JP3927712B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置に関するものであり、パッチチャートを用いて読取特性や記録特性の調整を行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、いわゆる複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、カラー印刷が主流となり、それに応じて印刷の色彩濃度についても厳密な色濃度特性が要求されてきている。そのため、原稿画像を読み取るスキャナ等の読取部と、画像形成のための画像記録部とのそれぞれの色特性を最適とするべく、基準チャートをプリンタから出力し、これをスキャナで読み取りこの読取画像情報に基づき、読取部と画像記録部との偏向を補正するべく、特性補正が行われる。
【0003】
これに関して、例えば、特開平1−61172によると、特性補正に用いる基準パッチチャート原稿として、3基準色(RGB)に対して各々8段階の濃度階調で、濃い方から薄い方へ段階的に変化しているチャートが用いられている。
【0004】
又、他の例として図5に示すような従来の画像形成装置で使用されているパッチチャートP3が考えられる。このチャートでは、連続的に濃度変化するシアンのパッチ列P31、マゼンタのパッチ列P32,イエローのパッチ列P33,ブラックのパッチ列P34が示されており、これにより、各色相の各濃度のそれぞれについて読取部と画像記録部との偏向が補正されるべく特性補正がなされることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにパッチ配置が規則的に変化している場合、記録面内の濃度の不均一性(以下「面内むら」と呼ぶ)の影響を受け易く、パッチの記録位置によって得られる濃度特性に偏りができるという問題がある。これはつまり、例えば図5のパッチチャートを用いた場合、原稿台のパッチチャートの左端の位置については、パッチの分布からシアンに関する調整はなされるが、必ずしも面内の他の位置で同様の濃度特性を示すとは限らず、従って全体として色むらのある調整結果となってしまい、画面の全体にこのパッチチャートの色分布が原因となる色むらが残ってしまう。
【0006】
また、連続的に濃度階調が変化している場合、例えば、誤ってパッチとパッチの境界部分を読み取ってもパッチ間の濃度差は小さく、従って比較される基準値との差がそれほど大きく出ないため、読取エラー検出が確実に行われないという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、チャートの全面にわたって各濃度のパッチをランダムに配置したパッチチャートを用いることで、全体に色むらや偏向の少ない特性補正を実現する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
課題を解決する一実施形態として、
原稿台にセットされた原稿のカラー画像を所定方向に内部パラメータに応じて領域単位で読み取る読取部(2)と、
前記読取部により読み取られた前記カラー画像又は外部から入力された入力カラー画像に基づいて、前記内部パラメータに応じて記録媒体上にカラー画像を記録する記録部(1)を具備する画像形成装置であって、
あらかじめパッチ記録部より記憶されているパッチチャート(P1)のパターンを、前記記録部にて出力し(S11)、
前記読取部の画像読み取り用のCCDの設置位置のずれの補正を行い、
前記パッチチャートを前記読取部でプリスキャンして、各ラインのデータを上から順に読み込み(S12)、
主走査方向のオフセット量検知手順につき、
各ラインjのデータを8画素単位でブロックに分割し、
ブロック内のブロック平均値d4を部分ライン平均値AVとして求め(S13)、
各ラインjの部分ライン平均値d4が左から右に向かって初めて閾値Th3を超えた主走査位置Xjを、主走査オフセットとして求め(S14)、
副走査方向のオフセット量および傾き検知手順につき、
各ラインjにおいて主走査方向の2位置X1,X3を左端とし、それぞれ大きさWの2領域のデータの平均値である部分ライン平均値{d1,d2}AVを求め(S13)、
d1が閾値Th1を初めて超えたライン位置jを、副走査方向のオフセットであるY1とし、同様にd2が閾値Th1を初めて超えたライン位置jをY2とし、それぞれレジスタに格納し(S14)、
前記Y1,Y2を読み取り、両者の平均値Y0を副走査平均オフセット値とし、両者の差dYを傾き量として検知し(S15)、
