JP3931664B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエンジン動力により蓄冷し、エンジン停止時に放冷して車室を冷房する車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境保護を目的にして、信号待ち時等の停車時(エンジン動力不要時)にエンジンを自動的に停止する車両(エコラン車、ハイブリッド車等)が実用化されており、今後、停車時にエンジンを停止する車両が増加する傾向にある。
【0003】
ここで、車両のエンジン動力により冷房用冷凍サイクルの圧縮機を駆動させる空調装置においては、信号待ち時等で車両が停車する毎に、圧縮機も停止して蒸発器温度が上昇し、車室内への吹出空気温度が上昇してしまい、乗員の冷房フィーリングを損なうという不具合が考えられる。
【0004】
そこで、本出願人は、先に、特願平11−260605号の特許出願において、車両の走行時に蒸発器の凝縮水蓄冷量を増加させて蓄冷し、車両の停車時には蒸発器の凝縮水蓄冷量を放冷して車室を冷房することにより、冷房フィーリングの向上を図るようにしたものを提案している。
【0005】
また、上記先願の空調装置は、車両の走行時のうち高速走行時には長時間に亘り停車状態に移行しないとみなして、蒸発器の冷却温度を高くして凝縮水蓄冷量を減少させる通常冷房モードを作動させることにより、過剰な蓄冷を抑制してエンジン動力の省動力化を図っている。一方、低速走行時には頻繁に停車を余儀なくされる市街地走行であるとみなして、蒸発器の冷却温度を低くして凝縮水蓄冷量を増加させる蓄冷モードを作動させて放冷に必要な蓄冷を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記先願の空調装置のように、単純に車速のみにより通常冷房モードと蓄冷モードとの切り替えを行うと、低速走行時であっても短時間で停車状態に移行しない場合には過剰に蓄冷してしまい、エンジン動力の省動力化を図ることができない。一方、高速走行時であっても短時間で停車状態に移行する場合には蓄冷量が不足してしまい、冷房フィーリングを損なってしまう。
【0007】
本発明は、上記点に鑑み、蓄冷量の過不足を抑制して、エンジン停止時の冷房フィーリング向上およびエンジン動力の両立を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両の現在位置、進行方向および速度を少なくとも含む走行状態情報を検出する走行状態検出手段(42)と、信号機の位置および信号切替時刻を示す信号機情報を有するナビゲーション装置(40)とを備える車両に搭載された空調装置であって、
車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(9)と、車両のエンジン動力により駆動され、蒸発器(9)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)と、蒸発器(9)により冷却されて蓄冷する蓄冷手段(9a)とを備え、エンジンの運転時には、蒸発器(9)の冷却温度を低くする蓄冷モードと、蒸発器(9)の冷却温度を蓄冷モード時の冷却温度より高くする通常冷房モードとを切り替えて作動させ、エンジンの停止時には、蓄冷手段(9a)からの放冷により冷房する放冷モードを作動させ、走行状態情報および信号機情報に基づいて、現時点から次回の停車時までの所要時間(T1)および次回の停車時から再び発進する時までの停車時間(T2)を走行中に推定し、この推定された停車時間(T2)に基づいて、停車時間(T2)中に必要な放冷量(Q)を算出し、必要な放冷量(Q)だけを所要時間(T1)内に蓄冷するように、蓄冷モードの作動を制御することを特徴としている。
【0009】
これにより、必要な放冷量(Q)だけを所要時間(T1)内に蓄冷するように蓄冷モードを作動させるので、低速走行時であり短時間で停車状態に移行しない場合であっても過剰蓄冷を抑制でき、また、高速走行時であり短時間で停車状態に移行する場合であっても蓄冷不足を抑制できる。よって、このような蓄冷量過不足の抑制により、エンジン停止時の冷房フィーリング向上およびエンジン動力の省動力化の両立を図ることができる。
【0010】
ところで、近年、車速は勿論のこと、GPSやジャイロ等により車両の現在位置、進行方向が検出可能であり、ナビゲーション装置等が有する地図情報には信号機の位置の情報が含まれるようになってきている。また、国土交通省道路局ITSホームページ(WWW.its.go.jp/ITS/j.html/index.html)に記載されているように、今後、信号機の青、赤の切り替え時刻を示す作動予告の情報もナビゲーション装置に取り込まれるようになることが予想される。
【0011】
そして、上記請求項1に記載の発明は、これらの走行状態情報および信号機情報に基づいて所要時間(T1)および停車時間(T2)を推定するので、従来の如く車速のみに基づく場合に比べて推定の確実性を向上できる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明によれば、信号機情報は車両の外部との無線通信により得ることができる。無線通信の例としては、道路に埋め込んだ車両管理センサからの情報に信号機情報を含ませるようにした場合や、VICS情報に信号機情報を含ませるようにした場合や、信号機情報を発信する発信手段を信号機に設置した場合等が挙げられる。なお、請求項2に記載の発明の他に信号機情報を得る手段の例として、DVDやCD等の情報記録媒体に信号機情報を記憶させておき、ナビゲーション装置(40)が記録媒体から信号機情報を読み取るようにする場合等が挙げられる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明では、蓄冷モード、通常冷房モードおよび放冷モードのうちいずれのモードを作動させているかの作動情報と、走行状態情報とを、他の車両との間で相互に通信可能になっていることを特徴としている。
【0014】
これにより、所要時間(T1)および停車時間(T2)を推定するにあたり、自車の走行状態情報および信号機情報のみならず、他車の車両情報(作動情報および走行状態情報)に基づいて推定できるので、推定の確実性をより一層向上できる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明では、圧縮機(1)が車両の慣性動力により駆動する条件では、蓄冷手段(9a)の蓄冷により慣性動力を回収可能になっており、走行状態情報および信号機情報に基づいて、所要時間(T1)中における慣性動力を回収可能な時間帯(T3)を推定し、所要時間(T1)中のうち回収可能な時間帯(T3)を優先させて蓄冷モードを作動させることを特徴としている。
