JP3922094B2 - 縦結合型マルチモード圧電フィルタ及び電子部品 - Google Patents

縦結合型マルチモード圧電フィルタ及び電子部品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯域フィルタなどに用いられる圧電フィルタに関し、より詳細には、圧電縦効果を利用しており、かつ異なる次数のモードの結合を利用した縦結合型のマルチモード圧電フィルタ及び電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、帯域フィルタとして様々な圧電フィルタが用いられている。数MHz〜数十MHz帯の周波数領域においては、小型化が容易であり、コストが安価な二重モード圧電フィルタが主に用いられている。
【0003】
この種の二重モード圧電フィルタは、例えば特開平5−327401号公報などに開示されている。
図20は、厚み縦振動を利用した従来の二重モード圧電フィルタを示す断面図である。
【0004】
圧電フィルタ201は、厚み方向に分極処理された圧電板202を有する。圧電板202の上面には、一対の励振電極203,204が形成されており、下面には励振電極203,204と圧電板202を介して対向するように共通励振電極205が形成されている。
【0005】
使用に際しては、上面の一方の励振電極203と共通励振電極205との間に入力信号を印加し、圧電板202を励振させる。この場合、圧電板202が励振され、図21(a)に示す対称モードと、図21(b)に示す反対称モードが生じ、これら双方のモードが結合されてフィルタ帯域が構成される。出力は、励振電極204とアース電極205との間で取り出される。
【0006】
なお、上記のように厚み縦振動モードを利用した二重モード圧電フィルタの他、圧電板202を上面に平行な方向に分極処理し、それによって厚み滑りモードを利用した二重モード圧電フィルタも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の圧電フィルタ201では、対称モードと反対称モードの結合の強さは、励振電極203,204間の間隔に依存し、この間隔の大きさにより対称モードと反対称モードの周波数差が決定され、通過帯域が決められることになる。
【0008】
すなわち、広帯域フィルタを得るには、励振電極203,204間の間隔を狭くし、両方のモードの結合度を高め、かつ双方のモードの周波数差を大きくする必要があった。
【0009】
他方、励振電極203,204は、通常、導電ペーストのスクリーン印刷により形成されている。スクリーン印刷法では、励振電極203,204の間隔を狭くするにも限界があった。他方、フォトリソグラフィーにより励振電極203,204を形成すれば、励振電極203,204間の間隔を小さくすることができるものの、コストが高くつくことになる。
【0010】
また、たとえ、励振電極203,204間の間隔を狭くすることができたとしても、圧電フィルタ201において入出力間の静電容量が増加し、減衰量が小さくなるという問題もあった。
【0011】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、広帯域化を図ることができ、かつ大きな帯域外減衰量を得ることができ、さらに安価に製造し得る縦結合型のマルチモード圧電フィルタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る縦結合型マルチモード圧電フィルタは、互いに平行に配置された4以上の励振電極及び前記励振電極間に配置されており、かつ励振電極に直交する方向または励振電極と平行な方向において同一方向に分極処理されている複数の圧電体層を有し、前記複数の励振電極と直交する方向において対向している第1,第2の端面と、第1,第2の端面を結ぶ第1〜第4の側面とを有する積層型圧電体と、前記積層型圧電体の第1の側面において第1の端面側に寄せられて形成された入力電極と、前記積層型圧電体の第1の側面において第2の端面側に寄せられて形成された出力電極とを備え、前記積層型圧電体の第1の側面とは反対側の第2の側面に形成された、アース電極と、前記複数の励振電極が、前記入力電極に接続される第1のグループの励振電極と、前記出力電極に電気的に接続される第2のグループの励振電極と、前記アース電極に接続される第3のグループの励振電極