dY≧Th2のとき、傾き量が大きいと測定者に警告し再測定を促し(S16)、
dY<Th2のとき、Xjが所定の値をオーバーした場合は所定の値にクリップするか、オーバーフロービットを別に立て、
Ys+Yp{Ys;Y1とY2の大きい方}から256ライン内を32ラインずつ8つの領域に分割し、領域jj(jj=1〜8)内のXjの平均値AVGXjjを求め、
AVGXjj(jj=1〜8)を読み取り平均して、主走査方向の平均オフセット値X0を求め、
前記パッチチャートのスキャンを行い、主走査方向の平均オフセット値X0、および副走査方向の平均オフセット値Y0を考慮して、読み取り範囲をシフトさせて、前記パッチチャートを読み込んで前記パッチの平均濃度値を求め(S17)、
前記平均濃度に基づき、前記内部パラメータを補正する(S18)ことで前記読取部及び前記記録部の前記内部パラメータを補正することを特徴とする画像形成装置。
である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明に係るデジタル複写機の電気的接続および制御のための信号の流れを概略的に表わすブロック図を示している。図1において、制御系は、主制御部30内のメインCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)91、カラースキャナ部1のスキャナCPU100、および、カラー記録部2のプリンタCPU110の3つのCPUで構成される。
【0014】
メインCPU91は、プリンタCPU110と共有RAM(ランダム・アクセス・メモリ)35を介して双方向通信を行なうものであり、メインCPU91は動作指示をだし、プリンタCPU110は状態ステータスを返すようになっている。プリンタCPU110とスキャナCPU100はシリアル通信を行ない、プリンタCPU110は動作指示をだし、スキャナCPU100は状態ステータスを返すようになっている。
【0015】
操作パネル40は、液晶表示部42、各種操作キー43、および、これらが接続されたパネルCPU41を有し、メインCPU91に接続されている。
【0016】
主制御部30は、メインCPU91、ROM(リード・オンリ・メモリ)32、RAM33、NVRAM34、共有RAM35、画像処理部36、ページメモリ制御部37、ページメモリ38、プリンタコントローラ39、および、プリンタフォントROM121によって構成されている。
【0017】
メインCPU91は、全体的な制御を司るものである。ROM32は、制御プログラムなどが記憶されている。RAM33は、一時的にデータを記憶するものである。
【0018】
NVRAM(持久ランダム・アクセス・メモリ:nonvolatile RAM)34は、バッテリ(図示しない)にバックアップされた不揮発性のメモリであり、電源を遮断しても記憶データを保持するようになっている。
【0019】
共有RAM35は、メインCPU91とプリンタCPU110との間で、双方向通信を行なうために用いるものである。
【0020】
ページメモリ制御部37は、ページメモリ38に対して画像情報を記憶したり、読出したりするものである。ページメモリ38は、複数ページ分の画像情報を記憶できる領域を有し、カラースキャナ部1からの画像情報を圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能に形成されている。
【0021】
プリンタフォントROM121には、プリントデータに対応するフォントデータが記憶されている。プリンタコントローラ39は、パーソナルコンピュータなどの外部機器122からのプリントデータを、そのプリントデータに付与されている解像度を示すデータに応じた解像度でプリンタフォントROM121に記憶されているフォントデータを用いて画像データに展開するものである。
【0022】
カラースキャナ部1は、全体の制御を司るスキャナCPU100、制御プログラムなどが記憶されているROM101、データ記憶用のRAM102、前記カラーイメージセンサ15を駆動するCCDドライバ103、前記第1キャリッジ8などを移動する走査モータの回転を制御する走査モータドライバ104、および、画像補正部105などによって構成されている。
【0023】
画像補正部105は、カラーイメージセンサ15から出力されるR,G,Bのアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換回路、カラーイメージセンサ15のばらつき、あるいは、周囲の温度変化などに起因するカラーイメージセンサ15からの出力信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正するためのシェーディング補正回路、および、シェーディング補正回路からのシェーディング補正されたデジタル信号を一旦記憶するラインメモリなどから構成されている。
