマイナス電圧あるいは低い電圧であり、前記検出インバータ出力電圧より十分低いことから、逆流防止用ダイオードD1の存在により、第2増幅器48には影響を与えない動作状態となる。
【0035】
一方、インバータ出力電圧を一定に制御している一連の動作により、インバータIVの交流出力の負荷電流が増加していくと、磁石式発電機MGの出力電圧は出力特性(特性曲線a)に沿って低下し、磁石式発電機MGの出力が最大出力点ロ近傍の基準点ヌまで達したときに、インバータIVの出力特性は定格電圧を維持することができる最大点リに達する。このとき、検出発電機出力電圧と第1基準電圧とが等しくなり、この条件の下で、第1増幅器44の出力電圧と、検出インバータ出力電圧とが一致するように第1基準電圧が設定されている。
【0036】
さらに、インバータIVの負荷電流が増えると、磁石式発電機MGは出力を基準点ヌから最大出力点ロに近づけようとする。すると、検出発電機出力電圧が低下するので、第1増幅器44の出力電圧は、検出インバータ出力電圧より高い電圧となる。そのため、第2増幅器48への入力電圧は第2基準電圧よりも高くなっているので、第2増幅器48は、その入力電圧と第2基準電圧を一致させるように出力を行う。そして、検出発電機出力電圧が第1基準電圧と一致するように収束することで、インバータ出力特性は、基準点ヌの電力に見合った降下をする定電力出力特性となる。すなわち、インバータIVの入力は基準点ヌの定電力を維持することで、また、インバータIVの出力は負荷電流の増加と共に電圧を降下させることで、インバータ入力とインバータ出力が等しくなるように定電力特性を出力することになる。
なお、この場合には、検出インバータ出力電圧は、第1増幅器44の出力電圧よりも低い電圧となっているので、検出インバータ出力電圧は、逆流防止用ダイオードD2の存在により、第2増幅器48には影響を与えない動作状態である。すなわち、第1増幅器44の出力によりインバータIVの出力は決定される。
【0037】
従って、本実施形態においても、磁石式発電機MGの出力特性における最大出力点ロをあらかじめ把握しておき、その最大出力点ロに達する以前の基準点ヌに達するまではインバータIVの出力電圧が一定となるように定電圧制御を行い(ト点〜リ点)、基準点ヌに達した場合には、インバータIVの交流出力は電流の増加とともに電圧を減少させることにより定電力制御を行うことで(リ点〜ル点)、磁石式発電機MGの最大出力点に達する前にインバータIVの出力電圧を低下させる図5に示す出力特性hを作ることが可能となる。
【0038】
続いて、図3に示す発電機に、更に短絡電流制限手段S’が付加された場合の回路構成例について説明する。
図4に示すように、短絡電流制限手段S’は、インバータIVの出力電流を電圧に変換して検出する電流検出回路51(第3の検出手段)と、第3増幅器53(第3の増幅手段)とから主要部が構成されている。第3増幅器53の(−)端子には、電流検出回路51により検出された電圧(以下、「検出インバータ出力電流」という)が供給され、(+)端子には短絡電流設定部52により予め設定された第3基準電圧(第3の基準値)が供給されており、検出インバータ出力電流と第3基準電圧とを誤差増幅している。そして、第3増幅器53の出力は、第1増幅器44の出力及びインバータ出力電圧検出回路42の出力と共に、第2増幅器48の(−)端子に順方向の逆流防止用ダイオードD3を介して供給される。
【0039】
このように構成したことにより、検出インバータ出力電流が第3基準電圧以上になった場合に、第3増幅器53における出力電圧が第1増幅器44の出力電圧とほぼ一致するように、短絡電流設定部52により設定される第3基準電圧を設定しておくことにより、第2増幅器48は、第2基準電圧と第3増幅器53における出力電圧を一致させるように出力を行い、検出インバータ出力電流と第3基準電圧が一致するように収束させることで、定電流制御を行うことができる。なお、この状態において、ル点からヲ点への出力減少に伴い、磁石式発電機MGは、その特性曲線a上のヌ点からニ点に移動する動作を行う。
従って、本実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、インバータIVに予め設定した電流値を越えた電流を流さないように制御することにより、インバータIVの制御素子等の保護を図ることができる。
【0040】
以上、本発明について、好適な実施形態の一例を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
特に、前記実施形態では、整流器で整流された磁石式発電機の直流出力電圧を検出しているが、磁石式発電機の交流出力電圧、磁石式発電機の交流出力電流、又は、整流器で整流された磁石式発電機の直流出力電流のうちの少なくとも一つを検出するものであってもよい。
【0041】
また、前記インバータ制御エンジン駆動磁石式発電機は、可変速発電機や溶接発電機に適用可能である。さらに、前記インバータ制御手段は、マイクロコンピュータ制御を行うものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明のインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機によれば、磁石式発電機の出力電圧又は出力電流の少なくとも一方を検出して、磁石式発電機の最大出力を越えない範囲において予め基準値を設定し、この基準値に検出値が達したときに、インバータの出力を定電力に制御するインバータ制御手段の方式を採用することで、磁石式発電機の出力をインバータの出力として有効に、かつ、十分に活用することができるため、モータ等の始動時における低力率の大電流に対しても十分に対応することができる。しかも、過負荷領域での出力特性の回り込みを防止することができるために、短絡時等における過電流保護の遮断器を有効に作動させることができる。
