JP3924601B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の技術分野に属する。
遊技機においては、バックアップ電源を備えて、不意の停電等の発生により電源が切断されても、主制御基板が電源断直前の遊技状態(大当たり遊技情報、確率変動状態、賞球数など)のデータをバックアップすることを可能にしている。
従来は、電源基板にバックアップ電源を備えて電源断時に主制御基板にバックアップ電圧を供給していたのだが、主制御基板にバックアップ電源を備える構成により更に信頼性を向上させることが考えられている。
特開2002−258964号公報
ところで、主制御基板にバックアップ電源を備える構成とした場合、新たな不正行為が想定される。具体的には、故意に遊技機の電源を落として、主制御基板を不正な遊技状態データが保持(バックアップ)された主制御基板に取り替えることにより、電源復帰時にはバックアップされていた通りの遊技状態とするようなことである。
この場合、主制御基板の制御プログラムを書き替えたりするものではなく、一時的にデータ保持している情報を操作しているのみのため、不正を発見するのは困難であると推察する。無論、プログラムの書き替え(ROMの交換)も同時に行えば、より被害は増大する。
特許文献1には、遊技制御用素子の不正交換などの不正行為を発見するために、遊技機の主制御基板からは、予め定める時間間隔でID番号データを台間機の台間機制御基板に送信し、台間機制御基板は受信したID番号データと正規のID番号データとの照合を行い、一致したならば正規の遊技制御用素子と判断し、不一致の場合は正規の遊技制御用素子と判定しない監視システムが開示されている。
しかしながら、この監視システムは、遊技機単独では成立しないシステムであり、また遊技機自身が診断するわけではないので、実際には採用しにくいという問題がある。
請求項1記載の遊技機は、
記憶保持に電力を要する記憶手段(A1)と、停電時に前記記憶手段(A1)に記憶保持のための電力を供給するバックアップ電源とを備えて遊技の進行を制御する主制御基板と、
記憶保持に電力を要する記憶手段(B1)と、停電時に前記記憶手段(B1)に記憶保持のための電力を供給するバックアップ電源とを備えている払出制御基板とを双方向通信可能に接続し、
前記主制御基板には、
認識データ(A)を生成し前記記憶手段(A1)に更新記憶させる機能と、
該生成された認識データ(A)を前記払出制御基板に送信する機能とを備え、
前記払出制御基板には、
前記主制御基板から送信されてきた前記認識データ(A)を照合用データ(A)として前記記憶手段(B1)に記憶させる機能と、
復電時に前記照合用データ(A)を前記主制御基板に送信する機能と
を備えた上で、
前記主制御基板には、
前記払出制御基板から送信されてきた照合用データ(A)を前記記憶手段(A1)に記憶されている認識データ(A)と照合する機能と、
該照合により前記照合用データ(A)と認識データ(A)とが一致しないとき又は前記復電から所定時間を経過しても前記払出制御基板からの前記照合用データ(A)を受信しなかったときも前記記憶手段(A1)の記憶をクリアする機能とを備えた
ことを特徴とする。
この遊技機においては、遊技の進行を制御する主制御基板と払出制御基板とを双方向通信可能に接続してあり、主制御基板と払出制御基板とは共に記憶保持に電力を要する記憶手段(A1、B1)と停電時に記憶手段(A1、B1)に記憶保持のための電力を供給するバックアップ電源とを備えている。
主制御基板は、認識データ(A)を生成し記憶手段(A1)に更新記憶させ、また生成された認識データ(A)を払出制御基板に送信する。
払出制御基板は、主制御基板から送信されてきた認識データ(A)を照合用データ(A)として記憶手段(B1)に記憶させ、復電時には照合用データ(A)を主制御基板に送信する。
そして、主制御基板においては、払出制御基板から送信されてきた照合用データ(A)を記憶手段(A1)に記憶されていた認識データ(A)と照合し、この照合により両データとが一致しないときは記憶手段(A1)の記憶をクリアする。また復電から所定時間を経過しても払出制御基板からの照合用データ(A)を受信しなかったときも記憶手段(A1)の記憶をクリアする。
故意に遊技機の電源を落として、主制御基板を不正な遊技状態データが保持(バックアップ)された主制御基板に取り替えた場合には、照合用データ(A)と認識データ(A)とが不一致となって記憶手段(A1)の記憶をクリアするから、記憶手段(A1)に不正な遊技状態データが記憶されていたとしても、これが残らないので電源復帰時に不正な遊技状態データに従う遊技が行われることがない。
照合するための認識データ(A)が生成されて更新記憶されるから、固定的でないので秘匿性に優れており、上記の効果を良好にする。
主制御基板の不正な交換に対抗するための照合用データ(A)と認識データ(A)との照合は主制御基板で行うだけでも十分ではあるが、払出制御基板でも行えばより良好になる。