【0024】
カラー記録部2は、全体の制御を司るプリンタCPU110、制御プログラムなどが記憶されているROM111、データ記憶用のRAM112、前記半導体レーザ発振器60を駆動するレーザドライバ113、前記露光装置50のポリゴンモータ54を駆動するポリゴンモータドライバ114、前記搬送機構20による用紙Pの搬送を制御する搬送制御部115、前記帯電装置、現像ローラ、および、転写装置を用いて帯電、現像、転写を行なうプロセスを制御するプロセス制御部116、前記定着装置80を制御する定着制御部117、および、オプションを制御するオプション制御部118などによって構成されている。
【0025】
なお、画像処理部36、ページメモリ38、プリンタコントローラ39、画像補正部105、レーザドライバ113は、画像データバス120によって接続されている。
【0026】
このような構成の画像形成装置において、本発明の特徴である特性補正を行う画像処理部36の構成とその特性補正の処理を以下に詳細に説明する。
【0027】
図2は、本発明の概要を画像処理部を中心に説明するための説明図であり、
この画像処理部36は、原稿画像を光学的に読み取り画像信号を出力する原稿読取部1と、この画像信号を受け取り直接紙などの記録媒体上にあるいは感光ドラムなどの中間記録媒体上に画像形成後に紙などの記録媒体上に複製画像を形成する記録部2とに連携して、特性補正を行うものである。
【0028】
ここで、画像処理部36は、特性補正を行う、つまり具体的には読取部1と記録部2の補正パラメータ56を計算するものであり、補正パラメータに対応して読取部1と記録部2は、階調特性を変化させるものである。
ここで、画像処理部36,すなわち内部パラメータ補正部36が動作するのは、後述するパッチチャート出力部204が動作する時と、複製画像54として記録された特性補正用パッチ原稿が、読取部1が有する原稿台上に原稿Dとして置かれたときであり、後者では各パッチ内の平均濃度を、原稿の原稿台上での位置ずれを補正しながら測定し、それに基づいてパラメータ56を計算する。
【0029】
次にこの画像処理部36,すなわち内部パラメータ補正部36について、動作を含めて以下に詳述する。
【0030】
パッチチャート出力部204は、本発明の特徴であるあらかじめ記憶されている特性補正用パッチチャート原稿の画像信号58を記録部2に送り、特性補正用パッチチャート原稿P1,P2として記録部2より出力する。観測部205は画像信号52を1ライン単位で入力し、各ライン中の複数の部分領域の部分ライン平均値AVを出力する。判定部206は、各部分ライン平均値AVを、ある閾値と比較し、その比較結果より、原稿Dの位置ずれ量、すなわち原稿の水平方向(主走査方向)のオフセット61、及び垂直方向(副走査方向)のオフセット62を求め出力する。副走査方向のオフセット62は2個所で測定されており、検知部207はその差を傾きとして検知し、差がある閾値を越えた時は傾きが大きいとして表示部42にエラー信号を出力する。傾きが小さければ正常に測定できるものとして、平均オフセット63,64を検出部208に送る。検出部208は平均オフセット63,64を考慮してパッチチャート原稿P1(感光ドラムに画像形成後転写され複製されたパッチチャートを含む)の位置補正をした上で各パッチの濃度平均値66を計算する。調整部209は、各パッチの濃度平均値66に基づき階調特性を求め、画像形成装置の階調特性を補正するパラメータ56を計算する。
【0031】
次にこのような構成によって、特性補正を行う手順を図6に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0032】
図6において、本発明の特徴であり図3,図4を用いて以下に詳細に説明される、あらかじめパッチ記録部204より記憶されているパッチチャートのパターンを、記録部2にて出力し、これを特性補正用パッチチャート原稿P1とする(S11)。
【0033】
次に、上記特性補正用パッチチャート原稿P1をより正確に読み取るために、あらかじめ読取部1の画像読み取り用のCCDの設置位置のずれの補正を行う(S12)。その後、上記の特性補正用パッチチャート原稿P1を読取部1でプリスキャンする。プリスキャンにより各ラインのデータ52を上から順に読込む。そして、パッチ原稿P1の位置ずれ(主・副走査方向のオフセットおよび傾き)検知を行う。位置ずれ検知は主走査方向と副走査方向では手順が異なるため、それぞれ別々に説明を行う。
