JP3927598B2 - 排液装置を有する容器及びその使用方法 - Google Patents

Description

発明の背景
本発明は、全体的には容器に係り、特に初めのうちはスラリーの状態をなす粒状物質のための容器に係る。本発明の容器は人により消費されるよう魚卵を輸送し処理する際に使用されるのに特に適している。
魚卵の如き粒状物質はスラリーの形態にて処理されることがある。スラリーの形態は処理工程を補助することがあるが、用途によっては好ましくないこともある。従ってスラリーより液体（又はその一部）を排出除去することが必要であり望ましい。次いで魚卵の如き残存する粒状物質はスラリーの液体成分がない状態で或いは液体成分が低減された状態で更に処理され、輸送され、分配され、消費される。
例えば本発明の魚卵処理法や装置は、一般に、底壁部と、容器がその通常の直立状態にあるときには底壁部より上方へ延在する側壁部とを有する容器を含んでいる。側壁部は開口部を郭定する上端を有している。魚卵が開口部を経て容器内に配置された後、輸送や貯蔵前に開口部を覆って容器を密封すべく、蓋が側壁部の上端に係合せしめられる。
魚卵はそれが容器内に配置される前にスラリーの状態にて処理される。種々の理由からスラリーを容器内に配置すると同時にスラリーより液体を除去し液体の量を低減することが望ましい。かかる目的を達成すべく、従来の容器の底壁部には排液孔が設けられ、容器の底壁部は液体を排液孔へ向けて導く形態をなしている。
従来の容器によっては、容器内に魚卵を配置する前に底壁上に独立の底上げ部材を配置することによって排液機能が改善される。プラスチック製のライナーが底上げ部材上に配置され、しかる後魚卵がライナー上に配置される。底上げ部材及びライナーの組合せが容器の底壁より魚卵スラリーを隔置し、これによりスラリー及び容器より液体を効率的に排出させたりスラリーを機械的に加圧することが可能になる。換言すれば、容器の底壁上に配置されたスラリーより液体が流出し排液孔を経て流出することを可能にする空間がスラリーの下方に形成される。
かかる従来の容器は、魚卵より液体を排出させて魚卵を輸送することに関し効果的に機能するが、多数の欠点を有している。例えば容器を魚卵にて充填する前に容器内に配置される底上げ部材を成形するためには追加の材料や製造工程が必要である。また例えば独立の底上げ部材を容器の他の部分と組み立てその状態を維持する必要があるので、組み立て工程が複雑になる。
発明の目的及び利点
従って本発明の一つの目的は、魚卵の如きスラリーを輸送し処理し取り扱うための改良された容器を提供することである。本発明の容器は底壁部と、容器がその通常の直立状態にあるときには底壁部より上方へ延在する側壁部とを有し、底壁部は中央部と該中央部の周りに一体に形成された樋口溝とを有している。溝は容器がその通常の直立状態にあるときにはスラリーよりの液体を受ける形態をなしていることが好ましく、底壁部の周縁部に設けられる。
本発明の他の一つの目的は、上述の特徴を有する容器であって、溝及び底壁部が従来の独立の中央底上げ部材との組合せにて使用されるよう構成された容器を提供することである。上述の如く、従来の底上げ部材は一般に通常時には比較的高い位置に位置する中央部と該中央部より下方へ延在するスカート部とを有している。本発明の容器の排液機能を更に改善すべく、従来の底上げ部材のスカート部が樋口溝に係合可能であることが好ましい。このことによりスラリーの下面と容器の底壁部若しくは溝との間の排液空間及びそれらの高さの差が増大される。
本発明の更に他の一つの目的は、上述の特徴を有する容器であって、溝に排液孔を有し、溝が液体を排液孔へ導く形態をなす容器を提供することである。液体がスラリー及び容器より排出された後に排液孔を栓塞するためにプラグ部材が使用されてよい。
本発明の更に他の一つの目的は、上述の特徴を有する容器であって、底壁部の中央部が容器がその通常の直立状態にあるときにはスラリーよりの液体を溝へ向けて導く形態をなす容器を提供することである。また排液機能を更に改善すべく、従来の容器に使用されている如きライナーが本発明の容器に使用されることが好ましい。
