JP3925724B2 - 非導体材料への表面処理方法 - Google Patents

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この発明は、樹脂やセラミック、ガラス等の非導体材料(非導電物)の表面にメッキ等の処理を施すことによって、表面を金属化する非導体材料への表面処理方法に関する。
ABS樹脂等の表面にメッキによる処理を施すことは、自動車部品や電子機器部品等、多方面に向けて利用されている。例えば、ABS樹脂の表面にクロム(Cr)メッキを施す場合の従来の方法は、次の通りである。所望の形状に成型加工されて、金属メッキが施されることになるワークを脱脂液に浸漬させて洗浄する脱脂処理を行う。次いで、高濃度のクロム酸液を塗布したり、あるいはプラズマ照射による等のエッチング処理を施してブタジエンを除去したのち、洗浄して中和処理を行う。その後、エッチングされた部分に塩化第一錫(SnCl)を付着させる感応化処理が行われる。次いで、パラジウム(Pd)単体や、錫とパラジウムの混合液(Sn−Pd)であるいわゆるキャタリストに浸漬することにより塩化第一錫とパラジウムを置換させる。このパラジウムによる触媒を核として無電解メッキ処理が施されることになる。
前述した従来のメッキ方法は、Pd単体又はSn−Pd触媒体が前処理として施され、その触媒を核にして無電解メッキが引き続き析出される工程が採られている。しかしながら、特に自動車のバンパー等の長尺物の部品に表面処理を施す場合、全ての処理液に関して処理後の持ち出しが多く、液の寿命や処理コストを増加させている。特に、Pd触媒処理液についてはPdの金属単価の変動が著しく、処理コストの安定を図りにくかった。このため、市場価格が殆ど変動せず、単価の安定した金属を処理用の触媒として採用することが要求され、Pdに代えて銀(Ag)を用いるメッキ方法がある。
前記Pdを用いないメッキ方法として、特許文献1に記載された合成樹脂フィルム、成形品又は合成繊維の布帛のメッキ方法がある。このメッキ方法は、空気に微量のケトン類化合物を混合した大気圧下で対向した一方または両方の電極に電極より大きい誘電体を張り合わせ、該電極間に合成樹脂フィルム、成形品又は合成繊維の布帛を位置させた後、両電極間に交流、または直流電圧を印加し放電によりプラズマ励起させ、前記合成樹脂フィルム、成形品又は合成繊維の布帛に表面処理を施し、次いで還元銀を付着させしめ、さらに電気メッキにより強固な金属メッキを施すようにしたものである。
特開平8−67999号公報
前記特許文献1に記載されたメッキ方法では、メッキ金属の高密着性を確保するために、ケトン類化合物を混合した空気内におけるプラズマ放電によってエッチングを施す必要があるため、例えば長尺物にメッキ処理を施す場合にエッチング装置を大型化する必要があり、このメッキ方法を実施する処理装置が大型化してしまうおそれがある。
そこで、この発明は、長尺物や大型の成形品等のワークに対しても高密着性を確保すると共に、装置を大型化することのない非導体材料への表面処理方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するため、この発明に係る非導体材料への表面処理方法は、非導体材料の表面にエッチング処理を施して凹凸を形成し、次いで、濃度10〜20g/lの錫(Sn)を含む温度20〜30℃の感応化溶液中に3〜6分間浸漬させ、その後、硝酸銀(AgNO3 )を主成分とした濃度5〜25g/lで温度20〜30℃の溶液中に3〜6分間浸漬させて、前記錫(Sn)上に銀(Ag)を置換させて、Sn−Ag複合物を成長させ、次いで、前記Sn−Ag複合物をブドウ糖溶液であって、濃度5〜30g/l、温度20〜30℃の還元性溶液に1〜2分間浸漬して活性化させた後、無電解メッキで金属メッキを施すことを特徴としている。
