JP3926413B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技装置を有し、該遊技装置による遊技結果態様に基づき遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、可変表示装置(遊技装置)に変動表示遊技を行わせ、その停止表示結果態様(遊技結果態様)が特別停止表示態様(特別結果態様:例えば、「2,2,2」のゾロ目など)であった場合に、変動入賞装置を開放するなどの大当たりの状態(特別遊技状態或いはボーナスゲームともいう。)を発生可能な遊技機として、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スロットマシーン、パチスロなどが知られている。
【0003】
また、最近では、大当たりの発生時の遊技結果態様が特定条件を満たす特定結果態様であった場合に、大当たり終了後、次回の大当たりの発生を容易な状態に変更する確率変動状態(特定遊技状態)にして、所定期間内に大当たりが多数回発生可能させることにより、遊技者の興趣や遊技意欲を向上させた遊技機も一般的に知られている。具体的には、大当たりを発生させる全図柄(例えば、15種類)の内、所定種類(例えば、5種類)を特定な図柄に設定し、もしその特定な図柄での大当たりが発生(例えば、「7,7,7」のゾロ目)した場合、その大当たり終了後、次の大当たりが所定回数(例えば、1回)発生するまで大当たりの発生確率を低確率(例えば1/400)から高確率(例えば10/400)に変更する確率変動状態を発生させていた。更に、これらの遊技機の中には、上記確率変動状態中に発生する大当たりの内、再度特定な図柄で大当たりが発生した場合(特定結果態様)には、その時点より再度大当たりが所定回数(例えば、1回)発生するまで確率変動状態を継続して発生させる機能(確率変動の継続機能)を備えているものもあった。
【0004】
また、補助可変表示装置(補助遊技装置)と、該補助可変表示装置の停止図柄(例えば、「7」)に基づき開放動作を行う補助変動入賞装置を設け、その補助変動入賞装置に上記可変表示装置(遊技装置)を始動させる始動入賞口を設けて、補助可変表示装置における当たり図柄(例えば、「7」)の発生確率を高確率状態にしたり、補助可変表示遊技の時間を短くしたりして、可変表示装置の始動入賞を頻繁に発生させることにより、大当たりの発生を容易な状態にすることが可能な遊技機も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、高い確率(例えば、10/400)で大当たりが発生する状態(確率変動状態)において所定回数(例えば、1回)大当たりが発生するまで確率変動状態が継続する遊技機にあっては、確率変動状態中に再度確率変動図柄で大当たりが発生した場合、その時点からさらに大当たりが所定回数(例えば、1回)発生するまで確率変動状態を継続させる制御を行っていたので、確率変動図柄での大当たりが連続的に発生した場合には、確率変動状態が非常に長く継続して、大当たりが多数回(例えば、数十回)連続して発生してしまうことがあった。
【0006】
そのため、遊技店においては、そのような場合においても、多大の不利益を受けないよう、釘調整などにより、始動入賞口への遊技球の入賞率を下げた状態で営業を行なおうとする。しかし、だからといって、始動入賞口への入賞率を下げすぎると、遊技者が遊技を行わなくなり、その結果として、売上が上がらなくなってしまうので、遊技者と遊技店との間の利益バランスをとることが非常に難しくなっていた。
【0007】
また、この種の遊技機で大当たりの確率設定機能を備えている場合には、遊技店側でその確率設定値を下げたり、或いは、パチンコメーカー側でその確率値の初期設定値を下げた遊技機を製造したりすることとなって、通常時においては大当たりが発生しにくい代わりに、一度、確率変動図柄での大当たりが発生すると、確率変動状態が継続して連続的に大当たりが多数回発生することもあり、一部の遊技者の射倖心を煽るが、多くの遊技者には楽しめないものになってしまう恐れがあった。
【0008】
この発明は、上記事情に鑑み成されたもので、確率変動機能を備えていても、遊技者と遊技店との利益バランスを取りやすく、過度に射倖心を煽らず、多くの遊技者が適度に楽しめる遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、複数の図柄による可変表示遊技が可能な可変表示装置を備え、
前記可変表示遊技の遊技結果態様が特別結果態様になったことに基づき遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特別結果態様が特定の条件を満たした特定結果態様であった場合に、前記特別遊技状態の終了後に次の特別遊技状態が発生するまで当該特別遊技状態の発生確率が通常確率から高確率となる特定遊技状態を発生する特定遊技状態発生手段と、
前記特定遊技状態において前記可変表示遊技の遊技結果態様が再度前記特定結果態様であった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記特定遊技状態を継続して発生する特定遊技状態継続手段と、
前記特定遊技状態の継続可能回数を決定する特定遊技状態継続可能回数決定手段と、前記特定遊技状態の継続回数が前記継続可能回数に達した場合に、前記特別結果態様が前記特定結果態様であっても前記特定遊技状態の発生を無効化する特定遊技状態無効化手段と、を備え、
前記特定遊技状態継続可能回数決定手段は、
前記特別遊技状態の発生確率が通常確率のときに、前記可変表示遊技の遊技結果態様が前記特定結果態様になった場合に、確変最高継続可能回数決定用乱数を抽出し、該抽出した乱数値に対応づけて前記特定遊技状態の継続可能回数を決定するようにしたことを特徴としている。
【0010】
この請求項1記載の発明によれば、特定遊技状態継続可能回数決定手段が、特別遊技状態の発生確率が通常確率のときに、前記可変表示遊技の遊技結果態様が前記特定結果態様になった場合に、確変最高継続可能回数決定用乱数を抽出し、該抽出した乱数値に対応づけて特定遊技状態の継続可能回数を決定するようにしたので、特定遊技状態(例えば、確率変動状態)の発生機能或いは継続機能を維持したまま特別遊技状態の連続発生を所定範囲内で抑えることができることとなって、遊技に対する興趣や遊技意欲の向上性を損なわず、且つ、射幸性を抑えた遊技機となる。
【0011】
また、所定期間内に多数回連続して特別遊技状態が発生することがなくなるので、従来のような、特別遊技状態の発生の低確率設定制御等を行う必要が無く、適度に特別遊技状態が発生することとなって、多くの遊技者が楽しめて、遊技店と遊技者の利益バランスがとれ易い遊技機となる。
【0012】
ここで、遊技機には、パチンコ遊技機の他、パチコン機、雀球遊技機などの弾球遊技機、パチスロ、スロットマシーンなども含む。
【0013】
可変表示装置には、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、多数の発行素子を配列した表示装置、及び回転ドラムやベルトを使用したメカ式の表示装置等が含まれる。
【0014】
特別結果態様とは、遊技装置での遊技において特別遊技状態を発生させる、予め定められた結果態様のことである。例えば、第1種のパチンコ遊技機においては、可変表示装置による可変表示遊技の遊技結果態様が予め定められた特別停止表示結果態様(例えば、「1」,「2」,「3」等の図柄が3個揃うゾロ目などで、どのように定めてもよい。)である。
【0015】
特別遊技状態とは、通常遊技時に比べて遊技者に特に有利となる遊技状態(多数の遊技球を獲得し易い状態)をいい、例えば、第1のパチンコ遊技機における大入賞口(特別変動入賞装置ともいう。)の開放、第2種のパチンコ遊技機においては、変動入賞装置を間欠的に連続開放する状態、第3種のパチンコ遊技機における権利発生の状態、或いは電動役物を複数備えた一般電役機における電動役物を連続して開放させる状態、スロットマシーンでのボーナスゲームなどがある。
【0016】
特定遊技状態とは、前記特別遊技状態とは別に通常遊技状態と異なる遊技者にとって有利な状態(特別遊技状態の発生が容易な状態)をいい、その形態として、例えば、特図の可変表示遊技の確率変動状態(特図確率変動状態)と普図の可変表示遊技の確率変動状態(普図確率変動状態)などがある。また、第2種や第3種のパチンコ遊技機においては、例えば、V誘導装置を備え、その作動によりV入賞口(特別入賞口)への入賞率を高めた状態も含まれる。
【0017】
特定の条件を満たした特定結果態様とは、遊技装置での遊技において特定遊技状態を発生させる、予め定められた結果態様のことをいう。例えば、第1種のパチンコ遊技機においては、可変表示装置による可変表示遊技の結果が予め定められた特定結果停止態様(例えば、「3」、「5」、「7」等の図柄が3つ揃うゾロ目などで、どのように定めてもよい。)である。
