JP3926898B2 - 集線装置、集線装置のエラー通知方法および集線装置のためのエラー通知プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信線を集線接続するとともに、ネットワークエラーを検出して通知する集線装置、集線装置のエラー通知方法および集線装置のためのエラー通知プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の技術としては、いわゆるインテリジェントハブと呼ばれる集線装置が知られている。
【0003】
このインテリジェントハブは、通常のハブと同様に、複数の通信ポートを備えてネットワークを構成する通信線を集線接続し、各通信線から出力されるパケットを通過させて他の通信線に転送する。
【0004】
さらに、当該インテリジェントハブを通過する全パケットを入力してエラーの有無を常時監視するとともに、そのエラー内容を解析してネットワーク上の端末に通知するなどして利用者の注意を促すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の集線装置においては、次のような課題があった。
【0006】
上記インテリジェントハブを通過する全パケットを入力しているため、エラーの有無の監視、エラー内容の解析および端末への通知という処理を同時に行わなければならず、その結果高い処理速度が要求され、プロセッサ等のハードウェアも高価にならざるをえなかった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、安価な構成としつつも確実にネットワークエラーを検出して通知することが可能な集線装置、集線装置のエラー通知方法および集線装置のためのエラー通知プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、通信線を介して通信可能な複数の端末からなるネットワーク上に設置され、複数の通信線を集線接続する集線装置であって、集線接続された各通信線から出力されるパケットを通過させて他の通信線に転送するハブ手段と、同集線接続された通信線を介して上記端末に所定の情報を通知する通知手段と、所定期間にわたって上記パケットにおけるエラーの有無を監視するエラー監視処理と、エラー監視対象を所定の計測処理に基づき計測するとともに、この計測値が所定のしきい値よりも大きい場合に、同所定期間の経過後に監視結果に基づいてエラー内容を解析するエラー解析処理と、同エラー内容を上記通知手段を介して端末に通知する通知処理とを順繰りに実行する制御手段とを備えた構成としてある。
【0009】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、当該集線装置は通信線を介して通信可能な複数の端末からなるネットワーク上に設置されて複数の通信線を集線接続し、ハブ手段は集線接続された各通信線から出力されるパケットを通過させて他の通信線に転送している。制御手段は所定期間にわたって通過パケットにおけるエラーの有無を監視するエラー監視処理を実行してからそのエラー内容を解析するエラー解析処理を実行し、通知手段を介して同エラー内容を端末に通知する通知処理を実行する。そして、この通知処理が終了すると、再び同エラー監視処理とエラー解析処理と通知処理とを順繰りに実行する。
【0010】
ここにおいて監視するエラーは、トラフィック過多や、コリジョン過多のほか、パーティションエラーや、ロングパケットまたはショートパケットといったエラーを検出可能であり、各種のエラーを監視対象としてもよい。
【0011】
また、エラー内容の通知を受けた端末側においていかなる処理を実行するかについては各種の態様を適用可能であって特に限定されることはない。例えば、同端末のディスプレイにエラー内容をポップアップするようにしてもよいし、プリンタに出力するようにしてもよいし、ディスク上のファイルにロギングするようにしてもよい。いずれにしても利用者はかかるエラー内容の出力結果を認識してネットワーク上のエラーを排除すべく対処することになる。
【0012】
以上の説明からも明らかなように、エラー解析処理または通知処理を実行している間は、通過パケットにおけるエラーの有無の検出は行われないことになる。従って、エラーの発生状況はリアルタイムで検出できないことになるが、深刻なエラーは継続して発生するため、何ら不都合が生じるものではない。
【0013】
