JP3929758B2 - 切断機のセンサ支持装置及び切断機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワーク又はワークが載置される加工台の表面からの高さを検出するセンサを支持アームで支持する切断機のセンサ支持装置、及び、このセンサ支持装置が取り付けられている切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の切断機の平面図である。図6は、従来の切断機の側面図である。図7は、従来の切断機の昇降装置の拡大図である。
従来の切断機101は、図5及び図6に示すように、鋼板等のワークWが載置される加工台102と、この加工台102の両側に敷設された一対のレール103a,103bと、この一対のレール103a,103bに沿ってX方向に走行する走行台104と、走行台104上をY方向に移動する移動台105と、この移動台105に支持される支持フレーム106と、前記移動台105に搭載されて支持フレーム106をθ1方向(垂直軸線回り)に旋回させる図示しない旋回機構部と、前記移動台105に搭載されて支持フレーム106をZ方向(図6上下)に昇降させる図示しない昇降機構部と、支持フレーム106の下端に設けられ、トーチ107a及びこれを保持するトーチホルダ107bなどからなる切断ヘッド部107をθ2方向(水平軸線回り)に回転させ傾かせる傾斜機構部108と、支持フレーム106の下端に取り付けられたセンサ支持装置111,112と、センサ支持装置111,112の支持アーム115先端に支持され、ワークW又は加工台102の表面からの高さを検出するエアセンサ109,110などを備えている。
前記センサ支持装置111,112は、支持フレーム106下端に固定されたセンサ昇降装置114と、このセンサ昇降装置114から下方へ突出量可変に突出された昇降ロッド(図示略)の下端のブラケット114bによってほぼ水平に支持された支持アーム115とを有し、支持アーム115の切断ヘッド部107近傍に配置された先端にエアセンサ109,110を支持している。
【0003】
支持フレーム106の下端に取り付けられた衝突検出リング113は、ワークW又は加工台102との衝突を電気的に検出(衝突による通電や電位差の変化等によって検出)するセンサである。切断ヘッド部107やエアセンサ109,110は、この衝突検出リング113の内側に配置されており、この衝突検出リング113は、切断ヘッド部107やエアセンサ109,110をワークWや加工台102、加工台102上の障害物等との衝突から保護する保護材としての機能も果たす。
【0004】
ところで、前述のような切断機101では、切断ヘッド部107やエアセンサ109,110が、ワークWや加工台102、加工台102上の障害物等と衝突すると故障の原因になるため、この衝突を回避するための手段、あるいは、衝突による衝撃力を吸収、緩和する手段を備えることが多い。
前述の切断機101では、衝突を防止するための手段として衝突検出リング113を採用しているが、一度この衝突検出リング113にワークWなどが衝突すると、衝突検出リング113が変形して使用できなくなるケースがある。また、変形した衝突検出リング113の交換に手間やコストが掛かるといった問題もある。また、この衝突検出リング113が切断ヘッド部107全体を覆うため、トーチ107aの芯出し作業時に衝突検出リング113が邪魔になるなどの問題があった。
【0005】
また、衝突による衝撃力を吸収、緩和する手段としては、例えば図7に示すように、センサ支持装置111,112のセンサ昇降装置114と、支持フレーム106に固定された固定部材106aとの間を、途中に切欠部140bを有する切欠軸140cを介して連結し、衝突による衝撃力が作用した時に前記切欠軸140cが切欠部140bで折れる(破壊)ことで衝撃力を吸収する連結構造(連結部140)等がある(図3中、符号140aは切欠軸140cの端部が挿入されるスリーブ、140dはスリーブ140aに挿入された切欠軸140cを固定する止めネジ)。しかし、このような連結構造では、切欠軸140cが折れる度に部品を交換する必要があり、復旧時間が長くなるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、衝突防止用の衝突検出リング113や、衝突時の衝撃力の吸収緩和用の連結構造(切欠軸140cを用いた連結部140)は、いずれも、障害物との衝突による交換の手間とコストを要することを回避できないという問題点がある。このため、障害物と衝突しても破壊することなく衝撃力を吸収、緩和することが可能なセンサ支持装置の開発が求められていた。