【0019】
また、特定遊技状態継続可能回数決定手段が、特別遊技状態の発生確率が通常確率のときに、可変表示遊技の遊技結果態様が特定結果態様になった場合に、確変最高継続可能回数決定用乱数を抽出し、該抽出した乱数値に対応づけて特定遊技状態の継続可能回数を決定する。
【0024】
その結果、特定遊技状態の継続可能回数が確実に決定されるので、特定遊技状態の継続回数を継続可能回数の範囲内で確実に抑えることが出来ることとなって、それにより、特別遊技状態が短期間であまり多く発生して遊技者の射幸心を過度に高めるようなことがなくなる。
【0030】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る遊技機の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0031】
図1は本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の正面図を示す。
【0032】
この遊技盤1はいわゆる第1種のパチンコ遊技機で、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域3には、特別図柄(特図)の可変表示装置4、特別変動入賞装置5、普通図柄始動ゲート6,6、普通図柄(普図)の可変表示装置7、一般入賞口4c,8,8,…、特図始動口を兼ねた普通変動入賞装置9、風車と呼ばれる遊技球の進行方向変換部材10,10,…、装飾ランプLED(Light Emitting Diode)11,11,…、障害釘12,12,…などが配設されている。
【0033】
可変表示装置4は、例えば液晶表示装置からなる特図の可変表示部4aを備え、この特図の可変表示部4aにおいて複数の図柄が変動表示されることにより可変表示遊技が可能となっている。また、可変表示装置4の上部には特図始動記憶表示器4b,4b,…等が設けられ、普図始動ゲート6,6の下方には普図始動記憶表示器6a,6a,…が配設されている。
【0034】
普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保持しているが、普図可変表示器7の可変表示遊技の結果が遊技者にとって有利な結果になった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態に変化されるようになっている。また、この普通変動入賞装置9は特図の始動口も兼ね、その内部に特図始動スイッチ9bを備えている。
【0035】
普図始動ゲート6,6内には普図始動スイッチ6b,6bが設けられている。
【0036】
普図の可変表示装置7は、例えば7セグメント型のLEDなどによって構成され、普通図柄の可変表示遊技が行われるようになっている。
【0037】
特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えている。開閉扉5aはその上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっていて、特図の可変表示遊技の結果が遊技者にとって有利な結果になった場合に、大入賞口5bが開放されるようになっている。この大入賞口5bの内部には、継続スイッチ5dとカウントスイッチ5cが配設されている。
【0038】
図2には、このパチンコ遊技機の裏側に設置された遊技系統の制御を行う役物制御回路20、およびこの役物制御回路20の制御下で特図の可変表示部4aの表示の制御を行う表示制御回路40の主要制御ブロック図を示す。
【0039】
役物制御回路20は、内部にCPU(Central Processing Unit)21a、RAM(Random Access Memory)21bおよびROM(Read Only Memory)21cを備えたワンチップマイクロコンピュータ21、クロック22、電源回路23、I/Oインターフェイス24、サウンドジェネレータ25、アンプ26などにより構成されている。
【0040】
I/Oインターフェイス24は、図示しないローパスフィルタ、バッファーゲートを介して、普図始動スイッチ6b,6b、特図始動スイッチ9b、カウントスイッチ5c、継続スイッチ5d、パチンコ遊技機の背面側に設置された確率設定装置28などが接続されていて、これらから出力される各種の出力信号を入力し、ワンチップマイクロコンピュータ21に出力している。この確率設定装置28は特図の可変表示遊技の大当たり発生確率を切換スイッチなどにより設定変更するものである。
【0041】
また、I/Oインターフェイス24は、ワンチップマイクロコンピュータ21から出力される制御信号を入力して図示しない出力ポート、ドライバーを介して、装飾ランプLED11,11,…、普図可変表示装置7、普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5、特図始動表示器4b、普図始動表示器6a,6aなどに出力している。
【0042】
サウンドジェネレータ25にはアンプ26を介してスピーカー27が接続されている。
【0043】
また、ワンチップマイクロコンピュータ21には特別図柄の可変表示装置4の表示制御を行う表示制御回路40がI/Oインターフェイス24を介して接続されている。
【0044】
CPU21aは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグなどを備え、演算制御を行う他、特図の大当たり(特別遊技状態)や普図当たりの発生確率を定める乱数なども生成している。RAM21bは、特図始動信号としての特図始動スイッチ9bのオン信号の記憶(特図始動記憶)および普図始動信号としての普図始動スイッチ6b,6bのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、CPU21aで生成される乱数値(特図の可変表示遊技の大当たり発生に関与する特図当たりの乱数値、普図の可変表示遊技の当たりの発生に関与する普図当たりの乱数値、リーチ可変表示遊技の発生に関与するリーチ発生用乱数値、および、確率変動状態が最高で何回継続するかを決定する確変最高継続可能回数決定用乱数等)の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、並びに、CPU21aの作業領域を備えている。ROM21cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図の大当たり発生を判定するための通常確率と高確率の大当たり判定値、確率変動状態を最高で何回継続するかを決定する遊技プログラム、および、確率変動状態を最高で何回継続するかを決定する確変最高継続可能回数決定用乱数などが書き込まれている。
【0045】
表示制御回路40は、内部にCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などを備えている。そして、そのCPUは制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグなどを備え、演算制御を行うようになっている。また、ROMには可変表示部4aへの表示データや表示制御プログラム(確率変動状態を最高で何回継続するかを決定する遊技の表示制御プログラムも含む。)などが書き込まれ、RAMは各種データの記憶領域とCPUによる作業領域などを備えている。
【0046】
表示制御回路40のROMに書き込まれている特別図柄の可変表示図柄データとしては、可変表示部4aの左側部分と中央部分と右側部分とにそれぞれ表示される図柄として、例えば、図10に示す「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E」の15通りの図柄がある。
【0047】
また、このROM中には、図10に示す「確変図柄で大当たり終了後確率変動1回発生」等の文字などの表示データが書き込まれる。
【0048】
この実施の形態に係るパチンコ遊技機は、上記のように構成されていて、役物制御回路20や表示制御回路40により、例えば、次のような遊技制御と表示制御が行われる。
【0049】
即ち、常時は、役物制御回路20からのコマンド信号に基づいて表示制御回路40が特図の可変表示部4aの表示制御を行って、特図の可変表示部4aに、例えば、図10に示すような客寄せ用呼び込み表示等の画像表示が行われている。
【0050】
この状態で、遊技領域3に打ち込まれた遊技球が普図の始動ゲート6,6中を通過して普図始動スイッチ6b,6bによる検出信号がI/Oインターフェイス24を介して役物制御回路20に入力されると、役物制御回路20からI/Oインターフェイス24を介して普図可変表示装置7に制御信号が出力されて普図の可変表示遊技が行われる。
【0051】
