JP3923468B2 - 走査型計測装置の較正のための方法と装置 - Google Patents

走査型計測装置の較正のための方法と装置 Download PDF

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Description

本発明は、走査型ビーム顕微鏡の分野に関するものであり、特に、走査型ビームシステムの較正のための方法と装置に関する。
電子ビームおよび集束イオン・ビーム(FIB)システムなどの荷電粒子ビーム・システムを含む、走査型ビーム顕微鏡システムは、微視的スケールでの材料の特徴付けまたは処理に広く使用されている。たとえば、集束イオン・ビーム・システムは、非常に高精度なイメージ処理、エッチング、圧延、蒸着、および分析を行えるため、製造作業で使用される。たとえば、FIBシステムのイオン・カラムは、ガリウム液体金属イオン源(LMIS)を使用しており、5〜7ナノメートルの横方向画像分解能を実現できる。
通常、走査ビーム・システムのビームにより、ターゲット試料の表面をラスター・パターンで走査する。このラスター・パターンは、ターゲットの表面のイメージを生成するために使用される。走査ビームがターゲットに当たると、粒子または光子がビーム衝突部位のすぐ近くから放出される。これらの放出の一部は、放出の強度を示す出力信号を発する適当な検出器または捕集器を使用して測定または捕集される。その後、この出力信号は処理され、従来のビデオ・モニタに表示される観測可能なイメージが出力される。
走査型ビーム・システムの代表的な用途として、集積回路(IC)の分析および処理がある。本出願では、集束イオン・ビームを使用して、回路のイメージを生成する。続いてこのイメージを、回路レイアウト情報とともに使用して、イオン・ビームを回路の表面上に誘導し注目する特定の要素または特徴を決定する。注目する局所領域をビームで走査すると、ビーム電流を増大して回路ダイスに切り込み、層内に埋め込まれている回路特徴を露出できる。次にFIBシステムは、導電トレースを切断して電気的接続を断つか、または導電性材料を蒸着して新しい電気的接続を形成することにより露出した回路を変更することができる。このエッチングまたは蒸着は、ビーム・イオンの試料との物理的または化学的反応により生じ、その発生速度は、ビームの成分イオン、エッチング・エンハンスまたは蒸着前駆体ガスの存在およびその種類、およびビーム電流により大幅に異なる。
また、試料の正確な特徴付けおよび処理を行ううえで重要なのは、ビーム滞留時間である。ビーム滞留時間は、ビームが試料の特定の場所に留まる時間の長さである。走査型ビーム・システムでは、ビームは通常デジタル電子回路により制御され、点から点へ1ステップずつ試料上を走査し、各点に所定の時間だけ留まる。ビームが滞留するサンプル点の間の距離をピクセル間隔またはピッチと呼ぶ。表面のイメージ処理を行うときに、与えられたビーム電流について滞留時間が短すぎると、放出の捕集が不十分になり滞留点での表面の特徴付けを正確に行えない。このような事態になった場合、信号対雑音比が低いため、表示されるイメージは「雑音の多い」ように見える。
集束イオン・ビームは、比較的低いエネルギー状態にあっても、常に、試料表面に対し何らかの破壊的エッチングを引き起こす。電子ビームであっても、たとえば、真空槽内の残留炭化水素がサンプル表面を汚すことになる電子ビーム誘起化学反応により試料が変化することがある。荷電粒子ビームは、必ず、試料表面に変化を引き起こすため、滞留時間が長いと表面が変化し、それにより、表面特徴付けの精度が低下する。したがって、走査時の各点におけるビーム強度および滞留時間を慎重に制御する必要がある。
さらに、ビジュアルな分析または自動分析を行うために、ビームを正確に集束させ収差を補正して、試料表面の有用なイメージを出力するようにしなければならない。ビームを集束させる従来の方法では、エッチングされる領域または蒸着材料の領域からなる較正試料を用意し、ビームの焦点となる正しく定義された形状のターゲットを形成する。ビームを適切に集束させた場合、ターゲット形状が周囲の試料表面に対して高コントラストで画像表示装置に映る。正確な焦点が結ばれたら、較正試料を取り除き、分析または処理される試料を焦点の平面内に置く。
しかし残念なことに、鮮明な焦点と正確な較正を達成するのに適している較正試料の精細なイメージを得るために、ターゲットの密集間隔の多数のサンプルを取る必要がある。ピクセル間隔がビーム・スポット・サイズ−通常は、ビームが最大値の1/10まで低下するビーム直径として定義される−未満の場合、試料劣化の問題は、その結果生じる各サンプル点での高イオン照射量によりさらに悪化する。このような劣化は十分に高い速度で進み、ビーム較正に干渉する。逆に、ビーム電流または滞留時間を下げてこのような事態を回避しようとすると、信号対雑音比が減少し、その結果、較正試料のイメージの質が落ち、鮮明な焦点と正確なビーム較正を達成するのに適しないものとなる。さらに、従来の走査方法を使用すると、小さな誤差を取り除く精細較正を行うのが困難になる。
そのため、従来技術のこれらの制限および他の制限を克服した正確な走査型ビーム・システム較正を実現する方法とシステムが必要になる。
米国特許第5,851,413号明細書
本発明は、従来技術の制限を克服する走査型ビーム・システムの正確な較正を実現する。本発明の方法では、ターゲットを並べた配列からなる較正試料を、ターゲット間の間隔よりも大きいサンプル間隔でサンプリングし、イメージをそれらのサンプルから再構成する。
本発明では、密集間隔のサンプリングで較正試料の実質的劣化を引き起こすことなく、非常に鋭いビーム焦点と高精度の較正を行うことができる。信号対雑音比が改善されるため、走査速度を遅くすることで高コントラストのイメージが得られる。再構成されたイメージは較正試料上に比較的広い間隔で分散している点により構成されているため、ビームの収差および位置決め誤差は拡大され、従来技術の構成手法を採用したときよりも補正しやすい。
本発明のエイリアシング・イメージ走査手法を応用することにより、ビームの走査軸に関する回転ずれの効果が拡大され、較正試料の回転ずれの検出および補正が容易に行える。また、システムによって生成されるイメージのx−y軸の間に非直交関係を生じさせる条件もまた拡大され、したがって、より容易に検出、補正が可能である。さらに、ビーム非点収差補正効果も拡大されるため、検出および補正が容易に行える。本発明は、適切な焦点および他の補正が得られる場合に非常に明確であるため、自動焦点合わせおよび他の自動ビーム調整で使用するのに特に適している。
上記の説明では、以下の本発明の詳細な説明をわかりやすくするために、本発明の特徴および技術上の利点の概略をかなり広範にわたって述べた。本発明の他の特徴および利点についても以下で説明する。当業者であれば、本明細書で開示している概念および特定の実施形態は、本発明の多くの有用な目的を達成するために他の構造を修正または設計する際の基礎として容易に利用できることを理解するであろう。また、当業者であれば、そのような等価な構造は、付属の請求項に記載されているように本発明の精神および範囲を逸脱しないことも理解するであろう。
本発明および本発明の利点をより完全に理解できるように、付属の図面と合わせて以下の説明を参照する。