前記エッチング処理は、プラズマ照射による場合に限らず、クロム酸等を塗布する湿式エッチングであっても構わない。エッチング処理後に中和処理を行って、感応化溶液中に浸漬させ、Snを付着させる。この感応化溶液としては、塩化第一錫(SnCl2 )を含む溶液が適しており、一般にセンシタイザーとして市販されているものであっても構わないが、濃度10〜20g/lとし、温度20〜30℃で3〜6分間浸漬することが好ましい。次いで、濃度5〜25g/lで温度20〜30℃の硝酸銀溶液中に、3〜6分間浸漬させて、SnとAgとを置換させて、ワークにAgを付着させ、SnとAgとが積層されたSn−Ag複合物を成長させる。その後、Sn−Ag複合物を、濃度5〜30g/lのブドウ糖を含む温度20〜30℃の還元性溶液に1〜2分間浸漬さて活性化させて還元処理を行い、その後、無電解メッキ処理により金属メッキを行うものである。
なお、Sn−Ag複合物を活性化するために浸漬させる還元性溶液として、ブドウ糖溶液を用いているが、ブドウ糖以外にビタミンC(L−アスコルビン酸・セビオン・レドクソン)も適しており、硫酸ヒドラジンやリンゴ酸を用いることもできる。
そして、請求項の発明に係る非導体材料への表面処理方法は、無電解メッキ処理に先立って、硫酸ニッケル30〜60g/lとジメチルアミンボラン3〜5g/l、クエン酸ナトリウム20〜30g/lからなるNi−Bメッキ溶液であって、温度50〜60℃、PH7.0〜7.5、時間3〜6分で浸漬処理後に、金属化処理を行うことを特徴としている。
複合効果では還元剤を含んだAg液は安定性が悪くなってしまう。このため、Sn−Agの還元処理工程ではSn−Ag複合物の活性化を促し、還元性溶液で還元処理を行う。さらに、その後の金属化処理工程で低温かつ還元力の強いジメチルアミンボランを用いて還元反応を促進させ、厚付けメッキを行う前に、一旦ストライク的(フラッシュ)なメッキを行い金属の均一被覆とメッキ膜の密着性を向上させる目的で、極薄金属被膜を形成する金属化処理を行うものである。
また、請求項の発明に係る非導体材料への表面処理方法は、請求項1〜4のいずれかにおける処理であって、無電解メッキ処理に先立って、無電解銅メッキにより金属化処理を行うことを特徴としている。
そして、金属化処理を行ったワークに対して、電解処理を行って所望の厚さに金属によるメッキを行い製品が完成する。
この発明に係る非導体材料への表面処理方法によれば、密着の機構はSnの吸着力によるもので、Sn++の浴に浸漬させるだけでよく、量産性に富むと共に、低コスト化を図れ、電力を使用しないので省エネルギー化を果たすことができる。また、Ag置換液はAgNO3 のみで良く、タンク等へのAg付着が無く、量産時にも安定した製造が可能となる。
また、請求項発明に係る非導体材料への表面処理方法によれば、Sn−Ag複合層上に次の厚膜金属層を析出させるためには、従来Pd等の触媒またはガルバニックイニシェーション処理が必要であったが、Sn−Agの適度の触媒作用と、Sn−Agのイオン化効果により表面をさらに還元化しより安定な金属膜を析出させるため還元剤に浸漬することとの連続処理により達成することができる。
図1はこの非導体材料への表面処理方法により、ABS樹脂等により所望の形状に成型された成型品等のワークに、金属メッキを施す工程を示している。同図には電子部品等の機能部品に適したメッキ処理を行う場合と、ネイムプレート等の装飾部品に適したメッキ処理を行う場合とを併記してある。
成型されたワークWはその表面に油脂分や不純物等が付着しているので、ワークWを脱脂液に浸漬等して、その表面を洗浄して除去する樹脂脱脂処理1が行われる。脱脂処理されたワークWはエッチング処理2されて、表面に凹凸が形成される。ABS樹脂の場合には、高濃度のクロム酸液の塗布、またはプラズマ照射によりエッチング処理によりワークW表面のブタジエンが除去されて、凹凸が形成される。このエッチング処理により表面には除去された材料屑等が付着し残留するから、これを洗浄する中和処理3が行われる。
中和処理3が施されたワークWの前記エッチングされた部分に、感応化処理4が施される。この感応化処理4では、ワークWを塩化第一錫を含む溶液に浸漬することにより、密着度を向上させる。すなわち、Sn++の浴に浸漬することによりSnの吸着性が高められ、次工程におけるAgとの置換の際にワークWへのAgの密着性が高められこととなる。
