JP3922075B2 - 高周波加熱電源装置 - Google Patents

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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Microwave Tubes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子レンジのようにマグネトロンを用いて誘電加熱を行う高周波加熱電源装置の分野で、マグネトロンのカソード部に供給している熱電子放出促進のための加熱電流を制御し、これで生じる損失の低減による電源部の効率向上とマグネトロンの長寿命に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のマグネトロン駆動用電源に用いられるインバータ電源においては低コスト化、機械室内での省スペース化のため、図6に示すようにマグネトロン8のカソード部16に供給する加熱電流は高圧トランス6に併設された補助二次巻線にて供給され、加熱電流供給線路15を構成している。そして加熱電流の供給においてはマグネトロン8の発振までの時間短縮(インバータ電源18の起動状態)と発振後(インバータ電源18の定常状態)はマグネトロン8のモーディング回避を目的としてカソード部16の温度維持のために加熱電流は常時供給されている。
【0003】
上記インバータ電源18の一例を図6を用いてさらに説明すると、商用電源1は整流器2で整流され直流電圧に変換され、商用電源1から電力が供給される。直流電圧はチョークコイル9とコンデンサ10よりなるフィルタ回路11を介してコンデンサ4とインダクタ13、半導体スイッチング素子3のインバータ共振回路5に印加される。インバータ共振回路5では半導体スイッチング素子3が20〜40キロヘルツの周波数でスイッチングし、高周波交流を作り出す。インダクタ13は高圧トランス6の一次巻線を兼ねているのでインダクタ13に発生した高周波交流は高圧トランス6で高電圧に昇圧される。また高圧トランス6で昇圧された高電圧は高圧整流回路7で直流高電圧に整流される。制御回路部14はカレントトランス12より得た入力電流情報を反映した形で半導体スイッチング素子3に所望の高周波出力を得るための信号を与え、これを駆動する。これらの電気要素部品が、インバータ電源18を構成する。高圧整流回路7で整流された直流高電圧はマグネトロン8のアノード部17とカソード部16間に印加される。高圧トランス6にはもう一つの補助二次巻線が設けられており、この補助二次巻線はマグネトロン8のカソード部16に加熱電流として電力供給を行う加熱電流供給線路15を構成している。マグネトロン8はカソード部16に電力供給を受け、カソード温度が上昇し、かつアノード部17とカソード部16間に高電圧が印加されると発振しマイクロ波を発生する。マグネトロン8で発生されたマイクロ波は加熱室に入れられた食品などの被加熱物に照射され誘電加熱調理を行う。
【0004】
このようにインバータ電源18はマグネトロン8の発振までの起動時間短縮と発振後の安定した定常時におけるモーディング回避のために加熱電流の常時供給が不可欠となっている。その中でも起動時間短縮や加熱電流を安定させるために冷却装置を制御する発明が特開平5−54963で、そして低出力時の加熱電流を十分に得るための発明が特開平7−220865にて公開されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では下記の課題があった。
【0006】
すなわち、高出力化に伴いマグネトロン8の陰極逆加熱現象(バックボンバートメント)が顕著になり、加熱電流の常時供給はカソード部16が異常に自己加熱され、冷却装置の能力拡大の必要や発熱によるマグネトロン8の劣化が早まり、寿命が短くなるという課題を有していた。そして、加熱室に負荷を何も入れずに高周波加熱を行った際、すなわち空焼き時にも高出力時以上にマグネトロンのアンテナ部は異常加熱されるため、加熱電流の常時供給では同様の課題を有していた。
【0007】
また、日本国内100V電源においては家電製品の電流規制15Aのため、高出力化を実現するためには入力に対する出力の割合、すなわち効率の向上が不可欠であり、加熱電流によるインバータ電源18の補助二次巻線での損失およびマグネトロン8側のチョークコイルでの損失の低減が必要であるという課題を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、マグネトロンを駆動するインバータ電源と、前記マグネトロンのカソード部に供給する熱電子放出促進のための加熱電流発生手段と、前記加熱電流発生手段への加熱電流供給線路に設けた開閉手段と、前記マグネトロンを冷却する冷却装置と、前記冷却装置を制御する冷却制御手段を含む操作部を備え、前記操作部は前記マグネトロンの高出力時前記開閉手段をオフしカソード部の温度情報を元に当該開閉手段がオフ時には前記冷却装置の回転を弱める或は停止させて前記カソード部の温度が所定の設計温度に収まるように冷却装置を制御する構成とした。