本発明の更に他の一つの目的は、魚卵を輸送する方法にして、上述の特徴を有する容器であって、中央部と該中央部の周りに設けられた樋口溝とを有する底壁部を有し、溝は中央部と一体に形成され、容器がその通常の直立状態にあるときにはスラリーよりの液体を受ける形態をなす容器を用意する工程と、容器内に魚卵のスラリーを配置する工程と、容器を密封する工程と、容器を輸送する工程とを含んでいる。溝はその最も低い位置に排液孔を有していることが好ましく、本発明の方法はスラリーよりの液体を排液孔を経て排出させ、しかる後液体が更に排出することがないよう排液孔を栓塞する工程を含んでいる。
本発明の更に他の一つの目的は、上述の特徴を有する方法であって、溝に対し相対的にスラリーを底上げすべく、魚卵のスラリーを容器内に配置する前に容器内に中央底上げ部材を配置する工程を含んでいる。従来の容器の場合と同様、ライナーが魚卵のスラリーと容器との間に位置するよう、スラリーを容器内に配置する前に容器内にライナーが配置されてよい。
本発明の他の目的及び利点は以下の説明及び添付の図面より明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
図１は従来の容器の平面図である。
図２は図１の線２−２に沿う断面図である。
図３は図２の線３−３に沿う断面図である。
図４は図３の線４−４に沿う断面図である。
図５は本発明に従って構成され製造された容器の一つの好ましい実施形態の平面図である。
図６は図５の線６−６に沿う断面図である。
図７は図５の線７−７に沿う断面図である。
図８は図７の線８−８に沿う断面図である。
図９は図８の線９−９に沿う断面図である。
図１０は本発明に従って製造された容器、蓋、ライナー、プラグの一つの好ましい実施形態の分解斜視図である。
図１１は本発明に従って製造され組み立てられた容器、蓋、ライナー（プラグは図示されていない）の一つの好ましい実施形態を図５の線７−７と同様の破断線に沿って示す断面図であり、容器組立体より液体が流出する状態を示している。
図１１ａは図１１の右下方の角部と同様の断面図であり、本発明のライナー装置の他の一つの実施形態及び排液孔に挿入されたプラグ装置を示している。
図１２、図１４、図１６はそれぞれ本発明の排液装置の他の実施形態を示す図８と同様の断面図である。
図１３、図１５、図１７はそれぞれ図１２の線１３−１３、図１４の線１５−１５、図１６の図１７−１７に沿う図９と同様の断面図である。
図１８は本発明の他の実施形態を示す平面図であり、中央底上げ部材の使用を示している。
図１９は図１８の線１９−１９に沿う断面図である。
図２０は図１９の線２０−２０に沿う断面図である。
図２１は図２０の線２１−２１に沿う断面図である。
図２２は容器のための支持リブの一つの好ましい実施形態を示す底面図である。
本発明の好ましい実施形態
添付の図１乃至図４は人により消費されるよう魚卵を輸送するための従来の典型的な容器１０を示している。この容器は対応する蓋、ライナー部材、プラグ部材が配置されていない状態にて図示されているが、本発明に関し後に説明する蓋、ライナー部材、プラグ部材はこの従来の容器に使用されるものと同様である。
従来の容器１０は底壁部１２と、容器がその通常の直立状態（例えば図２及び図３参照）に於いて底壁部より上方へ延在する側壁部１４とを有している。底壁部１２は容器内に配置された魚卵スラリー（図示せず）より液体が流出することを可能にする排液孔１６を有している。一般に容器が魚卵スラリーにて充填される前に底壁部１２上に底上げ部材としてのスペーサインサート１８が配置され、次いでライナー部材（図には示されていないが本発明の図１１に関する下記の説明を参照）がインサート１８上に配置される。インサート１８及びライナー部材の組合せにより魚卵スラリーが容器１０の底壁部１２より持ち上げられることによって隔置され、これによりスラリーよりの液体の排出が良好に行われる。