本発明の好ましい実施形態では、較正ターゲットの配列を含む較正試料を提示する。較正試料は、配列内のターゲットの間隔を超えるサンプル間隔でサンプリングされる。これらのサンプルから合成イメージを形成し、表示する。
本発明によれば、較正ターゲットは、等間隔の行と等間隔の列を持つ2次元配列に並べるのが好ましい。走査ビーム・システムのビームは、1ステップずつ走査され、各ターゲットに1つずつ、サンプル点つまりピクセルの矩形グリッドを形成する。1行分のターゲット内のサンプル点の間の水平距離は、その行内のターゲットの水平間隔よりもわずかに大きい。したがって、1行内の各ターゲットから取ったサンプルは、そのターゲット内では、他のターゲット内のサンプル点の水平位置と異なる水平位置にある。同様に、ターゲットの1列内のサンプルの各行の間の垂直距離は、その列内のターゲットの垂直間隔よりもわずかに大きい。したがって、1列内の各ターゲットから取ったサンプルは、そのターゲット内では、他のターゲット内のサンプル点の垂直位置と異なる垂直位置にある。各ターゲットから取ったサンプルを集めて、ビームの較正を行うために使用されるターゲットの形状のイメージを形成する。
ターゲット・サンプルの再構成されたイメージを得るために、各行にわたって連続的に、またはそれとは別に、各列を下へ連続的にビームを走査することができる。形状のイメージをサンプルから形成できるように各サンプル点およびターゲット位置の相対的位置を定義している限り、他のサンプリング・パターンおよびターゲット・パターンを使用できる。再構成されたイメージ形状の形成は、ターゲットの配列を繰り返しサンプリングし、試料の完全走査毎に得られるサンプル点を表示することにより連続して実行することができる。このため、オペレータは、自分が行った調整結果を目で見て監視しながらシステムを較正することができる。本発明の方法による較正試料の完全走査時に抽出したサンプルは間隔を広く取ってある−ビーム・スポット・サイズよりもかなり大きい−ので、サンプル上の任意の点への累積的粒子照射量が大幅に減り、その結果試料表面の損傷も低減する。さらに、適当な処理を行うことにより、各ターゲット内の各サンプルの位置は、較正試料の異なる完全走査毎の位置と異なる場合があり、ターゲット内の同じ点は配列の任意の一組の完全走査で複数回サンプリングされない。
本発明は、例証のため、集束イオン・ビーム・システムで使用する状況で説明する。しかし、本発明の方法は、さらに、走査型電子顕微鏡および走査型透過電子顕微鏡を含む電子ビーム・システム、および走査型トンネル顕微鏡および原子間力顕微鏡を含む走査型プローブ顕微鏡などの他の走査システムでも使用できることは理解されるであろう。
図1では、集束イオン・ビーム・システム8は、上側ネック部分12内に液体金属イオン源14が配置される真空エンベロープ10およびエクストラクタ電極と静電光学系を含む集束カラム16を備える。イオン・ビーム18は、イオン源14からカラム16を通り、20で概略が示されている、たとえば、下側チャンバ26内の移動可能X−Yステージ24上に配置されている半導体デバイスを備える静電偏向メカニズムの間を通って試料22に向かう。ネック部分12を真空にするためイオン・ポンプ28を採用している。真空コントローラ32の制御の下でターボ分子および機械式ポンプ・システム30によりチャンバ26内の気体を排出する。真空システムでは、チャンバ26内に、約1×10-7Torrから5×10-4Torrの範囲の真空を作り出す。エッチング促進またはエッチング遅延ガスを使用した場合、このチャンバ背景圧力は通常約1×10-5Torrである。
高電圧電源34は、液体金属イオン源14と、さらに集束カラム16内の適切な電極に接続され、約1keV〜60keVのイオン・ビーム18を発生し、同イオン・ビームを下向きにする。パターン発生器38で供給される所定のパターンに従って動作する偏向コントローラおよび増幅器36が、偏向板20に結合されており、それにより、ビーム18が制御され、試料22の上側表面上の対応するパターンをトレースすることができる。いくつかのシステムでは、当業でよく知られているように偏向板を最終レンズの前に配置している。
イオン源14は、通常、ガリウムの金属イオン・ビームを供給するが、マルチカスプまたは他のプラズマ・イオン源などの他のイオン源を使用することもできる。イオン源では、通常、幅1/10μm未満のビームに集束して試料22に当て、イオン・ミリング、エンハンスト・エッチング、材料蒸着により表面22を修正するか、または表面22のイメージ処理を行うことができる。イメージ処理のため二次イオンまたは電子放射を検出するのに使用される荷電粒子増倍器40は、ビデオ回路・増幅回路42に接続されており、後者はビデオ・モニタ44の駆動を行うだけでなく、コントローラ36からの偏向信号も受け取る。チャンバ26内における荷電粒子増倍器40の位置は、実施形態が異なれば異なる。たとえば、好ましい荷電粒子増倍器40はイオン・ビームと同軸とし、イオン・ビームが通過できる穴を備えることができる。走査型電子顕微鏡41は、その主電源および制御装置類45とともに、任意選択により、FIBシステム8に備わる。
流体配送システム46は、任意選択により、下側チャンバ26内に延長し、気体蒸気を導きサンプル22に向けて送ることができる。本発明の譲受人に譲渡された「Gas Delivery Systems For Particle Beam Processing」という表題のカセラらの米国特許第5,851,413号では、好適な流体配送システム46について説明している。
加熱したり冷却できるステージ24に試料22を挿入できるように、またリザーバ50を捕集できるようにドア60が開いている。ドアはインターロックしており、システムが真空処理中の場合には開くことができない。高電圧電源は、イオン・ビーム18にエネルギーを供給し、集束させるため加速電圧をイオン・ビーム・カラム16内の電極に供給する。イオン・ビームが試料22に当たると、たとえば、サンプルから材料のスパッタリングが行われ、物理的に排出される。集束イオン・システムは、市販されており、たとえば、本発明の譲受人であるオレゴン州ヒルズバラのFEI Companyから入手できる。
偏向コントローラ・増幅器36に信号が加えられると、集束イオン・ビームが、パターン発生器38により制御されるパターンに従ってイメージ処理またはミリング処理されるターゲット領域内で動く。ビームは、試料の平面内の円内に収束するのが理想的である。しかし、システムが較正されていない場合、ビームはサンプル平面の前または後に収束し、イメージの焦点を外す。また、ビームは非点収差補正効果を示す。たとえば、ビームは、円よりも楕円に近い場合がある。さらに、試料の軸とビームの走査軸との間に回転ずれがある場合もある。あるいは、ビーム軸の間に非直交関係が存在することもある。さらに、直交走査方向のそれぞれにおいて走査利得が異なり、一方向では、イメージが「引き延ばされた」ように見えることもある。したがって、走査ビーム・システムは、こうした誤差をなくすか、または少なくとも最小限に抑えるように較正しなければならない。通常、走査ビーム・システムは較正を実行するための制御要素を備える。たとえば、ビームを正しい焦点に収束させる静電レンズ・システムを用意し、また非点収差補正効果の調整を行うスティグメータを備える。