また、請求項2記載のように、請求項1記載の遊技機において、前記主制御基板には、前記照合用データ(A)と認識データ(A)とが不一致のときは不一致信号を前記払出制御基板に送信する機能を備え、前記払出制御基板には、前記主制御基板からの不一致信号を受信したときは前記記憶手段(B1)の記憶をクリアする機能を備えることもできる。こうすれば、請求項1記載の構成による効果がそれぞれ良好になる。
主制御基板は、遊技盤の可変入賞装置を制御し、また多くの場合はいわゆる大当たりの判定を行うので、面替えに際して遊技盤と共に交換されるのが普通である。一方、払出制御基板及び電源基板は枠装置に取り付けられているので、面替えがあっても変更されない。
払出制御基板は主制御基板と双方向通信可能に接続されているのが普通であるから、主制御基板と払出制御基板との通信系の配線等を増設する必要がない。
認識データ(A)の生成は定期的でも不定期でも構わないが、セキュリティであるから不定期にするのが望ましい。
一例として、主制御基板は、前記認識データ(A)の送信を実行するための条件が成立したことに起因して、前記認識データ(A)を生成し前記記憶手段(A1)に更新記憶させる構成にできる。
認識データ(A)の送信を実行するための条件は特段の限定はないが、例えば停電(遊技店の営業終了に伴う電源オフも含まれる)の発生を該条件の成立とできる。
また、請求項3記載のように、前記主制御基板は、更新トリガ手段として設定されている遊技球検出手段の遊技球検出信号が入力されたことに起因して、前記認識データ(A)を生成し前記記憶手段(A1)に更新記憶させる構成とすることができる。遊技球検出手段による遊技球の検出はランダムになるから認識データ(A)の更新タイミングもランダムになる。更新トリガ手段として設定される遊技球検出手段としては、第1種始動口SW、普通図柄作動SW、VSW、カウントSW、賞球払い出しSW等が例示されるが、これらには限らない。
請求項4記載の遊技機は、請求項1、2又は3記載の遊技機において、前記主制御基板は、送信条件が成立すると乱数を取得して該乱数に基づいて前記認識データ(A)を生成し前記記憶手段(A1)に更新記憶させることを特徴とする。
請求項4の遊技機では、送信条件が成立すると(上述したように、例えば停電の発生に起因して)乱数を取得して該乱数に基づいて認識データ(A)を生成し前記記憶手段(A1)に更新記憶させるので、認識データ(A)のランダム性が極めて高い。
また、認識データをID、コードなど、固定のデータにて認証を行う場合、主制御基板(A)、制御基板(B)の故障発生時などのための交換用のスペアを用意するとなると、その認識データに対応したものを用意しないといけなくなり、ID認識化された制御基板(A、B)の数だけ、そのIDに対応したスペアを1つずつ備えなければならないが、ランダムデータによる認識データの構成の場合は、交換時の初回の電源投入時は認識データの不一致によりクリアが行われるが、それ以後は問題なく使用が可能となるため、複数の基板に対して1つのスペアを備えておくだけで対応することができる。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例]
遊技機の一種である、本実施例のパチンコ機1の制御系は、図1に示すとおりに構成されている。なお、パチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明を省略する。
主制御基板30は、詳細の図示は省略するがCPU、ROM、RAM(記憶手段(A1)に該当)、入力ポート、出力ポート等を備えており、例えばコンデンサによるバックアップ電源31を備えている。
主制御基板30には、遊技球の払出装置を制御する払出制御基板32、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)33、発射装置を制御する発射制御基板34、音声出力、LEDやランプ及び図柄表示を制御する統合基板36が接続されている(統合基板36は請求項5の図柄制御基板を兼ねている)。主制御基板30と払出制御基板32及びプリペイドカードユニット33との通信は双方向であるが、発射制御基板34と統合基板36へは主制御基板30からの一方向通信である。
主制御基板30には、下皿の満タンスイッチ、球タンクの球切れスイッチ、第1種始動口スイッチ、普通図柄始動スイッチ、遊技球が大入賞口の特別領域を通過したことを検出するVスイッチ、大入賞口への入賞球を検出するカウントスイッチ、賞球払い出しスイッチ、普通入賞口の入賞球を検出する入賞口スイッチ等の検出信号が入力される。主制御基板30は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御基板32、発射制御基板34、統合基板36に出力したり、また大入賞口の開閉や普通電動役物の開閉を制御する。