また、インバータの出力電流を検出することで、短絡電流制限手段で定電力制御する領域での出力電流を制限し、インバータに予め設定した電流値を越えた電流を流さないように制御することでインバータの制御素子等の保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機の第1実施形態を示す図である。
【図2】図1におけるインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機に更に短絡電流制限手段を付加した図である。
【図3】本発明におけるインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機の第2実施形態を示す図である。
【図4】図3におけるインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機に更に短絡電流制限手段を付加した図である。
【図5】本発明におけるインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機の出力特性の概念図である。
【図6】(a),(b)(c)ともに、磁石式発電機の交流電源を整流した直流出力を用い、インバータ制御を行って交流の定電圧特性を作った場合における磁石式発電機の出力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
E エンジン
MG 磁石式発電機
REC 整流器
IV インバータ
21,41 発電機出力電圧検出回路(第1の検出手段)
23,44 第1増幅器(第1の増幅手段)
24,42 インバータ出力電圧検出回路(第2の検出手段)
26,48 第2増幅器(第2の増幅手段)
28 第1比較器(第1の比較手段)
29 第1切換回路(第1の切換手段)
30,49 インバータ出力制御回路(インバータ出力制御手段)
S,S’ 短絡電流制限手段
31,51 電流検出回路(第3の検出手段)
33,53 第3増幅器(第3の増幅手段)
35 第2比較器(第2の比較手段)
36 第2切換回路(第2の切換手段)

Claims (6)

  1. エンジンにより駆動される磁石式発電機の出力を整流し、インバータで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して出力するインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機において、
    前記磁石式発電機の出力電圧又は出力電流の少なくとも一方を検出する第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段により検出された検出値と予め設定される第1の基準値との誤差を増幅する第1の増幅手段と、
    前記インバータの出力電圧を検出する第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段により検出された検出値と予め設定される第2の基準値との誤差を増幅する第2の増幅手段と、
    前記第2の検出手段の検出値を前記第2の基準値に一致させるように前記インバータの出力を定電圧制御し、前記第1の検出手段の検出値を前記第1の基準値に一致させるように前記インバータの出力を定電力制御するインバータ出力制御手段と、
    前記第1の検出手段により検出された検出値が予め設定される第3の基準値に達するまでは、前記インバータ出力制御手段に前記定電圧制御を行わせ、前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第3の基準値に達した場合には、前記インバータ出力制御手段に前記定電力制御を行わせる第1の比較・切換手段とを備えることを特徴とするインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機。
  2. 前記インバータの出力電流を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段により検出された検出値と予め設定される第4の基準値とを誤差増幅する第3の増幅手段と、
    前記第3の検出手段により検出された検出値が予め設定される第5の基準値に達するまでは、前記インバータ出力制御手段に前記定電力制御を行わせ、前記第3の検出手段により検出された検出値が前記第5の基準値に達した場合には、前記インバータ出力制御手段に定電流制御を行わせる第2の比較・切換手段とを備え、
    前記インバータ出力制御手段は、前記第3の検出手段の検出値を前記第4の基準値に一致させるように前記インバータの出力の前記定電流制御することを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機。
  3. エンジンにより駆動される磁石式発電機の出力を整流し、インバータで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して出力するインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機において、
