JP3931840B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、駆動輪に接続された駆動軸に動力を出力可能な内燃機関および電動機と、該内燃機関から出力される動力の一部を用いて得られる電力の充電と該電動機への電力の供給とが可能な蓄電手段とを備えるハイブリッド自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンからの動力をジェネレータとモータとによりトルク変換して駆動輪に接続された駆動軸に出力するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、運転者が要求する要求動力(アクセルペダルの操作量)が小さいときや車速が低いときなどにエンジンの運転を停止してバッテリの電力を用いてモータからの動力だけを駆動軸に出力することにより、運転効率が悪くなる領域でのエンジンの運転を回避してエネルギ効率の向上を図っている。また、運転者が要求する要求動力がエンジンから出力可能な最大出力よりも大きいときなどには、エンジンの最大出力の動力に加えてモータからアシスト動力を駆動軸に出力することにより走行性能の向上を図っている。
【0003】
【特許文献1】
特開平12−78705号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたハイブリッド自動車では、走行性能が十分に発揮できない場合がある。一般に、ジェネレータやモータと電力をやり取りするバッテリは、適正な蓄電状態となるように管理されてはいるが、前述したように、運転者が要求する要求動力や自動車の走行状態によりエンジンやモータの出力形態が決定されるため、運転者による運転態様によってはバッテリの蓄電状態が必ずしも適正な蓄電状態とならない場合がある。このとき、バッテリの蓄電状態が低い状態に安定してしまうと、ハイブリッド自動車の走行性能が十分に発揮されない。
【0005】
本発明のハイブリッド自動車は、駆動軸に動力を出力する電動機に電力供給する蓄電手段の蓄電状態をより適正な状態に維持することを目的の一つとする。また、本発明のハイブリッド自動車は、走行性能を十分に発揮できる状態に蓄電手段の蓄電状態を維持することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明のハイブリッド自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明のハイブリッド自動車は、
駆動輪に接続された駆動軸に動力を出力可能な内燃機関および電動機と、該内燃機関から出力される動力の一部を用いて得られる電力の充電と該電動機への電力の供給とが可能な蓄電手段とを備えるハイブリッド自動車であって、
変更可能な範囲をもって電動走行範囲を設定する電動走行範囲設定手段と、
運転者による操作および/または自動車の状態が前記設定された電動走行範囲に属するときには前記電動機からの動力だけを前記駆動軸に出力する第1の運転モードを設定し、運転者による操作および/または自動車の状態が前記設定された前記電動走行範囲に属しないときには少なくとも前記内燃機関からの動力を前記駆動軸に出力する第2の運転モードを設定する運転モード設定手段と、
該設定された運転モードで自動車が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明のハイブリッド自動車では、蓄電手段の蓄電電力を用いて電動機からの動力だけを駆動軸に出力する第1の運転モードと少なくとも内燃機関からの動力を駆動軸に出力する第2の運転モードの設定の際に用いられる電動走行範囲を変更可能な範囲をもって設定するから、蓄電手段の状態を良好な状態に維持することも可能となる。この結果、運転者による運転態様に拘わらず走行性能を十分に発揮させることも可能となる。ここで、「運転者による操作」には、運転者によるアクセル操作が含まれ、「自動車の状態」には、自動車の速度や加速度などの自動車の走行状態の他、蓄電手段の充電状態などの自動車の状態も含まれる。
【0009】
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記電動走行範囲設定手段は、前記第1の運転モードの設定態様に基づいて前記電動走行範囲を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸に出力する動力のすべてを蓄電手段の蓄電電力により賄う第1の運転モードの設定態様に基づいて電動走行範囲を設定するから、蓄電手段をより良好な状態に維持することが可能となる。この態様の本発明のハイブリッド自動車において、前記電動走行範囲設定手段は、前記第1の運転モードの設定頻度に基づいて前記電動走行範囲を設定する手段であるものとすることもできる。
【0010】
また、本発明のハイブリッド自動車において、前記蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段を備え、前記電動走行範囲設定手段は、前記検出された蓄電状態に基づいて前記電動走行範囲を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、検出された蓄電手段の蓄電状態に基づいて蓄電手段の状態を良好な状態に維持することができる。
【0011】
この態様の本発明のハイブリッド自動車において、前記電動走行範囲設定手段は、前記蓄電手段の蓄電状態が所定の適正状態となるよう前記電動走行範囲を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動走行範囲の設定により蓄電手段の蓄電状態を所定の適正状態に維持することができる。この態様の本発明のハイブリッド自動車において、前記電動走行範囲設定手段は、前記蓄電手段の蓄電状態が前記所定の適正状態よりも高いときには、範囲が広くなる方向に前記電動走行範囲を設定し、前記蓄電手段の蓄電状態が前記所定の適正状態よりも低いときには、範囲が狭くなる方向に前記電動走行範囲を設定する手段であるものとすることもできる。
