JP3929239B2 - 遠赤外線薄型ヒータおよび基板加熱炉 - Google Patents

遠赤外線薄型ヒータおよび基板加熱炉 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠赤外線ヒータおよび基板加熱炉の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、大型サイズのフラット・パネル・ディスプレイ(FPD)用の基板に膜形成するための焼成工程では、薄型のワークの処理効率を高めるべく、その基板を複数段に重ねて投入し、遠赤外線ヒータで加熱する形式の多段式加熱炉が用いられている。このとき、大型基板の熱処理においては、内壁面にヒータを備えた炉室内にその大型基板を相互に一定間隔を以て積み重ねるとその面内における均熱が困難である。そのため、このような大型基板用の多段式加熱炉では、1枚の基板毎すなわち1段毎にこれに対向してヒータを設けた構造が採られ、それら基板およびヒータが交互に積み重なるように配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上記のような多段式加熱炉に用いられる遠赤外線ヒータ10は、例えば、加熱炉12の全体構成を図1に示すように、表面に遠赤外線放射層が固着され且つ抵抗発熱体等により発熱させられる複数個の発熱体14と、これを固定すると共にその配線を引き回すために裏面側に設けられた配線部16とを備えたものであった。そして、加熱炉12内において、ヒータ10は、炉内の各段毎に設けられた給気室18側にその配線部16が位置するように取り付けられる。上記給気室18は、炉内雰囲気維持のための空気を発熱体14相互間を通して炉内に導入するエア・ブロー機構を構成するために設けられている。
【0004】
しかしながら、上記従来のヒータ10を用いた加熱炉12では、ヒータ10自体の厚み寸法が比較的大きく且つエア・ブロー機構がその裏面側に設けられることから、それらに必要な高さ寸法が大きくなる。しかも、基板が配置される各段相互の間には給気室18と基板配置空間との熱的相互干渉を防止する目的で断熱材乃至断熱空間が設けられるため、これらによって基板の段積みピッチが大きくなっていた。そのため、加熱炉全体の高さ寸法が設置場所の高さ制限や基板投入装置の上下ストローク制限等によって制限されることから、段積み数が制限されて生産効率向上が妨げられ近年の生産量増加に応えられない問題があった。例えば、生産効率向上の面で10段程度もの段積み数が望まれている。これに対して、前記のようなヒータ構成では、段積みピッチが数百(mm)以上例えば600(mm)程度以上になる一方、投入装置の上下ストロークは1(m)以下例えば750(mm)程度以下であるため、段積み数は2〜3段程度が限界になる。上記の図1には3段に構成した場合を示しているが、その全体の高さ寸法は例えば3(m)程度にもなる。このようなヒータの厚み寸法やその設置に伴って大きな付随空間が必要となることに起因して加熱炉寸法が増大する問題は、基板の乾燥や焼成に限られず、板状のヒータが用いられるような加熱炉において他の用途でも同様に発生する。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的は、薄型で設置に伴う付随空間の小さな遠赤外線ヒータ、および基板の段積み枚数が多く生産効率の高い基板加熱炉を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】
斯かる目的を達成するため、第1発明の遠赤外線薄型ヒータの要旨とするところは、(a) 両端面間を貫通する互いに平行な複数本の貫通穴を備えるように引き抜き成形されたアルミニウム合金製の金属薄板と、(b) その金属薄板の両面を覆って設けられた遠赤外線放射層と、(c) 前記複数本の貫通穴のうちの一部の貫通穴内に挿入されることによりその金属薄板の内部に設けられ且つその金属薄板の端部から外部エネルギ源に接続された抵抗発熱体と、 (d) 前記複数本の貫通穴のうちの他の貫通穴から前記金属薄板の一面に開口するその貫通穴よりも小径の複数本の噴出穴とを含むことにある。
【0007】
【第1発明の効果】
