JP3930675B2 - 車輪軸受装置およびその軸受すきま管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車輪を回転自在に支持するための車輪軸受装置、および、その車輪軸受装置における軸受すきまの管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−44319号公報には、図12に示すように、軸受装置の組立加工時に軸受を回転させてトルクを測定し、予圧設定を行なう技術が記載されている。
【0003】
図12(a)は組合せ軸受1に取り付けられた予圧モニタ装置の構成を概略的に示す図である。予圧モニタ装置4は、フランジ部2a上方の外輪2側面と接触するゴム部材が取り付けられた歯車5、歯車5と歯合する外輪回転用歯車6、歯車6を回転駆動するモータ7、モータ7の回転トルクを検出するトルク検出器8、および検出された回転トルクを予め設定された所定値と比較する判定器9を有する。トルク検出器9としては、電力計が用いられる。
【0004】
予圧モニタ装置4では、モータ7を駆動し、歯車6,5を介して外輪2を回転させ、外輪2の回転トルクをトルク検出器8で検出し、検出された回転トルクに基づいて予圧を測定し、測定された予圧が予め設定された所定値、つまり組合せ軸受1に適した予圧に達した場合、揺動型かしめ装置3を後退させる。そして、揺動型かしめ装置3によるかしめ加工を終了した後も回転トルクを監視して予圧量が適正であることを確認する。
【0005】
図12(b)は、かしめ加工時間t(横軸)に対する揺動型かしめ装置3のかしめ型3aの位置AおよびトルクT(縦軸)の変化を示すグラフである。揺動型かしめ装置3のかしめ型3aの位置Aを徐々に降下させてかしめ加工を開始すると、ある時点t0 から組合せ軸受1に予圧が加わり回転トルクTが変動し始める。その変動幅が予め設定された所定幅Δにまで達すると(時点t1 )、組合せ軸受1に適した予圧が加わったと判断してかしめ加工を終了する。これにより、かしめ型3aの位置Aを原点に復帰させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の技術では、かしめ加工が完了した後に実際どれだけの予圧が付与されたかを直接的に予圧量で確認できない。トルクの変化点を把握して予圧の掛かり始めを感知する場合、トルクは回転数に依存し、また、トルクばらつきも大きく、正確な予圧量を測定することはできない。図12(a)に示される組合せ軸受1ではシールを装着してあるが、予圧量は同じでもシールの有無によってトルクは変化する。
【0007】
そこで、本発明は、適正な予圧量が保証された車輪軸受装置を提供するため、トルク等を媒介として間接的に予圧量を把握するのではなく、予圧量と直接的な相関関係にある軸受アキシャルすきまを実測してすきま管理を行なえるようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車輪軸受装置の組立過程において実測した値に基づいて組立後の負の軸受アキシャルすきまを管理することにより、適正な予圧量が保証された車輪軸受装置を提供するものである。
【0009】
本発明によるすきま管理の基本構想は次のとおりである。まず、車輪軸受装置の組立の過程で、内方部材(車軸と内側軌道輪または車軸と外側継手部材)の圧入過程の途中で圧入を一旦止め、その状態で、軸受アキシャルすきまδ0と、車軸と内側軌道輪または外側継手部材との組立幅T0を測定する。次に、圧入を続行し、圧入を完了した状態で、組立幅T1を測定し、軸受アキシャルすきまδ1=δ0−(T0−T1)を求める。続いて、かしめを行ない、かしめ後の組立幅T2を測定する。かしめにより軸受アキシャルすきまが減少するため予圧量は増加するが、そのすきま減少量(予圧増加量)はT1−T2で表される。かしめを完了した最終組立品における軸受アキシャルすきま(予圧量)δ2は式δ2=δ1 −(T1−T2)で求められる。なお、内側軌道輪をかしめにより固定すると、内側軌道輪が軸方向のみならず半径方向にも変形して軸受アキシャルすきまに影響を与えることがあるため、そのような内側軌道輪の変形量を予め測定しておき、その値をアキシャル方向に換算して軸受アキシャルすきまの実測値に加味することにより、さらに正確なすきま管理が達成される。
