JP3931396B2 - 車両用操作表示制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用操作表示制御装置に関し、特に、車両に搭載されている複数の電子装置を一括して操作制御することができる車両用操作表示制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載されているエアコン装置やオーディオ装置やナビゲーション装置等の電子装置は、車両内に分散して適切な位置に配置されており、これらの装置に接続されている個々の操作部から操作情報を伝えるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両に搭載される電子装置の操作部が個別に分散して配置されているので、これらの操作部を操作するためには個々の装置位置やスイッチ位置を確認しながら操作しなければならなかった。このため、従来のように個別に配置された操作部では、搭乗者に煩雑な操作を強いていた。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、簡単な表示機能と操作機能によって操作性と視認性の向上に寄与することができ、かつ、複数の電子装置を一括して操作制御することができる車両用操作表示制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、車両に搭載されている複数の電子装置と接続し、これらの電子装置を一括して操作制御する車両用操作表示制御装置であって、前記複数の電子装置を制御するための制御情報を選択候補として表示する表示手段と、この選択候補を選択するために表示画面に対して上下左右方向の操作情報を入力する入力手段と、この操作情報に応じて選択された電子装置の制御情報を特徴付けして表示するように制御する表示制御手段と、この選択された制御情報を当該電子装置に出力する出力手段とを有し、前記入力手段は、前記表示画面の上下方向に回転操作が可能な円筒形状の回転体を有し、この回転体の回転度合いに応じてパルス信号を出力する回転スイッチ手段と、前記回転スイッチ手段の両端若しくは両端下部に設けられ、前記表示画面の左右方向への移動を指示する1対の左右スイッチ手段とを有し、前記表示制御手段は、前記回転スイッチ手段から出力されたパルス信号の計数度合いと前記左右スイッチ手段による左右方向への移動指示に応じて選択された所望の制御情報を特徴付けして表示するように制御することを要旨とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、前記表示制御手段は、選択された制御情報に少なくとも拡大処理、明度変更処理、表示色変更処理、覗き窓表示処理、ページ送り処理、カーソル付加処理を施すように制御することを要旨とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、前記回転スイッチ手段は、回転方向に設けられた複数のクリック位置において回転負荷が一旦重くなって停止する機構を備えることを要旨とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、上記課題を解決するため、前記表示制御手段は、電源切断時以前に選択された複数の制御情報を記憶する制御情報記憶手段を有し、電源再投入時には、既に記憶されている複数の制御情報を前記出力手段を介して複数の電子装置に出力することを要旨とする。
【0009】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、複数の電子装置を制御するための制御情報を選択候補として表示しておき、この選択候補を選択するために表示画面に対して上下左右方向の操作情報を入力し、この操作情報に応じて選択された電子装置の制御情報を特徴付けして表示するように制御すると共に、この選択された制御情報を当該電子装置に出力することで、表示画面中の制御情報の選択候補を簡単な操作で選択して電子装置に出力するようにしているので、簡単な表示機能と操作機能によって操作性と視認性の向上に寄与することができ、かつ、複数の電子装置を一括して操作制御することができる。
【0010】
また、請求項1記載の本発明によれば、表示画面の上下方向に回転操作が可能な円筒形状の回転体を有し、この回転体の回転度合いに応じてパルス信号を出力する一方、表示画面の右左方向への移動を指示し、このパルス信号の計数度合いと左右方向への移動指示に応じて選択された所望の制御情報を特徴付けして表示するように制御することで、表示画面に対して上下左右方向の操作性を向上することができ、かつ、選択された制御情報の視認性を向上することができる。
【0011】