このようにすれば、複数本の貫通穴のうちの一部の貫通穴内に挿入されることにより金属薄板の内部に遠赤外線放射層を加熱するための抵抗発熱体が備えられると共に、その抵抗発熱体はその金属薄板の端部から外部エネルギ源に接続されることから、ヒータの裏面側にそれらを接続するための空間を設ける必要がなくなるとともに、断熱スペースの設置に伴う付随空間の拡大が好適に抑制される。しかも、金属薄板の両面に遠赤外線放射層が設けられることによってヒータの両面から発熱するように構成されているため、段積みして用いられる場合にも、ワーク配置段相互間に熱の相互干渉を抑制するための断熱スペースを設ける必要もない。したがって、ヒータの設置に必要な空間の大きさはその金属薄板の大きさに略一致するため、薄型で設置に伴う付随空間の小さな遠赤外線ヒータが得られる。また、金属薄板は両端面間を貫通する互いに平行な複数本の貫通穴を備えるように引き抜き成形されたアルミニウム合金製であるので、製造コストを増大させることなく、一様な温度分布が容易に得られる。また、前記遠赤外線ヒータは、前記他の貫通穴から前記金属薄板の一面に開口するその貫通穴よりも小径の複数本の噴出穴を有するものであることから、実質的に金属薄板内に給気室が設けられるので、溶剤蒸気やバインダの分解ガス等を排出する目的でワークに向かって空気を供給する場合においても、その給気のための空間を別に確保する必要がなく、エアブロー機構を含めた厚さ寸法を飛躍的に薄くすることが可能となる。
【0008】
【第1発明の他の態様】
ここで、好適には上記抵抗発熱体は、金属製カートリッジ内に納められたものである。このようにすれば、抵抗発熱体の断線時にはカートリッジを交換することによって容易に遠赤外線ヒータを修理可能となる利点がある。
【0011】
また前記金属薄板はアルミニウム合金から成るものであることから、アルミニウム合金は熱伝導性が良いので一様な温度分布を容易に得ることができると共に、軽量であることから自重による撓み変形を好適に抑制できるだけでなく、特に、PDP基板の熱処理では銅を用いることが基板汚染の面で好ましくないため、上記のようにすれば、温度分布の一様性が高く且つ基板の汚染を防止し得る遠赤外線薄型ヒータが得られる。
【0012】
また、好適には、熱源が抵抗発熱体である場合において、その捲線密度分布は前記貫通穴の長手方向において所望とする温度分布に応じて適宜変更される。例えば、捲線密度分布を貫通穴の中央部ほど低くする場合には、中央部の温度が周辺部に比較して高くなることが好適に抑制され、一層一様な例えば±2(℃)程度以下の温度分布を得ることができる。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】
また、前記目的を達成するための第2発明の基板加熱炉の要旨とするところは、前記第1発明の遠赤外線薄型ヒータが炉室内において所定の相互間隔を以て複数段に積み重ねられ、それら複数枚の遠赤外線薄型ヒータ相互間に複数枚の基板の各々の配置空間が設けられたことにある。
【0014】
【第2発明の効果】
このようにすれば、前記の遠赤外線薄型ヒータが複数段に積み重ねられ、且つ、それらの相互間に基板の配置空間が設けられる。そのため、ヒータの設置に伴う付随空間が小さいことから、段積みの1段当たりの高さ寸法が低くなるため、段積み数を多くして処理効率を高めることが容易な基板加熱炉が得られる。
【0015】
【第2発明の他の態様】
ここで、好適には、前記基板加熱炉において、前記遠赤外線ヒータは、複数枚が一平面内に密接して並ぶように連結された状態で炉室内の各段に配置される。このようにすれば、1枚の大きさが小さくなることから大きな加熱面を1枚で構成する場合に比較してヒータの剛性を高めることができると共に、種々の大きさの加熱面を並べる枚数を変更するだけで容易に形成できる利点がある。例えば、各辺の長さ寸法が1(m)以上の大きなヒータも容易に製造し得る。そのため、加熱炉毎に専用のヒータを用意する場合に比較して、共通の小面積のヒータを用意してそれを適宜連結するだけで加熱炉に合わせた大きさのヒータを用意できるので、加熱炉の製造コストおよびヒータ交換に伴う維持コストの増大を抑制できる利点がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図2は、本発明の一実施例の遠赤外線ヒータ30(以下、単にヒータ30という)の外観を中間部を省略して示す図である。図において、ヒータ30は、矩形薄板状のアルミニウム合金等から成る金属薄板32に、その長手方向における両端面34、34間に貫通する互いに平行な複数本例えば6つの貫通穴36が設けられると共に、そのうちの2つの貫通穴36b、36eにカートリッジ・ヒータ等の発熱体38、38が嵌め入れられることにより構成されている。金属薄板32の外形寸法すなわちヒータ30の外形寸法は、例えば幅140(mm)程度、長さ1200(mm)程度、厚さ14(mm)程度であり、貫通穴36の大きさは、内径8(mm)程度である。なお、図2、4等においては、図示の便宜上金属薄板32の厚さ寸法が誇張されている。