【0007】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、ワークや加工台などの障害物にセンサが衝突したときに、センサを支持する支持アームが元の状態に復帰可能に折れ曲がることで衝撃を緩和でき、しかも、折れ曲がり後の支持アームを元のセンサ支持状態に簡単かつ短時間で復帰させることができ、切断機によるワークの切断の作業効率を向上できる切断機のセンサ支持装置及び切断機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る切断機のセンサ支持装置は、移動機構によって移動される支持フレームに支持されたトーチによって加工台上のワークを切断する切断機の前記支持フレームに取り付けられ、ワーク又は加工台からの高さの検出用のセンサを支持アームで支持するセンサ支持装置であって、前記支持アームは、前記ワーク又は前記加工台に前記センサが衝突したときに元の状態に復帰可能に折れ曲がる折れ曲がり部を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の切断機のセンサ支持装置において、前記支持アームは、前記センサを支持する第1の筒状体と、取付部材を介して前記支持フレームに取り付けられ、前記第1の筒状体に対して端部同士の突き合わせによって着脱自在に嵌合して連結することで前記第1の筒状体を支持する第2の筒状体と、前記第1及び前記第2の筒状体の連結部分である前記折れ曲がり部を貫通して、前記第1及び前記第2の筒状体に連通状態に収納され、前記第1の筒状体に一端が連結され、前記第2の筒状体に移動自在に収納された移動部材に他端が連結された連結ワイヤと、前記第2の筒状体内に収納され、前記連結ワイヤに張力を付与する方向に前記移動部材を付勢する付勢部材とを備え、前記支持アームが折れ曲がるときには、前記第1の筒状体に対する前記第2の筒状体の変位に伴って、前記付勢部材を弾性変形させつつ前記連結ワイヤと前記移動部材とが前記折れ曲がり部側に移動するように構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の切断機のセンサ支持装置において、前記支持アームが前記折れ曲がり部で折れ曲がったことを検出する折れ曲がり検出センサを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明の切断機は、トーチを支持した支持フレームを移動機構によって移動して、加工台に搭載されたワークを前記トーチによって切断する切断機において、前記請求項1〜3のいずれかに記載の切断機のセンサ支持装置が前記支持フレームに取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、ワーク又は加工台などの障害物にセンサが衝突して、この衝突による衝撃等が支持アームに作用すると、支持アームが折れ曲がり部で折れ曲がる。但し、支持アームの折れ曲がり部での折れ曲がりは、元の状態に復元可能なものであり、例えば、請求項2記載のように、支持アームを構成する第1、第2の筒状体が連結ワイヤで連結された状態のまま、これら第1、第2の筒状体の端部同士を突き合わせるようにして着脱自在に嵌合して連結した部分である折れ曲がり部で折れ曲がる構成や、その他、折れ曲がり部に適用したヒンジや球面支承等を中心とする回転によって折れ曲がる構成等であり、衝撃等によって折れ曲がっても破壊されずに元の状態に復元できるものである。従い、このような構成の折れ曲がり部を有する支持アームでは、衝撃力を受けても破壊しにくく、折れ曲がり前の元の状態に復元することによって、何度も再利用できる。折れ曲がった後の復元も短時間で行うことが可能であり、これにより、折れ曲がり時の切断作業の中断時間を短縮できる。また、折れ曲がり部の折れ曲がりによって衝突時の衝撃が緩和されて、センサやトーチの損傷を防止することができるといった利点もある。なお、センサ支持装置は、折れ曲がり部の両側に位置する支持アームの各部を折れ曲がり前の連結状態に保持するための手段を備えることは言うまでも無く、請求項2記載の発明では付勢手段によって張力が与えられる連結ワイヤであるが、それ以外、例えば、磁気吸着力によって折れ曲がり部の両側に位置する支持アームの各部を折れ曲がり前の連結状態に保持する構成等、各種構成が採用可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る切断機の平面図である。図2は、この発明の実施形態に係る切断機の側面図である。なお、図5〜図7に示す部材と同一の部材については、対応する番号を付して詳細な説明を省略する。
