JP3926970B2 - 情報記憶媒体処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、キャッシュカードやクレジットカード等の情報記憶媒体から読み取った識別情報を用いて取引処理を実行する情報記憶媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気カードに記憶されているカード情報を読み取り、該カード情報を用いて取引処理を実行する装置として、銀行口座に対する入出金取引等を処理する現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)や、クレジット取引を処理するクレジット認証端末装置(以下、CATと言う。)等があった。上記ATMやCATでは、利用者が取引処理に使用する磁気カードを装置本体に挿入する等して、該磁気カードに記憶されているカード情報を装置本体に入力していた。装置本体は、磁気カードからカード情報を読み取るための磁気カードリーダを有している。
【0003】
装置本体は、上記カード情報に加えて、暗証番号や取引金額等、取引処理に必要なデータの入力を受け付け、ここで入力されたデータおよび上記カード情報を用いて、取り引きの可否を判定する認証処理を実行し、該認証処理で取引可と判定した場合に限って取引処理を実行していた。上記カード情報は上記認証処理に用いられるデータである。また、ATMやCAT等の装置では利用者によって入力された暗証番号が適正でなかった場合には、上記認証処理において取引不可と判定され取引処理が禁止される。なお、ATMやCAT等の装置がデータ伝送ラインで接続されているセンタに、カード情報毎に適正な暗証番号が予め記憶されており、このセンタに記憶されている情報を用いて、利用者によって入力された暗証番号が入力されたカード情報に対して適正であるかどうかを判断していた。
【0004】
ところで、磁気カードに記憶されているカード情報を装置本体に入力する際、利用者が財布やカードケース等から取引処理に使用する磁気カードを取り出すのに手間どることがあった。周知のように、ATMやCAT等の装置はカード情報が入力されなければ認証処理が実行できないので、カード情報が入力されるの待つことになる。そして、カード情報が入力されるまでの待ち時間は取引処理時間の一部であることから、カード情報が入力されるまでに要する時間が長くなれば、その分だけ取引処理に要する時間も長くなるので、取引処理の効率を低下させるという問題があった。また、利用者は財布やカードケース等から取引処理に使用する磁気カードを取り出さなければならず、取引処理時の操作性が良くないという問題があった。
【0005】
上記問題を解決する技術として、無線通信機能を備えたカード(以下、非接触カードと言う。)との無線通信機能を有するATMやCAT等の装置が提案された。上記非接触カードは従来の磁気カードが磁気データで記憶していたカード情報をメモリに電子データとして記憶したカードであり、このメモリに記憶しているカード情報を無線信号で送信する機能を有している。
【0006】
利用者が非接触カードを収納した財布やカードケース等を装置本体に設けられているアンテナに近づけると、すなわち非接触カードを装置本体の通信エリア内に位置させると、該非接触カードが記憶しているカード情報を装置本体に無線信号で送信する。装置本体は、非接触カードから送信されてきたカード情報を受信し、このカード情報を取引の認証処理に用いる。このように、非接触カードを収納した財布やカードケース等を装置本体に設けられているアンテナに近づけるだけでカード情報の入力が行えるので、利用者の操作性が向上される。これにより、装置本体にカード情報が入力されるまでに要する時間が短縮され、装置本体の取引処理の効率が向上されると考えられていた。
【0007】
しかし、装置本体のアンテナ近傍に近づけられた財布やカードケース等に複数枚の非接触カードが収納されていると、これら複数枚の非接触カードが装置本体に対してカード情報を送信することになる。このとき、装置本体にカード情報を送信した複数枚の非接触カードの中の1枚が取引処理に使用される非接触カードであって、その他の非接触カードについては今回の取引処理に使用されるものではない。そこで、従来の装置は、複数枚の非接触カードからカード情報が送信されてくると、利用者に暗証番号の入力を促し、利用者が入力した暗証番号が適正であるカード情報を送信してきた非接触カードを取引処理に使用していた。
【0008】
また、利用者が入力した暗証番号が適正であるカード情報を送信してきた非接触カードが複数枚あったときには、これら複数枚の非接触カードの中から取引に使用する非接触カードを選択させる案内画面を表示し、ここで利用者が選択した非接触カードから送信されてきたカード情報を用いて取引処理を実行していた(特開平10−312444号)。なお、ここで選択されなかった非接触カードについては取引処理に使用されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平10−312444号に開示されている装置は、上述したように複数枚の非接触カードからカード情報が送信されてきたときに、利用者に対して暗証番号の入力を促すのであるが、暗証番号の入力が促された利用者はどの非接触カードの暗証番号を入力すればよいかがわからず、暗証番号の入力に戸惑い、暗証番号の入力に長い時間を要するという問題があった。利用者が暗証番号の入力に要する時間は取引処理時間の一部であることから、取引処理時間が十分に短縮されていなかった。
【0010】