また、請求項2記載の本発明によれば、選択された制御情報に少なくとも拡大処理、明度変更処理、表示色変更処理、覗き窓表示処理、ページ送り処理、カーソル付加処理を施すように制御することで、選択された制御情報の視認性を向上することができる。
【0012】
また、請求項4記載の本発明によれば、電源切断時以前に選択された複数の制御情報を記憶しておき、電源再投入時には、既に記憶されている複数の制御情報を複数の電子装置に出力することで、電源再投入時に行われる複数の電子装置に対する設定操作を一括して省くことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態に係る車両用操作表示制御装置の車両内での取り付け位置を示す図である。
【0015】
図1に示すように、車両用操作表示制御装置1は、車室内のインストルメントパネル3上に取り付けられており、運転席又は助手席に着席している搭乗者が自然に手を伸ばした状態で操作が可能なように配置されている。
【0016】
次に、図2は、本発明の一実施の形態に係る車両用操作表示制御装置の外観図である。
【0017】
図2に示すように、車両用操作表示制御装置1の表示系及び操作系は、車両に搭載されている複数の電子装置に設定されるべき選択候補情報を複数表示する液晶表示部5と、キートップ上に「内気循環/外気導入」マークや「DEF」マークや「リヤデフォッガ」マークや「ハザード」マーク等の表示を有するスイッチを配置するスイッチパネル7と、キートップ上に「MENU」文字や「AUX」文字や「CD」文字や「AM/FM」文字や「A/C」文字や複数の「OFF」文字等の表示を有するスイッチを配置するスイッチパネル9と、円筒形状のローラの回転度合いに応じてパルス信号を出力するローラスイッチ11と、表示されたカーソル位置を右方向に移動する右カーソルスイッチ13と、表示されたカーソル位置を左方向に移動する左カーソルスイッチ15とから構成されている。
【0018】
次に、図3は、本発明の一実施の形態に係る車両用操作表示制御装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0019】
図3において、車両用操作表示制御装置1は、ローラスイッチ11の回転をパルス信号に変換するロータリーエンコーダ17と、このパルス信号の計数度合いとカーソル位置の移動指示に応じて、液晶表示部5に表示されている選択候補情報のうち上下左右方向の所望の情報にカーソル位置を移動するように制御する制御部19と、車両に搭載されている複数の電子装置25〜35に設定されるべき選択候補情報をカーソルとともに表示する表示制御部21と、カーソル位置上の選択候補情報を制御情報として指定された電子装置に出力する通信制御部23とから構成されている。
【0020】
また、図3において、車両に搭載されている電子装置は、無線通信回線を介して着信又は発信が可能な電話器25と、車室内の空気温度を検出して所望の温度に調整するエアコン装置27と、CDドライブやテープドライブやAM/FMラジオ等を備えるオーディオ装置29と、出発地から目的地に至る走行ルートを検索してモニタ表示するナビゲーション装置31と、アクセルペダルを踏まなくても所望の設定車速を保持して走行するように制御するオートクルーズ装置33と、ドアミラーの鏡面をモータ駆動して上下左右に動かすとともに、ドアミラーを開閉駆動するドアミラー駆動装置35とから構成されている。
【0021】
さらに、図4は、本発明の一実施の形態に係る車両用操作表示制御装置に備えられたローラスイッチ11と右カーソルスイッチ13及び左カーソルスイッチ15の配置例を示す図である。その特徴は、右カーソルスイッチ13及び左カーソルスイッチ15の大きさや、形状や、配置を変更したものである。
【0022】
次に、図2〜6を参照しつつ、図3に示す車両用操作表示制御装置1の動作例を説明する。
【0023】
(動作例1)
まず、図2に示すスイッチパネル9に配置された「MENU」スイッチが押されON信号が制御部19に入力された場合には、制御部19は、車両に搭載されている複数の電子装置25〜35の名称情報を目録情報として編集し、その編集結果を表示制御部21に出力して記憶させる。この場合、図5(a)に示すように、液晶表示部5の表示画面41には1ページ分の目録情報が表示される。
【0024】
ここで、操作者がローラスイッチ11を回転操作した場合、このローラの回転度合いに応じてロータリエンコーダ17からパルス信号が出力される。このパルス信号を入力した制御部19は、このパルス信号を計数して計数度合いに応じて、表示制御部21に記憶されている目録情報を1ページ毎に順次にページ送りして表示するように制御する。この結果、図5(a)に示すような目録情報がページ送り処理して液晶表示部5に表示される。
【0025】
なお、制御部19内にカレンダ機能を有するタイマを備え、上述した目録情報に代わって、日捲りカレンダ情報を編集することで、カレンダを日捲りするような表示機能を実現することができる。