【0016】
これにより、エンジン動力よりも慣性動力を優先させて必要な放冷量(Q)を蓄冷するので、エンジン動力の省動力化を向上させることができる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明では、前記車両は、エンジン動力および慣性動力のいずれかにより駆動される発電機(50)と、発電機(50)により充電される蓄電手段(51)とを備える車両であり、蓄電手段(51)には、少なくとも所要時間(T1)内に車両を発進させるのに必要な電力(P)が蓄電されるようになっており、走行状態情報および信号機情報に基づいて、回収可能な時間帯(T3)における圧縮機(1)および発電機(50)の回転数の変化推移をそれぞれ推定し、圧縮機(1)および発電機(50)の回転数の変化推移に基づいて、回収可能な時間帯(T3)における圧縮機(1)および発電機(50)の作動効率(E1、E2)の変化推移をそれぞれ演算し、必要な放冷量(Q)および必要な電力(P)がともに確保されていない場合には、両作動効率(E1、E2)の高効率側で慣性動力を回収させるように回収可能な時間帯(T3)を圧縮機(1)の駆動時間帯と発電機(50)の駆動時間帯とに振り分けて、圧縮機(1)および発電機(50)を駆動させることを特徴としている。
【0018】
ところで、圧縮機(1)および発電機(50)の作動効率は、それぞれの駆動回転数および雰囲気温度に依存して、図7、図8に例示するように変化するものである。
【0019】
これに対し、上記請求項5に記載の発明によれば、圧縮機(1)および発電機(50)のうち高効率側の補機により慣性動力を回収でき、慣性動力を効率よく回収できる。従って、必要な放冷量(Q)および必要な電力(P)を慣性動力だけでは確保できず、エンジン動力により確保する場合において、エンジン動力の省動力化を図ることができる。なお、請求項5に記載の車両としては、例えば、信号停止等でエンジンを停止させるエコラン車や、ハイブリッド車が挙げられる。
【0029】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の全体構成図であり、車両用空調装置の冷凍サイクルRには冷媒を吸入、圧縮、吐出する圧縮機(コンプレッサ)1が備えられている。圧縮機1は動力断続用の電磁クラッチ2を有し、圧縮機1には電磁クラッチ2およびベルト3を介して車両エンジン4の動力が伝達される。なお、圧縮機1は車両の慣性動力によっても駆動するようになっており、後述の蒸発器9の凝縮水蓄冷量を増大させることにより、慣性動力を蓄冷して回収できるようになっている。
【0031】
電磁クラッチ2への通電は空調用電子制御装置(エアコンECU)5により断続され、電磁クラッチ2が通電されて接続状態になると、圧縮機1は運転状態となる。これに反し、電磁クラッチ2の通電が遮断されて開離状態になると、圧縮機1は停止する。
【0032】
圧縮機1から吐出された高温、高圧の過熱ガス冷媒は凝縮器6に流入し、ここで、図示しない冷却ファンより送風される外気と熱交換して冷媒は冷却されて凝縮する。この凝縮器6で凝縮した冷媒は次に受液器7に流入し、受液器7の内部で冷媒の気液が分離され、冷凍サイクルR内の余剰冷媒(液冷媒)が受液器7内に蓄えられる。
【0033】
この受液器7からの液冷媒は膨張弁(減圧手段)8により低圧に減圧され、低圧の気液2相状態となる。この膨張弁8からの低圧冷媒は蒸発器(冷房用熱交換器)9に流入する。この蒸発器9は車両用空調装置の空調ケース10内に設置され、蒸発器9に流入した低圧冷媒は空調ケース10内の空気から吸熱して蒸発する。
【0034】
膨張弁8は蒸発器9の出口冷媒の温度を感知する感温部8aを有する温度式膨張弁であり、蒸発器9の出口冷媒の過熱度を所定値に維持するように弁開度(冷媒流量)を調整するものである。蒸発器9の出口は圧縮機1の吸入側に結合され、上記したサイクル構成部品によって閉回路を構成している。
【0035】
空調ケース10において、蒸発器9の上流側には送風機11が配置され、送風機11には遠心式送風ファン12と駆動用モータ13が備えられている。送風ファン12の吸入口14には図示しない内外気切替箱を通して車室内の空気(内気)または車室外の空気(外気)が切替導入される。
【0036】
次に、空調装置通風系のうち、送風機11下流側に配置される空調ユニット15部は、通常、車室内前部の計器盤内側において、車両幅方向の中央位置に配置される。これに対して、送風機11部は空調ユニット15部に対して助手席側にオフセット配置される。
【0037】
空調ケース10内において蒸発器9は上下方向に延びるように配置されており、この蒸発器9の下側部位に蒸発器9をバイパスして空気を流す第1バイパス通路16が形成されている。この第1バイパス通路16の開度を調整するバイパスドア(パラレルバイパスドア)17が、図1の例では、蒸発器9の空気下流側で、かつ、下側の部位に配置されている。このバイパスドア17は回動可能な板状ドアであり、このバイパスドア17はサーボモータからなる電気駆動装置18により駆動される。
【0038】
空調ケース10内で、蒸発器9の下流側にはエアミックスドア(シリーズバイパスドア)19が配置されている。このエアミックスドア19の下流側には車両エンジン4の温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する温水式ヒータコア20が設置されている。そして、この温水式ヒータコア20の側方(上方部)には第2バイパス通路21が形成されている。この第2バイパス通路21は温水式ヒータコア20をバイパスして空気を流すためのものである。
【0039】
エアミックスドア19は回動可能な板状ドアであり、サーボモータからなる電気駆動装置22により駆動される。エアミックスドア19は、温水式ヒータコア20を通過する温風とバイパス通路21を通過する冷風との風量割合を調節するものであって、この冷温風の風量割合の調節により車室内への吹出空気温度を調節する。すなわち、本例においては、エアミックスドア19により温度調節手段が構成されており、バイパスドア17はエアミックスドア19に対して補助温度調節手段の役割を果たす。
【0040】
温水式ヒータコア20の下流側には下側から上方へ湾曲して延びる温風通路23が形成され、この温風通路23からの温風と第2バイパス通路21からの冷風が空気混合部24付近で混合して、所望温度の空気を作り出すことができる。
【0041】
