JP3928176B2 - タイルカーペット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、施工面に美観を表現するタイルカーペット施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイルカーペットは、裏打層を厚く積層した広幅カーペットを正方形に裁断してつくられ、図7に示すように、床面に市松模様を描くように一枚ずつ縦横の向きを変えて敷き詰めて施工され、その仕上がった床面(以下、施工面と言う。)は、各タイルカーペットの周縁が縦横に真直ぐ揃って清楚な美観を呈する。しかし、タイルカーペットの縦横寸法に僅かなバラツキでもあれば、それを敷き詰めていくとき、そのバラツキが次第に大きなズレとなって現れ、敷き込まれたタイルカーペットの配列状態が不揃いになる。そのような不具合を回避するため、タイルカーペットの製造過程では、タイルカーペットの縦横寸法Rの管理が厳格になされる。
【0003】
タイルカーペットには、パイル面が無模様一色の無地タイルカーペット、模様の繰り返しが看取されない霜降模様、杢模様、縞模様、斑点模様等の小模様タイルカーペット、花弁や葉茎等の図柄を放射状に描出した具象柄タイルカーペットがあるが、その縦横寸法Rのバラツキによる柄ズレを回避するため、ジグソーパズルの図柄のように、2枚のタイルカーペットの間で連続する図柄をパイル面に描出したタイルカーペットは、特別の注文がなければつくられず、一般には市販されていない。そして、具象柄タイルカーペットでも、その裁断寸法Rのバラツキによる柄ズレを回避するため、図柄の周囲を無地模様で縁取られており、その裁断過程では所定の縦横寸法Rより稍々広めに裁断、即ち粗切りし、その後、図柄の位置合わせをして周囲の余長分を裁断除去して規格通りの裁断寸法Rに仕上げる二度切りを行っており、その図柄の位置合わせには細心の注意が払われる。
【0004】
従って、柄ズレや縦横寸法Rについての厳格な管理が要求される割には格別付加価値を生じない市松模様やストライプ模様、格子模様のように一定のリピートをもつ連続した幾何学模様は、タイルカーペットには採用されない。このような訳で、市販の殆ど全てのタイルカーペットは、柄ズレの問題の起きない無難な無地タイルカーペットと小模様タイルカーペットで占められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
無地タイルカーペットや小模様タイルカーペットの敷き詰められた施工面は、図7に示すように、その床面に配列されたタイルカーペット11の周縁12に縦横に一直線状に揃って整然とした清楚な美観を呈する。しかし、施工される殆ど全てのタイルカーペットが無地タイルカーペットか小模様タイルカーペットであり、パイル面の色調や小模様に多少の相異があるとしてもデザイン的に格別新規なものはなく、その施工面からは格別な美観は看取されない。このため、周縁が縦横に一直線状に揃って整然とした施工面は、管理下で人為的に一直線状に揃えられていると言う印象を与え、時として管理下にあるが如く束縛された堅苦しい印象さえも与える。
【0006】
【発明の目的】
そこで本発明は、タイルカーペットの施工面を、美的に自然で変化に富み、躍動感や安らぎを与えるものにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、パイル糸A〜Gを2.5〜4.0mmの間隔(ニードルゲージ)Pをもって配列し、カーペットの長さ方向におけるパイル間の間隔を1.5〜3.5mmとして基布にタフティングし、基布からの高さ(パイル厚)が2〜7mmのパイル14を形成したタフテッドパイル布帛15の裏側に裏打層16を積層し、パイル糸が隣り合うカーペットの横方向Nとカーペットの長さ方向Sに縦と横の方向を合わせて一辺の長さRが30〜60cmとなる正方形に裁断して成るタイルカーペット11を、その周縁12が縦横に一直線状に並ぶ格子状に周縁同士を突き合わせて床下地面に敷き詰めて施工するタイルカーペットにおいて;(a) タフテイング時に、繊維素材、色彩、単糸繊度、撚り数、撚り方向、繊維総本数、単糸本数、繊維の捲縮率等の相異に起因して外観の異なる6種類以上のパイル糸A〜Gを使用して縦縞模様がパイル面に描出されており、(b) その6種類以上のパイル糸A〜Gが並んで構成する縦縞模様のリピート間隔Lがタイルカーペット11の縦横寸法Rの非整数倍となる0.4倍以上であり、(c) パイル糸が隣り合うカーペットの横方向Nの任意の位置を基準とし、タイルカーペット11の縦横寸法Rをもって、その6種類以上のパイル糸A〜Gの配列を仕切るとき、その仕切られた各区画H1 (H2 ・H3 ・H4 ………)に含まれるパイル糸の合計本数の70%以上のパイル糸が、他の区画H2 (H3 ・H4 ………)に含まれるパイル糸と外観上の種類を共通しており、(d)その区画H1 と区画H2 (H3 ・H4 ………)の間で共通するパイル糸の種類の数が6種類以上であることを第1の特徴とする。
【0008】
本発明の第2の特徴は、上記第1の特徴に加え、何れかのパイル糸により高パイルと低パイルを選択的に形成したことにある。
【0009】
本発明の第3の特徴は、上記第1と第2の何れかの特徴に加え、何れかのパイル糸によりカットパイルとループパイルを選択的に形成したことにある。。
【0010】
本発明の第4の特徴は、上記第1と第2と第3の何かの特徴に加え、高パイルと低パイルとのパイル長の差またはカットパイルとループパイルとのパイルの形態の差異によって、ニードルゲージ方向Nに続く横縞17をパイル面に形成し、その横縞17の現れるリピート間隔Tをタイルカーペット11の縦横寸法Rの非整数倍となる0.4倍以上にしたことにある。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において、『非整数倍となる0.4倍以上』或いは『非整数倍となる0.6倍以上』とは、0.4倍以上であっても、タイルカーペット11の縦横寸法Rが縦縞模様のリピート間隔Lの2倍になったり、タイルカーペット11の縦横寸法Rが縦縞模様のリピート間隔Lと同じになったり、縦縞模様のリピート間隔Lがタイルカーペット11の縦横寸法Rの2倍、3倍、4倍………と整数倍になり、製造過程で裁断されてパイル糸が隣り合うカーペットの横方向Nに並ぶ複数枚のタイルカーペットの中に、6種類以上のパイル糸A〜Gの配列順序(縦縞模様)が一致したタイルカーペットが現れることがないことを意味する。図6は、色彩が異なるパイル糸A、パイル糸B、パイル糸C、パイル糸D、パイル糸E、パイル糸F、パイル糸Gの合計7種類のパイル糸を基布13にタフテイングしてパイル14を形成したタフテッドパイル布帛15の斜視図であり、その7種類のパイル糸A〜Gが無規則に配列されている状態を示す。図6に示すように本発明では外観の異なる6種類以上のパイル糸A〜Gを使用するので、図1に示すように、縦縞模様がパイル面に形成されることになるが、その6種類以上のパイル糸A〜Gが並んで構成する縦縞模様のリピート間隔Lをタイルカーペット11の縦横寸法Rの非整数倍となる0.6倍以上にすると、図1に示すように、製造過程で裁断されてパイル糸が隣り合うカーペットの横方向Nに並ぶ複数枚のタイルカーペットの縦縞模様(18)に、そのリピート間隔Lとタイルカーペットの縦横寸法Rとの不一致による柄ズレが起き、それら複数枚のタイルカーペットの縦縞模様がそれぞれ異なるものとなり、又、各タイルカーペットの縦縞18(パイル糸A〜G)の配列順序に規則性(リピート)のないランダム縦縞模様となる。
【0012】
縦縞模様を構成する何れかのパイル糸によって長短差が3mm以上となる高パイルと低パイルを選択的に形成し、或いは、何れかのパイル糸によってカットパイルとループパイルを選択的に形成するとき、その高パイルと低パイル或いはカットパイルとループパイルとのパイルの形態の差異による外観上の相異が生じ、結果的にはパイル糸の種類の数を増やした同じことになり、そのパイルの形態の差異によってパイル面が美的変化に富むものになり、縦縞18(パイル糸A〜G)の配列順序に規則性(リピート)のない極めてランダムな縦縞模様が描出される。当然のことながら、タフテッドパイル布帛15のパイル糸が隣り合うカーペットの横方向Nにおける寸法(タフテイング幅ないし横幅)は、タイルカーペットの縦横寸法Rの2倍以上とし、タイルカーペット11がパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nに2枚以上並んでつくられるようにする。