【0026】
(動作例2)
次に、図2に示すスイッチパネル9に配置された「A/C」スイッチが押されON信号が制御部19に入力した場合には、制御部19は、エアコン装置27の設定温度を表す画面情報を編集し、その編集結果を表示制御部21に出力して記憶させる。この場合、図5(b)に示すように、液晶表示部5にはエアコン装置27に設定されるべき設定温度が液晶表示部5に表示される。なお、表示画面41上の中央部には現在の設定温度が表示されるものである。
【0027】
ここで、操作者がローラスイッチ11を回転操作した場合、このローラの回転度合いに応じてロータリエンコーダ17からパルス信号が出力される。このパルス信号を入力した制御部19は、このパルス信号を計数して計数度合いに応じて、表示制御部21に記憶されている表示画面情報を回転して順次に次の設定温度を表示するように制御する。この結果、図5(b)に示すような設定温度が1度毎に画面中央に回転移動されて液晶表示部5に表示される。
【0028】
なお、液晶表示部5に表示される表示画面41は、図6(a)に示すように、選択されている中央部の設定温度のみ拡大処理して表示され、かつ、枠取り処理を施したカーソル枠を付加して表示してもよい。この場合の枠取り編集は、表示制御部21において処理されるものである。
【0029】
(動作例3)
また、図2に示すスイッチパネル9に配置された「A/C」スイッチが押されON信号が制御部19に入力した場合には、制御部19は、エアコン装置27の設定温度を表す画面情報を編集し、その編集結果を表示制御部21に出力して記憶させる。この場合、図6(b)に示すように、液晶表示部5にはエアコン装置27に設定されるべき設定温度、風速、吹き出し口等が液晶表示部5に表示される。なお、表示画面41上の中央左部には現在の設定温度がカーソル枠を付加されて表示されるものである。
【0030】
ここで、操作者がローラスイッチ11を回転操作した場合、このローラの回転度合いに応じてロータリエンコーダ17からパルス信号が出力される。このパルス信号を入力した制御部19は、このパルス信号を計数して計数度合いに応じて、表示制御部21に記憶されている表示画面情報を回転して順次に次の設定温度のみを画面中央に回転移動して表示するように制御する。この結果、図6(b)に示すような設定温度のみが1度毎に回転されて液晶表示部5に表示される。
【0031】
次に、操作者が右カーソルスイッチ13を押した場合、右カーソルスイッチ13からのON信号が制御部19に入力するので、制御部19はカーソルを右移動させるためのカーソル移動情報を表示制御部21に出力する。この場合、図6(c)に示すように、液晶表示部5に既に表示されている風速の表示枠上にカーソル枠が移動されて表示されるものである。この時点で、操作者がローラスイッチ11を回転操作した場合、風速の表示枠上をカーソル枠が上下に移動されて表示される。
【0032】
動作例1〜3のように、ローラスイッチ11は、表示画面の上下方向に回転操作が可能な円筒形状の回転体を有し、この回転体の回転度合いに応じてロータリエンコーダ17からパルス信号を出力する一方、右カーソルスイッチ13及び左カーソルスイッチ15を用いて表示画面の右左方向への移動を指示し、このパルス信号の計数度合いと左右方向への移動指示に応じて選択された所望の制御情報を特徴付けして表示するように表示制御部21で制御することで、表示画面に対して上下左右方向の操作性を向上することができ、かつ、選択された制御情報の視認性を向上することができる。
【0033】
また、動作例1〜3のように、選択された制御情報に少なくとも、制御情報を拡大する拡大処理、制御情報の明度を明るく変更する明度変更処理、制御情報の表示色を変更する表示色変更処理、覗き窓のように描画処理を施す覗き窓表示処理、制御情報を1ページ毎にページ送りするページ送り処理、外枠にカーソル枠を付加するカーソル付加処理等を施すように表示制御部21で制御することで、周囲画像に対して制御情報を特徴付けしてこの制御情報の視認性を向上することができる。
【0034】
(動作例4)
動作例2,3において、エアコン装置27に設定すべき設定温度、風速、吹き出し口等が選択された場合には、制御部19はこれらの制御情報と装置名情報を通信制御部23に引き渡し、通信制御部23から通信ケーブルを介してエアコン装置27にこれらの制御情報を送信させる。この結果、エアコン装置27は所望の設定温度、風速、吹き出し口等が設定される。
【0035】