さらに、空調ケース10内で、空気混合部24の下流側に吹出モード切替部が構成されている。すなわち、空調ケース10の上面部にはデフロスタ開口部25が形成され、このデフロスタ開口部25は図示しないデフロスタダクトを介して車両フロントガラス内面に空気を吹き出すものである。デフロスタ開口部25は、回動自在な板状のデフロスタドア26により開閉される。
【0042】
また、空調ケース10の上面部で、デフロスタ開口部25より車両後方側の部位にフェイス開口部27が形成され、このフェイス開口部27は図示しないフェイスダクトを介して車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すものである。フェイス開口部27は回動自在な板状のフェイスドア28により開閉される。
【0043】
また、空調ケース10において、フェイス開口部27の下側部位にフット開口部29が形成され、このフット開口部29は図示しないフットダクトを介して車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出すものである。フット開口部29は回動自在な板状のフットドア30により開閉される。
【0044】
上記した吹出モードドア26、28、30は共通のリンク機構(図示せず)に連結され、このリンク機構を介してサーボモータからなる電気駆動装置31により駆動される。
【0045】
次に、本実施形態における電気制御部の概要を説明すると、空調ケース10内で、蒸発器9の空気吹出直後の部位に、サーミスタからなる蒸発器吹出温度センサ32が設けられ、蒸発器吹出温度Teを検出する。また、空調ケース10内で、第1バイパス通路16には蒸発器バイパス空気温度TBを検出するサーミスタからなるバイパス空気温度センサ33が設けられている。
【0046】
ところで、前記したエアコンECU5には、上記したセンサ32、33の他に、空調制御のために、内気温Tr、外気温Tam、日射量Ts、温水温度Tw等を検出する周知のセンサ群35から検出信号が入力される。また、車室内計器盤近傍に設置される空調制御パネル36には乗員により手動操作される操作スイッチ群37が備えられ、この操作スイッチ群37の操作信号もエアコンECU5に入力される。
【0047】
この操作スイッチ群37としては、温度設定信号Tsetを発生する温度設定スイッチ37a、蓄冷モード信号を発生する蓄冷スイッチ37b、風量切替信号を発生する風量スイッチ37c、吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ37d、内外気切替信号を発生する内外気切替スイッチ37e、圧縮機1のオンオフ信号を発生するエアコンスイッチ37f等が設けられている。
【0048】
さらに、エアコンECU5は車両エンジン用電子制御装置(エンジンECU)38に接続されており、エンジンECU38からエアコンECU5には車両エンジン4の回転数信号、車速信号等が入力される。
【0049】
エンジンECU38は周知のごとく車両エンジン4の運転状況等を検出するセンサ群(図示せず)からの信号に基づいて車両エンジン4への燃料噴射量、点火時期等を総合的に制御するものである。さらに、本発明の対象とするエコラン車、ハイブリッド車においては、車両エンジン4の回転数信号、車速信号、ブレーキ信号等に基づいて停車状態を判定すると、エンジンECU38は燃料噴射の停止等により車両エンジン4を自動的に停止させる。
【0050】
また、運転者の運転操作により車両が停車状態から発進状態に移行すると、エンジンECU38は車両の発進状態をアクセル信号等に基づいて判定して、車両エンジン4を自動的に始動させる。
【0051】
エアコンECU5およびエンジンECU38はCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路にて構成されるものである。エアコンECU5は、上記のごとき車両エンジン制御信号を出力する車両エンジン制御信号出力部、電磁クラッチ2による圧縮機断続制御部、内外気切替ドアによる内外気吸込制御部、送風機11の風量制御部、バイパスドア17およびエアミックスドア19による温度制御部、吹出口25、27、29の切替による吹出モード制御部等を有している。
【0052】
また、エアコンECU5は、ナビゲーション装置40と通信可能に接続されている。そして、ナビゲーション装置40には、車両の外部との無線通信してVICS等の道路情報を受信する受信手段41が備えられている。この道路情報には信号機の位置および信号機の青、赤の切り替え時刻(作動予告)を示す信号機情報が含まれている。
【0053】
また、ナビゲーション装置40には、車両の現在位置、進行方向および速度を少なくとも含む走行状態情報を検出する走行状態検出手段が備えられている。この検出手段は、GPS等の衛星信号を受信する受信手段(位置検出手段)42と、受信した信号に基づいて車両の現在位置、進行方向および速度を演算する演算手段とから構成されている。なお、車両の速度は、前述のエンジンECU38の車速信号を用いるようにしてもよい。
【0054】
そして、ナビゲーション装置40からエアコンECU5には、前述の走行状態情報および信号機情報が入力される。
【0055】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。図2のフローチャートはエアコンECU5のマイクロコンピュータにより実行される制御処理の概要を示し、図2の制御ルーチンは、車両エンジン4のイグニッションスイッチがオンされて制御装置5に電源が供給された状態において、空調制御パネル36の操作スイッチ群37の風量スイッチ37c(あるいはオートスイッチ)が投入されるとスタートする。
【0056】
先ず、ステップS100ではフラグ、タイマー等の初期化がなされ、次のステップS110で、センサ32、33、センサ群35からの検出信号、操作スイッチ群37の操作信号、エンジンECU38からの車両運転信号等を読み込む。
【0057】
続いて、ステップS120にて、下記数式1に基づいて、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出温度(TAO)を算出する。この目標吹出温度(TAO)は車室内を温度設定スイッチ37aの設定温度Tsetに維持するために必要な吹出温度である。
【0058】
【数1】
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C
但し、Tr :センサ群35の内気センサにより検出される内気温
Tam:センサ群35の外気センサにより検出される外気温
Ts :センサ群35の日射センサにより検出される日射量
Kset、Kr、Kam、Ks:制御ゲイン
C :補正用の定数
