JP3924092B2 - データ変換装置、情報処理装置、情報処理システム、データ変換方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

データ変換装置、情報処理装置、情報処理システム、データ変換方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿情報を出力装置用の送信データに変換し、変換した送信データを送信するデータ変換装置、データ変換装置、出力装置を含む情報処理装置、さらに中継装置を含む情報処理システム、データ変換方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの普及により、ベクトルフォントや自然画、グラフィックス等を含んだ多様で複雑な文書が容易に作成できるようになってきている。かかる文書を高画質でプリントするために、プリンタの解像度等は飛躍的に向上している。解像度等の向上にともない、処理すべきデータ量の増大等を招き、プリント画質とプリントスピードの間にトレードオフが発生するという問題が生じている。
【0003】
ここで、かかる文書をプリンタで印刷(プリント)する場合、通常、ユーザはアプリケーションプログラムをもちいて、プリンタドライバに対し明示の印刷命令を発行する。
【0004】
たとえば、特開平10−283145号公報における「データ処理装置およびデータ処理装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体」に記載されているように、プリンタドライバは、ユーザの明示の印刷命令を受けた時点で初めて所定の印刷動作を開始する。すなわち、ユーザによる印刷命令の発行タイミングが、印刷動作の開始の起点となっている。
【0005】
図35および図36は、従来技術にかかる情報処理装置における印刷処理の手順を示すフローチャートである。ここでまず、図35のフローチャートにおいて、ユーザは、アプリケーションへ印刷命令を発行し(ステップS3501)、アプリケーションはその印刷命令をOSに対して発行する(ステップS3502)。
【0006】
つぎに、OSはプリンタドライバに対して印刷命令を発行し(ステップS3503)、プリンタドライバは、生成したプリンタ用データを、最終的にプリンタへ送信し(ステップS3504)、プリンタがプリントアウトする(ステップS3505)。
【0007】
ここで「プリンタドライバ」とは、コンピュータ等の情報処理装置内にある文書データを紙などの媒体上に画像として出力するために、該文書データをプリンタが解釈可能なデータ(以下、プリンタ用データと呼ぶ)に変換して、プリンタに送信するためのソフトウエアである。
【0008】
また、図35においては、プリントの流れを簡易に説明したが、つぎに示す図36にあっては、OSが内部ファイルを生成し、プリンタドライバがプリンタ用中間データを生成する典型的な場合のプリントの流れを説明する。
【0009】
図36のフローチャートにおいて、ユーザは、アプリケーションへ印刷命令を発行し(ステップS3601)、アプリケーションはその印刷命令をOSに対して発行する(ステップS3602)。
【0010】
つぎに、OSはプリンタ非依存型の中間データファイルを生成するし(ステップS3603)。そして、デスプーラ(プリントプロセッサ)が内部ファイルにも基づいてプリンタドライバに対して、印刷命令を発行する(ステップS3604)。
【0011】
その後、プリンタドライバは、生成したプリンタ用データを最終的にプリンタへ送信する(ステップS3605)。そして、プリンタは、プリンタ用中間データをプリンタ用最終データに変換した後、プリントアウトする(ステップS3606)。
【0012】
このように、アプリケーションからプリントをおこなう場合、アプリケーションの解放を速くするためには、OSが中間データファイルをハードディスク等の記憶装置にスプールし、その時点でアプリケーションを解放するのが一般的である。その後、デスプーラがプリンタドライバをコールし、最終的には前記中間ファイルがプリンタ用データに変換されるが、プリンタへの送信データ量の低減等を目的として、該中間ファイルを、まずプリンタ用の中間データに変換することが一般におこなわれている。
【0013】
このプリンタ用の中間データとしては代表的なフォーマットは、ページ記述言語(PDL(Page Discription Language))であるが、PDLは、異なるプリンタ間で共通に解釈しうるフォーマットである。すなわち、共通のPDLを解釈可能なプリンタ間であれば、PDL形式のデータに互換性を持たせることが可能である。
【0014】
【発明が解消しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデータ変換装置を含む情報処理装置にあっては、かかる文書を高画質でプリントするためのプリンタの解像度等が飛躍的向上に向上し、それにともない、処理すべきデータ量の増大等を招き、プリント画質とプリントスピードの間にトレードオフが発生するという問題があった。すなわち、情報量の増大にともない、プリントするためにおこなわなければならないデータ変換量が増加し、データ変換処理に多くの時間がかかってしまうという問題点であった。
【0015】
さてここで、ユーザがある文書をプリントアウトするまでの動作を想定する場合、通常のユーザは、当該文書を開いた後、その内容をある程度読んでからプリントアウトをおこなうと考えるのが自然である。すなわち、文書が開かれてからプリントされるまでには、一定の時間が存在するのである。
【0016】
また、前述のとおり、ユーザによる印刷命令の発行が印刷動作の起点となるのが通常であるが、ユーザによる印刷命令とは別個に(非同期に)、擬似的に印刷命令を発行する擬似命令発行部を設けることも可能であり、上記擬似命令発行部による印刷命令の発行をユーザによる印刷命令の発行よりも先行させることが可能である。
【0017】
そこで、本願においては、ユーザが文書を開く等して、当該文書情報のプリンタ用データへの変換が可能になった後、ユーザの明示の印刷命令に先立って擬似的に印刷命令を発行することにより、あらかじめプリンタ用データの生成をおこなう。プリンタ用データは、変換前の原稿に関する情報(たとえば、色情報やフォントに関する情報)を有しており、印刷に先立って原稿情報を解析する等の処理に有用である。
【0018】
この発明は、上述の点に鑑みてなされたものであって、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置、情報処理装置、情報処理システム、データ変換方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載のデータ変換装置は、出力装置に接続され、原稿情報を前記出力装置用の送信データに変換し、変換した送信データを送信するデータ変換装置において、前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示する変換指示手段と、前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知手段と、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この請求項1に記載の発明によれば、ユーザの明示の印刷命令に先行して、出力装置用の送信データ(プリンタ用データ)への変換(生成)をすることができ、プリンタ用データに含まれる変換前の原稿に関する情報(たとえば、色情報やフォントに関する情報)をもちいて、原稿情報の解析等の有用処理をおこなうことができる。
【0021】
また、請求項2に記載のデータ変換装置は、請求項1に記載の発明において、さらに、前記先行変換手段により変換された送信データを保持する保持手段を備えたことを特徴とする。
【0022】
この請求項2に記載の発明によれば、原稿情報の解析等の有用処理を後から実行することができ、また、変換後のデータに対してさらに処理を加えることができる。
【0023】
また、請求項3に記載のデータ変換装置は、請求項2に記載の発明において、さらに、前記変換指示手段による指示を検知する変更指示検知手段と、前記変更指示検知手段による前記指示の検知にしたがって、前記保持手段により保持された送信データを前記出力装置へ出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
この請求項3に記載の発明によれば、プリンタ用データへの変換処理を必要とせず、当該処理にかかる時間を省略することができる。
【0025】
また、請求項4に記載のデータ変換装置は、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の読み込みの開始指示に関する処理であることを特徴とする。
【0026】
この請求項4に記載の発明によれば、原稿情報の読み込みの開始指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができる。
【0027】
また、請求項5に記載のデータ変換装置は、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の読み込みに関する処理であることを特徴とする。
【0028】
この請求項5に記載の発明によれば、原稿情報の読み込みをきっかけとしてデータの変換を実行することができる。
【0029】
また、請求項6に記載のデータ変換装置は、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷条件設定画面の表示指示に関する処理であることを特徴とする。
【0030】
この請求項6に記載の発明によれば、原稿情報の印刷条件設定画面の表示指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができる。
【0031】
また、請求項7に記載のデータ変換装置は、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷条件設定の変更指示に関する処理であることを特徴とする。
【0032】
この請求項7に記載の発明によれば、原稿情報の印刷条件設定の変更指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができる。
【0033】
また、請求項8に記載のデータ変換装置は、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報のプレビュー画面の表示指示に関する処理であることを特徴とする。
【0034】
この請求項8に記載の発明によれば、原稿情報のプレビュー画面の表示指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができる。
【0035】
また、請求項9に記載のデータ変換装置は、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報のプレビュー画面の表示に関する処理であることを特徴とする。
【0036】
この請求項9に記載の発明によれば、原稿情報のプレビュー画面の表示をきっかけとしてデータの変換を実行することができる。
【0037】
また、請求項10に記載のデータ変換装置は、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷メニューの選択に関する処理であることを特徴とする。
【0038】
この請求項10に記載の発明によれば、原稿情報の印刷メニューの選択をきっかけとしてデータの変換を実行することができる。
【0039】
また、請求項11に記載のデータ変換装置は、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の内容の変更に関する処理であることを特徴とする。
【0040】
この請求項11に記載の発明によれば、原稿情報の内容の変更をきっかけとしてデータの変換を実行することができる。
【0041】
また、請求項12に記載のデータ変換装置は、請求項1〜11に記載の発明において、前記送信データの形式がページ記述言語によるものであることを特徴とする。
【0042】
この請求項12に記載の発明によれば、さらに、共通のページ記述言語を解釈可能な複数のプリンタが使用可能な環境において、ユーザによる出力選択の自由度を高めることができる。
【0043】
また、請求項13に記載のデータ変換装置は、請求項1〜11に記載の発明において、前記送信データの形式が前記出力装置に対して非依存型の形式であることを特徴とする。
【0044】
この請求項13に記載の発明によれば、さらに、ページ記述言語(PDL)の異なる複数のプリンタが使用可能な環境において、プリンタ用データの再処理に関する自由度を高めることができる。
【0045】
また、請求項14に記載のデータ変換装置は、請求項13に記載の発明において、前記保持手段が、前記先行変換手段により変換された非依存型の形式の送信データを保持し、前記変更指示検知手段が、前記変換指示手段による指示を検知し、前記出力手段が、前記変更指示検知手段により検知した指示にしたがって、前記保持手段により保持された非依存型の形式の送信データを前記出力装置へ出力することを特徴とする。
【0046】
この請求項14に記載の発明によれば、非依存型の形式のプリンタ用データへの変換処理を必要とせず、当該処理にかかる時間を省略することができるとともに、PDL等の異なる複数のプリンタが使用可能な環境において、プリンタ用データの再処理に関する自由度を高めることができる。
【0047】
また、請求項15に記載のデータ変換装置は、請求項1〜14に記載の発明において、前記先行変換手段が、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、最初の1ページのみを前記送信データに変換することを特徴とする。
【0048】
この請求項15に記載の発明によれば、複数ページをプリントする場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることができる。
【0049】
また、請求項16に記載のデータ変換装置は、請求項1〜15に記載の発明において、前記先行変換手段が、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて、前記原稿情報のうちフォーカスのある原稿情報のみを前記送信データに変換することを特徴とする。
【0050】
この請求項16に記載の発明によれば、複数の文書ファイルが読み込まれている場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることができる。
【0051】
また、請求項17に記載のデータ変換装置は、請求項1〜16に記載の発明において、さらに、装置全体の稼働負荷を監視する稼働負荷監視手段とを備え、前記先行変換手段は、前記処理検知手段による前記処理の検知および前記稼働負荷監視手段による稼働負荷の監視状況に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換することを特徴とする。
【0052】
この請求項17に記載の発明によれば、操作者(ユーザ)の使用感を損ねることなく、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることができる。
【0053】
また、請求項18に記載のデータ変換装置は、請求項1〜17に記載の発明において、前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知するデータ変換状態検知手段と、前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0054】
この請求項18に記載の発明によれば、高速プリントアウトが直ちに実行できるかをユーザに明示し、ユーザの使用感を向上させることができる。
【0055】
また、請求項19に記載の情報処理装置は、出力装置と、前記出力装置に接続され、原稿情報を前記出力装置用の送信データに変換し、変換した送信データを送信するデータ変換装置と、を備えた情報処理装置において、前記データ変換装置が、前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示する変換指示手段と、前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知手段と、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換手段と、前記先行変換手段により変換された送信データを前記出力装置へ出力する出力手段と、を備え、前記出力装置が、前記データ変換装置の前記出力手段により出力された送信データを保持する保持手段を備えたことを特徴とする。
【0056】
この請求項19に記載の発明によれば、送信データを出力装置内で保持することができ、データ変換装置から出力装置への見かけ上の送信時間を省略することができる。
【0057】
また、請求項20に記載の情報処理装置は、請求項19に記載の発明において、前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知するデータ変換状態検知手段と、前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0058】
この請求項20に記載の発明によれば、さらに、高速プリントアウトが直ちに実行できるかをユーザに明示し、ユーザの使用感を向上させることができる。
【0059】
また、請求項21に記載の情報処理システムは、出力装置と、原稿情報を前記出力装置用の送信データに変換し、変換した送信用データを送信するデータ変換装置と、前記送信用データを中継する中継装置と、を備えた情報処理システムにおいて、前記データ変換装置が、前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示する変換指示手段と、前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知手段と、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換手段と、前記先行変換手段により変換された送信データを前記中継装置へ出力する出力手段と、を備え、前記中継装置が、前記データ変換装置の出力手段により出力された送信データを保持する保持手段を備えたことを特徴とする。