この普図の可変表示遊技は、普図可変表示装置7の表示部に数字や記号等の図柄の変動表示が行われ、所定時間(例えば、60秒)経過後に、ある図柄が停止表示される遊技であり、その遊技結果により当たりか否かが決定されるようになっている。
【0052】
この普図の可変表示遊技中に、遊技球が普図の始動ゲート6,6中を通過して普図始動スイッチ6b,6bからの検出信号がI/Oインターフェイス24を介してワンチップマイクロコンピュータ21に入力されると、その通過の検出回数がワンチップマイクロコンピュータ21の中のRAM21bに記憶(普図始動記憶)され、その記憶した数の表示信号がワンチップマイクロコンピュータ21の中のRAM21bからI/Oインターフェイス24を介して普図可変表示装置7に出力されて、その記憶個数分だけの普図の可変表示遊技が順に実施される。
【0053】
この普図の可変表示遊技の結果、当たりの停止表示態様(例えば「7」)であれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置9が所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。それにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞しやすくなり、特別図柄の可変表示遊技の始動が容易となる。
【0054】
遊技領域3中に打ち込まれた遊技球が、普通変動入賞装置9に入賞すると、その入賞が特図始動スイッチ9bに検出されてRAM21bに記憶(特図始動記憶)され、その記憶に基づいて出力信号がI/Oインターフェイス24を介して特図可変表示装置4に送られて、特図の可変表示部4aにおいて特別図柄の変動表示遊技(可変表示遊技)が行われる。
【0055】
この特別図柄の可変表示遊技中に、さらに普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図始動スイッチ9bにより検出された時は、その入賞による特図可変表示遊技が未処理となっている回数がRAM21bに記憶されて、その未処理記憶数分の数だけ、特図始動表示器4bが点灯される。そして、その可変表示遊技の終了後に、未処理となっている回数分の可変表示遊技が順次行われ、その行われるごとに、RAM21bの未処理記憶数が減算されるとともに特図始動表示器4bが1つずつ順に消灯され、RAM21bの未処理記憶数が「0」になるまで継続される。
【0056】
特別図柄の可変表示遊技において、左、中、右の図柄が順に停止される過程において、大当たりを発生させる可能性のある停止表示態様(例えば、「1,1,−」、「2,2−」、「3,3,−」など)となった場合(リーチの態様)、それらリーチの態様(図柄態様)に応じて、リーチ表示態様に変換される。
【0057】
この特別図柄の可変表示遊技の結果として、その停止図柄が大当たりを発生させる特別停止表示態様(例えば、「1,1,1」、「2,2,2」、「3,3,3」などのぞろめ)となった場合、大当たりと呼ばれる特別遊技状態が発生される。
【0058】
この特別遊技状態は、特別変動入賞装置5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒間)開放されて閉じるサイクルを1サイクルとし、各サイクル中、遊技球が大入賞口5b中の継続入賞領域の継続スイッチ5dに検出されることを条件に所定サイクル(例えば、16サイクル)まで継続される遊技である。但し、各サイクル中、大入賞口5bに遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのサイクルを終了する。各サイクル中、大入賞口5bへの入賞個数は、カウントスイッチ5cにより検出されてRAM21bに記憶され所定個数に達すると開閉扉5aが閉じられてそのサイクルの特別遊技状態が終了する。
【0059】
特別遊技状態のサイクルは、各サイクル中、大入賞口5b内の継続入賞領域に遊技球が流入してその継続入賞領域の継続スイッチ5dに検出されることを条件に所定サイクル(例えば、16サイクル)まで継続される。
【0060】
また、この特別遊技状態が大当たり発生の特別図柄態様のうちの特定の条件を満たした停止表示態様(特定結果態様:例えば、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」など、特定図柄が3個揃ったぞろめ、即ち確率変動図柄)で大当たりが発生したとき(特定結果態様)は、その大当たりの特別遊技の終了後、その後に大当たりが所定回数(例えば、1回)発生するまで大当たりの発生確率が通常確率(1/400)から高確率(10/400)となる状態(特定遊技状態:確率変動状態)が発生する。そして、この確率変動状態中は、普通図柄での当たりの発生率も高くなる、普通図柄の確率変動状態も同時に発生する。確率変動状態は特別遊技中では中断された状態となる。この確率変動状態中に再度、特定の条件を満たした停止表示態様(特定結果態様:例えば、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」など、特定図柄が3個揃ったぞろめ、即ち確率変動図柄)で大当たりが発生したときは、確率変動状態(特定遊技状態)が継続して発生する。
【0061】
また、初回の確率変動状態発生時には、特定遊技状態継続可能回数決定手段(役物制御回路20)により、確率変動状態の最高継続可能回数が決定される。
【0062】
そして、この確率変動状態の継続中に発生する特別遊技状態の発生回数が最高継続可能回数に達した場合には、特定遊技状態無効化手段(役物制御回路20)により、特定遊技状態の発生が無効化される。この特定遊技状態継続可能回数決定手段(役物制御回路20)、特定遊技状態無効化手段(役物制御回路20)による遊技動作については後で詳細に述べる。
【0063】
その他、リーチ表示態様の発生時、大当たり発生時および特定遊技の発生時等にはスピーカ27から各種電子音が発せられ、装飾LED11,11や装飾ランプ等にもそれを知らせる装飾表示としての点灯や点滅が行われる。
【0064】
図3には、役物制御回路20によって行われるメイン遊技制御処理(ゼネラルフロー)のフローチャートを示す。
【0065】
この制御処理は図2のクロック回路22のクロック信号をもとに役物用ワンチップマイクロコンピュータ21で作成される所定の周期(例えば、約2ms)を持ったリセット信号に基づいてスタートからエンドまでの1シーケンスずつの処理が行われる。
【0066】
そのリセット信号により、この処理が開始され、ステップS1において先ず電源の投入時であるか否かを判定する。この判定の結果、電源投入時である場合、ステップS2で電源投入処理を行い、そのままシーケンス処理を終了する。
【0067】
電源投入時でなければ、ステップS3においてスイッチ入力処理をしてステップS4に移行する。
【0068】
ステップS4では、制御処理の過程で定められる処理NO.に従って、ステップS5〜ステップS13のうちの該当する処理を行う分岐処理がなされる。
【0069】
この分岐処理の順序としては図4の制御処理の流れの説明図に示すように、普段処理(ステップS5)で普通変動入賞装置9への入賞に基づく始動記憶があるときにはそのシーケンスで変動処理(ステップS6)の処理NO.に変更されて、ゼネラルフロー(図3)の次のシーケンスで変動処理(ステップS6)に移行される。この変動処理(ステップS6)は特図の可変表示部4aに図柄の表示を眼では追えない程度の速さで変動させる処理である。
【0070】
この変動処理(ステップS6)に続いて変動停止処理(ステップS7)が行われる。この変動停止処理(ステップS7)は可変表示部4aに表示される可変表示図柄が例えば、右、中、左の3つの可変表示図柄で構成される場合、一つ一つ順を追って停止表示態様になるように制御されている。
【0071】
この変動停止処理(ステップS7)で、可変表示図柄が順を追って停止表示態様に変化する時に、続けて停止する2つの図柄が同一図柄となった場合(例えば、「1,1,−」、「3,−,3」など)、リーチ変動処理(ステップS8)を経由して後述する停止図柄判定処理(ステップS9)に移行する。また、リーチ以外の図柄の場合、直接、停止図柄判定処理(ステップS9)に移行する。
【0072】
リーチ変動処理(ステップS8)は、普段処理(ステップS5)中で決定されたリーチの種類に応じてリーチ可変表示遊技を行わせる処理である。リーチの種類は、例えば通常リーチ、スペシャルリーチなど複数種類あり、その種類ごと大当たり発生の確率が異なるようになっている。そして、大当たり発生の確率が高くなるに従って、その装飾や演出が派手になるとともに実行時間が長くなって、遊技者の期待感がより高められるようになっている。
【0073】