【0012】
更に、本発明のハイブリッド自動車において、前記電動走行範囲設定手段は、予め設定された範囲の異なる複数の電動走行範囲のうちから一つを選択する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より簡易な処理により電動走行範囲を設定することができる。
【0013】
この態様の本発明のハイブリッド自動車において、前記複数の電動走行範囲ごとに自動車が運転されていると仮定したときの前記蓄電手段の蓄電状態を推定する蓄電状態推定手段を備え、前記電動走行範囲設定手段は、前記推定された蓄電状態に基づいて前記蓄電手段の蓄電状態が所定の適正状態となるよう前記複数の電動走行範囲のうちから一つを選択する手段であるものとすることもできる。こうすれば、複数の電動走行範囲ごとに推定された蓄電手段の蓄電状態に基づいて蓄電手段の蓄電状態が適正な状態となる電動走行範囲を選択することができる。この態様の本発明のハイブリッド自動車において、前記電動走行範囲設定手段は、前記推定された蓄電状態のうち前記所定の適正状態に最も近い蓄電状態が推定された電動走行範囲を選択する手段であるものとすることもできる。これらの態様の本発明のハイブリッド自動車において、前記蓄電状態推定手段は、前記蓄電手段に要求される要求充放電電力と前記駆動軸に要求される要求動力とに基づいて該蓄電手段の蓄電状態を推定する手段であるものとすることもできる。
【0014】
また、本発明のハイブリッド自動車において、前記第2の運転モードは、前記内燃機関からの動力と前記電動機からの動力とを前記駆動軸に出力する運転モードであるものとすることもできる。
【0015】
また、本発明のハイブリッド自動車において、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸とに各々接続された3軸を有し、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に接続された回転軸用電動機とを備えるものとすることもできるし、或いは、前記内燃機関の出力軸に接続された第1のロータと前記駆動軸に接続され該第1のロータに対して相対的に回転可能な第2のロータとを有し、該第1のロータと該第2のロータとの電磁気的な作用により電力を入出力可能な対ロータ電動機を備えるものとすることもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
【0017】
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
【0018】
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
【0019】
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
【0020】
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
【0021】
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
【0022】
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御の形態としての走行モードには、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のほぼ全部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する通常走行モード(バッテリ50の残容量SOCに応じてバッテリ50の若干の充放電を伴うものも含む)や要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電走行モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ走行モード、最大出力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の放電を伴ってエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するパワーアシスト走行モードなどがある。
【0023】
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
【0024】
運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,バッテリECU52により演算されたバッテリ50の残容量SOC,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、エンジン22の回転数Neは、モータMG1の回転数Nm1と、モータMG2の回転数Nm2に減速ギヤ35のギヤ比Grを乗じて得られるリングギヤ軸32aの回転数と、動力分配統合機構30のギヤ比ρ(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)とに基づいて計算されたものを入力するものとした。勿論、エンジン22のクランクシャフト26に回転数センサを取り付けて、直接検出されたものを用いるものとしても構わない。
【0025】
