JP3930664B2 - デッキクレーン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、母船に搭載された艇を吊り下げ、回収するデッキクレーンの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から母艦に搭載した小型艇を、海上へ吊り下げまたは回収する装置としてデッキクレーンが採用されている。
【0003】
このデッキクレーンでは、甲板に載置した搭載艇を吊り下げるトップシーブを備えたブームと、このブームを旋回させる旋回装置を備え、旋回装置としてはブーム側に設けた歯車を、油圧モータのピニオンなどに歯合させ、油圧モータの回転によってブームを旋回させるものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、ブーム側を旋回させるための歯車機構をデッキクレーンの下部等に配設する必要があり、装置の下部が大型化することにより甲板上の利用可能な面積が減少してしまうという問題があるのに加え、歯車機構によって装置の重量も増大するため、航行速度を重視する艦船には適さないという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、甲板の専有面積を抑制しながらも搭載艇の吊り下げ、収容を確実に行うことが可能な、小型軽量のデッキクレーンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、艦船の甲板上に設置されて旋回可能なブームと、搭載した艇を海面上または甲板上に吊り下げるウインチ及びワイヤーロープを備えたデッキクレーンにおいて、
甲板上に立設された柱状部材の外周に回動自在な円筒部材を配設し、この円筒部材にウインチを備えたブームを固設するとともに、このブームの両側面には、前記柱状部材の上部に設けた案内部材に巻きかけられる第2のワイヤーロープを交互に引っ張るアクチュエータを設け、この案内部材には、切り欠きが設けられ、この切り欠きに第2のワイヤーロープの途中に固定したカラーが係止され、
前記案内部材は、第2のワイヤーロープの途中を係止するとともに、前記アクチュエータを一対の油圧シリンダで構成し、第2のワイヤーロープの両端を油圧シリンダのピストンロッドにそれぞれ結合する
【0008】
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記ブームの途中には、ウインチに吊り下げられた艇との間に伸縮可能かつ脱着可能なスタビライザーを介装し、前記スタビライザーは、前記ブーム側に連結した第1の二重滑車と、この第1の二重滑車に吊り下げられて、前記搭載された艇に連結される第2の二重滑車と、これら二重滑車を連結するロープから構成され、前記第2の二重滑車は、前記搭載される艇に連結するためのフックと、前記ロープの長さを任意の位置で係止するロック機構とを備える
【0009】
また、第3の発明は、前記第1の発明において、前記ブームの先端に設けたトップシーブは、ブームの軸回りに回動可能に支持されたケース内に収装される
【0010】
また、第4の発明は、前記第1の発明において、前記ウインチは、ワイヤーロープを巻き取るドラムに直結された油圧モータと、この油圧モータに供給する作動油の流量を段階的に増減する昇降速度調整手段を設ける。
【0011】
また、第5の発明は、前記第1の発明において、前記油圧シリンダは、制御装置により作動を制御される複数の油圧供給源を設けて、制御装置からの指令に応じて油圧供給源を順次起動または順次停止して前記ブームの旋回速度を多段階で制御する
【0012】
【発明の効果】
