JP3929781B2 - 回路構成体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両における配電回路等を構成するための回路構成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、共通の電源から各電気的負荷に電力を分配する手段として、複数枚のバスバー基板を積層することにより配電用回路を構成し、これにヒューズやリレースイッチを組み込んだ電気接続箱が一般に知られている。
【0003】
さらに近年は、かかる電気接続箱の小型化や高速スイッチング制御を実現すべく、前記リレーに代えてFET等の回路素子を組み込んだ回路構成体が開発されるに至っている。
【0004】
例えば特開2001−268785号公報には、略同一平面上に並べられた複数本のバスバーの周囲に合成樹脂等からなる絶縁ケースをモールドして全体を一体化し、適当なバスバーの上にFET等の半導体スイッチング素子を実装して電力回路を構成するとともに、前記絶縁ケースから間隔をおいてこれと略平行に制御回路基板を配し、この制御回路基板と前記各半導体スイッチング素子とを接続して当該半導体スイッチング素子の駆動を前記制御回路基板に組み込まれた制御回路によって制御するようにしたパワーディストリビュータが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に示されるパワーディストリビュータは、略同一平面上に並べられたバスバーが絶縁ケースによって一体化されたものであるため、従来の電気接続箱に比べて構造が簡素化されるものの、その薄型化には限界がある。そこで本出願人は、前記バスバーをシート状の絶縁基材の表面に接着することにより回路構成体を生成する技術を考え出した。
【0006】
その一例を図15に示す。図において、入力端子用バスバー111及び出力端子用バスバー112を含む多数本のバスバーが薄肉シート状の絶縁基材120の片面(図例では下面)上に接着されている。絶縁基材120にはFET実装用の窓122が形成され、この窓122を通じて図の上から入力端子用バスバー111及び出力端子用バスバー112をまたぐようにFET30が実装されている。
【0007】
FET30は、略直方体状の本体32と、この本体32から突出する端子(図に示されるのはソース端子34)とを含み、本体32の下面にはドレインが露出している。そして、このドレインが前記入力端子用バスバー111の上面に接触するように当該バスバー111上にFET本体32が実装されるとともに、ソース端子34が出力端子用バスバー112上に実装されている。
【0008】
このような回路構成体によれば、薄肉の構造で前記FET30を含む配電回路を構成することができる。具体的に、前記FET30がオンのときには、入力端子用バスバー111に入力された電力が前記FET30を通じて出力端子用バスバー112に供給され、FET30がオフのときはバスバー111,112間が電気的に遮断される。
【0009】
ところが、このような薄型構造の回路構成体では、バスバーが接着されていない部分(例えば図15では入力端子用バスバー111と出力端子用バスバー112との間の部分)で絶縁シート120が撓み易く(図の二点鎖線参照)、これにより、FET30とバスバー111,112との半田付け部分が剥離するおそれがある。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑み、バスバー上に回路素子が実装される回路構成体の薄型化を図りながら、前記回路素子の実装状態を良好に保つことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、可撓性を有するシート状の絶縁基材と、平坦な金属板からなり、互いに略同一平面上に並んだ状態で前記絶縁基材の表面に接着される複数本のバスバーと、これらのバスバーのうちの特定のバスバー同士の間をまたぐように当該バスバーに実装される回路素子とを備えた回路構成体であって、前記絶縁基材は前記回路素子の駆動を制御する制御回路が印刷された制御回路基板であり、前記回路素子は、前記バスバーに実装されることにより電力回路を構成するとともに前記制御回路基板にも実装されることにより前記制御回路に接続され、前記絶縁基材の表面に接着されるバスバーには、前記回路素子の配設位置から前記特定のバスバーの並び方向と直交する方向にずれた位置でその並び方向と略平行な方向に延び、当該特定のバスバー同士の間の部分で前記絶縁基材が撓み変形するのを抑制する撓み抑制用バスバーが含まれているものである。
【0012】