エラー内容を解析した結果、いかなる状況のときに端末に通知するかについては種々の態様を適用可能である。例えば、上記エラー監視処理と、エラー解析処理と、通知処理とを順繰りに実行していることから、繰り返して実行されるエラー監視処理にて同一のエラーが連続して複数回検出されるか否かをエラー解析処理にて解析し、所定回数以上同一のエラーが検出された場合に通知するようにしてもよい。
【0014】
また、別の一例として、上記制御手段は、エラー監視対象を所定の計測処理に基づき計測するとともに、この計測値が所定のしきい値よりも大きい場合に上記端末に通知する構成としてもよい。
【0015】
例えば、トラフィック過多のエラーを検出する場合、上記制御手段は所定期間にわたって通過パケット数をカウントし、このカウント値が所定のしきい値よりも大きい場合に上記端末に通知する。
【0016】
上記通知処理においては、解析したエラー内容を端末に通知するが、同端末に通知する情報としては同エラー内容に限定されない。その一例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の集線装置において、上記ネットワーク上における当該集線装置の設置情報を記憶する設置情報記憶手段を備えるとともに、上記端末は、上記通信線を介して同設置情報を同設置情報記憶手段に書き込む設置情報書込手段を備え、上記制御手段は、上記エラー内容を通知するにあたり、上記設置情報記憶手段に記憶された設置情報をあわせて通知する構成としてある。
【0017】
ネットワーク上に集線装置が複数存在する場合、単にエラー内容を端末に通知するのみでは、いずれの集線装置にてエラーが検出されたのかを知ることは困難である。むろん、集線装置と、各集線装置の通知先の端末とを一対一で対応させておけば、いずれの端末にて通知を受けたかによってエラーを検出した集線装置を特定することが可能ではある。しかし、上記のような集線装置と、通知先の端末との対応関係は、一般にシステム管理者のみが知りうる情報であるため、一般の利用者にとってはわかり難いといえる。
【0018】
そこで、上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、設置情報記憶手段は、ネットワーク上における当該集線装置の設置情報を記憶している。この設置情報としては、いずれの集線装置にてエラーが検出されたかを利用者が識別できればよい。従って、ネットワーク上で各集線装置を一意に識別するために割り当てられた同集線装置の名前であってもよいし、同集線装置の設置場所であってもよく、かかる情報も含めて各種の情報にて複合的に構成されるものであってもよい。
【0019】
また、同設置情報を同設置情報記憶手段に登録するにあたっては、端末側の設置情報書込手段により上記通信線を介して書き込むことができるようにしてある。具体的には、所定のユーザインタフェースなどを用いて入力するようにしておけば好適である。さらに、設置情報は一種の管理情報ということもできるため、適宜セキュリティチェックを施すなどして容易に書き換えられないようにしておいてもよい。
【0020】
上記制御手段は、エラーの有無を監視してエラー内容を解析し、同エラー内容を端末に通知するにあたり、上記のように記憶された設置情報をあわせて通知する。この通知を受けた端末側では、同設置情報を表示するなどすれば、利用者はいずれの集線装置にてエラーが検出されたのかを容易に知ることができる。
【0021】
上述したものにおいては、通過パケットにおけるエラーを監視しているが、ネットワーク上のエラーとしては必ずしもパケットに起因するわけではない。従って、他のエラーを監視してそのエラー内容を端末側に通知するようにしてもかまわない。
【0022】
その一例として請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の集線装置において、上記制御手段は、同集線装置におけるハードエラーの有無を監視する構成としてある。
【0023】
すなわち、制御手段は、電源系統の異常も含めて集線装置のハードウェアに関するエラーの有無を監視し、そのエラー内容を端末側に通知する。
【0024】
一般に、通常の集線装置においても、パケットのエラーを監視していることに鑑み、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の集線装置において、上記ハブ手段が、上記転送するパケットのエラーを監視し、上記制御手段は、上記ハブ手段からエラー監視結果を入力してエラー監視処理する構成としてある。
【0025】
すなわち、通常の集線装置が備えているハブ手段にてパケットのエラーを検出する場合と、制御手段によりパケットのエラーを検出する場合とを峻別する必要は全くない。