したがって、第1の発明は、ウインチを備えたブームは円筒部材に結合されて、甲板に立設された柱状部材を軸に旋回可能となり、柱状部材の上部には第2のワイヤーロープを案内する案内部材が固設されるが、案内部材に巻きかけられた第2のワイヤーロープの途中に固定したカラーは、案内部材に設けられた切り欠きに係止されるため、この第2のワイヤーロープの両端をブームの両側面に設けたアクチュエータで交互に引っ張ると、引っ張られた方向にブームを旋回させることができ、ウインチで吊り下げた艇を甲板上と海面上との間で移動することが可能となって、前記従来例のように、歯車機構によりブームの旋回を行う場合に比してデッキクレーンを小型、軽量に構成することが可能となり、甲板上の利用可能な面積を増大させるとともに、デッキクレーンの重量を低減して、船舶の航行速度の向上を図ることができる。
【0013】
また、第2の発明は、吊り下げられた艇はウインチからのワイヤーロープによって一本吊りとなるが、ブームの途中に設けたスタビライザーで、艇とブームの距離を適切に調整することで、吊り下げられた艇が回動または揺動して母船船体や艤装品と接触するのを防ぎ、また、スタビライザーは脱着可能であるため、海面に着水した後には、スタビライザーを取り外して航行することができる。
【0014】
また、第3の発明は、トップシーブがブームの軸回りに回動可能であるため、吊り下げられた艇が揺動した場合、トップシーブも揺動してワイヤーロープの動きに追従することができる。
【0015】
また、第4の発明は、ウインチの油圧モータへ供給する作動油の流量を段階的に増減することで、所望の昇降速度に調整でき、特に、艇の水切り時には昇降速度を下げることで、水切りの際の衝撃を抑制できる。
【0016】
また、第5の発明は、前記油圧シリンダは、複数の油圧供給源を設けて、作動させる油圧供給源を順次起動または順次停止して前記ブームの旋回速度を多段階で制御するため、旋回開始時または終了時の速度を低速にする一方、旋回途中の速度を高速にすることで、位置決めなどを容易にしながら迅速に艇の移動を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0018】
図1〜図3は、本発明を適用したデッキクレーンの一例を示す艦船の側面図、平面図及び斜視図で、母船となる船体1には、舷11側の甲板10にデッキクレーン3が設置されて、同じく甲板10上には、デッキクレーン3によって収容される搭載艇2が、台座12、12を介して載置される。
【0019】
デッキクレーン3は、図1、図2において、甲板10上に立設されたマスト4(柱状部材)で、円筒状部材のポスト5を旋回自在に支持しており、このポスト5にブーム6が固設される。
【0020】
そして、このブーム6には、搭載艇2を吊り下げるワイヤーロープ81の巻き上げ、巻き下げを行うウィンチ8と、ブーム6を所定の範囲で旋回させる旋回装置7が配設される。なお、この例では図2に示すように、ブーム6の旋回範囲を約90度として、搭載艇2を甲板10上から舷11側の海面上へ昇降可能な位置まで旋回する場合を示す。
【0021】
マスト4は、上部に旋回装置7を構成する旋回シーブ41(案内部材)を固設する一方、側面外周には、図4にも示すように、軸受52、52を介して円筒状のポスト5を軸線Cまわりに旋回可能に支持している。
【0022】
このポスト5の上部には、図1に示すように、外周へ突設したブラケット50を介してブーム6が結合され、ブーム6の先端部は搭載艇2のほぼ中央部まで延設される。ブーム6は、リーマボルト51などによってブラケット50に結合されて、ポスト5とともにマスト4のまわりを旋回可能に支持される。
【0023】
一方、ブーム6の下面には、搭載艇2の船尾側と連結される伸縮可能かつ脱着可能なスタビライザー9が配設され、搭載艇2の吊り上げ中には、このスタビライザー9を後述するように調整することで、搭載艇2の不要な揺動を防止する。
【0024】
また、ブーム6の側面には、旋回装置7及びウィンチ8へそれぞれ油圧を供給する旋回用油圧装置13と、昇降用油圧装置14とを収装した油圧ユニット30が配設される。
【0025】
まず、ブーム6の上面に設けたウィンチ8は、ワイヤーロープ81の一端を巻き取り可能なドラム80と、このドラム80を駆動する油圧モータ85から構成されており、ドラム80と油圧モータ85は、減速機を介することなく直接結合されている。
【0026】