この構成では、絶縁基材の表面に回路構成用のバスバーが接着されているので、従来に比して回路構成体全体の高さ寸法(厚み寸法)が非常に小さく、大幅な薄型化が達成される。しかも、前記半導体スイッチング素子の配設位置から前記特定のバスバーの並び方向と直交する方向にずれた位置でその並び方向と略平行な方向に延びる撓み抑制用バスバーの剛性により、当該特定のバスバー同士の間の部分でシート状の絶縁基材が撓み変形することが抑制されるため、その撓み変形に起因してバスバーへの回路素子の実装部分が剥離することが防がれ、当該実装状態は良好に保たれる。
【0013】
ここで、前記回路素子としては、バスバー表面に実装されて電力回路を構成し得るもの、例えばFETをはじめとするトランジスタ、ダイオード、抵抗等、種々のものが適用可能である。
【0014】
また、前記撓み抑制用バスバーは、前記絶縁基材の撓み抑制専用に設けられたものでもよいが、前記特定のバスバーの少なくとも一方が当該特定のバスバー同士の並び方向と略平行な方向に延長されて前記撓み抑制用バスバーを兼ねる構成とすれば、バスバー本数を増やすことなく簡素な構成で前記効果が得られる。
【0015】
前記絶縁基材前記回路素子の駆動を制御する制御回路が印刷された制御回路基板であり、この制御回路基板と前記バスバーとの双方に前記回路素子が実装されているので、当該制御回路基板を新たに設置する必要がなくなり、構成がより簡素化される。すなわち、従来のようにバスバーによる回路構成体とは別に制御回路基板が設けられているものに比べ、全体構成は大幅に薄型化及び簡素化される。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、ここでは、本発明にかかる回路構成体を用いて、車両等に搭載される共通の電源から供給される電力を複数の電気的負荷に分配する配電回路をもつパワーディストリビュータを製造する場合を示すが、本発明にかかる回路構成体の用途はこれに限らず、電力回路における通電のオンオフ切換を半導体スイッチング素子によって行う場合に広く適用が可能である。また、製造方法も以下のものに限られない。
【0017】
1)バスバー形成工程
まず、前記回路構成体を製造するにあたり、図1に示すようなバスバー構成板10を形成する。
【0018】
図示のバスバー構成板10は、矩形状の外枠16を有し、その内側領域に、入力端子を構成する複数枚の入力端子用バスバー11と、出力端子を構成する複数枚の出力端子用バスバー12と、複数本の信号入力端子用バスバー14とを含む多数のバスバーが所定のパターンで配列されるとともに、適当なバスバーが小幅のつなぎ部分18によって前記外枠16とつながり、また特定のバスバー同士が小幅のつなぎ部分18によって相互連結された状態となっている。
【0019】
図例では、入力端子用バスバー11の端部11a及び信号入力端子用バスバー14の外側端部14aが全てバスバー構成板10の左側に並び、出力端子用バスバー12の端部12aが全てバスバー構成板10の右側に並ぶように配置されているが、前記各バスバー端部11a,12a,14aは外枠16とつながっていない自由端部となっている。
【0020】
また、図1,図13,図14に示すように、特定の入力端子用バスバー11Aと出力端子用バスバー12Aとの間には中継用バスバー13が介在している。
【0021】
このバスバー構成板10は、例えば単一の金属板をプレス加工で打ち抜くことにより簡単に形成することが可能である。ただし、本発明では各バスバーを個別に絶縁基材に接着させていくようにしてもよい。
【0022】
2)接着工程
前記バスバー構成板10の片面(図1では上面)に制御回路基板20を接着して図2の状態とする。
【0023】
この制御回路基板20は、後述のFET(回路素子)30のスイッチング動作を制御する制御回路を含むもので、例えば通常のプリント回路基板(絶縁基板に制御回路を構成する導体が印刷配線されたもの)と同等の構成のものを可撓性をもつ薄肉シート状に形成したものが好適である。図例では、非常に厚みの小さい(例えば0.3mm)シート状の制御回路基板20が用いられ、かつ、この制御回路基板20の適所には複数の貫通孔22が設けられている。この貫通孔22は、前記FET30をバスバー上に実装するためのものであり、その詳細は後述する。
【0024】
前記制御回路基板20の外形は、バスバー構成板10の外形よりも小さくし、特に基板左右幅がバスバー構成板10よりも十分小さくなるようにしておく。具体的には、この制御回路基板20を図示のようにバスバー構成板10の中央部分に接着することにより、このバスバー構成板20から左外側に入力端子用バスバー11の端部11a及び信号入力端子用バスバー14の端部14aが突出し、右外側に出力端子用バスバー12の端部12aが突出するとともに、全てのつなぎ部分18が制御回路基板20の外側に露出するようにする(図2)。
【0025】
3)実装工程
前記制御回路基板20に設けられている貫通孔22を利用して、当該制御回路基板20とバスバー構成板10の双方に回路素子(図例ではFET30)を実装する。