【0012】
請求項1の発明は、外周に車体に取り付けるための第一のフランジを有し、内周に複列の外輪軌道を有する外方部材と、外周に車輪を取り付けるための第二のフランジを有し、外周に複列の内輪軌道を有する内方部材と、上記外輪軌道と上記内輪軌道との間に介在する複列の転動体とからなり、上記内方部材が、上記第二のフランジを有する車軸と、上記車軸に圧入するとともに上記車軸の端部をかしめることによって固定された内側軌道輪とで構成され、かつ、上記複列の内輪軌道が上記車軸と上記内側軌道輪とに配分的に配置された車輪軸受装置を製造する方法であって、上記内側軌道輪を上記車軸に圧入するに際し、軸受アキシャルすきまが正の状態で圧入を一旦止め、この状態における上記車軸の基準面と上記内側軌道輪の基準面との間の軸方向寸法T0と初期軸受アキシャルすきまδ0を測定し、上記内側軌道輪の圧入を続行し、上記内側軌道輪の圧入完了後、上記車軸の基準面と上記内側軌道輪の基準面との間の軸方向寸法T1を測定し、圧入完了後の軸受アキシャルすきまδ1を式δ1=δ0−(T0−T1)に基づいて求め、上記車軸の端部をかしめて上記内側軌道輪を固定し、かしめ後に上記車軸の基準面と上記内側軌道輪の基準面との間の軸方向寸法T2を測定し、かしめ後の軸受アキシャルすきまδ2を式δ2=δ1 −(T1−T2)に基づいて求めることを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、外周に車体に取り付けるための第一のフランジを有し、内周に複列の外輪軌道を有する外方部材と、外周に車輪を取り付けるための第二のフランジを有し、外周に複列の内輪軌道を有する内方部材と、上記外輪軌道と上記内輪軌道との間に介在する複列の転動体とからなり、上記内方部材が、上記第二のフランジを有する車軸と、上記車軸と嵌合するとともにかしめによって固定された等速自在継手の外側継手部材とで構成され、かつ、上記複列の内輪軌道が上記車軸と上記外側継手部材とに配分的に配置された車輪軸受装置を製造する方法であって、上記車軸に上記外側継手部材を圧入するに際し、軸受アキシャルすきまが正の状態で圧入を一旦止め、上記車軸の基準面と上記外側継手部材の基準面との間の軸方向寸法T0と軸受アキシャルすきまδ0を測定し、圧入を続行し、圧入完了後、上記車軸の基準面と上記外側継手部材の基準面との間の軸方向寸法T1を測定し、圧入完了後のアキシャルすきまδ1を式δ1=δ0−(T0−T1)に基づいて求め、かしめによって上記車軸と上記外側継手部材を固定し、かしめ後、上記車軸の基準面と上記外側継手部材の基準面との間の軸方向寸法T2を測定し、かしめ後のアキシャルすきまδ2を式δ2=δ1 −(T1−T2)に基づいて求めることを特徴とする。
【0017】
請求項1または2に記載の車輪軸受装置の製造方法において、上記車軸の基準面を、請求項3の発明のように上記第二のフランジのフランジ面としてもよく、あるいは、請求項4の発明のように上記第二のフランジ側の端面としてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1に示す車輪軸受装置は、内周に複列の外輪軌道12を有する外方部材10と、外周に複列の内輪軌道22,32を有する内方部材(20,30)と、外輪軌道12と内輪軌道22,32との間に転動自在に介在した複列のボール40とを主要な構成要素としている。
【0020】
外方部材10は外周にフランジ14を一体に有し、このフランジ14を介して車体の懸架装置(図示省略)に取り付けられる。内方部材(20,30)はここでは車軸20と内側軌道輪30とで構成されている。車軸20の一端側の外周には車輪(図示省略)を取り付けるためのフランジ24が一体に周設され、フランジ24の円周方向等分位置にホイールディスクを締結するためのハブボルト25を植え込んである。車軸20の他端側の外周には内側軌道輪30と嵌合するための小径円筒部26が形成されている。内側軌道輪30は車軸20の小径円筒部26に圧入され、小径円筒部26の端部を符号29で示すようにかしめることにより、小端面36を小径円筒部26の肩部27と突き合わせた状態で固定される。したがって、この車輪軸受装置により、車輪と一体となる内方部材(20,30)が外方部材10に対して回転自在に支持されることとなる。