【0060】
この請求項21に記載の発明によれば、送信データを中継装置内で保持することができ、中継時間を見かけ上省略することができる。
【0061】
また、請求項22に記載の情報処理装置は、請求項21に記載の発明において、前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知するデータ変換状態検知手段と、前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0062】
この請求項22に記載の発明によれば、さらに、高速プリントアウトが直ちに実行できるかをユーザに明示し、ユーザの使用感を向上させることができる。
【0063】
また、請求項23に記載のデータ変換方法は、原稿情報を出力装置用の送信データに変換し、変換した送信データを送信するデータ変換方法において、前記原稿情報を前記送信データに変換する変換指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知工程と、前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換工程と、を含んだことを特徴とする。
【0064】
この請求項23に記載の発明によれば、ユーザの明示の印刷命令に先行して、出力装置用のプリンタ用データへの変換生成をすることができ、プリンタ用データに含まれる変換前の原稿に関する情報をもちいて、原稿情報の解析等の有用処理をおこなうことができる。
【0065】
また、請求項24に記載のデータ変換方法は、請求項23に記載の発明において、さらに、前記原稿情報を前記送信データに変換する変換指示を検知する変更指示検知工程と、前記変更指示検知工程による前記指示の検知にしたがって、前記先行変換工程により変換された送信データを前記出力装置へ出力する出力工程と、を含んだことを特徴とする。
【0066】
この請求項24に記載の発明によれば、プリンタ用データへの変換処理を必要とせず、当該処理にかかる時間を省略することができる。
【0067】
また、請求項25に記載のデータ変換方法は、請求項23または24に記載の発明において、前記先行変換工程が、前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、最初の1ページのみを前記送信データに変換することを特徴とする。
【0068】
この請求項25に記載の発明によれば、複数ページをプリントする場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることができる。
【0069】
また、請求項26に記載のデータ変換方法は、請求項23〜25に記載の発明において、前記先行変換工程が、前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、フォーカスのある原稿情報のみを前記送信データに変換することを特徴とする。
【0070】
この請求項26に記載の発明によれば、複数の文書ファイルが読み込まれている場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることができる。
【0071】
また、請求項27に記載の発明にかかる記憶媒体は、請求項23〜26に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項23〜26の動作をコンピュータによって実現することが可能である。
【0072】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるデータ変換装置、データ変換装置および出力装置を含む情報処理装置、さらに中継装置を含む情報処理システム、データ変換方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0073】
〔実施の形態1〕
(情報処理装置および情報処理システムのハードウエア構成)
まず、実施の形態1かかるデータ変更装置を含む情報処理装置、情報処理システムのハードウエア構成について説明する。図1および図2は、この発明の本実施の形態にかかるデータ変換装置を含む情報処理装置、情報処理システムのシステム構成を示すブロック図である。
【0074】
図1において、101はデータ変換装置(コンピュータ)であり、102は表示装置(モニタ)であり、出力装置(プリンタ)である。これは、コンピュータとプリンタとを組み合わせたスタンドアローン型における通常の構成であり、さらに、データ変換装置にはユーザインタフェースとしての表示装置(モニタ)102が接続されている。
【0075】
データ変換装置101は、演算処理部111、記憶部112、送信部113を備えている。ここで、演算処理部111は、後述するCPU301等によりその機能を実現する。また、記憶部112は、各種プログラムおよびデータを記憶する。具体的には後述するROM302、RAM303、HD305等の記憶媒体および記憶媒体の読み取り装置(たとえばHDD304)等によりその機能を実現する。
【0076】
記憶部112は、たとえば、OS(オペレーションシステム)、中間ファイルを記録するプログラムであるスプーラ、記録された中間ファイルを読み出すプログラムであるデスプーラ、アプリケーション、マクロ、プリンタドライバ等を記憶しており、演算処理部111がこれらのプログラムを実行する。
【0077】
また、プリンタ用データやプリンタ非依存型のデータも、記憶部112に記憶され、送信部113によってプリンタへ送信される。送信部113は、後述するインタフェース309等によりその機能を実現する。
【0078】
出力装置(プリンタ)103も、図示を省略するプリンタエンジン(画像形成部)、受信部133のほか、データ変換装置101と同様に、演算処理部131、記憶部132を備えている。
【0079】
ここで、演算処理部131は、後述するCPU401等によりその機能を実現する。また、記憶部132は、各種プログラムおよびデータを記憶する。具体的には後述するROM402、RAM403、HD405等の記憶媒体および記憶媒体の読み取り装置(たとえばHDD404等)によりその機能を実現する。
【0080】
また、受信部133は、データ変換装置101の送信部113より送信されたプリンタ用データを受信する。具体的には、後述するインタフェース409等によりその機能を実現することができる。プリンタ用データを受信した出力装置(プリンタ)103は、記憶部132にそのプリンタ用データを記憶し、演算処理部131によって最終的なデータを生成し、上記プリンタエンジンへの出力をおこなう。
【0081】
なお、上記演算処理部111,131、記憶部112,132は、物理的にデータ変換装置101あるいは出力装置103内に存在する必要はなく、仮想的にデータ変換装置あるいは出力装置を構成すればよい。したがって、たとえば、演算処理部111,131、記憶部112,132が、ネットワーク上に存在するような構成であってもよい。
【0082】
図2は、この発明の本実施の形態にかかるデータ変換装置を含む情報処理システムのシステム構成を示すブロック図であり、ネットワーク化されたシステム構成の一例を示すものである。
【0083】
図2において、201はプリンタサーバであり、202は、データ変換装置としてのローカルコンピュータである。また、203は出力装置としてネットワークプリンタである。
【0084】
また、プリンタサーバ201、ローカルコンピュータ202、ネットワークプリンタ203は、それぞれネットワーク200に接続されており、プリンタサーバ201およびローカルコンピュータ202により作成、記憶した文書をネットワークプリンタ203によって印刷することができるとともに、プリンタサーバ201およびローカルコンピュータ202の操作によって、ネットワークプリンタ203の動作を監視しかつ制御することができる。
【0085】
さらに、プリンタサーバ201は、記憶部211を備え、記憶部211は、各種プログラムおよびデータを記憶する。後述するROM2902、RAM2903、HD2905等の記憶媒体および記憶媒体の読み取り装置(たとえばHDD2904等)によりその機能を実現する。
【0086】
(データ変換装置のハードウエア構成)
つぎに、データ変換装置のハードウエア構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかるデータ変換装置101のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0087】
上述のとおり、データ変換装置101は、コンピュータが単独で構成することができ、また、ネットワーク200により接続されたプリンタサーバ201とローカルコンピュータ202によっても構成することもできる。
【0088】
図3に示すデータ変換装置において、301はシステム全体を制御するCPUを、302はブートプログラム等を記憶したROMを、303はCPU301のワークエリアとして使用されるRAMを、304はCPU301の制御にしたがってHD(ハードディスク)305に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、305はHDD304の制御で書き込まれたデータを記憶するHDをそれぞれ示している。
【0089】
また、306はCPU301の制御にしたがってFD(フロッピーディスク)307に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フロッピーディスクドライブ)を、307はFDD306の制御で書き込まれたデータを記憶する着脱自在の記憶媒体の一例としてのFDをそれぞれ示している。
【0090】
また、308はカーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、ドキュメント、画像、機能情報等のデータに関するウインドウを表示するディスプレイを示しており、表示装置(モニタ)102の機能を実現するものである。
【0091】
また、309は通信回線310を介してネットワークNETに接続され、そのネットワークNETと内部のインタフェースを司るインタフェース(I/F)をそれぞれ示している。このネットワークNETには、出力装置103への接続に関するものも含まれる。
【0092】
また、311は文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたキーボードを、312はカーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウの移動やサイズの変更、アイコンの選択、移動等をおこなうマウスを示している。また、313は上記各部を接続するためのバスを示している。
【0093】
(出力装置(プリンタ)のハードウエア構成)
つぎに、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成について説明する。図4は、本実施の形態にかかる出力装置(プリンタ)のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0094】
図4に示すデータ変換装置において、401はシステム全体を制御するCPUを、402はブートプログラム等を記憶したROMを、403はCPU401のワークエリアとして使用されるRAMを、404はCPU401の制御にしたがってHD(ハードディスク)405に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、405はHDD404の制御で書き込まれたデータを記憶するHDをそれぞれ示している。
【0095】
また、406はCPU401の制御にしたがってFD(フロッピーディスク)407に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フロッピーディスクドライブ)を、407はFDD406の制御で書き込まれたデータを記憶する着脱自在の記憶媒体の一例としてのFDをそれぞれ示している。
【0096】
また、408はプリンタの操作内容を表示するディスプレイを示している。また、ディスプレイ408は、プリンタの操作指示をおこなうタッチパネル411の機能もあわせ持つようにしてもよい。
【0097】
また、409は通信回線410を介してネットワークNETに接続され、そのネットワークNETと内部のインタフェースを司るインタフェース(I/F)をそれぞれ示している。このネットワークNETには、データ変換装置101への接続に関するものも含まれる。
【0098】
また、412は、プリンタの操作指示をおこなうテンキーであり、スタートボタンその他の操作ボタンを含むものである。
【0099】
(データ変換装置の機能的構成)
つぎに、データ変換装置101の機能的構成について説明する。図5は、実施の形態1にかかるデータ変換装置101の構成を機能的に示す機能ブロック図である。図5において、データ変換装置101は、処理検知部501と、変換指示部502と、先行変換部503と、保持部504と、変換指示検知部505と、出力部506とを含む構成である。
【0100】
ここで、処理検知部501は、変換指示部502による指示に先行して実行される原稿情報に対する処理を検知する。変換指示部502による指示に先行して実行される原稿情報に対する処理とは、実施の形態1においては、ファイルオープン処理を示す。以下、別の実施の形態においては、それぞれ上記処理の内容が異なる。
【0101】
変換指示部502と、原稿情報を送信データに変換するよう指示する。具体的には、図示を省略するが表示画面上に表示される印刷実行ボタン等の押下がこの指示に該当する。
【0102】
先行変換部503と、処理検知部501による処理の検知に基づいて原稿情報を送信データに変換する。送信データへの変換については、従来の変換処理の内容と同様であるので、その説明は省略する。
【0103】
送信データの変換は、全ページにわたっておこなってもよく、所定のページのみをおこなってもよく、また、最初の1ページのみをおこなってもよい。たとえば、最初の1ページのみをおこなうことにより、データに要する処理時間を短縮することができ、装置全体としての稼働負荷を軽減することができる。また、変換したデータを保持する保持部504の記憶(記録)容量を軽減することができる。
【0104】
また、先行変換部503は、原稿情報のうちフォーカスのある原稿情報のみを送信データに変換するようにしてもよい。これにより、同様に、装置全体の稼働負荷を軽減するとともに、保持部504の記憶(記録)容量を軽減することができる。
【0105】
保持部504は、先行変換部503により変換された送信データを保持する。データの保持とは、具体的には、たとえばHD305へデータを記憶することにより実現する。
【0106】
変換指示検知部505と、変換指示部502による指示を検知する。すなわち、上記印刷実行ボタン等が押下されたか否かを監視し、押下された場合にその旨を出力部506へ通知するよう所定の信号を出力する。
【0107】
出力部506は、変更指示検知部505による指示の検知にしたがって、保持部504により保持された送信データを出力装置103へ出力する。たとえば、図1に示した送信部113によりその機能を実現することができる。
【0108】
なお、処理検知部501、変換指示部502、先行変換部503、保持部504、変換指示検知部505、出力部506は、それぞれ、ROM302、RAM303またはハードディスク(HD)305、フロッピーディスク(FD)307等の記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU203等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するようにしてもよい。
【0109】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態1にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図6および図7は、実施の形態1にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0110】
実施の形態1にあっては、文書ファイルを開いた後にプリントが開始可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、他人が作成し公開した文書のような、内容変更の必要がない原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態1において、出力装置(プリンタ)103は1台しか存在しないが、システムに対しては、仮想的に2台存在するように2つの識別名(プリンタA、プリンタB)によって組み込まれ(インストールされ)ている。
【0111】
したがって、プリンタAを指定してプリントする場合にはプリンタドライバAが使用され、プリンタBを指定してプリントする場合にはプリンタドライバBが使用される。1台のプリンタに複数の識別名を与えることは、高機能なOS(オペレーティングシステム)が有する一般的な機能であるため、その機能の詳細な説明については省略する。
【0112】
また、実施の形態1においては、ユーザによる明示の印刷命令とは別個に、処理検知部501内の擬似命令発行部(マクロ)が印刷命令を発行する。図6のフローチャートにおいて、マクロの印刷命令による処理の手順を示し、図7のフローチャートにおいて主としてユーザの明示のプリント命令による処理の手順を示している。
【0113】
図6において、ファイルがオープンされる(ステップS601)と、処理検知部501としてのファイルオープン検知部はファイルオープンを検知し、擬似命令発行部へ読み込み開始を通知する(ステップS602)。ここで、ユーザはアプリケーションプログラムに対してファイルオープンを指示するため、ファイルオープンを検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0114】