とを有し、入力電極とアース電極との間に入力信号が印加されると、前記積層型圧電体の第1,第2の端面を結ぶ方向に沿った長さを半波長とする振動を基本波と呼び、異なる電位に接続される励振電極で挟まれた前記圧電体層の数をnとすると、前記基本波のn倍波と、(n−1)倍波と、(n+1)倍波とからなる複数のモードの振動が励振されかつ結合され、前記出力電極とアース電極とから出力信号が取り出されるように構成されており、前記積層型圧電体の対向し合っている第1,第2の側面を結ぶ方向の寸法をTとし、隣り合う励振電極間の距離をDとしたときに、T/Dが0.9以下であることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る縦結合型マルチモード圧電フィルタのさらに他の特定の局面では、上記寸法Wが、1.7×n−0.7<W/D<1.7×n+0.7(nは正の整数)の範囲とされる。
【0015】
本発明において、上記異なる次数の振動モードとしては、様々な振動モードを用いることができるが、本発明のある特定の局面では、圧電縦効果を利用した長さ振動モードの高調波が用いられる。また、本発明のさらに他の特定の局面では、圧電縦効果を利用した厚み縦振動の高調波が用いられる。
【0016】
本発明に係る縦結合型マルチモード圧電フィルタのさらに別の特定の局面では、前記積層型圧電体の圧電体層を構成している圧電材料の音響インピーダンス値をZ1としたときに、前記積層型圧電体の第1,第2の端面の外側に連結されており、かつ音響インピーダンス値Z1よりも低い第2の音響インピーダンス値Z2を有する材料からなる反射層と、前記反射層の第1,第2の端面に連結されている側とが反対側の面に連結されており、第2の音響インピーダンス値Z2よりも大きな第3の音響インピーダンス値Z3を有する材料からなる保持部材とをさらに備える。この場合には、反射層と保持部材との界面において、振動が反射されるため、積層型圧電体の振動特性に影響を与えることなく、保持部材により機械的に支持することができる。
【0017】
本発明に係る圧電フィルタ装置は、ケース基板と、前記ケース基板上に搭載されており、かつ本発明に従って構成された縦結合型マルチモード圧電フィルタと、前記縦結合型マルチモード圧電フィルタを覆うように前記ケース基板に固定されたキャップ材とを備える。従って、広い帯域幅及び高減衰量の本発明に従って構成された縦結合型マルチモード圧電フィルタがパッケージ化された電子部品を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0019】
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施例に係る縦結合型の三重モード圧電フィルタを示す斜視図及び縦断面図である。
圧電フィルタ1は、横断面が矩形の角棒状の圧電体2を有する。圧電フィルタ1は、圧電体2の長さ方向に伝搬する長さモードを利用した三重モード圧電フィルタである。
【0020】
圧電体2は、特に限定されるわけではないが、本発明では、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスにより構成されている。圧電体2の音響インピーダンス値Z1は、3.40×107kg/(m2・S)である。
【0021】
圧電体2は、長さ方向に対向している第1,第2の端面2a,2bを有する。端面2a,2bの外側には、反射層31,32を介して保持部材33,34が連結されている。反射層31,32及び保持部材33,34は、圧電体2と同じ横断面形状を有する。
【0022】
反射層31,32及び保持部材33,34の構成及び作用については後程説明する。
圧電体2においては、端面2a,2bを覆うように、励振電極3,15が形成されている。また、圧電体2の長さ方向において分散されて、横断面方向に延びる複数の励振電極4〜14が形成されている。
【0023】
すなわち、励振電極3〜15は、互いに平行に配置されており、かつ励振電極3〜9a及び9b〜15間には、それぞれ同じ厚みの圧電体層が介在されている。
【0024】
圧電体2では、励振電極3〜15の両側の圧電体層は、励振電極3〜15と直交する方向に分極処理されている。
励振電極3〜15は、圧電体2を構成する圧電セラミックスと共に一体焼成技術を用いて形成することができる。もっとも、他の方法で、圧電体2及び励振電極3〜15が形成されていてもよい。端面2a,2b上の励振電極3,15は、一体焼成技術により圧電体2を得た後に、端面2a,2b上に形成されてもよい。
