JP3923545B2 - ミシン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は運転モード表示手段を備えたミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ミシンにモータを備え、始動/停止ボタンで運転状態と、停止状態とに設定して使用するミシンが知られている。また、電源投入により点灯して、ミシンの運転時にその光源をミシンの駆動部材が遮蔽と透過を繰り返すことで点滅状態を作り出して、ミシンの運転状態特に運転速度を報知するという提案が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年複数の模様、特に刺繍模様などの針数の多い模様をプログラムに従って縫い目を形成するミシンが提案されている。これらのミシンでは、始動/停止キーによる始動後はミシンがプログラムに従って動作するため、一時的に停止する場合または、刺繍色糸としての上糸を交換するために、模様形成中においても、プログラムに従って停止する。
従来、このような停止と始動指令待機中の停止との判別ができないため、一時停止中に操作者が誤って針にまたは針の近くに手指などを接触させるという危険状態があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明では、複数の模様から所望の模様を選択して縫い模様を形成可能にしているミシンにおいて、ミシンを駆動するためのミシンモータと、そのミシンモータを駆動する駆動回路と、ミシンを運転状態と停止状態とに制御するための始動/停止指令手段と、複数の運転状態のうちどの運転状態かを判別する運転モード判別手段と、該運転モード判別手段の判別結果に応答して運転状態を表示するための表示情報を記憶する運転情報記憶手段と、運転情報を表示する運転モード表示手段とを設け、該運転モード表示手段を前記始動/停止指令手段に、またはその近傍に備えたミシンであって、前記運転情報記憶手段に記憶の表示情報は、少なくとも電源ON時の待機中を示す表示色1、ミシンの運転中を示す表示色2、正常運転中でかつプログラムに従った一時停止中を示す表示色3の情報を備えていることを特徴とするミシンとすることで課題を解決した。また、複数の模様から所望の模様を選択して縫い模様を形成可能にしているミシンにおいて、ミシンを駆動するためのミシンモータと、そのミシンモータを駆動する駆動回路と、ミシンを運転状態と停止状態とに制御するための始動/停止指令手段と、複数の運転状態のうちどの運転状態かを判別する運転モード判別手段と、該運転モード判別手段の判別結果に応答して運転状態を表示するための表示情報を記憶する運転情報記憶手段と、運転情報を表示する運転モード表示手段とを設け、該運転モード表示手段を前記始動/停止指令手段に、またはその近傍に備えたミシンであって、前記運転情報記憶手段に記憶の表示情報は、電源ON時の待機中を示す表示色1、ミシンの運転中を示す表示色2、正常運転中でかつプログラムに従った一時停止中を示す表示色3、縫い終了を示す表示色4、異常発生時の異常停止を示す表示色5の情報の情報を備えていることを特徴とするミシンとすることで課題を解決した。また、前記運転モード表示手段が色の異なったLEDであって、操作部が透明部材である始動/停止指令手段と一体であることを特徴とする請求項1または2に記載のミシンとすることで課題を解決した。
【0005】
【作用】
電源投入により、操作待機中であることの第1の表示と、運転中であることの第2の表示と運転中の一時停止であることの第3の表示とを区別して表示する。またLEDの色で区別表示する。異常発生時はこれらと別の表示で報知するようにした。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明のミシンの外観図であり、ミシン機枠1に液晶表示手段としての液晶表示板2とその上に配置される透明タッチパネル3とからなる、操作パネル4が装着されている。
20は始動/停止指令手段であり、操作によりミシンを運転状態と停止状態に設定する。該始動/停止指令手段の構成の詳細について、図2を参照して説明する。
【0007】
21はミシン機枠に固着され、各種配線がプリントされたプリント板でありスタート/ストップスイッチ(以下S/Sスイッチという)22が固着されている。
該S/Sスイッチ22には操作によりON信号とOFF信号を発生するスイッチ機能を備えており、さらに複数色の発光が可能なように複数のLED23が装着されている。
また、S/Sスイッチ22の操作部は光透過性の樹脂で構成されているため、LED23の点灯状態を視認可能に構成されている。
【0008】
次に本発明のミシンの制御ブロックについて図3を参照して説明する。図中5はROMであって、透明タッチパネル3の読み取りに関する制御プログラム記憶手段5a、液晶表示手段と透明タッチパネルとの切り替え表示に関する記憶手段5b、模様データなどの縫い模様情報記憶手段5c、液晶表示手段に対する表示用データ記憶手段5dから構成されており、中央演算装置12に接続されている。
【0009】
6はRAMであって、選択された模様を記憶するための、選択模様記憶手段6a、選択して組み合わせた模様群の情報を記憶するための作成模様記憶手段6bとで構成され、中央演算装置12に接続されている。
【0010】
7、8はX,Y方向のステッピングモータであって、ステッピングモータ駆動回路9を介して中央演算装置12に接続されている。10はミシンモータであって、モータ駆動回路11を介して中央演算装置12に接続されている。
【0011】
13はS/SスイッチのLED色情報記憶手段であって、前述の運転情報記憶手段の位置実施例である。そして電源ON時の待機中を示す表示色1、ミシンの運転中を示す表示色2、運転中でかつ一時停止中を示す表示色3、縫い終了を示す表示色4、異常発生時の異常停止を示す表示色5の情報を記憶して中央演算装置12に接続されている。
【0012】
14は運転モード判別手段であって、ミシンの作動状態を各種制御信号、およびモータの駆動状態信号、他の異常検出手段からの異常信号により、判別するために設けられ、中央演算装置12に接続されている。
【0013】