一般に流出した液体がインサート１８の下方へ延在するスカート部１５の内外に自由に流れることができるよう、スカート部１５にはカットバック領域１９が設けられている。また容器の成形や多数の容器の積み重ね等を容易に行い得るよう、側壁部１４の下縁部にはカットバック１７が設けられている。
典型的には従来の容器１０及び蓋（図示せず）の全体がプラスチック又は他の軽量で可撓性を有する耐久性に優れた材料にて射出成形されるが、他のプロセスや材料が使用されてもよい。また本発明の好ましい実施形態は、その実施形態が後に説明する如く機能する限り同様の材料及び同様のプロセスにて製造されてもよく、また他の材料やプロセスにて製造されてもよい。
本発明の容器２０の好ましい実施形態（図５乃至図１１及び図２２参照）には従来の容器１０の要素と同様の多数の要素が組み込まれている。例えば容器２０は開口部２６を郭定する上縁部２４を有する側壁部２２を含んでおり、開孔部２６を経て魚卵や特定の物質の他のスラリーが容器２０内へ装入される。魚卵や他のスラリーが容器２０内に密封されるよう、上縁部２４は蓋部材２８（図１０及び図１１参照）と係合可能であることが好ましい。
従来の容器１０の場合と同様、本発明はスラリー中の液体が容器２０より排出し得るよう孔３２の如き排液装置３０を含んでいることが好ましい。更に容器２０は同様の大きさ及び形状の容器に互いに嵌合した状態にて積み上げ可能である（肩部２５参照。尚この肩部は嵌合状態にて積み上げることを容易にする構造の例示に過ぎず、かかる肩部は種々の形状、大きさ及び形態のものであってよく、また肩部が設けられていなくてもよい）。また容器２０は、蓋部材２８が容器に対し容易に折り曲げられ多数の容器を容易に積み上げ得るよう、側壁部２２の下縁部及び蓋部材２８にカットバック２７を有している。更に粒状物質のスラリーより液体が容易に排出し得るよう、ライナー部材３４（図１０及び図１１参照）が使用されることが好ましい。またライナー部材は透明のプラスチックフィルムにて形成され、十字形の形態をなしていることが好ましく、後に説明する如くライナー部材３４の内側に存在するスラリー３７よりの液体の排出を容易にする切欠き３５を角部に有していることが好ましい。ライナー部材３４のアウタフラップは後に説明し添付の図面に示されている如くスラリー上に折り曲げ可能であり、或いは図には示されていないが側壁部２２の上縁部２４に係止可能である。
本発明の容器は従来の容器とは多数の点で異なっている。本発明の容器２０は隆起した中央部３８とその周りの樋口溝４０とを有する底壁部３６を含んでいる。樋口溝４０は中央部３８と一体に形成され、容器がその通常の直立状態にあるときにはスラリーよりの液体を受ける形態をなしている。
溝４０は底壁部３６の周縁部に設けられていることが好ましい。しかしこの溝は他の形態にて容器２０の他の位置に設けられてもよい。同様に容器２０は矩形をなすものとして図示されているが、本発明は他の種々の形状や形態の容器に適用可能なものである。
好ましい実施形態２０に於いては、底壁部３６は一体的な支持リブ４２（図６、図７、図１１、図２２参照）を含み、これらの支持リブは底壁部３６に所定の強度及び形状安定性を付与する。図示の如く、中央部３８は容器２０がその通常の直立状態にあるときにはスラリー３７（図１１参照）よりの液体を溝４０へ導く形態をなしている。従ってこのことにより容器２０の液体排出機能が改善されることが解る。
また前述の如く、本発明の容器２０は溝４０の位置に排液孔３２を含んでいる。溝４０の形態及び溝４０に於ける排液孔３２の位置は、スラリーよりの液体が排液孔へ導かれるよう設定されている。好ましい実施形態に於いては、このことは、排液孔３２を溝４０の最も低い位置に設けると共に、溝４０が排液孔３２より容器２０の外縁部に沿って径方向反対側の位置へ向かうにつれて漸次浅くなるよう溝を形成することにより達成される。従って排液孔３２とは径方向反対側の位置は溝４０の最も浅い位置であり、そのためスラリーよりの液体は溝４０へ流入すると排液孔３２へ向けて移動する。