【0011】
ワークWは、鋼板等である。切断機1は、プログラム制御によってワークWを所定の形状に切断加工するプラズマ切断機である。切断機1は、図1及び図2に示すように、ワークWが載置される加工台2と、この加工台2の両側に敷設された一対のレール3a,3bと、この一対のレール3a,3bに沿ってX方向に走行するフレーム状の走行台4と、この走行台4上をY方向に移動する移動台5と、この移動台5に支持される支持フレーム6と、前記移動台5に搭載され前記支持フレーム6を垂直軸線廻り(θ1方向)に旋回させる図示しない旋回機構部と、前記移動台5に搭載され前記支持フレーム6をZ方向に昇降させる図示しない昇降機構部と、トーチ7a(ここではプラズマトーチ)及びこれを保持するトーチホルダ7b等から構成されて支持フレーム6に支持された切断ヘッド部7と、この切断ヘッド部7をほぼ水平の軸線廻り(θ2方向)に回転させ傾かせる傾斜機構部8と、ワークW又は加工台2の表面に向けてエアを噴射して該エアを噴射するノズル状の本体内部のエア圧を該本体に内蔵の圧力センサ(図示略)によって計測して、ワークW又は加工台2の表面から切断ヘッド部7の先端までの高さを検出するエアセンサ9,10と、センサ支持装置11,12と、センサ支持装置11、12を支持フレーム13下端に取り付ける緩衝連結部30などを備えている。センサ支持装置11,12は、いずれも同一構造であり、以下ではセンサ支持装置11について説明する。前記走行台4と、移動台5とは、切断ヘッド部7を支持した支持フレーム6をXY方向に移動する移動機構1Aを構成する。
前記エアセンサ9、10による高さの計測データは、ワークWに対するトーチ7aの高さ制御に反映される。
なお、θ1方向の旋回、θ2方向の回転は、正逆反転自在である。
【0012】
図3は、この発明の実施形態に係る切断機のセンサ支持装置の断面図である。
センサ支持装置11は、エアセンサ9を支持アーム13で支持する装置であり、図3に示すように、エアセンサ9を支持する支持アーム13と、この支持アーム13を昇降させる昇降装置14と、リミットスイッチ21(折れ曲がり検出センサ)などから構成されている。このセンサ支持装置11は、前記緩衝連結部30を介して昇降装置14を支持フレーム6に固定して支持フレーム6に対して取り付けられている。
【0013】
支持アーム13は、エアセンサ9を支持する第1の筒状体13aと、昇降装置14下端のブラケット14aに挿入してほぼ水平に支持され、その先端が前記第1の筒状体13aと連結されることで前記第1の筒状体13aを支持する第2の筒状体13bとに分割されている。第1の筒状体13aの先端部には、エアセンサ9を支持する支持金具13cが止めねじ13dによって取り付けられている。第2の筒状体13bは、後端部に雌ねじ部が形成された先端側筒状体13eと、この雌ねじ部と噛み合う雄ねじ部が先端部に形成された基端側筒状体13fの、2本の筒状体13e、13fを一本の棒状に連結して構成されている。基端側筒状体13fの先端部に螺着された固定ナット13hは、基端側筒状体13fに対する先端側筒状体13eの螺着位置を固定するためのものである。
【0014】
2本の筒状体13a、13bは、一方の筒状体13aの端部(後端部)に形成された凹凸部16aと、他方の筒状体13bの端部(先端部)、具体的には第2の筒状体13bを構成する筒状体13bの先端部に形成された凹部16bとを嵌合させて真っ直ぐな一本の棒状に連結されている。この一対の凹凸部16a,16bは、分離可能な嵌合部16を形成しており、また、この嵌合部16は、第2の筒状部13bに対して第1の筒状部13aが折れ曲がる折れ曲がり部15を形成している。
なお、各筒状部13a、13bに形成された凹凸部16a,16bは、それぞれ、各筒状部13a、13bの相手側の筒状部に対する突き合わせ端面の中央部を抉った形状の凹所の周囲の外壁部に形成されている。
【0015】
第1の筒状体13aと、第2の筒状体13bの先端側筒状体13eと、支持金具13cの中心軸線上に貫通されているワイヤ挿通穴H1〜H3は、一直線上に連通されている。前記先端側筒状体13eの後端部の雌ねじ部の内側空間13gや、該内側空間13gの奥部(先端側筒状体13e後端における前記内部空間13gの開口部側から見た奥部)から先端側筒状体13e先端側に向けて先端側筒状体13eに前記内部空間13gよりも小さい径で延在形成されたスプリング穴13iも、前記ワイヤ挿通穴H1〜H3と連通されている。これらワイヤ挿通穴H1〜H3及び内側空間13g、スプリング穴13iには、連結ワイヤ17が連通状態に収納されている。