【0034】
まず副走査方向のオフセット量および傾き検知手順について図7を参照しながら詳述する。図7において、各ラインjにおいて主走査方向の2位置X1,X3を左端とし、それぞれ大きさWの2領域のデータの平均値である部分ライン平均値{d1,d2}AVを観測部205で求める(S13)。
【0035】
次に、判定部▲1▼206でd1が閾値Th1を初めて超えたライン位置jを、
副走査方向のオフセット62であるY1とし、同様にd2が閾値Th1を初めて超えたライン位置jをY2とし、それぞれレジスタに格納する(S14)。
Y1,Y2が所定の値をオーバーした場合は、所定の値にクリップするか、オーバーフロービットを別に立てる。パッチチャート原稿の読込み開始側に濃度の高いパッチを配置するのは、無地の濃度(通常白)とパッチ濃度のコントラストが高くなり、ここでの検知の精度を高めるためである。
【0036】
そして、検知部207にてCPUがオフセット62であるY1,Y2を読み取り、両者の平均値Y0を副走査平均オフセット値64とし、両者の差dYを傾き量として検知する(S15)。dY≧Th2のとき、傾き量が大きいと判断して、測定者に何等かの形で警告し再測定を促す(S16)。また、dY<Th2のときはステップS17に進む。
【0037】
続いて主走査方向のオフセット量検知手順について図8を参照しながら詳述する。
【0038】
初めに、各ラインjのデータを8画素単位でブロックに分割し、ブロック内のブロック平均値d4を部分ライン平均値AVとして観測部205にて求める(S13)。
【0039】
次に、各ラインjの部分ライン平均値d4が左から右に向かって初めて閾値Th3を超えた主走査位置Xjを、主走査オフセット61として判定部▲2▼206で求める(S14)。Xjが所定の値をオーバーした場合は所定の値にクリップするか、オーバーフロービットを別に立てる。それから、Ys+Yp{Ys;Y1とY2の大きい方}から256ライン内を32ラインずつ8つの領域に分割し、領域jj(jj=1〜8)内のXjの平均値AVGXjjを判定部▲2▼206で求め、レジスタに格納する。CPUでAVGXjj(jj=1〜8)を読み取り平均して、主走査方向の平均オフセット値X0(63)を求める。この際、ノイズ等によるAVGXjjの異常値をチェックし、異常値の場合は平均計算から除外する。主走査方向では傾き検知を行わないので、続いてステップS17へと移る。
【0040】
ここでは、本スキャンを行い、主走査方向の平均オフセット値X0(63)、および副走査方向の平均オフセット値Y0(64)を考慮し、読み取り範囲をシフトさせて、パッチを読込む(S17)。パッチサイズ、パッチ数、パッチ配置については、パッチ記録部204であらかじめ設定されている。また、各パッチの予測値もパッチ記録部204であらかじめ設定されており、異常値がある場合は測定者に再測定を促す。また、ここで不規則に配置されていたパッチの読取データを連続的なデータに変換する。各パッチの濃度平均値66の測定は、パッチサイズよりも小さく、格子状に配置された領域を測定領域とする。
【0041】
次に、ステップS17で求められた濃度平均値66に基づき、本画像形成装置のγ変換、シェーディング補正等の内部パラメータ56を補正する(S18)。この補正は例えば、記録部2のγ特性を表す原稿P1を読み取り、これを最小2乗法により近似関数をパラメータ56として求め、その逆関数を記録部2内部の公知のγ変換部において施すことにより、記録部2のγ特性を補正することができる。
【0042】
以上のような特性補正処理において用いられる、本発明の特徴である特性補正用パッチチャートの二つの例を以下に詳細に説明する。
【0043】
図3、図4はそれぞれ、画像形成装置内部の色変換パラメータ等を補正する際の特性補正用パッチチャート原稿のモデル図である。図3において、このパッチチャート原稿P1は、特性補正のうち色偏向補正に用いられるもので、各パッチが、隣り合うパッチ間で濃度・彩度・色相の差が所定の値よりも大きくなるように配置されている。つまり、パッチP11とパッチP13との間では、色相や濃度について大きく異なることが、数値を見ても明らかである。
【0044】
また、各パッチの濃度等のデータは、本来パッチチャート出力部204から発生されたもので、既知の値であるため、各パッチの平均濃度測定時に予測値としてこれを活用できる。これにより、位置ずれ補正が正しく行われていることを確認することができる。