【0025】
圧電体2は、端面2a,2bを結ぶ4つの側面を有する。すなわち、第1の側面としての上面2c、第2の側面としての下面2d及び第3、第4の側面として対向し合う側面2e(第4の側面は図示されず)を有する。上面2c上には、端面2a側に寄せて入力電極16が形成されており、端面2b側に寄せられて出力電極17が形成されている。また、下面2d上には、アース電極18が形成されている。入力電極16及び出力電極17は、それぞれ、端面2a,2bを越えて、反射層31,32及び保持部材33,34の外表面に至るように形成されている。
【0026】
入力電極16、出力電極17及びアース電極18は、励振電極3〜15と同様の適宜の金属材料により構成されることができ、銅、ニッケルまたは銀により構成され得る。
【0027】
励振電極3,5,7,9a,9b,11,13,15の上端に接触するように、圧電体2の上面には絶縁性材料20が付与されている。それによって、励振電極3,5,7,9a,9b,11,13,15が、入力電極16及び出力電極17と電気的に絶縁されている。励振電極3,5,7,9a,9b,11,13,15は、アース電極18に電気的に接続されている。
【0028】
他方、励振電極4,6,8,10,12,14の下端に接するように、圧電体2の下面にも絶縁性材料20が付与されており、それによって、励振電極4,6,8,10,12,14と、アース電極18との電気的絶縁が図られている。励振電極4,6,8は、入力電極16に、励振電極10,12,14は出力電極17に電気的に接続されている。
【0029】
従って、励振電極3,5,7,9a,9b,11,13,15が本発明の第3のグループの励振電極である。また、励振電極のうち、第1の端面2a側に配置されている複数の励振電極4,6,8が第1のグループ、第1の端面2b側に位置している複数の励振電極10,12,14が第2のグループを構成している。
【0030】
すなわち、第3のグループの励振電極3,5,7,9a,9b,11,13,15がアース電極18に接続されており、第1のグループの励振電極4,6,8が入力電極16に接続されており、第2のグループの励振電極10,12,14が出力電極17に電気的に接続されていることになる。
【0031】
なお、本実施例では、励振電極3〜15は、圧電体2の横断面の全域にわたるように形成されているが、必ずしも全域にわたるように形成されておらずともよい。
【0032】
上記絶縁性材料20を構成する材料については特に限定されないが、例えば、絶縁性樹脂や絶縁性接着剤などを用いることができる。
また、反射層31,32は、音響インピーダンス値Z2は1.87×106kg/(m2・S)であるエポキシ系樹脂により構成されている。保持部材33,34は、音響インピーダンス値Z3が3.40×107kg/(m2・S)であるセラミックスにより構成されている。
【0033】
音響インピーダンス値Z2が音響インピーダンス値Z1,Z3よりも小さい限り、反射層31,32及び保持部材33,34を構成する材料は上記に限定されない。
【0034】
次に、本実施例のマルチモード圧電フィルタ1の動作を説明する。上記圧電フィルタ1において、圧電体の厚み、すなわち圧電体2の上面2cと下面2dとの間の距離Tを120μm、隣り合う励振電極間の圧電体層の厚みを150μm及び圧電体2の幅方向寸法すなわち、長さ方向と直交し、かつ上面2c及び下面2dと平行な方向の寸法Wを300μmとした場合に励振される対称モード(S−モード)及び反対称モード(A−モード)の波形を図2にそれぞれ破線及び実線で示す。なお、上記対称モードでは12倍波が強く励振される。反対称モードでは、11倍波及び13倍波が強く励振される。
【0035】
従って、本実施例のマルチモード圧電フィルタ1を実際に動作させた場合には、上記対称モードと反対称モードとが結合され、フィルタ特性が得られる。このマルチモード圧電フィルタ1のフィルタ特性を図3に示す。
図3において、実線は減衰量周波数特性を、破線は群遅延時間特性を示す。
【0036】
図2から明らかなように、11倍波〜13倍波による各応答が近接しており、従って、11倍波の共振周波数と13倍波の反共振周波数とを減衰極とするフィルタ特性が図3に示すように得られていることがわかる。