【0016】
前記連結ワイヤ17は、前記嵌合部16である折れ曲がり部15を貫通して、第1、第2の筒状体13a、13bに連通状態に収納されている。この連結ワイヤ17の一端17aは、支持金具13c先端(第1の筒状体13aからの突出先端)から前記ワイヤ挿通穴H3に螺着された調整ネジ18に連結固定されている。連結ワイヤ17の他端17bは、第2の筒状体13bを構成するパイプ状の基端側筒状体13f内部に第2の筒状部13bの軸方向に沿ってスライド移動自在に収納された移動部材19に連結されている。
【0017】
基端側筒状体13fの内部空間は、該基端側筒状体13f先端がねじ込まれている先端側筒状体13eの前記内部空間13gと連通されており、前記移動部材19は、基端側筒状体13fの内部空間から、先端側筒状体13eの前記内部空間13gに進入可能であり、内部空間13gの奥部(先端側筒状体13e後端における前記内部空間13gの開口部側から見た奥部)にて該内部空間13g内側に張り出すように形成された段差13jに当接する位置が、支持アーム13先端側(センサ9側)への移動限界になっている。一方、移動部材19の支持アーム13基端側(先端側に対する逆側)への移動は、該移動部材19の後ろ側(移動部材19を介してセンサ9に対向する側)に固定されて前記移動部材19と一体的に基端側筒状体13f内を移動するドグ19aの後端部(ドグ本体19b)が、第2の筒状体13fの後端側(基端側筒状体13fの後端)に固定されたリミットスイッチ21の接触子22に突き当たる位置が移動限界になっている(図3の状態)。
【0018】
ドグ19aは具体的には、移動部材19に固定されて該移動部材19から後ろ側へ延出された状態で基端側筒状体13f内に収納された取り付け棒19cの後端にドグ本体19bを固定した構成になっている。前記ドグ本体19bは、後端側筒状体13f内にスライド移動自在に収納されている。取り付け棒19cは、ドグ本体19bと移動部材19との間に架設状態になっており、後端側筒状体13内面に接触しないようになっている。
【0019】
前記移動部材19は、前記先端側筒状体13eに内蔵されて該先端側筒状体13eに反力をとった付勢部材20(ここではコイルスプリング)によって支持アーム13基端側へ付勢されており、これにより連結ワイヤ17に張力が与えられている。前記付勢部材20は、先端側筒状体13e内部のスプリング穴13iに収納された一端に対向する他端を移動部材19に当接させて付勢力を作用させるようになっており、移動部材19が段差13jに当接する位置に移動したときには、全体がスプリング穴13i内に収納される。
なお、連結ワイヤ17の張力は、支持金具13cのワイヤ挿通穴H3に対する調整ネジ18のねじ込み量によって簡単に調整できる。
【0020】
リミットスイッチ21は、支持アーム13が折れ曲がり部15で折れ曲がったことを検出する折れ曲がり検出センサである。このリミットスイッチ21は、支持アーム13基端部(基端側筒状体13f後端部)に固定されたカバー21a内に収納され、カバー21aに対して図示しない支持金具によって固定されている。
【0021】
このセンサ支持装置11は、図3に示すように、支持アーム13が真っ直ぐの状態で使用される(使用時状態)。このとき、付勢部材20の付勢力によって与えられた連結ワイヤ17の張力によって、嵌合部16の凹凸部16aと凹凸部16bとが圧接力を以て嵌合されて、支持アーム13の真っ直ぐな状態が維持される。
【0022】
このセンサ支持装置11によれば、例えば、切断機1の駆動による支持フレーム6の下降時にエアセンサ9や第1の筒状体13aがワークWや加工台2などの障害物に衝突して下方から突き上げられたり(図3仮想線)、支持フレーム6の横移動や旋回によってエアセンサ9や第1の筒状体13aが障害物に衝突しても、衝突による衝撃力によって第2の筒状体13bに対して第1の筒状体13aが折れ曲がり部15を中心に回転するようにして変位して支持アーム13が折れ曲がり部15で折れ曲がることで衝撃力を吸収、緩和するため、これにより、移動機構1Aや、旋回機構部、昇降機構部等を傷めないといった効果が得られる。また、この折れ曲がりによって、支持アーム13自体の破壊、損傷も回避可能である。衝撃力の吸収、緩和には、第2の筒状体13bに対する第1の筒状体13aの回転変位に伴う第2の筒状体13bからの連結ワイヤ17の引き出しによる付勢部材20の弾性変形(ここでは圧縮変形)が効果的に寄与する。