【0021】
なお、図示の車輪軸受装置は従動輪用であるが、後述する実施の形態のように車軸20を等速自在継手と一体化することによって駆動輪用となすことも可能である。図1中、符号42はボール40を保持するための保持器を示す。また、軸受内部に充填された潤滑グリースの漏洩を防止するとともに外部から異物や泥水等が侵入するのを防止するためにシール44,46を取り付けてある。
【0022】
車輪軸受装置における軸受アキシャルすきまをδ2 とすると、この軸受アキシャルすきまδ2 は負の値であって直接計測することが不可能であるにも拘らず、以下に述べるように、車輪軸受装置の組立過程において、トルクその他のパラメータを媒介とすることなく実測され、そうすることによって当該車輪軸受装置の予圧が適正に管理される。
【0023】
まず、図2に示すように、車輪軸受装置の組立過程において、内側軌道輪30を車軸20の小径円筒部26に圧入し、内側軌道輪30の小端面36が車軸20の小径円筒部26の肩部27に当接する手前で圧入を一旦止める。この時点では、内側軌道輪30の大端面34を所定の位置まで圧入すると、内側軌道輪30の小端面36と車軸20の小径円筒部26の肩部27との間に所定の間隔Sが残る。また、軸受アキシャルすきまは正である。この状態で、内側軌道輪30の基準面(大端面34)から車軸20の基準面(フランジ面24’)までの軸方向寸法T0 を測定し、さらに、外方部材10の軸方向の振れ量から初期軸受アキシャルすきまδ0 を測定する。
【0024】
続いて、圧入を続行し、図3に示すように、内側軌道輪30の小端面36を車軸20の肩部27に当接させて圧入を完了する。圧入完了後、内側軌道輪30の基準面34から車軸20の基準面24’までの軸方向寸法T1 を測定する。そして、このときの軸受アキシャルすきまδ1 を式δ1 =δ0 −(T0 −T1 )より求める。
【0025】
次に、車軸20の端部28を図1に符号29で示すように折り曲げてかしめて内側軌道輪30を固定する。そして、かしめ後の内側軌道輪30の基準面34と車軸20の基準面24′との間の軸方向寸法T2を測定し、このときの軸受アキシャルすきまδ2を式δ2=δ1 −(T1−T2)より求める。
【0026】
このようにして、実測値に基づき、かしめ後の軸受アキシャルすきまδ2 の正確な値が求められる。したがって、軸受アキシャルすきまδ2 に対応する予圧量も正確に管理することができる。
【0027】
なお、軸方向寸法(組立幅)T0 、T1 、T2 を測定するための基準面としては、車軸20のフランジ24のフランジ面24’と内側軌道輪30の大端面34を基準面として測定を行う場合を例にとって述べたが、車軸20についてはフランジ面24’に代えて端面20’を基準面として測定を行なってもよく、その場合でも上述と同様の結果となる。
【0028】
図4は駆動輪用の車輪軸受装置に適用した実施の形態を示し、この実施の形態では車軸20と等速自在継手の外側継手部材50とが一体化しており、内側軌道輪30は外側継手部材50と嵌合している。内側軌道輪30が車軸20と嵌合しない分、小径円筒部(26:図1参照)が不要となり、車軸20の最小外径を大きくとることができる。その結果、車軸20のスプライン孔部21および外側継手部材50のスプライン軸部57の大径化と、それに伴って図示するような外側継手部材50の中空化が可能となり、軽量化を図ることができる。この実施の形態の車輪軸受装置における軸受アキシャルすきまδ2 も、次に述べるように、車輪軸受装置の組立過程において、トルクその他のパラメータを媒介とすることなく実測され、そうすることによって当該車輪軸受装置の予圧が適正に管理される。
【0029】