次に、ステップS121にて、車両エンジン4の回転数信号、車両の現在位置、進行方向および速度を少なくとも含む走行状態情報を読み込み、自車の車速を演算する。次に、ステップS123にて、信号機の位置および作動予告を示す信号機情報を読み込み、次の信号で停車するか否かを演算し、停車するなら何分停車するのかを演算する。
【0059】
次に、ステップS125にて空調モードを蓄冷、放冷、通常冷房のいずれのモードにするか判定(選定)する。本例では、空調作動時(送風機11の作動時)においてエンジン4(圧縮機1)の稼働時には、目標蒸発器吹出温度TEOを高くして蓄冷を禁止しつつ冷房する通常冷房モードと、目標蒸発器吹出温度TEOを強制的に低くして蓄冷しつつ冷房する蓄冷モードとを随時切り替えて選定する。なお、蓄冷スイッチ37bの投入がされていない場合には常時通常冷房モードが選定される。一方、空調作動時(送風機11の作動時)においてエンジン4が停止し、圧縮機1が停止したときには放冷モードを選定する。
【0060】
以上のステップS121、S123、S125の制御を詳述すると、ナビゲーション装置40から入力された走行状態情報(車両の現在位置、進行方向、速度の値)および信号機情報(信号機位置、作動予告)に基づいて、現時点から次回の停車時までの所要時間T1および次回の停車時から再び発進する時までの停車時間T2を走行中に推定する。次に、推定された停車時間T2に基づいて、停車時間T2中に必要な放冷量Qを算出する。そして、必要な放冷量Qだけを所要時間T1内に蓄冷するように、蓄冷モードと通常冷房モードとを切り換えて選択するようになっている。
【0061】
また、ナビゲーション装置40の走行状態情報および信号機情報に基づいて、所要時間T1中における車両の慣性動力を回収できる回収可能な時間帯T3を推定する。そして、所要時間T1中のうち回収可能な時間帯T3を優先させて蓄冷モードを作動させるようにモード選択するようになっている。
【0062】
図3は、上記推定によるモード選択の一例を示す図であって、時間と走行距離との関係を示すグラフ上に、車両の走行状態および空調モードの状態を示した図である。図中の符号Aはエンジン動力により走行している状態を示しており、符号Bは下り坂の走行のように車両の慣性で走行している状態を示している。また、符号▲1▼、▲2▼、▲3▼は通常冷房モード、蓄冷モード、放冷モードを選択する時間帯を示している。
【0063】
図3では、エンジン4(圧縮機1)の稼働時に蓄冷スイッチ37bが投入されているときであって、かつ、必要な放冷量Qだけを所要時間T1内に蓄冷するように、通常冷房モードと蓄冷モードとを自動的に切り替えるようになっている。これにより、蓄冷量の過不足を抑制でき、エンジン停止時の冷房フィーリング向上およびエンジン動力の省動力化の両立を図ることができる。
【0064】
また、蓄冷モードの作動は、所要時間T1中のうち回収可能な時間帯T3を優先させて蓄冷モードを作動させるようになっている。これにより、エンジン動力よりも慣性動力を優先させて必要な放冷量Qを蓄冷できるので、エンジン動力の省動力化を向上させることができる。
【0065】
なお、エンジン4(圧縮機1)の稼働時に蓄冷スイッチ37bが投入されていないときは通常冷房モードを選定する。また、空調作動時(送風機11の作動時)においてエンジン4が停止し、圧縮機1が停止したときは放冷モードを選定する。
【0066】
次に、ステップS130にて目標蒸発器吹出温度TEOを算出する。この目標蒸発器吹出温度TEOは、次に述べる第1目標蒸発器吹出温度TEO1第2目標蒸発器吹出温度TEO2および第3目標蒸発器吹出温度TEO3に基づいて算出する。
【0067】
まず、第1目標蒸発器吹出温度TEO1の決定方法を具体的に説明すると、図4はマイクロコンピータのROMに予め設定され、記憶されているマップであり、このマップに基づいて、TAOが高くなる程、第1目標蒸発器吹出温度TEO1が高くなるように決定する。従って、TEO1=f(TAO)として表すことができる。なお、TEO1は本例では12℃が上限となっている。
【0068】
次に、第2目標蒸発器吹出温度TEO2も、マイクロコンピータのROMに予め設定され、記憶されている図5のマップに基づいて決定する。第2目標蒸発器吹出温度TEO2は、外気温度Tamに対応して決定されるものであって、外気温度Tamの中間温度域(図5の例では、18℃〜25℃)では冷房、除湿の必要性が低下するので、第2目標蒸発器吹出温度TEO2を高く(図5の例では12℃)して、圧縮機1の稼働率を低減することにより、車両エンジン4の省動力を図る。
【0069】
一方、外気温度Tamが25℃を越える夏期の高温時には冷房能力確保のため、第2目標蒸発器吹出温度TEO2は外気温度Tamの上昇に反比例して低下する。一方、外気温度Tamが18℃より低くなる低温域では、窓ガラス曇り防止のための除湿能力確保のために、第2目標蒸発器吹出温度TEO2は外気温度Tamの低下とともに低下する。外気温度Tamが10℃より低くなると、TEO2は0℃となる。従って、TEO2はf(Tam)として表すことができる。
【0070】
次に、第3目標蒸発器吹出温度TEO3は、蓄冷スイッチ37bの投入時に予め設定された氷点下の所定値Tf(例えば、−2℃)に決められる。
【0071】
そして、車両エンジン稼働中における通常冷房モード時(蓄冷モードでないとき)では、上記第1、第2目標蒸発器吹出温度TEO1、TEO2に基づいて、最終的に、目標蒸発器吹出温度TEOを下記の数式2に基づいて決定する。
【0072】
【数2】
TEO=MIN{f(TAO)、f(Tam)}
すなわち、上記第1目標蒸発器吹出温度TEO1=f(TAO)、第2目標蒸発器吹出温度TEO2=f(Tam)のうち、低い温度の方を最終的に、目標蒸発器吹出温度TEOとして決定する。一方、蓄冷モード時には、目標蒸発器吹出温度TEOは強制的に、氷点下の所定値Tfに引下げられる。
【0073】
次に、ステップS140にて送風ファン11により送風される空気の目標送風量BLWを上記TAOに基づいて算出する。この目標送風量BLWの算出方法は周知であり、上記TAOの高温側(最大暖房側)および低温側(最大冷房側)で目標風量を大きくし、上記TAOの中間温度域で目標風量を小さくする。そして、送風機11のファン駆動モータ13の回転数は、この目標風量BLWが得られるように制御装置5の出力により制御される。
【0074】
次に、ステップS150にて上記TAOに応じて内外気モードを決定する。この内外気モードは周知のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれて、全内気モード→内外気混入モード→全外気モードと切替設定され、この内外気モードが得られるように内外気ドア(図示せず)の操作位置が制御装置5の出力により制御される。