制御に必要なデータが入力されると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とリングギヤ軸32aに出力すべき要求動力Pr*とを設定する(ステップS102)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め求めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると、要求トルク用設定マップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求動力Pr*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものにロスを加算したものとして計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることにより求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Gr(モータMG2の回転数/リングギヤ軸32aの回転数)で割ることにより求めることができる。
【0026】
次に、以下に説明するハイブリッド自動車20の走行モードを判定する処理を行なう。即ち、ステップS100で入力したバッテリ50の残容量SOCが下限値SLと上限値SHとにより設定される範囲内に含まれるか否かを判定し(ステップS104)、残容量SOCが下限値SLと上限値SHとにより設定される範囲内に含まれないと判定されると、バッテリ50の充放電が必要であると判断して走行モードとして充放電走行モードを設定する(ステップS106)。この充放電走行モードでは、残容量SOCやアクセル開度Accなどに基づいてバッテリ50の充放電要求量Pch*を設定すると共にリングギヤ軸32aへの要求動力Pr*と設定した充放電要求量Pch*との和の動力をエンジン22の目標動力Pe*として設定する。
【0027】
ステップS104で残容量SOCが閾値SLと閾値SHとにより設定される範囲内に含まれると判定されると、リングギヤ軸32aへの要求動力Pr*がエンジン22の最大出力Pemaxよりも大きいか否かを判定し(ステップS108)、要求動力Pr*が最大出力Pemaxよりも大きいと判定されると、エンジン22からの出力に加えてモータMG2からのアシストが必要であると判断して走行モードとしてパワーアシスト走行モードを設定する(ステップS110)。このパワーアシスト走行モードでは、エンジン22の最大出力Pemaxをエンジン22の目標動力Pe*として設定すると共に要求動力Pr*に対する不足分(Pr*−Pemax)に対応する電力をバッテリ50の充放電要求量Pch*として設定する。
【0028】
ステップS108で要求動力Pr*がエンジン22の最大出力Pemax以下であると判定されると、使用マップ番号Mnに対応するモータ走行モード判定用マップを用いてモータ走行モードDmを判定する(ステップS112)。モータ走行モード判定用マップの一例を図4に示す。モータ走行モードDmの判定は、図4に示すように、リングギヤ軸32aへの要求動力Pr*と車速Vとがモータ走行モードの範囲内に含まれるか否かにより行なわれる。モータ走行モードの判定に用いられるモータ走行モード判定用マップは、マップ番号に対応づけられて複数存在しており、所定のタイミングで更新されるようになっている。このモータ走行モード判定用マップの更新についての詳細な説明は後述する。判定の結果、モータ走行モードであると判定されると(ステップS114)、エンジン22の目標動力Pe*(目標トルクTe*)を値0に設定するモータ走行モードを設定する(ステップS116)。
【0029】
ステップS114でモータ走行モードでないと判定されると(ステップS114)、要求動力Pr*をエンジン22の目標動力Pe*として設定すると共にバッテリ50の充放電要求量Pch*をバッテリ50の残容量SOCに応じた値に設定する通常走行モードを設定する(ステップS118)。
【0030】
走行モードが設定されると、設定された走行モードに応じてモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定する(ステップS120)。具体的には、走行モードとしてモータ走行モードが設定されると、モータMG1の目標トルクTm1*として値0を設定すると共にモータMG2の目標トルクTm2*として要求トルクTr*を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ったもの(Tr*/Gr)を設定する。走行モードとしてモータ走行モード以外の走行モード、即ち通常走行モード,充放電走行モード,パワーアシスト走行モードのいずれかが設定されると、設定されたエンジン22の目標動力Pe*を出力可能なエンジン22の運転ポイント(トルクと回転数とにより定まるポイント)のうちエンジン22を効率よく運転できるポイントをエンジン22の目標トルクTe*と目標回転数Ne*として設定し、設定されたエンジン22の目標回転数Ne*と現在の回転数Neとにより次式(1)を用いてモータMG1の目標トルクTm1*を設定すると共にエンジン22からリングギヤ軸32aに直接伝達されるトルクを考慮してリングギヤ軸32aに要求トルクTr*が出力されるよう次式(2)を用いてモータMG2の目標トルクTm2*を設定する。ここで、式(1)中の「KP」は比例制御係数であり、「KI」は積分制御係数である。また、式(2)中の「ρ」は動力分配統合機構30のギヤ比(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)である。
【0031】
Figure 0003931840
【0032】
