JP4024941B2 - 計算機のlanデバイス監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)に組込まれた計算機に係わり、特に、例えばLAN送受部等の複数のLANデバイスを有する計算機に組込まれ、前記各LANデバイスを監視する計算機のLANデバイス監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、複数のLAN1a,1bからなる通信ネットワークにおいては、各LAN1a,1bの伝送路2a,2bに対してそれぞれ複数の計算機3a,3bが接続されている。LAN1a,1bどうしはルータ4で接続されている。
【0003】
そして、LAN1a,1bに組込まれた各計算機3a,3b内には、図7に示すように、自己のLAN1a,1bに組込まれた他の計算機3a,3bやルータ4を介して他のLAN1b,1aに組込まれた他の計算機3b,3aと情報交換を実行するためにLANデバイスとしての複数台のLAN送受信部5等のハード部品が組込まれている。
【0004】
したがって、このLAN送受信部5が正常に動作することを一定周期で監視して、異常が発生すると、例えば表示画面にアラーム(警報)表示して、この計算機3a,3bのユーザにいち早く異常発生を告知する必要がある。そして、早急に対策を講じて、計算機3a,3bの故障による停止期間をできるだけ短縮する必要がある。
【0005】
一般に、LAN1a,1bにおいて、このLAN1a,1bが正常に動作することを監視するために、OSの一種としてのUNIXに定義されている「ping」、「ifconing」、「snoop」等のコマンドを用いることが考えられる。
【0006】
次に、これらの各コマンドを用いた監視手法の概略説明を行なう。
(a) pingコマンドを用いる方法
OSI参照モデルにおけるネットワーク層を介してICMP(Internet Control Message Protocol)に従うパッケージ化されたエコー/リプレー(Echo/reply) 信号を送信先の他の計算機3a,3bのアドレス(IPアドレス及びMACアドレス)を指定して、LAN送受信部5を介して伝送路2a,2bへ送出する。エコー/リプレー信号を受信した送信先の計算機3a,3bは送信元の計算機3a,3bへ応答信号を送信する。送信元の計算機3a,3bはこの応答信号を受信することによって、自己の計算機と送信先の計算機との間の伝送経路が正常であると判定する。
【0007】
(b) ifconingコマンドを用いる方法
計算機3a,3b内にOSカウンタを設けて、この計算機3a,3bに入出力される全ての信号数を計数する。そして、入出力される信号数を監視して、全く信号が入力されなかったり、全く出力されなかった場合は、異常と判断する。
【0008】
(c) snoopコマンドを用いる方法
計算機3a,3bが接続されたLAN1a,1bの伝送路2a,2b上を流れる、自己宛ての信号(パッケージ)を含む全ての信号を自己の計算機3a,3b内に取込む。そして、自己から他の計算機3a,3bへ送信した筈の信号が検出できなければ異常と判定する。
【0009】
そして、実際には、図7に示すように、計算機3a,3b内のOS内に制御プログラムとして組込まれた監視制御部6が、上述したUNIXの「ping」、「ifconing」、「snoop」等のコマンドを用いて、LANデバイスとしてのLAN送受信部5が正常に動作するか否かを判断している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したUNIXの「ping」、「ifconing」、 「snoop」等のコマンドを用いてLANデバイス5の状態を監視する計算機のLANデバイス監視手法においても、まだ解消すべき次のような課題があった。
【0011】
すなわち、UNIXにおける「ping」コマンドは、ネットワーク層を介してエコー/リプレー信号を伝送路2a,2bへ送出する指令である。この場合、ネットワーク層に対応するインタフェースを介して信号が入出力されるので、この信号が経由するLAN送受信部5等からなるLANデバイスを指定することができない。したがって、異常発生したLAN送受信部5を特定できない。逆に、LAN送受信部5を特定してエコー/リプレー信号を用いて試験ができない。
【0012】