【0023】
ところで、使用時状態では、付勢部材20の付勢力によってドグ19aのドグ本体19bがリミットスイッチ21の接触子22に押し付けられた状態になっているが、支持アーム13の折れ曲がり時には、第1の筒状体13aの第2の筒状体13bに対する回転変位に伴って連結ワイヤ17が付勢部材20の付勢力に抗しつつ第2の筒状体13bから引き出され、移動部材19が付勢部材20を圧縮しつつ第2の筒状体13b先端側に移動するため、移動部材19と一体的なドグ19aの変位によって、リミットスイッチ21の接触子22に対してドグ本体19aが離間する。これによりリミットスイッチ21が作動して支持アーム13の折れ曲がりが検出される。リミットスイッチ21が異常を検出すると、切断機1の制御装置がアラーム信号を発生して切断機1の動作を一時停止させる。その結果、切断ヘッド部7が障害物に衝突して損傷することを防ぐことができる。
【0024】
衝突後、切断機1の操作や障害物の除去等によって、エアセンサ9や第1の筒状体13aのワークWや加工台2などの障害物に対する衝突状態を解消した後、第1の筒状体13aを手動操作等で元の位置に戻し(復帰)、嵌合部16の凹凸部16aと凹凸部16bとを嵌合させれば、支持アーム13を折れ曲がり前の元の使用時状態(図3の状態)に復元できる。
なお、障害物との衝突による第1の筒状体13aの第2の筒状体13bに対する変位が僅かである場合は、切断機1の操作や障害物の除去等によって、エアセンサ9や第1の筒状体13aのワークWや加工台2などの障害物に対する衝突状態を解消すれば、付勢部材20の付勢力によって移動部材19が押されて連結ワイヤ17が引っ張られる結果、手動操作等の外部からの操作を行わなくても、凹凸部16aが凹凸部16bにガイドされながら噛み合って、図中実線で示すように第2の筒状体13bが第1の筒状体13aと嵌合部16で嵌合し、支持アーム13が元の使用時状態に復元する。
【0025】
衝突による衝撃力が大きく、センサ支持装置11の支持アーム13の折れ曲がりだけでは吸収、緩和できない場合は、緩衝連結部30の切欠軸140c(図4参照)が折れることで衝撃力を吸収、緩和する。この緩衝連結部30は、図7に例示した従来例の連結構造(連結部140)と同様の構成であり、図4に示すように、センサ支持装置11のセンサ昇降装置14と、支持フレーム6に固定された固定部材6aとの間を、途中に切欠部140bを有する切欠軸140cを介して連結したものであり、衝突による衝撃力が作用した時に前記切欠軸140cが切欠部140bで折れることで衝撃力を吸収するようになっている。図4中、符号140aは切欠軸140cの端部が挿入されるスリーブ、140dはスリーブ140aに挿入された切欠軸140cを固定する止めネジである。
したがい、この切断機1では、センサ支持装置11の支持アーム13の折れ曲がり部15での折れ曲がりと、緩衝連結部30の切欠軸140cの折損とによって、2段階に衝撃力を吸収、緩和するようになっており、移動機構1Aや、旋回機構部、昇降機構部等を衝撃力から確実に保護できる。
【0026】
緩衝連結部30及び昇降装置14は、支持アーム13を切断機1の支持フレーム6に取り付ける取付部材としても機能する。
センサ支持装置11は、既設の切断機にも取り付けることができる。この場合、緩衝連結部30と組み合わせて取り付けることも可能であることは言うまでもない。
【0027】
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。例えば、この発明の実施形態では、プラズマ切断機を例に挙げて説明したが、レーザ切断機やガス切断機についてもこの発明を適用することができる。
本発明に係る支持アームの具体的形状は、全体として棒状のものに限定されず、途中に湾曲部や屈曲部を有する形状等、各種構成が採用可能である。
また、加工台やワークまでの高さを検出するセンサとしては、エアセンサに限定されず、例えば、加工台やワークとの間の静電容量の変化によって加工台やワークまでの高さを検出する静電容量形センサ等、各種構成が採用可能である。
前記実施の形態では、折れ曲がり部の折れ曲がり時に圧縮変形されるコイルスプリングを例示したが、請求項2記載の発明に係る付勢部材としてはこれに限定されず、例えば、折れ曲がり部の折れ曲がり時に引っ張り変形されるコイルスプリング等であっても良い。