こうしてエンジン22の目標トルクTe*やモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*が設定されると、設定された目標トルクTe*でエンジン22を制御し、設定された目標トルクTm1*,Tm2*でモータMG1,MG2を制御して(ステップS122)、本ルーチンを終了する。このエンジン22,モータMG1,MG2の制御は、具体的には、ハイブリッド用電子制御ユニット70が目標トルクTe*をエンジンECU24に出力することによりエンジン22から目標トルクTe*に見合うトルクが出力されるようエンジンECU24がエンジン22を運転制御(点火制御や燃料噴射制御など)し、ハイブリッド用電子制御ユニット70が目標トルクTm1*,目標トルクTm2*をモータECU40に出力することによりモータMG1から目標トルクTm1*に見合うトルクが出力されると共にモータMG2から目標トルクTm2*に見合うトルクが出力されるようモータECU40がモータMG1,MG2を運転制御(インバータ41,42のスイッチング素子のスイッチングを制御)することにより行なわれる。
【0033】
次に、前述のモータ走行モード判定用マップを更新する際の処理について説明する。図5は、実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるモータ走行モード判定用マップ更新処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8sec毎)に繰り返し実行される。
【0034】
モータ走行モード判定用マップ更新処理ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、車速センサ88からの車速VやバッテリECU52からの残容量SOC,後述する残容量SOCの推定の際に用いられる基準値SOCo,現在使用されているモータ走行モード判定用マップを識別するための使用マップ番号Mn,図2の運転制御ルーチンで設定された要求動力Pr*や充放電要求量Pch*などを入力する処理を行なう(ステップS150)。
【0035】
続いて、マップ番号jを値1に設定して(ステップS152)、図2の運転制御ルーチンで走行モードが充放電走行モードかパワーアシスト走行モードかのいずれかに設定されたか否かを判定する(ステップS153)。走行モードが充放電走行モード,パワーアシスト走行モードのいずれでもないと判定されると、図6に例示するようにマップ番号jに対応するモータ走行モード判定用マップy(j)を用いてステップS150で入力した要求動力Pr*と車速Vとがモータ走行モードの範囲内にあるか否かを判定する(ステップS154)。要求動力Pr*および車速Vがモータ走行モードの範囲内にないと判定されると(ステップS156)、マップ番号jに対応するバッテリ50の充放電要求量Pch(j)*をバッテリ50の残容量SOCに応じた値に設定してこの設定した充放電要求量Pch(j)*を用いてバッテリ50を流れると推定される充放電電流Ib(j)を次式(3)により計算し(ステップS158)、要求動力Pr*および車速Vがモータ走行モードの範囲内にあると判定されると(ステップS156)、バッテリ50を流れると推定される充放電電流Ib(j)をリングギヤ軸32aへの要求動力Pr*を用いて次式(4)により計算する(ステップS160)。ここで、「Vb」は、バッテリ50の端子間電圧であり、実施例では理論値を用いるものとした。ステップS153で走行モードが充放電走行モードかパワーアシスト走行モードかのいずれかに設定されたと判定されたときには、図2の運転制御ルーチンのステップS106やステップS110で設定された充放電要求量Pch*をマップ番号jにおける充放電要求量Pch(j)*として用いてステップS158の処理が実行されることになる。
【0036】
Ib(j)=Pch(j)*/Vb (3)
Ib(j)=Pr*/Vb (4)
【0037】
充放電電流Ib(j)を計算すると、計算した充放電電流Ib(j)を積算したものを基準値SOCoに加えてバッテリ50の残容量SOCの推定値(以下、この推定された残容量SOCを推定SOCを呼ぶ)を計算する(ステップS162)。
【0038】
そして、マップ番号jを値1だけインクリメントして(ステップS164)、すべてのマップ番号jに対応するモータ走行モード判定用マップについての推定SOCの計算が終了するまでステップS154〜S164までの処理を繰り返す(ステップS166)。即ち、マップ番号jに対応づけられたモータ走行モード判定用マップごとに要求動力Pr*や車速Vがモータ走行モードの範囲内にあるか否かを判定してそのモータ走行モード判定用マップに対応するバッテリ50の残容量を推定するのである。
【0039】
その後、モータ走行モード判定用マップの更新時期に達したか否かを判定する(ステップS168)。この更新時期は、実施例では、前回モータ走行モード判定用マップが更新されてから10min〜30min程度に設定されている。更新時期に達していないと判定されると、そのまま本ルーチンを終了する。一方、更新時期に達していると判定されると、各モータ走行モード判定用マップごとに推定された推定SOCを次式(5)を用いて補正する(ステップS170)。
【0040】
推定SOC(j)←(推定SOC(j)−推定SOC(Mn))+SOC(5)
【0041】
そして、補正された推定SOCのうち適正SOC(例えば、60%)に最も近い推定SOCが推定されたモータ走行モード判定用マップを使用マップとして更新するための使用マップ番号Mnを更新する処理を行なう(ステップS172)。例えば、図6の実線で示すように、前回の使用マップ番号Mnが3であり、ステップS170で各マップ番号1〜5に対応するモータ走行モード判定用マップで各々推定された推定SOCが番号順に74%,71%,66%,61%,55%であり、適正SOCが60%であるとすると、適正SOCに最も近い61%が推定されたマップ番号4のモータ走行モード判定用マップを使用マップとして更新するために使用マップ番号Mnを4に更新するのである。このように、適正SOCに近くなるようにモータ走行モード判定用マップを順次更新していくことにより、バッテリ50の残容量SOCを適正SOCに近づけていくことができるのである。