また、UNIXにおける「ifconing」コマンドにおいては、OSカウンタは計算機が通信を実施していない期間は動作せず、また、LAN送受信部5が故障している場合は、「ifconing」コマンド自体がロックされてしまい、OSカウンタは作動しない。よつて、この「ifconing」コマンドでもって、LAN送受信部5の正常/異常を判定できない。
【0013】
さらに、UNIXにおける「snoop」コマンドにおいては、LAN1a,1bの伝送路2a,2b上を流れる全ての信号を取込むので、伝送路2a,2bを流れる信号量が増大すると、「snoop」コマンドを出した計算機2a,2bにおけるOSの負荷が飛躍的に増大する懸念がある。すなわち、この「snoop」コマンドを利用してLAN送受信部5の正常/異常を判定するには、OSの負荷が大きすぎ、効率的にLAN送受信部5の正常/異常を判定できない問題がある。
【0014】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、エコー/リブレイ信号をネットワーク層でなくて、データリンク層を介して出力することによって、LAN送受信部等のLANデバイスを指定してエコー/リブレイ信号を送出でき、OSに対する負荷を増大することなく、各LANデバイスの異常をLAN自体や他の情報端末に対して区別して検出でき、LANに組込まれた計算機におけるLANデバイス故障に起因する停止期間を極力短縮でき、計算機自体の信頼性を向上できる計算機のLANデバイス監視装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、LANの伝送路に接続され、内部にこのLANを介して他の情報端末との間で信号の送受信を行なうハード部品からなる複数のLANデバイスと、この各LANデバイスを介して他の各情報端末との間でOSI参照モデルにおけるネットワーク層を介して各種の情報交換を行うネットワーク層インタフェースと、各LANデバイスを介して他の各情報端末との間でOSI参照モデルにおけるデータリンク層を介して信号交換を行うデータリンク層インタフェースとを有する計算機に組込まれ、各LANデバイスを監視する計算機のLANデバイス監視装置において、
DLPI(データリンク・プロトコル・インタフェース)を用いて、データリンク層インタフースを介して、LANデバイスを指定し、かつ送信先の計算機を指定して、ICMP(インターネト・コントロール・メッセージ・プロトコル)に従うパッケージ化されたエコー/リプレー信号をLANの伝送路へ出力する信号出力手段と、LANデバイスから前記LANの伝送路に出力されるエコー/リプレイ信号の出力回数を計数するカウンタと、エコー/リプレイ信号の出力時刻から規定時間経過してもエコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されなく、かつカウンタに計数されている出力回数が増加していないとき、指定されたLANデバイスを異常と判定する異常判定手段とを備えている。
【0016】
このように構成された計算機のLANデバイス監視装置においては、本来のpingコマンドにおいてはネットワーク層のインタフェースを介して、LANの伝送路に送出する筈のエコー/リプレイ信号をDLPIを用いてデータリンク層からLANの伝送路に送出している。一般に、DLPIはネットワーク層のインタフェースでは指定できなかった各LANデバイスを指定可能である。
【0017】
したがつて、各LANデバイスを指定してエコー/リプレイ信号を出力して、このエコー/リプレイ信号に対する応答信号の有無を確認することによって、この信号がLANデバイスを正常に通過したか否かを判定できる。すなわち、各LANデバイスの異常を判定できる。
【0018】
さらに、カウンタを設けて、指定されたLANデバイスからLANの伝送路に出力されるエコー/リプレイ信号の有無を確認することによって、エコー/リプレイ信号に対する応答信号がなかった場合に、LANデバイス自体の異常か、それともLANの伝送路や送信先の情報端末の異常やただ単に伝送路が混んでいて応答信号の受信が遅れているのかをを区別することが可能である。
【0019】
したがって、エコー/リプレイ信号の出力時刻から規定時間経過してもエコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されなく、かつカウンタに計数されている出力回数が増加していないとき、指定されたLANデバイスを異常と判定することが可能となる。
【0020】