【0075】
次に、ステップS160にて上記TAOに応じて吹出モードを決定する。この吹出モードは周知のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと切替設定され、この吹出モードが得られるように吹出モードドア26、28、30の操作位置が制御装置5の出力により電気駆動装置31を介して制御される。
【0076】
次に、ステップS170にて、エアミックスドア19の目標開度SWM、バイパスドア17の目標開度SWBを算出して、エアミックスドア19およびバイパスドア17の開度を決定する。このステップS170の詳細は図6により後述する。
【0077】
次に、ステップS180にて、目標蒸発器吹出温度TEOと実際の蒸発器吹出温度Teとを比較し、圧縮機作動を断続制御する。すなわち、蒸発器吹出温度Teが目標蒸発器吹出温度TEOより低下すると、制御装置5により電磁クラッチ2の通電を遮断して圧縮機1を停止させ、逆に、蒸発器吹出温度Teが目標蒸発器吹出温度TEOより上昇すると、制御装置5により電磁クラッチ2に通電して圧縮機1を作動させる。これにより、蒸発器吹出温度Teが目標蒸発器吹出温度TEOに維持される。通常冷房モード時では、この蒸発器吹出温度Teを上記TAOと外気温Tamに応じて制御することにより、蒸発器9でのフロスト(着霜)防止と、冷房除湿能力の確保と、圧縮機稼働率の低下による車両エンジン省動力とを達成する。
【0078】
また、蓄冷モード時は目標蒸発器吹出温度TEOを氷点下の所定値Tfに引き下げることにより、蒸発器9の凝縮水を凍結させて、蒸発器9の凝縮水蓄冷量を増大させる。このように、本実施形態では、蒸発器9が蓄冷手段を兼ねるようになっているが、図1の点線に示すように、容器内に蓄冷剤を密封して構成される蓄冷器9aを蒸発器9の下流側に配置し、蒸発器9に冷却された冷風により蓄冷器9aの蓄冷剤を凍結させて、蓄冷器9aで蓄冷するようにしてもよい。なお、蓄冷材としては例えばパラフィン系の蓄冷剤が挙げられる。
【0079】
次に、ステップS190に進み、空調側条件に基いて車両エンジン制御信号(前述の車両エンジン4の停止許可、停止禁止、および車両エンジン4停止後の再稼働要求の信号)を出力する。
【0080】
図6は図2のステップS170の詳細であり、まず、ステップS1701にて蓄冷モード、放冷モードであるか、通常冷房モードであるかを判定する。ここで、蓄冷モードは目標蒸発器吹出温度TEOを氷点下の所定値Tfに引き下げられている状態である。また、放冷モードは車両が信号待ち等で停車して、車両エンジン用制御装置38から車両エンジン停止の要求信号が出されて、車両エンジン4(圧縮機1)が停止する状態である。つまり、圧縮機1の停止により蒸発器9では凝縮水の蓄冷量の放冷作用により空気を冷却する。この状態を放冷モードという。
【0081】
そして、蓄冷モード、放冷モードのいずれにも該当しないとき(通常冷房モード時)は、ステップS1702に進み、バイパスドア17の目標開度SWB=0とし、バイパスドア17を第1バイパス通路16の全閉位置に操作する。そして、ステップS1703に進み、エアミックスドア19の目標開度SWMを次の数式3により算出する。
【0082】
【数3】
SWM=J(Te、Tw、TAO)
すなわち、SWMは蒸発器吹出空気温度Te、ヒータコア20の温水温度Twおよび目標吹出空気温度TAOの関数として算出され、目標吹出空気温度TAOを得るための目標開度SWMを算出する。ここで、目標開度SWMは、ヒータコア20の通風路を全閉する最大冷房位置を0%とし、第2バイパス通路21を全閉する最大暖房位置を100%とする百分率で算出される。
【0083】
そして、上記ステップS1702、S1703による吹出温度制御は通常制御であって、送風空気の全量が蒸発器9を通過して冷却された後に、エアミックスドア19の開度により、ヒータコア20を通過する温風と第2バイパス通路21を通過する冷風との風量割合が調整されて、車室内への吹出空気温度が目標吹出空気温度TAOとなるように制御される。
【0084】
次に、ステップS1701にて蓄冷モードであると判定されたときは、ステップS1704に進み、第1バイパス通路16を通過するバイパス空気(非冷却空気)の温度TBと、蒸発器9の吹出空気温度Teとに基づいて蒸発器9の通過空気と第1バイパス通路16の通過空気との混合空気の最高温度TMmaxを算出する。すなわち、TMmaxは次の数式4により算出される。
【0085】
【数4】
TMmax=F(Te、TB)
次に、ステップS1705にて、混合空気の最高温度TMmaxと目標吹出空気温度TAOとを比較して、TMmaxの方が高いときは、ヒータコア20による再加熱が不要であるので、ステップS1706に進み、エアミックスドア19の目標開度SWM=0(%)として、エアミックスドア19を最大冷房位置(図1の実線位置)に固定したままとする。
【0086】
そして、ステップS1707にて、バイパスドア17の目標開度SWBを次の数式5により算出する。
【0087】
【数5】
SWB=H(Te、TB、TAO)
すなわち、SWBは蒸発器吹出空気温度Te、第1バイパス通路16を通過するバイパス空気温度TB、および目標吹出空気温度TAOの関数として算出され、目標吹出空気温度TAOを得るための目標開度SWBの位置にバイパスドア17を操作する。ここで、目標開度SWBは、第1バイパス通路16の全閉位置を0%とし、第1バイパス通路16の全開位置を100%とする百分率で算出される。
【0088】
このように、ステップS1706、S1707による制御が行われる場合は、エアミックスドア19は最大冷房位置に固定され、一方、バイパスドア17を目標開度SWBとなるように操作することにより、車室内への吹出空気温度を制御することができる。この結果、蓄冷モードによる蒸発器凝縮水の蓄冷量増加効果と、圧縮機駆動動力の軽減効果(省動力効果)とを両立できる(この効果の詳細説明は特願平11−260605号に記載されているため、本明細書では詳細説明を省略する)。
【0089】
次に、ステップS1705にて混合空気の最高温度TMmaxよりも目標吹出空気温度TAOの方が高いときは、ヒータコア20による再加熱が必要であるので、ステップS1708に進み、バイパスドア17の目標開度SWB=100(%)として、バイパスドア17を第1バイパス通路16の全開位置に固定する。そして、ステップS1709にて、エアミックスドア19の目標開度SWMを次の数式6により算出する。
【0090】
【数6】
SWM=G(TMmax、Tw、TAO)