つづいて、擬似命令発行部は、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS603)。かかる擬似印刷命令発行部は、アプリケーション内で動作するマクロとして実現することが可能である。
【0115】
ここでマクロとは、アプリケーションの有する個々の機能を一連の定型動作として実行させることが可能なプログラムを示すものである。一般に高機能なアプリケーション(ワープロソフト等)においては、定型動作を所定の言語(たとえば、マイクロソフト社製のプログラミング言語である「Visual Basic for Applications」等)で記述しておくことにより、アプリケーション内でマクロを実行させることが可能である。
【0116】
そしてマクロの実行開始は、ワードプロセッサを例にとれば、ユーザによる明示の開始指示による他、アプリケーションの起動と同時にアプリケーションによって実行させたり、既存文書の読み込み終了と同時にアプリケーションによって実行させたりすることが可能である。
【0117】
さらに、文書を開いた後に所定の動作(たとえばプリント)が開始可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)においては、文書を開いた後に該動作のマクロを実行させることが可能である。
【0118】
実施の形態1にかかるマクロは、「プリンタAを選択し、開いている文書の全ページをファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、既存文書のファイルオープン直後に実行可能なマクロとして構成されている。
【0119】
したがって、ファイルオープンを検知したアプリケーションが、ファイルオープンの後に当該マクロを実行することにより、ファイル出力としてのプリント命令が発行されることになる(ステップS604)。
【0120】
ここでファイル出力とは、プリンタ用データをプリンタに対して送信するのではなく、ハードディスク等の記憶媒体上に記録することを示しており、記録時のファイル名は、読み込み文書名と一意に対応させることが可能である。このようにファイル出力されたプリンタ用データは、読み出し後改めてプリンタに対して送信することにより、プリントアウトが可能となる。
【0121】
したがって、プリンタAを選択した、ファイル出力としてのプリント命令は、OSを介してプリンタドライバAに送信され(ステップS605)、プリンタドライバAは、文書情報をプリンタが解釈可能なプリンタ用データに変換(生成)し、保持部504へ送信する(ステップS606)。そして、保持部504はプリンタ用データを記録媒体に記録(保持)する(ステップS607)。
【0122】
一方ユーザは、文書を開いた後、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する。すなわち、図7のフローチャートにおいて、まず、ファイルオープンし(ステップS701)、その後、ユーザは、アプリケーションに対して印刷命令を発行する(ステップS702)。つぎに、アプリケーションは、OSに対して印刷命令を発行する(ステップS703)。
【0123】
つぎに、OSは、プリンタドライバBに対して印刷命令を発行する(ステップS704)。このプリント命令はプリンタBを出力先としてなされ、プリンタドライバBに送信される。プリンタドライバBは、プリンタ用データの生成に先立ち、上記保持部を検索し、開いている文書に対応した所定のプリンタ用データがすでに生成されているか否かを判断する(ステップS705)。
【0124】
ここで「所定の」とは、「ユーザの明示のプリント命令に反しない」ということを示している。たとえば、上記マクロは表示文書の「全ページの」プリンタ用データを生成したが、ユーザの明示のプリント命令が「最初のページのみ」のプリントを意図していた場合、プリンタドライブBは、読み込んだプリンタ用データのうちの「最初のページ」に該当する部分のみをプリンタに対して送信し、この該当部分が「所定の」の意味するところである。
【0125】
なお、上記マクロが高画質モードでのプリントアウトをおこなうものであるにもかかわらず、ユーザの明示のプリント命令が通常画質でのプリントを対象としていた場合には、高画質モードでのプリンタ用データを「所定の」と見なすこともできる。当然、上記の場合に「所定の」と見なさないようにすることも可能である。
【0126】
ステップS705において、すでに生成されている場合(ステップS705肯定)は、当該ファイルを読み込んで、「所定の」プリンタ用データに基づいて、プリンタが解釈可能なデータをプリンタに対して送信する(ステップS707)。
【0127】
ここで、「基づいて」とは「さらに変換が必要ならばその変換をおこなって」ということを示している。実施の形態1においては、「所定の」部分の選択が終了した後は、さらに変換をする必要はなく、「そのまま」プリンタに送信すればよい。
【0128】
一方、ステップS705において、文書を開いてからユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、プリンタ用データがまだ生成されていない場合、あるいはプリンタ用データが生成されていても「所定の」に該当する部分(所定部分)が存在しない場合(ステップS705否定)は、通常の処理によりプリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信し(ステップS707)、プリンタはプリントを実行する(ステップS708)。
【0129】
このように、文書を開いた後、ユーザの明示のプリント命令により、図7に示す手順で処理がおこなわれることになる。
【0130】
また、プリンタ用データをページ記述言語(PDL)によるものとしてもよい。すなわち、プリンタドライバがページ記述言語で中間ファイルを生成することにより実現する。
【0131】
ページ記述言語は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置上で作成した文書をページ単位で印刷する際に、プリンタに文字とグラフィックスなどの印刷イメージを指示するための言語であり、主にレーザープリンタ等のページプリンタでもちいる。
【0132】
ページプリンタでは、1ページごとに印刷するイメージを構成する。そのイメージデータはプリンタに送られ、プリンタ側でビットデータに変換し印刷する。ページ記述言語はプリンタのドット密度を考慮して印刷イメージを作成するため、アプリケーションの開発者やフォントのデザイナーは個別のプリンタのドット密度を意識してソフトを作成する必要がなくなるというメリットがある。また、PDL対応のシステムではソフトやハードの高いレベルで互換性が実現されている。
【0133】
なお、以下の示す他の実施の形態においても、同様にプリンタ用データをPDL等のページ記述言語によるものとすることができる。
【0134】
以上説明したように、実施の形態1によれば、変換指示部502が、原稿情報を送信データに変換するよう指示し、処理検知部501が、変換指示部502による指示に先行して実行される原稿情報に対する処理を検知し、先行変換部503が、処理検知部501による処理の検知に基づいて原稿情報を送信データに変換するので、ユーザの明示の印刷命令に先行して、出力装置用の送信データ(プリンタ用データ)への変換をすることができ、送信データに含まれる変換前の原稿に関する情報をもちいて、原稿情報の解析等の有用処理をおこなうことができる。
【0135】
したがって、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮し、プリンタ用データの生成に要する時間を見せかけ上省略あるいは短縮させることができるものである。
【0136】
また、実施の形態1によれば、保持部504が、先行変換部503により変換された送信データを保持するので、原稿情報の解析等の有用処理を後から実行することができ、また、変換後のデータに対してさらに処理を加えることができる。
【0137】
また、実施の形態1によれば、変更指示検知部504が、変換指示部502による指示を検知し、出力部506が、変更指示検知部505による指示の検知にしたがって、保持部504により保持された送信データを出力装置103へ出力するので、プリンタ用データへの変換処理を必要とせず、当該処理にかかる時間を省略することができ、これにより、たとえば、他人が作成し公開した文書等の内容変更の必要がない原稿を高速にプリントアウトすることができるものである。
【0138】
また、実施の形態1によれば、処理検知部501により検知される処理が、原稿情報の読み込みの開始指示に関する処理であるので、原稿情報の読み込みの開始指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、ユーザがおこなった明示の印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0139】
また、実施の形態1によれば、共通のページ記述言語(PDL)を解釈可能な複数のプリンタが使用可能な環境において、ユーザによる出力選択の自由度を高めることができる。
【0140】
また、実施の形態1によれば、先行変換部503が、処理検知501による処理の検知に基づいて原稿情報のうち、最初の1ページのみを送信データに変換することもできるので、複数ページをプリントする場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能である。
【0141】
また、実施の形態1によれば、先行変換部503が、処理検知部501による処理の検知に基づいて、原稿情報のうちフォーカスのある原稿情報のみを送信データに変換するので、複数の文書ファイルが読み込まれている場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能である。
【0142】
〔実施の形態2〕
さて、上述した実施の形態1では、ファイルオープンを検知してプリンタ用データの生成を開始するような構成としたが、以下に説明する実施の形態2のように、ファイルの読み込みの終了を検知してプリンタ用データの生成を開始するようにしてもよい。
【0143】
この実施の形態2にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成、データ変換装置の機能的構成については、図1〜5に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0144】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態2にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図8および図9は、実施の形態2にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0145】
実施の形態2にあっては、文書(ファイル)の読み込み終了と同時にプリントが開始可能な、換言すれば、文書がすべて読み込まれた後にプリント動作を開始可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、他人が作成し公開した文書等、内容変更の必要がない原稿をプリントする場合を想定する。
【0146】
実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、プリンタは1台しか存在しないが、仮想的に2台存在するように2つの識別名(プリンタC、プリンタD)でインストールされている。
【0147】
したがって、実施の形態1と同様に、プリンタCを指定してプリントする場合にはプリンタドライバCが使用され、プリンタDを指定してプリントする場合にはプリンタドライバDが使用される。
【0148】
また、実施の形態2においては、ユーザによって文書が開かれた(ステップS801)後、処理検知部501としての読み込み終了検知部(アプリケーション)は読み込み終了を検知し、処理検知部501内の擬似命令発行部へ読み込み終了を通知する(ステップS802)。
【0149】
実施の形態2において、ユーザはアプリケーションプログラムに対して文書読み込みを指示するため、ファイルオープンを検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0150】
つづいて、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS803)。擬似印刷命令発行部は、実施の形態1と同様に、アプリケーション内で動作するマクロとして実現することが可能である。
【0151】
実施の形態2におけるマクロは、「読み込んだ文書をプリンタCに対して、ファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、既存文書の読み込み終了直後に実行可能なマクロとして構成されている。したがって、読み込み終了を検知したアプリケーションが、読み込み終了直後に当該マクロを実行することにより、ファイル出力としてのプリント命令が発行される。
【0152】
よって、前記ファイル出力としてのプリント命令は、OSを介してプリンタドライバCに送信され(ステップS805)、プリンタドライバCは、文書情報をプリンタ用データに変換(生成)し、保持部504へ送信する(ステップS806)。そして、保持部504はプリンタ用データを記録媒体に記録(保持)する(ステップS807)。
【0153】
一方ユーザは、文書の読み込みが終了した後、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する。すなわち、図9のフローチャートにおいて、まず、ファイルオープンし(ステップS901)、その後ユーザは、アプリケーションに対して印刷命令を発行する(ステップS902)。つぎに、アプリケーションは、OSに対して印刷命令を発行する(ステップS903)。
【0154】
つぎに、OSは、プリンタドライバDに対して印刷命令を発行する(ステップS904)。このプリント命令はプリンタDを出力先としてなされ、プリンタドライバDに送信される。プリンタドライバDは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、読み込んだ文書に対応した所定のプリンタ用データがすでに生成されてるか否かを判断する(ステップS905)。
【0155】
そして、すでに生成されている場合(ステップS905肯定)には、当該ファイルを読み込んで、所定のデータをプリンタに対して送信する(ステップS906)。
【0156】
一方、文書の読み込み終了からユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがいまだ生成されていない場合(ステップS905否定)には、通用の処理によりプリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信し(ステップS907)、プリンタはプリントを実行する(ステップS908)。
【0157】
以上説明したように、実施の形態2によれば、処理検知部501により検知される処理が、原稿情報の読み込みに関する処理であり、原稿情報の読み込み終了後に、原稿情報の読み込みをきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、ユーザがおこなった明示の印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0158】
〔実施の形態3〕
さて、上述した実施の形態1、2では、ファイルオープンに関連してプリンタ用データの生成を開始するような構成としたが、以下に説明する実施の形態3のように、印刷条件設定の表示命令を検知してプリンタ用データの生成を開始するようにしてもよい。
【0159】
この実施の形態3にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成、データ変換装置の機能的構成については、図1〜5に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0160】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態3にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図10および図11は、実施の形態3にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0161】
実施の形態3にあっては同様に、他人が作成し公開した文書のような内容変更の必要がない原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態3において、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタE、プリンタF)でインストールされている。実施の形態1と同様に、プリンタE、FにはプリンタドライバE、Fが各々対応する。
【0162】
図10において、ユーザによって印刷条件設定の表示命令が発行される(ステップS1001)と、処理検知部501としての印刷条件設定表示検知部は印刷条件設定が表示されたことを検知し、その旨を擬似命令発行部へ通知する(ステップS1003)。
【0163】
実施の形態3においては、ユーザはOSに対して印刷条件設定の表示を指示し、該指示はOSからプリンタドライバへと送信されるため、印刷条件設定の表示を検知するのはプリンタドライバFである。
【0164】
ただし、該検出部としてのプリンタドライバFは、プリンタ用データの保持部504を検索し、プリンタ用データファイルがあるか否かを判断し(ステップS1002)、プリンタ用データファイルがない場合(ステップS1002否定)にのみ、前記検出を擬似命令発行部へ通知する(ステップS1003)。
【0165】
一方、プリンタ用データファイルがある場合(ステップS1002肯定)は、前記検出を擬似命令発行部へは通知しない(ステップS1004)。
【0166】
つづいて、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS1005)。かかる擬似印刷命令発行部は、実施の形態1と同様に、アプリケーション内で動作するマクロとして実現することが可能である。