変動停止処理(ステップS7)の結果、リーチ図柄であった場合はリーチ変動処理(ステップS8)の後、リーチ図柄でなかった場合は次シーケンスで停止図柄判定処理(ステップS9)が行われる。この停止図柄判定処理(ステップS9)中では最終停止図柄の停止とその結果が大当たりか否かの判定を行う、停止図柄表示処理及び停止図柄判定処理が実施され、大当たり図柄以外の停止であれば外れ処理(ステップS10)の処理NO.に、大当たり図柄の停止であればファンファーレ処理(ステップS11)の処理NO.にそれぞれ変更されて、ゼネラルフロー(図3)の次のシーケンスでその変更された処理NO.に応じた、外れ処理(ステップS10)、またはファンファーレ処理(ステップS11)が行われる。
【0074】
その結果、外れ処理(ステップS10)が行われたときは、該外れ処理の次のシーケンスで、ゼネラルフロー(図3)の普段処理(ステップS5)に戻される。
【0075】
一方、ファンファーレ処理(ステップS11)が行われたときは、該ファンファーレ処理で所定時間後のシーケンスで大当たり処理の処理No.に変更されてゼネラルフロー(図3)の次のシーケンスで大当たり処理(ステップS12)が行われる。
【0076】
ステップ12では、特別変動入賞装置5の大入賞口5b中へのカウント入賞(一般入賞領域への入賞)のチェック、大入賞口5b中の継続入賞領域(Vゾーン入賞領域)への入賞のチェック、表示制御回路40に送る、カウント入賞情報データのセット、継続回数情報のデータセットおよび確率変動情報継続カウンタ情報のデータセットの処理などを順に行った後、後述する大当たり終了処理(ステップS13)がなされる。
【0077】
この大当たり終了処理(ステップS13)の終了時に、普段処理(ステップS5)の処理NO.に変更されてゼネラルフロー(図3)の次のシーケンスで普段処理(ステップS5)に戻される。
【0078】
このような順序で行われる上記ステップS4における分岐処理により、普段処理(ステップS5)、変動処理(ステップS6)、変動停止処理(ステップS7)、リーチ変動処理(ステップ8)、停止図柄判定処理(ステップS9)、外れ処理(ステップ10)、ファンファーレ処理(ステップS11)、大当たり処理(ステップS12)、大当たり終了処理(ステップ13)の中で処理NO.に対応する処理をして次のステップS14に移行する。
【0079】
ステップS14では、図示しない遊技店の管理装置との情報のやりとりの制御処理に関する外部情報処理を行い、ステップS15に移行する。
【0080】
ステップS15では、特別遊技状態の発生に関与する乱数等の更新をCPU21aで行ってその更新した乱数をRAM21bに記憶更新させる処理に関する乱数更新処理を行い、ステップS16に移行する。
【0081】
ステップS16では、可変表示部4aの特別図柄等の停止表示態様の更新等をCPU21aで行ってRAM21bで外れ図柄態様と大当たり図柄態様とに分けて記憶更新させる等の処理に関する停止図柄作成処理を行う。
【0082】
その後、可変表示部4aの表示図柄の編集に関する表示図柄編集処理(ステップS17)、ワンチップマイクロコンピュータ21から表示制御回路40へのデータ転送に関するデータ転送処理(ステップS18)、各種装飾ランプ、LED等への出力処理(ステップS19)をして、1シーケンスの処理を終了する。
【0083】
そして、ワンチップマイクロコンピュータ21にクロック回路22からの次のリセット信号が入ると、次シーケンス処理(ステップS1〜S19までの処理)が行われる。
【0084】
図5には、図3のゼネラルフローのステップS9において行われる停止図柄判定処理のサブルーチン処理のフローチャートを示す。
【0085】
この停止図柄判定処理(ステップS9)が開始されると、先ず、RAM21b中のリーチフラグクリア処理(ステップS21)が行われ、続いて停止図柄判定処理(ステップS22)を行い、ステップS23に移行する。
【0086】
ステップS23では、ステップS22における停止図柄判定の結果、大当たり図柄か否かを判定する。停止図柄が大当たり図柄(例えば、「1,1,1」、「2,2,2」等のぞろめ)でなければ、ステップS24においてゼネラルフロー(図3)の次のシーケンスでの外れ処理(ステップS10)にすべく外れ処理NO.に変更して、このサブルーチン処理を終了してゼネラルフロー(図3)のステップS14に移行するが、大当たり図柄であればステップS25に移行する。
【0087】
ステップS25では、大当たり図柄が特定条件を満たすか否か、即ち、確変図柄(例えば、「3,3,3」、「5,5,5」、「7,7,7」等のゾロ目)か否か判定して、確変図柄でない場合はステップS28に移行するが、確変図柄である場合はステップS26に移行する。
【0088】
ステップS26では、確率変動状態が最高で何回継続可能であるかを決定する確変最高継続可能回数決定処理(後述)を行った後、ステップS27に移行する。
【0089】
ステップS27では、RAM21b中の確率変動継続カウンタ(確変継続カウンタ)を「+1」更新してステップS28に移行する。
【0090】
ステップS28では、RAM21b中の確率変動カウンタが「0」であるか否かを判定して、「0」である場合はステップS30に移行するが、「0」でない場合はステップS29でRAM21b中の確率変動カウンタを「−1」更新してステップS30に移行する。
【0091】
ステップS30では、表示制御回路40に送る確変継続カウンタ情報をセットした後、ステップS31に移行する。
【0092】
ステップS31では、図3のゼネラルフローの次シーケンスでの処理をファンファーレ処理(ステップS11)に変更すべくファンファーレ処理の処理NO.に変更して、このサブルーチン処理を終了し、ゼネラルフロー(図3)のステップS14に移行する。
【0093】
図6には、図5の停止図柄判定処理中で行われる確変最高継続可能回数決定処理(ステップS26)のサブルーチン処理のフローチャートを示す。
【0094】
この確変最高継続可能回数決定処理(ステップS26)が開始されると、まず、ステップS41においてRAM21b中の確率変動継続カウンタが「0」であるか否かを判定して、「0」でない場合はこのサブルーチン処理を終了して、図5の停止図柄判定処理のステップS27に戻るが、「0」である場合は、今回の大当たりが確率変動を開始する初回の大当たりであるので、ステップS42に移行する。
【0095】
ステップS42では、RAM21b中に記憶された前回の確変最高継続可能回数値をクリアする処理を行った後、ステップS43に移行する。
【0096】
ステップS43では、ROM21c中から確変最高継続可能回数決定用乱数を抽出する処理を行った後、ステップS44に移行する。ここで、確変最高継続可能回数決定用乱数として例えば、0〜4の5種類設ける。なお、確変最高継続可能回数決定用の乱数抽出タイミングは、この時点に限らず、例えば、始動入賞時等で抽出してもよい。
【0097】
ステップS44では、ステップS43で抽出した確変最高継続可能回数決定用乱数に基づき確変最高継続可能回数を決定してRAM21b中に記憶させる処理を行い、ステップS45に移行する。ここで、確変最高継続可能回数は、ステップS43で抽出した乱数値に対応付けて、例えば、乱数値が「0」の場合は確変最高継続可能回数は3回、乱数値が「1」の場合は確変最高継続可能回数は「4回」、乱数値が「2」の場合は確変最高継続可能回数は「5回」、乱数値が「3」の場合は確変最高継続可能回数は「6回」、乱数値が「4」の場合は確変最高継続可能回数は「7回」、等に決定する。
【0098】
ステップS45では、ステップS44で決定した確変最高継続可能回数を表示制御回路40に送信するための情報をセットする処理を行った後、このサブルーチン処理を終了して、図5の停止図柄判定処理中のステップS27に戻る。
【0099】
図7には、図3のゼネラルフローのステップS13において行われる大当たり終了処理のサブルーチン処理のフローチャートを示す。
【0100】
この大当たり終了処理(ステップS13)が開始されると、まず、ステップS51において大当たり図柄が確率変動図柄での大当たり終了か否かを判定する。この判定の結果、確率変動図柄での大当たり終了でない場合には、そのまま本サブルーチン処理を終了してゼネラルフロー(図3)のステップS14に移行する。が、判定の結果、確率変動図柄での大当たり終了の場合には、ステップS52でRAM21b中の確変最高継続可能回数の記憶値と確変継続カウンタ値の値を比較判定する処理を行い、ステップS53に移行する。
【0101】
ステップS53で、確変継続カウンタ値が確変最高継続可能回数に達しているか否かを判定する。判定の結果、確変最高継続可能回数に達していない場合は、ステップS54に移行してRAM21b中の確率変動カウンタを「+1」カウントした後、本サブルーチン処理を終了して、ゼネラルフロー(図3)のステップS14に移行して、次ステップで普段処理に戻る。が、確変最高継続可能回数に達している場合には、ステップS55でRAM21b中の確率変動カウンタをクリア(即ち、確率変動カウンタを「0」とする)して、ステップS56に移行する。
【0102】
