JP4011750B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、調整用パッチチャート原稿を用いて画像読取や画像記録の特性を調整する機能を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
調整用パッチチャート原稿を用いて画像読取や画像記録の特性を調整する機能を備えた画像形成装置たとえば複写機がある。
調整用パッチチャート原稿には、互いに異なる濃度の複数のパッチ画像パターンが配列されている。複写機の製品出荷時、あるいは出荷後の定期点検時など、この調整用パッチチャート原稿を原稿台にセットして画像読取を行うことにより、その読取画像中の各パッチ画像パターンの濃度と予め判っている実際の濃度(設定値)とが照合され、その照合結果に応じて画像読取や画像記録の特性が補正される。
【0003】
このような調整用パッチチャート原稿を用いた補正処理では、濃度の照合を確実に行うために、調整用パッチチャート原稿のセット状態、つまり原稿台と調整用パッチチャート原稿との位置関係を的確に把握しておくことが重要になってくる。
【0004】
特開昭58−3371号公報によると、原稿の位置ずれを検知する手段として、ある形状のマークを原稿上に記録しておき、そのマークを専用の装置で読取って認識し、認識したパターンから原稿のオフセット及び傾きを検知している。
【0005】
また、特開昭62−239662号公報によると、原稿の置かれている領域外の画像データが必ず黒になるように原稿カバーが鏡面処理されており、読取走査時に白画像(原稿)が現われたり消えたりするタイミングでの主・副座標を原稿の四隅の点と見なし原稿位置を識別している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
原稿上にマークを記録して位置ずれを検知するものでは、マーク読取用の装置が必要なため、その分だけコストが上昇してしまう。しかも、マークの記録領域分だけ原稿領域が狭められるという問題がある。
【0007】
読取走査時に白画像(原稿)の出現タイミングを捕らえて原稿位置を識別するものでは、原稿や原稿台の汚れによってノイズを拾う場合が大いに考えられ、誤識別を生じる可能性がある。また、この手法では、調整用パッチチャート原稿上の各パッチ画像パターンを検知できない。
【0008】
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、調整用パッチチャート原稿にマークを記録する必要なく、また調整用パッチチャート原稿や原稿台の汚れに影響を受けることもなく、原稿台と調整用パッチチャート原稿との位置関係を簡単かつ的確に把握して常に適正な調整が可能な画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の画像形成装置は、原稿台にセットされた画像を、所定方向に領域単位で読み取る読取手段と、上記読取手段の読取画像を被画像形成媒体上に記録する記録手段と、互いに異なる濃度の複数のパッチ画像パターンが配列されたパッチチャート原稿の上記読取手段による上記領域単位の画像を入力し、上記領域単位の画像を上記所定方向とは異なる方向に分割し、各分割領域の平均濃度を観測する観測手段と、上記分割領域の平均濃度が、原稿の読み取りを開始してから初めて閾値を超えた際に濃度検出信号を出力し、上記濃度検出信号出力時の上記所定方向の読取開始位置から検出位置までの距離を上記各分割領域に対して検出距離として出力し、上記各検出距離から上記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する第1検出手段と、上記パッチチャート原稿の上記領域単位の画像と、上記第1検出手段の検出結果から各パッチの平均濃度を求め、上記パッチ平均濃度と各パッチの推定される平均濃度との比較により上記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する第2検出手段と、上記パッチ平均濃度を用いて、上記読取手段の読取特性または上記記録手段の記録特性を変更する調整手段と、を備える。
【0010】
請求項2に係る発明の画像形成装置は、請求項1に係る発明の構成に加え、第1検出手段の検出結果または第2検出手段の検出結果が異常のときにその旨を報知する報知手段、を備える。
【0011】