そして、ワイヤーロープ81は、ブーム6の先端に設けたトップシーブ61を介して垂下され、ワイヤーロープ81の先端には、図7に示すように、リング84を介して搭載艇2を吊り下げるフック82と、トップシーブ61にフック82が巻き込まれるのを防止するストッパ83が配設される。
【0027】
ブーム6の先端には、図7に示すように、トップシーブ61を内部に収装したケース62が、ブーム6の軸回りで回動可能に支持される。
【0028】
ワイヤーロープ81を案内するトップシーブ61は、ケース62の内部で軸支され、さらに、ケース62には軸部63が形成される、この軸部63がブーム6の端面に開口した軸受部64に支持されて、トップシーブ61はブーム6の軸回りに回動可能となる。
【0029】
したがって、ワイヤーロープ81に吊り下げられた搭載艇2が、揺動した場合、トップシーブ61がブーム6の軸回りに回動することで、ワイヤーロープ81の動きに追従することができる。
【0030】
また、ケース62の下面62Aには、ワイヤーロープ81を挿通する開口部62Bが形成され、この開口部62Bを設けた下面62Aに、ストッパ83当接することで、フック82の過大な上昇を規制する。
【0031】
また、フック82に吊り下げられたリング84には、図3に示すように、搭載艇2の吊り手21等に連結された複数のワイヤーロープ22が結合されて、1本のワイヤーロープ81によって搭載艇2の荷重が支持される。
【0032】
搭載艇2は、デッキクレーン3によって一点吊りされるため、昇降中または旋回中に揺動ないし回動するのを防止するため、ブーム6の下面に設けたスタビライザー9の一端を、船尾側に係止する。
【0033】
ここで、スタビライザー9は、図6に示すように構成されており、ブーム6側に連結した二重滑車91と、この二重滑車91に吊り下げられて、搭載艇2の船尾側に設けた吊り手24等に連結される二重滑車92と、これら二重滑車91、92を連結するロープ93を主体に構成され、搭載艇2は、ほぼ中央部をワイヤーロープ81で吊り下げられるとともに、船尾側とブーム6の下面をロープ93で連結し、このロープ93の長さを調節することで吊り下げ中の不要な回動や、揺動を防止して、母船の船体1と接触するのを防止する。
【0034】
このため、搭載艇2側の二重滑車92は、吊り手24等と連結するためのフック95と、ロープ93の長さを任意の位置で係止するロック機構94とを備え、ロック機構94は、例えば、付勢された一対のくさび間にロープ93を挿通したもので、ロープ93を図6の矢示方向に引っ張ることで、任意の長さに調整する一方、張力を加えない状態では、ブーム6下面の二重滑車91から搭載艇2までのロープ93の長さは、任意の長さで保持される。
【0035】
次に、ブーム6を甲板10と舷11側から突出した海面上との間で旋回させる旋回装置7について図1〜図5を参照しながら説明する。
【0036】
まず、図2、図3に示すように、旋回装置7は、ブーム6の両側面に配設された一対の油圧シリンダ71、73と、これら油圧シリンダ71、73に連結された一本のワイヤーロープ43と、マスト4の上部に固設されて、このワイヤーロープ43の途中を係止するとともに巻き付け可能な旋回シーブ41を主体に構成される。
【0037】
図2において、油圧シリンダ71は、船体1の中央側(図中上方)に面したブーム6の側面に配設されて基端側を支持される一方、油圧シリンダ73は、船体1の舷11側(図中下方)に面したブーム6の側面に基端側を支持される。
【0038】
そして、油圧シリンダ71、73は、それぞれピストンロッド72、74をマスト4側の旋回シーブ41に向けて配設され、これらピストンロッド72、74の端部には、旋回シーブ41に巻き付けられたワイヤーロープ43の両端がそれぞれ結合される。
【0039】
一方、ワイヤーロープ43を巻き付けた旋回シーブ41には、図4、図5に示すように、切り欠き42が形成されており、この切り欠き42にはワイヤーロープ43の途中に固定したカラー44が収装される。つまり、ワイヤーロープ43の途中は、カラー44が切り欠き42に係止されて旋回シーブ41に固定される。
【0040】