【0037】
図3から明らかように、本実施例によれば、中心周波数が11MHzであり、帯域幅が約2MHzのフィルタ特性の得られることがわかる。
従来の二重モード圧電フィルタ201(図20)では、圧電板202の一方面に形成されている励振電極203,204間の間隔に対称モード及び反対称モードの周波数差が依存していたのに対し、本実施例では、上記11倍波と12倍波の周波数差及び12倍波と13倍波の周波数差は、高次モードの次数の比だけ離れており、励振電極間の間隔に依存しない。従って、所望とする帯域幅に応じて、高次モードを選択すればよく、それによって所望とする帯域幅を容易に実現し得ることがわかる。
【0038】
例えば、本実施例では、異なる電位に接続される励振電極間に挟まれた12層の圧電体層が構成されており、11倍波〜13倍波が効率良く励振されていたが、圧電体層の数を変更することにより、異なる次数の3つの高調波を励振でき、同様に三重モード圧電フィルタを構成することができる。
【0039】
言い換えれば、n(但し、nは3以上の整数)倍波と、(n−1)倍波及び(n+1)倍波とを利用して、三重モード圧電フィルタを構成することができ、nを選択することにより様々な帯域幅の圧電フィルタを容易に提供することができる。
【0040】
また、従来の二重モード圧電フィルタでは、広い帯域幅を得るには、励振電極203,204の精度を高めなければならなかったのに対し、本実施例では、励振電極3〜15の形成精度をさほど高めることなく、所望とする帯域幅や広い帯域幅を容易に実現することができる。
【0041】
また、圧電フィルタ1では、減衰量は、入力電極16とアース電極18との間の静電容量CI-Gと、入力電極16と出力電極17との間の静電容量CI-Oとの比に依存する。すなわち、CI-G/CI-Oが大きい程、言い換えればCI-Oが小さい程減衰量が大きくなる。本実施例では、入力電極16に電気的に接続されている励振電極3,5,7と、出力電極17に接続されている励振電極10,12,14との間にアース電位に接続される励振電極9a,9bが存在するため、CI-Oが小さくされ、帯域外減衰量の拡大が図られている。従って、従来の圧電フィルタ201に比べ、減衰量を大きくすることができる。
【0042】
なお、異なる電位に接続される励振電極間に挟まれた圧電体層の厚みは全て等しくしたが、これらの複数の圧電体層の厚みは均一である必要はない。すなわち、厚みの異なる圧電体層を配置することにより、利用しようとする高調波の励振効率を高め、スプリアスとなる次数の高調波の励振効率を低下させることもできる。
【0043】
本実施例の圧電フィルタ1では、圧電体2の両端面に反射層31,32及び保持部材33,34が連結されているので、保持部材33,34により機械的に保持することも可能である。
【0044】
反射層31,32は、圧電体2の音響インピーダンス値Z1よりも低い第2の音響インピーダンス値Z2を有する材料からなり、保持部材33,34は、第2の音響インピーダンス値Z2よりも高い第3の音響インピーダンス値Z3を有し、以下に述べるように、反射層31,32と保持部材33,34との界面にて、圧電体2側から伝搬してきた振動を反射させることができる。すなわち、保持部材33,34への振動の漏洩をほとんどなくすことができる。よって、保持部材33,34を利用して機械的に保持したとしても、圧電フィルタ1のフィルタ特性にほとんど影響が生じない。
【0045】
さらに、本実施例のマルチモード圧電フィルタでは、上記のように、圧電体2の厚みTが120μm、隣接する励振電極間の圧電体層の厚みDが150μm及び圧電体2の幅方向寸法Wが300μmであるため、上記のように、11倍波〜13倍波が効率よく励振される。なお、圧電体2の厚みTとは、入出力電極16,17が形成されている第1の側面としての上面2cと、アース電極18が形成されている第2の側面としての下面2dとの間の寸法をいうものとする。
【0046】
本願発明者は、このようなマルチモード圧電フィルタ1において、上記圧電体2の厚みT、及び幅方向寸法Wが、隣接する励振電極間の圧電体層の厚みDと特定の関係にあれは、異なる次数の高調波を効率よく励振し得ることを見出した。すなわち、比T/Dを0.9以下、より好ましくは、さらにW/Dをも0.9以下とすれば、利用しようとする異なる次数の高調波を効率よく励振し得ることを見出した。これを、図4〜図12を参照して説明する。