また、利用者が入力した暗証番号が適正であったカード情報を送信してきた非接触カードが複数枚であったときに、これらの非接触カードの中から取り引きに使用する非接触カードを選択させる案内画面では、これら複数枚の非接触カードを適当な順序で表示しており、利用者の意思を考慮した順序で表示していなかった。このため、利用者が、案内画面において取引に使用する非接触カードを見つけ、選択するまでに長い時間を要するという問題があった。利用者が取引処理に使用する非接触カードの選択に要する時間が取引処理時間の一部であることから、取引処理時間が十分に短縮されていなかった。
【0011】
また、利用者に自分の意思とは無関係な案内画面を見せて、取引に使用する非接触カードを選択させていたため、利用者が取引処理に使用する非接触カードを誤って選択する可能性が高く、利用者に対するサービスが良くないという問題があった。
【0012】
この発明の目的は、利用者が取引に使用する情報記憶媒体の選択が簡単に行えるようにすることで、装置本体の処理効率を向上させるとともに、利用者に対するサービスを向上させた情報記憶媒体処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の情報記憶媒体処理装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0014】
(1)情報記憶媒体が記憶している取引の識別に用いる識別情報を読み取る識別情報読取部と、
上記識別情報読取部が複数の情報記憶媒体から上記識別情報を読み取った場合、これらの情報記憶媒体の中で優先順位を1番にする情報記憶媒体を、各情報記憶媒体の識別情報に基づいて決定する決定部と、
上記識別情報読取部複数の情報記憶媒体から上記識別情報を読み取った場合、取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を促す案内画面として、前記決定部が優先順位を1番にした情報記憶媒体と、今回識別情報を読み取った他の情報記憶媒体とを区別した案内画面を表示する案内表示部と、
上記案内表示部が案内画面で表示している情報記憶媒体の中から取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を受け付ける選択入力受付部と、
上記選択入力受付部で選択された情報記憶媒体に記憶されていた識別情報を用いて取引処理を実行する取引処理部と、を備えている。
【0015】
この構成では、識別情報読取部が複数の情報記憶媒体から識別情報を読み取った場合、決定部が、各情報記憶媒体から読み取った識別情報に基づいて優先順位を1番にする情報記録媒体を決定する。案内表示部が、優先順位を1番にした情報記憶媒体と、今回識別情報を読み取った他の情報記憶媒体とを区別した案内画面を表示し、取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を促す。選択入力受付部が、案内表示部による案内画面で表示されている情報記憶媒体の中から、取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を受け付ける。取引処理部がここで選択された情報記憶媒体に記憶されていた識別情報を用いて取引処理を実行する。
【0016】
このように、識別情報読取部が複数の情報記憶媒体から識別情報を読み取った場合、取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を促す案内画面として、各情報記憶媒体から読み取った識別情報に基づいて優先順位を1番にした情報記憶媒体とその他の情報記憶媒体とを区別した案内画面が表示される。このため、銀行等の金融機関に設置されている現金自動預け支払い機(以下、ATMと言う。)にこの発明を適用した場合、自行発行の情報記憶媒体(優先順位を1番にした情報記憶媒体)と他行発行の情報記憶媒体とを区別した案内画面を表示して、取引処理に使用する情報記憶媒体を利用者に選択させることができる。この案内画面には、後述する理由から、利用者の意思が反映されており、利用者にとって分かりやすい画面であることから、利用者が表示された案内画面において取引処理に使用する情報記憶媒体を簡単に見つけることができる。したがって、利用者が取引処理に使用する非接触カードを選択するのに要する時間が短縮でき、取引処理効率を十分に向上できる。また、利用者が取引処理に使用する情報記憶媒体を誤って選択することも抑えられるので、利用者に対するサービスが向上できる。
【0017】
ATMの場合、自行発行のキャッシュカードを使用した取引処理では手数料は不要であるが、他行発行のキャッシュカードを使用した取引処理では手数料が必要になるので、利用者の多くは取引に自行発行のキャッシュカードを使用する傾向にある。したがって、自行発行の情報記憶媒体と他行発行の情報記憶媒体とを区別した案内画面は、利用者の意思を反映させた画面であると言える。また、一般的なキャッシュカードには該カード発行した銀行および支店を識別する銀行コードおよび支店コードが識別情報として記憶されているので、識別情報を受信した情報記憶媒体毎に、この情報を利用することで自行発行の情報記憶媒体であるのか、他行発行の情報記憶媒体であるのかを判断することができる。
【0018】
(2)情報記憶媒体が記憶している取引の識別に用いる複数の識別情報を読み取る識別情報読取部と、
上記識別情報読取部により読み取った複数の識別情報に基づいて、この中で優先順位を1番にする識別情報を決定する決定部と、
取引処理に使用する識別情報の選択を促す案内画面として、前記決定部が優先順位を1番にした識別情報と、今回読み取った他の識別情報とを区別した案内画面を表示する案内表示部と、
上記案内表示部が案内画面で表示している識別情報の中から取引処理に使用する識別情報の選択を受け付ける選択入力受付部と、
上記選択入力受付部で選択された識別情報を用いて取引処理を実行する取引処理部と、を備えている。
【0019】