すなわち、この場合は最高温度TMmaxの混合空気がエアミックスドア19によりヒータコア20と第2バイパス通路21とに振り分けられるので、SWMは混合空気の最高温度TMmaxと、ヒータコア20の温水温度Twと、目標吹出温度TAOとの関数として算出され、目標吹出空気温度TAOを得るための目標開度SWMの位置にエアミックスドア19を操作する。
【0091】
一方、ステップS1701で放冷モードが判定されたとき、すなわち、停車時の車両エンジン(圧縮機)停止後に蒸発器凝縮水の蓄冷量の放冷により空気を冷却するときにおいても、上記ステップS1704〜S1709による吹出温度制御を行う。また、ステップS1701で省動力モードが判定されたときも、上記ステップS1704〜S1709による吹出温度制御を行う。
【0092】
(第2実施形態)
本実施形態では、ハイブリッド自動車の空調装置に本発明を適用したものであり、本実施形態の車両は、走行用ガソリンエンジン4の他に、エンジン動力および車両の慣性動力のいずれかにより駆動される電動発電機(ジェネレータ)50、電動発電機50により充電される蓄電手段51、蓄電手段51に蓄電された電気により駆動する走行用電動モータ(図示せず)等を備えている。なお、本実施形態の蓄電手段51はバッテリ(例えばニッケル水素蓄電池)を用いているが、周知のキャパシター(蓄電コンデンサ)を用いるようにしてもよい。また電動発電機50に、駆動源としてのモータ機能と発電機能とを兼ねるモータジェネレータを用いるようにしてもよい。
【0093】
そして、周知のように、ハイブリッド自動車の通常の走行およびバッテリ51の充電が必要な時にはエンジン1を運転し、ハイブリッド自動車の発進時には走行用電動モータを作動させる。従って、バッテリ51にはハイブリッド自動車の発進時に必要な電力P(例えば約1000Wを2秒間持続させる電力)が常に充電されるように制御されている。
【0094】
また、ハイブリッド自動車が坂道等において慣性動力により走行している時には、慣性動力により発電機50を駆動させてバッテリ51に蓄電させることにより慣性動力を回収するようにしている。また、第1実施形態で述べた蓄冷モードを作動させることにより慣性動力により圧縮機1を駆動させて蒸発器9に蓄冷させることにより慣性動力を回収するようにしている。
【0095】
ところで、圧縮機1はその回転数により作動効率E1(エンジン動力および慣性動力による運動エネルギーを蓄冷による熱エネルギーに変換する効率)が異なる特性を有しており、図7に示す例では、圧縮機1の回転数が約1250rpmのときに作動効率E1が最大(この最大効率を100%とする)となり、圧縮機1による慣性動力の回収効率が最大となる。なお、可変容量型の圧縮機1を用いる場合には、図7の点線に示す特性となる。
【0096】
また、発電機50もその回転数および雰囲気温度により作動効率E2(エンジン動力および慣性動力による運動エネルギーを蓄電による電気エネルギーに変換する効率)が異なる特性を有しており、図8に示す例では、例えば90℃以下の低温時であって、発電機50の回転数が約1250rpmのときに作動効率E2が最大(この最大効率を100%とする)となり、発電機1による慣性動力の回収効率が最大となる。また、例えば120℃の高温時には図8の点線に示す特性となる。
【0097】
そして、図9のフローチャートに示すステップS124にて、ナビゲーション装置40の走行状態情報および信号機情報に基づいて、回収可能な時間帯T3における圧縮機1および発電機50の回転数の変化推移を推定する。
【0098】
そして、これらの回転数の変化推移に基づいて、回収可能な時間帯T3における圧縮機1および発電機50の作動効率E1、E2の変化推移をそれぞれ演算する。
【0099】
そして、必要な放冷量Qおよび必要な電力Pがともに確保されていない場合には、両作動効率E1、E2の高効率側で慣性動力を回収させるように、回収可能な時間帯T3を圧縮機1の駆動時間帯と発電機50の駆動時間帯とに振り分けるようになっている。
【0100】
従って、例えば、圧縮機1の作動効率E1の方が常に高効率である場合には、圧縮機1により必要な放冷量Qを回収した後に、発電機50により必要な動力Pを回収するように作動することとなる。一方、発電機50の作動効率E2の方が常に高効率である場合には、発電機50により必要な電力Pを回収した後に、圧縮機1により必要な動力Pを回収するように作動することとなる。
【0101】
図10は、上記振り分けの一例を説明する図であって、時間と走行距離との関係を示すグラフ上に、車両の走行状態および空調モードの状態を示した図である。図中の符号Dは、発進時のバッテリ51により走行している状態を示しており、符号▲4▼は発電機50を駆動させて充電している時間帯を示している。この図10の例では、所要時間T1中における回収可能な時間帯T3を推定し、所要時間T1中のうち回収可能な時間帯T3を優先させて蓄冷▲2▼および充電▲4▼するようにしており、慣性走行Bによる回収可能な時間帯T3を、充電▲4▼→蓄冷▲2▼→充電▲4▼のように振り分けている。そして、回収可能な時間帯T3における蓄冷だけでは必要な放冷量Qを確保できないと判断し、エンジン動力走行Aによる時間帯にも蓄冷▲2▼するようにしている。これにより、所要時間T1内に必要な放冷量Qおよび必要な動力Pを確保するようにしている。
【0102】
(第3実施形態)
本実施形態では、空調制御パネル36の操作スイッチ群37にエコノミーモードスイッチを設けている。このエコノミーモードスイッチの投入により、第1実施形態の図2中ステップS130における、通常冷房モード時の目標蒸発器吹出温度TEOの算出方法が次のように変更される。
【0103】
すなわち、このエコノミーモードは、目標蒸発器吹出温度TEOの下限値を3℃とするものであり、図11(a)、(b)、(c)に示す特性図に基づいて、第1目標蒸発器吹出温度TEO1、第2目標蒸発器吹出温度TEO2、第4目標蒸発器吹出温度TEO4を算出し、TEO1、TEO2、TEO4のうち、低い温度の方を最終的に、目標蒸発器吹出温度TEOとして決定する。
【0104】
これにより、圧縮機1を駆動させるエンジン4の省動力化をより一層図ることができる。また、前述したように、本発明は、蓄冷モードと通常冷房モードとの選択を確実に行うことができるものであるため、エコノミーモードと蓄冷(放冷)モードの両モードを有する空調装置であっても、エコノミーモードによるエンジン動力の省動力化と、蓄冷(放冷)モードによるエンジン停止時の冷房フィーリング向上とを確実に図ることができる。
【0105】
(第4実施形態)