【0047】
図4に略図的に示すように、励振電極の数が11であり、10層の圧電体層を有するマルチモード圧電フィルタ41を作製した。なお、マルチモード圧電フィルタ41は、励振電極の数及び圧電体層の数が異なることを除いては、上記実施例のマルチモード圧電フィルタ1と同様に構成されている。このマルチモード圧電フィルタ41を構成している圧電体42の第1,第2の側面と間の寸法をT、隣接する励振電極間の圧電体層の厚みDとする。
【0048】
上記マルチモード圧電フィルタ41において、T及びDを異ならせ、各マルチモード圧電フィルタ41における電気機械結合係数Kを測定した。結果を図5に示す。
【0049】
図5から明らかなように、T/Dが0.9以下では、電気機械結合係数が大きく、0.9以上になると電気機械結合係数Kが著しく低下していることがわかる。従って、T/Dが0.9以下であれば、十分な帯域幅を実現し得ることがわかる。
【0050】
また、図6に示すように、12層の圧電体層を有することを除いては第1の実施例と同様に構成されたマルチモード圧電フィルタ43を作製し、隣り合う励振電極間の圧電体層の厚みDと、圧電体2の幅方向寸法Wを種々異ならせ、特性を評価した。結果を図7〜図11に示す。
【0051】
図7〜図11に示す特性は、それぞれ、D=150μmと一定とし、幅方向寸法Wを、それぞれ、280、320、360、400及び440μmと変化させた場合の結果を示す。
【0052】
図7〜図11から明らかなように、幅方向寸法Wを変化させることにより、帯域幅及びフィルタ波形が異なることがわかる。また、図9〜図11に示す特性では、矢印X1〜X3でそれぞれ示すように、群遅延時間特性上において無視できないスプリアスの現れていることがわかる。
【0053】
このスプリアスは、幅方向モードによるスプリアスと考えられる。そこで、幅方向寸法Wと圧電体層の厚みDとの比W/Dと、中心周波数F0と、幅方向スプリアスの発生する周波数Fspとの関係を求めた。結果を図12に示す。
【0054】
図12において、横軸は比W/Dを、縦軸は(Fsp−F0)/F0(%)を示し、◇の記号は幅スプリアスの基本波を、□の記号は幅スプリアスの3倍波についての結果を示す。
【0055】
実際のマルチモード圧電フィルタでは、3dB帯域幅は10%程度であるため、フィルタの中心周波数F0から±5%以内にスプリアスがないことが求められる。このような条件を、図12に破線の枠で示す。
【0056】
図12において破線で囲まれた枠の中では、上記幅スプリアスの影響を無視し得ることがわかる。この範囲を表現すると、W/Dが1.0<W/D<2.4の範囲及び2.7<W/D<4.1の範囲であればよいことがわかる。また、上記幅スプリアスは周期的に現れるため、上記破線で囲まれた良好なフィルタ特性を実現し得る範囲は、1.7×n−0.7<W/D<1.7×n+0.7(nは正の整数)とすればよいことがわかる。
【0057】
従って、W/Dを上記特定の範囲とすることにより、通過帯域内にスプリアスがほとんど現れない、良好なフィルタ特性の得られることがわかる。
【0058】
図13は、第1の実施例の圧電フィルタ1の他の変形例を説明するための模式的正面図である。第1の実施例の圧電フィルタ1では、絶縁性材料20を用いて、励振電極と、該励振電極が電気的に接続されてはならない電極との電気的絶縁が図られていた。これに対して、図13に示すように、圧電体2の縦断面において、励振電極3〜15が上面2cまたは下面2dには至らないように形成することにより、励振電極3〜15と該励振電極に接続されてはならない電極との電気的絶縁を図ってもよい。
【0059】
図13に示す変形例の圧電フィルタでは、励振電極3,5,7,9a,9b,11,13,15が、圧電体2の上面2cには至らないように形成されており、それによって、第3のグループの励振電極3,5,7,9a,9b,11,13,15と入出力電極16,17との電気的絶縁が図られている。同様に、励振電極4,6,8,10,12,14が、圧電体2の上面には至らないように形成されており、それによって励振電極4,6,8,10,12,14とアース電極18との電気的絶縁が図られている。
【0060】
なお、本発明に係るマルチモード圧電フィルタは、長さモード以外の他のモード、例えば厚み縦振動モードの高調波を利用したものであってもよい。さらに、本発明では、エネルギー閉じ込め型のマルチモード圧電フィルタを構成してもよい。