また、別の発明においては、上述した発明の計算機のLANデバイス監視装置に対して、さらに、エコー/リプレイ信号の出力時刻から規定時間経過してもエコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されなく、かつカウンタに計数されている出力回数が増加しているとき、LANの伝送路に接続さたルータに対してエコー/リプレイ信号を出力する信号再出力手段と、ルータからエコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されると、このルータ以遠に接続された他のLNAに異常が発生したと判定する異常判定手段とを備えている。
【0021】
さらに、別の発明においては、上述した発明の計算機のLANデバイス監視装置に対して、さらに、ルータからエコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されないと、ルータ又は自己が所属するLANに異常が発生したと判定する異常判定手段を備えている。
【0022】
このように構成された計算機のLANデバイス監視装置においては、複数のLANがルータで接続されている場合、ルータを介して接続された他のLANの情報端末を指定してエコー/リプレイ信号を出力して、規定時間経過しても応答信号が受信さなかった場合、ルータを指定してエコー/リプレイ信号を出力することによって、異常発生箇所が自己LAN内かルータ以遠の他のLANであるが判定可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図2は本発明の第1実施形態のLANデバイス監視装置を有する計算機が組込まれた複数のLANからなる通信ネットワークを示す模式図である。
【0024】
この通信ネットワークにおいては、各LAN11a,11bの伝送路12a,12bに対してそれぞれ複数の計算機13a,13bが接続されている。LAN11a,11bどうしはルータ14で接続されている。
【0025】
そして、LAN11a,11bに組込まれた各計算機13a,13b内には、図1に示すように、自己のLAN11a,11bに組込まれた他の計算機13a,13bやルータ14を介して他のLAN11b,11aに組込まれた他の計算機13b,13aと情報交換を実行するためのLANデバイスとしてのハード部品からなる複数台のLAN送受信部15が組込まれている。
【0026】
また、各計算機13a,13b内には、各LAN送受信部15を介してLAN11a,11bの伝送路12a,12bへ送出されるエコー/リプレイ信号の出力回数CNoを計数する出力カウンタ16aと、伝送路12a,12bから各LANデバイス15を介して前記エコー/リプレイ信号に対する応答信号の入力回数CNiを計数する入力カウンタ16bとからなるOSカウンタ16が設けられている。
【0027】
また、この各計算機13a,13b内には、OSI参照モデルにおけるネットワーク層を介して外部と通信を実施するためのネットワーク(NT)層インタフェース17と、OSI参照モデルにおけるデータリンク層を介して外部と通信を実施するためのデータリンク(DL)層インタフェース18とが設けられている。さらに、この計算機13a,13bが組込まれた各LAN11a,11bの接続構成が記憶されているルーティングテーブル19が設けられている。具体的には、各LAN11a,11bに含まれる各計算機11a,11b及びルータ14のアドレス(IPアドレス、MACアドレス)が記憶されている。このルーティングテーブル19の記憶内容は各LAN11a,11bに新規の計算機13a,13bが追加されたり、計算機13a,13b削除されると、図示しないSOの機能によつて自動的に書替えられる。
【0028】
さらに、各計算機13a,13b内には、OSの一部として、各LAN送受信部15の正常/異常状態を一定周期で監視する監視制御部20が設けられている。
【0029】
このように構成された各計算機13a,13bにおける監視制御部20は予め定められた一定周期毎に、図3に示す流れ図に従って、各LAN送受信部15に対する監視処理を実行する。
【0030】
先ず、監視対象の複数存在するLNA送受信部15を特定するために各LNA送受信部15対して番号Nを設定し、この番号Nを1に初期化する(P1)。次に、OSカウンタ16における入力カウンタ16b及び出力カウンタ16aの各回数値CNi,CNoを読取って、これらの値をCNa,CNbとして記憶保持する(P2)。
【0031】
