JP3922745B2 - タイヤキャリヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は小型トラックや4輪駆動車等の予備タイヤを保持するタイヤキャリヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内歯揺動機構よりなる巻上機構を設け、該巻上機構のワイヤ巻込ホイールに、タイヤ懸架盤のワイヤを係止させたタイヤキャリヤは、巻上シャフトの軸線上先方部にハンドル係止部を形成している。このため、ハンドル係止部の延長方向には必ず巻き戻しハンドルを差し込む空間が必要となり、タイヤキャリヤの取付位置には種々の制約が生じた。また、このようなタイヤキャリヤは小型トラックの荷台下面等に装着するのを普通とするため、予備タイヤは車外に懸架され、ハンドル係止部に係止できる巻き戻し用のハンドルを持っていれば、誰でも予備タイヤを外すことが可能であった。しかし、トラック用のタイヤは用途が限られるため盗難されることは殆どなかった。ところが、近年、ファッション性から小型トラック等に高価なオフロードタイヤを装着することが多くなったことから、盗難を防止できるタイヤキャリヤの開発が要望されていた。また、4輪駆動車等のRV車では、フロントバンパーやリヤゲートに鍵付のタイア保持部を設けて予備タイヤを装着するのを普通としているが、フロントバンパーやリヤゲートに予備タイヤを装着するためには、フロントバンパーやリヤゲートがタイヤの重量に耐えるよう補強する必要があり、車体重量の増加の原因となるうえに、タイヤの取付位置が高く、走行性能を悪化させるうえに、空気抵抗により燃費も悪くなるという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は取付位置の制約を減らすことができるうえに、盗難防止にも役立ち、走行性能や燃費も良好となるタイヤキャリヤを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するため、ケース内に設けられ内歯揺動機構よりなる巻上機構のワイヤ巻込ホイールに、タイヤ懸架盤のワイヤを係止させるとともに、前記巻上機構の巻上シャフトを通す中心孔の周囲に一定方向の傾斜を持つ保持台をケースの側面に設け、巻上シャフトの先端に前記斜面によって常に一定角度の屈曲を持ったまま回動できるように、ハンドル係止部を連結したタイヤキャリヤを請求項1の発明とし、請求項1の発明において、保持台 (15) がケース (1) との間にコイルばね (16) を介在させて設けられるタイヤキャリヤを請求項2の発明とし、ハンドル係止部と巻上シャフトとが傘歯車機構を介して連結されているタイヤキャリヤを請求項3の発明とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
1はトラフ状の金属製のケースであり、該ケース1内には内歯揺動機構よりなる巻上機構2が設けられている。該巻上機構2は特公昭56−11625号公報に記載された内歯揺動機構と基本的に同じ機構であり、詳しく説明すれば、該巻上機構2は巻上シャフト5の中心軸部に軸支されるワイヤ巻込ホイール3と、巻上シャフト5の偏心軸部5aに軸支される揺動体4とよりなるもので、前記ワイヤ巻込ホイール3は小径円板3aを2枚の大径円板3bで挟持して中間にワイヤ巻込用の隙間6を形成したものであり、一方の大径円板3bの側面には内歯車9が固着されている。そして、小径円板3aと大径円板3bとには後記するワイヤ8の止め具8aを嵌合係止させる係止切欠3cが形成されている。また、前記揺動体4は略梨形のストッパ板4aの一側に外歯車7を固着したものであり、該ストッパ板4aはケース1に一端を掛止したコイルばね4bによ付勢されて回り止めされ、その先端部はケース1の内底面と接している。8はタイヤ懸架板20を吊り下げるワイヤで、該ワイヤ8は先端部に固着された円柱形状の止め具8aを小径円板3aと大径円板3bの係止切欠3cに嵌合係止させることによりワイヤ巻込ホイール3にワイヤ8は装着されている。
【0006】
11はプラスチック製のカバーであり、該カバー11はワイヤ巻込ホイール3と揺動体4を被套してワイヤ巻込ホイール3に巻き込まれたワイヤ8が外れないようにしている。12は巻上シャフト5の先端に自在継手を介して一定角度屈曲できるように連結されるハンドル係止部であり、その自在継手による連結は巻上シャフト5の先端に形成された係止ピン5cを張出させた球状部5bと、球状部5bをプラスチック製のブシュ5dを介して嵌合させるハンドル係止部12の拡大筒部12aとよりなり、拡大筒部12aとブシュ5dには係止ピン5cを係止ガイドする切欠13、14が形成されて、ハンドル係止部12が一定角度の屈曲をもったまま回動できるようになっている。15はハンドル係止部12を一定角度屈曲状態に維持するプラスチック製の保持台であり、該保持台15は巻上シャフト5を通す中心孔15aの周囲に一定方向の傾斜をもつ凹段部15bを形成したものであり、この傾斜によりハンドル係止部12は斜め上方に屈曲される。16は保持台15の内面とケース1の側面間に装着されるコイルばねであり、該コイルばね16は保持台15をハンドル係止部12の端縁に遊動自在に圧接され、屈曲されたハンドル係止部12が円滑に回動するようにしている。17はケース1の側面に形成される突出部であり、該突出部17は保持台15の上端に形成された凹部15cに嵌着係止され、保持台15が回動することを防止している。18はケース1の上縁に形成される車体取付部であり、該車体取付部18には取付用のねじ孔18aが形成されている。19はワイヤ8の基端ストッパ8bに係止されるタイヤ懸架盤20のばね受け20aとタイヤ受け20b間に装着されるコイルばね、21はブシュ5dをハンドル係止部12の拡大筒部12aに固定するビスである。
【0007】