本実施形態では、図示しない車速センサ(車速情報検出手段)による車速信号値(車速情報)がエンジンECU38を介してエアコンECU(記憶手段)5に入力され、この車速信号をエアコンECU5に記憶させるようになっている。そして、エアコンECU5に記憶された過去の車速信号に基づいて、車両が所定時間内毎に停車状態になる市街地走行か否かを判定し、市街地走行を判定した場合に蓄冷モードを作動させ、市街地走行を判定しない場合に通常冷房モードを選定するようになっている。、
市街地走行の判定の例を以下に挙げると、市街地の走行のパターンは発進(加速)→走行→減速→停止(信号待ち)の繰り返しであり、その車速の変化パターンは地域によって大まかには一定といえるので、このような市街地走行における車速変化パターンと過去の車速の変化パターンとが類似している場合には、市街地走行であると判定する。
【0106】
また、過去の一定時間(例えば10分間)の平均車速が低速(例えば15km/h)である場合や、過去の一定時間(例えば5分間)の停車回数が規定回数(例えば1回)以上である場合には、渋滞中であるとみなして、市街地走行であると判定してもよい。また、上述の判定を、少なくとも車速が所定速度(例えば40km/h)以下である場合に限り有効な判定としてもよい。
【0107】
なお、車速情報検出手段は車速センサに限らず車速に関連する車速情報(例えば、エンジン回転数、シフトレンジ、燃料噴出量、アクセル開度、ブレーキ信号等)であればよく、例えば、エンジン回転数、シフトレンジおよび燃料噴出量に基づいて車速を算出するようにしてもよい。
【0108】
また、第4実施形態の変形例として、上述の市街地走行判定手段は、少なくとも車速が所定速度(例えば40km/h)以下である場合に市街地走行と判定するようにしてもよい。
【0109】
また、上述の判定に基づいた通常冷房モードと蓄冷モードとの切り替え制御による蓄冷量の過不足の結果を、次回の判定時の補正に使用するようにしてもよい。すなわち、必要な蓄冷量Qを確保できなかった場合には、次回の判定において蓄冷量を増やす方向の補正を行う。例えば、車速が40km/h以下である場合に市街地走行と判定するようにした結果、蓄冷量不足を招いた場合には、次回の判定では、車速が45km/h以下である場合に市街地走行と判定するように補正する。また、前述の過去の一定時間を長くするように補正する。
【0110】
また、過去の車速信号に基づいて、第1実施形態で述べた、所要時間T1および停車時間T2を走行中に推定し、停車時間T2中に必要な放冷量Qを算出し、必要な放冷量Qだけを所要時間T1内に蓄冷するように、冷房モードと蓄冷モードとを切り替えるようにしてもよい。
【0111】
また、上述の速度検出手段および記憶手段を廃止して、VICS情報等の車両外部からの渋滞情報により市街地走行と判定するようにしてもよい。
【0112】
(第5実施形態)
本実施形態では、ナビゲーション装置40により、GPS等の衛星信号を受信する受信手段(位置検出手段)42からの信号に基づいて車両の現在位置を演算する。また、ナビゲーション装置40はCD−ROM等に記憶された地図情報を読み込み可能になっており、地図情報を有している。そして、この地図情報に基づいて車両の現在位置が市街地内か否かを判定する市街地走行判定手段を備えている。
【0113】
例えば、現在位置周辺の信号機の配置間隔が所定の間隔より短い場合に市街地内であると判定する。また、地図上の特定のエリアを予め市街地であると設定しておき、現在位置がこの設定されたエリア内である場合に市街地内であると判定する。また、現在位置が高速道路であれば市街地外と判定し、現在位置がインターチェンジおよびパーキングエリアまで所定距離(例えば2km)範囲内であれば市街地内と判定する。また、市街地内であり、かつ、ブレーキ操作をした場合に限り市街地走行であると判定するようにしてもよい。
【0114】
以上のように、市街地走行判定手段が市街地走行を判定した場合には蓄冷モードを選定し、市街地走行を判定しない場合には通常冷房モードを選定することにより、上記先願に比べて蓄冷量の過不足を抑制でき、エンジン停止時の冷房フィーリング向上およびエンジン動力の省動力化の両立を図ることができる。
【0115】
なお、第5実施形態の変形例として、車速、アクセル開度、エンジン回転数およびブレーキ信号から、次の信号で停車するか否かを判定し、停車すると予測される場合に、蓄冷モードを選定するようにしてもよい。
【0116】
(第6実施形態)
本実施形態では、蓄冷モード、通常冷房モードおよび放冷モードのうちいずれのモードを作動させているかの作動情報と、走行状態情報とを送信する送信手段と、他の車両の作動情報および走行状態情報を受信可能な受信手段とを備えており、他の車両との間で相互に通信可能になっている。以下に、第1の車両の後方を第2の車両が走行し、両車両がともに通常冷房モードで走行している場合を例に本実施形態の効果を説明する。
【0117】
第1の車両が通常冷房モードから蓄冷モードに切り替わった時に、第2の車両は、自車の走行状態情報および信号機情報のみならず他車の車両情報(前述の切り替わった旨と第1の車両の走行状態情報)に基づいて、自車が第1の車両の位置に到着したときに蓄冷モードに切り替える必要があるか否かを推定できる。
【0118】
そして、さらに第2の車両の後方を第3の車両が通常冷房モードで走行している場合において、第3の車両は第1および第2の車両情報から、自車が第1の車両の位置に到着したときに蓄冷モードに切り替える必要があるか否かを推定でき、このような車両情報を後方の車両に順次伝達することができる。
【0119】
(第7実施形態)
上記第1実施形態では、走行状態情報および道路情報に含まれた信号機情報に基づいて、現時点から次回の停車時までの所要時間T1を走行中に推定しているのに対し、本実施形態では、信号機情報を必要とすることなく、走行状態情報および道路情報の一例として挙げられるVICS等の渋滞情報に基づいて、上記所要時間T1を推定している。そして、推定された所要時間T1までに、次回の停車時に必要な放冷量Qを蓄冷するように、蓄冷モードの作動を制御している。
【0120】
また、上記第1実施形態では、走行状態情報および信号機情報に基づいて次回の停車時から再び発進する時までの停車時間T2を推定しているのに対し、本発明の実施にあたり、道路情報の一例として挙げられるVICS等の渋滞情報に基づいて、次回の停車時から再び発進するまでの停車時間T2を推定するようにしてもよい。
【0121】
(他の実施形態)
上記第1〜第7実施形態では、圧縮機1をオンオフ信号により断続制御することにより、蒸発器吹出温度Teが目標蒸発器吹出温度TEOに維持されるようになっているが、圧縮機1として、容量を任意に変更することができる可変容量型圧縮機1を用いて、容量制御することにより蒸発器吹出温度Teを制御するようにしてもよい。