次に、データリンク(DL)層インタフース18を介して、N番目のLAN送受信部15を指定して、ICMP(Internet Control Message Protocol)に従うパッケージ化されたエコー/リプレー(Echo/reply) 信号(ICMPデータ)をLAN11a,11bの伝送路12a,12bへ送出する。この場合、パッケージ化されたエコー/リプレー(Echo/reply) 信号の宛先は自己が組込まれたLAN11a,11bに所属する他の情報端末としての計算機13a,13bのアドレスとする。もちろん、送信元は自己計算機13a,13bのアドレスとする (P3)。
【0032】
宛先と指定された計算機13a,13bはエコー/リプレー信号(ICMPデータ)を受信すると、応答信号を返信する。
送信元の計算機13a,13bは予め定められた規定時間内に応答信号を受信すると(P4,P8)、該当LNA送受信部15は正常であると判定する(P5)。
【0033】
そして、P6にてLNA送受信部15の番号Nを更新して(N=N+1)、更新後の番号NがLNA送受信部15の設置数Nmax を越えていないことを確認すると(P7)、P2へ戻る。
【0034】
また、P4,P8にて、規定時間内に応答信号を受信できなかった場合は、OSカウンタ16における入力カウンタ16b及び出力カウンタ16aの各回数値CNi,CNoを読取る(P9)。そして、出力カウンタ16aの回数値CNoがエコー/リプレー信号送出前に読取った出力カウンタ16aの回数値CNbより増加していなければ(P10)、エコー/リプレー信号が該当LNA送受信部15を通過できなかったと見なせるので、このLNA送受信部15が異常であると判定する(P12)。そして、P6へ進み、LNA送受信部15の番号Nを更新する。
【0035】
また、出力カウンタ16aの回数値CNoがエコー/リプレー信号送出前に読取った出力カウンタ16aの回数値CNbより増加していれば、エコー/リプレー信号が該当LNA送受信部15を正しく通過したと見なせるので、このLNA送受信部15は正常であると判定する(P11)。そして、P6へ進み、LNA送受信部15の番号Nを更新する。
【0036】
このように構成された第1実施形態の計算機のLANデバイス監視装置においては、エコー/リプレイ信号をDLPIを用いてデータリンク層からLAN11a,11bの伝送路12a,12bに送出している。この場合、エコー/リプレイ信号をLAN送受信部15を指定して送出する。
【0037】
したがって、このエコー/リプレイ信号に対する応答信号が確認されると、少なくともこのエコー/リプレイ信号が該当LAN送受信部15を正常に通過したと判定できる。すなわち、該当LAN送受信部15は正常であると判定できる。
【0038】
さらに、応答信号が確認できない場合は、エコー/リプレイ信号の出力前の出力カウンタ16aの出力回数CNbとエコー/リプレイ信号の出力後の出力カウンタ16aの出力回数CNoとを比較する。そして、出力回数が増加していなけば、エコー/リプレイ信号は該当LAN送受信部15を正常に通過できなかったので、該当LAN送受信部15は異常であると判断できる。
【0039】
また、出力回数CNoが増加していれば、エコー/リプレイ信号は該当LAN送受信部15を正常に通過できたので、とりあえず該当LAN送受信部15は正常であると判断できる。
【0040】
このように、OSカウンタ16を設け、エコー/リプレイ信号をデータリンク層から伝送路12a,12bへ送出する従来から存在するpingコマンドやifconingコマンドの一部を使用する簡単なOSプログラムの変更のみで、各LAN送受信部15の異常を個別にかつLAN自体や他の計算機に対して明確に区別して検出できる。
【0041】
したかって、LAN11a,11bに組込まれた計算機13a,13bにおけるLAN送受信部(LANデバイス)故障に起因する停止期間を極力短縮でき、計算機自体の信頼性を向上できる。
【0042】
(第2実施形態)
図4及び図5は、本発明の第2実施形態の計算機のLANテバイス監視装置における各計算機の監視制御部のLAN送受信部に対する監視動作を示す流れ図である。
【0043】
この流れ図以外の各ハード構成は図1及び図2に示した第1実施形態の計算機13a,13b及びLAN11a,11bと同一であるので説明を省略する。また、図4の流れ図のうち、図3に示す第1実施形態の流れ図と同一部分には同一符号が付されている。したがって、重複する部分の詳細説明は省略されている。
【0044】