一般に、タイルカーペットは、縦横寸法Rを50cmに設定し、有効幅が200cmのタフテッドパイル布帛15に裏打層16を積層したカーペットを裁断してつくられ(図1)、その十数枚を1セットに梱包しているので、本発明のタイルカーペットは、パイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nに並んで裁断される縦縞模様の異なる数種類のタイルカーペットを十数枚1セットに梱包され、その梱包を解いて順次施工されることになる。図2は、その4種類のタイルカーペットを、前後左右において隣合うタイルカーペットに対してパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nとカーペットの長さ方向Sを90度変えて格子状に周縁同士を突き合わせて床下地面に敷き詰めた施工面を示す。図3は、その4種類のタイルカーペットを、前後左右において隣合うタイルカーペットに対してパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nとカーペットの長さ方向Sを同じ方向に揃えて格子状に周縁同士を突き合わせて床下地面に敷き詰めた施工面を示す。
【0013】
高パイルと低パイルとのパイル長の差、或いは、カットパイルとループパイルとのパイルの形態の差異によってパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nに続く横縞17をパイル面に形成し、その横縞17の現れるリピート間隔Tをタイルカーペット11の縦横寸法Rの0.4倍以上、好ましくは非整数倍となる0.7〜1.8倍、更に好ましくは非整数倍となる0.8〜1.4倍にするとき、その横縞17の現れる位置が、裁断されてカーペットの長さ方向Sに複数枚のタイルカーペットのそれぞれにおいて異なることになるので、その裁断された殆ど全てのタイルカーペットが、横縞17や縦縞18の配置の相異によって外観の異なるものとなる。横縞17を帯状に形成する場合、その帯状を成す横縞17の幅Wは、タイルカーペット11の縦横寸法Rよりも狭く、好ましくはタイルカーペット11の縦横寸法Rの半分以下にする。しかし、その帯状横縞17と帯状横縞17に挟まれる縦縞状部分の幅Vは、タイルカーペット11の縦横寸法Rより広くてもよい。そうすると、タイルカーペットを大きく分けて縦縞18だけが現れるタイルカーペットと横縞17と縦縞18が現れるタイルカーペットの2種類になる。図4は、図1に示す有効幅が200cmのタフテッドパイル布帛に78cmのリピート間隔Tをもって幅Wが20cmの帯状横縞17を描出したタフテッドパイル布帛15を図示し、図5は、そのタフテッドパイル布帛15を使用したタイルカーペットを前後左右においてパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nとカーペットの長さ方向Sを90度変えて格子状に周縁同士を突き合わせて床下地面に敷き詰めた施工面を示す。
【0014】
図5が示すように、縦縞模様と横縞模様による外観が異なっていても、各タイルカーペットは、縦横寸法Rが同じであり、6種類以上の色彩の異なる縞筋が無規則に並んだ縦縞模様を有し、70%以上のパイル糸が外観を同じくするものであり、パイル面の色調を同じくする。このため、縦縞模様の細部においてパイル糸A〜Gの配列に相異があっても一見しただけでは判然とせず、その外観の異なるタイルカーペットを周縁同士を突き合わせて施工しても、銘柄やロットの異なるタイルカーペットが混在しているとの印象を与えない。
【0015】
一般に、複数のカーペット販売会社の領布するそれぞれのカーペット見本帳の中に、色彩が全く同じのパイル糸が使用されており、ただ模様の構図だけが異なる見本片(カーペットの裁断片)が貼付されている場合、その見本片を見比べただけでは、その見本片が何れの販売会社の商品(カーペット)から切り取られのか、その見本片の表示する商品(カーペット)を特定することが出来ず、商品の出所につき彼是混同が生じる。それと同じように、本発明において外観の異なるタイルカーペットが格子模様状に整然と施工されていても、銘柄やロットの異なるタイルカーペットが混在しているとの印象を与えず、同一銘柄の同一ロットのタイルカーペットが施工されているとの印象を与えることになる。
【0016】