【0042】
なお、使用マップ番号Mnが更新されると、基準値SOCoをステップS150で入力した現在の残容量SOCに更新して(ステップS174)、本ルーチンを終了する。
【0043】
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、バッテリ50の残容量SOCが適正SOCとなるようにモータ走行モード判定用マップを順次更新していくから、運転者の運転態様に拘わらず、バッテリ50の残容量SOCを適正値に近づけていくことができる。この結果、バッテリ50の残容量SOCをハイブリッド自動車20の走行性能を十分に発揮させることができる状態に維持することができる。
【0044】
実施例のハイブリッド自動車20では、予め設定されている複数のモータ走行モード判定用マップごとに推定SOCを計算し、各推定SOCのうち適正SOCに最も近い推定SOCが計算されたモータ走行モード判定用マップを図2の運転制御ルーチンのステップS112で使用するモータ走行モード判定用マップとして更新するものとしたが、これに限られず、図7に示すように、バッテリECU52により演算される残容量SOCに基づいてモータ走行モード判定用マップを更新するものとしてもよい。図7は、モータ走行モード判定用マップ更新処理の他の例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、10min〜30min毎)に繰り返し実行される。
【0045】
このモータ走行モード判定用マップ更新処理ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、バッテリECU52で計算されたバッテリ50の残容量SOCを入力し(ステップS200)、入力した残容量SOCに基づいてモータ走行モード判定用マップを更新する処理を行なって(ステップS202)、本ルーチンを終了する。モータ走行モード判定用マップを更新する様子を図8に示す。モータ走行モード判定用マップの更新処理は、例えば、残容量SOCが適正SOCに対して高くなるほどモータ走行モード判定用マップにおけるモータ走行モードの範囲が広くなるように(図8中右上の方向に)マップを更新し、残容量SOCが適正SOCに対して低くなるほどモータ走行モード判定用マップにおけるモータ走行モードの範囲が狭くなるように(図8中左下の方向に)マップを更新することにより行なうことができる。これにより、実施例のハイブリッド自動車20と同様にバッテリ50の残容量SOCを適正SOCに近づけることができ、ハイブリッド自動車の走行性能を十分に発揮させることができる状態に維持することができる。
【0046】
実施例のハイブリッド自動車20やその変形例では、バッテリ50の推定SOCや残容量SOCに基づいてモータ走行モード判定用マップを更新するものとしたが、モータ走行モードが設定された回数や他の走行モードの設定に対するモータ走行モードの設定の割合などに基づいてモータ走行モード判定用マップを更新するものとしてもよい。具体的には、モータ走行モードが設定された回数が多いほど或いは設定された割合が大きいほど範囲が狭くなるようモータ走行モード判定用マップを更新したり、モータ走行モードが設定された回数が少ないほど或いは設定された割合が小さいほど範囲が広くなるようモータ走行モード判定用マップを更新したりすることができる。この場合、モータ走行モードの範囲は、連続的に変化させるものとしてもよいし、段階的に変化させるものとしてもよい。
【0047】
実施例のハイブリッド自動車20では、要求動力Pr*と車速Vとに基づいてモータ走行モードであるか否かを判定するものとしたが、要求動力Pr*のみに基づいて走行モードがモータ走行モードであるか否かを判定したり、車速Vのみに基づいて走行モードがモータ走行モードであるか否かを判定したりするものとしてもよい。また、車両の加速度などの他のパラメータを用いて走行モードがモータ走行モードであるか否かを判定するものとしてもよい。
【0048】
実施例のハイブリッド自動車20では、モータ走行モードの判定をマップを用いて行なうものとしたが、必ずしもマップを用いて行なう必要はなく計算により行なうものとしてもよい。
【0049】
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図9における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
【0050】
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
【0051】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】 アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を示す要求トルク設定用マップである。
【図4】 モータ走行モード判定用マップの一例を示す説明図である。
【図5】 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるモータ走行モード判定用マップ更新処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図6】 モータ走行モード判定用マップの一例を示す説明図である。
【図7】 モータ走行モード判定用マップ更新処理ルーチンの他の例を示すフローチャートである。
【図8】 モータ走行モード判定用マップの更新の様子を示す説明図である。
【図9】 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
【図10】 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