システムを較正するために、試料のエッチングまたは蒸着領域からなる正しく定義されたターゲットまたはパターンを含む較正試料を用意し、周囲試料面に対し視覚的コントラストの高いイメージを作成する。たとえば、標準的な較正試料は、試料内にエッチングされた一連の平行な線を含むことができる。較正試料を走査するときに、荷電粒子増倍器40は各サンプル点からの放射を収集し、ビデオ回路42によりイメージをビデオ・モニタ44に表示する。イメージを見ているオペレータは、さまざまな制御要素に加えられる電圧を調整して、ビームの焦点を定め、さまざまな収差に合わせてビームを調整することができる。
従来の走査方法では、試料の詳細なイメージは、多数の密集配列されたサンプル点で試料を密集サンプリングすることにより得られる。サンプリング密度が大きく、ピクセル間隔がビーム・スポット・サイズよりも小さい場合、隣接するピクセルにおいてビーム・エネルギーのオーバーラップが存在する。これにより、ビームと表面との相互作用により試料の表面が劣化する速度が高くなる。劣化速度が大きいと、走査ビーム・システムのオペレータが較正を行うのに利用できる時間が少なくなる。さらに、後ほどさらに詳しく説明するが、較正誤差は小さいと、従来の走査方法により形成されたイメージの分析から検出することは困難であり、精細な較正は非常に難しくなる。
高サンプリング密度を使用して較正試料を走査する従来の方法とは対照的に、本発明では、サンプル間の間隔が配列内のターゲット間の間隔よりも大きいエッチングまたは蒸着されたターゲットの配列を含む試料をサンプリングすることができる。ターゲットは、実質的に同一の形状およびサイズであり、試料の平面内の2本の直交軸のそれぞれにおいて等間隔に並べられているが好ましい。そこで、x軸に沿う各ターゲットの間の間隔をPx 、y軸に沿うターゲットの間隔をPy とする。x軸方向のサンプル点の間の間隔は、x軸方向のターゲット間隔よりも大きい。したがって、サンプル間のx軸方向の間隔は、nを整数、dx<<Px とすると、nPx +dxである。同様に、y軸方向のサンプル点の間の間隔は、y軸方向のターゲット間隔よりも大きい。したがって、サンプル間のy軸方向の間隔は、mを整数、dy<<Py とすると、mPy +dyである。
このようにしてターゲットの配列をサンプリングすることにより、各ターゲットはそこの中の異なる点でサンプリングされる。その後、これらのサンプルを集めて、試料のイメージを構成する。サンプル点は間隙を介して大きく隔てられているため、試料の高密度サンプリングに関連する試料の急速な劣化を生じることなく、詳細なイメージを形成することができる。したがって、較正試料は、かなり長い間、安定したままである。さらに、試料を劣化させることなく、滞留時間を長くし、走査時間を遅くすることができるので、高い信号対雑音比が得られる。したがって、背景に関して高いコントラストのイメージを得ることができる。さらに、イメージを形成するサンプル点がかなり広い視野にわたって分散しているため、ビームの焦点、非点収差補正、および位置合わせにより敏感に変化するイメージが得られ、オペレータはシステムのより精密な較正を行うことができる。
本発明の方法は、ターゲットの配列の試料の1次元空間応答を走査型ビーム顕微鏡に対して周期Pの周期関数fとしてモデル化することにより理解しやすくなる。走査型電子顕微鏡(SEM)または集束イオン・ビーム・システム(FIB)の場合には、たとえば、fはビームに対する応答において試料の各サンプル点で相対的二次電子放出強度信号を記述することができる。走査型レーザー顕微鏡の場合、たとえば、fは各サンプル点で試料の相対的反射率に比例する。fを以下のように書く。
f(x,P)=sin2(πx/P)
ターゲットの2次元配列の対応する2次元空間応答関数は以下の式で与えられる。
f(x,y,Px,Py)=sin2(πx/Px)sin2(πy/Py
説明をわかりやすくするため、Px =Py =P=1マイクロメートル(1μm)とするが、本発明はxおよびy軸方向で周期が等しいということに限定されないことは理解されるであろう。f(x,P)およびf(x,y,P)のグラフを図2および図3に示した。
従来、走査型ビームでは、ターゲットの周期Pに比べて小さいサンプル・ピッチdsで試料をサンプリングし、試料内のターゲットの精密なイメージを得る。たとえば、Qをサンプル数/周期とすると、ds=P/Qである。ビームは、標準的なシステムではNを256、512、または1024として、有限のサンプル数Nで試料をサンプリングする。視野Fは、F=(N−1)/dsで与えられる。たとえば、P=1μm、N=256、およびQ=40とすると、試料の視野はF=6.375μmとなる。
試料から抽出したN個のサンプルをビデオ・モニタ44の表示画面内の同一個数のピクセルにマッピングする。グレー・スケールを使用して、各サンプル点で受信した信号の強度を示す。試料の走査される軸に沿ってピクセル数の関数としてグラフを描画すると、図4に示されているような強度のグラフが得られる。対応する2次元イメージは、図5に示されており、ピッチdsと周期Pはx軸方向とy軸方向で等しい。表示画面のピクセルのピッチdpは、サンプリングのピッチdsと異なる。たとえば、dp=300μmであれば、画面に表示されている試料のイメージの長さLは、N=256に対してL=(N−1)dp=76,500μmである。システムの線形倍率Mは、M=L/F=dp/ds=12000で与えられる。たとえば、サンプリング・ピッチを1/2だけ減らすと、倍率Mは2倍になり、視野Fは1/2になる。
P=1μmとする従来のサンプリング・ピッチds=P/80を使用して得られる図6および図7に示されているイメージを考察しよう。これからわかるように、高密度サンプリングでは、試料のターゲットの精細イメージが得られる。しかし、高密度サンプリングでは、すでに説明したように、サンプルの密集性によりターゲットが劣化することにもなる。本発明では、従来技術のこのような制限を回避するサンプリング方法を実現している。好ましい実施形態では、サンプル・ピッチはターゲットの周期Pよりも大きく、2Pよりも小さく、ビームは1ターゲット当たり1つかつただ1つのサンプルの割合で試料を走査する。これは、サンプリング・ピッチds’として以下の値を選択することで行う。
ds’=nP+ds
ただし、nは通常は1に等しくなるように選ばれる整数で、特に断りのない限り、ここでは1に等しいものと仮定する。
たとえば、P=1μmおよびds=P/80とする。すると、ds=1.0125μmである。前と同じように、N=256と選択すると、視野Fは、(N−1)ds=258.188μmに等しい。そこで、サンプリング・ピッチds’により、dsのサンプリング・ピッチで得られた視野Fよりも実質的に大きい視野F’が得られる。線形サンプリング点密度は、倍率ds’/ds=81だけ減少している。2次元では、サンプリング点の面密度の減少は(ds’/ds)2 =6561である。その結果得られるイメージが、図8および図9に示されている。サンプリング点密度dsまたはサンプリング点密度ds’=P+dsが使用されているかどうかにかかわらず同一イメージが見られることにに留意されたい。これは、図6、図7、図8および図9を比較することでわかる。