先ず、LNA送受信部15の番号Nを1に初期化する(P1)。次に、OSカウンタ16における入力カウンタ16b及び出力カウンタ16aの各回数CNi,CNoを読取って、これらの値をCNa,CNbとして記憶保持する(P2)。
【0045】
次に、データリンク(DL)層インタフース18を介して、N番目のLAN送受信部15を指定して、エコー/リプレー信号(ICMPデータ)をLAN11a,11bの伝送路12a,12bへ送出する。この場合、パッケージ化されたエコー/リプレー信号の宛先は自己が所属するLAN11a,11bに組込まれた計算機13a,13bのアドレス、又は、ルータ14を介して接続された自己以外の他のLAN11b,11aに所属する他の計算機13b,13aのアドレスとする。もちろん、送信元は自己計算機13a,13bのアドレスとする(P3)。
【0046】
宛先と指定された他のLAN11b,11aの計算機13b,13aはエコー/リプレー信号(ICMPデータ)を受信すると、応答信号を返信する。
P4以降P12までの動作は図3に示した第1実施形態の流れ図と同じであるので説明を省略する。
【0047】
P10にて、出力カウンタ16aの回数CNoがエコー/リプレー信号送出前に読取った出力カウンタ16aの回数CNbより増加していれば、エコー/リプレー信号が該当LNA送受信部15を正しく通過したと見なせるので、とりあえずこのLNA送受信部15は正常であると判定する(P13)。
【0048】
しかし、応答信号を受信できなかったので、何処かに異常がある筈である。そこで、ルーティングテーブル19を調べて(P14)、ルータ14が存在するか否かを調べる(P15)。存在する場合、先に送出したエコー/リプレー信号の宛先が自己が所属するLAN11a,11bの計算機13a,13bか否かを調べる(P16)。
【0049】
そして、ルータ14が存在しない場合と宛先が自己LAN11a,11bに所属する計算機13a,13bの場合は、自己が所属するLAN11a,11bの伝送路12a,12b又は通信先の計算機13a,13bが異常であると判定する(P17)。
【0050】
次に、P22にてLNA送受信部15の番号Nを更新して(N=N+1)、更新後の番号NがLNA送受信部15の設置数Nmax を越えていないことを確認すると(P23)、P2へ戻る。
【0051】
P16にて、エコー/リプレー信号の宛先が自己が所属するLAN11a,11b以外のルータ14以遠のLAN11b,11aに所属する計算機13b,13aの場合、ルータ14を宛先として、パッケージ化されたエコー/リプレー信号を再度送信する(P18)。
【0052】
そして、この再度送信したエコー/リプレー信号に対する応答信号を受信できなかった場合は(P19)、自己が所属するLAN11a,11bの伝送路12a,12bに異常が発生したか、又はルータ14自体が異常であると判定する (P20)。そして、P22にてLNA送受信部15の番号Nを更新する。
【0053】
また、再度送信したエコー/リプレー信号に対する応答信号を受信すると(P19)、このルータ14以遠のLAN11b,11aの伝送路12b,12aに異常か発生したか、又はルータ14以遠のLAN11b,11aにおける通信先(宛先)の計算機13b,13aに異常が発生したと判断する(P21)。そして、P22にてLNA送受信部15の番号Nを更新して(N=N+1)、更新後の番号NがLNA送受信部15の設置数Nmax を越えていないことを確認すると(P23)、P2へ戻る。
【0054】
このように構成された第2実施形態の計算機のLANデバイス監視装置においては、図2に示すように、複数のLAN11a,11bがルータ14で接続されている場合であっても、例えば一方のLAN11aの計算機13aからルータ14を介して接続された他のLAN11bに組込まれた計算機13bを宛先に指定してエコー/リプレイ信号を出力する。
【0055】
規定時間経過しても応答信号が受信さなかった場合、ルータ14を指定してエコー/リプレイ信号を再度出力する。そして、この再出力したエコー/リプレイ信号の応答信号が受信された場合、異常発生箇所がルータ以遠の他のLANであり、再出力したエコー/リプレイ信号の応答信号が受信されない場合、異常発生箇所がルータ14を含む自己が所属するLAN内に存在すると判定できる。
【0056】
このように、ルータ14宛てにエコー/リプレイ信号を送出することによつて、自己の計算機13a,13b内の各LAN送受信部15の正常/異常を監視できるとともに、LAN送受信部15以外の異常発生を検出した場合、いずれのLANにおいて発生したかを特定できる。