次に本発明のミシンの動作について、図4の制御説明図を参照して説明する。ステップ1(以下STPと略称する)でミシンの電源スイッチ(図示せず)が投入される。電源投入されると、STP2で運転モード判別手段が始動待機中と判別してLED情報記憶手段13から待機中を示す表示色1の色情報を読み出して、S/Sスイッチ22の該当LED23を点灯して表示する。
【0014】
STP3で操作パネル4が操作されて、模様選択が行なわれ、STP4でS/Sスイッチが操作されるとモータ駆動回路11の指令によりミシンモータ10が始動して運転状態に移行する。
これにより、STP5で運転モード判別手段14が駆動回路11の指令信号により、運転中と判別して、STP6でLED情報記憶手段13から運転中を示す表示色2の色情報を読み出して、S/Sスイッチ22の該当LED23を点灯して表示する。
【0015】
STP7でミシンがなんらかの要因で停止すると、STP8で運転中の一時停止か否かを判別する。
運転モード判別手段14が縫いデータによる一時停止中と判別すると、STP9でLED情報記憶手段13から運転中の一時停止を示す表示色3の色情報を読み出して、S/Sスイッチ22の該当LED23を点灯して表示する。
そしてSTP10で一時停止が解除されると、再度STP6にリターンして、運転中であることを示す表示色2に該当するLED23を点灯する。
【0016】
STP8で一時停止でないと判別すると、STP11で異常停止か否かを判別する。
運転モード判別手段14が他の異常警報信号を受けているか否かにより判別する。異常停止と判別すると、STP12でLED情報記憶手段13から異常停止を示す表示色5の色情報を読み出して、S/Sスイッチ22の該当LED23を点灯して表示する。
なお、異常の種類によりLEDの色を変えることも有効である。また、色変えだけでなく点滅表示により、報知することも有効である。
そしてSTP13で異常状態が解消すると、STP2にリターンして始動待機中となり、表示色1に該当するLED23を点灯する。
【0017】
STP11で異常停止でないと判別すると、STP14で縫い終了となり、STP15でLED情報記憶手段13から縫い終了を示す表示色4の色情報を読み出して、S/Sスイッチ22の該当LED23を点灯して表示する。
そしてSTP16で一定時間内にS/Sキーが操作されて終了されたか否かを判別し、終了でない場合は、STP2にリターンして待機中を示す表示色1を読み出してS/Sスイッチ22の該当LED23を点灯して表示する。
なお、縫い終了時には再度なんらかの操作を検出するまで、終了を表わす表示色4を表示し続けるものであっても良い。
なお本実施例では、運転中の表示と運転中の一時停止とを色変えするものを示したが、運転中の一時停止の場合には、運転中と同色で点滅表示して表示するようにしても良い。
また本実施例の表示とその詳細を液晶表示手段に表示するように連携することも有効である。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成及び作用のものであり、
運転状態によりLEDの表示が変わるように構成したから、停止中であっても、その内容が簡単に把握することができる。これにより、運転中の一時停止中に針やその近傍に手指を触れる危険を防止することができる。
また、針に近接する位置に配置される始動/停止操作手段に一体的に、または近接して表示するようにしたから、運転中など針と同一視界に捕らえて監視することができる。
また、刺繍模様は一般に多くの針数のものが多いが、縫い終了時には再度なんらかの操作を検出するまで、終了を表わす表示色4を表示し続けるものでは、操作後縫いが終了したことを離れた位置からも確認できるので、縫い終了までの間、始動操作後ミシンから離れても終了が確認できる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のミシンの外観図
【図2】 本発明の始動/停止指令手段の説明図
【図3】 本発明の制御ブロック図制御説明図
【図4】 本発明の制御説明図
【符号の説明】
10. ミシンモータ
11. モータ駆動回路
20. 始動/停止指令手段
14. 運転モード判別手段
13. 運転情報記憶手段
23. 運転モード表示手段(LED)
Claims (3)
- 複数の模様から所望の模様を選択して縫い模様を形成可能にしているミシンにおいて、ミシンを駆動するためのミシンモータと、そのミシンモータを駆動する駆動回路と、ミシンを運転状態と停止状態とに制御するための始動/停止指令手段と、複数の運転状態のうちどの運転状態かを判別する運転モード判別手段と、該運転モード判別手段の判別結果に応答して運転状態を表示するための表示情報を記憶する運転情報記憶手段と、運転情報を表示する運転モード表示手段とを設け、該運転モード表示手段を前記始動/停止指令手段に、またはその近傍に備えたミシンであって、前記運転情報記憶手段に記憶の表示情報は、少なくとも電源ON時の待機中を示す表示色1、ミシンの運転中を示す表示色2、正常運転中でかつプログラムに従った一時停止中を示す表示色3の情報を備えていることを特徴とするミシン。
- 複数の模様から所望の模様を選択して縫い模様を形成可能にしているミシンにおいて、ミシンを駆動するためのミシンモータと、そのミシンモータを駆動する駆動回路と、ミシンを運転状態と停止状態とに制御するための始動/停止指令手段と、複数の運転状態のうちどの運転状態かを判別する運転モード判別手段と、該運転モード判別手段の判別結果に応答して運転状態を表示するための表示情報を記憶する運転情報記憶手段と、運転情報を表示する運転モード表示手段とを設け、該運転モード表示手段を前記始動/停止指令手段に、またはその近傍に備えたミシンであって、前記運転情報記憶手段に記憶の表示情報は、電源ON時の待機中を示す表示色1、ミシンの運転中を示す表示色2、正常運転中でかつプログラムに従った一時停止中を示す表示色3、縫い終了を示す表示色4、異常発生時の異常停止を示す表示色5の情報の情報を備えていることを特徴とするミシン。
- 前記運転モード表示手段が色の異なったLEDであって、操作部が透明部材である始動/停止指令手段と一体であることを特徴とする請求項1または2に記載のミシン。
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