【0167】
実施の形態3にかかる擬似印刷命令発行部(マクロ)は、「読み込んだ文書をプリンタEに対して、ファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、プリンタドライバからの印刷条件設定表示の通知をトリガとして実行可能なマクロとして構成されている。したがって、印刷条件設定の表示を通知された当該マクロが実行されることにより、ファイル出力としてのプリント命令が発行されることになる。
【0168】
これにより、前記ファイル出力としてのプリント命令は、アプリケーションがOSへ発行し(ステップS1006)、OSを介してプリンタドライバEに送信され(ステップS1007)、プリンタドライバEは、文書情報をプリンタ用データに変換(生成)し、保持部504へ送信する(ステップS1008)。保持部504はプリンタ用データを記録媒体に記録(保持)する(ステップS1009)。
【0169】
一方ユーザは、当該文書の印刷設定表示後、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する。すなわち、図11のフローチャートにおいて、まず、ユーザがOSへ印刷条件設定表示の命令をおこなう(ステップS1101)。
【0170】
その後、ユーザはアプリケーションへ印刷命令を発行する(ステップS1102)。そしてOSは、プリンタドライバFへ印刷命令を発行する(ステップS1104)。
【0171】
このプリント命令はプリンタFを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバFに送信される。実施の形態3におけるプリンタドライバFは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、読み込んだ文書に対応したプリンタ用データがすでに生成されていないかを判断する(ステップS1105)。
【0172】
ステップS1105において、プリンタ用データがすでに生成されている場合(ステップS1105肯定)は、当該ファイルを読み込んで、所定部分をプリンタに対して送信する(ステップS1106)。
【0173】
一方、文書の印刷条件設定表示からユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがまだ生成されていない場合(ステップS1105否定)は、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する(ステップS1107)。
【0174】
なお、上記明示のプリント命令の際にも、印刷条件設定の表示がなされることがあるが、その場合には、プリンタドライバFが、プリンタ用データの保持部504を検索し、プリンタ用データファイルがない場合にのみ、前記検出を擬似命令発行部へ通知することになる。
【0175】
以上説明したように、実施の形態3によれば、処理検知部501により検知される処理が、原稿情報の印刷条件設定画面の表示指示に関する処理であり、ユーザによる印刷条件設定画面の表示命令を検知した後に、原稿情報の印刷条件設定画面の表示指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができるので、これにより、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0176】
〔実施の形態4〕
さて、上述した実施の形態3では、印刷条件設定の表示命令を検知してプリンタ用データの生成を開始するような構成としたが、以下に説明する実施の形態4のように、印刷条件設定の変更を検知してプリンタ用データの生成を開始するようにしてもよい。
【0177】
この実施の形態4にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成、データ変換装置の機能的構成については、図1〜5に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0178】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態4にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図12および図13は、実施の形態4にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0179】
実施の形態4にあっては同様に、他人が作成し公開した文書のような内容変更の必要がない原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態4において、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタG、プリンタH)でインストールされている。実施の形態1と同様に、プリンタG、HにはプリンタドライバG、Hが各々対応する。
【0180】
図12において、ユーザによって印刷条件設定の表示がおこなわれ、印刷条件設定の変更があった場合(ステップS1201肯定)に、処理検知部501としての印刷条件設定変更検知部は印刷条件設定が変更されたことを検知し、その旨を擬似命令発行部へ通知する(ステップS1203)。
【0181】
実施の形態4においては、ユーザはOSに対して印刷条件設定の変更を指示し、該指示はOSからプリンタドライバへと送信されるため、印刷条件設定の表示を検知するのはプリンタドライバHである。
【0182】
ただし、該検出部たるプリンタドライバHは、プリンタ用データの保持部504を検索し、プリンタ用データファイルがあるか否かを判断し(ステップS1202)、プリンタ用データファイルがない場合(ステップS1202否定)にのみ、前記検出を擬似命令発行部へ通知する(ステップS1203)。
【0183】
一方、プリンタ用データファイルがある場合(ステップS1202肯定)は、前記検出を擬似命令発行部へは通知しない(ステップS1204)。
【0184】
つづいて、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS1205)。かかる擬似印刷命令発行部は、実施の形態1と同様に、アプリケーション内で動作するマクロとして実現することが可能である。
【0185】
実施の形態4にかかる擬似印刷命令発行部(マクロ)は、「読み込んだ文書をプリンタGに対して、ファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、プリンタドライバからの印刷条件設定表示の通知をトリガとして実行可能なマクロとして構成されている。したがって、印刷条件設定の変更を通知された当該マクロが実行されることにより、ファイル出力としてのプリント命令が発行されることになる。
【0186】
これにより、前記ファイル出力としてのプリント命令は、アプリケーションがOSへ発行し(ステップS1206),OSを介してプリンタドライバGに送信され(ステップS1207)、プリンタドライバGは、文書情報をプリンタ用データに変換(生成)し、保持部504へ送信する(ステップS1208)。保持部504はプリンタ用データを記録媒体に記録(保持)する(ステップS1209)。
【0187】
一方ユーザは、当該文書の印刷設定の変更後、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する。すなわち、図13のフローチャートにおいて、まず、印刷条件設定の変更があったかを判断する(ステップS1301)
【0188】
ステップ1301において、変更があった場合(ステップS1301)に、ユーザはアプリケーションへ印刷命令を発行する(ステップS1302)。そしてOSは、プリンタドライバHへ印刷命令を発行する(ステップS1304)。
【0189】
このプリント命令はプリンタHを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバHに送信される。実施の形態3におけるプリンタドライバHは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、読み込んだ文書に対応したプリンタ用データがすでに生成されていないかを判断する(ステップS1305)。
【0190】
ステップS1305において、プリンタ用データがすでに生成されている場合(ステップS1305肯定)は、当該ファイルを読み込んで、所定部分をプリンタに対して送信する(ステップS1306)。
【0191】
一方、文書の印刷条件設定変更からユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがまだ生成されていない場合(ステップS1305否定)は、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する。
【0192】
以上説明したように、実施の形態4によれば、処理検知部501により検知される処理が、原稿情報の印刷条件設定の変更指示に関する処理であり、印刷条件設定の変更を検知した後に、原稿情報の印刷条件設定の変更指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができるので、これにより、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0193】
〔実施の形態5〕
さて、上述した実施の形態1、2では、ファイルオープンに関連してプリンタ用データの生成を開始するような構成としたが、以下に説明する実施の形態5のように、印刷プレビュー命令を検知してプリンタ用データの生成を開始するようにしてもよい。
【0194】
この実施の形態5にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成、データ変換装置の機能的構成については、図1〜5に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0195】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態5にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図14および図15は、実施の形態5にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0196】
実施の形態5にあっては、プリントプレビューが可能で、かつプレビュー開始と同時にプリントアウトが可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、他人が作成して公開した文書等、内容を変更する必要がない原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態5においては、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタI、プリンタJ)によりインストールされている。
【0197】
図14において、ユーザによってプリントプレビューが指示される(ステップS1401)と、処理検知部501としてのプレビュー開始検知部はプレビューが指示されたことを検知し、その旨を擬似命令発行部へ通知する(ステップS1402)。
【0198】
実施の形態5においては、ユーザはアプリケーションプログラムに対してプレビューを指示するため、プレビュー開始を検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0199】
つづいて、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS1403)。かかる擬似印刷命令発行部は、実施の形態1と同様に、アプリケーション内で動作するマクロとして実現することが可能である。
【0200】
実施の形態5にかかる擬似印刷命令発行部(マクロ)は、「プレビューした文書をプリンタIに対して、ファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、プレビューの開始と同時に実行可能なマクロとして構成されている。したがって、プレビュー開始を検知したアプリケーションが、検知と同時に当該マクロが実行されることにより、ファイル出力としてのプリント命令が発行されることになる。
【0201】
これにより、前記ファイル出力としてのプリント命令は、アプリケーションがOSへ発行し(ステップS1404)、OSを介してプリンタドライバIに送信され(ステップS1405)、プリンタドライバIは、文書情報をプリンタ用データに変換(生成)し、保持部504へ送信する(ステップS1406)。保持部504はプリンタ用データを記録媒体に記録(保持)する(ステップS1407)。
【0202】
一方ユーザは、当該文書のプレビュー開始後、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する。すなわち、図15のフローチャートにおいて、まず、ユーザがアプリケーションへ印刷プレビューの指示をおこなう(ステップS1501)。
【0203】
その後、ユーザはアプリケーションへ印刷命令を発行し(ステップS1502)、アプリケーションはOSへ印刷命令を発行する(ステップS1503)。そしてOSは、プリンタドライバJへ印刷命令を発行する(ステップS1504)。
【0204】
このプリント命令はプリンタJを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバJに送信される。実施の形態5におけるプリンタドライバJは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、読み込んだ文書に対応したプリンタ用データがすでに生成されていないかを判断する(ステップS1505)。
【0205】
ステップS1505において、プリンタ用データがすでに生成されている場合(ステップS1505肯定)は、プリントドライバJが当該ファイルを読み込んで、所定部分をプリンタに対して送信する(ステップS1506)。
【0206】
一方、文書の印刷条件設定表示からユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがまだ生成されていない場合(ステップS1505否定)は、プリントドライバJは、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する(ステップS1507)。
【0207】
なお、通常印刷プレビューは、フォーカスのある文書に対してのみ可能であることが多い。したがって、実施の形態5は、現在フォーカスのある原稿に対してのみデータ変換をおこなうものであるということもいえる。
【0208】
以上説明したように、実施の形態5によれば、処理検知部501により検知される処理が、原稿情報のプレビュー画面の表示指示に関する処理であり、ユーザによる印刷プレビュー命令を検知した後に、原稿情報のプレビュー画面の表示指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができるので、これにより、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0209】
〔実施の形態6〕
さて、上述した実施の形態5では、印刷プレビュー命令を検知してプリンタ用データの生成を開始するような構成としたが、以下に説明する実施の形態6のように、印刷プレビュー命令の実行終了後にプリンタ用データの生成を開始するようにしてもよい。
【0210】
この実施の形態6にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成、データ変換装置の機能的構成については、図1〜5に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0211】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態6にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図16および図17は、実施の形態6にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0212】
実施の形態6にあっては、プリントプレビューが可能で、かつプレビュー終了と同時にプリントアウトが可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、他人が作成し公開した文書等、内容を変更する必要がない原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態6においては、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタK、プリンタL)によってインストールされている。
【0213】
図16において、ユーザによってプリントプレビューが指示される(ステップS1601)と、処理検知部501としてのプレビュー終了検知部はプレビューが指示されたことを検知し、その旨を擬似命令発行部へ通知する(ステップS1602)。
【0214】
実施の形態6においては、ユーザはアプリケーションプログラムに対してプレビューを指示するため、プレビュー終了を検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0215】
つづいて、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS1603)。かかる擬似印刷命令発行部は、実施の形態1と同様に、アプリケーション内で動作するマクロとして実現することが可能である。
【0216】
実施の形態6にかかる擬似印刷命令発行部(マクロ)は、「プレビューした文書をプリンタKに対して、ファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、プレビューの開始と同時に実行可能なマクロとして構成されている。したがって、プレビュー終了を検知したアプリケーションが、検知と同時に当該マクロが実行されることにより、ファイル出力としてのプリント命令が発行されることになる。