ライナー部材は溝４０内に押し込まれてもよい（図１１ａ参照）。所定量の液体がスラリー３７及び容器２０より排出すると、プラグ部材４２の如きプラグ装置が排液孔３２に挿入され、これによりその後の輸送中、貯蔵中又は容器２０の取り扱い時に容器より液体が流出することが防止される。プラグ部材４７は液体がそれ以上流出しないよう排液孔３２を密封すると共に排液孔に強固に保持されるよう、ゴムの如き適当な材料にて適当な形状に形成されている。
上述の如く、容器及びその構成部分は種々の形態にて形成されてよい。例えば本発明の液体排出構造の他の種々の実施形態が図１２乃至図１７に図示されている。排液孔は棚部４４により覆われていてもよく（図１２及び図１３参照）、片持ちストリップ４６の如き種々の形状にて設けられてもよく（図１４及び図１５参照）、排出孔を覆うキャップ部４８が設けられていてもよい（図１６及び図１７参照）。
これら図１２乃至図１７に示された実施形態によれば、排液孔近傍のスラリーに対し追加の支持が与えられる。このことはスラリー３７より液体を絞り出すべく蓋部材２８を押付けることによって容器２０内のスラリーの上方部分に機械的圧力が与えられるような場合に特に有用である。また図１２乃至図１７に示された実施形態により与えられる追加の支持は、スラリーやその粒状物質が容器２０より排液孔３２を経て押し出されてしまう（排液孔３２にプラグ部材が挿入される前に生じ易い）ことを防止する。
また本発明の容器には、従来の底上げ部材（図１乃至図４の部材１８を参照）と同様の独立のプラットフォーム形の中央底上げ部材５０が使用されてよい（図１８乃至図２１参照）。この底上げ部材はスラリーの下面と樋口溝に設けられた排液孔との間に追加の間隔（及び排液のための高さの差）を与える。従来の容器の場合と同様、底上げ部材５０は通常の状態に於いては比較的上方に位置する中央部５２と該中央部より下方へ延在する周辺スカート部５４とを有していることが好ましい。しかし本発明の好ましい実施形態に於いては、スカート部５４は樋口溝内に配置される。
本発明の好ましい方法は液体が排出されることを必要とする魚卵又は他の物質を輸送するのに有用である。本発明の方法は、底壁部と該底壁部より上方へ延在する側壁部とを有する容器であって、底壁部は中央部と該中央部の周りにて中央部と一体に形成された樋口溝とを含む容器を用意する工程を含んでいる。上述の如く、溝は容器がその通常の直立状態にあるときにはスラリーよりの液体を受ける形態をなしている。本発明の好ましい方法は更に容器内に魚卵のスラリーを配置し、例えば蓋部材を用いて容器を密封し、容器を輸送する工程を含んでいる。
更に本発明の方法は、溝に排液孔を有し、溝がスラリーよりの液体を排液孔へ導く形態をなす容器を用意し、スラリーよりの液体を排液孔を経て排出させ、しかる後排液孔を栓塞して液体が更に排出することを防止する工程を含んでいる。また本発明の方法は、魚卵のスラリーを容器内に配置する前に容器内に中央底上げ部材を配置する工程を含んでいる。上述の如く、この底上げ部材は溝に対し相対的にスラリーを持ち上げた状態にし、これによりスラリーよりの液体の排出性を改善する。また魚卵のスラリーを容器内に配置する前に、本発明の方法の一つの工程としてライナが容器内に配置されてもよい。
かくして本発明によれば、液体がある程度排出されることを要する粒状物質又は他の物質を輸送し処理し貯蔵するための改良された容器及び方法が得られる。本発明は、比較的小さい粒子のスラリーに使用可能であることに加えて、容器それ自身の大きさに近い粒子を含む比較的大きい粒子についても使用可能であることが理解されよう。
以上に於いては本発明の容器及び方法を特定の実施形態について説明したが、ここに開示の特定の形状、構造及び工程は本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内にて種々の修正が可能であり、それらの変更や修正は添付の請求の範囲内に含まれるものである。