【0026】上述したようにして集線装置におけるエラーを端末に通知するとしても、実体のある装置に限定される必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
【0027】
このため、請求項5にかかる発明は、通信線を介して通信可能な複数の端末からなるネットワーク上に設置されて複数の通信線を集線接続するとともに、集線接続された各通信線からのパケットを通過させるようにして他の通信線に転送する集線装置のエラー通知方法であって、所定期間にわたって上記パケットにおけるエラーの有無を監視するエラー監視処理と、エラー監視対象を所定の計測処理に基づき計測するとともに、この計測値が所定のしきい値よりも大きい場合に、同所定期間の経過後に監視結果に基づいてエラー内容を解析するエラー解析処理と、同エラー内容を上記通信線を介して上記端末に通知する通知処理とを順繰りに実行する構成としてある。
【0028】
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0029】
発明の思想の具現化例としてエラー通知処理を行うソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用されるといわざるをえない。
【0030】
その一例として、請求項6にかかる発明は、通信線を介して通信可能な複数の端末からなるネットワーク上に設置されて複数の通信線を集線接続するとともに、集線接続された各通信線からのパケットを通過させるようにして他の通信線に転送する集線装置のためのエラー通知プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、所定期間にわたって上記パケットにおけるエラーの有無を監視するエラー監視処理と、同所定期間の経過後に監視結果に基づいてエラー内容を解析するエラー解析処理と、エラー監視対象を所定の計測処理に基づき計測するとともに、この計測値が所定のしきい値よりも大きい場合に、同エラー内容を上記通信線を介して上記端末に通知する通知処理とを順繰りに実行する構成としてある。
【0031】
むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。その他、供給方法として通信回線を利用して行う場合でも本発明が利用されていることにはかわりないし、半導体チップに書き込まれたようなものであっても同様である。
【0032】
さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものはなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、上記エラー監視処理と、エラー解析処理と、通知処理とが同時に実行されることがないため、非常に高い処理速度が要求されることはなく、結果として安価に構成することができ、かつ確実にネットワークエラーを検出して通知することが可能な集線装置を提供することができる。
【0034】
また、エラー対象の計測結果と、しきい値との単純な比較演算でエラー内容の解析を行うことができる。
【0035】
さらに、請求項2にかかる発明によれば、設置情報をエラー内容とあわせて端末に通知するようにしたため、エラーを通知した集線装置を容易に特定することができる。
【0036】
さらに、請求項3にかかる発明によれば、集線装置のハードエラーも監視するようにしたため、より信頼性の高いエラー通知を行うことができる。
【0037】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、通常のハブ手段によるパケットのエラー監視を利用するようにしたため、構成を簡略化することができる。
【0038】
さらに、請求項5にかかる発明または請求項6にかかる発明によれば、集線装置を安価に構成することができ、かつ確実にネットワークエラーを検出して通知することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる集線装置を適用したネットワークの構成例をブロック図により示しており、図2は、同集線装置の具体的なハードウェア構成例をブロック図により示している。
【0040】
図1において、通信線10には被通知端末20,30と、集線装置40,50とを接続してあり、所定のプロトコルに従って各々パケットの転送を可能としてある。
【0041】
被通知端末20,30は、それぞれ図示しないCPUやRAMやROM等を備えて所定のオペレーティングシステムのもとで各種アプリケーションを実行可能としてある。具体的には、それぞれマネージャプログラム21a,31aを記録したハードディスク21,31を備え、同マネージャプログラム21a,31aを常駐している。このマネージャソフト21a,31aは、集線装置40,50との間で独自のプロトコルに従って通信可能であり、詳しくは後述する。