【0122】
また、第1〜第7実施形態では、蓄冷モードと通常冷房モードとを切り換えて作動させるようにしているが、通常冷房モードのみを作動させるようにして、ステップS125の判定により蓄冷モードと判定した場合に、圧縮機1の冷媒吐出流量(質量流量)を増大させるようにして、通常冷房モードのまま蒸発器9の凝縮水蓄冷量を増大させて蓄冷するようにしてもよい。
【0123】
また、第1〜第7実施形態では、パラレルエアミックス方式により、車室内への吹出温度を制御するようにしているが、従来の通常のシリーズエアミックス方式に蓄冷モードを組み合わせるようにしてもよい。具体的には、図1の第1バイパス通路16、バイパスドア17、バイパス空気温度センサ33を廃止して、エアミックスドア19のみにより吹出温度制御を行うようにしてもよい。例えば、25℃の吸込空気を10℃の吹出空気にして冷房する場合には、25℃の吸込空気の全量を蓄冷のために蒸発器9にて−2℃に冷却した後に、ヒータコア20による再加熱により10℃の吹出空気を作り出すようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態および第2実施形態を示す全体システム構成図である。
【図2】第1実施形態における作動の概要を示すフローチャートである。
【図3】第1実施形態におけるモード選択の一例を説明する説明図である。
【図4】第1実施形態における第1目標蒸発器吹出温度の特性図である。
【図5】第1実施形態における第2目標蒸発器吹出温度の特性図である。
【図6】図2のステップS170の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係る、圧縮機の回転数と作動効率E1との関係を示す特性図である。
【図8】第2実施形態に係る、発電機の回転数と作動効率E2との関係を示す特性図である。
【図9】第2実施形態における作動の概要を示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態におけるモード選択の一例を説明する説明図である。
【図11】(a)は、本発明の第3実施形態における第1目標蒸発器吹出温度の特性図であり、(b)は、第2目標蒸発器吹出温度の特性図であり、(c)は、第4目標蒸発器吹出温度の特性図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、4…車両エンジン、9…蒸発器、9a…蓄冷器、
40…ナビゲーション装置、41…受信手段、
Q…停止時間中に必要な放冷量、T1…次回に停車となるまでの所要時間、
T2…次回にエンジンを停止させる停止時間。

Claims (5)

  1. 車両の現在位置、進行方向および速度を少なくとも含む走行状態情報を検出する走行状態検出手段(42)と、
    信号機の位置および信号切替時刻を示す信号機情報を有するナビゲーション装置(40)とを備える車両に搭載された空調装置であって、
    車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(9)と、
    車両のエンジン動力により駆動され、前記蒸発器(9)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)と、
    前記蒸発器(9)により冷却されて蓄冷する蓄冷手段(9a)とを備え、
    前記エンジンの運転時には、前記蒸発器(9)の冷却温度を低くする蓄冷モードと、前記蒸発器(9)の冷却温度を前記蓄冷モード時の冷却温度より高くする通常冷房モードとを切り替えて作動させ、
    前記エンジンの停止時には、前記蓄冷手段(9a)からの放冷により冷房する放冷モードを作動させ、
    前記走行状態情報および前記信号機情報に基づいて、現時点から次回の停車時までの所要時間(T1)および次回の停車時から再び発進する時までの停車時間(T2)を走行中に推定し、
    この推定された停車時間(T2)に基づいて、前記停車時間(T2)中に必要な放冷量(Q)を算出し、
    前記必要な放冷量(Q)だけを前記所要時間(T1)内に蓄冷するように、前記蓄冷モードの作動を制御することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記信号機情報を、前記車両の外部との無線通信により得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記蓄冷モード、前記通常冷房モードおよび前記放冷モードのうちいずれのモードを作動させているかの作動情報と、前記走行状態情報とを、他の車両との間で相互に通信可能になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記圧縮機(1)が車両の慣性動力により駆動する条件では、前記蓄冷手段(9a)の蓄冷により前記慣性動力を回収可能になっており、
    前記走行状態情報および前記信号機情報に基づいて、前記所要時間(T1)中における前記慣性動力を回収可能な時間帯(T3)を推定し、
    前記所要時間(T1)中のうち前記回収可能な時間帯(T3)を優先させて前記蓄冷モードを作動させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記車両は、前記エンジン動力および前記慣性動力のいずれかにより駆動される発電機(50)と、前記発電機(50)により充電される蓄電手段(51)とを備える車両であり、
    前記蓄電手段(51)には、少なくとも前記所要時間(T1)内に前記車両を発進させるのに必要な電力(P)が蓄電されるようになっており、
    前記走行状態情報および前記信号機情報に基づいて、前記回収可能な時間帯(T3)における前記圧縮機(1)および前記発電機(50)の回転数の変化推移をそれぞれ推定し、
    前記圧縮機(1)および前記発電機(50)の回転数の変化推移に基づいて、前記回収可能な時間帯(T3)における前記圧縮機(1)および前記発電機(50)の作動効率(E1、E2)の変化推移をそれぞれ演算し、
    前記必要な放冷量(Q)および前記必要な電力(P)がともに確保されていない場合には、前記両作動効率(E1、E2)の高効率側で前記慣性動力を回収させるように前記回収可能な時間帯(T3)を前記圧縮機(1)の駆動時間帯と前記発電機(50)の駆動時間帯とに振り分けて、前記圧縮機(1)および前記発電機(50)を駆動させることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
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