この構成では、識別情報読取部が取引の認証に用いる識別情報を複数記憶した情報記憶媒体から識別情報を全て読み取り、決定部が、読み取った識別情報に基づいて優先順位を1番にする情報記録媒体を決定する。案内表示部が、優先順位を1番にした識別情報と、今回読み取った他の識別情報とを区別した案内画面を表示し、取引処理に使用する識別情報の選択を促す。選択入力受付部が、案内表示部による案内画面で表示されている情報記憶媒体の中から、取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を受け付ける。取引処理部がここで選択された識別情報を用いて取引処理を実行する。
【0020】
したがって、複数の識別情報を記憶した情報記憶媒体から読み取った識別情報を用いて取引処理を実行する装置について、上記(1)と同様の作用効果を得ることができる。また、1枚の情報記憶媒体に複数の識別情報が記憶されているので、利用者が携帯する情報記憶媒体の枚数を抑えることができ、利用者の煩わしさを一層低減できる。なお、情報記憶媒体は識別情報を磁気データで記憶した磁気カードであってもよいし、電子データで記憶した識別情報を無線で送信する非接触カードであってもよい。
【0021】
(3)上記選択入力受付部で取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を受け付けた後に、暗証情報の入力を受け付ける暗証情報入力受付部を備え、
上記取引処理部は、上記暗証情報入力受付部で入力された前記暗証情報が、上記選択入力受付部で選択された情報記憶媒体に記憶されていた識別情報に対して予め記憶されている暗証情報に一致しているかどうかを判断した判断結果に基づいて、取引処理を実行する
【0022】
この構成では、暗証情報入力受付部が取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を受け付けた後に、暗証情報の入力を受け付ける。その後、取引処理部が暗証情報入力受付部において入力を受け付けた暗証情報と、選択入力受付部で選択された情報記憶媒体に記憶されている識別情報に対して予め記憶されている暗証情報とが一致しているかどうかを判断した判断結果に基づいて取引処理を実行する。このとき、取引処理部は選択入力受付部で選択された情報記憶媒体に記憶されている識別情報を用いて取引処理を実行する。
【0023】
このように、利用者に取引処理に使用する情報記憶媒体を選択させた後、暗証情報を入力させるようにしたので、利用者がどの情報記憶媒体について暗証情報を入力すればよいのかを認識しているので、利用者が暗証情報の入力に戸惑うことがなく、簡単に暗証情報を入力することができる。また、暗証情報の入力前に情報記憶媒体を選択させているので、どの情報記憶媒体に対して暗証情報が入力されたのかが分かっているので、この情報記憶媒体についてのみ入力された暗証情報が一致しているかどうか(適正であるかどうか)を判断すればよい。したがって、この判断に要する時間が短縮できるので、取引処理の効率が向上される。
【0024】
(4)上記選択入力受付部で取引処理に使用する識別情報の選択を受け付けた後に、暗証情報の入力を受け付ける暗証情報入力受付部を備え、
上記取引処理部は、上記暗証情報入力受付部で入力された前記暗証情報が、上記選択入力受付部で選択された識別情報に対して予め記憶されている暗証情報に一致しているかどうかを判断した判断結果に基づいて、取引処理を実行する
【0025】
この構成では、暗証情報入力受付部が取引処理に使用する識別情報の選択を受け付けた後に、暗証情報の入力を受け付ける。その後、取引処理部が暗証情報入力受付部において入力を受け付けた暗証情報と、選択入力受付部で選択された識別情報に対して予め記憶されている暗証情報とが一致しているかどうかを判断した判断結果に基づいて取引処理を実行する。このとき、取引処理部は選択入力受付部で選択された情報記憶媒体に記憶されている識別情報を用いて取引処理を実行する。
【0026】
したがって、複数の識別情報を記憶した情報記憶媒体から読み取った識別情報を用いて取引処理を実行する装置において、上記(3)と同様の作用効果が得られる
【0027】
(5)上記情報記憶媒体に対して優先順位の判断に用いる優先情報を書き込む情報書込部を備えている。
【0028】
この構成では、情報書込部により情報記憶媒体に対して優先順位の判断に用いる優先情報を書き込むことができる
【0029】
ここで、案内画面において取引に使用する情報記憶媒体として選択されたときに、優先順位の判断に用いる優先情報を書き込み、選択されなかったときに、優先順位の判断に用いる優先情報を消去するようにしておけば、利用者が前回の取引で使用した情報記憶媒体と他の情報記憶媒体とを区別した案内画面を表示することができる。また、過去に一度だけ使用された情報記憶媒体に優先順位の判断に用いる優先情報が書き込まれた状態がいつまでも継続することもない。
【0030】
(6)上記情報記憶媒体に記憶されている複数の識別情報のうちの一つに対して優先順位の判断に用いる優先情報を付加する情報書込部を備えている。
【0031】
この構成では、情報書込部により情報記憶媒体に記憶されている複数の識別情報のうちの一つに対して優先順位の判断に用いる優先情報を付加することができる。たがって、複数の識別情報を記憶した情報記憶媒体から読み取った識別情報を用いて取引処理を実行する装置において、上記(5)と同様の効果が得られる。
【0032】
(7)記取引処理部は、現金を用いた取引処理を実行する。
【0034】
記取引処理部は、クレジット取引を処理する。
【0036】
記取引処理部は電子マネーを用いた取引処理を実行し、実行結果を表示する
【0038】