【0018】
上記の金属薄板32は、例えば引抜加工によって成形されたものであり、その貫通穴36は、その引抜加工時に同時に形成されている。すなわち、ヒータ30の製造工程において貫通穴36形成のための工程は特に設けられていない。これら6つの貫通穴36のうち、最も外側に備えられている貫通穴36a、36fには、金属薄板32の軽量化を図ると共に、その開放端部近傍に雌ねじ穴において、後述するように複数枚のヒータ30を連結して使用する場合に必要に応じて連結具が螺着されるものである。また、中央に位置する貫通穴36c、36dは、加熱炉内に空気を供給するための給気用穴である。図3にヒータ30を上方から見た状態を中間部を省略し且つ一部を切り欠いて示すように、給気用穴36c、36dには、その長手方向において略一定の間隔を以て複数個の空気噴出穴40が備えられている。複数個の空気噴出穴40は、例えば2(mm)程度の直径を備えたものであって、図3におけるIV−IV視断面を表す図4に示されるように、何れもその図4において下側に位置する表面42に開口する。
【0019】
また、金属薄板32の外周面には、上記図2乃至図4に示されるように珪素、チタン、炭素等を主成分とするセラミック系材料が合成樹脂等によって結合させられて成る遠赤外線放射層44が設けられている。遠赤外線放射層44は、金属薄板32の表面のうちその両端面34、34を除く略全面にディッピング等によって設けられており、その厚さ寸法は50(μm)程度である。前記のヒータ30は、この遠赤外線放射層44を加熱するための熱源である。
【0020】
図5は、上記のヒータ30に嵌め入れられた発熱体38の全体を示す斜視図である。発熱体38は、全体が例えば直径8(mm)程度の円柱状を成し、有底円筒状の金属製カートリッジ46内にその内径寸法よりも小さい直径に巻回された抵抗発熱体48が収納されたものである。前記の貫通穴36は、例えば何れも内径8(mm)程度の大きさに形成されており、発熱体38は、そこに丁度嵌め入れられる大きさにその抵抗発熱体48の両端48a、48bは図において手前側に位置するカートリッジ46の一端から外部に導出され、図示しない電源回路に接続されている。前記の図2、図3に示されるように、発熱体38は、この発熱体48の端部48a、48b側の一部が金属薄板32から突き出す。また、抵抗発熱体48の巻き密度は一様ではなく、カートリッジ46の長手方向における両端部側の領域A、Cの方が中央部の領域Bに比較して相対的に緻密である。
【0021】
以上のように構成されたヒータ30は、金属薄板32内に嵌め入れられた発熱体38がその抵抗発熱体48に電源回路から通電されることにより、すなわち外部エネルギ源からエネルギが供給されることにより発熱させられると、その金属薄板32の外周面を覆う遠赤外線放射層44が加熱される。このとき、抵抗発熱体48の巻き密度が長手方向において上記のように分布させられていることから、ヒータ30の長手方向における両端部からの放熱がその発熱量が多くされていることによって好適に補われ、面内で±2(℃)程度以下の略一様な温度分布が得られる。これにより、その放射層44から放射される遠赤外線によって、ヒータ30と同様な長さ寸法を備えた被加熱物全体が、所望の温度すなわちその通電される電流値に応じた温度に加熱されることになる。なお、図5は抵抗発熱体48の密度分布を模式的に示しており、実際の密度分布はヒータ30の大きさや用途等に応じて適宜定められる。
【0022】
ところで、上記のヒータ30は、幅寸法に比較して長さ寸法がその4倍以上と大きい(長い)ものであるが、これは、複数枚をその幅方向に連ねて所望の加熱面積の面ヒータとして用いることを考慮したものである。図6は、このようなヒータ30の使用例を説明する図であり、11枚のヒータ30を連結することにより例えば1740(mm)×1340(mm)程度の面積を備えた1枚の大型ヒータ50を構成した場合を示している。