特に、6種類以上の何れか同種類のパイル糸が3列以上のステッチ列にわたって連続して隣合わず、且つ、6種類以上のパイル糸A〜Gの中の何れか2種類のパイル糸が10列以上のステッチ列において交互隣合って並ぶことがないように、即ち、縦縞模様のリピート間隔Lに含まれる何れか10列以上の配列部分と他の何れか10列以上の配列部分の間で、それら配列部分に含まれる各種類のパイル糸の配列順序が異なり、且つ、その10列以上の何れの配列部分においても同種類のパイル糸が隣合って並ばないように6種類以上のパイル糸を配列すると、施工されて隣合うタイルカーペットとタイルカーペットの間の継ぎ目19が、縦縞模様の一部の縞筋の如き観を呈し、その縦縞模様に埋もれて目立たなくなる。このため、施工面はタイルカーペットが継ぎ目なく連続しているかの如き観を呈し、そのような施工面からは、タイルカーペットの周縁を注意深く一直線状に揃えて施工したと言う人為的痕跡は看取し難く、縦縞模様に規則性がないことと相俟って、自由に解放されたかの如き安堵感や躍動感さえも感じられるようになる。
【0017】
このような美的効果は、縦縞模様の無規則性と、各タイルカーペットの色調の共通性に起因する視覚上の効果であるが、その効果を高めるためには、(1)
パイル糸A〜Gの種類を10種類以上と限りなく多くし、(2) 6種類以上の何れか同種類のパイル糸(B)が3列以上のステッチ列にわたって連続して隣合うことなくそれら6種類以上のパイル糸A〜Gを配列し、(3) タイルカーペットの縦横寸法Rによって仕切られるパイル糸の配列の各区画H1 ・H2 ・H3 ・H4 ………に共通して含まれるパイル糸の種類を10種類以上と限りなく多くする。
【0018】
更に好ましくは、(4) その区画内H1 (H2 ・H3 ・H4 ………)において、タイルカーペットの縦横寸法Rの10分の1以上のパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nにおける間隔内Kに含まれる数種類のパイル糸の配列によって構成される帯状縞20と、パイル糸の種類と配列順序を同じとする同じ帯状縞20が3条以上形成されないようにする。即ち、区画内に外観を同じとする広い帯状縞20を形成するとしても、その数を2条迄とし、その広い帯状縞20によってタイルカーペットの外観が特徴づけられることがないように、つまり、裁断されてパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nに並ぶ複数枚のタイルカーペットに縦縞模様が近似しないようにする。
【0019】
更に好ましくは、(5) その何れかの区画内H1 と他の何れかの区画H2 (H3 ・H4 ………)の間において共通する10種類以上のパイル糸の中の少なくとも5種類の各パイル糸の本数の各区画間H1 とH2 (H3 ・H4 ………)における変動率を50%以上にする。即ち、任意の種類のパイル糸の最も多く含まれる何れかの区画H1 におけるパイル糸の本数を100本とした場合、その同種類のパイル糸の最も少なく含まれる何れか区画H2 (H3 ・H4 ………)における本数を50本以上にする。
【0020】
更に好ましくは、(6) 6種類以上のパイル糸A〜Gが並んで構成する縦縞模様のリピート間隔Lを、タイルカーペット11の縦横寸法Rの非整数倍となる0.8〜1.4倍、又は、タイルカーペット11の縦横寸法Rの非整数倍となる2.1倍以上、或いは3.1倍以上と限りなく大きくする。極端に言えば、縦縞模様のリピート間隔Lをタフテッドパイル布帛15のタフテイング幅(横幅)以上にし、パイル糸の配列順序を無リピート(繰り返し無し)にする。同様に、(7) パイル長の差やパイルの形態の差によって描出される横縞17の現れるリピート間隔Tも、タイルカーペット11の縦横寸法Rの非整数倍となる0.8〜1.4倍、又は、タイルカーペットの縦横寸法Rの非整数倍となる2.1倍以上、或いは3.1倍以上と限りなく大きくする。極端に言えば、タフテッドパイル布帛15の全長にわたって描出される横縞模様を繰り返しのない無リピートする。
【0021】
更に好ましくは、前記の通り、(8) 6種類以上のパイル糸A〜Gの中の何れか2種類のパイル糸(C・E)が10列以上のステッチ列において交互隣合って並ぶことなくそれら6種類以上のパイル糸A〜Gを配列し、又、(8) 縦縞模様のリピート間隔Lに含まれる何れか10列以上の配列部分と他の何れか10列以上の配列部分の間で、それら配列部分に含まれる各種類のパイル糸の配列順序が異なり、且つ、その10列以上の何れの配列部分においても同種類のパイル糸が隣合って並ばないように6種類以上のパイル糸を配列する。