【0026】
図4に示すように、ここで用いられるFET30は、略直方体状の本体32と、少なくとも3つの端子(図略のドレイン端子、ソース端子34、及びゲート端子36)とを含んでいる。当該端子のうち、ドレイン端子は前記本体32の裏面に設けられ、ソース端子34及びゲート端子36は本体32の側面から突出して下方に延出されている。
【0027】
このFET30に対応して、制御回路基板20の各貫通孔22には、前記FET30の本体32が挿通可能な矩形状部分22aと、この矩形状部分22aから所定方向に延びて前記FET30のソース端子34が挿通可能な形状をもつ延出部分22bとを含ませる。そして、前記矩形状部分22aを通じてFET本体32の裏面におけるドレイン端子をバスバー構成板10における入力端子用バスバー11の上面に直接接触させて当該バスバー11上にFET本体32を実装し、前記延出部分22bを通じてFET30のソース端子34を出力端子用バスバー12に接続し、FET30のゲート端子36を制御回路基板20上の適当な導体パターンに接続する。この工程により、入力端子用バスバー11とこれに対応する出力端子用バスバー12とをまたぐようにFET30が実装されることとなり、前記入力端子用バスバー11からスイッチ手段であるFET30を経由して出力端子用バスバー12に電力が供給される配電回路が構築される。
【0028】
また、図1,図13,図14に示す特定の入力端子用バスバー11A及び出力端子用バスバー12Aとその間に介在する中継用バスバー13については、前記入力端子用バスバー11Aと中継用バスバー13とをまたぐようにFET30が実装されるとともに、中継用バスバー13と出力端子用バスバー12AとをまたぐようにFET30が実装されており、入力端子用バスバー11Aに入力された電力がFET30→中継用バスバー13→FET30を順に経由して出力端子用バスバー12Aに供給されるようになっている。
【0029】
この実装工程は、例えば各貫通孔22内に印刷等で溶融はんだを塗布し、その上にFET30を載せるだけで簡単に行うことが可能である。
【0030】
かかる実装工程を行うには、予め、図4に示すようにソース端子34とゲート端子36との間に制御回路基板20の厚みと略同等の段差tを与えておくことが、より好ましい。また、バスバー構成板10に含まれるバスバーの中に制御回路基板20の制御回路と直接接続すべきバスバーが存在する場合には、例えば図5のA部に示すように当該バスバーから適当な突起を出させて当該突起を制御回路基板20側にはんだ付けするようにしてもよい。
【0031】
4)折り曲げ工程
制御回路基板20から左右両外側に突出するバスバー端部(図では少なくともバスバー11,12,14の端部11a,12a,14aを含む。)を図6に示すように上向きに折り曲げて、外部回路と接続される端子を形成する。
【0032】
5)ハウジング装着工程
図7に示すように、複数の信号入力端子(図では信号入力端子用バスバー14の端部14aであって横一列に並んでいる)の周囲に、合成樹脂等の絶縁材料からなるハウジング40を固定してコネクタを形成する。このハウジング40の側面には後述のケース50と係合させるための突起42を形成しておく。
【0033】
6)切り離し工程
前記バスバー構成板10におけるバスバー同士をプレス等により切り離して電力回路を完成させる。具体的には、制御回路基板20の外側に露出しているつなぎ部分18を切断、除去すればよい。このつなぎ部分18の除去により、必然的に外枠16も回路構成体から除去されることになる。この切り離し工程後の状態では、全体の高さ寸法(厚み寸法)が非常に小さく、また占有面積も制御回路基板20の面積とほぼ同等に抑えられている。この回路構成体は、それ単独でも使用することが可能であるが、後述のケース50や放熱部材60をさらに付加することによって防水性や放熱性をより高めることが可能となり、車両用パワーディストリビュータ等に好適な回路体を得ることができる。
【0034】
7)ケース装着工程
6)の切り離し工程で得られた回路構成体に対し、さらに上側から合成樹脂等の絶縁材料からなるケース50(図9)を被せる。このケース50は、下側に開口して前記制御回路基板20全体を上側から覆う形状を有し、その中央には前記FET30を上方に開放する開口部が設けられ、この開口部の周縁から上向きにカバー取付壁52が立設されている。すなわち、このカバー取付壁52は前記FET30を含む領域を囲んでいる。
【0035】