【0061】
図14は、本発明の第2の実施例に係るマルチモード圧電フィルタ構造を示す略図的斜視図である。
圧電フィルタ71では、複数の励振電極73〜85が圧電体層を介して積層されて、積層型圧電体72が構成されている。圧電体層を構成する圧電材料については、第1の実施例と同様に、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスのような適宜の圧電セラミックスが用いられる。
【0062】
積層型圧電体72では、励振電極73〜85が積層されている方向、すなわち図14の上下方向を厚み方向とする。積層型圧電体72の上方の端面72aには励振電極73が形成されており、下方の端面72bには、励振電極85が形成されている。他の励振電極74〜84は内部電極の形態で形成されている。
【0063】
なお、本実施例では、端面72a,72bが励振電極73〜85と直交する方向において対向しており、本発明における第1,第2の端面を構成している。
従って、積層型圧電体72の側面72cにおいては、第1の端面72a側に寄せられて入力電極16が、第2の端面72b側に寄せられて出力電極17が形成されている。また、側面72cと対向している側面72d上にアース電極18が形成されている。
【0064】
本実施例において、入力電極16とアース電極18との間に入力信号を印加すると、厚み縦振動の11倍波、12倍波及び13倍波が強く励振される。
従って、上記11倍波〜13倍波とが結合されて、広い帯域幅の通過帯域を得ることができる。すなわち、本実施例は、圧電縦効果を利用しており、厚み縦振動の高調波を用いた縦結合型の三重モード圧電フィルタであり、第1,第2の実施例と同様に、利用する振動モードは異なるが、異なる次数の高調波を結合させることにより、広い帯域幅を得ることができる。しかも、本実施例においても、利用しようとする高調波を異ならせることにより、所望とする帯域幅を容易に得ることができる。すなわち、積層される圧電体層の数を調整することにより、目的とする高調波を効率良く励振させることができ、それによって様々な帯域幅の圧電フィルタを容易に提供することができる。
【0065】
また、複数の圧電体層において、異なる厚みの圧電体層を設けたりすることにより、利用しようとする高調波を効率良く励振させたり、スプリアスとなる次数の高調波の励振効率を低め、それによって良好なフィルタ特性を容易に得ることができる。
【0066】
なお、第1の実施例のマルチモード圧電フィルタ1を用いた場合のフィルタの減衰量を高めるために、2個のマルチモード圧電フィルタ1を直列に接続してもよい。
【0067】
図15に示す圧電共振部品38では、ケース基板35上に、導電性接着剤37を用いて圧電フィルタ1,1が実装される。そして、圧電フィルタ1,1を覆うように、金属キャップ36がケース基板35に絶縁性接着剤を用いて固定される。このようにして、圧電フィルタ1,1が内部に封止された圧電フィルタ装置を得ることができる。なお、ケース基板35上には、電極35a〜35dが形成されており、該電極35a〜35dにより、圧電フィルタ1,1間の電気的接続が図れると共に、ケース外に引き出される端子電極が構成される。
【0068】
なお、図15に示されている例では、2個の圧電フィルタ1,1は横方向に配置されていたが、絶縁性接着剤を介して2個の圧電フィルタ1,1が上下に連結されていてもよい。
【0069】
また、図15に示した構成では、2個のマルチモード圧電フィルタ1,1が独立の部材として用意され、直列に接続されていたが、図16に示すように、2個のマルチモード圧電フィルタ1,1を一体化してもよい。すなわち、図16に示すマルチモード圧電フィルタ101では、1つの圧電板102の上面に溝102aを形成し、溝102aの両側において、それぞれ前述した圧電フィルタ1と同様の構造が構成されている。このように、2個のマルチモード圧電フィルタを一体化した場合には、より一層マルチモード圧電フィルタの選択度を高めることができる。これを図17,18を参照して説明する。
【0070】
図17の実線は、マルチモード圧電フィルタ1,1Aの各減衰量周波数特性を実線及び破線で示す。
【0071】
図18は、マルチモード圧電フィルタ1,1Aを別部材として直列に接続した場合の特性を破線で、該マルチモード圧電フィルタ1,1が一体化されたマルチモード圧電フィルタ101の減衰量周波数特性を実線で示す。