上記(7)〜()の構成では、現金を用いた取引処理や、クレジットにかかる取引処理、さらには電子マネーを用いた取引処理が実行される。また、電子マネーを用いた取引処理では取引結果が目に見えないが、取引処理の実行結果を表示するようにしているので、利用者に取引結果を認識させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態である自動現金預け払い機の構成を示すブロック図であり、図2は同自動現金預け払い機の外観を示す図である。自動現金預け払い機1(以下、ATM1と言う。)は、本体の動作を制御する制御部2と、無線通信機能を有する非接触媒体(この発明で言う情報記憶媒体に相当する。)との無線通信を実行する無線通信部3と、装置本体の動作状態や後述する取引処理に関する案内画面等を表示する表示部4と、入力操作を行う入力部5と、入金処理を行う入金部6と、出金処理を行う出金部7と、取引内容を印字した取引伝票を発行する伝票発行部8と、センタに設けられた上位装置(不図示)との間で通信する通信部9と、を備えている。無線通信部3には、無線送信部3a、無線受信部3b、およびアンテナ3cが設けられている。アンテナ3cは図2に示すように装置本体の操作面に設けられている。入力部5は表示部4の表示画面上に配置されたタッチパネル5aを有している。また、装置本体には入金する現金の投入口または出金される現金の取出口として機能する入出金口6a、および伝票発行部8において取引内容を印字した伝票を放出する伝票放出口8aが形成されている。
【0040】
図3は、上記ATMで取引処理を行うときに使用される非接触カードの構成を示すブロック図である。非接触カード10は、本体の動作を制御する制御部11と、銀行名、支店名、口座番号等のカード情報(この発明で言う識別情報に相当する。)を記憶した記憶部12と、上記ATM1との間で無線通信を行う無線通信部13と、を備えている。無線通信部13には、無線送信部13a、無線受信部13b、およびアンテナ13cが設けられている。なお、この非接触カード10は所謂キャッシュカードである。
【0041】
非接触カード10の記憶部12には、図4に示すカード情報が記憶されている。カード情報には、銀行コード、支店コード、口座番号、優先情報が含まれている。銀行コードは、この非接触カード10を発行した銀行を示すコードであり、支店コードは対応する銀行口座がある支店を示すコードであり、口座番号は対応する口座を識別する番号であり、優先情報は取引処理に優先的に使用する非接触カード10であるかどうかを示す情報である。この優先情報は、フラグデータであり、ONであれば取引処理に優先的に使用する非接触カードであることを示し、OFFであれば取引処理に優先的に使用する非接触カードでないことを示している。この優先フラグについては、該非接触カードの所有者が自分の意思で変更することができる(詳細については後述する。)。
【0042】
以下、この実施形態のATM1の動作について説明する。図5は、この実施形態のATMの動作を示すフローチャートである。ATM1では、周知のように指定口座への入金取引や、指定口座からの出金取引、指定口座における現在の残高を確認する残高照会等の取引が行える。ATM1は、表示部4の画面上に取引種別毎に取引ボタンを表示したメニュー画面を表示している。ATM1は、表示部4の画面上に表示されているいずれかの取引ボタンが押下されると、押下された取引ボタンに対応する種別の取引が選択されたと判断する。上述したように、表示部4の表示画面上にはタッチパネル5aが設けられており、表示部4に表示されているどの取引ボタンを利用者が押下したのかを検知することができる。ATM1は、利用者による取引種別の選択入力を受け付けると(s1)、装置本体の通信エリア内に位置する全ての非接触カード10からカード情報を読み取る(s2、s3)。
【0043】
このとき、利用者は財布やカードケース等から収納している非接触カード10を取り出すことなく、非接触カード10を収納している財布やカードケースをアンテナ3cに近づけるだけでよい(非接触カード10を装置本体との通信エリア内に位置させるだけでよい。)。ATM1は、アンテナ3cに近づけられた全ての非接触カード10に対して順次アクセスし、これらの非接触カード10からカード情報を読み取る。
【0044】
ここで、利用者がアンテナ3cに近づけた財布やカードケース等に、以下に示すカード情報を記憶した非接触カード10が3枚収納されていた場合を例示しながら、この実施形態のATM1の動作を説明する。アンテナ3cに近づけられたカードケースに、
▲1▼カードA:A銀行、L支店、口座番号X
▲2▼カードB:B銀行、M支店、口座番号Y
▲3▼カードC:C銀行、N支店、口座番号Z
3枚の非接触カード10が収納されていたとする(図6参照)。また、カードBは優先フラグがオンであり、カードAおよびカードCは優先フラグがオフであった。
【0045】
ATM1は、上述したs2、s3において、上記アンテナ3cに近づけられたカードケースに収納されている全て(3枚)の非接触カード10からカード情報を読み取っている。ATM1は上記s2、s3でカード情報を読み取った非接触カード10の中に、自行発行の非接触カード10があるかどうかを判定する(s4)。上述したように、カード情報には非接触カード10を発行した銀行を示す銀行コードが含まれているので、この銀行コードを利用することで自行発行の非接触カードであるかどうかを判定することができる。ATM1は自行発行の非接触カード10があると、その非接触カード10の優先準位を1番にし(s5)、後述するs8に進む。一方、自行発行の非接触カード10がなければ、例えばATM1がD銀行の装置であったとき、優先フラグがオンである非接触カード10(B銀号発行の非接触カード10)の優先順位を1番にし(s6、s7)、s8に進む。
【0046】
なお、s6で優先フラグがオンである非接触カード10がなければ、優先順位が1番である非接触カード10が無い状態でs8に進む。
【0047】