まず、車輪軸受装置の組立過程において、図5に示すように、外側継手部材50のステム部(55,56,57,58)を内側軌道輪30および車軸20に挿入し、スプライン軸部57を車軸20のスプライン孔部21と部分的に嵌合させるとともに、圧入部55,56をそれぞれ内側軌道輪30および車軸20の圧入部23に部分的に圧入する。そして、外側継手部材50の突合せ面54が内側軌道輪30の大端面34に当接する手前で圧入を一旦止める。(このとき車軸20の端面27’と内側軌道輪30の小端面36とが当接しているものとする。)この時点では、外側継手部材50を所定の位置まで圧入すると、外側継手部材50の突合せ面54と内側軌道輪30の大端面34との間に所定の間隔Sがあり、また、軸受アキシャルすきまは正である。この状態で、外側継手部材50の基準面(肩面53)から車軸20の基準面(フランジ面24’)までの軸方向寸法T0 を測定し、さらに、外方部材10の軸方向の振れ量から初期軸受アキシャルすきまδ0 を測定する。
【0030】
続いて、圧入を続行し、図6に示すように、外側継手部材50の突合せ面54と内側軌道輪30の大端面34とを当接させて圧入を完了する。圧入完了後、外側継手部材50の基準面53から車軸20の基準面24´までの軸方向寸法T1を測定する。そして、このときの軸受アキシャルすきまδ1を式δ1=δ0−(T0−T1)より求める。
【0031】
次に、外側継手部材50のステム部の端部58を図4に符号59で示すように折り曲げてかしめる。そして、かしめ後の内側軌道輪30の基準面34と車軸20の基準面24′との間の軸方向寸法T2を測定し、このときの軸受アキシャルすきまδ2を式δ2=δ1 −(T1−T2)より求める。
【0032】
このようにして、実測値に基づき、かしめ後の軸受アキシャルすきまδ2 の正確な値が求められる。したがって、軸受アキシャルすきまδ2 に対応する予圧量も正確に管理することができる。
【0033】
なお、軸方向寸法(組立幅)T0 、T1 、T2 を測定するための基準面としては、車軸20のフランジ24のフランジ面24’と外側継手部材50の肩面53を基準面として測定を行う場合を例にとって述べたが、車軸20については端面20’を基準面として、また、外側継手部材50については外径に新たな基準面を設けて測定を行なってもよい。
【0034】
図7は駆動輪用の車輪軸受装置のさらに別の実施の形態を示す。この実施の形態では上述の実施の形態における内側軌道輪30が省略され、内側軌道輪30に形成されていた内輪軌道32に相当する内輪軌道(インボード側インナレース)52が外側継手部材50に直接形成されている。すなわち、この車輪軸受装置は、内周に複列の外輪軌道12を有する外方部材10と、外周に複列の内輪軌道22,52を有する内方部材(20,50)と、外輪軌道12と内輪軌道22,52との間に転動自在に介在した複列のボール40とを主要な構成要素としている。図1および図4に関連して既に述べた要素と同一の部品ないし部位には同一の符号を付し、重複した説明は省略することとする。
【0035】
ここでは内方部材(20,50)は車軸20と等速自在継手の外側継手部材50とで構成されている。車軸20の他端側の外周には外側継手部材50と嵌合するための圧入部23が形成されている。外側継手部材50は車軸20の圧入部23に圧入され、ステム部の端部を符号59で示すようにかしめることにより、突合せ面54を車軸20の端面27’と当接させた状態で固定される。したがって、この車輪軸受装置により、車輪と一体となる内方部材(20,50)が外方部材10に対して回転自在に支持されることとなる。
【0036】
この実施の形態の車輪軸受装置における軸受アキシャルすきまδ2 も上述の実施の形態の場合と基本的に同様であって、車輪軸受装置の組立過程において、トルクその他のパラメータを媒介とすることなく実測され、そうすることによって当該車輪軸受装置の予圧が適正に管理される。
【0037】
まず、図8に示すように、車輪軸受装置の組立過程において、外側継手部材50のステム部を車軸20に挿入し、圧入部56およびスプライン軸部57をそれぞれ車軸20の圧入部23およびスプライン孔部21に部分的に進入させ、外側継手部材50の突合せ面54が車軸20の端面27’に当接する手前で圧入を一旦止める。この時点では、外側継手部材50の突合せ面54と車軸20の端面27’との間に所定の間隔Sがあり、また、軸受アキシャルすきまは正である。この状態で、外側継手部材50の基準面(肩面53)から車軸20の基準面(フランジ面24’)までの軸方向寸法T0 を測定し、さらに、外方部材10の軸方向の振れ量から初期軸受アキシャルすきまδ0 を測定する。