感応化処理4に続いて、Snが付着したワークWを硝酸銀を主成分とした溶液に浸漬させる置換処理5が施される。この置換処理5では、ワークW上のSnの上にAgが置換させられ、Sn−Ag複合物が積層されて生成される。この置換処理5においてはワークWを浸漬させるAg置換液はAgNO3 のみであり、置換反応が安定して行われる。従来のアンモニアと還元剤との添加浴では、自己分解を生じやすく、かつ、タンク内面に析出しやすい等の不具合が発生して工業化が困難であったが、置換液をAgNO3 のみとすることにより、タンク内面へのAgの付着を抑制することができる。
置換処理5に続く還元処理6では、ブドウ糖などの還元性溶液にワークWを浸漬する。これにより、前工程の置換処理5で生成されたSn−Ag複合物が活性化させられたのち還元処理が行われる。すなわち、この還元処理6では、還元反応に先だって活性化が行われる。
次いで、機能用部品に適したメッキ処理を行う場合には、表面に付着したSn−Ag複合物が活性化させられたワークWを、硫酸ニッケルとジメチルアミンボラン(DMAB)、クエン酸ナトリウムとを含むNi−B溶液(以下、「KS浴」という。)に浸漬させる金属化処理7が施される。無電解メッキの前工程では、通常NiPやCu等の無電解メッキ浴では、Agとの直接の置換反応よりも厚膜成長を目的にNiPやCuを析出させる自己触媒性を重視している。このため、次亜リン酸ナトリウム等を使用し還元効率を高め自己触媒性を向上させている。しかし、次亜リン酸ナトリウムは還元力が非常に強く、Agとの初期反応時には悪影響を及ぼして析出ムラを生じるおそれがある。そこで、この金属化処理7においては、前記KS浴にワークWを浸漬させて反応させ、Ni層を100nm程度の薄膜に均一に形成するようにしてある。
そして、金属化処理7が施されたワークWは、電解下地処理8が施される。この電解下地処理8においては、通常の無電解メッキ浴にワークWを浸漬させて、後の工程である電気メッキ処理が可能となる厚さ(約1μm)まで無電解メッキを施す。
その後、Au(金)やAgの電気メッキ処理をを所望の厚さまで施す電解処理9を行い、電子部品等の機能部品のメッキ処理が完了する。
また、装飾用部品にメッキ処理を施す場合には、電気還元処理6を終えたワークWに無電解銅メッキにより金属化処理71を施す。この金属化処理71では、前記電解下地処理8と同様に電気メッキ処理が可能となる厚さまで無電解メッキを施すと共に、さらに可能の厚さまで無電解メッキ処理を行う。金属化処理71が施されたワークWを電解処理72して硫酸銅メッキを施す。この電解処理72を施したワークWをさらに電解処理73してニッケルメッキを施し、次いでクロムメッキのための電解処理74を行って、ネイムプレート等の装飾用部品のメッキ処理が完了する。
次にこの非導体材料への表面処理方法によって実施したメッキ処理について、実験を行い、その結果を検討したので以下に説明する。
前記脱脂処理1においては、従来と同様に、成型されたワークWを洗浄して脱脂処理が行われる。その後、エッチング処理2において、高濃度のクロム酸液を塗布したり、あるいはプラズマ照射による等のエッチング処理を施して、ブタジエンを除去したのち、中和処理3で洗浄されて中和処理される。
図2は各工程における処理条件を示すものであり、感応化処理(センシタイザー)4、置換処理5、還元処理6、金属化処理7、電解下地処理8については、それぞれ図3〜図7に実験に使用したパラメータを示してある。これら図2〜図7に示す条件を組み合わせて各処理を行った結果を図8〜図11に示してある。なお、これらの図において、(×××)は未析出を、(××)は全面剥離を、(×)はクロス部剥離を、(○)は良好を、それぞれ示している。
前記感応化処理4では、図3に示すように、ワークWを感応化溶液である塩化第一錫の溶液に浸漬して、エッチングが施された部分にSnを付着させる。このとき、溶液の温度を、常温(室温)と30℃に調節した場合のそれぞれについて、浸漬時間を3分と6分のそれぞれ場合について実験を行った。