動作例1〜4のように、複数の電子装置25〜35を制御するための制御情報を選択候補として液晶表示部5に表示しておき、この選択候補を選択するために表示画面に対して上下左右方向の操作情報をローラスイッチ11と右カーソルスイッチ13及び左カーソルスイッチ15を用いて入力し、この操作情報に応じて選択された電子装置の制御情報を拡大処理や明度変更処理や表示色変更処理や覗き窓表示処理やページ送り処理やカーソル付加処理等を表示制御部21で施して特徴付けして表示するように制御すると共に、この選択された制御情報を当該電子装置に通信制御部23から出力することで、表示画面中の制御情報の選択候補を簡単な操作で選択して電子装置に出力するようにしているので、簡単な表示機能と操作機能によって操作性と視認性の向上に寄与することができ、かつ、複数の電子装置を一括して操作制御することができる。
【0036】
(動作例5)
図3に示す車両用操作表示制御装置1の制御部19内にバッテリ(図外)によってバックアップされたメモリ部(図外)を有し、電源切断時以前に選択された複数の制御情報をこのメモリ部に記憶しておく。
【0037】
このよう構成すると、電源再投入時には、既にこのメモリ部に記憶されている複数の制御情報を複数の電子装置25〜35に出力することで、電源再投入時に行われる複数の電子装置25〜35に対する設定操作を一括して省くことができる。
【0038】
(動作例6)
動作例5と同様に、図3に示す車両用操作表示制御装置1の制御部19内にバッテリ(図外)によってバックアップされたメモリ部(図外)を有し、複数の電子装置の名称とそれらに対応する個々の制御情報の使用頻度数をこのメモリ部に記憶しておく。
【0039】
このよう構成すると、電源再投入時には、既にこのメモリ部に記憶されている使用頻度数が大きい数値を有する電子装置や制御情報を優先して表示し、それぞれの電子装置25〜35に使用頻度数の大きい制御情報を出力することで、電源再投入時に行われる複数の電子装置25〜35に対する設定操作を一括して省くことができ、かつ、最適な装置設定を行うことができる。
【0040】
次に、図7〜13を参照しつつ、車両用操作表示制御装置1の操作性を向上するための機構的構成を説明する。
【0041】
(機構例1)
図7(a)、(b)は、車両用操作表示制御装置1のローラスイッチ11が取り付けられている操作面に、パームレスト43を設けたことを示す図である。
【0042】
同図に示すように、パームレスト43の上面に操作者の手を置けるように構成したので、パームレスト43の上面で操作者の手を支えることができる。このため、ローラスイッチ11に対する操作者の手の動作を安定して支えることができる。この結果、操作時に生じる腕の疲労を低減することができる。また、車両が走行中に搭乗者が操作した場合でも、確実な操作を行うことができる。
【0043】
(機構例2)
図8(a)、(b)は、車両用操作表示制御装置1のローラスイッチ11が取り付けられている操作面のパームレスト43中央にグリップ穴45を設けたことを示す図である。
【0044】
パームレスト43中央のグリップ穴45に操作者の手を挿入し、手前に引き出せるように構成したので、図8(b)に示すように、長く引き出されたパームレスト43の上面のグリップ穴45上に操作者の手を置いて支えることができる。このため、ローラスイッチ11に対する操作者の手の動作を安定して支えることができる。この結果、操作時に生じる腕の疲労を低減することができる。また、車両が走行中に搭乗者が操作した場合でも、確実な操作を行うことができる。
【0045】
(機構例3)
図9(a)は、車両用操作表示制御装置1のローラスイッチ11が取り付けられている操作面のパームレスト43中央にへこみ部46を設けたことを示す図である。
【0046】
パームレスト43中央のへこみ部46に操作者の手を置けるように構成したので、パームレスト43の上面のへこみ部46に操作者の手を置いて支えることができる。このため、ローラスイッチ11に対する操作者の手の動作を安定して支えることができる。この結果、操作時に生じる腕の疲労を低減することができる。また、車両が走行中に搭乗者が操作した場合でも、確実な操作を行うことができる。
【0047】
(機構例4)
図9(b)は、車両用操作表示制御装置1のローラスイッチ11が取り付けられている操作面のパームレスト43を伸縮自在に摺動可能に構成したことを示す図である。
【0048】
パームレスト43を伸縮自在に摺動可能に構成したので、図9(b)に示すように、長く引き出されたパームレスト43とローラスイッチ11との間に開いた溝上に操作者の手を置いて支えることができる。
【0049】
このため、ローラスイッチ11に対する操作者の手の動作を安定して支えることができる。また、車両用操作表示制御装置1を使用していない場合には、ローラスイッチ11下の収納空間にパームレスト43を収納しておけるので、装置の収納性を向上することができる。この結果、搭乗者が車両に乗降する際のウオークスルー性を向上することができる。
【0050】
(機構例5)