【0022】
更に好ましくは、(10) タイルカーペット11の縦横寸法Rで仕切られるパイル糸A〜Gの配列の各区画H1 (H2 ・H3 ・H4 ………)に含まれるパイル糸の合計本数の80%以上、好ましくは90%以上のパイル糸が、他の区画H2 (H3 ・H4 ………)に含まれるパイル糸と種類を共通にするものとする。
【0023】
パイル長の差、即ち、高パイルと低パイルは、基布13に差し込まれるパイル糸A〜Gの供給量(テンション)をステッチサイクル毎に選択的に変えて選択的に形成することが出来る。従って、タフテッド機においてパイル糸A〜Gを基布13に送り出すフィードロールの回転速度をステッチサイクル毎に選択的に変えることとし、その変える周期を任意に設定して横縞17の現れるリピートTを加減し、その周期を不規則に設定することによって無リピートの横縞模様(17)をパイル面に描出する。パイル面にハッキリした横縞模様(17)が看取されるようにするには、高パイルと低パイルのパイル長の差を2mm以上にする。しかし、高パイルと低パイルのパイル長の差は2mm以下であってもよい。そのようにパイル長の差を2mm以下にするとき、高パイルと低パイルによってパイル面に輪郭がハッキリした図柄を描出することが出来ないが、特に、一定の輪郭のある図柄を描出することを目的とせず、高パイルと低パイルをランダムに形成すると、パイル糸の外観上の相異によってではなく、高パイルと低パイルの間に生じる僅かな陰影の差によってパイル面の色調に深みを付与することが出来る。従って、高パイルと低パイルのパイル長の差を2mm以上にする必要は必ずしもない。又、高パイル、中パイル、低パイル………と、パイル長の差による数種類のパイルを形成することも出来る。
【0024】
パイルの形態の差、即ち、カットパイルとループパイルは、タフテッド機において基布13に差し込まれたパイル糸A〜Gを捕捉するルーパーから、その捕捉したパイル糸A〜Gを直ちに外すか捕捉し続けるか否かをステッチサイクル毎に決定して択一的に形成することが出来る。そのためには、ステッチサイクル毎にパイル糸が外れる方向にルーパーを選択的に移動し、或いは、パイル糸を外す部材をルーパーに選択的に作用させる。その操作の周期を任意に設定して横縞17の現れるリピートTを加減し、その周期を不規則に設定することによって無リピートの横縞模様(17)をパイル面に描出することが出来る。その場合、基布13に差し込まれるパイル糸A〜Gの供給量(テンション)をステッチサイクル毎に選択的に変えてカットパイルとループパイルの間にパイル長の差をつけることも出来る。
【0025】
パイル面に描出される縦縞模様(18)は、各ステッチ列毎に外観の異なるパイル糸A〜Gを配列したことによるものであるが、そのパイル糸の外観の相異は、前記の通り、パイル糸を構成する繊維素材、色彩、単糸繊度、撚り数、撚り方向、繊維総本数、単糸本数、繊維の捲縮率等の何れの相異に起因するものでもよい。しかし、縦縞模様の美観を整えるには、合成繊維に成るパイル糸ではその合成繊維の紡糸時、即ち、原着時に繊維素材に配合される顔料を変え、或いは、繊維の染色に使用する染料を変え、好ましくは補色となる反対色を含まない同系色の色彩の異なる異彩色のパイル糸を使用する。外観の相異するパイル糸には、部分的に異色に染色されたスペースダイ糸や、色彩の異なる数種類の単糸を引き揃え、或いは、合撚した異色混合糸を使用することも出来る。そのようなスペースダイ糸や異色混合糸を使用すると、パイル長やパイルの形態(カットパイルとループパイル)が同じであってもパイル長やパイルの形態が変化しているかの如き観を呈し、縦縞模様(18)や横縞模様(17)が一層変化に富んだものとなる。撚り方向の相異する合撚糸を混用する場合、その合撚糸は、色彩の異なる単糸によって構成された異色混合糸とするとよい。そのように撚り方向の相異する2種類の異色合撚糸では、その2種類の中の1種類のパイル糸の色彩が斑点状に規則的にパイル面に現れる一方、他の1種類のパイル糸にはタフテイング時にニードルの糸通孔に擦られて解撚トルクが作用し、撚り斑が周期的に発生し、その色彩の異なる単糸が引き揃えられているかのように長く筋状に続く部分と、解撚トルクが蓄積して斑点状に続く部分が交互に周期的に現れ、そのパイル糸のステッチ列が杢模様調になり、縦縞模様(18)が一層変化に富んだものとなる。