なお、切り欠き42を設けた旋回シーブ41には、板状部材を屈曲形成したホルダ45が締結されて、カラー44が切り欠き42から抜けるのを防いで、ワイヤーロープ43の途中を確実に旋回シーブ41へ結合する。
【0041】
したがって、ブーム6はポスト5に結合されて、マスト4に対して旋回可能であり、一方、ピストンロッド72、74に両端を結合したワイヤーロープ43は、その途中を旋回シーブ41に結合しているため、ブーム6の両側面に設けた油圧シリンダ71、73のピストンロッド72、74を伸縮させることにより、ワイヤーロープ43にかかる張力に応じてブーム6が旋回することができる。
【0042】
例えば、図2において、舷11側の油圧シリンダ73を収縮させる一方、反対側の油圧シリンダ71を伸長駆動すると、旋回シーブ41の途中は図5に示したように、その途中が旋回シーブ41に固定されているため、舷11側のワイヤーロープ43の張力が増大して、ブーム6は図中時計回りに旋回することができる。
【0043】
なお、油圧シリンダ71、73の内部には、図8に示すように、ピストンロッド72、74を収縮方向に付勢するスプリング75、75が収装されて、旋回用油圧装置13の停止後に、それぞれのピストンロッド72、74がワイヤーロープ43を引っ張ることで、任意の旋回位置でブーム6を固定することができる。
【0044】
ここで、油圧シリンダ71、73を駆動する旋回用油圧装置13について、図8の回路図を参照しながら説明する。
【0045】
まず、油圧シリンダ71、73は、スプリング75を収装した収縮側の油室71a、73aと伸長側の油室71b、73bが画成されており、2つの伸長側油室71b、73bは連通路120を介して相互に接続される一方、収縮側油室71aは、旋回用油圧装置13の油路112に接続され、同じく収縮側油室73aは、油路113に接続される。
【0046】
油路112、113には、第1から第4の油圧ユニット101〜104が配設され、各油圧ユニットは、制御装置31(図2、図3参照)からの指令に応じて順次起動し、また、旋回終了の際には順次停止して、ブーム6の旋回速度を多段階で制御するものである。これら油圧ユニット101〜104は同一の構成であるため、油圧ユニット101のみについて以下に説明する。
【0047】
図8において、油路112、113は、それぞれスローリターンバルブ116、117及びオペレートチェック弁114、115を介してモータポンプ110と電磁方向切換弁111にそれぞれ連通する。なお、油路112、113とモータポンプ110は油路112a、113aを介して連通し、また、モータポンプ110は、図示しないモータを備えて正転または逆転し、油路112aまたは113aの一方に油圧を供給する。なお、油路112、113の間には、保守などのために常閉のマニュアルバルブ119が介装される。
【0048】
そして、電磁方向切換弁111は、図中L、S、Rの三位置を切り換えるもので、図中Lの位置では、タンク118と油路113を連通する一方、図中Rの位置では、タンク118と油路112を連通し、図中Sの位置では油路112、113をタンク118から遮断する。
【0049】
ここで、制御装置31は、ブーム6の旋回方向に応じて、電磁方向切換弁111の切換位置と、モータポンプ110の回転方向を制御し、例えば、図2において時計回りにブーム6を回転させる場合では、電磁方向切換弁111をRの切換位置に設定するとともに、モータポンプ110を正転させる。
【0050】
このとき油路112aはタンク118と連通して、モータポンプ110は油路113aから油路113へ作動油を吐出し、この油圧によってオペレートチェック弁114が開弁する。
【0051】
そして、油路113からスローリターンバルブ117を通過した作動油は、油圧シリンダ73の収縮側油室73aに流入して、ピストンロッド74を収縮する。
【0052】
さらに、ピストンロッド74の収縮により、伸長側油室73bの作動油は、油路120を介して油圧シリンダ71の伸長側油室71bへ流入し、ピストンロッド72を伸長駆動する。この伸長駆動によって、油圧シリンダ71の収縮側油室71a内の作動油は、油路112へ吐出され、さらに、スローリターンバルブ116及びオペレートチェック弁114を介して油路112aからモータポンプ110へ環流し、ブーム6の時計回りの旋回が開始される。