ATM1は、優先順位を1番にした非接触カード10とその他の非接触カード10とを区別した案内画面を表示する(s8)。この案内画面では優先順位を1番にした非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンと、その他の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンと、を区別して表示している。例えば、ATM1がA銀行の装置であるときには、表示部4に優先順位が1番であるA銀行の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンとその他の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンとを区別した案内画面が表示部4に表示される(図7(A)参照)。また、ATM1がB銀行の装置であるときには、表示部4に優先順位が1番であるB銀行の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンとその他の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンとを区別した案内画面が表示部4に表示される(図7(B)参照)。さらに、ATM1がC銀行の装置であるときには、表示部4に優先順位が1番であるC銀行の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンとその他の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンとを区別した案内画面が表示部4に表示される(図7(C)参照)。また、ATM1がD銀行の装置であったときには、優先フラグがオンであったB銀行発行の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンとその他の非接触カード10を選択するときに操作する選択ボタンと区別した案内画面(図7(B)に示した案内画面)が表示部4に表示される。
【0048】
なお、優先順位が1番である非接触カード10が無い状態でs8に進んだときには、従来と同様に全てのカードを区別していない案内画面が表示される。
【0049】
このように、この実施形態のATM1は、s2、s3でカード情報を読み取った非接触カード10の中に自行発行の非接触カード10があれば、その非接触カード10とその他の非接触カード10とを区別した案内画面を表示する。一方、s2、s3でカード情報を読み取った非接触カード10の中に自行発行の非接触カード10がなければ、優先フラグがオンであった非接触カード10とその他の非接触カード10とを区別した案内画面を表示する。また、案内画面には図7に示すように利用者に取引に使用する非接触カード10(取引する銀行)の選択を促すメッセージも表示されている。
【0050】
通常、ATM1の利用者の多くは自行発行の非接触カード10を使う傾向にある。その理由は、他行発行の非接触カード10を使用すると手数料が必要になるからである。また、自行発行の非接触カード10を使用すると、他行発行の非接触カード10では提供されない取引も行えるからである。したがって、表示部4に表示された案内画面(図7に示した案内画面)は、利用者の意思を反映した案内画面である。しかも、カード情報を読み取った非接触カード10の中に自行発行の非接触カード10がなければ、優先フラグがオンである非接触カード10とその他の非接触カード10とを区別した案内画面を表示するようにしている。優先フラグは、後述するように利用者が自由に設定できる情報であり、該利用者が自分自信の使い勝手に応じて適当な非接触カード10の優先フラグをオンにしておくことができる。したがって、カード情報を読み取った非接触カード10の中に自行発行の非接触カード10がなかったときでも、表示部4に利用者の意思を反映した案内画面を表示することができる。
【0051】
ATM1は、s8で表示した案内画面において取引に使用する非接触カード10の選択を受け付け(s9)、選択誤りでないかどうかを確認する確認画面(図8参照)を表示部4に表示する(s10)。ここで、選択誤りであった旨の入力(表示部4に表示されている『NG』ボタンの押下)が行われると、ATM1はs8に戻って上記処理を繰り返す。
【0052】
s11で、選択誤りでない旨の入力(表示部4に表示されている『OK』ボタンの押下)が行われると、暗証番号(この発明で言う暗証情報に相当する。)の入力を受け付ける(s12)。ここで、利用者が暗証番号を入力すると、入力された暗証番号が適正であるかどうかを判定する(s13)。ATMがデータ伝送ラインで接続されているセンタに、発行されている非接触カード10毎に(非接触カード10に記憶されているカード情報毎に)対応する暗証番号が予め記憶されている。ATMは、センタに記憶されている上記処理で選択された非接触媒体10の暗証番号と利用者が入力した暗証番号とが一致しているかどうかによって、利用者によって入力された暗証番号が適正であるかどうかを判断する。一致している場合に適正であると判断し、一致していない場合に適正でないと判断する。
【0053】
入力された暗証番号が適正でないと判定したときには、取引処理を中止する取引中止処理を行って本処理を終了する(s14)。また、入力された暗証番号が適正であると判定すると、選択された非接触カード10を発行した銀行との間で、すでにs1で選択されている取引種別(入金取引、出金取引、残高照会等)の取引を実行する(s15)。
【0054】
ここで、s1で選択されている取引種別が出金取引の場合には、s15では出金金額の入力受け付けると、入力された出金金額が出金可能な金額であるかどうか(取引口座の残高以下の金額であるかどうか)を判定し、出金可能な金額であれば入力された出金金額の現金を放出する出金処理を行う。このとき、取引口座の残高は出金処理した金額が減算された金額に更新される。