別の制御基板(B)に該当する払出制御基板32は、詳細の図示は省略するがCPU、ROM、RAM(記憶手段(B1)に該当)、入力ポート、出力ポート等を備えており、例えばコンデンサによるバックアップ電源37を備えている。
払出制御基板32は、主制御基板30から送られてくるコマンドに応じて払出装置を稼働させて賞球を払い出させる。また、本実施例のパチンコ機1にはCRユニット33が付属するので、払出制御基板32は、CRユニット33及びパチンコ機1のCR精算表示装置(図示略)と通信して球貸としての遊技球の払い出しも行う。
発射制御基板34は、詳細の図示は省略するがCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えており、主制御基板30から送られてくるコマンド、タッチスイッチのタッチ信号、発射ハンドルの回動量信号及び発射停止スイッチの信号に基づいて発射装置(発射モータ)を制御することで遊技球の発射を制御する。
統合基板36は、詳細の図示は省略するがCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えており、主制御基板30から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを図柄制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、それぞれ図柄制御装置としての機能部、音制御装置としての機能部、ランプ制御装置としての機能部に送信する。そして、図柄制御用のデータに基づいて図示しない図柄表示装置の表示を制御し、音制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、同様にランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって特別図柄保留記憶LED、普通図柄保留記憶LED等の各種LEDや各種ランプを制御する。なお、統合基板36とは別に図柄制御装置を設ける構成、統合基板36を廃して図柄制御装置、音制御装置、ランプ制御装置を独立に設ける構成とすることもできる。
図示は省略したが、パチンコ機1には上述の主制御基板30、払出制御基板32、発射制御基板34、統合基板36やパチンコ機1の各部に電源を供給するための電源基板が備わっている。
[停電、復電時の処理例1]
主制御基板30と払出制御基板32が停電時、復電時に行う処理をフローチャート等を参照して説明する。
図2は主制御基板30が実行する認識データ送信処理である。
この処理では、主制御基板30は、まず電源が断たれたか否かを判断する(S101)。否定判断なら特段の処理は行わずにリターンし、肯定判断なら停電処理(S102)を行って、遊技状態のデータ等をRAMに記憶する。そして、乱数カウンタから認識データ乱数を取得し(S103)、その乱数に基づいて認識データを決定し(S104)、これをRAMに記憶する(S105)。続いて、認識データを払出制御基板32に送信して(S106)、払出制御基板32からの受信信号を受信したか否かを判断する(S107)。受信信号を受信したときは(S107:YES)リターンし、未受信なら(S107:NO)S106〜S107を繰り返す。
図3は払出制御基板32が実行する受信信号送信処理である。
この処理では、払出制御基板32は、まず電源が断たれたか否かを判断する(S201)。否定判断なら特段の処理は行わずにリターンし、肯定判断なら停電処理(S202)を行って、賞球の払出及び貸球の払出に関するデータ等をRAMに記憶する。そして、主制御基板30からの認識データを受信したか否かを判断する(S203)。これを受信したときは(S203:YES)、受信した認識データを保管データとしてRAMに記憶して(S204)、受信信号を主制御基板30に送信する(S205)。
上記図2、図3による主制御基板30と払出制御基板32の動作の概要は図5(a)に示すとおりであり、主制御基板30が上述したように払出制御基板32に認識データを送信すると、払出制御基板32がこれを受信して記憶して、受信信号を主制御基板30に送信する。主制御基板30は、払出制御基板32から受信信号が送られてきたことで認識データが払出制御基板32に受信され、記憶されたことを認識できる。主制御基板30、払出制御基板32のRAMに記憶されたデータはバックアップ電源31、37によるバックアップで維持される。
図4は主制御基板30が実行する認証処理である。
この処理では、主制御基板30は、まず電源が復帰したか否かを判断する(S111)。否定判断なら特段の処理は行わずにリターンし、肯定判断なら払出制御基板32から送信された認識データを受信したか否かを判断する(S112)。この認識データは、払出制御基板32が保管データとしてRAMに記憶していたデータを、電源の復帰に伴って主制御基板30に送信してきたものであり、これを受信したときは(S112:YES)、受信した認識データと自身のRAMに記憶してある認識データとを照合し(S113)、両者が一致すれば(S114:YES)、パワーオンリセット(S115)して遊技制御を開始する。この際には、電源遮断時にRAMに記憶した遊技状態のデータ等に基づいて、電源遮断時の遊技状態から遊技が再開される。