請求項3に係る発明の画像形成装置は、請求項1に係る発明の構成に加えて第1検出手段において、上記領域単位の画像において上記所定方向とは垂直方向に、上記分割領域の濃度が初めて閾値を超える第2検出距離を求め、請求項1における検出距離および各上記領域に対する各上記第2検出距離より、上記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する手段を具備したことを特徴とする画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明する。
図1は画像形成装置たとえばディジタルカラー複写機の要部の構成を示している。
【0013】
読取部(スキャナ部とも称す)1は、原稿台1aを備え、この原稿台1aにセット(載置)される原稿A上の画像を光学的な主走査および副走査により所定方向(副走査方向)に領域単位で読み取る。この読取画像は記録部(プリンタ部共称す)2に供給され、そこで被画像形成媒体たとえば用紙B上に記録される。
【0014】
読取部1の読取画像は調整ユニット3にも供給される。調整ユニット3は、パッチ記録制御部4、観測部5、第1検出部6、第2検出部9、調整部10を備える。
【0015】
パッチ記録制御部4は、互いに異なる濃度の複数のパッチ画像パターンが配列された調整用パッチチャート原稿Pの画像データを内部メモリに記憶しており、その画像データを上記記録部2より送ることにより同記録部2から調整用パッチチャート原稿Pを記録出力させる。
【0016】
観測部5は、読取部1による調整用パッチチャート原稿Pの読取画像を1走査ライン単位で(つまり領域単位の画像の入力として)取込み、その1走査ラインの画像(領域単位の画像)を上記所定方向(副走査方向)とは異なる方向(主走査方向)に複数に分割し、これら分割領域のそれぞれ平均画像濃度を観測する。
【0017】
第1検出部6は、観測部5で観測される分割領域ごとの平均画像濃度に応じて、原稿台1aにおける調整用パッチチャート原稿Pの位置ずれを検出するもので、判定部7および検知部8からなる。具体的には、分割領域ごとの平均画像濃度が、原稿の読み取りを開始してから初めて閾値を超えた際に濃度検出信号を出力し、この濃度検出信号出力時の上記所定方向(副走査方向)の読取開始位置から検出位置までの距離を各分割領域に対して検出距離として出力し、各検出距離から調整用パッチチャート原稿Pの原稿台1a上での位置ずれを検出する。
【0018】
すなわち、判定部7は、観測部5で観測される領域ごとの平均画像濃度から、副走査方向における調整用パッチチャート原稿Pのオフセット量Yを2箇所について判定するとともに(Y1,Y2)、主走査方向における調整用パッチチャート原稿Pのオフセット量Xを例えば8走査ライン分について判定する(Xj,…)。
【0019】
検知部8は、判定部7で判定されるオフセット量Y1,Y2の偏差を調整用パッチチャート原稿Pの傾き(スキュー)として検知し、検知した傾きが閾値内(許容範囲)であればオフセット量Y(Y1,Y2)の平均値Y0およびオフセット量X(Xj,…)の平均値X0を算出し、傾きがある閾値以上の場合は異常データの旨を判定する。この異常データにより、オペレータに対し調整用パッチチャート原稿Pの再読取を促す文字が報知手段である表示部11で表示される。算出結果Y0,X0は第2検出部9に供給される。
【0020】
第2検出部9は、読取部1による調整用パッチチャート原稿Pの読取時、その読取画像の位置を第1検出手段6から供給される平均値Y0,X0に応じて補正し、補正後の読取画像における各パッチ画像パターンのそれぞれ平均画像濃度(パッチ平均画像濃度)を求めるとともに、求めたパッチ平均画像濃度と各パッチ画像パターンの推定される平均画像濃度(予め定めた設定値)との比較により調整用パッチチャート原稿Pの原稿台1a上での位置ずれを検出する。具体的には、パッチ平均画像濃度と各パッチ画像パターンの推定される平均画像濃度との差が所定値以上離れている場合に、異常の旨を判定する。この異常データにより、オペレータに対し調整用パッチチャート原稿Pの再読取を促す文字が表示部11で表示される。
【0021】
調整部10は、第2検出部9の検出結果(階調特性)に応じて読取部1の内部パラメータまたは記録部2の内部パラメータをそれぞれ補正し、読取部1の読取特性および記録部2の記録特性を調整(変更)する。
【0022】
調整用パッチチャート原稿Pの具体例を図2に示す。
すなわち、調整用パッチチャート原稿Pは、互いに異なる濃度の複数のパッチ画像パターンPaを縦横に配列して成る。パッチ画像パターンPaの濃度は、シアンC、マゼンタM、イエローYの3色についてそれぞれ百分率で表わされている。