【0217】
これにより、前記ファイル出力としてのプリント命令は、アプリケーションがOSへ発行し(ステップS1604)、OSを介してプリンタドライバKに送信され(ステップS1605)、プリンタドライバKは、文書情報をプリンタ用データに変換(生成)し、保持部504へ送信する(ステップS1606)。保持部504はプリンタ用データを記録媒体に記録(保持)する(ステップS1607)。
【0218】
一方ユーザは、当該文書のプレビュー開始後、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する。すなわち、図17のフローチャートにおいて、まず、ユーザがアプリケーションへ印刷プレビューの指示をおこなう(ステップS1701)。
【0219】
その後、ユーザはアプリケーションへ印刷命令を発行し(ステップS1702)、アプリケーションはOSへ印刷命令を発行する(ステップS1703)。そしてOSは、プリンタドライバLへ印刷命令を発行する(ステップS1704)。
【0220】
このプリント命令はプリンタLを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバLに送信される。実施の形態6におけるプリンタドライバLは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、読み込んだ文書に対応したプリンタ用データがすでに生成されていないかを判断する(ステップS1705)。
【0221】
ステップS1705において、プリンタ用データがすでに生成されている場合(ステップS1705肯定)は、プリントドライバLが当該ファイルを読み込んで、所定部分をプリンタに対して送信する(ステップS1706)。
【0222】
一方、文書の印刷条件設定表示からユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがまだ生成されていない場合(ステップS1705否定)は、プリントドライバLは、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する(ステップS1707)。
【0223】
なお、通常印刷プレビューは、フォーカスのある文書に対してのみ可能であることが多い。したがって、実施の形態6は、実施の形態5と同様に、現在フォーカスのある原稿に対してのみデータ変換をおこなうものであるということもいえる。これにより、フォーカスのある文書に対してのみデータ変換をおこなうことができるものである。
【0224】
以上説明したよう実施の形態6によれば、処理検知部501により検知される処理が、原稿情報のプレビュー画面の表示に関する処理であり、印刷プレビュー命令の実行終了後に、原稿情報のプレビュー画面の表示をきっかけとしてデータの変換を実行することができるので、これにより、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0225】
〔実施の形態7〕
さて、上述した実施の形態1、2では、ファイルオープンに関連してプリンタ用データの生成を開始するような構成としたが、以下に説明する実施の形態7のように、印刷メニューの選択を検知してプリンタ用データの生成を開始するようにしてもよい。
【0226】
この実施の形態7にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成、データ変換装置の機能的構成については、図1〜5に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0227】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態7にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図18および図19は、実施の形態7にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0228】
実施の形態7にあっては、プリントプレビューが可能で、かつプレビュー終了と同時にプリントアウトが可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、他人が作成し公開した文書のような内容変更の必要がない原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態7においては、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタM、プリンタN)によってインストールされている。
【0229】
図18において、ユーザによってプリントプレビューが指示される(ステップS1801)と、処理検知部501としてのプレビュー終了検知部はプレビューが指示されたことを検知し、その旨を擬似命令発行部へ通知する(ステップS1802)。
【0230】
実施の形態7においては、ユーザはアプリケーションプログラムに対してプレビューを指示するため、プレビュー終了を検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0231】
つづいて、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS1803)。かかる擬似印刷命令発行部は、実施の形態1と同様に、アプリケーション内で動作するマクロとして実現することが可能である。
【0232】
実施の形態7にかかる擬似印刷命令発行部(マクロ)は、「プレビューした文書をプリンタMに対して、ファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、プレビューの開始と同時に実行可能なマクロとして構成されている。したがって、プレビュー終了を検知したアプリケーションが、検知と同時に当該マクロが実行されることにより、ファイル出力としてのプリント命令が発行されることになる。
【0233】
これにより、前記ファイル出力としてのプリント命令は、アプリケーションがOSへ発行し(ステップS1804)、OSを介してプリンタドライバMに送信され(ステップS1805)、プリンタドライバMは、文書情報をプリンタ用データに変換(生成)し、保持部504へ送信する(ステップS1806)。保持部504はプリンタ用データを記録媒体に記録(保持)する(ステップS1807)。
【0234】
一方ユーザは、当該文書のプレビュー開始後、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する。すなわち、図19のフローチャートにおいて、まず、ユーザがアプリケーションへ印刷プレビューの指示をおこなう(ステップS1901)。
【0235】
その後、ユーザはアプリケーションへ印刷命令を発行し(ステップS1902)、アプリケーションはOSへ印刷命令を発行する(ステップS1903)。そしてOSは、プリンタドライバNへ印刷命令を発行する(ステップS1904)。
【0236】
このプリント命令はプリンタNを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバNに送信される。実施の形態7におけるプリンタドライバNは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、読み込んだ文書に対応したプリンタ用データがすでに生成されていないかを判断する(ステップS1905)。
【0237】
ステップS1905において、プリンタ用データがすでに生成されている場合(ステップS1905肯定)は、プリントドライバNが当該ファイルを読み込んで、所定部分をプリンタに対して送信する(ステップS1906)。
【0238】
一方、文書の印刷条件設定表示からユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがまだ生成されていない場合(ステップS1905否定)は、プリントドライバNは、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信し(ステップS1907)、プリンタはプリントを実行する(ステップS1908)。
【0239】
なお、通常印刷プレビューは、フォーカスのある文書に対してのみ可能であることが多い。したがって、実施の形態7は、実施の形態5、6と同様に、現在フォーカスのある原稿に対してのみデータ変換をおこなうものであるということもいえる。
【0240】
以上説明したよう実施の形態7によれば、処理検知部501により検知される処理が、原稿情報の印刷メニューの選択に関する処理である、すなわち、印刷メニューの選択後であるので、原稿情報の印刷メニューの選択をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0241】
〔実施の形態8〕
さて、上述した実施の形態1、2では、ファイルオープンに関連してプリンタ用データの生成を開始するような構成としたが、以下に説明する実施の形態8のように、原稿が更新されたことを検知してプリンタ用データの生成を開始するようにしてもよい。
【0242】
この実施の形態8にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成、データ変換装置の機能的構成については、図1〜5に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0243】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態8にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図20および図21は、実施の形態8にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0244】
実施の形態8にあっては、文書ファイルを開くと同時にプリントが開始可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、たとえば作成中の文書のような内容変更が生じる原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態8において、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタO、プリンタP)でインストールされており、実施の形態1と同様に、プリンタOにはプリンタドライバOが、プリンタPにはプリンタドライバPがそれぞれ対応するようになっている。
【0245】
図20において、ファイルがオープンされる(ステップS2001)と、ファイルオープン検知部はファイルオープンを検知し、擬似命令発行部へ読み込み開始を通知する(ステップS2002)。ここで、ユーザはアプリケーションプログラムに対してファイルオープンを指示するため、ファイルオープンを検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0246】
また、該オープンの検知後、処理検知部501としての文書変更検知部は、文書変更の検知を開始し、変更を検知した場合には、所定のフラグをセットする(ステップS2003)。ここで、文書変更を検知するのも、アプリケーションプログラムである。
【0247】
つづいて、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS2004)。擬似印刷命令発行部は、アプリケーション内で動作するマクロとして実現され、たとえば、「プリンタOを選択し、開いている文書のうち、フォーカスのある文書の最初のページをファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、既存文書のオープン直後、および文書変更検知部による通知と同時に実行可能なマクロとして構成されている。
【0248】
したがって、ファイルオープンを検知したアプリケーションが、オープン直後に当該マクロを実行することにより、ファイル出力としてのプリント命令を発行する(ステップS2005)。
【0249】
つぎに、プリンタOを選択したファイル出力としてのプリント命令は、OSを介してプリンタドライバOに送信され(ステップS2006)、プリンタドライバOは、文書情報をプリンタが解釈可能なプリンタ用データに変換し、保持部504へ送信する(ステップS2007)。保持部504は、プリンタ様データをファイルに保持する(ステップS2008)。
【0250】
その後、アプリケーションへ印刷命令を発行した擬似印刷命令発行部は、文書変更検知部がフラグをセットしているか否かを定期的にチェックする(ステップS2009)。
【0251】
ここで、上記フラグがセットされている場合(ステップS2009肯定)には、保持されているプリンタ用データファイルを破棄し(ステップS2010)、あるいはファイル名を変更し、ステップS2004へ移行し、アプリケーションへ再度の印刷命令を発行する(ステップS2004)。
【0252】
一方ユーザは、ファイルオープンがされた(ステップS2101)後、当該文書を開いた後、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する(ステップS2102)。
【0253】
つぎに、アプリケーションはOSに対して、印刷命令を発行する(ステップS2103)。このプリント命令はプリンタPを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバPに送信される(ステップS2104)。
【0254】
その後、プリンタドライバPは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、フォーカスのある文書に対応した所定のプリンタ用データがすでに生成されていないかを判断する(ステップS2105)。
【0255】
ステップS2105において、所定のプリンタ用データがすでに生成されている場合(ステップS2105肯定)には、当該ファイルを読み込んで、「所定の」プリンタ用データに基づき、プリンタが解釈可能なデータをプリンタに対して送信する(ステップS2106)。
【0256】
さらに、2ページ以降の印刷も必要か否かを判断し(ステップS2107)、必要な場合(ステップS2108)には、プリンタドライバPは、2ページ以降のプリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する(ステップS2108)。
【0257】
一方、文書を開いてからユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがまだ生成されていない場合(ステップS2105否定)には、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する(ステップS2109)。その後、プリンタがプリントし(ステップS2110)、すべての処理は終了する。
【0258】
以上説明したよう実施の形態8によれば、処理検知部501により検知される処理が、原稿情報の内容の変更に関する処理であるので、原稿情報の内容の変更をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0259】
〔実施の形態9〕
さて、上述した実施の形態1〜8では、データの変換処理を他の処理とは無関係に実行するような構成としたが、以下に説明する実施の形態9のように、装置全体の稼働負荷を監視し、稼働負荷が低いとき、すなわち、優先度の低いときにデータの変換処理をおこなう構成とするようにしてもよい。
【0260】
この実施の形態9にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成については、図1〜4に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0261】
(データ変換装置の機能的構成)
つぎに、データ変換装置101の機能的構成について説明する。図22は、実施の形態9かかるデータ変換装置101の構成を機能的に示す機能ブロック図である。図22において、データ変換装置101は、処理検知部501と、変換指示部502と、先行変換部503と、変換指示検知部505と、出力部506のほか、稼働負荷監視部2201とを含む構成である。
【0262】
稼働負荷監視部2201は、装置全体の稼働負荷を監視する。具体的には、所定の稼働負荷状態になったか否かを判断し、所定の稼働負荷状態になった場合に、所定の信号を出力する。
【0263】
このとき、先行変換部503は、処理検知部501による処理の検知および稼働負荷監視部2201による稼働負荷の監視状況に基づいて原稿情報を送信データに変更する。
【0264】
なお、稼働負荷監視部2201は、ROM302、RAM303またはハードディスク(HD)305、フロッピーディスク(FD)307等の記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU203等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するようにしてもよい。
【0265】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態9にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の内容について説明する。図23および図24は、実施の形態9にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0266】
実施の形態9にあっては、文書ファイルを開いた後にプリントが開始可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、たとえば作成中の文書のような内容変更が生じる原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態9において、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタQ、プリンタR)でインストールされており、実施の形態1と同様に、プリンタQにはプリンタドライバQが、プリンタRにはプリンタドライバRがそれぞれ対応するようになっている。