【0023】
図6において、ヒータ30の長手方向の両端部側には支持部材を兼ねる連結具52、52が配置されている。連結具52は、例えばオーステナイト系ステンレス鋼板等から成るものであって、図7に端部を拡大して示すように、厚さ寸法が例えば5(mm)程度で断面鉤型を成す2個の第1部材54および第2部材56とから構成され、これらが折り曲げられた部分において相互に重ね合わされることにより全体として断面コ字状を成すものである。その重ね合わされた部分は、連結具52の長手方向すなわちヒータ30の幅方向に沿って適当な間隔を以てリベットやボルト・ナット等の締結具58等によって結合させられている。また、断面コ字状の開放側端部は、ヒータ30を厚み方向に貫通するように設けられた図示しない穴を刺し通されたボルトおよびナット等の締結具60によってそのヒータ30に固着されている。このため、複数枚のヒータ30は、相互に密接して配置され且つ連結具52を介して連結されることにより、一体化させられている。なお、図においてヒータ30の端部34と連結具52との間に形成されている空間は、発熱体38のリード線(すなわち抵抗発熱体48の端部)等を連結具52の長手方向に沿って通すための配線空間を形成するものである。
【0024】
図6に戻って、大型ヒータ50の外周縁のうち上記連結具52が設けられていない他の2辺、すなわちその連結具52の長手方向における両端部側に位置するヒータ30の長辺により構成される2辺には、例えばオーステナイト系ステンレス鋼板等から成る一対の支持部材62、62が取り付けられている。この支持部材62も連結具52と同様に断面コ字状を成すものであり、その開放端はヒータ30側に向かう。大型ヒータ50の図における上面には、支持部材62の長手方向において略一様な例えば300(mm)程度の相互間隔を以て例えば直径20〜30(mm)程度の例えば4本の支持パイプ64が配置されており、各々の両端部においてそれら支持部材62、62の上面に固定されている。これら支持パイプ64は、ステンレス鋼等の金属材料から成り、ヒータ30から上方に離隔した位置で加熱対象物であるガラス基板等を支持するためのものである。
【0025】
また、上記の支持パイプ64の円筒状の外周面のうち最も上側に位置させられた部分には、その母線上に沿って適宜の間隔を以て複数本の受けピン66が嵌め込み固定されている。この受けピン66は、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)やポリイミド等の耐熱性の高い合成樹脂から成り、先端に向かうに従って小径となる略円錐状を成すものである。受けピン66の大きさは、支持パイプ64の外周面上に位置するその基端部における直径が10(mm)程度、先端部の高さ寸法がヒータ30の表面から60(mm)程度となるように設定されている。例えば、円筒状の支持パイプ64の直径を27(mm)程度、その軸心の高さ位置をそのヒータ表面から29(mm)程度とすると、受けピン66の高さ寸法は18(mm)程度である。加熱対象物は支持パイプ64上において実際にはこの受けピン66で支持されることになる。そのため、その先端は鋭利ではなく、被加熱物の裏面を傷つけることの無いように滑らかな曲面に形成されている。
【0026】
なお、連結具52による複数枚のヒータ30を相互に結合させているのは、専ら加熱炉内にヒータ30を配置し或いは取り外す際の取扱いを容易にすると共に、連結具52が設けられるヒータ30の端面側に位置する配線の処理のためである。大型ヒータ50においてヒータ30は相互に電気的に独立した状態に保たれ、各々の発熱体38が独立して制御され得るものとなっている。
【0027】
図8は、以上のように構成された大型ヒータ50が用いられた基板加熱炉68の断面構造を説明する図である。加熱炉68の炉室内には、例えば17枚の大型ヒータ50が略一定の相互間隔を以て重なるように配置されている。炉室内壁面70には一枚の大型ヒータ50毎に一対の断面L字型の受けレール72が備えられており、大型ヒータ50は、この受けレール72の水平面にその連結具52において乗せられることにより支持されている。受けレール72は、一様な断面形状を備えて図8における紙面に垂直な方向に沿って伸びるものであり、大型ヒータ50のヒータ30の幅方向における長さ寸法すなわち紙面に垂直な方向における長さ寸法よりも長い寸法を有している。前記の図7に、この受けレール72と大型ヒータ50との位置関係を示す。