また、前記置換処理5では、Snが付着したワークWを硝酸銀溶液に浸漬させて、Sn上にAgを置換させ、Sn−Ag複合物を成長させる。このとき、硝酸銀の溶液は、濃度を5g/l、15g/l、25g/lのそれぞれとし、溶液の温度を常温(室温)の場合と30℃に調節した場合について、浸漬時間を3分とした場合と6分とした場合について実験を行った。
また、還元処理6においては、還元性溶液を使用しない場合と、ビタミンC、ブドウ糖、リンゴ酸、硫酸ヒドラジンのそれぞれ使用した場合とについて、浸漬時間を3分と6分の場合について実験を行った。なお、還元性溶液の温度は常温(室温)とした。
前記金属化処理7では、前記ワークWを硫酸ニッケルとDMAB、クエン酸ナトリウムとの混合液からなるNi−Bメッキ溶液に浸漬させて、薄膜のNi層を均一に生成させる。このとき、Ni−Bメッキ溶液は、
温度 50〜60℃
PH 7.0〜7.5
とし、浸漬時間を3分または6分として処理を行った。
他方、前記金属化処理7においては、市販されているNi−B浴(次亜リン酸ナトリウムを含む)に、3分または6分浸漬して処理を行った。
前記金属化処理7まで施されたワークWは、表面にNi層が形成された状態にある。そして、このワークWに通常の無電解メッキにより電解下地処理8を施し、そのメッキ層の厚さを、電気メッキを施すことが可能となる大きさとする。この実験では、銅(Cu)(金属化処理71)とNi(電解下地処理8)をそれぞれ0.2μmと1.0μmの厚さまで生成した。
上述したパラメータをもとに、感応化処理4と置換処理5、還元処理6、金属化処理7、電解下地処理8とを以下の通りに処理工程を組み合わせて実験を行った。
(1)感応化処理4→置換処理5→金属化処理71または電解下地処理8
(2)感応化処理4→置換処理5→還元処理6
→金属化処理71または電解下地処理8
(3)感応化処理4→置換処理5→金属化処理7
→金属化処理71または電解下地処理8
(4)感応化処理4→置換処理5→還元処理6
→金属化処理7→金属化処理71または電解下地処理8
前記実験(1)において、それぞれの処理4、5、8について、パラメータは図3と図4、図7に示すように、それぞれ4個、12個、4個となって、192通りの条件があることになるので、最初に金属化処理71または電解下地処理8におけるパラメータを標準条件にして、感応化処理4と置換処理5とについてパラメータを変更した48通りの条件で実験を行う。このうち所望の結果が得られた条件および金属化処理71または電解下地処理8について図7に示す条件を標準条件として、実験(2)と実験(3)をそれぞれ行う。次いで、実験(1)〜(3)から所望の結果が得られた条件を固定条件として、金属化処理71または電解下地処理8を図7に示すパラメータによって実験(4)を行う。
また、ワークWに施工されたメッキ処理を評価するに当たっては、JIS K 5400に基づくクロスカットとテーピング試験(碁盤目試験)により僅かでも剥がれないこととした。また、JIS C 0025に基づいた熱衝撃試験を行った。すなわち、−20℃の雰囲気と+80℃の雰囲気中に交互に繰り返してさらすサイクル試験を行って、さらに上記碁盤目試験を行った。
図8は前記実験(1)の結果を示す評価表であり、感応化処理4の条件が液温30℃で、濃度が5g/l〜15g/lの場合に良好な結果が得られた。なお、液温が常温及び30℃であっても、濃度を25g/lとし、浸漬時間を6分とした場合には、良好な結果が得られた。
図9は前記実験(2)の結果を示す評価表であり、還元性溶液としてはブドウ糖溶液が最も良好な結果が得られ、次いでビタミンC溶液で良好か結果が得られた。
そして、図10、図11は実験(1)、(2)の結果を併せて、実験(4)の結果の一覧を示してある。この一覧表の結果欄にあるように、感応化処理4において30℃の塩化第一錫溶液に3〜6分浸漬させ、置換処理5において濃度5g/l〜15g/lで30℃の硝酸銀溶液中に3〜6分浸漬して、還元処理6においてブドウ糖溶液に3〜6分浸漬させた場合に良好な結果が得られた。