このケース50の左右両縁部(カバー取付壁52の左右両外側の部分)には、上下に開口する筒状のハウジング54及びハウジング装着部56がケース50と一体に形成されている。ハウジング54は、複数箇所に形成され、前記入力端子用バスバー11の端部11a(入力端子)及び出力端子用バスバー12の端部12a(出力端子)をそれぞれ個別に囲み、これらの端子とともにコネクタを構成する。ハウジング装着部56は、前記ハウジング40(信号入力端子を囲むハウジング)に対応する位置に形成され、このハウジング装着部56内に前記ハウジング40が下から挿入され、同ハウジング40の側壁の突起42がハウジング装着部56の上端に係合することによりバスバー及び制御回路基板20がケース50に係止される。
【0036】
この構造では、前記各端子とハウジング40,54とで構成されたコネクタに対し、例えば車両に配索されるワイヤハーネスの端末に設けられたコネクタを結合することにより、当該端子と外部回路とを簡単に接続することが可能となっている。
【0037】
なお、ケース50の前後両端部からは、左右に並ぶ複数枚のフィンカバー58が下向きに突出している。
【0038】
8)放熱部材接続工程
前記各バスバーの下面に図10に示すような放熱部材60の上面64を接着して両者を合体させる。
【0039】
放熱部材60は、全体がアルミニウム系金属等の熱伝導性に優れた材料で形成され、平坦な上面64を有し、下面からは左右に並ぶ複数枚のフィン62が下向きに突出している。各フィン62の位置は前記ケース50におけるフィンカバー58の位置と対応しており、この放熱部材60の装着によって各フィン62の長手方向両端が前記フィンカバー58で覆われるようになっている。
【0040】
9)ポッティング工程
前記カバー取付壁52の上端開口から当該カバー取付壁52の内側にポッティング剤を注入して同ポッティング剤内にFET30を封止する。その後、図11に示すようなカバー70をカバー取付壁52の上端に被せて両者を接合する(例えば振動溶接する)ことにより、カバー取付壁52内を密封する。これにより、回路構成体の防水効果がさらに高められることとなる。
【0041】
以上のようにして製造されたパワーディストリビュータにおいて、その入力端子(入力端子用バスバー11の端部11a)に電源を、出力端子(出力端子用バスバー12の端部12a)に電気的負荷を接続することにより、前記電源から適当な電気的負荷に電力を分配する配電回路が構築されるとともに、当該配電回路の途中に設けられるFET14の動作が制御回路基板20に組み込まれた制御回路によって制御されることにより、前記配電回路の通電のオンオフ制御が実行されることになる。
【0042】
ところで、ここに示した回路構成体では、例えば図8の状態において、制御回路基板20が薄肉シート状で撓み易く、特にバスバーが配設されていない部分に撓みが集中することになる。従って、何ら策を講じなければ、隣接するバスバー同士の間で曲率の大きな撓みが発生することにより、両バスバーにまたがって実装されているFET30と両バスバーとの半田付け部分が剥離し、接続不良が生ずるおそれがある。
【0043】
例えば図1,図13,図14に示す入力端子用バスバー11Aと中継用バスバー13との間には微小な隙間があいており、これらのバスバー11A,13にまたがってFET30が実装されているため、両バスバー11A,13の間で曲率の大きな撓みが生ずることにより、両バスバー11A,13とFET30との半田付け部分が剥離し、この部分で接続不良が生ずるおそれがある。
【0044】
そこで、この実施の形態では、前記FET30の配設位置から前記バスバー11A,13の並び方向(図13(a)(b)では左右方向)と直交する方向にずれた位置でその並び方向と略平行な方向に延び、当該特定のバスバー同士の間の部分で前記絶縁基材が撓み変形するのを抑制する撓み抑制用バスバーを含むようにしている。具体的には、図1の二点鎖線並びに図13(b)及び図14(b)に示されるように、前記入力端子用バスバー11Aの端部から両バスバー11A,13の並び方向と略平行な方向に沿って中継用バスバー13の側方を横切る向きに(図13(b)では左向きに)撓み抑制部11eが延長され、この撓み抑制部11eの剛性により、前記入力端子用バスバー11Aと中継用バスバー13との間での制御回路基板20の撓みが抑制されるようになっている。すなわち、入力端子用バスバー11Aが撓み抑制用バスバーを兼ねる構成とされている。
【0045】
この構成によれば、前記入力端子用バスバー11Aから撓み抑制部11eを延長させるだけの簡単な構造で、制御回路基板20の撓みに起因するFET30の接続不良を未然に回避することができる。
【0046】