【0055】
また、s1で選択されている取引種別が入金処理の場合には、s15では現金の投入を受け付け、投入された現金の金額を検出し、ここで検出した金額を取引口座の残高に加算する処理が行われる。
【0056】
なお、s1で選択された取引処理の種別によっては、例えば残高照会、s12にかかる暗証番号の入力受付が省略されることもある。この場合には、s13、s14にかかる処理も省略され、s11で非接触媒体10の選択誤りでない旨の入力が行われると、s15にジャンプしてs1で選択された取引種別の取引を実行する。
【0057】
ATM1は取引を完了すると、図9に示す優先フラグ変更案内画面を表示部4に表示して、優先フラグをオンにする非接触カード10の選択を受け付ける(s16)。そして、s13で選択された非接触カード10に対して優先フラグをオンにする書き込みを行うとともに、その他の非接触カード10に対して優先フラグをオフにする書き込みを行って本処理を終了する(s17)。なお、ここで言う書き込みとは、個々の非接触カード10に対して優先フラグの状態(ONまたはOFF)を無線信号で送信する処理であり、この無線信号を受信した非接触カード10が自ら記憶部12に記憶している優先フラグをONまたはOFFに書き換えている。
【0058】
このように、この実施形態のATM1では複数枚の非接触カード10からカード情報を読み取った場合、表示部4に利用者の意思を反映した案内画面を表示して、該利用者に取引に使用する非接触カード10を選択させるようにしたので、利用者が案内画面において取引に使用する非接触カード10を簡単に見つけることができる。したがって、案内画面を表示してから取引に使用する非接触カード10が選択されるまでに要する時間の短縮がはかれ、装置本体の稼働率を向上させることができる。また、利用者が取引に使用する非接触カード10を誤って選択することも抑えられるので、利用者に対するサービスも向上される。
【0059】
また、s8で表示部4に表示する案内画面において、優先準位を1番とした銀行については、宣伝広告等を付加した選択ボタンを表示するようにしてもよい(図10参照)。さらに、案内画面に表示された各銀行のボタンの近傍にその銀行のロゴを表示してもよい。このようにすれば、利用者に銀行のロゴをみながら取引に使用する非接触カード10を選択させることができるので、案内画面において取引に使用する非接触カード10を利用者に一層簡単に見つけさせることができる。また、各非接触カード10に対応する宣伝広告を付加した選択ボタンを表示させ、その内優先順位を1番とした銀行についてのみ目立つように選択ボタンを色付けしてもよい。
【0060】
さらに、取引に使用する非接触媒体10の選択後に、暗証番号の入力を受け付けるようにしたので、利用者がどの非接触媒体10の暗証番号を入力すればよいのかを認識しているので、利用者が暗証番号の入力に戸惑うことがない。したがって、利用者が暗証番号を入力するのに要する時間の短縮が図れる。また、暗証番号の入力前に取引処理に使用する非接触媒体10が選択させているので、この非接触媒体10についてのみ入力された暗証情報が適正であるかどうかを判断すればよいので(選択されなかった非接触媒体10については入力された暗証番号が適正であるかどうかを判断しなくても良い。)、暗証番号の適否の判断に要する時間が短縮されるので、取引処理の効率が大幅に向上される。
【0061】
次に、この発明の別の実施形態について説明する。この実施形態のATM1に使用されるカードは非接触カードであってもよいし、磁気カードであってもよい。ここでは、非接触カードであるとして以下の説明を行う。なお、装置本体の構成は図1および図2に示した構成と同じであり、非接触カード10の構成は図3に示した構成と同じである。
【0062】
また、非接触カード10の記憶部12には、上記実施形態で説明した非接触カード10に記憶されていたカード情報(ここでは、口座情報と言う。)が複数種類記憶されている(図11参照)。
【0063】
図12はこの実施形態にかかるATM1の処理を示すフローチャートである。この実施形態のATM1も、上記実施形態のATM1と同様に表示部4の画面上に取引種別毎に取引ボタンを表示したメニュー画面を表示しており、利用者によって取引種別の選択入力が行われるの待っている。ATM1は、利用者による取引種別の選択入力を受け付けると(s21)、非接触カード10の記憶部12に記憶されている口座情報を全て読み取る(s22、s23)。非接触カード10には、例えば
▲1▼A銀行、L支店、口座番号X、優先フラグがオフ
▲2▼B銀行、M支店、口座番号Y、優先フラグがオン
▲3▼C銀行、N支店、口座番号Z、優先フラグがオフ
である、3種類の口座情報が記憶されている(図11参照)。
【0064】
ATM1は、上述したs22、s23で非接触カード10に記憶されている全ての口座情報を読み取ると、この中に自行の口座を示す口座情報があるかどうかを判定する(s24)。s24で自行の口座を示す口座情報があると判定すると、その口座情報に対応する口座の優先準位を1番にし(s25)、後述するs28に進む。一方、s24で自行の口座を示す口座情報がないと判定すると、例えばATM1がD銀行の装置であったとき、優先フラグがオンである口座情報の口座(B銀号の口座)の優先順位を1番にし(s26、s27)、s28に進む。なお、s26で優先フラグがオンである口座がなければ、優先順位が1番である口座が無い状態でs28に進む。
【0065】
ATM1は、優先順位を1番にした口座とその他の口座とを区別した案内画面を表示する(s28)。ここで表示される案内画面は図7に示した案内画面と同じである。
【0066】