【0053】
一方、ブーム6を図2において、反時計回りへ旋回させる場合には、上記とは逆であり、電磁方向切換弁111の切換位置を図8に示すLの位置に設定するとともに、モータポンプ110を逆転させれば、油圧シリンダ71が収縮駆動される一方、油圧シリンダ73が伸長駆動されて、反時計回りでブーム6の旋回が開始される。
【0054】
なお、モータポンプ110を停止するとともに、電磁方向切換弁111の切換位置を図8のSにすれば、油路112、113はタンク118から遮断されるとともに、及びオペレートチェック弁114、115が閉弁して油圧シリンダ71、73内の作動油を封止し、スプリング75、75の付勢力によって、ブーム6をその旋回位置に保持する。
【0055】
こうして、第1の油圧ユニット101を作動させると、任意の方向へブーム6の旋回が開始され、この後、順次油圧ユニット102、103、104を作動させることで、ブーム6の旋回速度を第1の速度から第4の速度まで、順次増大させることができ、また、この作動状態から、油圧ユニット104、103、102、101を順次停止させていけば、第4の速度から第1の速度まで順次減速しながらブーム6を円滑に停止させることができる。
【0056】
次に、ウインチ8を駆動する昇降用油圧装置14について、図9を参照しながら説明する。
【0057】
昇降用油圧装置14は、モータ131に駆動される2つの油圧ポンプ132、133と、これら油圧ポンプ132、133からの油圧を、油圧モータ85に連通した油路136と油路137へ選択的に供給する電磁方向切換弁134、135を主体にして構成され、油圧モータ85と連結したドラム80の回転方向と、昇降速度を制御する。また、ドラム80を任意の位置で保持するブレーキ141及び電磁方向切換弁140も配設される。
【0058】
油圧ポンプ132には電磁方向切換弁134が接続され、油圧ポンプ133には電磁方向切換弁135が接続されて、これら電磁方向切換弁134、135は3つの切換位置U、S、Dの三位置を、選択的に切り換えて昇降方向と速度の制御を行う。なお、速度の制御は、電磁方向切換弁134を第1速とし、電磁方向切換弁135を第2速として用い、油圧ポンプ132の油圧及び流量によって油圧モータ85の駆動開始した後、油圧ポンプ133からの油圧及び流量を加算することで、昇降速度を2段階に切り替えることができる。
【0059】
まず、第1速を制御する電磁方向切換弁134の切換位置Uでは、油圧ポンプ132の油圧を油圧モータ85の巻き取り側となる油路136へ供給し、カウンタバランス弁142を通過した圧油が、ドラム80をワイヤーロープ81の巻き取り方向へ駆動する一方、油圧モータ85から油路137へ排出された圧油は、電磁方向切換弁134からリリーフ弁139を介してリターン油路138へ環流した後、タンクへ戻り、ワイヤーロープ81に吊り下げられた搭載艇2を上昇させる。
【0060】
一方、電磁方向切換弁134の切換位置Dでは、油圧ポンプ132の油圧を油圧モータ85の繰り出し側となる油路137へ供給し、油路137の油圧に応じてカウンタバランス弁142を開弁させることで、油路136の作動油を電磁方向切換弁134からリリーフ弁139を介してリターン油路138へ環流させることで、ドラム80をワイヤーロープ81の繰り出し方向へ一定速度で駆動して、ワイヤーロープ81に吊り下げられた搭載艇2を下降させる。
【0061】
また、電磁方向切換弁134の切換位置Sでは、油路136、137を封止して油圧モータ85の駆動を停止し、油圧ポンプ132からの圧油はリリーフ弁139を介してリターン油路138に戻る。
【0062】
第2速となる電磁方向切換弁135をUまたはDの切換位置にした場合も、上記第1速とほぼ同様ではあるが、タンク側へ排出される作動油は、リリーフ139を介することなくそのままリターン油路138へ環流させて、大きな流量を許容することができ、第1速に比して油圧モータ85の駆動速度を向上させることができる。