ステップS56では表示制御回路40に送信する確率変動終了情報データのセット、RAM21b中の普図時短カウンタのセットを行った後、このサブルーチン処理を終了し、ゼネラルフロー(図3)のステップS14に移行する。
【0103】
ここで、普図時短カウンタのセット処理は、確率変動状態の最高継続回数に到達したため確率変動状態が終了することに対するサービスを提供するものである。これにより遊技者の確率変動状態終了による不快感を軽減させ、遊技を継続する意思を持続させることができる。なお、この大当たり処理で行われる各カウンタのセットやクリア等の一連の処理は、停止図柄判定処理のサブルーチン中で行っても良い。
【0104】
図8には、表示制御回路40によって行われる特図可変表示装置4の表示制御処理の制御処理手順(表示制御のゼネラルフロー)のフローチャートを示す。
【0105】
図8の表示制御が開始されると、まず、ステップR1〜R3で、順に、表示制御回路40のRAMの初期化、I/Oレジスタの設定、システム内部のレジスタの設定をしてから、ステップR4に移行する。
【0106】
ステップR4ではVシンク(SYNC)フラグがあるか否かを判定し、なければまたその判定を行うが、あればステップR5に移行してモード別分岐処理をする。
【0107】
このモード別分岐処理は、ワンチップマイクロコンピュータ21から送られてくる各モード(データ処理NO.も含む)などに基づいて、表示制御回路40のROM(図示省略)に書き込まれた表示データや表示制御プログラムを選択してその表示データや表示制御プログラムにより、可変表示部4aに表示させる図柄の画像データや背景の画像データを決定する処理である。
【0108】
その後、枠情報処理(パチンコ遊技機の遊技領域3を覆うガラス板の枠即ちガラス枠が開いているか否か、パチンコ遊技機の賞球等の排出用遊技球貯留タンクへの遊技球補給の要求、遊技球受け皿が詰まっているか否かなどの情報処理)(ステップR7)、図柄データの並べ替え処理としての図柄データソート処理(ステップR8)をしてステップR4に戻る。
【0109】
図9には、図8のゼネラルフローが行われているときに入った割り込み信号に基づいて行われる割り込み処理のフローチャートを示す。
【0110】
この割り込み処理が開始されると、ステップR10、R11で順に割り込み禁止の処理とレジスタの退避処理をしてからステップR12に移行する。
【0111】
ステップR12では、通信割り込みであるか否かを判定し、通信割り込みでなければステップR14に移行するが、通信割り込みであればステップR13で通信処理をしてステップR18に移行する。
【0112】
ステップR14ではVシンク(SYNC)割り込みか否かを判定し、そうでなければそのままステップR18にジャンプするが、そうであれば画像データの転送(ステップR15)、Vシンク(SYNC)の割り込みフラグを立てる処理(ステップR16)、枠信号処理(ステップR17)をしてからステップR18に移行する。
【0113】
しかして、ステップR18に移行すると、ステップR18でレジスタ復帰の処理(ステップR18)、割り込みの許可処理(ステップ19)をして図9のゼネラルフローの元の処理に戻る。
【0114】
次に、上記説明した遊技制御及び表示制御により行われる、第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の確率変動状態の最高継続可能回数制御の動作について図10〜13を用いて説明する。
【0115】
図10に、通常動作(呼び込み表示)時において遊技内容を表示している状態を示す可変表示部4aの画像図、図11に、確率変動図柄による確率変動大当たりが発生して、確変最高継続可能回数を決定する可変表示部が変動している状態を示す可変表示部4aの画像図、図12に、確変最高継続可能回数を決定する可変表示部が変動停止した状態を示す可変表示部4aの画像図を示す。
【0116】
図13に、第1の実施の形態に係る遊技機における遊技の開始から確率変動図柄による確率変動状態が発生して確率変動状態の継続が終了するまでの遊技内容の時系列的変化の一実施形態を示すタイミングチャートを示す。
【0117】
遊技開始前(常時)においては、役物制御回路20からのコマンド信号に基づいて可変表示部4aにおいて、図10に示すような表示が行われる。具体的には、確変図柄を示す「確変図柄 1,3,5,7,9」の表示401、通常図柄であることを示す「通常図柄 0,2,4,6,8,A,B,C,D,E」の表示402、確変図柄による大当たり時の大当たり終了後の確率変動発生回数を示す「確変図柄で大当たり終了後確率変動1回発生」の表示403、最初の確変大当たり発生時において確変中の最高継続可能回数を決定することを示す「確変図柄の大当たり発生で確変中の最高継続可能回数を決定」の表示404、等が行われる。
【0118】
この状態で遊技球が、普通変動入賞装置9に入賞すると、その入賞が特図始動スイッチ9bに検出されてRAM21bに記憶され、その記憶した信号に基づいて特図の可変表示部4aにおいて可変表示遊技が行われる。その可変表示遊技の結果が、同一の確変図柄が3つ揃った停止表示態様(例えば、或いは図11に示す「3,3,3」の表示405、図13の(b)の大当たり図柄「3」)であった場合には、図13の(a)に示す1回目の大当たりが発生する。
【0119】
この1回目の確変図柄による大当たりの発生に起因して、今後、最高で何回、特図確率変動状態が継続可能かが、確変最高継続可能回数決定表示部406の表示結果によって決定される。具体的には、確変最高継続可能回数決定表示部(図11の表示406に示す「↓↓」)が変動開始し、所定時間経過後、停止して、表示された値(例えば、図12の表示407に示す「5」)によって、確変最高継続可能回数抽選結果(図13の(c)に示す「5」)が決定される。
【0120】
そして、この1回目の確変図柄による大当たり遊技の終了後、図13の(d)に示す1回目の特図確率変動が発生し、この状態で行われる可変表示遊技の結果が、再び、確変図柄(例えば、図13の(b)に示す「5」)が3つ揃ったゾロ目であった場合には、図13の(a)に示す2回目の大当たりが発生して、大当たり終了後は特図確率変動状態が継続される。
【0121】
その後、確変図柄による大当たりが、3回目(例えば、図13の(b)に示す「7」が3つ揃ったゾロ目)、4回目(例えば、図13の(b)に示す「7」が3つ揃ったゾロ目)と続けて発生した場合には、図13の(d)に示す4回目の特図確率変動状態が終了後、たとえ、5回目の大当たりが確変図柄(例えば、図13の(b)に示す「5」)が3つ揃ったゾロ目であっても、役物制御回路20で行われる大当たり終了処理(図7)により、特図確率変動状態の継続が無効とされて、図13の(a)に示す5回目の大当たり終了後は特図確率変動状態が終了する。確変最高継続可能回数決定表示部407は、初回の確変大当たり時に回数を決定表示した後、大当たりが発生する度に減算「−1」されて、確変の継続可能回数の残り回数を表示する。そうすれば、遊技者は残り回数を直ぐに認識できるので効果的である。
【0122】
この発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機は、上記のように構成されているので、遊技装置としての可変表示装置4による遊技結果態様が特定結果態様(例えば、「3,3,3」、「5,5,5」等のゾロ目)であった場合には、役物制御回路20に設けた特定遊技状態発生手段により特定遊技状態としての確率変動状態が発生され、この確率変動状態(特定遊技状態)中に再度、特定結果態様が発生した場合には、役物制御回路20に設けた特定遊技状態継続手段により確率変動状態(特定遊技状態)が継続され、この確率変動状態(特定遊技状態)の継続回数が確変最高継続可能回数(所定値)に達した場合には、役物制御回路20に設けた特定遊技状態無効化手段により確率変動状態(特定遊技状態)の発生が無効化されるので、確率変動状態(特定遊技状態)の発生機能或いは継続機能を維持したまま大当たり(特別遊技状態)の連続発生を所定範囲内で抑えることができることとなって、遊技に対する興趣や遊技意欲の向上性を損なわず、且つ、射幸性を抑えた遊技機となる。
【0123】
また、所定期間内に多数回連続して大当たり(特別遊技状態)が発生することがなくなるので、従来のような、大当たり(特別遊技状態)の発生の低確率設定制御等を行う必要が無く、適度に特別遊技状態が発生することとなって、多くの遊技者が楽しめて、遊技店と遊技者の利益バランスがとれ易い遊技機となる。
【0124】
また、遊技中に、確率変動状態の継続回数が、役物制御回路20に設けた特定遊技状態継続可能回数決定手段により決定された確変最高継続可能回数(所定値)に達した場合は、役物制御回路20に設けた特定遊技状態無効化手段により確率変動状態(特定遊技状態)の発生が無効化されるので、確率変動状態(特定遊技状態)の継続回数を確変最高継続可能回数(所定値)の範囲内で確実に抑えることが出来ることとなって、大当たり(特別遊技状態)があまり多く発生して遊技者の射幸心を過度に高めることを防止できる。