【0038】
続いて、圧入を続行し、図9に示すように、外側継手部材50の突合せ面54と車軸20の端面27’とを当接させて圧入を完了する。圧入完了後、外側継手部材50の基準面53から車軸20の基準面24’までの軸方向寸法T1 を測定する。そして、このときの軸受アキシャルすきまδ1 を式δ1 =δ0 −(T0 −T1 )より求める。
【0039】
次に、図10に示すように、予圧および圧入力を支える受け台60で外側継手部材50を支持した状態で、車軸20のフランジ24を押圧して予圧をかけておき、外側継手部材50のステム部の端部58を符号59で示すように折り曲げてかしめる。そして、かしめ後の外側継手部材50の基準面53と車軸20の基準面24′との間の軸方向寸法T2を測定し(図7)、このときの軸受アキシャルすきまδ2を式δ2=δ1 −(T1−T2)より求める。
【0040】
このようにして、実測値に基づき、かしめ後の軸受アキシャルすきまδ2 の正確な値が求められる。したがって、軸受アキシャルすきまδ2 に対応する予圧量も正確に管理することができる。
【0041】
ここでも、軸方向寸法(組立幅)T0 、T1 、T2 を測定するための基準面として車軸20のフランジ24のフランジ面24’と外側継手部材50の肩面53を基準面として測定を行う場合を例にとって述べたが、車軸20についてはフランジ24側の端面20’を基準面として、また、外側継手部材50については図7ないし図9に破線で例示するような新たな基準面53’を設けて測定を行なってもよい。
【0042】
また、かしめ加工の態様としては、図1、図4、図7、図10に関連して既述したように端部28,58を折り曲げてかしめを行なうかしめ加工のほか、図4および図7の実施の形態の変形例として図11に符号59’で示すように、外側継手部材50の軸端部の外周をしごくことによってかしめ加工を行なうこともできる。もちろん図12に示されるようないわゆる揺動型かしめ加工装置を用いたかしめ加工を採用することも可能である。
【0043】
以上説明したように、本発明は、車輪軸受装置の組立すなわち製造過程において実測した値に基づいて組立後の負の軸受アキシャルすきまを管理することにより、適正な予圧量が保証された車輪軸受装置を提供するものである。そして、当該製造方法は、まず、圧入過程の途中で圧入を一旦止め、その状態で、軸受アキシャルすきまδ0と、車軸と内側軌道輪または外側継手部材との組立幅T0を測定する。次に、圧入を続行し、圧入を完了した状態で、組立幅T1を測定し、軸受アキシャルすきまδ1=δ0−(T0−T1)を求める。続いて、かしめを行ない、かしめ後の組立幅T2を測定する。かしめにより軸受アキシャルすきまが減少するため予圧量は増加するが、そのすきま減少量(予圧増加量)はT1−T2で表される。かしめを完了した最終組立品における軸受アキシャルすきま(予圧量)δ2は次式δ2=δ1 −(T1−T2)で求められる。このように、車輪軸受装置の組立過程において組立幅(T0,T1,T2)および初期軸受アキシャルすきまδ0を実測して予圧管理を行なうことにより、すべての製品につき適正な予圧量を管理、保証することができ、製品の信頼性が大幅に向上する。
【0044】
したがって、本発明の方法によって製造された車輪軸受装置は、上記従来のもののようにトルクを換算して間接的に予圧量を把握するのではなく、直接的に予圧量(軸受アキシャルすきま)を測定することができるため、完成品すべての予圧量を100%工程内で管理し、出荷保証できる高信頼性を具備するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す車輪軸受装置の縦断面図である。
【図2】図1の車輪軸受装置の圧入過程の縦断面図である。
【図3】図1の車輪軸受装置の圧入完了時の縦断面図である。
【図4】別の実施の形態を示す車輪軸受装置の縦断面図である。
【図5】図4の車輪軸受装置の圧入過程の縦断面図である。
【図6】図4の車輪軸受装置の圧入完了時の縦断面図である。
【図7】さらに別の実施の形態を示す車輪軸受装置の縦断面図である。
【図8】図7の車輪軸受装置の圧入過程の縦断面図である。
【図9】図7の車輪軸受装置の圧入完了時の縦断面図である。