【0023】
特徴として、濃度・彩度・色相の近いパッチ画像パターンPaが互いに隣り合わないように配置される。これは、第2検出部9での異常判定を有効に作用させるためのものである。
【0024】
すなわち、図2の調整用パッチチャート原稿Pの右下位置に円形の網状領域として示すように、複数のパッチ画像パターンPaの境界部分を1つのパッチ画像パターンPaとして捕らえた場合、濃度・彩度・色相の近いパッチ画像パターンPaが隣り合う状態に配置されていると仮定すると、上記境界部分での濃度の平均値は本来の1つ分のパッチ画像パターンPaの濃度(=設定値)と近い値を示し、第2検出部9での異常判定から漏れてしまうことがある。
【0025】
これに対し、濃度・彩度・色相の近いパッチ画像パターンPaが互いに隣り合わないように配置されていれば、上記境界部分を1つのパッチ画像パターンPaとして捕らえた場合に、その境界部分での濃度の平均値は本来の1つ分のパッチ画像パターンPaの濃度(=設定値)から大きく離れた値を示し、第2検出部9での異常判定が有効に作用することになる。
【0026】
調整用パッチチャート原稿Pのもうーつの特徴として、読取部1の走査開始位置に近い側、つまり調整用パッチチャート原稿Pの左縁部および上縁部に濃度の高いパッチ画像パターンPaが配置される。これは、原稿台1a上での調整用パッチチャート原稿Pの周縁を的確に捕らえるためのものである。
【0027】
つぎに、上記の構成の作用を図3のフローチャートを参照して説明する。
パッチ記録制御部4から記録部2への画像データ供給により、記録部2から調整用パッチチャート原稿Pが出力される(ステップ101 )。
【0028】
この調整用パッチチャート原稿Pが原稿台1aにセットされることにより、調整用パッチチャート原稿P上の画像が読取部1によりプリスキャンされて読取られ(ステップ102 )、この読取画像における複数領域のそれぞれ平均画像濃度が観測される(ステップ103 )。
【0029】
そして、観測される領域ごとの平均画像濃度に応じて、原稿台1aにおける調整用パッチチャート原稿Pの位置ずれが検出される。この位置ずれ検出については、主走査方向と副走査方向で手順が異なるため、それぞれ分けて説明する。
【0030】
まず、副走査方向のオフセット量Yの判定および傾き検知の手順について図4により説明する。
各主走査ラインjにおいて主走査方向に沿う2箇所の位置X1,X3を左端とし、それぞれW1の大きさの2領域において、各画素の濃度の平均値が平均画像濃度d1,d2として観測される(ステップ103 )。
【0031】
平均画像濃度d1が閾値Th1を初めて超えたときの主走査ラインjの位置が副走査方向のオフセット量Y1と判定され、同様に平均画像濃度d2が閾値Th1を初めて超えたときの主走査ラインjの位置が副走査方向のオフセット量Y2と判定され(ステップ104 )、それぞれレジスタに格納される。
【0032】
オフセット量Y1,Y2が所定値を超えた場合は、オフセット量Y1,Y2が同所定値にクリップされるか、あるいはオーバーフロービットが立てられる。
この場合、読取部1の走査開始位置に近い側、つまり調整用パッチチャート原稿Pの左縁部および上縁部に濃度の高いパッチ画像パターンPaが配置されているので、原稿以外の無地部分の濃度(通常白)と実際のパッチ画像パターンPaの濃度との差が大きくなり(コントラスト大)、原稿台1a上での調整用パッチチャート原稿Pの周縁が的確に捕らえられて、検出精度の向上が図れる。
【0033】
オフセット量Y1,Y2の偏差dYが調整用パッチチャート原稿Pの傾きとして検知され(ステップ105 )、その傾きdYと設定値Th2とが比較される(ステップ106 )。
【0034】
傾きdYが設定値Th2より大きければ(ステップ106 のYES)、異常であるとの判定の下に表示部11の文字表示によってオペレータに再読み取りが促される(ステップ107 )。
【0035】
傾きdYが設定値Th2以内なら(ステップ106 のNO)、オフセット量Y1,Y2の平均値Y0が求められる(ステップ108 )。
一方、主走査方向のオフセット量Xの判定の手順について図5により説明する。
【0036】
主走査ラインjごとに画像データが8画素単位のブロックW2に分割され、それぞれブロックW2内の各画素の濃度の平均値が平均画像濃度d4として順次に観測される(ステップ103 )。
【0037】
各ブロックW2の平均画像濃度d4のうちいずれかが閾値Th3を超えたとき、そのときの主走査位置が主走査方向のオフセット量Xjと判定され、レジスタに格納される。