【0267】
図23のフローチャートにおいて、ファイルがオープンされ(ステップS2301)、ファイルオープン検知部がファイルオープンを検知し、擬似命令発行部へ該オープンを通知する(ステップS2302)。実施に形態9においても、オープンを検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0268】
つぎに、擬似印刷命令発行部は、演算処理部(CPU)の稼働負荷を監視する(ステップS2303)。ここで、稼働負荷監視部2201としての擬似命令発行部は、稼働負荷が所定値以下であるか否かを判断する(ステップS2304)。ここで、上記稼働負荷が所定値以下になった場合(ステップS2304肯定)に、アプリケーションプログラムへ印刷命令を発行する(ステップS2305)。
【0269】
かかる擬似印刷命令発行部は、アプリケーション内で動作するマクロとして実現され、たとえば「プリンタQを選択し、読み込んだ文書をファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、既存文書のオープンと同時に実行可能なマクロとして構成されている。
【0270】
したがって、ファイルオープンを検知したアプリケーションが、オープン直後に当該マクロを実行することにより、演算処理部の負荷検知が開始され、その後ファイル出力としてのプリント命令が発行される。
【0271】
このように、プリンタQを選択したファイル出力としてのプリント命令は、OSへと送信され(ステップS2306)、OSはプリンタに非依存型の中間ファイルを生成し、記憶装置にスプールする(ステップS2307)。つづいて、OSはデスプーラを起動するが、前述のとおり、該デスプーラは、プリンタ非依存型の中間ファイルをそのままプリンタドライバQに送信可能な独自仕様のものであり、ドライバQへの送信をおこなう(ステップS2308)。
【0272】
プリンタドライバQは、送信されたプリンタ非依存型のデータを保持部504へ送信し(ステップS2309)、保持部504は記録媒体にデータを記録する(ステップS2310)。
【0273】
一方ユーザは、文書(ファイル)のオープン(ステップS2401)ののち、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する(ステップS2402)。そして、アプリケーションはOSに対して、プリンタドライバRへの印刷命令発行する(ステップS2403)。
【0274】
このプリント命令はプリンタRを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバRに送信される(ステップS2404)。つぎに、プリンタドライバRは、プリンタ用データの生成に先立ち、上記保持部を検索し、表示文書に対応した所定のプリンタ非依存型のデータがすでに生成されていないかを判断する(ステップS2405)。
【0275】
ステップS2405において、データがすでに生成されている場合(ステップS2405肯定)には、当該非依存型のファイルを読み込んで、「所定」の非依存型のデータに基づき、プリンタが解釈可能なプリンタ用データを生成(変換)し(ステップS2406)、該プリンタ用データをプリンタに対して送信する(ステップS2407)。
【0276】
一方、文書を開いてからユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定の非依存型のデータがまだ生成されていない場合(ステップS2405否定)には、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する(ステップS2408)。その後、プリンタは、プリント処理をおこなう(ステップS2409)。
【0277】
以上説明したよう実施の形態9によれば、稼働負荷監視部2201が、装置全体の稼働負荷を監視し、先行変換部503が、処理検知部501による処理の検知および稼働負荷監視部2201による稼働負荷の監視状況に基づいて原稿情報を送信データに変換するので、低負荷時に、すなわち低い優先度で変換処理ができ、ユーザの使用感を損ねることなく、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能である。
【0278】
〔実施の形態10〕
さて、上述した実施の形態1〜9では、データ変換装置においてデータを保持するような構成としたが、以下に説明する実施の形態10のように、出力装置(プリンタ)においてデータを保持するようにしてもよい。
【0279】
この実施の形態10にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成については、図1〜4に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0280】
(データ変換装置、出力装置の機能的構成)
つぎに、データ変換装置101および出力装置103の機能的構成について説明する。図25は、実施の形態9かかるデータ変換装置101および出力装置103の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【0281】
図25において、データ変換装置101は、処理検知部501と、変換指示部502と、先行変換部503と、保持部504と、変換指示検知部505と、出力部506とを含む構成である。また、出力装置103は、保持部2501を備えるものである。
【0282】
保持部2501の構成およびその機能は、図5に示した実施の形態1のデータ変換装置101が備える保持部504と同様である。したがって、詳細な説明については省略する。
【0283】
なお、保持部2501は、ROM402、RAM403またはハードディスク(HD)405、フロッピーディスク(FD)407等の記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU403等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するようにしてもよい。
【0284】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態10にかかる情報処理装置のデータ変換処理の内容について説明する。図26および図27は、実施の形態10にかかる情報処理装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0285】
実施の形態10にあっては、文書ファイルを開いた後にプリントが開始可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、たとえば作成中の文書のような内容変更が生じる原稿をプリントする場合を想定する。実施の形態10において、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタS、プリンタT)でインストールされており、実施の形態1と同様に、プリンタSにはプリンタドライバSが、プリンタTにはプリンタドライバTがそれぞれ対応するようになっている。
【0286】
図26のフローチャートにおいて、ファイルがオープンされ(ステップS2601)、ファイルオープン検知部がファイルオープンを検知し、擬似命令発行部へ該オープンを通知する(ステップS2602)。実施に形態10においても、オープンを検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0287】
つぎに、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションへプリント命令を発行する(ステップS2603)。アプリケーション内で動作するマクロとして実現され、たとえば「プリンタSを選択し、読み込んだ文書をファイル出力としてプリントアウトする」という定型動作を実行し、既存文書のオープンと同時に実行可能なマクロとして構成されている。
【0288】
このように、プリンタSを選択したファイル出力としてのプリント命令は、OSへと送信され(ステップS2604)、OSはプリンタSへ印刷命令を発行する(ステップS2605)。
【0289】
つぎに、プリンタドライバSは、文書情報をプリンタ用データに変換し、そのデータを一旦、保持部504へ送信し、保持部504で一時的に保持する(ステップS2606)。その後、出力部506が、保持部に一時的に保持されたデータを出力装置103へ送信する(ステップS2607)。
【0290】
その後、出力装置103の保持部2501は記録媒体にデータを記録する(ステップS2608)。
【0291】
一方ユーザは、文書(ファイル)のオープン(ステップS2701)ののち、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する(ステップS2702)。そして、アプリケーションはOSに対して、プリンタドライバTへの印刷命令発行する(ステップS2703)。
【0292】
このプリント命令はプリンタTを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバTに送信される(ステップS7304)。つぎに、プリンタドライバTは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、表示文書に対応した所定のプリンタ用データがすでに生成されていないかを判断する(ステップS2705)。
【0293】
ステップS2705において、データがすでに生成されている場合(ステップS2705肯定)には、プリンタドライバTは、所定部分を印刷する命令を出力装置(プリンタ)103へ発行する(ステップS2706)。
【0294】
命令の送信を受けた出力装置103は、保持部2501を検索し(ステップS2707)、保持された所定のプリンタ用データに基づいて、プリント処理をおこなう(ステップS2709)。
【0295】
一方、文書を開いてからユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがまだ生成されていない場合(ステップS2705否定)には、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する(ステップS2708)。その後、プリンタは、プリント処理をおこなう(ステップS2709)。
【0296】
以上説明したよう実施の形態10によれば、データ変換装置101が、原稿情報を送信データに変換するよう指示する変換指示部502と、変換指示部502による指示に先行して実行される原稿情報に対する処理を検知する処理検知部501と、処理検知部501による処理の検知に基づいて原稿情報を送信データに変換する先行変換部503と、先行変換部503により変換された送信データを出力装置103へ出力する出力部506と、を備え、出力装置103が、データ変換装置101の出力部506より出力された送信データを保持する保持部2501を備える。
【0297】
したがって、送信データを出力装置103内で保持することができ、データ変換装置101から出力装置103への見かけ上の送信時間を省略することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0298】
〔実施の形態11〕
さて、上述した実施の形態1〜9では、データ変換装置においてデータを保持するような構成としたが、以下に説明する実施の形態11のように、ネットワークに接続された中継装置(プリンタサーバ)においてデータを保持するようにしてもよい。
【0299】
この実施の形態11にかかるデータ変更装置を含む情報処理システムのハードウエア構成、データ変換装置のハードウエア構成、出力装置(プリンタ)のハードウエア構成については、図1〜4に示した実施の形態1の各構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0300】
(データ変換装置、中継装置の機能的構成)
つぎに、データ変換装置101および中継装置201の機能的構成について説明する。図28は、実施の形態11かかるデータ変換装置101および中継装置201の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【0301】
図28において、データ変換装置101は、処理検知部501と、変換指示部502と、先行変換部503と、保持部504と、変換指示検知部505と、出力部506のほか、変換状態検知部2801と、報知部2802と、を含む構成である。また、中継装置201は、保持部2803を備えるものである。
【0302】
変換状態検知部2801は、先行変換部503によるデータ変換の開始および/または終了を検知する。具体的には、データ変換が開始されたか否かを判断し、開始されたと判断した場合に所定の信号を出力する。また、データ変換が終了したか否かを判断し、終了したと判断した場合に開始の際とは別の所定の信号を出力する。
【0303】
報知部2802は、データ変換状態検知部2801により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知する。具体的な報知の方法については後述する。
【0304】
保持部2803の構成およびその機能は、図5に示した実施の形態1のデータ変換装置101が備える保持部504と同様である。したがって、詳細な説明については省略する。
【0305】
なお、変換状態検知部2801、報知部2802は、ROM302、RAM303またはハードディスク(HD)305、フロッピーディスク(FD)307等の記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU203等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するようにしてもよい。
【0306】
また、保持部2803は、後述するROM2902、RAM2903またはハードディスク(HD)2905、フロッピーディスク(FD)2907等の記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがって、CPU2903等が上記命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するようにしてもよい。
【0307】
(中継装置(プリンタサーバ)のハードウエア構成)
つぎに、中継装置(プリンタサーバ)201のハードウエア構成について説明する。図29は、本実施の形態にかかる中継装置(プリンタサーバ)のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0308】
図29に示すデータ変換装置において、2901は、システム全体を制御するCPUを、2902は、ブートプログラム等を記憶したROMを、2903は、CPU2901のワークエリアとして使用されるRAMを、2904は、CPU2901の制御にしたがってHD(ハードディスク)2905に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、2905は、HDD2904の制御で書き込まれたデータを記憶するHDをそれぞれ示している。
【0309】
また、2906は、CPU2901の制御にしたがってFD(フロッピーディスク)2907に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フロッピーディスクドライブ)を、2907は、FDD2906の制御で書き込まれたデータを記憶する着脱自在のFDをそれぞれ示している。
【0310】
また、2908は、プリンタサーバ201の稼働状態、その他の表示画面を表示するディスプレイを示している。
【0311】
また、2909は、通信回線2910を介してネットワークNETに接続され、そのネットワークNETと内部のインタフェースを司るインタフェース(I/F)をそれぞれ示している。このネットワークNETには、データ変換装置101、出力装置103への接続に関するものも含まれる。
【0312】
また、2911、2912は、プリンタサーバへのデータ入力、操作指示をおこなうキーボード、マウスである。
【0313】
(データ変換処理の内容)
つぎに、実施の形態11にかかる情報処理システムのデータ変換処理の内容について説明する。図30および図31は、実施の形態11にかかる情報処理システムのデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【0314】
実施の形態11にあっては、文書ファイルを開いた後にプリントが開始可能なコンピュータ環境(アプリケーション環境)において、たとえば作成中の文書のような内容変更が生じる原稿をプリントする場合を想定する。
【0315】
実施の形態11において、プリンタは1台しか存在しないが、2つの識別名(プリンタU、プリンタV)でインストールされており、実施の形態1と同様に、プリンタUにはプリンタドライバUが、プリンタVにはプリンタドライバVがそれぞれ対応するようになっている。
【0316】
図30のフローチャートにおいて、ファイルがオープンされ(ステップS3001)、ファイルオープン検知部がファイルオープンを検知し、擬似命令発行部へ該オープンを通知する(ステップS3002)。実施に形態11においても、オープンを検知するのはアプリケーションプログラムである。
【0317】
つぎに、擬似印刷命令発行部は、アプリケーションへプリント命令を発行するとともに、変換状態検知部2801としての変換開始明示部へ通知する(ステップS3003)。これは、アプリケーション内で動作するマクロとして実現され、たとえば「プリンタUを選択し、空いている文書をファイル出力としてプリントアウトすると同時に、変換開始明示部に通知する」という定型動作を実行し、既存文書のオープンと同時に実行可能なマクロとして構成されている。
【0318】
つぎに、変換開始明示部は、開始されたことを報知部2802としての表示装置(たとえば、ディスプレイ2908)へ表示をおこなう(ステップS3004)。これにより、ユーザに高速なプリントのための準備中であることを報知する。