このように、この実施形態のATM1は、s22、s23で読み取った口座情報の中に自行の口座があれば、その口座とその他の口座とを区別した案内画面を表示する。一方、s22、s23でカード情報を読み取った非接触カード10の中に自行の口座がなければ、優先フラグがオンであった口座とその他の口座とを区別した案内画面を表示する。また、案内画面には利用者に取引する銀行の選択を促すメッセージも表示されている。
【0067】
ここで、利用者の多くは上述したように、手数料が必要でない自行の口座で取引する傾向にある。したがって、表示部4には利用者の意思を反映した案内画面が表示されていると言える。しかも、読み取った口座情報の中に自行の口座がなければ、優先フラグがオンである口座とその他の非接触カード10とを区別した案内画面を表示するようにしており、優先フラグの設定については上記実施形態のATM1と同様に、利用者が自由に設定できるので、表示部4には利用者の意思を反映した案内画面が表示できる。
【0068】
ATM1は、s28で表示した案内画面において取引に使用する口座の選択を受け付けると(s29)、選択誤りでないかどうかを確認する確認画面(図8に示した画面)を表示部4に表示する(s30)。ここで、選択誤りであった旨の入力が行われると、ATM1はs28に戻って上記処理を繰り返す。
【0069】
s31で、選択誤りでない旨の入力が行われると、上記実施形態のATM1と同様に暗証番号の入力を受け付ける(s32)。利用者が暗証番号を入力すると、入力された暗証番号が適正であるかどうかを判定する(s33)。
【0070】
入力された暗証番号が適正でないと判定したときには、取引処理を中止する取引中止処理を行って本処理を終了する(s34)。また、入力された暗証番号が適正であると判定すると、上記処理で選択された口座がある銀行との間で、上記s21で選択されている取引種別の取引を実行する(s35)。s35では、上記実施形態のATM1におけるs15と略同様の手順で出金処理や入金処理が実行される。
【0071】
なお、上記実施形態でも説明したが、s21で選択された取引処理の種別によっては、例えば残高照会、s32にかかる暗証番号の入力受付が省略されることもある。この場合には、s33、s34にかかる処理も省略され、s31で非接触媒体10の選択誤りでない旨の入力が行われると、s35にジャンプしてs1で選択された取引種別の取引を実行する。
【0072】
ATM1はs35にかかる取引処理を完了すると、上記図9に示した優先フラグ変更案内画面を表示部4に表示して、優先フラグをオンにする口座の選択を受け付ける(s36)。そして、s36で選択された口座に対して優先フラグをオンにする書き込みを行うとともに、その他の口座に対して優先フラグをオフにする書き込みを行って本処理を終了する(s37)。
【0073】
このように、この実施形態のATM1も上記実施形態のATM1と同様の効果を奏する。また、利用者が携帯する情報記憶媒体の枚数を抑えることができ、利用者の煩わしさを一層低減できる。
【0074】
上記実施形態では、本願発明をATMに適用した例で説明したが、クレジット取引を処理するCATにも本願発明を適用できる。図13はこの発明の実施形態であるCATの動作を示すフローチャートである。この実施形態のCATは、図13からも明らかなように、上記実施形態のATM1と略同様の処理を実行する。
【0075】
異なる点は、図5に示したs4、s5の処理が無い点および、s55で処理される取引処理がクレジットにかかる取引処理である点である。
【0076】
したがって、この実施形態のCATでは、利用者自信が優先的に使用する設定にした非接触カード10(優先フラグをオンにした非接触カード10)と、その他の非接触カードとを区別した案内画面を表示して、クレジット取引に使用する非接触カード10を利用者に選択させることができる。この案内画面も上記説明から明らかなように、利用者の意思を反映させた画面であることから、上記実施形態のATM1と同様の効果が得られる。
【0077】
さらに、インタネットに接続でき、電子マネーを用いた取引処理が実行できる装置に上記図13に示した機能を設ければ、電子マネーを用いた取引処理を実行する装置についても、上記実施形態のATMやCATと同様の効果を得ることができる。また、電子マネーによる取引では取引結果が目に見えないことから、取引結果を表示するようにしておけばよい。これにより、利用者に電子マネーを用いた取引処理の取引結果を認識させることができる。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、取引の認証に用いる識別情報を複数枚の情報記憶媒体から読み取ったときには、利用者の意思を反映した案内画面を表示して、利用者に取引に使用する情報記憶媒体を選択させるようにしたので、利用者が表示された案内画面において取引処理に使用する情報記憶媒体を簡単に見つけて選択することができる。したがって、利用者が取引処理に使用する非接触カードを選択するのに要する時間が短縮でき、装置本体における取引処理の効率が十分に向上できる。また、利用者が取引処理に使用する情報記憶媒体を誤って選択することが抑えられるので、利用者に対するサービスも向上できる。
【0079】
また、取引の認証に用いる識別情報を複数記憶した情報記憶媒体から、これらの識別情報を全て読み取ったときには、利用者の意思を反映した案内画面を表示して、利用者に取引に使用する識別情報を選択させるようにしたので、利用者が表示された案内画面において取引処理に使用する識別情報を簡単に見つけて選択することができる。したがって、利用者が取引処理に使用する識別情報を選択するのに要する時間が短縮でき、装置本体における取引処理の効率が十分に向上できる。また、利用者が取引処理に使用する識別情報を誤って選択することが抑えられるので、利用者に対するサービスも向上できる。しかも1枚の情報記憶媒体に複数の識別情報が記憶されているので、利用者が携帯する情報記憶媒体の枚数が抑えられる。