【0063】
したがって、第1速で搭載艇2の昇降をゆっくりと開始した後、第2速にすることで、迅速に昇降作業を行う。そして、停止する際には、再度第1速へ戻すことで、搭載艇2を甲板10上や海面上へ円滑に移動することができる。
【0064】
特に、搭載艇2の巻き上げ、着水の際では、船底が海面との水切り時に衝撃を生じるため、昇降速度を可変にすることで、水切りの際の衝撃を緩和することができるのである。
【0065】
以上のように構成されたデッキクレーン3による搭載艇2の着水または収容作業は、次のように行われる。
【0066】
まず、図1のように甲板10上に載置された状態から、図2の2’のように、搭載艇2を舷11側の海面上へ着水させる場合について述べる。
【0067】
搭載艇2は、図1に示すように、甲板10の台座12上に載置されており、この状態で、搭載艇2側のワイヤーロープ22を挿通したリング84を、フック82へ吊り下げるとともに、スタビライザー9の二重滑車92を、図3、図6のように搭載艇2の吊り手24等に連結し、搭載艇2の搭乗を完了させる。なお、図1、図3に示すように、搭載艇2の船首側にはロープ23が取り付けられて、母船の甲板10上の作業者によって操作される。
【0068】
次に、ウインチ8により搭載艇2の上昇を開始する。
【0069】
昇降用油圧装置14を起動し、電磁方向切換弁134、135を、順次図9に示した位置Uへ切り替えることで、第1速によりゆっくりと上昇開始した後、第2速で迅速に吊り上げて所定の高さに達すると、再び第1に戻してゆっくりと停止する。
【0070】
この上昇の間、搭載艇2の乗員は、スタビライザー9を操作して、艇の上昇に応じてロープ93を縮め、一点吊りされた搭載艇2が風などによって揺動または回動するのを防止する。同様に、甲板10上の作業者も、搭載艇2の船首側に連結されたロープ23を操作して、艇の揺動を抑制する。
【0071】
次に、旋回装置7により、ブーム6の旋回を行う。
【0072】
旋回用油圧装置13を起動し、まず、第1の油圧ユニット101のモータポンプ110を作動させ、電磁方向切換弁111を図8に示した切換位置Rへ切り替えることで、図2において、時計回りにブーム6の旋回を開始する。
【0073】
すなわち、舷11側の油圧シリンダ73が収縮する一方、他方の油圧シリンダ71が伸長し、ピストンロッド74がワイヤーロープ43を引っ張ることで、マスト4を軸に回動可能なポスト5及びブーム6が時計回りに旋回する。
【0074】
第1の油圧ユニット101により、第1の速度で旋回を始めた後は、順次、第2から第4の油圧ユニット102〜104を作動して、旋回速度を第1の速度から第4の速度まで順次増大させる。
【0075】
この旋回中では、搭載艇2の乗員が、旋回に応じてスタビライザー9のロープ93を徐々に伸ばす一方、甲板10上の作業者が船首側のロープ23を引っ張ることで、図2において、搭載艇2を反時計回りに回動させて、母船の船体1に接触するのを防止する。
【0076】
そして、搭載艇2が舷11側の海面上に達すると、第4から第2の油圧ユニット104〜102を順次停止させて減速し、さらに図2に示す2’の位置に達すると第1の油圧ユニット101も停止させて旋回を終了する。
【0077】
舷11側の2’の位置では、スタビライザー9の操作と、ロープ23の操作によって、搭載艇2’は母船の船体1とほぼ並行になり、この状態で海面への着水が行われる。
【0078】
昇降用油圧装置14を起動し、電磁方向切換弁134、135を、順次図9に示した切換位置Dへ切り替えることで、第1速によりゆっくりと降下開始した後、第2速で迅速に降下して海面に近づくと、再び第1速に戻してゆっくりと着水させる。この降下の際にも、スタビライザー9のロープ93と、船首側のロープ23を徐々に伸ばすことで、船体1と搭載艇2が接触するのを防止できる。
【0079】
そして、図3に示すように、フック82からリング84を取り外すとともに、スタビライザー9の二重滑車92を船尾側の吊り手24から取り外した後に、ウインチ8を巻き上げて、搭載艇2の航行が開始される。
【0080】