表示イメージの長さL’は、ピッチdsによるサンプリングの従来の方法から得られる表示されているイメージの長さと同じである。つまり、L’=Lである。ただし、エイリアシングされた走査イメージの倍率M’=L’/F’は従来の方法でイメージをサンプリングすることから得られる倍率よりもかなり低いが、それは、大きなサンプリング・ピッチから得られる視野がかなり大きいからである。しかし、見かけの倍率MA は従来の方法から得られる倍率と同じである。これについて以下で説明する。エイリアシングされたイメージ走査では、走査軸に沿った各連続サンプルは、それぞれの周期の始まりに関してさらに1つの増分距離dsが得られる。そこで、多数のサンプルQ=P/dsの後に1つの完全な周期をサンプリングする。表示装置上の1つの再構成された周期の長さLA は、Qdpであるが、ただし、dpは上で300μmと与えた例で仮定される表示のピッチである。したがって、見かけの倍率はMA =LA /P=dp/ds=24,000である。これは、サンプリング・ピッチdsを使用して、従来のサンプリングから得られるのと同じ倍率である。見かけの倍率と実際の倍率との比R=MA /Mはds’/dsに等しい。
従来の走査とエイリアシングされたイメージ走査との間の上で定義した関係を使用すると、本発明のエイリアシングされたイメージ走査手法にはさまざまな利点および用途があるが、これらについて説明する。
予想ターゲット周期PE が実際の周期PA から小さな量ΔPだけ変化する、つまりPA =PE +ΔPとする。周期のこのようなオフセットは、走査範囲較正誤差、または予想される作業高さに関するサンプル表面の位置ずれにより生じると予想される。わかりやすくするため、PE=1μmおよびΔP=PE /100とする。すると、PA =1.01μmである。試料は、予想周期PE よりもかなり小さいサンプリング・ピッチ、たとえば、ds=PE /80=0.0125μmを使用する従来の方法に従ってサンプリングしたと仮定する。図10および図11は、サンプリング・ピッチds=0.0125μmによる予想周期1μmを持つイメージを走査した1次元と2次元の結果を示している。図12および図13は、同じサンプリング・ピッチds=0.0125μmによる予想周期1.01μmを持つイメージを走査した1次元と2次元の結果を示している。2つの試料のイメージの違いは、かろうじて認識できるくらいであり、イメージの長さのわずか1%に過ぎない。
そこで、本発明のエイリアシングされたイメージ走査手法を使用して、1つは周期1μm、もう1つは周期1.01μmの2つの試料を走査した結果を考察する。サンプリング・ピッチds’=PE +ds=1.0125μmを使用して、予想周期1μmを持つ第1の試料を走査した結果を図14および図15に示し、周期1.01μmを持つ第2の試料を走査した結果を図16および図17に示す。明らかに、本発明のエイリアシングされたイメージ処理手法では、2つの試料のイメージの間に根本的な相違点が見られる。
試料の実際の周期とds’を選ぶために使用される予想周期との違いに対する感度が高まり、精度の高いビーム較正のための手法が使いやすくなる。見かけの倍率の変化が顕著なので、測定することができ、またΔPもそこから導くことができる。
エイリアシングされたサンプル・ピッチds’は、以下のように未知の周期に関して表すことができる。
ds’=PE+ds=(PA−ΔP)+ds=PA+(ds−ΔP)
周期PA による試料のエイリアシングされたサンプリングでは、走査軸に沿った各連続サンプルは、それぞれの周期の始まりに関してさらに1つの増分距離ds−ΔPが得られる。そこで、多数のサンプル
Figure 0003923468
の後に1つの完全な周期をサンプリングする。表示装置上の1つの再構成された周期の長さLA は、Qdpであるが、ただし、dpは上で300μmと与えた例で仮定される表示のピッチである。したがって、ΔPの関数として表される見かけの倍率MA =LA /PA は、以下のようになる。
Figure 0003923468
この表記を使用して、予想周期PE による試料の倍率に関する倍率が以下のように得られる。
Figure 0003923468
無次元の変数δ=ΔP/dsを定義すると、以下のようになる。
Figure 0003923468
これは、図18にδを0から2まで変化させてプロットされている。ΔP=0であれば、Γ=1で、見かけの倍率は周期PE の基準試料と比較して変化がない。ΔPが増えると、見かけの倍率も増える。特に、ΔPが+dsに近づくにつれ、δは1に近づき、倍率は非常に大きくなる。
δが1よりも小さい場合、ds<ΔPを選択することに対応して、関数Γは符号を反転する。これは、x軸およびy軸を中心とするイメージの反転に対応する。この効果を説明するために、図19および図20に示されているような非対称強度パターンを生み出すターゲットを使用する。図19に示されている鋸歯パターンは周期P=1μmを持つと仮定する。1次元分布は機能的に以下のように記述できる。
Figure 0003923468
ただし、オペレータΛはx=0からx=Pまでの区間上の関数(x/P)の周期的拡張を表している。図20に示されている分布を記述する対応する2次元の関数は以下のとおりである。
Figure 0003923468
ただし、説明をわかりやすくするために、x軸方向とy軸方向の両方に対して同一周期を使用している。
サンプリング・ピッチdsをP/40=0.025μmとすると、エイリアシングされたイメージ・サンプル・ピッチds’はP+ds=1.025μmとなる。上記のイメージ反転効果を説明するために、以下の2つのケースについて考察する。
a.ΔP=0.8ds、図21および図22に示されているとおり。
b.ΔP=1.2ds、図23および図24に示されているとおり。
ΔP<dsの場合(ケースa)、関数g(x)のイメージは、ΔP>dsの場合(ケースb)に得られたg(x)のイメージに関して反転されている。この結果を使用して、予想される値PE に関する周期PA の小さな変動を検出することができる。
実際の周期と予想周期の差ΔPは、表示されている再構成された周期の数を数えることにより決定できる。本発明のエイリアシングされたイメージ処理手法では、イメージの1つの完全な周期は、次のように計算して多数のサンプルNA(ΔP)から再構成する。
Figure 0003923468
ただし、ここでもまた、PA はターゲット関数の実際の周期であり、PE は予想周期であり、ΔP=PA −PE である。表示されているターゲット関数の周期の個数NP は以下の式で与えられる。
Figure 0003923468
ただし、NS は試料のある次元にわたる1回の掃引でビームにより得られるサンプルの総数である。
表示されている周期の個数NP と予想される周期の個数との比は、以下の式で与えられる。
Figure 0003923468
この式を簡単にするために、以下の2つの無次元変数を定義する。
γ=ds/PE
β=ΔP/PE
そこで、以下の式を得る。
Figure 0003923468
βについてこの式を解くと、以下の式が得られる。
Figure 0003923468
予想周期PE =1μmである上で与えたサイン(sin)2乗強度分布fを示す試料について、選択されたサンプリング・ピッチがds’=PE +ds=1.1μmであると仮定する。すると、β(0)=0に対応する予想イメージは、図25に示されているものである。表示されることが予想される1次元のターゲット関数の周期の個数は、以下の式で与えられる。
Figure 0003923468
ただし、下付添え字Eは、これが予想される表示周期の個数であることを示している。これは、図25に示されている1次元の周期を数えることで得られる周期の個数とよく対応している。