払出制御基板32からの認識データを未受信なら(S112:NO)、所定時間は認識データの受信を待ち(S117〜S112のループ)、所定時間を経過しても認識データを受信しなかったときは(S117:YES)、RAMクリア(S117)にてRAMのデータをすべて消去する。また、受信した認識データとRAMに記憶してあった認識データが不一致のときも(S114:NO)、RAMクリアを実行する(S117)。主制御基板30はRAMクリアによって電源遮断以前の遊技状態のデータ等を全て失うので、復電によってパチンコ機1が動作を再開しても、初期状態からの遊技開始となる。
つまり、図5(b)に示すように、電源の復帰に伴って、払出制御基板32がRAMに記憶してあった保管データ(認識データ)を主制御基板30に送信してくると、主制御基板30は受信した認識データと自身のRAMに記憶してある認識データとを照合し、両者が一致すればパワーオンリセットにより電源遮断時の遊技状態から遊技制御を再開するが、不一致のとき又は所定時間内に認識データを受信しないときには、主制御基板30はRAMクリアによって電源遮断以前の遊技状態のデータ等を全て失って、初期状態からの遊技制御を開始する。
このように、主制御基板30が、停電時に認識データを更新生成してRAMに記憶すると共に払出制御基板32に送信すると、払出制御基板32は、主制御基板30から送信されてきた認識データを保管データとしてRAMに記憶し、復電時には保管データを主制御基板30に送信する。
主制御基板30は、復電時に払出制御基板32から送信されてきた認識データをRAMに記憶されている認識データと照合し、これらが一致しないときはRAMクリアする。
故意にパチンコ機1の電源を落として、主制御基板30を不正な遊技状態データが保持(バックアップ)された主制御基板に取り替えた場合には、認識データの照合が不一致となってRAMの記憶をクリアするから、RAMに不正な遊技状態データが記憶されていたとしても残らないから、電源復帰時に不正な遊技状態データに従う遊技が行われることがない。
復電時に照合するための認識データは停電の都度更新生成され、固定的でなく、また生成のタイミングも不定期なので秘匿性に優れている。しかも、停電に起因して乱数を取得して、その乱数に基づいて認識データを更新生成するので、認識データのランダム性が極めて高い。
[停電、復電時の処理例2]
主制御基板30と払出制御基板32が共に認識データの照合を行う例をフローチャート等を参照して説明する。
図6は主制御基板30が実行する認識データ送信処理である。
この処理では、主制御基板30は、まず電源が断たれたか否かを判断する(S121)。否定判断なら特段の処理は行わずにリターンし、肯定判断なら停電処理(S122)を行って、遊技状態のデータ等をRAMに記憶する。そして、乱数カウンタから認識データA用の乱数を取得し(S123)、その乱数に基づいて認識データAを決定し(S124)、これをRAMに記憶する(S125)。続いて、認識データAを払出制御基板32に送信して(S126)、払出制御基板32からの認識データBを受信したか否かを判断する(S127)。認識データBを受信したときは(S127:YES)、認識データBを保管データとしてRAMに記憶して(S128)、受信信号を払出制御基板32に送信する(S129)。認識データBを未受信なら(S127:NO)S126〜S127を繰り返す。
図7は払出制御基板32が実行する受信信号送信処理である。
この処理では、払出制御基板32は、まず電源が断たれたか否かを判断する(S221)。否定判断なら特段の処理は行わずにリターンし、肯定判断なら停電処理(S222)を行って、賞球の払出及び貸球の払出に関するデータ等をRAMに記憶する。そして、主制御基板30からの認識データAを受信したか否かを判断する(S223)。これを受信したときは(S223:YES)、受信した認識データAを保管データとしてRAMに記憶する(S224)。
次に、乱数カウンタから認識データB用の乱数を取得し(S225)、その乱数に基づいて認識データBを決定し(S226)、これをRAMに記憶する(S227)。続いて、認識データBを主制御基板30に送信して(S228)、主制御基板30からの受信信号を受信したか否かを判断する(S229)。受信信号を受信したときは(S229:YES)リターンし、受信信号を未受信なら(S229:NO)S228〜S229を繰り返す。