【0319】
ここで、図31は、報知の方法の一例を示す説明図である。図31は、パーソナルコンピュータの表示画面3100であり、その画面の所定箇所(たとえば、タスクバー上あるいはタスクトレー上)にプリンタのアイコン3101を表示し、たとえば、黄色信号等を表すよう、黄色のランプを点灯させる。
【0320】
そして、アイコン3101にポインティングデバイス(マウス)2912のポインタを近づけると、図32に示すように、「プリント準備中」というメッセージ3201が表示(ポップアップ)するように構成する。
【0321】
また、プリンタUを選択したファイル出力としてのプリント命令は、OSへと送信され(ステップS3005)、OSはプリンタUへ印刷命令を発行する(ステップS3006)。
【0322】
つぎに、プリンタドライバUは、文書情報をプリンタ用データに変換し、そのデータを出力部506を介して中継装置201の保持部2803へ送信するとともに、変換状態検知部2801として変換終了明示部へ通知する(ステップS3007)。
【0323】
つぎに、変換終了明示部は、終了したことを報知部2802としての表示装置(たとえば、ディスプレイ2908)へ表示をおこなう(ステップS3008)。図31に示すパーソナルコンピュータの表示画面3100の所定箇所(たとえば、タスクバー上あるいはタスクトレー上)にプリンタのアイコン3101を表示し、たとえば、青色信号等を表すよう、青色(あるいは緑色)のランプを点灯させる。
【0324】
そして、アイコン3101にポインティングデバイス(マウス)2912のポインタを近づけると、図33に示すように、「プリント準備完了」というメッセージ3301が表示(ポップアップ)するように構成する。
【0325】
その後、中継装置201の保持部2803は記録媒体にデータを記録する(ステップS3009)。
【0326】
一方ユーザは、文書(ファイル)のオープン(ステップS3401)ののち、ある時間の経過後に、アプリケーションに対して明示のプリント命令を発行する(ステップS3402)。そして、アプリケーションはOSに対して、プリンタドライバVへの印刷命令発行する(ステップS3403)。
【0327】
OSは、プリンタドライバVへ印刷命令を発行する(ステップS3404)。すなわち、このプリント命令はプリンタVを出力先としてなされ、通常の経路でプリンタドライバVに送信される。
【0328】
つぎに、プリンタドライバVは、プリンタ用データの生成に先立ち、保持部504を検索し、表示文書に対応した所定のプリンタ用データがすでに生成されていないかを判断する(ステップS3405)。
【0329】
ステップS3405において、データがすでに生成されている場合(ステップS3405肯定)には、プリンタドライバVは、所定のプリンタ用データをプリンタへ送信する(ステップS3406)。
【0330】
一方、文書を開いてからユーザの明示のプリント命令までの時間が短い等の理由で、所定のプリンタ用データがまだ生成されていない場合(ステップS3405否定)には、プリンタ用データを生成し、プリンタに対して送信する(ステップS3407)。その後、プリンタは、プリント処理をおこなう(ステップS3408)。
【0331】
以上説明したよう実施の形態11によれば、データ変換装置101が、原稿情報を送信データに変換するよう指示する変換指示部502と、変換指示部502による指示に先行して実行される原稿情報に対する処理を検知する処理検知部501と、処理検知部501による処理の検知に基づいて原稿情報を送信データに変換する先行変換部503と、先行変換部503により変換された送信データを中継装置201へ出力する出力部506と、を備え、中継装置201が、データ変換装置101の出力部506により出力された送信データを保持する保持部2803を備える。
【0332】
したがって、送信データを中継装置内で保持することができ、中継時間を見かけ上省略することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能である。
【0333】
また、データ変換状態検知部2801が、先行変換部503によるデータ変換の開始および/または終了を検知し、報知部2802が、データ変換状態検知部2801により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知するので、高速プリントアウトが直ちに実行できるかをユーザに明示し、ユーザの使用感を向上させることができる。
【0334】
なお、変換状態検知部2801および報知部2802は、この発明の他の実施の形態において備えるようにしてもよい。このように、また、実施の形態1〜11の各実施の形態をそれぞれ組み合わせることにより実現可能な機能も含むものである。
【0335】
また、実施の形態1〜11で説明したデータ変換方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータまたはマイコン内蔵のプリンタ、ディジタル複写機等で実行することにより実現される。このプログラムは、RAM、ROM、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を介して、ネットワークを介して配布することができる。
【0336】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、変換指示手段が、前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示し、処理検知手段が、前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知し、先行変換手段が、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換するので、ユーザの明示の印刷命令に先行して、出力装置用の送信データへの変換をすることができ、送信データに含まれる変換前の原稿に関する情報をもちいて、原稿情報の解析等の有用処理をおこなうことができ、これにより、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0337】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、保持手段が、前記先行変換手段により変換された送信データを保持するので、原稿情報の解析等の有用処理を後から実行することができ、また、変換後のデータに対してさらに処理を加えることができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0338】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、変更指示検知手段が、前記変換指示手段による指示を検知し、出力手段が、前記変更指示検知手段による前記指示の検知にしたがって、前記保持手段により保持された送信データを前記出力装置へ出力するので、プリンタ用データへの変換処理を必要とせず、当該処理にかかる時間を省略することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0339】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の読み込みの開始指示に関する処理であるので、原稿情報の読み込みの開始指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0340】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の読み込みに関する処理であるので、原稿情報の読み込みをきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0341】
また、請求項6に記載の発明のよれば、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷条件設定画面の表示指示に関する処理であるので、原稿情報の印刷条件設定画面の表示指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0342】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷条件設定の変更指示に関する処理であるので、原稿情報の印刷条件設定の変更指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0343】
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報のプレビュー画面の表示指示に関する処理であるので、原稿情報のプレビュー画面の表示指示をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0344】
また、請求項9に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報のプレビュー画面の表示に関する処理であるので、原稿情報のプレビュー画面の表示をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0345】
また、請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷メニューの選択に関する処理であるので、原稿情報の印刷メニューの選択をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0346】
また、請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明において、前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の内容の変更に関する処理であるので、原稿情報の内容の変更をきっかけとしてデータの変換を実行することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0347】
また、請求項12に記載の発明によれば、請求項1〜11に記載の発明において、前記送信データの形式がページ記述言語によるものであるので、さらに、共通のPDLを解釈可能な複数のプリンタが使用可能な環境において、ユーザによる出力選択の自由度を高めることが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0348】
また、請求項13に記載の発明によれば、請求項1〜11に記載の発明において、前記送信データの形式が前記出力装置に対して非依存型の形式であるので、さらに、PDL等の異なる複数のプリンタが使用可能な環境において、プリンタ用データの再処理に関する自由度を高めることが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0349】
また、請求項14に記載の発明によれば、請求項13に記載の発明において、前記保持手段が、前記先行変換手段により変換された非依存型の形式の送信データを保持し、前記変更指示検知手段が、前記変換指示手段による指示を検知し、前記出力手段が、前記変更指示検知手段により検知した指示にしたがって、前記保持手段により保持された非依存型の形式の送信データを前記出力装置へ出力するので、非依存型の形式のプリンタ用データへの変換処理を必要とせず、当該処理にかかる時間を省略することができるとともに、PDL等の異なる複数のプリンタが使用可能な環境において、プリンタ用データの再処理に関する自由度を高めることができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0350】
また、請求項15に記載の発明によれば、請求項1〜14に記載の発明において、前記先行変換手段が、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、最初の1ページのみを前記送信データに変換するので、複数ページをプリントする場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0351】
また、請求項16によれば、請求項1〜15に記載の発明において、前記先行変換手段が、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて、前記原稿情報のうちフォーカスのある原稿情報のみを前記送信データに変換するので、複数の文書ファイルが読み込まれている場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0352】
また、請求項17に記載の発明によれば、請求項1〜16に記載の発明において、稼働負荷監視手段が、装置全体の稼働負荷を監視し、前記先行変換手段が、前記処理検知手段による前記処理の検知および前記稼働負荷監視手段による稼働負荷の監視状況に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換するので、操作者(ユーザ)の使用感を損ねることなく、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0353】
また、請求項18に記載の発明によれば、請求項1〜17に記載の発明において、データ変換状態検地手段が、前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知し、報知手段が、前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知するので、高速プリントアウトが直ちに実行できるかをユーザに明示し、ユーザの使用感を向上させることができ、操作者(ユーザ)がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能なデータ変換装置が得られるという効果を奏する。
【0354】
また、請求項19に記載の発明によれば、前記データ変換装置が、前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示する変換指示手段と、前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知手段と、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換手段と、前記先行変換手段により変換された送信データを前記出力装置へ出力する出力手段と、を備え、前記出力装置が、前記データ変換装置の前記出力手段により出力された送信データを保持する保持手段を備えるので、送信データを出力装置内で保持することができ、データ変換装置から出力装置への見かけ上の送信時間を省略することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能な情報処理装置が得られるという効果を奏する。
【0355】
また、請求項20に記載の発明によれば、請求項19に記載の発明において、データ変更状態検地手段が、前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知し、報知手段が、前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知するので、高速プリントアウトが直ちに実行できるかをユーザに明示し、ユーザの使用感を向上させることができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能な情報処理装置が得られるという効果を奏する。
【0356】
また、請求項21に記載の発明によれば、前記データ変換装置が、前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示する変換指示手段と、前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知手段と、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換手段と、前記先行変換手段により変換された送信データを前記中継装置へ出力する出力手段と、を備え、前記中継装置が、前記データ変換装置の出力手段により出力された送信データを保持する保持手段を備えるので、送信データを中継装置内で保持することができ、中継時間を見かけ上省略することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能な情報処理システムが得られるという効果を奏する。
【0357】
また、請求項22に記載の発明によれば、請求項21に記載の発明において、データ変換状態検知手段が、前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知し、報知手段が、前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知するので、高速プリントアウトが直ちに実行できるかをユーザに明示し、ユーザの使用感を向上させることができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能な情報処理システムが得られるという効果を奏する。
【0358】
また、請求項23に記載の発明によれば、処理検知工程が、前記原稿情報を前記送信データに変換する変換指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知し、先行変換工程が、前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換するので、ユーザの明示の印刷命令に先行して、出力装置用のプリンタ用データへの変換生成をすることができ、プリンタ用データに含まれる変換前の原稿に関する情報をもちいて、原稿情報の解析等の有用処理をおこなうことができる。
【0359】
これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換方法が得られるという効果を奏する。
【0360】