【0072】
図18の実線で示されている特性から明らかなように、2つのマルチモード圧電フィルタを一体化することにより選択度を高め得るだけでなく、帯域幅を拡大し得ることがわかる。
【0073】
なお、図19に示すように、図14に示したマルチモード圧電フィルタ71,71,71をケース基板86上に実装した構造において、さらにケース基板86にキャップ材87を固定してもよい。キャップ材87は、マルチモード圧電フィルタ71,71,71を覆うように、ケース基板86に固定されている。
【0074】
【発明の効果】
本発明に係る縦結合型マルチモード圧電フィルタでは、入力信号が印加されると、積層型圧電体において異なる次数のモードの振動が励振されかつ結合され、通過帯域を得ることができる。従って、複数の圧電体層の数を調整することにより、様々な異なる次数のモードを利用でき、それによって広帯域のフィルタ特性を容易に得ることができる。
【0075】
また、従来の二重モード圧電フィルタでは、圧電板の一方面にキャップを隔てて形成された励振電極間の間隔により各モードの周波数差が決定されるため、広い帯域幅を得るには励振電極の形成精度を高めねばならなかったのに対し、本発明では、利用しようとするモードを選択するだけで容易に広帯域化を図ることができる。
【0076】
さらに、従来の二重モード圧電フィルタでは、広帯域化を図るために圧電板の一方面に形成された励振電極間の間隔を狭くした場合、入出力間の容量が増大し、減衰量が低下したのに対し、本発明に係るマルチモード圧電フィルタでは、広帯域化を図るために励振電極間の間隔を狭くする必要がないため、大きな減衰量を容易に得ることができる。
【0077】
加えて、本発明では、T/Dが0.9以下であるため、上記異なる次数のモードが効果的に励振され、それによってより一層広帯域であり、かつ選択度に優れたフィルタ特性を得ることができる。
【0078】
よって、本発明によれば、広帯域かつ大きな減衰量の縦結合型のマルチモード圧電フィルタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の第1の実施例に係るマルチモード圧電フィルタの外観を示す斜視図及び縦断面図。
【図2】第1の実施例のマルチモード圧電フィルタで励振される対称モード及び反対称モードの波形を示す図。
【図3】第1の実施例のマルチモード圧電フィルタの減衰量周波数特性及び群遅延時間周波数特性を示す図。
【図4】マルチモード圧電フィルタの厚みTと圧電体層の厚みDを説明するための模式的縦断面図。
【図5】T/Dを変化させた場合の電気機械結合係数の変化を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例に係るマルチモード圧電フィルタの外観を示す斜視図。
【図7】第2の実施例のマルチモード圧電フィルタにおいて、幅方向寸法Wを280μmとした場合の減衰量周波数特性及び群遅延時間特性を示す図。
【図8】第2の実施例のマルチモード圧電フィルタにおいて、幅方向寸法Wを320μmとした場合の減衰量周波数特性及び群遅延時間特性を示す図。
【図9】第2の実施例のマルチモード圧電フィルタにおいて、幅方向寸法Wを360μmとした場合の減衰量周波数特性及び群遅延時間特性を示す図。
【図10】第2の実施例のマルチモード圧電フィルタにおいて、幅方向寸法Wを400μmとした場合の減衰量周波数特性及び群遅延時間特性を示す図。
【図11】第2の実施例のマルチモード圧電フィルタにおいて、幅方向寸法Wを440μmとした場合の減衰量周波数特性及び群遅延時間特性を示す図。
【図12】比W/Dを変化させた場合に、幅方向スプリアスが現れる状態を説明するための図。
【図13】第2の実施例のマルチモード圧電フィルタの変形例を説明するための略図的正面図。
【図14】(a)は、第3の実施例に係るマルチモード圧電フィルタを説明するための斜視図、(b)及び(c)は、該マルチモード圧電フィルタで励振される波形を説明するための模式図。
【図15】第1の実施例のマルチモード圧電フィルタを2素子用いた場合のフィルタ装置の分解斜視図。
【図16】2つのマルチモード圧電フィルタを一体化した構造を有するマルチモード圧電フィルタの外観を示す斜視図。
【図17】1素子のマルチモード圧電フィルタの減衰量周波数特性を示す図。