【0009】
上記のような構成において本発明は、高出力時にみられる陰極逆加熱現象によるカソード部の異常な自己加熱を抑制でき、冷却性能の向上も不必要となり、マグネトロンの長寿命も達成できる。また、インバータ電源においては加熱電流供給による補助二次巻線での損失、すなわち加熱電流供給線路での損失を低減でき、電源部での効率向上が期待できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明は、マグネトロンを駆動するインバータ電源と、前記マグネトロンのカソード部に供給する熱電子放出促進のための加熱電流発生手段と、前記加熱電流発生手段への加熱電流供給線路に設けた開閉手段と、前記マグネトロンを冷却する冷却装置と、前記冷却装置を制御する冷却制御手段を含む操作部を備え、前記操作部は前記マグネトロンの高出力時前記開閉手段をオフしカソード部の温度情報を元に当該開閉手段がオフ時には前記冷却装置の回転を弱める或は停止させて前記カソード部の温度が所定の設計温度に収まるように冷却装置を制御する構成とした。
【0011】
請求項2の発明は、マグネトロンを駆動するインバータ電源と、前記マグネトロンのカソード部に供給する熱電子放出促進のための加熱電流発生手段と、前記加熱電流発生手段への加熱電流供給線路に設けた開閉手段と、前記マグネトロンを冷却する冷却装置と、前記冷却装置を制御する冷却制御手段を含む操作部を備え、前記操作部は前記マグネトロンの高出力時前記開閉手段をオフしカソード部の温度情報を元に当該開閉手段がオフ時には前記冷却装置の回転を弱める或は停止させて前記カソード部の温度が所定の設計温度に収まるように冷却装置を制御する構成とした。
【0012】
上記の構成により、電子レンジで高出力の高周波加熱を行う場合や空焼き時に発生するカソード部の陰極逆加熱現象による異常自己加熱を加熱電流の制御により抑制するとともに、マグネトロン温度による冷却装置の制御や、各々の調理出力レベルに対する冷却装置の制御が可能となる。また、前記加熱電流の停止、あるいは断続制御によりインバータ電源の高圧トランスに併設された補助二次巻線、あるいは別途設けられた加熱電流発生手段での前記加熱電流による損失を低減でき、電源部での効率向上とマグネトロンの長寿命が期待できる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施例の説明に際しまず本発明実施例の前提となる参考例を説明する。
【0014】
参考例1
図1は高出力時にマグネトロン8のカソード部16に供給する加熱電流を制御するための構成図であり、本参考例では開閉手段19をインバータ電源18の加熱電流供給線路15に配置している。この開閉手段19の制御は電子レンジの調理動作を制御するために設けられた操作部21より得られる信号にてオン−オフ制御を行う。その制御シーケンスとしては、操作部21とインバータ電源18の制御回路部14とを通信手段20にて双方向の通信を行い、インバータ電源18の起動状態と、定常状態を認識可能とする。そして、起動状態においてはマグネトロン8の発振までの時間短縮のため開閉手段19をオンとして加熱電流を供給してカソード部16を加熱する。次に、定常状態においての制御であるが高出力の加熱調理の場合のみ開閉手段19をオフとする。すなわち、操作部21は高出力調理の際には出力に応じた制御信号を通信手段20を介してインバータ電源18に送るため、現在どのレベルの出力調理をしているかを容易に判別できる。よってインバータ電源18が高出力調理の定常状態であることを認識でき、その条件下でのみ開閉手段19のオフ制御が可能となる。また、高出力時とは言え、長時間にわたり完全に加熱電流を遮断した場合には陰極逆加熱現象からくるカソード部16の自己加熱だけでは温度維持が不十分となり、マグネトロン8のモーディングが考えられる。この場合にはあらかじめ開閉手段19のオン−オフデューティー制御を行うことにより、マグネトロン8の発振を維持できるだけのカソード部16の温度維持が可能となる。
【0015】
この構成により、高出力時に起こるマグネトロン8の陰極逆加熱現象によるカソード部16の異常温度上昇をカソード部16に供給している加熱電流を制御することにより抑制することができ、マグネトロン8の長寿命が実現できる。また、加熱電流のオン−オフ制御から高出力時のインバータ電源18の補助二次巻線すなわち加熱電流供給線路15での損失を約35W低減でき、効率の向上と供にさらなる高出力化が望める。
【0016】
参考例2)