【0026】
【発明の効果】
本発明(請求項1)によると、従来同様に前後左右において隣合うタイルカーペットに対してパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nとカーペットの長さ方向Sを90度変えて市松模様状に敷き詰めても、図2に示すように、タイルカーペットとタイルカーペットの間の継ぎ目19が縦縞模様に埋もれて目立たず、周縁を注意深く一直線状に揃えてタイルカーペットを施工したと言う人為的痕跡は看取し難くなり、その結果、堅苦しさを感じさせず、自然で人為的束縛から解放されたかの如き解放感が施工面に感じられるようになる。
【0027】
そして、パイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nとカーペットの長さ方向Sを同じ方向に揃えて格子模様状に敷き詰めても、図3に示すように、縦縞18がカーペットの長さ方向Sを真っ直ぐ連続することはなく、縦縞模様(18)が、パイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nに真っ直ぐ連続した継ぎ目19に分断され、そのパイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nに真っ直ぐ連続した継ぎ目19に区切られてタイルカーペット11の縦横寸法Rと同じリピートの帯状横縞模様の一部を成すが如き観を呈する一方、カーペットの長さ方向Sの周縁(12)に沿って真っ直ぐ連続して現れるべき継ぎ目(19)は、パイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nに真っ直ぐ連続した継ぎ目19に区切られる帯状横縞模様に埋もれて、前後左右のタイルカーペットとタイルカーペットの間の継ぎ目19が一層目立ち難く、又、パイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nとカーペットの長さ方向Sを同じ方向に揃えて施工する場合において、パイル糸の隣り合うカーペットの横方向Nにおける縦縞模様(18)の前後の向きを見誤って施工しても、パイルの方向性(パイルの傾き具合の僅かな相異)に起因する濃淡差が隣合うタイルカーペット間に生じて違和感を呈することもなくなる。
【0028】
特に、外観の異なる6種類以上の全てのパイル糸A〜Gを同系色にするとタイルカーペット間での色調の共通性が高まり、施工面からは落着いた安らぎが感じられるようになり、その落着きのある雰囲気の中にも変化に富んだ美観を施工面に表現することが出来る。
【0029】
又、縦縞模様のリピート間隔Lをタイルカーペット11の縦横寸法Rの非整数倍となる0.6倍以上にすると、そのリピート間隔Lが縦横寸法以下(0.6R≦L<R)の場合でもリピート間隔L内の1列にしか現れないパイル糸がタイルカーペット11の表面に介在することになるので、タフテイング時に本来痕欠点として回避されるべきパイル糸のロットの誤認やパイル糸の太さの斑や染色斑によって一部のステッチ列にランダムに生じた外観上のバラツキも痕欠点としては看取されず、却って、外観の異なるパイル糸の種類を増やしたと同様の美的効果を生じ、施工面が一層変化に富んだ美しいものとなり、又、タフテイング時の製品(タフテッドパイル布帛)の歩留りも向上する。
【0030】
本発明(請求項2と請求項3)によると、一列おき、或いは、数列おきとなる一部のステッチ列で高パイルと低パイルを選択的に形成し、或いは、カットパイルとループパイルを選択的に形成しても、そのステッチ列のパイルの外観が途切れ途切れに変化し、色彩の異なるパイル糸が配列されているかの如き観を呈し、施工面が一層変化に富んだ美しいものとなる。
【0031】
特に、縦縞模様のリピート間隔Lをタイルカーペット11の縦横寸法Rの非整数倍となる0.6倍以上にすると、そのリピート間隔Lが縦横寸法以下(0.6R≦L<R)の場合でもリピート間隔L内の1列にしか現れないパイル糸がタイルカーペット11の表面に介在することになるので、タフテイング時に本来痕欠点として回避されるべきパイル糸のロットの誤認やパイル糸の太さの斑や染色斑に加え、パイル糸の供給量やテンションの斑によって一部のステッチ列に高パイルと低パイル、或いは、カットパイルとループパイルがランダムに生じても外観上のバラツキも痕欠点としては看取されず、タフテイング時の製品(タフテッドパイル布帛)の歩留りが一層向上する。