【0028】
大型ヒータ50を加熱炉68内に配置するに際しては、例えば大型ヒータ50の奥側端部を受けレール72に乗せ、図における手前側から加熱炉68内に押し込む。このとき、大型ヒータ50の端部が受けレール72によって擦られることになるが、その摺接部分には連結具52が備えられていることからその押込み時にヒータ30の表面に設けられている遠赤外線放射層44が損傷させられることはない。すなわち、連結具52は、複数枚のヒータ30を相互に連結すると共に、前述したように発熱体38の配線空間を確保し、更に加熱炉68への配設時にその表面の遠赤外線放射層44を保護する役割を果たしている。
【0029】
また、大型ヒータ50のうち上段部の3枚と最下段の1枚とを除く加熱炉68の高さ方向における中間部に配置されているものには、前記の図6に示されるように支持パイプ64がその上面側に備えられている。そして、それら支持パイプ64を備えた大型ヒータ50上には、それぞれ加熱対象物である基板74が1枚ずつ乗せられている。基板74は、例えば液晶パネルを製造するためのセル工程においてポリイミド等の樹脂を含むペースト等により膜が形成されたものであり、その樹脂の焼成(例えば硬化)に上記加熱炉68が用いられる。大型ヒータ50は例えば11枚のヒータ30で構成されているが、その枚数はこの基板74よりも加熱面積が全体として大きくなるように定められたものである。このように配置されたヒータ50の配設ピッチpすなわち基板74の配設ピッチは、100(mm)程度以下、例えば70(mm)程度であって従来のヒータ10が用いられた加熱炉12(図1参照)に比較して極めて小さな値である。そのため、加熱炉68には、840(mm)程度の高さ範囲内に例えば13枚もの多数の基板74が投入されており、その上端に位置する基板74の高さ位置もその設置面から2(m)程度以下の低い位置に留まっている。
【0030】
なお、図8においては支持パイプ64上の受けピン66を省略しており、図においては支持パイプ64上に基板74が直に乗るように描かれているが、実際には基板74は受けピン66によって24箇所程度で点接触により受けられている。また、支持パイプ64を備えていない4枚の大型ヒータ50は、炉内における均熱領域確保(外乱防止)のためのダミー・エリアを構成するものであり、その上には基板74が乗せられない。また、図において76は、炉内への空気導入のための給排気管である。
【0031】
また、大型ヒータ50は、個々に且つ各々内のゾーン毎にヒータ30を制御することによりその発熱状態を管理するものである。そのため、大型ヒータ50には、図示しない制御装置に接続された熱電対等の温度センサ78が設けられている。図9(a)、(b)は、その温度センサ78の配置状態を説明する図である。(a)は、大型ヒータ50の平面視において各々におけるセンサ配置状態を表している。大型ヒータ50は、それぞれ一つの温度センサ78が設けられたA、B、Cの3つのゾーンにヒータ30の幅方向において区分される。AゾーンおよびCゾーンは3枚のヒータ30によって構成され、Bゾーンは5枚のヒータ30によって構成されており、それぞれの中央部に位置する1枚のヒータ30の長手方向における端部近傍、例えば発熱体38のリード線が導出されている端面から温度センサ78が100(mm)程度だけ嵌め入れられている。また、温度センサ78は、(b)に示すように、大型ヒータ50の各段毎(1枚毎)に設けられている。
【0032】