図9(c)は、車両用操作表示制御装置1のパームレスト43が表示面に対して回転自在に構成され、パームレスト43が表示面側に閉じている閉状態を示す図である。
【0051】
図9(c)に示すように、パームレスト43が表示面に対して回転自在に構成されるので、車両用操作表示制御装置1を使用していない場合には、パームレスト43を表示面側に閉じて収納しておけるので、装置の収納性を向上することができる。この結果、搭乗者が車両に乗降する際のウオークスルー性を向上することができる。
【0052】
(機構例6)
図10(a)は、車両用操作表示制御装置1のローラスイッチ11前後にガイド溝47を設けたことを示す斜視図である。また、図10(b)は、車両用操作表示制御装置1のローラスイッチ11左右に左ブロック49と右ブロック51を設けたことを示す上面図である。
【0053】
図10(a)に示すように、ローラスイッチ11前後の操作面に操作者の指を誘導するためのガイド溝47と、左カーソルスイッチ15とローラスイッチ11との間に回転しない左ブロック49を設けている。さらに、図10(b)に示すように、右カーソルスイッチ13とローラスイッチ11との間に回転しない右ブロック51を設けている。このため、図10(b)に示すように、操作者が手を伸ばして操作面上のガイド溝47に接触した時点から、ローラスイッチ11まで操作者の指を誘導することができるので、正確に操作ポジションに位置決めすることができる。この結果、スイッチの誤操作を防止することができる。
【0054】
(機構例7)
図11(a)は、車両用操作表示制御装置1のローラスイッチ11が回転した場合のクリック位置1〜5を示す断面図である。また、図11(b)は、車両用操作表示制御装置1のローラスイッチ11が回転した場合に液晶表示部5に表示される選択肢1〜5の表示位置を示す図である。
【0055】
図11(a)に示すように、ローラスイッチ11が回転した場合に、このクリック位置で一旦回転負荷が重くなって停止するように機構部を構成する。一方、図11(b)に示すように、液晶表示部5の表示画面41に選択肢1〜5を表示させる。
【0056】
ここで、操作者がローラスイッチ11を回転操作した場合、いずれかのクリック位置で一旦回転負荷が重くなってローラが停止する。このローラの回転度合いに応じてロータリエンコーダ17からパルス信号が出力される。このパルス信号を入力した制御部19は、このパルス信号を計数して計数度合いに応じて、クリック位置1〜5を生成する。
【0057】
次に、表示制御部21に記憶されている表示画面41上の選択肢1〜5に対応付けて、現在のクリック位置の番号に対応する選択肢の番号のみを斜線表示する。この結果、図11(b)に示すように、選択肢4のみが斜線となって、液晶表示部5に表示される。
【0058】
このように、ローラスイッチ11を1回のストロークで回転できる角度内に複数のクリック位置を割り付け、このクリック位置の個数分だけ表示画面41上の選択肢を表示しておき、クリック位置の番号を表示制御部21に引き渡すようにすることで、1回の操作で複数の選択肢から所望の1つを選択することができる。この結果、ローラスイッチ11に対する回転感覚と表示画面とを連動することができ、操作性と視認性を向上することができる。
【0059】
(機構例8)
図12は、車両用操作表示制御装置1の他のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0060】
その特徴は、図3に示す車両用操作表示制御装置1に、GPS受信器を有し、現在の車両位置を検出する位置検出器61と、ジャイロを有し、現在の車両方位を検出する方位検出器63と、現在の車両傾斜角を検出する傾斜検出器65と、現在の日時を計時する時計部67と、液晶表示部5の表示姿勢を回転自在に調整する姿勢調整装置69とを付加したことにある。
【0061】
なお、図12においては、姿勢調整装置69を液晶表示部5に付加しているが、この姿勢調整装置69を車両用操作表示制御装置1の底部に回転自在に取り付けてもよい。
【0062】
ここで、制御部19は、位置検出器61と方位検出器63及び時計部67から出力される車両位置と車両方位及び日時に基づいて、現在の太陽位置を算出する。次に、この太陽位置に対して、傾斜検出器65から出力される車両傾斜角を減算し、現在の車両位置に対する太陽位置を補正する。次に、補正後の太陽位置に基づいて、最も見易い液晶表示部5の最適角度を算出する。次に、制御部19は、算出された最適角度を姿勢調整装置69に出力し、液晶表示部5の表示姿勢を調整するので、図13に示すように、車両用操作表示制御装置1の角度はZ軸を中心として最適角度に調整される。この結果、車室内に入射する太陽光によって生じていた眩惑を防止することができ、表示画面の視認性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車両用操作表示制御装置の車両内での取り付け位置を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る車両用操作表示制御装置の外観図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る車両用操作表示制御装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る車両用操作表示制御装置に備えられたローラスイッチ11と右カーソルスイッチ13及び左カーソルスイッチ15の配置例を示す図(a),(b),(c)である。