E =1μmに対応する、図25の予想イメージを受け取る代わりに、図26に示されているイメージを得るものとする。この関数の未知の周期はPA =1.02である。PA に対するより正確な近似を連続して求めることができ、1次元の図26に表示されている周期の数を近似的に数えてNP O(ΔP)=20を求めるが、ただし、上付添え字Oは、これが、実際に観察される周期の数であることを表している。観察された周期の個数と予想される周期の個数との比から、以下のようにしてξ(ΔP)に対する近似ξO(ΔP)が得られる。
Figure 0003923468
この式から、β(ΔP)の実際の値に対する近似βO(ΔP)が求められる。
Figure 0003923468
これにより、以下のように、PAの実際の値に対する近似POが得られる。
O =PEβO+PE =1.023μm
この近似の誤差は、0.003μm、つまり実際の周期PA の3%未満である。
そこで、現在の近似PO を予想周期として使用し、イメージをds=0.1の同じピッチで再サンプリングした場合、またも表示されている周期の個数を数えることによりξ(ΔP)に対する新しい近似を求めることができる。これから、実際の周期PA により近い近似を求めることができる。このプロセスは、近似値βO(ΔP)が任意に小さな値になるまで、またはそれと同等のことであるが、近似値ξO(ΔP)が任意に1に近づくまで繰り返すことができる。こうして、エイリアシングされたイメージ処理手法を使用することにより、高い精度で、基準サンプルの周期を決定することができる。この基準サンプルを使用し、ビーム較正の精度を高めることができる。このプロセスは、パターン認識手法を採用している適当なアルゴリズムに応じて、手動または自動で実行することができる。
図25、図26、図27、図28、および図29は、β=0、β=0.02、β=0.066、β=0.083、およびβ=0.091についてそれぞれ導出したイメージの表示である。イメージに表示されている周期を数え、上述の方法に従ってβを近似することにより、以下の近似βO を求め、その結果得られる、βの正確な値と近似値との誤差の割合を求める。
Figure 0003923468
βがdsに近づくにつれ、予想したとおり、誤差が0まで減少することが観察される。
またエイリアシングされたイメージ走査の方法を使用すると、周期的な試料パターンの軸と走査範囲の軸との間の回転位置ずれを検出することができ都合がよい。またしても、上で定義した周期関数f(x,y,P)により表される周期的試料を考察する。ここでもまた、わかりやすくするためx軸方向とy軸方向で周期が等しいと仮定する。試料軸と走査範囲軸との間に角度θの回転位置ずれが存在するとする。次に、(X,Y)と表される試料の座標が、以下の関係式により走査範囲座標(x,y)に関連付けられている。
X(x,y,θ)=xcos(θ)−ysin(θ)
Y(x,y,θ)=xsin(θ)+ycos(θ)
わかりやすくするため、P=1μmおよびθ=0.5度とする。サンプリング・ピッチds=0.1μmによる従来の方法に従ってこの試料のサンプリングを行うと、図30に示されているイメージが出力される。試料をわずかな角度だけ回転させてもほとんど見分けることができず、正確な回転位置合わせは非常に困難であることに注意されたい。
そこで、サンプリング・ピッチds’=P+ds=1.1μmとして本発明の方法によりサンプリングした同じ試料を考察する。ds’のこの値について、その結果得られたイメージは、θが0に等しいとした場合に、サンプリング・ピッチdsで従来試料をサンプリングしたのと同じになることに留意されたい。しかし、試料の軸と走査範囲の軸との間の回転角度が0.5度と小さい場合、図31に示されているイメージが得られる。図30と31を比較すると、エイリアシングされたイメージ走査により試料の見かけの角回転が非常に明白な増大を示すことがわかる。見かけの角回転θ’は、以下の式で実際の角回転に関連付けられている。
Figure 0003923468
小さな角度であれば、この公式は以下のように簡略化される。
Figure 0003923468
ds’は、dsに比べてかなり大きいので、θ’もθよりもかなり大きい。したがって、角回転は、エイリアシングされたイメージ走査を使用した場合にさらに顕著なものとなる。この例のθ’の予想数値は、5.5度であり、これは図31で観察される回転とよく対応している。
エイリアシングされたイメージ走査を使用した場合に回転ずれの拡大が顕著ではあるが、エイリアシングされたイメージをスケールおよび周期は変わらないように見える。実際、これらの数量は倍率cos(θ’)だけ小さくなるが、これはθ’の小さな値に対しては約1である。
エイリアシングされたイメージ走査により生じる回転の見かけの角度は、ds’を大きくすることにより拡大できる。θ=0のとき、ds’=nP+dsのピッチによるエイリアシングされたイメージ走査は、すべての整数値nについて同一のイメージを生成する。しかし、θが0でない場合、見かけの回転は、以下の関係式によりn倍に拡大される。
Figure 0003923468
ただし、小さな角度およびdsの小さな値については、以下のように簡略化される。
Figure 0003923468
上の例の他のパラメータを、θ=0.5、P=1μm、ds=0.1μmと一定に保ちながらnを2に上げるとする。その結果得られるイメージが、図32に示されている。見かけの角回転は十分に顕著であり、θ’をイメージから約10度と直接測定することができる。この測定結果から、以下の式でθを計算できる。
Figure 0003923468
そこで、サンプル・ピッチの値を値dsの小さな増分だけds’=P+dsと変化させた場合のイメージに対する影響を考察する。試料の角回転がθ=0.5度で、P=1μmの場合、ds=0.1とすると、図33のイメージが得られる。ds=0.5であれば、図34のイメージが得られる。dsを小さくすると、表示されるイメージは角回転とともにスケールの拡大も受けることに注意されたい。変化の影響は、dsの値の以下の表に対応して図33から図45に示されている。
Figure 0003923468
dsが0に向かって減少すると、イメージの回転はイメージ倍率の増加とともに90度に向かって増えることに注意されたい。dsが−0.1に向かって小さくなり続けると、イメージの回転は拡大率の減少につれ180度に向かって大きくなる。さらに、注意すべきは、小さな回転角度θが試料の軸と走査範囲の軸の間に持ち込まれると、最大倍率ds’=Pの条件があっても、θが0に等しいときに予想されるように一定のグレー・レベルの表示が行われないことである。
今述べた現象を使用して、与えられた試料の周期が基準周期と一致するかどうかを判別することができる。つまり、試料を走査範囲軸に関して小さな一定角度だけ回転し、その後、ds’を連続して調整することにより、最大倍率および90度の回転という条件がds’=Pのときに生じる。このようにして、試料の周期を高い精度で決定することができる。
本発明は、さらに、試料のターゲット・パターンの非直交性、または走査ビームの非直交性、またはその両方から生じる非直交性条件を検出し、補正するために使用することができ、都合がよい。非直交性条件は、試料の軸と走査範囲の軸との間の偏差角αに関して以下のように表すことができる。
X(x,y,α)=xcos(α)−ysin(α)
Y(x,y,α)=y