【0042】
集線装置40は、P1〜P8からなる八個の通信ポートを備えており、いま集線装置40の通信ポートP1〜P8のそれぞれには所定の通信線を介して端末T1〜T8を接続してある。集線装置50も集線装置40と同一構成であり、通信ポートP1〜P8のそれぞれには同様に端末t1〜t8を接続してある。以下、集線装置40を例示してその構成を説明する。
【0043】
図2において、HUBコントローラ41は、通常のリピータハブとしての動作を行うものであり、通信線を介して入力されるパケットを通過させて他の通信線に転送することにより、同一通信線上にない端末間またはその他のネットワーク機器間との通信を可能とする。例えば、端末T1〜T8相互間や、端末T1〜T8と通信線10上のネットワーク機器間等の通信が可能となる。この意味において、HUBコントローラ41がハブ手段を構成する。
【0044】
さらに、このHUBコントローラ41は、通過パケットを監視して各種のマネージメントデータを生成する。このマネージメントデータは、いわゆるパーティションエラーや、トラフィック過多や、コリジョン過多などのネットワークエラーを検出するためのソースデータであり、簡単な例を挙げればトラフィック過多を検出するためには単位時間あたりの通過パケット数をカウントすればよい。そして、生成されたマネージメントデータは後述するようにしてCPU44に適宜読み込まれ、このCPU44にて実際のエラー判定がなされる。
【0045】
LANコントローラ42は、HUBコントローラ41を介して被通知端末20,30の常駐プログラムであるマネージャプログラム21a,31aと独自のプロトコルに従って通信を行うものであり、次にこのプロトコルについて説明する。
【0046】
一般的なHDLC等の伝送制御手順においては図3のフォーマットに示すようなフレーム単位のデータ伝送が行われる。同図において、一フレームは先頭フォールドから順に宛先アドレス(DA)、発信アドレス(SA)、プロトコル型、データ、フレームチェックシーケンス(FCS)にて構成される。
【0047】
DAフィールドは6バイトにて構成され、宛先のMACアドレスがセットされる。なお、ブロードキャスト時にはFF.FF.FF.FF.FF.FF(hex)がセットされる。DAフィールドの次には、同様に6バイトにて構成されるSAフィールドを配置して発信元のMACアドレス、すなわち集線装置40のフラッシュメモリ45に記憶されているMACアドレスをセットする。
【0048】
SAフィールドの次のプロトコル型フィールドには2バイトの固定値をセットしてプロトコルの種別を記述し、プロトコル型フィールドの次のデータフィールドに実際のデータがセットされる。データの伝送は46バイトからなる所定の制御情報を含む独自のパケットフォーマットに従って行われ、データ長は46バイト〜1070バイトの可変長としてある。そして、最後のFCSフィールドに4バイトで構成されるCRC方式による誤り制御のシーケンスがセットされる。
【0049】
上記データフィールドにセットされる実際のデータは、システムバス43を介してLANコントローラ42とCPU44との間で受け渡しが可能であり、さらにCPU44は同システムバス43を介してフラッシュメモリ45およびSRAM46との間でデータの受け渡しが可能である。
【0050】
CPU44は、電源投入直後、フラッシュメモリ45に記録された図4のフローチャートに示すエラー通知プログラムを、SRAM46をワークエリアとして実行している。同図において、ステップS110にてチェックサムによるプログラムチェックや、SRAMのビットチェックや、通信ポートP1〜P8のループバックチェックなど、ファームウェアを含めたハードウェアのエラーチェックを行うとともに、DC電源の電圧値を監視することによりAC電源側の異常を検知し、ステップS120にてエラーの有無を判定する。
【0051】
ステップS120にてエラー無しと判定されれば、ステップS130にて、上述したようにHUBコントローラ41により生成されたマネージメントデータを読み込む。そして、ステップS140にて同マネージメントデータから上述したパーティションエラーや、トラフィック過多や、コリジョン過多のほか、CRCエラーの多発や、ショートパケットおよびロングパケットの多発や、IFG(Inter Frame Gap)エラー多発のエラー解析を行う。
【0052】