上記図6、図7による主制御基板30と払出制御基板32の動作の概要は図10(a)に示すとおりであり、主制御基板30が上述したように払出制御基板32に認識データAを送信すると、払出制御基板32がこれを受信して記憶する。また、払出制御基板32が認識データBを送信すると、主制御基板30がこれを受信して記憶する。認識データA、Bは、それぞれ主制御基板30と払出制御基板32とに記憶され、バックアップ電源31、37によるバックアップで維持される。
図8は主制御基板30が実行する認証処理である。
この処理では、主制御基板30は、まず電源が復帰したか否かを判断する(S131)。否定判断なら特段の処理は行わずにリターンし、肯定判断なら保管データとして記憶していた認識データBを払出制御基板32に送信し(S132)、RAMクリア要求を受信したか否かを判断する(S133)。
RAMクリア要求を受信していなければ(S133:NO)、払出制御基板32から認識データAを受信したか否かを判断する(S134)。この認識データAは、払出制御基板32が保管データとしてRAMに記憶していたデータを、電源の復帰に伴って主制御基板30に送信してきたものである。これを受信したときは(S134:YES)、受信した認識データAと自身のRAMに記憶してあった認識データAとを照合し(S135)、両者が一致すれば(S136:YES)、パワーオンリセット(S137)して遊技制御を開始する。この際には、電源遮断時にRAMに記憶した遊技状態のデータ等に基づいて、電源遮断時の遊技状態から遊技が再開される。
RAMクリア要求を受信したときは(S133:YES)、RAMクリア(S138)にてRAMのデータをすべて消去する。
また、払出制御基板32からの認識データAを受信していないときは(S134:NO)、所定時間は認識データの受信を待ち(S139、S133、S134のループ)、所定時間を経過しても認識データを受信しなかったときは(S139:YES)、RAMクリア(S140)にてRAMのデータをすべて消去する。また、受信した認識データAとRAMに記憶してあった認識データAが不一致のときも(S136:NO)、RAMクリアを実行する(S140)。
RAMクリア(S138、S140)を実行した場合、主制御基板30はRAMに記憶してあった電源遮断以前の遊技状態のデータ等を全て失うので、復電によってパチンコ機1が動作を再開しても、初期状態からの遊技開始となる。
図9は払出制御基板32が実行する認証処理である。
この処理では、払出制御基板32は、まず電源が復帰したか否かを判断する(S231)。否定判断なら特段の処理は行わずにリターンし、肯定判断なら主制御基板30から認識データBを受信したか否かを判断する(S232)。この認識データBは、主制御基板30が保管データとしてRAMに記憶していたデータを、電源の復帰に伴って送信してきたものである(図8、S132)。これ受信したときは(S232:YES)、受信した認識データBと自身のRAMに記憶してあった認識データBとを照合し(S233)、両者が一致すれば(S234:YES)、保管データとして記憶していた認識データAを主制御基板30に送信する(S235)。この認識データAは図8のS134で受信の有無を判断されるデータである。
認識データBを受信していないときは(S232:NO)、所定時間は認識データBの受信を待ち(S232、S236のループ)、所定時間を経過しても認識データBを受信しなかったときは(S236:YES)、RAMクリア要求信号を主制御基板30に送信する(S237)。このRAMクリア要求信号は図8のS133で受信の有無を判断される信号である。また、RAMクリア要求を送信したときは、払出制御基板32のRAMクリアを行う。
図10(b)に示すように、電源の復帰に伴って、主制御基板30がRAMに記憶してあった保管データ(認識データB)を払出制御基板32に送信すると、払出制御基板32が受信した認識データBと自身のRAMに記憶してある認識データBとを照合し、両者が一致すれば保管データ(認識データA)を主制御基板30に送信するが、不一致のとき又は所定時間内に認識データBを受信しないときには、RAMクリア要求信号を送信する。
主制御基板30は払出制御基板32が認識データAを送信してきたときは、受信した認識データAと自身のRAMに記憶してある認識データAとを照合し、両者が一致すればパワーオンリセットにより電源遮断時の遊技状態から遊技制御を再開する。しかし、RAMクリア要求信号を受信したとき、認識データAが不一致のとき又は所定時間内に認識データAを受信しないときには、RAMクリアによって電源遮断以前の遊技状態のデータ等を全て失って、初期状態からの遊技制御を開始する。
このように、主制御基板30が認識データAの照合で自身を判定するだけでなく、払出制御基板32も認識データBの照合により、主制御基板30が停電の前後で変更されているか否かを判定する。そして、故意にパチンコ機1の電源を落として、主制御基板30を不正な遊技状態データが保持(バックアップ)された主制御基板に取り替えた場合や払出制御基板32が交換された場合には、認識データA、Bの照合が不一致となって主制御基板30のRAMの記憶をクリアするから、RAMに不正な遊技状態データが記憶されていたとしても残らず、電源復帰時に不正な遊技状態データに従う遊技が行われることがない。