【0125】
また、役物制御回路20に設けた特定遊技状態継続可能回数決定手段による確変最高継続可能回数(所定値)の決定は、大当たり(特別遊技状態)の発生に関する遊技と異なる遊技手段としての確変最高継続可能回数決定部406による遊技結果態様に基づいて行われるので、遊技者は遊技手段としての確変最高継続可能回数決定部406による遊技結果態様を見ることにより、確変最高継続可能回数(所定値)を、より確実に認識することが出来ることとなって、遊技者は確率変動状態(特定遊技状態)の継続回数が確変最高継続可能回数(所定値)に達した場合の確率変動状態(特定遊技状態)の継続終了に関して納得出来ることとなる。
【0126】
また、大当たり(特別遊技状態)の発生遊技と確変最高継続可能回数の決定遊技を別の遊技で行うことにより2つの遊技を楽しめて興趣性が向上する。
【0127】
また、遊技手段としての確変最高継続可能回数決定部406による遊技結果態様に基づいて確変最高継続可能回数(所定値)の決定が確実に行われるので、確率変動状態(特定遊技状態)の継続回数を確変最高継続可能回数(所定値)内で確実に抑えることが出来ることとなって、それにより、大当たり(特別遊技状態)があまり多く発生して遊技者の射幸心を過度に高めるようなことがなくなる。
【0128】
なお、本発明における実施の形態としては実施例のパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、およびパチスロ遊技機などの弾球遊技機、並びに、スロットマシーン等にも適用可能である。
【0129】
遊技装置とは、特別遊技状態を発生させるための遊技を行わせる装置のことをいい、例えば、いわゆる第1種のパチンコ遊技機においては特別図柄等による可変表示遊技を行わせる表示装置(可変表示装置)をいう。可変表示装置には、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、多数の発行素子を配列した表示装置、及び回転ドラムやベルトを使用したメカ式の表示装置等が含まれる。また、いわゆる第2種や第3種のパチンコ遊技機における内部に特別入賞口を備えた入賞球振り分け装置等も含まれる。
【0130】
特別結果態様とは、遊技装置での遊技において特別遊技状態を発生させる、予め定められた結果態様のことである。例えば、第1種のパチンコ遊技機においては、可変表示装置による可変表示遊技の遊技結果態様が予め定められた特別停止表示結果態様(例えば、「1」,「2」,「3」等の図柄が3個揃うゾロ目などで、どのように定めてもよい。)である。
【0131】
特別遊技状態とは、通常遊技時に比べて遊技者に特に有利となる遊技状態(多数の遊技球を獲得し易い状態)をいい、例えば、第1のパチンコ遊技機における大入賞口(特別変動入賞装置ともいう。)の開放、第2種のパチンコ遊技機においては、変動入賞装置を間欠的に連続開放する状態、第3種のパチンコ遊技機における権利発生の状態、或いは電動役物を複数備えた一般電役機における電動役物を連続して開放させる状態、スロットマシーンでのボーナスゲームなどがある。
【0132】
特定遊技状態とは、前記特別遊技状態とは別に通常遊技状態と異なる遊技者にとって有利な状態(特別遊技状態の発生が容易な状態)をいい、その形態として、例えば、特図の可変表示遊技の確率変動状態(特図確率変動状態)と普図の可変表示遊技の確率変動状態(普図確率変動状態)などがある。また、第2種や第3種のパチンコ遊技機においては、例えば、V誘導装置を備え、その作動によりV入賞口(特別入賞口)への入賞率を高めた状態も含まれる。
【0133】
特定の条件を満たした特定結果態様とは、遊技装置での遊技において特定遊技状態を発生させる、予め定められた結果態様のことをいう。例えば、第1種のパチンコ遊技機においては、可変表示装置による可変表示遊技の結果が予め定められた特定結果停止態様(例えば、「3」、「5」、「7」等の図柄が3つ揃うゾロ目などで、どのように定めてもよい。)である。
【0134】
特定遊技状態の継続回数に関連づけた値とは、特定遊技状態の継続回数を計数出来る値であればよく、特定遊技状態の発生回数をそのまま用いる他、特定遊技状態の継続中に発生する特別遊技状態の発生回数、或いは特定遊技状態の継続中に発生する特定結果態様の発生回数等のいずれを用いても良い。また、この関連づけた値には、初回の特定遊技状態の発生、初回の特別遊技状態の発生、或いは初回の特定結果態様の発生を回数に含めても良いし、含めなくても良いという意味も含む。
【0135】
所定値は、初めから固定した値であっても良いし、所定値を決定する手段を設けて、その結果に基づいて決定するようにしても良い。
【0136】
ここで、遊技手段とは、所定値を決定するための手段をいい、遊技装置内に設けても良いし、遊技機内の別の位置に設けても良い。また、特別遊技状態の発生に関する遊技を行う可変表示装置で行っても良いし、別に可変表示装置を設けてそこで行っても良い。遊技手段としては、表示装置等があり、表示装置には、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、多数の発行素子を配列した表示装置、及び回転ドラムやベルトを使用したメカ式の表示装置等が含まれる。
【0137】
特定遊技状態継続可能回数決定手段は、特図可変表示装置の大当たりを発生させる可変表示遊技や特図可変表示装置内の別の可変表示遊技に基づいて決定する他、別の表示装置を設けてその遊技結果に基づいて決定してもよい。また、表示装置は、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、多数の発行素子を配列した表示装置、及び回転ドラムやベルトを使用したメカ式の表示装置等が含まれる。
【0138】
特定遊技状態継続可能回数の決定は、大当たり発生時の他、大当たり終了時、或いは大当たり発生後の演出表示の中でゲームを行ってゲームの結果が出た時点で行うようにしてもよい。大当たり発生後の演出表示の中のゲームとしては、例えば、大当たり終了時のエンディング表示の時に行ったり、或いは大当たり中の1Rから16Rまでの演出表示中に行ったりしてもよい。
【0139】
本発明に係る遊技機においては、確率変動状態中の大当たり発生が確変最高継続可能回数に達した場合は、確変図柄による大当たりが発生した場合でも、確率変動状態の発生を無効化する制御を行っているが、確率変動状態中の大当たり発生が最高継続可能回数に達した場合には、確変図柄での大当たりを発生させずに通常図柄に切り換える制御を行うようにしてもよい。このようにすることで、遊技者の確率変動状態終了に対する不満感を防止することが出来る。
【0140】
確変最高継続可能回数を制御する方法として、初回を含めた確率変動状態の継続中に発生する大当たり発生回数や初回を含めない確率変動状態の継続中に発生する大当たり発生回数により制御しているが、これ以外でも良い。例えば、確率変動状態中に発生する確変図柄による大当たり発生回数により制御するようにしても良い。その実施例として、例えば、大当たり図柄が「3」又は「7」の場合は確率変動状態中に確変大当たりが最高4回まで発生可能、大当たり図柄が「1」又は「5」の場合は確率変動状態中に確変大当たりが最高3回まで発生可能、大当たり図柄が「9」の場合は確率変動状態中に確変大当たりが最高2回まで発生可能、等に制御する。この場合、最初の確変図柄による大当たりを回数に含む場合と含めない場合のどちらであってもよい。また、確率変動の継続回数を計数してその継続回数で上限値を決めても良い。例えば、確変により大当たりが2回発生した場合は、1回継続というように計数する。
【0141】
確率変動状態を無効化する方法として、無効化用の図柄(例えば、「終了」)を設けて、確率変動状態が最高継続可能回数に達した場合に、強制的に無効化用の図柄での大当たりを発生させて確率変動状態を終了する制御を行ってもよい。また、無効化用の図柄による大当たりが発生した場合には、その後2回大当たりが発生するまで確率変動状態を継続させて、その後に確変を終了させるようにしてもよい。このようにすれば、無効化用の図柄による大当たりが発生しても遊技者は、後2回確率変動状態が継続されるので不満感を抑えることが出来る。
【0142】
[第2の実施の形態]
次に、この発明に係る遊技機の第2の実施の形態について説明する。
【0143】
第2の実施の形態に係る遊技機の基本構成は、第1の実施の形態に係る遊技機と同様であるが、確変最高継続可能回数の決定方法が異なる。即ち、第1の実施の形態に係る遊技機にあっては、可変表示部4aに確変最高継続可能回数決定部を設けて、ここで表示される値に基づいて確変最高継続可能回数を決定するのに対し、第2の実施の形態に係る遊技機にあっては、可変表示部4aにおける特図の可変表示遊技の遊技結果態様に基づいて確変最高継続可能回数を決定する点において異なる。