上記のような各種ネットワークエラーを検出することから、マネージメントデータとして必要な各項目は自ずと定まることになり、その内容については従来技術の範疇であるためここでは詳述しないが、ステップS140における具体的な解析処理としては、所定のしきい値とマネージメントデータの各項目値との大小を比較し、前者が大きい場合にステップS150にてエラー有りと判定する。
【0053】
ところで、フラッシュメモリ45は、上述したように集線装置40のMACアドレスと、エラー通知プログラムとを記憶するのみならず、図5に示すような設定情報をテーブル形式で記憶している。同図において、設定情報はエラー内容設定情報と、設置情報とに大別される。エラー内容設定情報においては、上述したような各項目のエラー解析を行うか否かについてON/OFFを切り替えて設定する。すなわち、上述しなかったがステップS140にてエラー解析を行うにあたり、このエラー内容設定を参照し、ONに設定されている項目のみエラー解析を行うようにしてある。
【0054】
また、後述するようにして被通知端末にエラー通知するにあたり、特定の被通知端末のみに通知可能としてあり、同被通知端末をエラー通知先の項目に設定する。ここにおいて、何も設定されていなければ、ネットワーク上のすべての被通知端末にエラー通知される。なお、本実施形態においては、集線装置40におけるエラー通知先には被通知端末20が設定され、集線装置50におけるエラー通知先には被通知端末30が設定されているものとする。
【0055】
設置情報は、ネットワーク上の各集線装置を識別するために各集線装置に与えられた名称と、当該集線装置の設置場所と、トラブル発生時の連絡先と、通信ポートP1〜P8のそれぞれに接続される端末の利用者名とからなる。むろん、設置情報としては、かかる項目に限定されることはなく、例えばネットワーク管理者の名前を付加するなどしてもよい。この意味において、フラッシュメモリ45が設置情報記憶手段を構成する。
【0056】
上記のような設定情報はマネージャプログラムを常駐した被通知端末からネットワークを介して設定可能としてある。具体的には、同被通知端末にて専用のユーティリティを起動すると、同ユーティリティはネットワーク上を検索して現在稼働中の集線装置をディスプレイに出力し、利用者は設定対象の集線装置を選択する。
【0057】
すると、同集線装置のフラッシュメモリに記憶された設定情報がネットワークを介して被通知端末側に読み込まれ、当該被通知端末にて適宜編集して再び同集線装置側に転送する。そして、編集後の設定情報を受け取った集線装置は、既存の設定情報に編集後の設定情報を上書きして更新する。この意味において、上記ユーティリティが設置情報書込手段を構成する。
【0058】
なお、このような設定情報はネットワーク上の管理情報ともいえるため、本実施形態においては、設定対象の集線装置を選択するにあたり所定のセキュリティチェックを施すようにしてある。これにより、セキュリティチェックをパスしなければ、設定情報を読み込むことすらできず、同設定情報の不正な改ざんを防止することができる。
【0059】
ステップS120またはステップS150にてエラー有りと判定された場合、ステップS160にてそのエラー内容と、当該集線装置40の設置情報を、図6に示す通信手順に従って被通知端末20に通知する。同図において、エラー有りと判定されると、そのエラー内容と上記のような設置情報をLANコントローラ42に渡して上記エラー内容設定情報のエラー通知先に指定されている被通知端末20に通知する。エラー通知を行った後、10秒以内に同被通知端末20からACKが返送されなければ、同一のエラー内容および設置情報を再通知する。そして、ACKが返送されれば、所定のフラグをセットして同一のエラー内容を10分間通知しないようにしてからステップS110に戻って同様の処理を繰り返す。
【0060】
以上のことから、被通知端末20にエラー内容および設置情報を通知するためのHUBコントローラ41およびLANコントローラ42とが通知手段を構成し、上記エラー通知プログラムを実行するCPU44と、同エラー通知プログラムを記録したフラッシュメモリ45と、ワークエリアとしてのSRAM46とが制御手段を構成する。
【0061】
上記エラー内容と設置情報とを受け取った被通知端末20は、同エラー内容と設置情報とを図示しないディスプレイにポップアップするとともに、ハードディスク上のファイルにロギングする。従って、利用者はこのディスプレイの表示を視認してエラーを排除すべく対処することができるし、ログファイルを参照することによりエラーの発生頻度を調査し、必要に応じてネットワーク構成を変更したりする。
【0062】