なお、本発明にかかる撓み抑制用バスバーは、前記のように入力端子用バスバー11Aから延長されたものに限らず、例えば両バスバー11A,13とは完全に独立したバスバー(両バスバー11A,13と平行な方向に延びるバスバー)を両バスバー11A,13間での制御回路基板20の撓みを抑制できる位置に配してもよい。また、撓み抑制用バスバーによる撓み抑制対象部位は適宜設定すればよく、例えば図4に示す入力端子用バスバー11と出力端子用バスバー12との間の撓みを抑制する位置に撓み抑制用バスバーを配設してもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、シート状絶縁基材の表面に複数本のバスバーが接着され、その特定のバスバー同士の間をまたぐように回路素子が実装されて電力回路が構成された回路構成体であるので、その薄型化を図ることができる。しかも、前記絶縁基材の表面に接着されるバスバーには、前記回路素子の配設位置から前記特定のバスバーの並び方向と直交する方向にずれた位置でその並び方向と略平行な方向に延び、当該特定のバスバー同士の間の部分で前記絶縁基材が撓み変形するのを抑制する撓み抑制用バスバーが含まれているので、当該撓み変形の抑制によって前記回路素子の実装状態を良好に保つことができる効果がある。また、前記絶縁基材は前記回路素子の駆動を制御する制御回路が印刷された制御回路基板であり、この制御回路基板と前記バスバーとの双方に前記回路素子が実装されているので、当該制御回路基板を新たに設置する必要がなくなり、構成がより簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる回路構成体の製造に用いられるバスバー構成板及び制御回路基板を示す斜視図である。
【図2】前記バスバー構成板と制御回路基板とを接着した状態を示す斜視図である。
【図3】前記バスバー構成板及び制御回路基板にFETを実装した状態を示す斜視図である。
【図4】前記FETの実装状態を示す拡大断面斜視図である。
【図5】前記バスバー構成板と制御回路基板との直接接続個所を示す斜視図である。
【図6】前記バスバー構成板における所定のバスバーの端部を上方に折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図7】折り曲げた信号入力端子用バスバーの端部の周囲にハウジングを設けてコネクタを形成した状態を示す斜視図である。
【図8】前記バスバー構成板から外枠を除去してバスバー同士を切り離した状態を示す斜視図である。
【図9】前記制御回路基板及びバスバーにケースを装着した状態を示す斜視図である。
【図10】前記ケースが装着された回路構成体とこれに装着される放熱部材とを示す斜視図である。
【図11】前記放熱部材が装着された回路構成体とそのケースのカバー取付壁に装着されるカバーとを示す斜視図である。
【図12】装着されたカバーのポッティング注入口からポッティング剤を注入する工程を示す斜視図である。
【図13】(a)は本発明にかかる撓み抑制手段を適用しないバスバー構成板を示す平面図、(b)は本発明にかかる撓み抑制手段を適用したバスバー構成板を示す平面図である。
【図14】(a)は本発明にかかる撓み抑制手段を適用しない回路構成体を示す平面図、(b)は本発明にかかる撓み抑制手段を適用した回路構成体を示す平面図である。
【図15】薄肉シート状の絶縁基材の表面にバスバーが実装され、その表面にFETが実装された回路構成体での撓み状態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 入力端子用バスバー
11A 入力端子用バスバー(回路素子が実装される特定のバスバーであって撓み抑制用バスバーを兼ねるバスバー)
11e 撓み抑制部
12 出力端子用バスバー
13 中継用バスバー(回路素子が実装される特定のバスバー)
14 信号入力端子用バスバー
20 制御回路基板
30 FET(回路素子)

Claims (2)

  1. 可撓性を有するシート状の絶縁基材と、平坦な金属板からなり、互いに略同一平面上に並んだ状態で前記絶縁基材の表面に接着される複数本のバスバーと、これらのバスバーのうちの特定のバスバー同士の間をまたぐように当該バスバーに実装される回路素子とを備えた回路構成体であって、
    前記絶縁基材は前記回路素子の駆動を制御する制御回路が印刷された制御回路基板であり、
    前記回路素子は、前記バスバーに実装されることにより電力回路を構成するとともに前記制御回路基板にも実装されることにより前記制御回路に接続され、
    前記絶縁基材の表面に接着されるバスバーには、前記回路素子の配設位置から前記特定のバスバーの並び方向と直交する方向にずれた位置でその並び方向と略平行な方向に延び、当該特定のバスバー同士の間の部分で前記絶縁基材が撓み変形するのを抑制する撓み抑制用バスバーが含まれていることを特徴とする回路構成体。
  2. 請求項1記載の回路構成体において、前記特定のバスバーの少なくとも一方が当該特定のバスバー同士の並び方向と略平行な方向に延長されて前記撓み抑制用バスバーを兼ねていることを特徴とする回路構成体。
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