Claims (12)

1. 初めのうちはスラリーである粒状物質のための容器であって、底壁部と、前記容器がその通常の直立状態にあるときには前記底壁部より上方へ延在する側壁部とを含み、前記底壁部が、粒状物質を保持する中央部と、該中央部と一体的に形成された樋口溝とを含み、前記溝が、前記容器がその通常の直立状態にあるときには前記スラリーよりの液体を受ける形態をなしており、前記中央部が、前記溝内へスラリーから排出される液体が流れ込むよう前記溝へ向けて傾斜が与えられ、前記溝は、傾斜した底部を有し、該溝に流れ込んだ液体が前記溝内の最も低い位置に流れるよう構成され、前記最も低い位置に排液孔が設けられていることを特徴とする容器。
2. 請求項１の容器であって、前記溝が前記底壁部の周縁部に設けられていることを特徴とする容器。
3. 請求項１の容器であって、その通常の直立状態にあるときに上から見た平面図に於いて少なくとも一つの角を有し、前記一つの角から前記排液孔まで延在していることを特徴とする容器。
4. 請求項１の容器であって、前記排液孔が前記容器の前記側壁部に隣接して設けられていることを特徴とする容器。
5. 請求項１乃至４のいずれかの容器であって、更に、前記底壁部よりも高い位置に配置される中央部と、該中央部から下方へ延在して該中央部を前記底壁部から隔置する隔置部材とを有する独立の底上げ部材を含むことを特徴とする容器。
6. 請求項５の容器であって、前記底上げ部材の隔置部材がスカート部であり、前記底上げ部材が前記容器内に配置されると、前記スカート部が前記溝内に配置されることを特徴とする容器。
7. 請求項５の容器であって、該容器がその通常の直立状態にあるときに、前記溝の前記底部が前記排液孔に向かって漸次深くなっていることを特徴とする容器。
8. 請求項１又は２の容器であって、該容器がその通常の直立状態にあるときに、前記溝を覆うライナー部材を含むことを特徴とする容器。
9. 初めのうちはスラリーである魚卵の輸送のためのプラスチックにて射出成形された蓋付きの容器であって、底壁部と、前記底壁部より上方へ延在する側壁部と、前記蓋により覆うことのできる開口部とを含み、前記底壁部が、中央が底上げされた中央部と、前記底壁部に一体的に形成され前記中央部の下方に延在する排液溝とを含み、前記溝がその最も低い位置に排出孔を有し、前記底壁部が前記溝へ前記スラリーからの液体が流れ込むように形成され、前記溝が前記排液孔へ液体が流れ込むよう傾斜され、更に、前記溝へ傾斜した表面を有する中央部分と該中央部分から下方へ延在し前記溝に嵌合するスカート部分とを有する追加的な中央底上げ部材が設けられていることを特徴とする蓋付き容器。
10. 請求項９の容器であって、更に、液体を前記排液孔から排出した後に該排液孔に栓をするためのプラグ手段が設けられている容器。
11. 請求項９の容器であって、前記溝が、互いに対向する側壁と、前記最も低い位置まで傾斜した底部とを有していることを特徴とする容器。
12. 初めのうちはスラリーである粒状物質のための容器であって、底壁部と、前記容器がその通常の直立状態にあるときには前記底壁部より上方へ延在する側壁部とを含み、前記底壁部が、中央部と、該中央部の周囲にて該中央部と一体的に形成された樋口溝とを含み、前記溝が、前記容器がその通常の直立状態にあるときには前記スラリーよりの液体を受ける形態をなしており、更に、前記底壁部よりも高い位置に配置される中央部と該中央部から下方へ延在するスカート部とを有する独立の底上げ部材が設けられ、前記底上げ部材の前記中央部が前記粒状物質の殆どを支持し、前記溝へ向かって傾斜した面を通って前記溝へ前記スラリーからの液体が流れ込むよう形成され、前記スカート部が前記溝に係合可能であり、更に、前記溝内に排液孔が設けられ、前記溝が前記排液孔へ向かってスラリーからの液体が流れ込むよう傾斜されていることを特徴とする容器。

Images