ところで、CPU44はリアルタイムでマネージメントデータを読み込まないため(ステップS130)、エラーもリアルタイムで検出できないことになる。例えば、図7のタイムチャートに示すようにトラフィック(パケット数/秒)が変化する場合において、#1、#2のタイミングで連続してマネージメントデータが読み込まれたとする。
【0063】
同図において、#1のタイミングでは実際のトラフィックはトラフィック過多のしきい値よりも低いものの、次の#2のタイミングでマネージメントデータを読み込む前に実際のトラフィックはトラフィック過多のしきい値を超えており、事実上のトラフィック過多と、トラフィック過多の検出までにタイムラグを生じることになる。しかし、同図に示すように、深刻なエラーは継続するため、若干のタイムラグが生じようとも確実に同エラーを検出することができ、何ら不都合が生じることはない。
【0064】
次に、上記のように構成した本実施形態の動作を説明する。
【0065】
図1に示すようにネットワークを構築した後、被通知端末20にて図5に示すような集線装置の設定情報を設定する専用のユーティリティを起動する。すると、ネットワーク上の集線装置40,50が検出されて図示しないディスプレイに表示される。
【0066】
ここにおいて、集線装置40を選択すると、所定のセキュリティチェックが施され、このセキュリティチェックをパスすると、フラッシュメモリ45に記憶された設定情報がネットワークを介して被通知端末20に読み込まれる。そして、読み込まれた設定情報において、エラー通知先に当該被通知端末20を指定するとともに、必要に応じてその他のエラー内容設定情報や、設置情報を設定する。
【0067】
一方、被通知端末30においても同様にユーティリティを起動した後、集線装置50を選択し、同集線装置50の設定情報において、エラー通知先に当該被通知端末20を指定するとともに、必要に応じてその他のエラー内容設定情報や、設置情報を設定する。
【0068】
集線装置40のHUBコントローラ41は、常時、通信線を介して入力されるパケットを通過させて他の通信線に転送するとともに、通過パケットを監視して各種のマネージメントデータを生成している。
【0069】
CPU44は、電源投入後、まずチェックサムによるプログラムチェックや、SRAMのビットチェックや、通信ポートP1〜P8のループバックチェックなど、ファームウェアを含めたハードウェアのエラーチェックを行うとともに、DC電源の電圧値を監視することによりAC電源側の異常の有無を検知する(ステップS110)。
【0070】
エラーが検出されなければ(ステップS120)、次に上記マネージメントデータを読み込み(ステップS130)、フラッシュメモリ45に記憶されたエラー内容設定情報に応じて同マネージメントデータからパーティションエラーや、トラフィック過多や、コリジョン過多や、CRCエラーの多発や、ショートパケットおよびロングパケットの多発や、IFGエラー多発のエラー解析を行う(ステップS140)。
【0071】
エラーが検出された場合(ステップS120、ステップS150)、CPU44はエラー内容とフラッシュメモリ45に記憶された設置情報とを、LANコントローラ42およびHUBコントローラ41を介してエラー通知先である被通知端末20に通知する。図6のシーケンス図に示すように、被通知端末20からのACKが返送されなければ、10秒間待ってから再び同エラー内容と設置情報とを通知する。被通知端末20からACKが返送された場合、所定のフラグをセットして同一のエラー内容を10分間通知しないようにしてから(ステップS160)、再び上述したようなハードウェアのエラーチェックを行い、以降、同様の処理を繰り返す。
【0072】
エラー内容と設置情報の通知を受けた被通知端末20は、ディスプレイに同エラー内容と設置情報とをポップアップするとともに、ハードディスク21上のファイルにロギングする。
【0073】
一方、集線装置50も集線装置40と同様に、エラーチェックを行って、エラー内容を解析し、エラー検出時にエラー通知先である被通知端末30にそのエラー内容と設置情報とを通知する。そして、エラー通知を受けた被通知端末30は、同様にディスプレイに同エラー内容と設置情報とをポップアップするとともに、ハードディスク31上のファイルにロギングする。
【0074】
このように、ネットワーク上に設置される集線装置40において、HUBコントローラ41にてパケットを転送するとともに各種ネットワークエラーを検出するためのマネージメントデータを作成し、CPU44にて当該マネージメントデータの読み込み処理と、同マネージメントデータにおけるエラー内容の解析処理と、LANコントローラ42およびHUBコントローラ41を介しての同エラー内容の通知処理とを順繰りに実行するようにしたため、CPU44の処理速度を軽減して安価に構成することができ、かつ確実にネットワークエラーを検出して通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる集線装置を適用したネットワークの構成例を示すブロック図である。