たとえば、試料の周期がP=1μmで、偏差角が0.5度であるとする。サンプル・ピッチds=0.1μmの従来の走査だと、イメージは図46のようになる。イメージをよく調べると非直交条件が小さいことを観察できる。この誤差の観察が困難であるため、直交条件の補正が難しいのである。
そこで、ds’=P+ds=1.1μmの本発明の方法により試料を走査することを除いて同じ条件を考察する。その結果得られるイメージは、図47に示されている。明らかに、非直交条件は図46と比較してかなり顕著である。ds’をds’=2P+ds=2.1μmにすると、影響は、図48に示されているように、ますます顕著である。したがって、本発明では、走査ビームの較正をさらに正確に行い、非直交条件をなくすことができる。
本発明は、試料の条件のせいであろうと正しいビーム較正の欠如によるものであろうと、x軸方向とy軸方向のスケール倍率の違いから生じる異方性条件を検出し、補正するために使用することもでき、都合がよい。倍率kによるx軸の相対的引き延ばしが以下のとおりであるとする。
X=x/κ
Y=y
たとえば、κ=1.05、P=1μmとする。ピッチds=0.06μmとする従来のサンプリングでは、イメージは図49に示されているものである。ピッチds’=P+ds=1.06μmとするエイリアシングされたイメージ走査では、イメージは図50に示されているものである。明らかに、エイリアシングされたイメージ走査では顕著な影響が見られ、さらに非常に小さな異方性条件を検出し、補正することができる。
したがって、エイリアシングされたイメージ走査の方法を使用すると、誤差の拡大があるため、非常に細かな較正を行うことができ、オペレータは、作業高さ、走査利得の不規則性、非直交条件、回転ずれ、ビーム焦点偏心、およびその他の収差条件の変化について較正することができる。
したがって、本発明の方法は、走査型ビーム・システムの較正に好適である。従来のイメージ処理では、サンプリング・ピッチは、解決対象のターゲット特徴と比較して非常に小さくなければならない。配列内のターゲットの周期よりも大きいサンプル・ピッチが使用されるエイリアシングされたイメージ走査で分解能を失うことなく、この制約条件が撤廃される。その結果、連続するビーム位置の間が広がることで、1回のイメージ走査当たりの面照射量が最小になる。このため、ターゲットの損傷が少なくなり、滞留時間を長く取ることができ、また収集フレームの数を増やし、さらに、ビーム電流を増大させることもできる。さらに、エイリアシングされたイメージ走査では、位置ずれ、スケーリング、および回転誤差の観察がしやすくなり、走査型ビーム・システムを非常に高い精度で較正できるようになる。さらに本発明では誤差をかなり大きく拡大できるため、エイリアシングされたイメージ走査手法はソフトウェアの制御による動作しているシステムの自動較正にも特に適している。
図に示されているサンプリング点とターゲットの矩形配列は、本発明を実装する1実施形態を除くものであることに注意されたい。形状のイメージを各ターゲット・サンプル上の点から形成できるように各サンプル点およびターゲット位置の相対的位置を定義している限り、他のサンプリング・パターンおよびターゲット・パターンを使用できる。イメージ形状の形成は、ターゲットの配列を繰り返しサンプリングし、試料の完全走査毎に得られるサンプルを表示することにより連続して実行することができる。このため、オペレータは、自分が行った調整結果を目で見ながら調整することができる。本発明の方法により較正試料の1回の完全な走査で抽出したサンプルは広い間隔を取っているため、イメージ処理対象の表面を破壊するような大きな粒子照射は生じない。さらに、適当な処理を行うことにより、各ターゲット内の各サンプルの位置は、較正試料の異なる完全走査毎の位置と異なる場合があり、ターゲット内の同じ点は配列の任意の一組の完全走査で複数回サンプリングされない。また、ターゲットはサイズ、形状とも実質的に同じであるのは好ましいが、これは、小さなターゲットの大きな配列については特に重要であるというわけではないことに注意されたい。
さらに、ウェハ上の集積回路構造のエッチングまたは蒸着工程のときに上述のように走査型ビーム・システムの較正のためターゲットの配列を含むエイリアシングされたイメージ較正試料をウェハ上にエッチングまたは蒸着することができることに注意されたい。このようにして、較正試料は、その後の走査ビーム処理のため送られる各ウェハとともに自動的に供給される。このため、別に較正試料を装填し、その後蒸着またはエッチング対象のウェハで置き換えることなく焦点合わせと較正を行うことができる。
したがって、上述の本発明の方法は、走査型ビーム・システムのオペレータが高精度のビーム焦点、非点収差補正、および回転位置合わせを行うのを支援することができる。さらに、これらの方法を使用することにより、自動ビーム焦点合わせ、自動非点収差補正、および自動回転位置合わせを行い、その他の収差効果をもたらすように設計されたアルゴリズムの精度と信頼性を高めることができる。
本発明およびその利点について詳細に説明したが、付属する請求項で定義されている本発明の精神と範囲から逸脱することなくさまざまな変更、置き換え、改変を加えることができることは理解されるだろう。本発明では、較正試料の損傷を低減すること、および較正感度を向上させることなどの複数の目的を達成する。本発明はさまざまな目的のためにさまざまな用途で使用できるため、付属の請求項の範囲にあるすべての実施形態がすべての目的を達成するわけではない。さらに、本出願の範囲は、明細書で説明している工程、機械、製造、物質の組成、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定することを意図していない。当業者であれば、本発明の開示から、実質的に同じ機能を実行するか、または本明細書で説明した対応する実施形態と実質的に同じ結果が得られる現存のまたはこれから開発される予定の工程、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップを本発明に従って利用できることは容易に理解するであろう。したがって、付属の請求項は、工程、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップなどの範囲内に含むことを意図している。
本発明の好ましい実施形態で使用する代表的な集束イオン・ビーム・システムの概略図である。 1次元空間応答周期関数である、周期Pが1マイクロメートル(μm)のサイン2乗関数の図である。 2次元空間応答周期関数である、周期Pが各方向で1μmのxとyのサイン2乗関数の図である。 サンプリング・ピッチがds=P/40である1次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds=P/40である2次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図である。 サンプリング・ピッチがds=P/80である1次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds=P/80である2次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図である。 