このように構成されたものは、車体取付部18のねじ孔18aを通じて螺挿されるボルトにより車体後部下面にケース1を固定する。このとき、斜め上方に屈曲されたハンドル係止部12の延長軸線方向は車輌のトランクルームや荷室内に向かうようになっている。そして、トランクルームや荷室にはハンドル係止部12に係止される巻き戻し用のハンドルのハンドル軸を挿入するための斜めの貫通孔が透設されている。そして、常時タイヤ懸架盤20に予備タイヤを保持させておき、パンク等が生じた際には、トランクを開けるか荷室のリヤゲートを開放したうえ、トランクルームあるいは荷室に透設された斜めの貫通孔を通じて、巻き戻し用のハンドルのハンドル軸を挿通し、巻上機構2のハンドル係止部12に巻き戻し用のハンドルを係止させて巻上シャフト5に対し一定角度屈曲されているハンドル係止部12を回動させれば、巻上シャフト5の係止ピン5cと切欠13、14を介して係止されるハンドル係止部12により巻上シャフト5は回動されることとなる。
【0008】
この巻上シャフト5の回動により、巻上シャフト5の偏心軸部5aに軸支されている揺動体4の外歯車7は偏心回動を行うこととなり、外歯車7と噛合しているワイヤ巻込ホイール3の内歯車9は、特公昭56−11625号公報に記載された内歯揺動機構と同じ原理によって揺動体4の外歯車7の偏心揺動回動により1歯ずつ回動され、ワイヤ巻込ホイール3に巻き込まれているワイヤ8は巻き戻されてゆくこととなり、タイヤ懸架盤20はゆっくりと下降される。そしてタイヤ懸架盤20が下降されたら、タイヤ懸架盤20から予備タイヤを外してタイヤハブに装着することは従来と同様である。そして、パンクしたタイヤはタイヤ懸架盤20に係止させて前記と逆の操作を行い、ワイヤ8を巻き上げてタイヤを保持させればよい。なお、好ましい実施の形態では、巻上シャフト5とハンドル係止部12は自在継手を介して連結されているが、巻上シャフト5の先端とハンドル係止部12の基端に傘歯車を設けて、両傘歯車を一定の傾斜角度をもって噛合させた傘歯車機構を介して巻上シャフト5とハンドル係止部12とを連結させ、巻上シャフト5に対してハンドル係止部12を一定角度屈曲させたものとしても良いことは勿論である。
【0009】
【発明の効果】
本発明は前記説明によって明らかなように、巻上機構の巻上シャフトに一定角度屈曲できるハンドル係止部を連結させることにより、ハンドル係止部の軸線方向を自由に設定でき、ハンドル係止部をトランクルームや荷室に臨ませたり、付属品等の障害物のない方向に設定することが容易となるので、第三者が車外からハンドル係止部を操作してタイヤを外すことを確実に防止でき、高価なオフロード用タイヤ等の盗難を的確に防止することができるうえに、タイヤキャリヤの取付位置の設定が自由になり、デザイン上も有利なものとなる。しかも、RV車のように、フロントバンパーやリヤゲートに鍵付のタイヤ保持部を形成する必要がなくなるので、フロントバンパーやリヤゲートを補強する必要がなく、車体の軽量化を図ることができ、燃費を向上させることができる。しかも、重量の大なオフロード用のタイヤをフロントバンパーやリヤゲート等の高い位置に保持する必要がないので、重心が高くならず、走行性を損なうこともない等種々の利点を有するものである。
従って、本発明は従来の問題点を解決したタイヤキャリヤとして業界の発展に寄与するところ大ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す縦断側面図である。
【図2】本発明の好ましい実施の形態を示す一部切欠背面図である。
【図3】本発明の好ましい実施の形態を示す平面図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態の巻上機構の要部を示す一部切欠背面図である。
【図5】本発明の好ましい実施の形態のハンドル係止部の傾斜方向を示す要部の側面図である。
【図6】本発明の好ましい実施の形態を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 巻上機構
3 ワイヤ巻込ホイール
5 巻上シャフト
8 ワイヤ
12 ハンドル係止部
15 保持台
15a 中心孔
16 コイルばね
20 タイヤ懸架盤
Claims (3)
- ケース (1) 内に設けられ内歯揺動機構よりなる巻上機構(2) のワイヤ巻込ホイール(3) に、タイヤ懸架盤(20)のワイヤ(8) を係止させるとともに、前記巻上機構(2)の巻上シャフト(5)を通す中心孔 (15a) の周囲に一定方向の傾斜を持つ保持台 (15) をケース (1) の側面に設け、巻上シャフト (5) の先端に前記斜面によって常に一定角度の屈曲を持ったまま回動できるように、ハンドル係止部(12)を連結したことを特徴とするタイヤキャリヤ。
- 保持台 (15) がケース (1) との間にコイルばね (16) を介在させて設けられる請求項1に記載のタイヤキャリヤ。
- ハンドル係止部(12)と巻上シャフト(5) とが傘歯車機構を介して連結されている請求項1に記載のタイヤキャリヤ。
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JP23943496A JP3922745B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | タイヤキャリヤ |
Publications (2)
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JPH1081263A JPH1081263A (ja) | 1998-03-31 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23943496A Expired - Fee Related JP3922745B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | タイヤキャリヤ |
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Families Citing this family (1)
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-
1996
- 1996-09-10 JP JP23943496A patent/JP3922745B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1081263A (ja) | 1998-03-31 |
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