    前記磁石式発電機の出力電圧又は出力電流の少なくとも一方を検出する第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段により検出された検出値と予め設定される第1の基準値とを誤差増幅する第1の増幅手段と、
    前記インバータの出力電圧を検出する第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段により検出された検出値と予め設定される第2の基準値とを誤差増幅する第2の増幅手段と、
    前記第1の検出手段により検出された検出値と予め設定される第3の基準値とを比較する第1の比較手段と、
    前記第1の増幅手段と前記第2の増幅手段による出力を入力とし、前記第1の比較手段における比較の結果、前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第3の基準値に達するまでは、前記第2の増幅手段の出力を有効とし、前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第3の基準値に達した場合には前記第1の増幅手段の出力を有効とする出力制御信号を出力する第1の切換手段と、
    前記第1の切換手段を介して出力される出力制御信号に基づき、前記インバータの出力を制御するインバータ出力制御手段とを備え
    前記インバータ出力制御手段が、
    前記第2の増幅手段の出力が有効な場合には、前記第2の検出手段の検出値を前記第2の基準値に一致させるように前記インバータの出力を定電圧制御し、
    前記第1の増幅手段の出力が有効な場合には、前記第1の検出手段の検出値を前記第1の基準値に一致させるように前記インバータの出力を定電力制御することを特徴とするインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機。
  4. 記インバータの出力電流を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段により検出された検出値と予め設定される第4の基準値とを誤差増幅する第3の増幅手段と、
    前記第3の検出手段により検出された検出値と予め設定される第5の基準値とを比較する第2の比較手段と、
    前記第1の切換手段と前記インバータ出力制御手段との間にあって、前記第1の切換手段と前記第3の増幅手段による出力を入力とし、前記第2の比較手段における比較の結果、前記第3の検出手段により検出された検出値が前記第5の基準値未満の場合には前記第1の切換手段の出力を有効とし、前記第3の検出手段により検出された検出値が前記第5の基準値以上の場合には前記第3の増幅手段の出力を有効にする第2の切換手段とから成る短絡電流制限手段を備え、
    前記インバータ出力制御手段は、
    前記第3の増幅手段の出力が有効な場合には前記インバータの出力電流を前記第4の基準値に一致させるように前記インバータの出力電流を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載のインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機。
  5. エンジンにより駆動される磁石式発電機の出力を整流し、インバータで規定周波数及び規定電圧の交流電力に変換して出力するインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機において、
    前記磁石式発電機の出力電圧又は出力電流の少なくとも一方を検出する第1の検出手段と、
    前記インバータの出力電圧を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段により検出された検出値と予め設定される第1の基準値との誤差を反転増幅する第1の増幅手段と、
    前記第1の増幅手段と前記第2の検出手段の出力をそれぞれ順方向のダイオードを介して一方の入力とし、予め設定される第2の基準値を他方の入力として前記両入力を誤差増幅する第2の増幅手段と、
    前記第2の増幅手段からの出力制御信号に基づき、前記第2の増幅手段における前記一方の入力値を前記第2の基準値に一致させるように前記インバータの出力を制御するインバータ出力制御手段とを備え、
    前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第1の基準値に達するまでは、前記インバータの出力電圧が一定となるように定電圧制御を行うと共に、
    前記第1の検出手段により検出された検出値が前記第1の基準値に達した場合には、前記インバータの出力電力が一定となるように定電力制御を行うことを特徴とするインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機。
  6. 記インバータの出力電流を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段により検出された検出値と予め設定される第3の基準値とを誤差増幅する第3の増幅手段とから成る短絡電流制限手段を備え、
    前記第3の増幅手段の出力は、前記第1の増幅手段の出力及び前記第2の検出手段の出力と共に、前記第2の増幅手段における一方の入力端子にそれぞれ順方向のダイオードを介して供給されていることを特徴とする請求項5に記載のインバータ制御エンジン駆動磁石式発電機。
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