【0038】
オフセット量Xjが所定値を超えた場合は、オフセット量Xjが同所定値にクリップされるか、あるいはオーバーフロービットが立てられる。
上記オフセット量Y1,Y2のうち大きい方(図面ではY1)が基準位置Ysとして選定され、それに一定距離Ypを加えた位置が判定開始点(=Ys+Yp)として設定され、そこから主走査ラインの本数にして256本分の領域が32本ずつ8つの領域に分割される。
【0039】
32本分の領域において、1本ごとに上記オフセット量Xjが判定され、これらオフセット量Xjの平均値AVGXjjが求められる。この平均値AVGXjjの算出が上記8つの領域について実行され、これら8つの平均値AVGXjjの平均値X0が求められる(ステップ104 )。
【0040】
原稿台1aの汚れなど何らかのノイズの影響で平均値AVGXjjが異常値を示すことがあり、その場合は異常値を示した平均値AVGXjjが平均値X0計算から除外される。
【0041】
こうして求められる平均値Y0,X0に応じて読取部1の読取画像の位置(読取範囲)が補正され、この補正後の読取画像における各パッチ画像パターンPaのそれぞれ平均画像濃度が検出される(ステップ109 )。検出された平均画像濃度と予め定めた設定値との差が所定値以上離れている場合、あるいは各パッチ画像パターンPaのサイズや個数が予め定められている設定値と異なる場合、異常であるとの判定の下に(ステップ110 のNO)、表示部11の文字表示によってオペレータに再読み取りが促される(ステップ107 )。
【0042】
パッチ画像パターンPaに対する平均画像濃度の検出は、図2に斜線で示すように、パッチ画像パターンPa(px×py)より小さい格子状領域(pwx×pwy)に設定される。
【0043】
異常がなければ(ステップ110 のYES)、検出された各平均画像濃度(階調特性)に応じて読取部1の内部パラメータまたは記録部2の内部パラメータがそれぞれ補正され、読取部1の読取特性または記録部2の記録特性が調整される(ステップ111 )。
【0044】
たとえば、記録部2のγ変換やシェーディング補正等の内部パラメータが補正される。γ変換に関しては、記録部2のγ特性を表わす原稿を読み取り、これに対する最小2乗法による近似関数をパラメータとして求め、そのパラメータの逆関数を記録部2内部の公知のγ変換部において施すことにより、記録部2のγ特性を補正することができる。
【0045】
以上のように、調整用パッチチャート原稿Pの各パッチ画像パターンPaの濃度には階調が付けられており、これらパッチ画像パターンPaの平均画像濃度を位置ずれ検出の指標とする構成であるから、調整用パッチチャート原稿Pにマークを記録する必要なく、また調整用パッチチャート原稿Pや原稿台1aの汚れに影響を受けることもなく、原稿台1aと調整用パッチチャート原稿Pとの位置関係を簡単かつ的確に把握して常に適正な調整が可能となる。
【0046】
マーク読取用の専用の装置が不要となるのでコスト上昇を回避できるとともに、マーク記録領域が不要となるので調整用パッチチャート原稿Pの原稿領域縮小を回避することができる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、調整用パッチチャート原稿の各パッチ画像パターンの平均画像濃度に基づいて位置ずれ検出を行う構成としたので、調整用パッチチャート原稿にマークを記録する必要なく、また調整用パッチチャート原稿や原稿台の汚れに影響を受けることもなく、原稿台と調整用パッチチャート原稿との位置関係を簡単かつ的確に把握して常に適正な調整が可能な画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の要部の構成を示すブロック図。
【図2】同実施例における調整用パッチチャート原稿Pを示す図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャート。
【図4】同実施例における副走査方向のオフセット量を判定する手順を説明するための図。
【図5】同実施例における主走査方向のオフセット量を判定する手順を説明するための図。
【符号の説明】
1…読取部
1a…原稿台
2…記録部
3…調整ユニット
4…パッチ記録制御部
5…観測部
6…第1検出部
7…判定部
8…検知部
9…第2検出部
10…調整部
11…表示部

Claims (3)

  1. 原稿台にセットされた画像を、所定方向に領域単位で読み取る読取手段と、
    前記読取手段の読取画像を被画像形成媒体上に記録する記録手段と、