前記のような基板74は、例えば図10に破線で示すような最高保持温度220(℃)程度で14分間程度保持する温度プロファイルに従って熱処理が施される。このとき、複数枚の大型ヒータ50の各々は、そのゾーン毎に設けられた温度センサ78による検出温度と予め設定された温度とが一致するように、ゾーン毎および1枚毎に温度制御される。すなわち、Aゾーン内の3枚のヒータ30は、そのAゾーンの温度センサ78の検出温度に基づいてそれらの発熱量が相互に同様な値に調節され、Bゾーン内の5枚のヒータ30は、そのBゾーンの温度センサ78の検出温度に基づいてそれらの発熱量が相互に同様な値に調節され、Cゾーン内の3枚のヒータ30は、そのCゾーンの温度センサ78の検出温度に基づいてそれらの発熱量が相互に同様な値に調節される。ヒータ30は各ゾーン単位で制御され、その発熱量を調節するためのコントローラは各段毎に3つ備えられていることになる。温度センサ78は全ての大型ヒータ50に同様に備えられていることから、このような温度制御がヒータ50毎に行われることにより、炉内における均熱が確保される。図10における実線は1枚の大型ヒータ50における実際の測定温度の一例を表しており、ヒータ中央部では周縁部に比較して昇温、降温共に遅れることになるが、その差は僅かであり、特に、最高温度における保持中では、基板温度で220±1.5(℃)程度の十分な均熱性が確保されている。
【0033】
図11は、上記基板74の熱処理状況を模式的に表したものである。図において、黒い矢印は空気の流れを表し、白抜きの矢印はヒータ50からの遠赤外線すなわち熱の放射を表している。大型ヒータ50を構成するヒータ30の各々には前述したように空気供給穴として機能する貫通穴36c、36dが備えられており、加熱炉の炉体80には複数個の排気用穴82が備えられているため、前記の給排気管76を通して加熱炉68内に空気を供給すると、その空気はヒータ30内を通り、更に、下方に向かって開口する空気噴出穴40から基板74に向かって噴出させられる。この空気は基板74の表面に沿って中央部から外側に向かって流れ、排気用穴82から排出される。そのため、例えば炉内にクラス100程度の高い清浄度が要求されるようなLCD用基板の焼成において給排気管76から清浄な空気を給排気することにより、炉内のクリーン度を確保することができる。なお、この空気は、同時に基板74から発生する溶剤蒸気の排出にも寄与する。
【0034】
また、前述したようにヒータ30はその表裏両面に遠赤外線放射層44が設けられていることから、図に示されるように、その上下に向かって遠赤外線を放射する。そのため、基板74はその上下から同時に加熱されることから、従来の加熱炉12のように表面側だけから加熱される場合に比較して、加熱効率が高められると共にその均熱性が一層確実に確保され、加熱・冷却に伴う歪みの発生が好適に抑制される利点がある。
【0035】
要するに、本実施例によれば、金属薄板32の内部に遠赤外線放射層44を加熱するための発熱体38が備えられると共に、その発熱体38はその金属薄板32の端部から外部電源に接続されることから、ヒータ30の裏面側にそれらを接続するための空間を設ける必要がない。しかも、金属薄板32の両面に遠赤外線放射層44が設けられることによってヒータ30の両面から発熱するように構成されているため、図8に示されるように段積みして用いられる場合にも、各段相互間に熱の相互干渉を抑制するための断熱スペースを設ける必要もない。したがって、ヒータ30の設置に必要な空間の大きさはその金属薄板32の大きさに略一致するため、薄型で設置に伴う付随空間の小さな遠赤外線ヒータが得られる。
【0036】
また、本実施例によれば、加熱炉68は、複数枚の大型ヒータ50が炉内において複数段に積み重ねられ、相互の間に基板74が位置させられる。そのため、大型ヒータ50の設置に伴う付随空間が小さいことから、段積みの1段当たりの高さ寸法が低くなるため、段積み数を多くして処理効率を高めることが容易になる。しかも、大型ヒータ50は、小面積の複数枚のヒータ30が相互に密接して一平面内に並んだ状態で連結されることによって構成されているため、その剛性が高められると共に、種々の大きさの加熱炉毎に専用の大型ヒータを用意する場合に比較して加熱炉の製造コストやヒータの取替えに伴う維持コストの上昇を抑制できる利点がある。
【0037】
また、本実施例によれば、金属薄板32はその端面間を貫通する6本の貫通穴38を備えたものであり、発熱体38が熱源としてその貫通穴38内に挿入される。そのため、抵抗発熱体38で遠赤外線放射層(放射体)44を加熱する形式の遠赤外線ヒータ30において、ヒータ裏面に設けられた配線スペースでヒータが厚くなると共に配線保護のための断熱スペースで設置に伴う付随空間が拡大すること等が好適に抑制される。
【0038】