さらに、本例では主制御基板30と払出制御基板32の双方で主制御基板30又は払出制御基板32の交換の有無(認識データA、Bの照合)を行うので、上記の効果が一層確実になる。
また、復電時に照合するための認識データは停電の都度更新生成され、固定的でなく、また生成のタイミングも不定期なので秘匿性に優れている。しかも、停電に起因して乱数を取得して、その乱数に基づいて認識データを更新生成するので、認識データのランダム性が極めて高い。
なお、停電、復電時の処理例1、2では、主制御基板30による認識データの照合結果を払出制御基板32に送信してはいないが、これを送信する機能を備えてもよい。
実施例では主制御基板30と電源基板とを別々の装置としているが、
例えば主制御基板及びバックアップ電源を搭載した電源基板を1つの基板ケースに収める構成としてもよいし、払出制御基板及びバックアップ電源を搭載した電源基板を1つの基板ケースに収める構成としてもよい。
実施例のパチンコ機の主要部のブロック図。 停電、復電時の処理例1で主制御基板が実行する認識データ送信処理のフローチャート。 停電、復電時の処理例1で払出制御基板が実行する受信信号送信処理のフローチャート。 停電、復電時の処理例1で主制御基板が実行する認証処理のフローチャート。 停電、復電時の処理例1の説明図。 停電、復電時の処理例2で主制御基板が実行する認識データ送信処理のフローチャート。 停電、復電時の処理例2で払出制御基板が実行する受信信号送信処理のフローチャート。 停電、復電時の処理例2で主制御基板が実行する認証処理のフローチャート。 停電、復電時の処理例2で払出制御基板が実行する認証処理のフローチャート。 停電、復電時の処理例2の説明図。
符号の説明
1・・・パチンコ機、
30・・・主制御基板、
31、37・・・バックアップ電源、
32・・・払出制御基板(別の制御基板)、
33・・・CRユニット、
34・・・発射制御基板、
36・・・統合基板、
A1、B1・・・RAM(記憶手段)。

Claims (4)

  1. 記憶保持に電力を要する記憶手段(A1)と、停電時に前記記憶手段(A1)に記憶保持のための電力を供給するバックアップ電源とを備えて遊技の進行を制御する主制御基板と、
    記憶保持に電力を要する記憶手段(B1)と、停電時に前記記憶手段(B1)に記憶保持のための電力を供給するバックアップ電源とを備えている払出制御基板とを双方向通信可能に接続し、
    前記主制御基板には、
    認識データ(A)を生成し前記記憶手段(A1)に更新記憶させる機能と、
    該生成された認識データ(A)を前記払出制御基板に送信する機能とを備え、
    前記払出制御基板には、
    前記主制御基板から送信されてきた前記認識データ(A)を照合用データ(A)として前記記憶手段(B1)に記憶させる機能と、
    復電時に前記照合用データ(A)を前記主制御基板に送信する機能と
    を備えた上で、
    前記主制御基板には、
    前記払出制御基板から送信されてきた照合用データ(A)を前記記憶手段(A1)に記憶されている認識データ(A)と照合する機能と、
    該照合により前記照合用データ(A)と認識データ(A)とが一致しないとき又は前記復電から所定時間を経過しても前記払出制御基板からの前記照合用データ(A)を受信しなかったときも前記記憶手段(A1)の記憶をクリアする機能とを備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機において、
    前記主制御基板には、前記照合用データ(A)と認識データ(A)とが不一致のときは不一致信号を前記払出制御基板に送信する機能を備え、
    前記払出制御基板には、前記主制御基板からの不一致信号を受信したときは前記記憶手段(B1)の記憶をクリアする機能を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は2記載の遊技機において、
    前記主制御基板は、更新トリガ手段として設定されている遊技球検出手段の遊技球検出信号が入力されたことに起因して、前記認識データ(A)を生成し前記記憶手段(A1)に更新記憶させる
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1、2又は3記載の遊技機において、
    前記主制御基板は、送信条件が成立すると乱数を取得して該乱数に基づいて前記認識データ(A)を生成し前記記憶手段(A1)に更新記憶させる
    ことを特徴とする遊技機。
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