請求項3記載の折れ曲がり検出センサとしては、前記実施の形態に例示したリミットスイッチに限定されず、例えば、折れ曲がり部の折れ曲がり時に移動する移動部材との接触によって折れ曲がりを検出するスイッチや、第2の筒状体内で連結ワイヤと連結されたスイッチ等、各種構成が採用可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、センサを支持する支持アームが、ワークや加工台等にセンサや該支持アーム自体が衝突したときに元の状態に復帰可能に折れ曲がる折れ曲がり部を備えるので、折れ曲がり部の折れ曲がりによって衝突の衝撃力を吸収、緩和して、センサや、切断機機体、支持アーム自体の変形や損傷等の悪影響を防止することができる。しかも、短時間で簡単に支持アームを元の状態に復元できるため、衝突から復旧までの切断中断時間を短縮して、切断効率を向上できる。また、支持アームは、再使用不可能な程度に損傷しない限り繰り返し使用が可能であるから、交換によるコストの増大を極力抑えることができるといった優れた効果を奏する。
また、前記支持アームが前記折れ曲がり部で折れ曲がったことを検出する折れ曲がり検出センサを備えた構成(請求項3)を採用すれば、この折れ曲がり検出センサを実質的に衝突の検出に利用でき、切断機の作動停止等に利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態に係る切断機の平面図である。
【図2】 この発明の実施形態に係る切断機の側面図である。
【図3】 この発明の実施形態に係る切断機のセンサ支持装置の断面図である。
【図4】 この発明の実施形態に係る切断機のセンサ支持装置に適用された緩衝連結部(切欠軸を利用した連結部)付近を示す断面図である。
【図5】 従来の切断機の平面図である。
【図6】 従来の切断機の側面図である。
【図7】 従来の切断機のセンサ支持装置と切断機の支持フレームとを連結する連結構造(切欠軸を利用した連結部)付近を示す断面図である。
【符号の説明】
1…切断機、1A…移動機構、2…加工台、7…切断ヘッド部、7a…トーチ(プラズマトーチ)、9,10…エアセンサ、11,12…センサ支持装置、13…支持アーム、13a,13b,13e,13f…筒状体、14…取付部材(昇降装置)、15…折り曲がり部、16…嵌合部、16a,16b…凹凸部、17…連結ワイヤ、17a…連結ワイヤの一端、17b…連結ワイヤの他端、19…移動部材、20…付勢部材、21…折れ曲がり検出センサ(リミットスイッチ)、30…取付部材(緩衝連結部)、W…ワーク。

Claims (4)

  1. 移動機構によって移動される支持フレームに支持されたトーチによって加工台上のワークを切断する切断機の前記支持フレームに取り付けられ、ワーク又は加工台からの高さの検出用のセンサを支持アームで支持するセンサ支持装置であって、
    前記支持アームは、前記ワーク又は前記加工台に前記センサが衝突したときに元の状態に復帰可能に折れ曲がる折れ曲がり部を備えることを特徴とする切断機のセンサ支持装置。
  2. 前記支持アームは、
    前記センサを支持する第1の筒状体と、
    取付部材を介して前記支持フレームに取り付けられ、前記第1の筒状体に対して端部同士の突き合わせによって着脱自在に嵌合して連結することで前記第1の筒状体を支持する第2の筒状体と、
    前記第1及び前記第2の筒状体の連結部分である前記折れ曲がり部を貫通して、前記第1及び前記第2の筒状体に連通状態に収納され、前記第1の筒状体に一端が連結され、前記第2の筒状体に移動自在に収納された移動部材に他端が連結された連結ワイヤと、
    前記第2の筒状体内に収納され、前記連結ワイヤに張力を付与する方向に前記移動部材を付勢する付勢部材とを備え、
    前記支持アームが折れ曲がるときには、前記第1の筒状体に対する前記第2の筒状体の変位に伴って、前記付勢部材を弾性変形させつつ前記連結ワイヤと前記移動部材とが前記折れ曲がり部側に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の切断機のセンサ支持装置。
  3. 前記支持アームが前記折れ曲がり部で折れ曲がったことを検出する折れ曲がり検出センサを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の切断機のセンサ支持装置。
  4. トーチを支持した支持フレームを移動機構によって移動して、加工台に搭載されたワークを前記トーチによって切断する切断機において、前記請求項1〜3のいずれかに記載の切断機のセンサ支持装置が前記支持フレームに取り付けられていることを特徴とする切断機。
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