サンプリング・ピッチがds’=P+P/80である1次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/80である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチがds=1μm/80である1次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図であるが、空間応答関数の周期は1μmである。 サンプリング・ピッチが各方向でds=1μm/80である2次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図であるが、空間応答関数の周期は各方向で1μmである。 サンプリング・ピッチがds=1μm/80である1次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図であるが、空間応答関数の周期は1.01μmである。 サンプリング・ピッチが各方向でds=1μm/80である2次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図であるが、空間応答関数の周期は各方向で1.01μmである。 サンプリング・ピッチがds’=1μm+1μm/80である1次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、空間応答関数の周期は1μmである。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1μm+1μm/80である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、空間応答関数の周期は各方向で1μmである。 サンプリング・ピッチがds’=1μm+1μm/80である1次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、空間応答関数の周期は1.01μmである。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1μm+1μm/80である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、空間応答関数の周期は各方向で1.01μmである。 見かけの倍率の相対的変化とターゲットの周期性の正規化された誤差の図である。 1次元空間応答周期関数である、周期Pが1μmの鋸歯関数の図である。 2次元空間応答周期関数である、周期Pが各方向で1μmのxとyの鋸歯関数の図である。 サンプリング・ピッチがds’=P+P/40およびΔP/ds=0.8である1次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/40およびΔP/ds=0.8である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチがds’=P+P/40およびΔP/ds=1.2である1次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/40およびΔP/ds=1.2である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/10およびΔP/P=0である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/10およびΔP/P=1/50である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/10およびΔP/P=1/15である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/10およびΔP/P=1/12である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/10およびΔP/P=1/11である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図である。 サンプリング・ピッチが各方向でds=P/10である2次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=P+P/10である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=2P+P/10である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1.1μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1.05μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1.03μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1.01μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1.002μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1.001μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=1.0μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=0.999μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=0.998μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=0.99μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=0.97μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=0.95μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチが各方向でds’=0.90μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数の軸は角度0.5度だけ走査軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチがds=P/10である2次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図であるが、この関数のx軸は角度0.5度だけ走査のx軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチがds’=P+P/10である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数のx軸は角度0.5度だけ走査のx軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチがds’=2P+P/10である2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数のx軸は角度0.5度だけ走査のx軸に関して回転している。 サンプリング・ピッチがds=0.06μmである2次元空間応答周期関数の従来のサンプリングの図であるが、この関数のx軸は走査のx軸に関して1.05倍拡大されている。 サンプリング・ピッチがds’=P+0.06μmである2次元空間応答周期関数のエイリアシングされたイメージ・サンプリングの図であるが、この関数のx軸は走査のx軸に関して1.05倍拡大されている。