【0032】
本発明(請求項4)によると、一枚のタイルカーペットの中に縦縞18と横縞17が交叉した格子模様が形成されることにもなり、特に、横縞17をタイルカーペット11の縦横寸法Rよりも狭い幅Wの帯状横縞とし、その帯状横縞17と帯状横縞17に挟まれる部分の幅Vをタイルカーペット11の縦横寸法Rよりも広くすると、大別して縦縞18だけが現れたタイルカーペットと横縞17と縦縞18が現れたタイルカーペットとの2種類のタイルカーペットが出来、格子模様状に並んだ施工面の一部に、タイルカーペット11の縦横寸法Rよりも小さいタイルカーペットがスポット的に、且つ、ランダムに配置されているかの如き観を呈し、タイルカーペットの配列状態が極自然で躍動感さえも感じられ、施工面が一層美的変化に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るタフテッドパイル布帛の斜視図である。
【図2】 本発明に係るタイルカーペットの施工面の斜視図である。
【図3】 本発明に係るタイルカーペットの施工面の斜視図である。
【図4】 本発明に係るタフテッドパイル布帛の斜視図である。
【図5】 本発明に係るタイルカーペットの施工面の斜視図である。
【図6】 本発明に係るタフテッドパイル布帛の斜視図である。
【図7】 従来のタイルカーペットの施工面の斜視図である。
【符号の説明】
11 タイルカーペット
12 周縁
13 基布
14 パイル
15 タフテッドパイル布帛
16 裏打層
17 横縞(横縞模様)
18 縦縞(縦縞模様)
19 継ぎ目
20 帯状縞
A・B・C・D・E・F・G パイル糸
H 区画
K 間隔
L 縦縞模様のリピート
N パイル糸が隣り合うカーペットの横方向
P カーペットの横方向におけるパイル間の間隔
Q カーペットの長さ方向におけるパイル間の間隔
R タイルカーペットの縦横寸法
S カーペットの長さ方向
T 横縞模様のレピード
V・W 幅
Claims (4)
- パイル糸を2.5〜4.0mmの間隔をもって配列し、カーペットの長さ方向におけるパイル間の間隔を1.5〜3.5mmとして基布にタフティングし、基布からの高さが2〜7mmのパイルを形成したタフテッドパイル布帛の裏側に裏打層を積層し、パイル糸が隣り合うカーペットの横方向とカーペットの長さ方向に縦と横の方向を合わせて一辺の長さ(R)が30〜60cmとなる正方形に裁断して成り、その周縁が縦横に一直線状に並ぶ格子状に周縁同士を突き合わせて床下地面に敷き詰めて施工するタイルカーペットにおいて;
(a) タフテイング時に、外観の異なる6種類以上のパイル糸を使用して縦縞模様がパイル面に描出されており、
(b) その6種類以上のパイル糸が並んで構成する縦縞模様のリピート間隔(L)がタイルカーペットの縦横寸法(R)の非整数倍となる0.4倍以上であり、
(c) パイル糸が隣り合うカーペットの横方向の任意の位置を基準とし、タイルカーペットの縦横寸法(R)をもって、その6種類以上のパイル糸の配列を仕切るとき、その仕切られた各区画に含まれるパイル糸の合計本数の70%以上のパイル糸が、他の区画に含まれるパイル糸と外観上の種類を共通しており、
(d) その区画と区画の間で共通するパイル糸の種類の数が6種類以上であることを特徴とするタイルカーペット。 - 前掲請求項1に記載のタイルカーペットにおいて、何れかのパイル糸により高パイルと低パイルが選択的に形成されていることを特徴とする前掲請求項1に記載のタイルカーペット。
- 前掲請求項1に記載のタイルカーペットにおいて、何れかのパイル糸によりカットパイルとループパイルが選択的に形成されていることを特徴とする前掲請求項1に記載のタイルカーペット。
- 前掲請求項1に記載のタイルカーペットにおいて、高パイルと低パイルとのパイル長の差またはカットパイルとループパイルとのパイルの形態の差異によって、ニードルゲージ方向に続く横縞がパイル面に形成されており、その横縞の現れるリピート間隔(T)がタイルカーペットの縦横寸法(R)の非整数倍となる0.4倍以上であることを特徴とする前掲請求項1に記載のタイルカーペット。
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