図2は高出力時や空焼き時にマグネトロン8のカソード部16に供給する加熱電流を抑制するための構成図であり、本参考例では温度により抵抗値が変化する正特性の温度開閉手段22をインバータ電源18の加熱電流供給線路15に配置している。この正特性の温度開閉手段22の変化であるが、インバータ電源18が起動状態の時はカソード部16の温度は低く1900K前後であり、カソード部からの熱伝播は少なく、正特性の温度開閉手段22自体に変化はなく安定して加熱電流の供給が行われる。そして、インバータ電源18が定常状態に移行して、ある時間を過ぎてから高出力時あるいは空焼き時に生じるマグネトロン8の陰極逆加熱現象によるカソード部16の異常自己加熱により、カソード部16自身が2000K以上に達した場合には熱伝播により正特性の温度開閉手段22はキュリー点に到達して抵抗値を上げながら加熱電流を抑制する。これにより、高出力時や空焼き時に生じるカソード部16の異常な温度上昇を抑制してマグネトロン8の長寿命が実現できる。そして高出力時や空焼き時にカソード部16がさらに温度上昇を続け、正特性の温度開閉手段22が完全にオープンとなった場合には加熱電流供給線路15は遮断される。この場合にはインバータ電源18の補助二次巻線すなわち加熱電流供給線路15での損失は完全になくなり、インバータ電源18の効率が向上するというメリットも得られる。
【0017】
実施例1
次に本発明の実施例について説明していく。図3は本発明の実施例1を示し、高出力時や空焼き時にマグネトロン8のカソード部16に供給する加熱電流を制御し、その際のマグネトロン8への冷却はマグネトロン8の温度に応じた冷却装置制御も行うための構成図であり、本実施例では開閉手段19をインバータ電源18の加熱電流供給線路15に配置し、マグネトロン8の冷却はマグネトロン用冷却装置23で行い、インバータ電源18の冷却はインバータ電源用冷却装置24にて行っている。この開閉手段19の制御は参考例1と同じように行い、それに加えて本実施例ではマグネトロン8のアノード部17(すなわちマグネトロン8外観の継鉄部)に取り付けた温度検出手段であるサーミスタ25にて温度情報を操作部21にフィードバックして温度に応じてマグネトロン用冷却装置23の冷却能力、すなわち回転数の制御を行う。つまり、カソード部16とアノード部17の温度相関を求めてカソード部16の設計温度1900K〜2100Kに収まるように制御を行うことを目的とする。そして、高出力時のインバータ電源18の定常状態における開閉手段19がオフの時はマグネトロン用冷却装置23の回転を弱めるあるいは停止させることにより、陰極逆加熱現象によるカソード部16の温度維持を促進し、高出力以外の加熱調理時には加熱電流の供給を常時行うため、サーミスタ25により得られる温度情報を元にカソード部16の温度に注意しながらマグネトロン用冷却装置23の制御を行う。また、サーミスタ25の実装が困難な場合にはあらかじめ各加熱調理の出力レベルに応じてアノード部17の温度データをとり、マグネトロン用冷却装置23の冷却回転数を決めておいて制御することも可能である。
【0018】
サーミスタ25の装着により、逆にいかなる加熱調理出力レベルにおいてもインバータ電源18の定常状態においては開閉手段19をオフし続けて、カソード部16の温度がマグネトロン8の発振に必要な温度1900K以下に落ちた場合に開閉手段19を再度オンするという制御も可能になる。また、カソード部16の温度が2100K以上、すなわち空焼きを検知した場合には開閉手段19をオフしてカソード部16の異常温度上昇を抑制するということも可能となる。すなわち、いかなる条件下においてもカソード部16の温度を最適に冷却してマグネトロン8の長寿命を実現でき、なおかつ開閉手段19がオフの際にはインバータ電源18の補助二次巻線すなわち加熱電流供給線路15での損失を低減でき、インバータ電源の効率向上も図れる。
【0019】
実施例2
図4は高出力時や空焼き時にマグネトロン8のカソード部16に供給する加熱電流を抑制し、その際のマグネトロン8への冷却はマグネトロン8の温度に応じた冷却装置制御も行うための構成図であり、本実施例では正特性の温度開閉手段22をインバータ電源18の加熱電流供給線路15に配置し、マグネトロン8の冷却はマグネトロン用冷却装置23で行い、インバータ電源18の冷却はインバータ電源用冷却装置24にて行っている。この正特性の温度開閉手段22の変化は参考例2と同じような振る舞いであり、それに加えてマグネトロン8のアノード部17(すなわちマグネトロン8外形の継鉄部)に取り付けたサーミスタ25にて温度情報を操作部21にフィードバックして温度に応じてマグネトロン用冷却装置23の冷却能力、すなわち回転数の制御を行う。つまり、カソード部16とアノード部17の温度相関を求めてカソード部16の設計温度1900K〜2100Kに収まるように制御を行うことを目的としている。そして高出力時にはインバータ電源18の定常状態における正特性の温度開閉手段22の抵抗値変化から加熱電流は抑制され、その結果得られるカソード部16の温度変化をサーミスタ25にて検知し、操作部21にフィードバックしてマグネトロン用冷却装置23の回転を弱める、あるいは停止させることにより、陰極逆加熱現象によるカソード部16の温度維持を補完する。また、高出力以外の加熱調理時には加熱電流の供給が適度に行われるために先ほどと同様にサーミスタ25により得られる温度情報を元にカソード部16の温度に注意しながらマグネトロン用冷却装置23の制御を行う。また、サーミスタ25の実装が困難な場合にはあらかじめ各加熱調理の出力レベルに応じてアノード部17の温度データをとり、マグネトロン用冷却装置23の冷却回転数を決めておいて制御することも可能である。