一方、図2に示す2’の位置に帰還した搭載艇2を甲板10上へ収容するには、上記着水時とは逆に昇降と旋回が行われる。
【0081】
まず、ウインチ8を駆動して、フック82を下降させ、ワイヤーロープ22と連結したリング84を、図3及び図6に示すように、フック82に取り付けるとともに、ロープ93を伸ばした状態のスタビライザー9を搭載艇2へ渡し、二重滑車92のフック95を船尾側の吊り手24に取り付ける。同時に、搭載艇2の船首側のロープ23を母船甲板10上の作業者へ渡す。
【0082】
次に、昇降用油圧装置14を起動し、電磁方向切換弁134、135を、順次図9に示した切換位置Uへ切り替えることで、第1速によりゆっくりと上昇開始した後、第2速で迅速に吊り上げて所定の高さに達すると、再び第1速に戻してからゆっくりと停止する。この上昇中は、上記着水時と同様に、スタビライザー9のロープ93と船首側のロープ23の長さの調節により、船体1と搭載艇2が接触するのを防止する。
【0083】
そして、旋回用油圧装置13を起動し、第1の油圧ユニット101を作動させ、電磁方向切換弁111を図8に示した切換位置Lへ切り替えることで、図2において、反時計回りにブーム6の旋回を開始する。
【0084】
すなわち、舷11側の油圧シリンダ73が伸長する一方、他方の油圧シリンダ71が収縮し、ピストンロッド72がワイヤーロープ43を引っ張ることで、マスト4を軸に回動可能なポスト5及びブーム6が反時計回りに旋回する。
【0085】
第1の油圧ユニット101により、第1の速度で旋回を始めた後は、順次、第2から第4の油圧ユニット102〜104を作動して、旋回速度を第1の速度から第4の速度まで順次増大させる。
【0086】
この旋回中では、搭載艇2の乗員が、旋回に応じてスタビライザー9のロープ93を徐々に縮める一方、甲板10上の作業者が船首側のロープ23を徐々に伸ばすことで、図2において、搭載艇2を時計回りに回動させて、母船の船体1に接触するのを防止するとともに、搭載艇2を台座12、12上へ案内する。
【0087】
そして、搭載艇2が台座12、12上に近づくと、第4から第2の油圧ユニット104〜102を順次停止させて減速し、さらに台座12の上方に達すると第1の油圧ユニット101も停止させて旋回を終了する。
【0088】
今度は、ウインチ8を駆動して搭載艇2を降下させ、台座12、12上へ円滑に載置することで収容作業を終了する。
【0089】
こうして、甲板10上に立設されたマスト4の外周に、回動自在なポスト5を配設し、このポスト5にブーム6を固設するとともに、ブーム6の両側面には、マスト4の上部に設けた旋回シーブ41に途中を固定されたワイヤーロープ43を交互に引っ張る油圧シリンダ71、73を配設することで、搭載艇2の昇降作業に必要な範囲でブーム6を旋回させるとができ、前記従来例のように、歯車機構によりブームの旋回を行う場合に比してデッキクレーン3を小型、軽量に構成することが可能となり、甲板10上の利用可能な面積を増大させるとともに、デッキクレーン3の重量を低減して、艦船の航行速度の向上を図ることができる。
【0090】
加えて、油圧シリンダ71、73を駆動する旋回用油圧装置13は、複数の油圧ユニット101〜104で構成され、作動する油圧ユニットの数を調整することで所望の旋回速度を得ることが可能となり、旋回時の位置決めを迅速かつ円滑に行うことが可能となる。
【0091】
また、ウインチ8の油圧モータ85は、減速機構を用いることなくドラム80に直結することで、装置の小型、軽量化を推進しながら、この油圧モータ85を駆動する昇降用油圧装置14が、複数の電磁方向切換弁134、135により、油圧モータ85への供給流量を制御することで、昇降速度を可変にすることができ、搭載艇2の昇降作業を容易にするとともに、水切り時の衝撃を抑制することができる。
【0092】
さらに、ブーム6には、搭載艇2を吊り下げるワイヤーロープ81及びトップシーブ60に加えて、ワイヤーロープ81で一点吊りされる搭載艇2の揺動または回動を抑制するスタビライザー9を設けたため、迅速に昇降作業が可能な一点吊りでありながらも、搭載艇2が母船の船体1に接触するのを防止することができる。