【図10】かしめ加工方法を例示する縦断面図である。
【図11】別のかしめ加工方法を例示する縦断面図である。
【図12】(a)は従来の技術を説明するための概略図、(b)はかしめ加工時間tに対する揺動型かしめ装置のかしめ位置AおよびトルクTの変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 外方部材
12 外輪軌道(アウタレース)
14 フランジ
18 端面
20 車軸(内方部材)
20’ 端面
22 内輪軌道(アウトボード側インナレース)
23 圧入部
24 フランジ
24’ フランジ面
25 ハブボルト
26 小径円筒部
27 肩部
27’ 端面
28 端部
29 かしめ部(かしめ後の端部)
30 内側軌道輪(内方部材)
32 内輪軌道(インボード側インナレース)
34 大端面
36 小端面
40 ボール
42 保持器
44 シール
46 シール
50 外側継手部材
51 マウス部
51’ 端面
52 内輪軌道(インボード側インナレース)
53 肩面
54 突合せ面
55 圧入部
56 圧入部
57 スプライン軸部
58 端部
59 かしめ部(かしめ後の端部)
60 受け台
Claims (4)
- 外周に車体に取り付けるための第一のフランジを有し、内周に複列の外輪軌道を有する外方部材と、外周に車輪を取り付けるための第二のフランジを有し、外周に複列の内輪軌道を有する内方部材と、上記外輪軌道と上記内輪軌道との間に介在する複列の転動体とからなり、上記内方部材が、上記第二のフランジを有する車軸と、上記車軸に圧入するとともに上記車軸の端部をかしめることによって固定された内側軌道輪とで構成され、かつ、上記複列の内輪軌道が上記車軸と上記内側軌道輪とに配分的に配置された車輪軸受装置を製造する方法であって、
上記内側軌道輪を上記車軸に圧入するに際し、軸受アキシャルすきまが正の状態で圧入を一旦止め、
この状態における上記車軸の基準面と上記内側軌道輪の基準面との間の軸方向寸法T0と初期軸受アキシャルすきまδ0を測定し、
上記内側軌道輪の圧入を続行し、
上記内側軌道輪の圧入完了後、上記車軸の基準面と上記内側軌道輪の基準面との間の軸方向寸法T1を測定し、
圧入完了後の軸受アキシャルすきまδ1を式δ1=δ0−(T0−T1)に基づいて求め、
上記車軸の端部をかしめて上記内側軌道輪を固定し、
かしめ後に上記車軸の基準面と上記内側軌道輪の基準面との間の軸方向寸法T2を測定し、
かしめ後の軸受アキシャルすきまδ2を式δ2=δ1 −(T1−T2)に基づいて求める車輪軸受装置の製造方法。 - 外周に車体に取り付けるための第一のフランジを有し、内周に複列の外輪軌道を有する外方部材と、外周に車輪を取り付けるための第二のフランジを有し、外周に複列の内輪軌道を有する内方部材と、上記外輪軌道と上記内輪軌道との間に介在する複列の転動体とからなり、上記内方部材が、上記第二のフランジを有する車軸と、上記車軸と嵌合するとともにかしめによって固定された等速自在継手の外側継手部材とで構成され、かつ、上記複列の内輪軌道が上記車軸と上記外側継手部材とに配分的に配置された車輪軸受装置を製造する方法であって、
上記車軸に上記外側継手部材を圧入するに際し、軸受アキシャルすきまが正の状態で圧入を一旦止め、
上記車軸の基準面と上記外側継手部材の基準面との間の軸方向寸法T0と軸受アキシャルすきまδ0を測定し、
圧入を続行し、
圧入完了後、上記車軸の基準面と上記外側継手部材の基準面との間の軸方向寸法T1を測定し、
圧入完了後のアキシャルすきまδ1を式δ1=δ0−(T0−T1)に基づいて求め、
かしめによって上記車軸と上記外側継手部材を固定し、
かしめ後、上記車軸の基準面と上記外側継手部材の基準面との間の軸方向寸法T2を測定し、
かしめ後のアキシャルすきまδ2を式δ2=δ1 −(T1−T2)に基づいて求める車輪軸受装置の製造方法。 - 上記車軸の基準面を上記第二のフランジのフランジ面とした請求項1または2の車輪軸受装置の製造方法。
- 上記車軸の基準面を上記第二のフランジ側の端面とした請求項1または2の車輪軸受装置の製造方法。
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