【0045】
例えば図3の右下の網点の領域P18のように、複数のパッチをまたがって一つの領域として誤検知したときに、濃度・彩度・色相の近いパッチが隣り合って配置された場合、平均濃度の測定値が予測値と近い値を示し、誤検知であることが判断し難い。しかしながら、濃度・彩度・色相の近いパッチが隣り合わないように配置されていれば、複数のパッチをまたがって一つの領域として検知したときに、求めた実際の平均濃度と予測値が大きく異なる値を示すため、誤検知であることが容易に判断でき、その場合、測定者に再測定を促すことが可能である。
【0046】
また、もう一つの有効なポイントとして、図3の特性補正用パッチチャート原稿P1を用いることにより、面内むらを吸収できることが挙げられる。記録面中の濃度特性は必ずしも一様ではなく、同一濃度で記録したとしても、面内の部位によって、実際の測定される濃度に偏りが生じる場合がある。また、この面内むらは機体によってもその特性、偏り方が異なる。したがって、規則的にパッチを配置した場合、つまり従来の例のように、左列からシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのグラデーションのパッチチャートを使用した場合などは、濃度・彩度・色相の近いパッチが連続して隣り合っているため、例えば、ある色の濃度カーブ特性を観測した場合、面内の他の部位に同一のパッチを配置した場合とは異なる観測結果が得られる。
【0047】
しかしながら、本発明のように濃度・彩度・色相の近いパッチが隣り合わないように配置されていれば、例えば、ある色の濃度カーブ特性は、連続した濃度の階調が面内の各部位に分散されているため、偏りが現われずに平均された特性となるため、面内むらを吸収することができるのである。このとき、面内のパッチの配置は装置内に記憶されているため既知であり、分散して配置されたパッチの読取データを連続的に並べ替えて濃度カーブ特性を算出する。
【0048】
本発明に用いる特性補正用パッチチャート原稿のもう一つの特徴として、図3に示す例のようにパッチチャート原稿の読込み開始側に濃度の高いパッチを配置している。読込み開始側に濃度の高いパッチを配置することにより、原稿上でのパッチチャートの開始点を検知することができる。
【0049】
又更に図4では、主に特性補正のうちγ補正に用いられるパッチチャートの例を挙げている。このパッチチャートP2では、CMYKの各パッチとして、それぞれ一色による複数のパッチから構成されるものであり、同じ色相や近い濃度のパッチが隣り合わないように配置されている。
【0050】
このようなパッチチャートによっても、図3の例と同様に従来のパッチチャートにあるような、面内むらと言われる記録面内の偏向を回避することができ、更に位置ずれ検出についても、パッチ間の濃度差が大きくなるため、確実に検出することが可能となる。
【0051】
以上は階調パッチを濃度・彩度・色差に関して分散させる例を挙げたが、この他にもパッチを分散させて配置する方法にパッチを規則的に分散させるよう配置する方法がある。例えば、チャートの四隅に面内むらの影響を受け易い低濃度のパッチを配置し、中央に近づくにつれ面内むらの影響の少ない濃度の高いパッチを配置するなどといった配置パターンが考えられる。この方法はあらかじめ配置法に規則があるので容易にパッチの配置を決定できるというメリットの反面、定めた規則によって特定の傾向を持ったむらが現れる可能性があるといったデメリットもある。
【0052】
さらに分散させる方法として、全くランダムにパッチを配置する方法がある。この方法ではランダム関数に従いパッチを配置するため、パッチの配置決定が容易であるが、濃度・彩度・色差が近いパッチが偶然隣り合う可能性も高いと考えられる。
【0053】
また別の配置法として、濃度・彩度・色相が離れる程値が高くなる評価関数を作り、反復演算で最適解を求めるという方法がある。この方法も評価関数に従いパッチ配置を決定するため、パッチの配置決定が容易であり、なおかつ濃度・彩度・色相についても各パッチを分散して配置できる。しかしながら、計算量が増えるといったデメリットがある。
【0054】
以上に述べた各パッチ配置方法は、階調パッチを濃度・彩度・色差に関して分散させる例と同ように、あらかじめパッチ配置が記憶されているため誤検知である場合が容易に判断でき、また、連続した濃度の階調が面内の各部位におおよそ分散されているため、面内むらを吸収することができるといった有効なポイントがある。
【0055】