【0093】
なお、上記実施形態において、旋回シーブ41に巻き付けたワイヤーロープ43を、ブーム6の油圧シリンダ71、73で交互に引っ張るようにしたが、ワイヤーロープ43をチェーンに置き換えても同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、搭載艇収用デッキクレーン装置を備えた船体の一部を示す側面図。
【図2】同じく、船体の一部を示す平面図
【図3】ブームを海面上まで旋回させて、搭載艇を着水させた場合の斜視図。
【図4】マスト及びポストの半断面図。
【図5】マストの平面図。
【図6】スタビライザーを示す斜視図。
【図7】トップシーブの断面図。
【図8】旋回用油圧装置の回路図。
【図9】昇降用油圧装置の回路図。
【符号の説明】
1 船体
2 搭載艇
3 デッキクレーン
4 マスト
5 ポスト
6 ブーム
7 旋回装置
8 ウインチ
9 スタビライザー
10 甲板
13 旋回用油圧装置
14 昇降用油圧装置
30 油圧ユニット
41 旋回シーブ
42 切り欠き
43 ワイヤロープ
45 ホルダ
50 ブラケット
51 リーマボルト
52 軸受
61 トップシーブ
62 ケース
71、73 油圧シリンダ
72、74 ピストンロッド
71A、73A 油室
75 スプリング
80 ドラム
81 ワイヤロープ
82 フック
83 ストッパ
85 油圧モータ
91、92 二重滑車
93 ロープ
101〜104 油圧ユニット
110 モータポンプ
111 電磁方向切換弁
131 モータ
132、133 ポンプ
134、135 電磁方向切換弁

Claims (5)

  1. 艦船の甲板上に設置されて旋回可能なブームと、搭載した艇を海面上または甲板上に吊り下げるウインチ及びワイヤーロープを備えたデッキクレーンにおいて、
    甲板上に立設された柱状部材の外周に回動自在な円筒部材を配設し、この円筒部材にウインチを備えたブームを固設するとともに、このブームの両側面には、前記柱状部材の上部に設けた案内部材に巻きかけられる第2のワイヤーロープを交互に引っ張るアクチュエータを設け、この案内部材には、切り欠きが設けられ、この切り欠きに第2のワイヤーロープの途中に固定したカラーが係止され、
    前記案内部材は、第2のワイヤーロープの途中を係止するとともに、前記アクチュエータを一対の油圧シリンダで構成し、第2のワイヤーロープの両端を油圧シリンダのピストンロッドにそれぞれ結合したことを特徴とするデッキクレーン装置。
  2. 前記ブームの途中には、ウインチに吊り下げられた艇との間に伸縮可能かつ脱着可能なスタビライザーを介装し、
    前記スタビライザーは、前記ブーム側に連結した第1の二重滑車と、この第1の二重滑車に吊り下げられて、前記搭載された艇に連結される第2の二重滑車と、これら二重滑車を連結するロープから構成され、
    前記第2の二重滑車は、前記搭載される艇に連結するためのフックと、前記ロープの長さを任意の位置で係止するロック機構とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のデッキクレーン装置。
  3. 前記ブームの先端に設けたトップシーブは、ブームの軸回りに回動可能に支持されたケース内に収装されたことを特徴とする請求項1に記載のデッキクレーン装置。
  4. 前記ウインチは、ワイヤーロープを巻き取るドラムに直結された油圧モータと、この油圧モータに供給する作動油の流量を段階的に増減する昇降速度調整手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のデッキクレーン装置。
  5. 前記油圧シリンダは、制御装置により作動を制御される複数の油圧供給源を設けて、制御装置からの指令に応じて油圧供給源を順次起動または順次停止して前記ブームの旋回速度を多段階で制御することを特徴とする請求項1に記載のデッキクレーン装置。
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