【0144】
従って、この第2の実施の形態を説明するに当たっては、第1の実施の形態に係る遊技機と同様の構成についての説明は省略して、異なる構成についてのみ説明する。
【0145】
図14に、図6に示した第1の実施の形態の確変最高継続可能回数決定処理のサブルーチン処理と異なる第2の実施の形態特有の確変最高継続可能回数決定処理のサブルーチン処理のフローチャートを示す。
【0146】
この確変最高継続可能回数決定処理(ステップS26)が開始されると、まず、ステップS61においてRAM21b中の確率変動継続カウンタが「0」であるか否かを判定して、「0」でない場合はこのサブルーチン処理を終了して、図5の停止図柄判定処理のステップS27に戻るが、「0」である場合はステップS62に移行する。
【0147】
ステップS62では、RAM21b中に記憶された前回の確変最高継続可能回数値をクリアする処理を行った後、ステップS63に移行する。
【0148】
ステップS63では、大当たり発生時の図柄の停止結果態様に基づいて後述する確率変動態様を決定した後、その結果をRAM21b中に記憶する処理を行い、ステップS64に移行する。
【0149】
ステップS64では、ステップS63で決定した確変最高継続可能回数を表示制御回路40に送信するための情報をセットする処理を行った後、このサブルーチン処理を終了して、図5の停止図柄判定処理中のステップS27に戻る。
【0150】
図15に、図14中の大当たり図柄の停止結果態様に基づく確率変動態様の決定処理(ステップS63)する際の大当たり図柄と確率変動態様の関係を示した図表を示す。
【0151】
図16に、図14中の大当たり図柄の停止結果態様に基づく確率変動態様の決定処理(ステップS63)する際の図15と異なる大当たり図柄と確率変動態様の関係を示した図表を示す。
【0152】
大当たり図柄と確率変動態様の関係としては、例えば、図15に示すように、確変図柄(例えば、「1」,「3」,「5」,「7」,「9」)の場合は、大当たり終了後、1回確率変動状態が発生する(確率変動タイプが1回ループである)とし、大当たり図柄が「7」の場合は確変最高継続可能回数が無制限、大当たり図柄が「3」又は「5」の場合は確変最高継続可能回数が7回、大当たり図柄が「1」又は「9」の場合は確変最高継続可能回数が5回、その他の図柄(例えば、「0」,「2」,「4」,「6」,「8」,「A」,「B],「C],「D],「E」)による大当たり発生の場合は確率変動は発生しない、等に設定する。
【0153】
また、上記と異なる大当たり図柄と確率変動態様の関係としては、例えば、図16に示すような設定を行う。具体的には、大当たり図柄が「7」の場合は、確率変動タイプを1回の確変図柄による大当たりで2回確率変動状態の継続が可能(2回ループ)であるとして確変最高継続可能回数を無制限にする。大当たり図柄が「3」の場合は、確率変動タイプを2回ループとして確変最高継続可能回数を7回にする。大当たり図柄が「5」の場合は、確率変動タイプを1回の確変図柄による大当たりで1回確率変動状態の継続が可能(1回ループ)であるとして確変最高継続可能回数を5回とする。大当たり図柄が「1」の場合は、確率変動タイプを特図確率変動状態の継続無しタイプの3回セットにする。大当たり図柄が「9」の場合は、確率変動タイプを特図確率変動状態の継続無しタイプを2回セットする。その他の図柄(普通図柄:例えば、「0」,「2」,「4」,「6」,「8」,「A」,「B],「C],「D],「E」)による大当たり発生の場合には、確率変動は発生しない。
【0154】
次に、上記説明した第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機における確変最高継続可能回数制御の実施形態について図17と図18を用いて説明する。
【0155】
図17に、図15示した大当たり図柄と確率変動態様に基づく第2の実施の形態に係る遊技機における遊技の開始から確率変動図柄による確率変動状態が発生して確率変動状態の継続が終了するまでの遊技内容の時系列的変化の一実施形態を表すタイミングチャートを示す。
【0156】
遊技開始前(常時)においては、役物制御回路20からのコマンド信号に基づいて可変表示部4aにおいて、客寄せ表示が行われる。
【0157】
この状態で遊技球が、普通変動入賞装置9に入賞すると、その入賞が特図始動スイッチ9bに検出されてRAM21bに記憶され、その記憶した信号に基づいて特図の可変表示部4aにおいて可変表示遊技が行われる。その可変表示遊技の結果が、図柄が3つ揃った停止表示態様(大当たり図柄:例えば、図17の(b)に示す「3」が3つ揃ったゾロ目)であった場合には、図17の(a)に示す1回目の大当たりが発生する。
【0158】
そして、この1回目の大当たり図柄の図柄の種類によって、特図確率変動状態の最高継続可能回数が決定される。具体的には、図15に示した大当たり図柄と確率変動態様の関係の場合では、確変最高継続可能回数は「7」に決定(図17の(c)に示す確変最高継続可能回数「7」)される。この確変最高継続回数「7」の表示は、可変表示装置4の所定位置に表示され、遊技者に継続可能回数が報知されるようになっている。
【0159】
この1回目の確変図柄による大当たり遊技の終了後、図17の(d)に示す1回目の特図確率変動状態が発生して、この状態で行われる可変表示遊技の結果が、再び、確変図柄(例えば、図17の(b)に示す「5」)が3つ揃ったゾロ目であった場合には、図17の(a)に示す2回目の大当たりが発生して、特図確率変動状態が継続される。このとき、可変表示装置4の所定位置に表示された確変最高継続回数は「7」から「6」に変わり、確変最高継続可能回数の残り回数が遊技者に報知されるようになっている。その後も同様に大当たりが発生する度に確変最高継続可能回数の残り回数が報知されるようになっている。
【0160】
続いて、この2回目の確変図柄による大当たり遊技の終了後、図17の(d)に示す2回目の特図確率変動状態が発生する。
【0161】
そして、確変図柄による大当たりが、3回目(例えば、図17の(b)に示す「1」が3つ揃ったゾロ目)、4回目(例えば、図17の(b)に示す「7」が3つ揃ったゾロ目)、5回目(例えば、図17の(b)に示す「5」が3つ揃ったゾロ目)、6回目(例えば、図17の(b)に示す「9」が3つ揃ったゾロ目)、7回目(例えば、図17の(b)に示す「3」が3つ揃ったゾロ目)と続けて発生した場合は、たとえ、7回目の大当たりが確変図柄(例えば、図17の(b)に示す「5」)が3つ揃ったゾロ目であっても、役物制御回路20で行われる大当たり終了処理(図7)により、特図確率変動状態の継続が無効とされて、図17の(a)に示す7回目の大当たり終了後は特図確率変動状態も終了する。
【0162】
図18に、図16に示した大当たり図柄と確率変動態様に基づく第2の実施の形態に係る遊技機における遊技の開始から確率変動図柄による特図確率変動状態が発生して確率変動状態の継続が終了するまでの遊技動作内容の時系列的変化の一実施形態を表すタイミングチャートを示す。
【0163】
遊技開始前(常時)においては、役物制御回路20からのコマンド信号に基づいて可変表示部4aにおいて、客寄せ表示が行われる。
【0164】
この状態で遊技球が、普通変動入賞装置9に入賞すると、その入賞が特図始動スイッチ9bに検出されてRAM21bに記憶され、その記憶した信号に基づいて特図の可変表示部4aにおいて可変表示遊技が行われる。その可変表示遊技の結果が、図柄が3つ揃った停止表示態様(大当たり図柄:例えば、図18の(b)に示す「3」が3つ揃ったゾロ目)であった場合には、図18の(a)に示す1回目の大当たりが発生する。
【0165】
そして、この1回目の大当たり図柄の図柄の種類によって、1回の確変図柄による大当たりで特図確率変動状態の継続可能回数(確率変動態様)並びに確率変動状態の最高継続可能回数が決定される。具体的には、図16に示した大当たり図柄と確率変動態様の関係の場合においては、1回の確変図柄による大当たりで特図確率変動状態が2回継続可能なタイプに決定(図18の(d)の確率変動カウンタに「2」がセット)され、確率変動状態の確変最高継続可能回数は「7」に決定(図18の(c)に示す確変最高継続可能回数「7」)される。
【0166】
この1回目の確変図柄による大当たり遊技の終了後、図18の(e)に示す1回目の特図確率変動状態が発生する。この特図確率変動状態で行われる可変表示遊技の結果が、再び、確変図柄(例えば、図18の(b)に示す「5」)が3つ揃ったゾロ目であった場合には、図18の(a)に示す2回目の大当たりが発生して、図18の(d)の確率変動カウンタは「2」に更新される。
【0167】
この2回目の確変図柄による大当たり遊技の終了後、図18の(e)に示す2回目の特図確率変動状態が発生する。この特図確率変動状態で行われる可変表示遊技の結果が、通常図柄(例えば、図18の(b)に示す「8」)が3つ揃ったゾロ目であった場合には、図18の(a)に示す3回目の大当たりが発生して、図18の(d)の確率変動カウンタは「1」に更新される。