【図5】液晶表示部5に表示される目録情報にページ送り処理を施した図(a)と、設定温度のみが1度毎に回転表示される図(b)である。
【図6】選択された設定温度のみ拡大処理されたことを示す図(a)と、表示画面に設定温度、風速、吹き出し口が表示されたことを示す図(b),(c)である。
【図7】ローラスイッチ11が取り付けられている操作面の斜視図(a)と、側面図(b)である。
【図8】ローラスイッチ11が取り付けられている操作面のパームレスト43中央にグリップ穴45を設けたことを示す斜視図(a)と、側面図(b)である。
【図9】操作面のパームレスト43中央にへこみ部46を設けたことを示す図(a)と、操作面のパームレスト43を伸縮自在に摺動可能なように構成したことを示す図(b)と、パームレスト43が表示面側に閉じている閉状態を示す図(c)である。
【図10】ローラスイッチ11前後にガイド溝47を設けたことを示す斜視図(a)と、ローラスイッチ11左右に左ブロック49と右ブロック51を設けたことを示す上面図(b)である。
【図11】ローラスイッチ11が回転した場合のクリック位置1〜5を示す断面図(a)と、ローラスイッチ11が回転した場合に液晶表示部5に表示される選択肢1〜5の表示位置を示す図(b)である。
【図12】車両用操作表示制御装置1の他のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図13】車両用操作表示制御装置1の角度がZ軸を中心として最適角度に調整されることを示す図である。
【符号の説明】
5 液晶表示部
11 ローラスイッチ
13 右カーソルスイッチ
15 左カーソルスイッチ
19 制御部
21 表示制御部
23 通信制御部
Claims (5)
- 車両に搭載されている複数の電子装置と接続し、これらの電子装置を一括して操作制御する車両用操作表示制御装置であって、
前記複数の電子装置を制御するための制御情報を選択候補として表示する表示手段と、
この選択候補を選択するために表示画面に対して上下左右方向の操作情報を入力する入力手段と、
この操作情報に応じて選択された電子装置の制御情報を特徴付けして表示するように制御する表示制御手段と、
この選択された制御情報を当該電子装置に出力する出力手段とを有し、
前記入力手段は、
前記表示画面の上下方向に回転操作が可能な円筒形状の回転体を有し、この回転体の回転度合いに応じてパルス信号を出力する回転スイッチ手段と、
前記回転スイッチ手段の両端若しくは両端下部に設けられ、前記表示画面の左右方向への移動を指示する1対の左右スイッチ手段とを有し、
前記表示制御手段は、
前記回転スイッチ手段から出力されたパルス信号の計数度合いと前記左右スイッチ手段による左右方向への移動指示に応じて選択された所望の制御情報を特徴付けして表示するように制御することを特徴とする車両用操作表示制御装置。 - 前記表示制御手段は、
選択された制御情報に少なくとも拡大処理、明度変更処理、表示色変更処理、覗き窓表示処理、ページ送り処理、カーソル付加処理を施すように制御することを特徴とする請求項1記載の車両用操作表示制御装置。 - 前記回転スイッチ手段は、回転方向に設けられた複数のクリック位置において回転負荷が一旦重くなって停止する機構を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用操作表示制御装置。
- 前記表示制御手段は、
電源切断時以前に選択された複数の制御情報を記憶する制御情報記憶手段を有し、
電源再投入時には、既に記憶されている複数の制御情報を前記出力手段を介して複数の電子装置に出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1項記載の車両用操作表示制御装置。 - 前記入力手段が取り付けられる操作面に設けられ、上面において操作者の手を支持するパームレストを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1項に記載の車両用操作表示制御装置。
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