よって、各LAN送受信部15を含む異常発生箇所をより精度よく特定できる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の計算機のLANデバイス監視装置においては、エコー/リブレイ信号をネットワーク層でなくて、データリンク層を介して出力し、かつLANデバイスを介して出力されたエコー/リブレイ信号数を計数している。
【0058】
したがつて、LANデバイスを指定してエコー/リブレイ信号を送出でき、OSに対する負荷を増大することなく、各LANデバイスの異常をLAN自体や他の情報端末に対して区別して検出でき、LANに組込まれた計算機におけるLANデバイス故障に起因する停止期間を極力短縮でき、計算機自体の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のLANデバイス監視装置が組込まれた計算機の概略構成を示すブロック図
【図2】 同計算機が組込まれた2個のLANを含む通信ネットワークを示す図
【図3】 同LANデバイス監視装置の動作を示す流れ図
【図4】 本発明の第2実施形態のLANデバイス監視装置の動作を示す流れ図
【図5】 同じく第2実施形態のLANデバイス監視装置の動作を示す流れ図
【図6】 2個のLANを含む一般的な通信ネットワークを示す図
【図7】 従来のLANデバイス監視装置が組込まれた計算機の概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
11a,11b…LAN
12a,12b…伝送路
13a,13b…計算機
14…ルータ
15…LAN送受信部
16…OSカウンタ
17…ネットワーク層インタフェース
18…データリンク層インタフェース
19…ルーティングテーブル
20…監視制御部
Claims (3)
- LANの伝送路に接続され、内部にこのLANを介して他の情報端末との間で信号の送受信を行なうハード部品からなる複数のLANデバイスと、この各LANデバイスを介して他の各情報端末との間でOSI参照モデルにおけるネットワーク層を介して各種の情報交換を行うネットワーク層インタフェースと、前記各LANデバイスを介して他の各情報端末との間でOSI参照モデルにおけるデータリンク層を介して信号交換を行うデータリンク層インタフェースとを有する計算機に組込まれ、前記各LANデバイスを監視する計算機のLANデバイス監視装置において、
DLPI(データリンク・プロトコル・インタフェース)を用いて、前記データリンク層インタフースを介して、LANデバイスを指定し、かつ送信先の計算機を指定して、ICMP(インターネト・コントロール・メッセージ・プロトコル)に従うパッケージ化されたエコー/リプレー信号をLANの伝送路へ出力する信号出力手段と、
前記LANデバイスから前記LANの伝送路に出力されるエコー/リプレイ信号の出力回数を計数するカウンタと、
前記エコー/リプレイ信号の出力時刻から規定時間経過しても前記エコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されなく、かつ前記カウンタに計数されている出力回数が増加していないとき、前記指定されたLANデバイスを異常と判定する異常判定手段と
を備えた計算機のLANデバイス監視装置。 - 前記エコー/リプレイ信号の出力時刻から規定時間経過しても前記エコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されなく、かつ前記カウンタに計数されている出力回数が増加しているとき、前記LANの伝送路に接続さたルータに対してエコー/リプレイ信号を出力する信号再出力手段と、
前記ルータからエコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されると、このルータ以遠に接続された他のLNAに異常が発生したと判定する異常判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の計算機のLANデバイス監視装置。 - 前記ルータからエコー/リプレイ信号に対する応答信号が受信されないと、前記ルータ又は自己が所属するLANに異常が発生したと判定する異常判定手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の計算機のLANデバイス監視装置。
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