図12〜図15には、この発明に係る非導体材料への表面処理方法によって処理されたワークW表面の顕微鏡写真である。図12は前記置換処理5が施された状態を、図13は前記還元処理6が施された状態を、図14は前記金属化処理7が施された状態を、図15は前記電解下地処理8が施された状態を、それぞれ示している。
これらの顕微鏡写真で、特に図14に示す無電解ニッケルメッキによる電解下地処理8後のものは、従来の方法によりメッキ処理されたものと同様な表面が生成されている。すなわち、この発明に係る非導体材料への表面処理方法によっても従来と同様な強度や耐久性を得ることができる。
ABS樹脂等の合成樹脂やセラミック等の非導体材料へ金属メッキを施すものであり、自動車部品や電子機器部品、その他各種機器装置の部品であって、小型部品から長尺物など任意の形状の部品に用いることができる。
この発明に係る非導体材料への表面処理方法の工程を説明するフローチャートである。 この非導体材料への表面処理方法によって行ったメッキ実験について、各処理工程における処理条件を示す一覧表である。 図2に示す一覧表における感応化処理についてのパラメータを示す符号を説明する表である。 図2に示す一覧表における置換処理についてのパラメータを示す符号を説明する表である。 図2に示す一覧表における還元処理についてのパラメータを示す符号を説明する表である。 図2に示す一覧表における金属化処理についてのパラメータを示す符号を説明する表である。 図2に示す一覧表における電解下地処理についてのパラメータを示す符号を説明する表である。 電解下地処理のパラメータを標準条件とし、感応化処理と置換処理とをそれぞれの条件で実験した結果を示す表である。 図8に示す結果より良好な条件で、還元処理に用いた還元性溶液の種類をパラメータとして行った実験結果を示す表である。 各処理について図3〜図7に示すパラメータについてであって、図8及び図9に示した結果のうちの良好なものをパラメータとして各処理を行った結果を示す表で、前半部を示している。 図10の後半部を示す表である。 この発明に係る非導体材料への表面処理方法によってメッキ処理されたワークの表面の顕微鏡写真で、置換処理後のものである。 この発明に係る非導体材料への表面処理方法によってメッキ処理されたワークの表面の顕微鏡写真で、還元処理理後のものである。 この発明に係る非導体材料への表面処理方法によってメッキ処理されたワークの表面の顕微鏡写真で、金属化処理後のものである。 この発明に係る非導体材料への表面処理方法によってメッキ処理されたワークの表面の顕微鏡写真で、電解下地処理後のものである。
符号の説明
1 脱脂処理
2 エッチング処理
3 中和処理
4 感応化処理
5 置換処理
6 還元処理
7 金属化処理
8 電解下地処理
71 金属化処理
72 電解処理
73 電解処理
74 電解処理

Claims (3)

  1. 非導体材料の表面にエッチング処理を施して凹凸を形成し、
    次いで、濃度10〜20g/lの錫(Sn)を含む温度20〜30℃の感応化溶液中に3〜6分間浸漬させ、
    その後、硝酸銀(AgNO3 )を主成分とした濃度5〜25g/lで温度20〜30℃の溶液中に3〜6分間浸漬させて、前記錫(Sn)上に銀(Ag)を置換させて、Sn−Ag複合物を成長させ、
    次いで、前記Sn−Ag複合物をブドウ糖溶液であって、濃度5〜30g/l、温度20〜30℃の還元性溶液に1〜2分間浸漬して活性化させた後、
    無電解メッキで金属メッキを施すことを特徴とする非導体材料への表面処理方法。
  2. 請求項1における処理であって、無電解メッキ処理に先立って、硫酸ニッケル30〜60g/lとジメチルアミンボラン3〜5g/l、クエン酸ナトリウム20〜30g/lからなるNi−Bメッキ溶液であって、温度50〜60℃、PH7.0〜7.5、時間3〜6分で浸漬処理後に、金属化処理を行うことを特徴とする非導体材料への表面処理方法。
  3. 請求項1における処理であって、無電解メッキ処理に先立って、無電解銅メッキにより金属化処理を行うことを特徴とする非導体材料への表面処理方法。
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