Claims (30)

  1. 走査型ビーム・システムの較正のための方法であって、
    サンプル間の間隔が配列内のターゲット間の間隔よりも広いターゲットの配列を含む試料をサンプリングするステップと、
    前記システムの較正に関する情報をサンプルから取得するステップを含む方法。
  2. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、ビームの焦点が予想される点から外れる程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  3. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、試料の位置が予想される位置から外れる程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  4. イメージから情報を取得する前記ステップは、さらに、ターゲット周期が予想されるターゲット周期から外れる程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  5. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、試料の回転ずれの程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  6. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、ビームの偏向軸の回転ずれの程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  7. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、ターゲットの周期を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  8. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、ビームの非直交性の程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  9. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、ターゲットのパターンの非直交性の程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  10. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、ビームの異方性の程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  11. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、ターゲットのパターンの異方性の程度を判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
  12. 前記ターゲットの配列は矩形配列である請求項1に記載の方法。
  13. 前記サンプル間の間隔は、配列の次元に沿って一様である請求項1に記載の方法。
  14. サンプルから情報を取得する前記ステップは、さらに、前記サンプルから形成されたイメージを観察するステップを含む請求項1に記載の方法。
  15. 前記サンプル間の間隔を繰り返し調整して、前記システムの較正に関する情報を取得する請求項1に記載の方法。
  16. 前記試料は、さらに、集積回路を含む請求項1に記載の方法。
  17. 前記システムの較正に関する情報を使用して、自動ビーム較正システムを評価するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  18. 走査型ビーム較正システムであって、
    ターゲットの配列を含む試料と、
    サンプル間の間隔が配列内のターゲット間の間隔よりも広い試料をサンプリングするように適合されているビーム偏向サブシステムと、
    システムの較正に関する前記サンプルから抽出された情報を供給するように適合されているサブシステムを備える走査型ビーム較正システム。
  19. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、前記サンプルからイメージを形成するように適合されたイメージ処理デバイスを備える請求項18に記載のシステム。
  20. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、前記サンプルから取得したデータを処理するように調整されている処理回路を備える請求項18に記載のシステム。
  21. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、ビームの焦点が予想される点から外れる程度を判別するプロセスを備える請求項18に記載のシステム。
  22. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、ターゲット周期が予想されるターゲット周期から外れる程度を判別するプロセスを備える請求項18に記載のシステム。
  23. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、前記試料の位置が予想される位置から外れる程度を判別するプロセスを備える請求項18に記載のシステム。
  24. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、ビームの偏向軸に関して前記試料の回転ずれの程度を判別するプロセスを備える請求項18に記載のシステム。
  25. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、前記サンプルから情報を取得するステップがさらにビーム非直交性の程度を判別するステップを含む場合の判別するプロセスを備える請求項18に記載のシステム。
  26. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、前記ターゲットのパターンの非直交性の程度を判別するプロセスを備える請求項18に記載のシステム。
  27. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、ビーム異方性の程度を判別するプロセスを備える請求項18に記載のシステム。
  28. サンプルからの情報を供給するように適合されている前記サブシステムは、前記ターゲットのパターンの異方性の程度を判別するプロセスを備える請求項18に記載のシステム。
  29. 前記サンプル間の間隔を繰り返し調整して、システムの較正を精密に行う請求項18に記載のシステム。
  30. システムの較正を行うように適合されているアルゴリズムに従ってシステムを自動化する請求項18に記載のシステム。
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