【0080】
さらに、利用者に取引処理に使用する情報記憶媒体または識別情報を選択させた後、暗証情報を入力させるようにしたので、利用者が暗証情報の入力に戸惑うことがなく、暗証情報を簡単に入力することができる。また、装置本体ではどの情報記憶媒体または識別情報に対して暗証情報が入力されたのかが分かっているので、この情報記憶媒体についてのみ入力された暗証情報が一致しているかどうかを判断するだけでよいので、この判断に要する時間が短縮でき、取引処理の効率が十分に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である現金自動預け払い機の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施形態である現金自動預け払い機の外観を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施形態である現金自動預け払い機で使用される非接触カードの構成を示すブロック図である。
【図4】非接触カードに記憶されているカード情報を示す図である。
【図5】この発明の実施形態である現金自動預け払い機の動作を示すフローチャートである。
【図6】各カードに記憶されている情報を示す図である。
【図7】案内画面の表示例を示す図である。
【図8】確認画面の表示例を示す図である。
【図9】優先フラグの設定を行う際に表示される画面の例を示す図である。
【図10】案内画面の別の表示例を示す図である。
【図11】非接触カードに記憶されている口座情報を示す図である。
【図12】この発明の別の実施形態である現金自動預け払い機の動作を示すフローチャートである。
【図13】この発明の別の実施形態であるCATの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−自動現金預け払い機(ATM)
2−制御部
3−無線通信部
3a−無線送信部
3b−無線受信部
3c−アンテナ
4−表示部
5−入力部
5a−タッチパネル
10−非接触カード

Claims (9)

  1. 情報記憶媒体が記憶している取引の識別に用いる識別情報を読み取る識別情報読取部と、
    上記識別情報読取部が複数の情報記憶媒体から上記識別情報を読み取った場合、これらの情報記憶媒体の中で優先順位を1番にする情報記憶媒体を、各情報記憶媒体の識別情報に基づいて決定する決定部と、
    上記識別情報読取部複数の情報記憶媒体から上記識別情報を読み取った場合、取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を促す案内画面として、前記決定部が優先順位を1番にした情報記憶媒体と、今回識別情報を読み取った他の情報記憶媒体とを区別した案内画面を表示する案内表示部と、
    上記案内表示部が案内画面で表示している情報記憶媒体の中から取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を受け付ける選択入力受付部と、
    上記選択入力受付部で選択された情報記憶媒体に記憶されていた識別情報を用いて取引処理を実行する取引処理部と、を備え情報記憶媒体処理装置。
  2. 情報記憶媒体が記憶している取引の識別に用いる複数の識別情報を読み取る識別情報読取部と、
    上記識別情報読取部により読み取った複数の識別情報に基づいて、この中で優先順位を1番にする識別情報を決定する決定部と、
    取引処理に使用する識別情報の選択を促す案内画面として、前記決定部が優先順位を1番にした識別情報と、今回読み取った他の識別情報とを区別した案内画面を表示する案内表示部と、
    上記案内表示部が案内画面で表示している識別情報の中から取引処理に使用する識別情報の選択を受け付ける選択入力受付部と、
    上記選択入力受付部で選択された識別情報を用いて取引処理を実行する取引処理部と、を備え情報記憶媒体処理装置。
  3. 上記選択入力受付部で取引処理に使用する情報記憶媒体の選択を受け付けた後に、暗証情報の入力を受け付ける暗証情報入力受付部を備え、
    上記取引処理部は、上記暗証情報入力受付部で入力された前記暗証情報が、上記選択入力受付部で選択された情報記憶媒体に記憶されていた識別情報に対して予め記憶されている暗証情報に一致しているかどうかを判断した判断結果に基づいて、取引処理を実行する、請求項1に記載の情報記憶媒体処理装置。
  4. 上記選択入力受付部で取引処理に使用する識別情報の選択を受け付けた後に、暗証情報の入力を受け付ける暗証情報入力受付部を備え、
    上記取引処理部は、上記暗証情報入力受付部で入力された前記暗証情報が、上記選択入力受付部で選択された識別情報に対して予め記憶されている暗証情報に一致しているかどうかを判断した判断結果に基づいて、取引処理を実行する、請求項2に記載の情報記憶媒体処理装置。
  5. 上記情報記憶媒体に対して優先順位の判断に用いる優先情報を書き込む情報書込部を備えた請求項1、または3に記載の情報記憶媒体処理装置。
  6. 上記情報記憶媒体に記憶されている複数の識別情報のうちの一つに対して優先順位の判断に用いる優先情報を付加する情報書込部を備えた請求項2、または4に記載の情報記憶媒体処理装置。
  7. 記取引処理部は現金を用いた取引処理を実行する請求項1〜6のいずれかに記載の情報記憶媒体処理装置。
  8. 記取引処理部はクレジット取引を処理する請求項1〜6のいずれかに記載の情報記憶媒体処理装置。
  9. 記取引処理部は電子マネーを用いた取引処理を実行し、実行結果を表示する請求項1〜6のいずれかに記載の情報記憶媒体処理装置。
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