また、各パッチ配置方法について、時間的にパッチ配置を変更するといった方法がある。この方法は記録部2の記録特性の経時変動等を考慮する上で有効である。
【0056】
【発明の効果】
以上本発明によれば、特性補正用パッチチャート原稿の各パッチを、隣り合うパッチ間で濃度・彩度・色相が大きく異なるように配置することで、容易にパッチ読取エラーの検知を行うことができる。また、規則的にパッチを配置した場合に比べ、記録面内の濃度特性(むら)を平均した階調特性を測定できるため、記録面内の偏向(面内むら)を解消でき、均等で確実なパラメータ特性の補正処理を実現する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示すブロックダイアグラム。
【図2】本発明の概要を画像処理部を中心に説明するための説明図。
【図3】本発明の特徴となる第1のパッチチャートを示す平面図。
【図4】本発明の特徴となる第2のパッチチャートを示す平面図。
【図5】従来の画像形成装置で使用されているパッチチャートを示す平面図。
【図6】本発明に係る画像形成装置の動作の一例を説明するフローチャート。
【図7】本発明による副走査方向のオフセット量及び傾き検知手順を説明するための説明図。
【図8】本発明による主走査方向のオフセット量の検知手順を説明するための説明図。
【符号の説明】
36 … 画像処理部(内部パラメータ補正部)
P1 … 色偏向補正用パッチチャート
P2 … γ補正用パッチチャート
P3 … 従来のパッチチャート
204 … パッチチャート出力部
205 … 観測部
206 … 判定部
207 … 検知部
208 … 検出部
209 … 調整部

Claims (1)

  1. 原稿台にセットされた原稿のカラー画像を所定方向に内部パラメータに応じて領域単位で読み取る読取部と、
    前記読取部により読み取られた前記カラー画像又は外部から入力された入力カラー画像に基づいて、前記内部パラメータに応じて記録媒体上にカラー画像を記録する記録部を具備する画像形成装置であって、
    あらかじめパッチ記録部より記憶されているパッチチャート(P1)のパターンを、前記記録部にて出力し、
    前記読取部の画像読み取り用のCCDの設置位置のずれの補正を行い、
    前記パッチチャートを前記読取部でプリスキャンして、各ラインのデータを上から順に読み込み、
    主走査方向のオフセット量検知手順につき、
    各ラインjのデータを8画素単位でブロックに分割し、
    ブロック内のブロック平均値d4を部分ライン平均値AVとして求め、
    各ラインjの部分ライン平均値d4が左から右に向かって初めて閾値Th3を超えた主走査位置Xjを、主走査オフセットとして求め、
    副走査方向のオフセット量および傾き検知手順につき、
    各ラインjにおいて主走査方向の2位置X1,X3を左端とし、それぞれ大きさWの2領域のデータの平均値である部分ライン平均値{d1,d2}AVを求め、
    d1が閾値Th1を初めて超えたライン位置jを、副走査方向のオフセットであるY1とし、同様にd2が閾値Th1を初めて超えたライン位置jをY2とし、それぞれレジスタに格納し、
    前記Y1,Y2を読み取り、両者の平均値Y0を副走査平均オフセット値とし、
    両者の差dYを傾き量として検知し、
    dY≧Th2のとき、傾き量が大きいと測定者に警告し再測定を促し、
    dY<Th2のとき、Xjが所定の値をオーバーした場合は所定の値にクリップするか、オーバーフロービットを別に立て、
    Ys+Yp{Ys;Y1とY2の大きい方}から256ライン内を32ラインずつ8つの領域に分割し、領域jj(jj=1〜8)内のXjの平均値AVGXjjを求め、
    AVGXjj(jj=1〜8)を読み取り平均して、主走査方向の平均オフセット値X0を求め、
    前記パッチチャートのスキャンを行い、主走査方向の平均オフセット値X0、および副走査方向の平均オフセット値Y0を考慮して、読み取り範囲をシフトさせて、前記パッチチャートを読み込んで前記パッチの平均濃度値を求め、
    前記平均濃度に基づき、前記内部パラメータを補正することで前記読取部及び前記記録部の前記内部パラメータを補正することを特徴とする画像形成装置。
JP36548898A 1998-12-22 1998-12-22 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3927712B2 (ja)

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