【符号の説明】
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,135 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b,64a,64b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (12)

  1. 駆動輪に接続された駆動軸に動力を出力可能な内燃機関および電動機と、該内燃機関から出力される動力の一部を用いて得られる電力の充電と該電動機への電力の供給とが可能な蓄電手段とを備えるハイブリッド自動車であって、
    変更可能な範囲をもって電動走行範囲を設定する電動走行範囲設定手段と、
    運転者による操作および/または自動車の状態が前記設定された電動走行範囲に属するときには前記電動機からの動力だけを前記駆動軸に出力する第1の運転モードを設定し、運転者による操作および/または自動車の状態が前記設定された電動走行範囲に属しないときには少なくとも前記内燃機関からの動力を前記駆動軸に出力する第2の運転モードを設定する運転モード設定手段と、
    該設定された運転モードで自動車が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と
    を備え
    前記電動走行範囲設定手段は、前記第1の運転モードの設定態様に基づいて前記電動走行範囲を設定する手段である
    ハイブリッド自動車。
  2. 駆動輪に接続された駆動軸に動力を出力可能な内燃機関および電動機と、該内燃機関から出力される動力の一部を用いて得られる電力の充電と該電動機への電力の供給とが可能な蓄電手段とを備えるハイブリッド自動車であって、
    変更可能な範囲をもって電動走行範囲を設定する電動走行範囲設定手段と、
    運転者による操作および/または自動車の状態が前記設定された電動走行範囲に属するときには前記電動機からの動力だけを前記駆動軸に出力する第1の運転モードを設定し、運転者による操作および/または自動車の状態が前記設定された電動走行範囲に属しないときには少なくとも前記内燃機関からの動力を前記駆動軸に出力する第2の運転モードを設定する運転モード設定手段と、
    該設定された運転モードで自動車が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記電動走行範囲設定手段は、前記第1の運転モードの設定頻度に基づいて前記電動走行範囲を設定する手段である
    ハイブリッド自動車。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド自動車であって、
    前記蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段を備え、
    前記電動走行範囲設定手段は、前記検出された蓄電状態に基づいて前記電動走行範囲を設定する手段である
    ハイブリッド自動車。
  4. 前記電動走行範囲設定手段は、前記蓄電手段の蓄電状態が所定の適正状態となるよう前記電動走行範囲を設定する手段である請求項記載のハイブリッド自動車。
  5. 前記電動走行範囲設定手段は、前記蓄電手段の蓄電状態が前記所定の適正状態よりも高いときには、範囲が広くなる方向に前記電動走行範囲を設定し、前記蓄電手段の蓄電状態が前記所定の適正状態よりも低いときには、範囲が狭くなる方向に前記電動走行範囲を設定する手段である請求項記載のハイブリッド自動車。
  6. 前記電動走行範囲設定手段は、予め設定された範囲の異なる複数の電動走行範囲のうちから一つを選択する手段である請求項1ないし5いずれか記載のハイブリッド自動車。
  7. 請求項記載のハイブリッド自動車であって、
    前記複数の電動走行範囲ごとに自動車が運転されていると仮定したときの前記蓄電手段の蓄電状態を推定する蓄電状態推定手段を備え、
    前記電動走行範囲設定手段は、前記推定された蓄電状態に基づいて前記蓄電手段の蓄電状態が所定の適正状態となるよう前記複数の電動走行範囲のうちから一つを選択する手段である
    ハイブリッド自動車。
  8. 前記電動走行範囲設定手段は、前記推定された蓄電状態のうち前記所定の適正状態に最も近い蓄電状態が推定された電動走行範囲を選択する手段である請求項記載のハイブリッド自動車。
  9. 前記蓄電状態推定手段は、前記蓄電手段に要求される要求充放電電力と前記駆動軸に要求される要求動力とに基づいて該蓄電手段の蓄電状態を推定する手段である請求項7または8記載のハイブリッド自動車。
  10. 前記第2の運転モードは、前記内燃機関からの動力と前記電動機からの動力とを前記駆動軸に出力する運転モードである請求項1ないし9いずれか記載のハイブリッド自動車。
  11. 請求項1ないし10いずれか記載のハイブリッド自動車であって、
    前記電動機とは異なる第2の電動機と、
    前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と前記第2の電動機の回転軸とに各々接続された3軸を有し、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、
    を備えるハイブリッド自動車。
  12. 前記内燃機関の出力軸に接続された第1のロータと前記駆動軸に接続され該第1のロータに対して相対的に回転可能な第2のロータとを有し、該第1のロータと該第2のロータとの電磁気的な作用により電力を入出力可能な対ロータ電動機を備える請求項1ないし10いずれか記載のハイブリッド自動車。
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