【図2】同集線装置の具体的なハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】集線装置とマネージャプログラム間の通信プロトコルにおけるフレームフォーマットを示す概略図である。
【図4】エラー通知プログラムのフローチャートである。
【図5】エラー通知処理における通信手順を示すシーケンス図である。
【図6】設定情報を示すテーブルである。
【図7】トラフィックの変化と、マネージメントデータの読み込みタイミングとの関係の一例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
40…集線装置
41…HUBコントローラ
42…LANコントローラ
43…システムバス
44…CPU
45…フラッシュメモリ
46…SRAM
Claims (6)
- 通信線を介して通信可能な複数の端末からなるネットワーク上に設置され、複数の通信線を集線接続する集線装置であって、
集線接続された各通信線から出力されるパケットを通過させて他の通信線に転送するハブ手段と、
上記集線接続された通信線を介して上記端末に所定の情報を通知する通知手段と、
所定期間にわたって上記パケットにおけるエラーの有無を監視するエラー監視処理と、
同所定期間の経過後に監視結果に基づいてエラー内容を解析するエラー解析処理と、エラー監視対象を所定の計測処理に基づき計測するとともに、この計測値が所定のしきい値よりも大きい場合に、同エラー内容を上記通知手段を介して端末に通知する通知処理とを順繰りに実行する制御手段とを具備することを特徴とする集線装置。 - 上記請求項1に記載の集線装置において、上記ネットワーク上における当該集線装置の設置情報を記憶する設置情報記憶手段を備えるとともに、上記端末は、上記通信線を介して同設置情報を同設置情報記憶手段に書き込む設置情報書込手段を備え、上記制御手段は、上記エラー内容を通知するにあたり、上記設置情報記憶手段に記憶された設置情報をあわせて通知することを特徴とする集線装置。
- 上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の集線装置において、上記制御手段は、
同集線装置におけるハードエラーの有無を監視することを特徴とする集線装置。 - 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の集線装置において、上記ハブ手段が、上記転送するパケットのエラーを監視し、上記制御手段は、上記ハブ手段からエラー監視結果を入力してエラー監視処理することを特徴とする集線装置。
- 通信線を介して通信可能な複数の端末からなるネットワーク上に設置されて複数の通信線を集線接続するとともに、集線接続された各通信線からのパケットを通過させるようにして他の通信線に転送する集線装置のエラー通知方法であって、
所定期間にわたって上記パケットにおけるエラーの有無を監視するエラー監視処理と、同所定期間の経過後に監視結果に基づいてエラー内容を解析するエラー解析処理と、エラー監視対象を所定の計測処理に基づき計測するとともに、この計測値が所定のしきい値よりも大きい場合に、同エラー内容を上記通信線を介して上記端末に通知する通知処理とを順繰りに実行することを特徴とする集線装置のエラー通知方法。 - 通信線を介して通信可能な複数の端末からなるネットワーク上に設置されて複数の通信線を集線接続するとともに、集線接続された各通信線からのパケットを通過させるようにして他の通信線に転送する集線装置のためのエラー通知プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、所定期間にわたって上記パケットにおけるエラーの有無を監視するエラー監視処理と、同所定期間の経過後に監視結果に基づいてエラー内容を解析するエラー解析処理と、エラー監視対象を所定の計測処理に基づき計測するとともに、この計測値が所定のしきい値よりも大きい場合に、同エラー内容を上記通信線を介して上記端末に通知する通知処理とを順繰りに実行することを特徴とする集線装置のためのエラー通知プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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