    互いに異なる濃度の複数のパッチ画像パターンが配列されたパッチチャート原稿の前記読取手段による前記領域単位の画像を入力し、前記領域単位の画像を前記所定方向とは異なる方向に分割し、各分割領域の平均濃度を観測する観測手段と、
    前記分割領域の平均濃度が、原稿の読み取りを開始してから初めて閾値を超えた際に濃度検出信号を出力し、前記濃度検出信号出力時の前記所定方向の読取開始位置から検出位置までの距離を前記各分割領域に対して検出距離として出力し、前記各検出距離から前記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する第1検出手段と、
    前記パッチチャート原稿の前記領域単位の画像と、前記第1検出手段の検出結果から各パッチの平均濃度を求め、前記パッチ平均濃度と各パッチの推定される平均濃度との比較により前記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する第2検出手段と、
    前記パッチ平均濃度を用いて、前記読取手段の読取特性または前記記録手段の記録特性を変更する調整手段と、
    を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿台にセットされた画像を、所定方向に領域単位で読み取る読取手段と、
    前記読取手段の読取画像を被画像形成媒体上に記録する記録手段と、
    互いに異なる濃度の複数のパッチ画像パターンが配列されたパッチチャート原稿の前記読取手段による前記領域単位の画像を入力し、前記領域単位の画像を前記所定方向とは異なる方向に分割し、各分割領域の平均濃度を観測する観測手段と、
    前記分割領域の平均濃度が、原稿の読み取りを開始してから初めて閾値を超えた際に濃度検出信号を出力し、前記濃度検出信号出力時の前記所定方向の読取開始位置から検出位置までの距離を前記各分割領域に対して検出距離として出力し、前記各検出距離から前記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する第1検出手段と、
    前記パッチチャート原稿の前記領域単位の画像と、前記第1検出手段の検出結果から各パッチの平均濃度を求め、前記パッチ平均濃度と各パッチの推定される平均濃度との比較により前記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する第2検出手段と、
    前記パッチ平均濃度を用いて、前記読取手段の読取特性または前記記録手段の記録特性を変更する調整手段と、
    前記第1検出手段の検出結果または前記第2検出手段の検出結果が異常のとき、その旨を報知する報知手段と、
    を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 原稿台にセットされた画像を、所定方向に領域単位で読み取る読取手段と、
    前記読取手段の読取画像を被画像形成媒体上に記録する記録手段と、
    互いに異なる濃度の複数のパッチ画像パターンが配列されたパッチチャート原稿の前記読取手段による前記領域単位の画像を入力し、前記領域単位の画像を前記所定方向とは異なる方向に分割し、各分割領域の平均濃度を観測する観測手段と、
    前記分割領域の平均濃度が、原稿の読み取りを開始してから初めて閾値を超えた際に濃度検出信号を出力し、前記濃度検出信号出力時の前記所定方向の読取開始位置から検出位置までの距離を前記各分割領域に対して前記所定方向の第1検出距離として出力し、前記領域単位の画像において前記所定方向とは垂直方向に、前記分割領域の濃度が初めて閾値を超える第2検出距離を求め、前記各第1検出距離および各前記領域に対する各前記第2検出距離より、前記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する第1検出手段と、
    前記パッチチャート原稿の前記領域単位の画像と、前記第1検出手段の検出結果から各パッチの平均濃度を求め、前記パッチ平均濃度と各パッチの推定される平均濃度との比較により前記パッチチャート原稿の原稿台上での位置ずれを検出する第2検出手段と、
    前記パッチ平均濃度を用いて、前記読取手段の読取特性または前記記録手段の記録特性を変更する調整手段と、
    を具備したことを特徴とする画像形成装置。
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