また、本実施例においては、ヒータ30は、貫通穴36から金属薄板32の一面に貫通する複数本の空気噴出穴40を有するため、実質的に金属薄板32内に給気室が設けられることから、溶剤蒸気やバインダの分解ガス等を排出する目的で基板74に向かって空気を供給する場合にも、その給気のための空間を別に確保する必要がない利点がある。
【0039】
また、本実施例においては、抵抗発熱体48の捲線密度分布は貫通穴36の長手方向において中央部ほど低くされるため、その中央部の温度が周辺部に比較して高くなることが好適に抑制され、例えば±2(℃)程度以下の良好な温度分布を得ることができる。
【0040】
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明は、更に別の態様でも実施される。
【0041】
例えば、実施例においては、LCD用の基板74の熱処理に用いられるヒータ30および基板加熱炉68に本発明が適用された場合について説明したが、その他のディスプレイ用基板や、板状のものに限られず種々の形状の加熱対象物の加熱に用いられるヒータおよび加熱炉にも本発明は同様に適用される。なお、LCD用基板においては、配向膜の硬化、シール乾燥、アニール等に用いられ、PDP用基板においては、乾燥、プレヒート等に好適に用いられる。
【0042】
また、実施例においては、ヒータ30は複数枚が連結して用いられるものであったが、1枚が単独で用いられる場合にも本発明は同様に適用される。
【0043】
また、実施例においては、ヒータ30は熱源として抵抗発熱体48が用いられたものであったが、遠赤外線放射層44を加熱するための熱源としては、液体や気体等が用いられても差し支えない。
【0044】
また、実施例においては、ヒータ30に空気供給穴として機能する貫通穴36が設けられていたが、加熱炉内に空気を供給する必要の無い場合には、このような穴は無用である。
【0045】
また、実施例においては、金属薄板32がアルミニウム合金から成るものであったが、その材質は、用途に応じて適宜変更される。
【0046】
また、ヒータ30の各部の寸法、形状や、大型ヒータ50の寸法、形状等は、用途に応じて適宜変更されるものである。
【0047】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の遠赤外線ヒータを備えた加熱炉の構造を説明する図である。
【図2】本発明の一実施例の遠赤外線ヒータを中間部を省略して示す斜視図である。
【図3】図2のヒータの一部を切り欠いて示す平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面に対応する図である。
【図5】図2のヒータに用いられている発熱体を示す斜視図である。
【図6】図2のヒータを複数枚連結して成る大型ヒータの一例を示す斜視図である。
【図7】大型ヒータの連結具を詳細に説明する図である。
【図8】図6に示される大型ヒータが備えられる基板加熱炉の断面構造を説明する図である。
【図9】 (a)、(b)は、図8の加熱炉におけるヒータの温度センサ配置を説明する図である。
【図10】図8の加熱炉における温度プロファイルと実際の検出温度とを示した図である。
【図11】図8の加熱炉における加熱中の状態を説明する模式図である。
【符号の説明】
30:遠赤外線ヒータ
32:金属薄板
38:発熱体
44:遠赤外線放射層
68:基板加熱炉

Claims (2)

  1. 両端面間を貫通する互いに平行な複数本の貫通穴を備えるように引き抜き成形されたアルミニウム合金製の金属薄板と、
    金属薄板の両面を覆って設けられた遠赤外線放射層と、
    前記複数本の貫通穴のうちの一部の貫通穴内に挿入されることにより前記金属薄板の内部に設けられ且つ該金属薄板の端部から外部エネルギ源に接続された抵抗発熱体と、
    前記複数本の貫通穴のうちの他の貫通穴から前記金属薄板の一面に開口する該貫通穴よりも小径の複数本の噴出穴
    含むことを特徴とする遠赤外線薄型ヒータ。
  2. 前記請求項1の遠赤外線薄型ヒータが炉室内において所定の相互間隔を以て複数段に積み重ねられ、それら複数枚の遠赤外線薄型ヒータ相互間に複数枚の基板の各々の配置空間が設けられたことを特徴とする基板加熱炉。
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