【図18】2素子のマルチモード圧電フィルタを直列に接続した場合及び2素子のマルチモード圧電フィルタを一体化した構成の減衰量周波数特性を示す図。
【図19】第3の実施例のマルチモード圧電フィルタを複数素子用いたフィルタ装置の分解斜視図。
【図20】従来の厚み縦振動モードを利用した二重モード圧電フィルタを示す断面図。
【図21】(a)及び(b)は、それぞれ、図20に示した従来の二重モード圧電フィルタにおいて励振される対称モード及び反対称モードを説明するための模式図。
【符号の説明】
1…マルチモード圧電フィルタ
2…圧電体
2a,2b…第1,第2の端面
2c…上面
2d…下面
2e,2f…側面
3〜15…励振電極
16…入力電極
17…出力電極
18…アース電極
19,20…絶縁性材料層
31,32…反射層
33,34…保持部材
35…ケース基板
36…キャップ
37…導電性接着剤
38…圧電共振部品
41…圧電フィルタ
42…圧電体
71…圧電フィルタ
72…圧電体
73〜85…励振電極
86…ケース基板
87…キャップ材
101…圧電フィルタ
102…圧電板
102a…溝

Claims (6)

  1. 互いに平行に配置された4以上の励振電極及び
    前記励振電極間に配置されており、かつ励振電極に直交する方向または励振電極と平行な方向において同一方向に分極処理されている複数の圧電体層を有し、前記複数の励振電極と直交する方向において対向している第1,第2の端面と、第1,第2の端面を結ぶ第1〜第4の側面とを有する積層型圧電体と、
    前記積層型圧電体の第1の側面において第1の端面側に寄せられて形成された入力電極と、
    前記積層型圧電体の第1の側面において第2の端面側に寄せられて形成された出力電極とを備え、
    前記積層型圧電体の第1の側面とは反対側の第2の側面に形成された、アース電極と、
    前記複数の励振電極が、前記入力電極に接続される第1のグループの励振電極と、前記出力電極に電気的に接続される第2のグループの励振電極と、前記アース電極に接続される第3のグループの励振電極とを有し、
    入力電極とアース電極との間に入力信号が印加されると、
    前記積層型圧電体の第1,第2の端面を結ぶ方向に沿った長さを半波長とする振動を基本波と呼び、異なる電位に接続される励振電極で挟まれた前記圧電体層の数をnとすると、前記基本波のn倍波と、(n−1)倍波と、(n+1)倍波とからなる複数のモードの振動が励振されかつ結合され、前記出力電極とアース電極とから出力信号が取り出されるように構成されており、
    前記積層型圧電体の対向し合っている第1,第2の側面を結ぶ方向の寸法をTとし、隣り合う励振電極間の距離をDとしたときに、T/Dが0.9以下であることを特徴とする、圧電縦効果を利用した縦結合型マルチモード圧電フィルタ。
  2. 前記積層型圧電体の第3,第4の側面を結ぶ方向の寸法をWとしたときに、前記寸法Wが、1.7×n−0.7<W/D<1.7×n+0.7(nは正の整数)の範囲にある、請求項に記載の縦結合型マルチモード圧電フィルタ。
  3. 前記異なる次数の振動モードが、圧電縦効果を利用した長さ振動モードの高調波である、請求項1または2に記載の縦結合型マルチモード圧電フィルタ。
  4. 前記異なる次数のモードの振動が、圧電縦効果を利用した厚み縦振動の高調波である、請求項1または2に記載の縦結合型マルチモード圧電フィルタ。
  5. 前記積層型圧電体を構成している圧電材料の音響インピーダンス値をZ1としたときに、
    前記積層型圧電体の第1,第2の端面の外側に連結されており、かつ音響インピーダンス値Z1よりも低い第2の音響インピーダンス値Z2を有する材料からなる反射層と、
    前記反射層の第1,第2の端面に連結されている側とが反対側の面に連結されており、第2の音響インピーダンス値Z2よりも大きな第3の音響インピーダンス値Z3を有する材料からなる保持部材とをさらに備える、請求項1〜のいずれかに記載の縦結合型マルチモード圧電フィルタ。
  6. ケース基板と、
    前記ケース基板上に搭載されており、かつ請求項1〜のいずれかに記載の縦結合型マルチモード圧電フィルタと、
    前記縦結合型マルチモード圧電フィルタを覆うように前記ケース基板に固定されたキャップ材とを備える、電子部品。
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