また、請求項24に記載の発明によれば、請求項23に記載の発明において、変換指示検知工程が、前記原稿情報を前記送信データに変換する変換指示を検知し、出力工程が、前記変更指示検知工程による前記指示の検知にしたがって、前記先行変換工程により変換された送信データを前記出力装置へ出力するので、プリンタ用データへの変換処理を必要とせず、当該処理にかかる時間を省略することができ、これにより、操作者がおこなった印刷命令から印刷終了までの時間を短縮することが可能なデータ変換方法が得られるという効果を奏する。
【0361】
また、請求項25に記載の発明によれば、請求項23または24に記載の発明において、前記先行変換工程が、前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、最初の1ページのみを前記送信データに変換するので、複数ページをプリントする場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能なデータ変換方法が得られるという効果を奏する。
【0362】
また、請求項26に記載の発明によれば、請求項23〜25に記載の発明において、前記先行変換工程が、前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、フォーカスのある原稿情報のみを前記送信データに変換するので、複数の文書ファイルが読み込まれている場合に、最小限のプリント用データを生成・保持することで、ユーザがおこなった印刷命令から印刷終了までの時間の短縮を図ることが可能なデータ変換方法が得られるという効果を奏する。
【0363】
また、請求項27に記載の発明によれば、請求項23〜26に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項23〜26の動作をコンピュータによって実現することが可能な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるデータ変換装置を含む情報処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態にかかるデータ変換装置を含む情報処理システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかるデータ変換装置のハードウエア構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態にかかる情報処理装置または情報処理システムの出力装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態にかかるデータ変換装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図6】実施の形態1にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態1にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態2にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態3にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態3にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態4にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態4にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態5にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態5にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態6にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】実施の形態6にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】実施の形態7にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】実施の形態7にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】実施の形態8にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態8にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】実施の形態9にかかるデータ変換装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図23】実施の形態9にかかるデータ変換装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】実施の形態9にかかるデータ変換装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】実施の形態10にかかるデータ変換装置および出力装置を含む情報処理装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図26】実施の形態10にかかるデータ変換装置および出力装置を含む情報処理装置のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図27】実施の形態10にかかるデータ変換装置および出力装置を含む情報処理装置の別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】実施の形態11にかかるデータ変換装置、出力装置および中継装置を含む情報処理システムの構成を機能的に示すブロック図である。
【図29】実施の形態11にかかる中継装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図30】実施の形態11にかかるデータ変換装置、出力装置および中継装置を含む情報処理システムのデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図31】実施の形態11にかかるデータ変換装置における報知の一例を示す説明図である。
【図32】実施の形態11にかかるデータ変換装置、出力装置および中継装置を含む情報処理システムにおける報知の別の一例を示す説明図である。
【図33】実施の形態11にかかるデータ変換装置、出力装置および中継装置を含む情報処理システムにおける報知の別の一例を示す説明図である。
【図34】実施の形態11にかかるデータ変換装置、出力装置および中継装置を含む情報処理システムの別のデータ変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図35】従来技術にかかる情報処理装置の印刷処理の手順を示すフローチャートである。
【図36】従来技術にかかる情報処理装置の印刷処理の別の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 データ変換装置
102 表示装置(モニタ)
111,131 演算処理部
112,132 記憶部
113 送信部
133 受信部
200 ネットワーク
201 プリンタサーバ
202 ローカルコンピュータ
203 ネットワークプリンタ
211 記憶部
301,401,2901 CPU
302,402,2902 ROM
303,403,2903 RAM
304,404,2904 HDD
305,405,2905 HD
306,406,2906 FDD
307,407,2907 FD
308,408,2908 ディスプレイ
309,409,2909 I/F
310,410,2910 通信回線
311,2911 キーボード
312,2912 マウス
313,413,2913 バス
411 タッチパネル
412 テンキー
501 処理検知部
502 変換指示部
503 先行変換部
504,2501,2803 保持部
505 変換指示検知部
506 出力部
2201 稼働負荷監視部
2801 変換状態検知部
2802 報知部
3100 表示画面
3101 アイコン
3201,3301 メッセージ

Claims (27)

  1. 出力装置に接続され、原稿情報を前記出力装置用の送信データに変換し、変換した送信データを送信するデータ変換装置において、
    前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示する変換指示手段と、
    前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知手段と、
    前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ変換装置。
  2. さらに、前記先行変換手段により変換された送信データを保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ変換装置。
  3. さらに、前記変換指示手段による指示を検知する変更指示検知手段と、
    前記変更指示検知手段による前記指示の検知にしたがって、前記保持手段により保持された送信データを前記出力装置へ出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のデータ変換装置。
  4. 前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の読み込みの開始指示に関する処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  5. 前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の読み込みに関する処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  6. 前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷条件設定画面の表示指示に関する処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  7. 前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷条件設定の変更指示に関する処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  8. 前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報のプレビュー画面の表示指示に関する処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  9. 前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報のプレビュー画面の表示に関する処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  10. 前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の印刷メニューの選択に関する処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  11. 前記処理検知手段により検知される処理が、前記原稿情報の内容の変更に関する処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  12. 前記送信データの形式がページ記述言語によるものであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  13. 前記送信データの形式が前記出力装置に対して非依存型の形式であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  14. 前記保持手段が、前記先行変換手段により変換された非依存型の形式の送信データを保持し、
    前記変更指示検知手段が、前記変換指示手段による指示を検知し、
    前記出力手段が、前記変更指示検知手段により検知した指示にしたがって、前記保持手段により保持された非依存型の形式の送信データを前記出力装置へ出力することを特徴とする請求項13に記載のデータ変換装置。
  15. 前記先行変換手段は、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、最初の1ページのみを前記送信データに変換することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  16. 前記先行変換手段は、前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて、前記原稿情報のうちフォーカスのある原稿情報のみを前記送信データに変換することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  17. さらに、装置全体の稼働負荷を監視する稼働負荷監視手段とを備え、
    前記先行変換手段は、前記処理検知手段による前記処理の検知および前記稼働負荷監視手段による稼働負荷の監視状況に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  18. 前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知するデータ変換状態検知手段と、
    前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一つに記載のデータ変換装置。
  19. 出力装置と、前記出力装置に接続され、原稿情報を前記出力装置用の送信データに変換し、変換した送信データを送信するデータ変換装置と、を備えた情報処理装置において、
    前記データ変換装置が、
    前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示する変換指示手段と、
    前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知手段と、
    前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換手段と、
    前記先行変換手段により変換された送信データを前記出力装置へ出力する出力手段と、
    を備え、
    前記出力装置が、前記データ変換装置の前記出力手段により出力された送信データを保持する保持手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  20. 前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知するデータ変換状態検知手段と、
    前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  21. 出力装置と、原稿情報を前記出力装置用の送信データに変換し、変換した送信用データを送信するデータ変換装置と、前記送信用データを中継する中継装置と、を備えた情報処理システムにおいて、
    前記データ変換装置が、
    前記原稿情報を前記送信データに変換するよう指示する変換指示手段と、
    前記変換指示手段による指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知手段と、
    前記処理検知手段による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換手段と、
    前記先行変換手段により変換された送信データを前記中継装置へ出力する出力手段と、
    を備え、
    前記中継装置が、前記データ変換装置の出力手段により出力された送信データを保持する保持手段を備えたことを特徴とする情報処理システム。
  22. 前記先行変換手段によるデータ変換の開始および/または終了を検知するデータ変換状態検知手段と、
    前記データ変換状態検知手段により検知したデータ変換の開始および/または終了を操作者に報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項21に記載の情報処理システム。
  23. 原稿情報を出力装置用の送信データに変換し、変換した送信データを送信するデータ変換方法において、
    前記原稿情報を前記送信データに変換する変換指示に先行して実行される前記原稿情報に対する処理を検知する処理検知工程と、
    前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報を前記送信データに変換する先行変換工程と、
    を含んだことを特徴とするデータ変換方法。
  24. さらに、前記原稿情報を前記送信データに変換する変換指示を検知する変更指示検知工程と、
    前記変更指示検知工程による前記指示の検知にしたがって、前記先行変換工程により変換された送信データを前記出力装置へ出力する出力工程と、
    を含んだことを特徴とする請求項23に記載のデータ変換方法。
  25. 前記先行変換工程は、前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、最初の1ページのみを前記送信データに変換することを特徴とする請求項23または24に記載のデータ変換方法。
  26. 前記先行変換工程は、前記処理検知工程による前記処理の検知に基づいて前記原稿情報のうち、フォーカスのある原稿情報のみを前記送信データに変換することを特徴とする請求項23〜25のいずれか一つに記載のデータ変換方法。
  27. 前記請求項23〜26のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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