【0168】
この3回目の大当たり終了後、大当たりが、4回目は確変図柄(例えば、図18の(b)に示す「7」)、5回目は通常図柄(例えば、図18の(b)に示す「2」)、6回目は確変図柄(例えば、図18の(b)に示す「9」)により続けて発生した場合には、図18の(d)に示す確率変動カウンタが、4回目は「2」、5回目は「1」、6回目は「2」と更新される。そして、7回目の大当たりが確変図柄(例えば、図18の(b)に示す「3」)であっても、役物制御回路20で行われる大当たり終了処理(図7)により、特図確率変動状態の継続が無効となって図18の(d)の確率変動カウンタは「0」に更新される。従って、図18の(a)に示す7回目の大当たり終了後、図18の(e)に示す特図確率変動状態の継続が終了する。
【0169】
この発明の第2の実施の形態に係る遊技機は、上記のように構成されているので、役物制御回路20に設けた特定遊技状態継続可能回数決定手段による確変最高継続可能回数(所定値)の決定は、遊技装置としての可変表示装置4による遊技結果態様に基づいて行われるので、遊技者は遊技結果態様を見ることにより確変最高継続可能回数(所定値)を認識することが出来ることとなって、遊技者は確率変動状態(特定遊技状態)の継続回数が確変最高継続可能回数(所定値)に達した場合の確率変動状態(特定遊技状態)の継続終了に関して納得出来ることとなる。
【0170】
また、遊技装置による遊技結果態様に基づいて確変最高継続可能回数(所定値)の決定が行われるので、確変最高継続可能回数(所定値)が確実に決定される。その結果、確率変動状態(特定遊技状態)の継続回数を確変最高継続可能回数(所定値)内で確実に抑えることが出来ることとなって、それにより、特別遊技状態があまり多く発生して遊技者の射幸心を過度に高めるようなことがなくなる。
【0171】
なお、確変最高継続可能回数と確率変動機能のタイプ(例えば、1回ループ、2回ループ、2回セット)を別々に決定しても良い。例えば、大当たり発生時に変動する2個の可変表示装置を設け、1個の可変表示装置で確変最高継続可能回数を決定して、もう1個の可変表示装置で確率変動機能タイプを決定するようしてもよい。このようにすると変化に富んだ内容の遊技機となる。
【0172】
【発明の効果】
この請求項1記載の発明によれば、特定遊技状態継続可能回数決定手段が、特別遊技状態の発生確率が通常確率のときに、可変表示遊技の遊技結果態様が特定結果態様になった場合に、確変最高継続可能回数決定用乱数を抽出し、該抽出した乱数値に対応づけて特定遊技状態の継続可能回数を決定し、特定遊技状態無効化手段が、特定遊技状態の継続回数が継続可能回数に達した場合に、特別結果態様が特定結果態様であっても特定遊技状態の発生を無効化するようにしたので、特定遊技状態(例えば、確率変動状態)の発生機能或いは継続機能を維持したまま特別遊技状態の連続発生を継続可能回数の範囲内で確実に抑えることができることとなって、遊技に対する興趣や遊技意欲の向上性を損なわず、且つ、特別遊技状態が短期間であまり多く発生して遊技者の射幸性を過度に高めることを防止できる遊技機となる。
【0173】
また、所定期間内に多数回連続して特別遊技状態が発生することがなくなるので、従来のような、特別遊技状態の発生の低確率設定制御等を行う必要が無く、適度に特別遊技状態が発生することとなって、多くの遊技者が楽しめて、遊技店と遊技者の利益バランスがとれ易い遊技機となる。
【0176】
また、特定遊技状態継続可能回数決定手段が、特別遊技状態の発生確率が通常確率のときに、可変表示遊技の遊技結果態様が特定結果態様になった場合に、確変最高継続可能回数決定用乱数を抽出し、該抽出した乱数値に対応づけて特定遊技状態の継続可能回数を決定する。その結果、特定遊技状態の継続可能回数が確実に決定されるので、特定遊技状態の継続可能回数の範囲内で確実に抑えることが出来ることとなって、それにより、特別遊技状態が短期間であまり多く発生して遊技者の射幸心を過度に高めるようなことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏側に設置された、遊技系統の制御を行う役物制御回路および表示制御回路の主要制御ブロック図である。
【図3】役物制御回路によって行われるメインの遊技制御処理(ゼネラルフロー)のフローチャートである。
【図4】図3のゼネラルフローのステップS5〜S13までの制御処理の流れの説明図である。
【図5】図3のゼネラルフローのステップS9において行われる停止図柄判定処理のサブルーチン処理のフローチャートである。
【図6】図5の停止図柄判定処理のサブルーチン処理において行われる確変最高継続可能回数決定処理のサブルーチン処理のフローチャートである。
【図7】図3のゼネラルフローのステップS13において行われる大当たり終了処理のサブルーチン処理のフローチャートである。
【図8】表示制御回路によって行われる特別図柄可変表示装置の表示制御処理の制御処理手順(表示制御のゼネラルフロー)のフローチャートである。
【図9】図8のゼネラルフローが行われているときに入った割り込み信号に基づいて行われる割り込み処理のフローチャートである。
【図10】通常動作(呼び込み表示)時において、遊技内容を表示している状態を示す可変表示部4aの画像図である。
【図11】確率変動図柄による確率変動大当たりが発生して、確変最高継続可能回数を決定する可変表示部が変動している状態を示す可変表示部4aの画像図である。
【図12】確変最高継続可能回数を決定する可変表示部が変動停止した状態を示す可変表示部4aの画像図である。
【図13】第1の実施の形態に係る遊技機における遊技の開始から確率変動図柄による確率変動状態が発生して確率変動状態の継続が終了するまでの遊技内容の時系列的変化の一実施形態を示すタイミングチャートを示す。
【図14】図6に示した第1の実施の形態の確変最高継続可能回数決定処理のサブルーチン処理と異なる第2の実施の形態特有の確変最高継続可能回数決定処理のサブルーチン処理のフローチャートである。
【図15】図14中の大当たり図柄の停止結果態様に基づく確率変動態様の決定処理(ステップS63)の内容を示した図表である。
【図16】図14中の大当たり図柄の停止結果態様に基づく確率変動態様の決定処理(ステップS63)の図15と異なる内容を示した図表である。
【図17】図15に示す大当たり図柄と確率変動態様に基づく第2の実施の形態に係る遊技機における遊技の開始から確率変動図柄による確率変動状態が発生して確率変動状態の継続が終了するまでの遊技内容動作の時系列的変化の一実施形態を示すタイミングチャートである。
【図18】図16に示す大当たり図柄と確率変動態様に基づく第2の実施の形態に係る遊技機における遊技の開始から確率変動図柄による確率変動状態が発生して確率変動状態の継続が終了するまでの遊技動作内容の時系列的変化の一実施形態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
4 可変表示装置(遊技装置)
20 役物制御回路(特定遊技状態発生手段、特定遊技状態継続手段、特定遊
技状態無効化手段、特定遊技状態継続可能回数決定手段)
40 表示制御回路
Claims (1)
- 複数の図柄による可変表示遊技が可能な可変表示装置を備え、
前記可変表示遊技の遊技結果態様が特別結果態様になったことに基づき遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特別結果態様が特定の条件を満たした特定結果態様であった場合に、前記特別遊技状態の終了後に次の特別遊技状態が発生するまで当該特別遊技状態の発生確率が通常確率から高確率となる特定遊技状態を発生する特定遊技状態発生手段と、
前記特定遊技状態において前記可変表示遊技の遊技結果態様が再度前記特定結果態様であった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記特定遊技状態を継続して発生する特定遊技状態継続手段と、
前記特定遊技状態の継続可能回数を決定する特定遊技状態継続可能回数決定手段と、
前記特定遊技状態の継続回数が前記継続可能回数に達した場合に、前記特別結果態様が前記特定結果態様であっても前記特定遊技状態の発生を無効化する特定遊技状態無効化手段と、を備え、
前記特定遊技状態継続可能回数決定手段は、
前記特別遊技状態の発生確率が通常確率のときに、前記可変表示遊技の遊技結果態様が前記特定結果態様になった場合に、確変最高継続可能回数決定用乱数を抽出し、該抽出した乱数値に対応づけて前記特定遊技状態の継続可能回数を決定するようにしたことを特徴とする遊技機。
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