【0020】
この構成により、高出力時や空焼き時に生じるカソード部16の異常な温度上昇を正特性の温度開閉手段22にて加熱電流の抑制をしながら、なおかつアノード部17に取り付けたサーミスタ25により得られる温度情報を元にマグネトロン用冷却装置23を制御してマグネトロン8の温度を最適に保ち、長寿命が実現できる。そしてカソード部16がさらに温度上昇を続け、正特性の温度開閉手段22が完全にオープンとなった場合には加熱電流供給線路15は遮断され、この場合にはインバータ電源18の補助二次巻線すなわち加熱電流供給線路15での損失は完全になくなり、インバータ電源18の効率が向上するというメリットも得られる。
【0021】
参考例3
図5はマグネトロン8を駆動するためにマグネトロン8のカソード部16に供給する加熱電流をマグネトロン駆動用電源26より供給せずに、別途加熱電流発生手段27を設けて供給している構成図であり、本参考例では加熱電流発生手段27の電源ラインに制御用の開閉手段28を配置している。この開閉手段28の制御は電子レンジの調理動作を制御するために設けられた操作部21より得られる信号にてオン−オフ制御を行う。加熱電流発生手段27を別途設ける場合の理由としてはマグネトロン8の発振の加速と、低出力加熱調理時の加熱電流不足によるマグネトロン8のモーディング回避が主な理由である。そのため、加熱調理する際には電子レンジの加熱室に取り付けられたドアを開けた時に加熱電流発生手段27に通電を行い、即座にカソード部16に加熱電流を供給している。そして操作部21より調理スタートさせる頃にはカソード部16の温度は十分発振できる温度になっているため、1秒以内にマグネトロン8は発振可能となる。それゆえにマグネトロン8は発振した後の安定した定常状態に即移行するため、高出力の加熱調理を行う場合には調理スタートから数秒の間隔をおいた後に開閉手段28を停止、もしくは断続制御を行うことにより、発振の安定した定常状態で陰極逆加熱現象によるカソード部16の異常自己加熱を抑制でき、マグネトロン8の長寿命が達成できる。また、開閉手段28がオフの時は加熱電流発生手段27での損失はなくなり、マグネトロン8を発振させるための電源部の効率は向上する。開閉手段28の変わりに温度により抵抗値が変化する正特性の温度開閉手段を加熱電流発生手段27の二次側に設けてもカソード部16の温度変化を読み取り、同様の効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明の高周波加熱電源装置によれば、マグネトロンのカソード部に供給している加熱電流の制御により、高出力時や空焼き時に起こる陰極逆加熱現象の増大に伴うカソード部の温度上昇を冷却能力の拡大を行うことなく抑えることができ、マグネトロンの長寿命が達成できる。また、加熱電流の停止、あるいは断続制御により電源部での損失は大幅に低減され、効率向上と供にさらなる高出力化が望める。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1におけるマグネトロン、インバータ電源の構成図
【図2】 本発明の参考例2におけるマグネトロン、インバータ電源の構成図
【図3】 本発明の実施例におけるマグネトロン、インバータ電源および冷却装置の構成図
【図4】 本発明の実施例におけるマグネトロン、インバータ電源および冷却装置の構成図
【図5】 本発明の参考例3におけるマグネトロン、マグネトロン駆動用電源およびヒータートランスの構成図
【図6】 従来のインバータ電源回路構成図
【符号の説明】
8 マグネトロン
15 加熱電流供給線路
16 カソード部
17 アノード部
18 インバータ電源
19 開閉手段
20 通信手段
21 操作部
22 温度開閉手段
23 マグネトロン用冷却装置
24 インバータ電源用冷却装置
25 サーミスタ
26 マグネトロン駆動用電源
27 加熱電流発生手段
28 開閉手段

Claims (2)

  1. マグネトロンを駆動するインバータ電源と、前記マグネトロンのカソード部に供給する熱電子放出促進のための加熱電流発生手段と、前記加熱電流発生手段への加熱電流供給線路に設けた開閉手段と、前記マグネトロンを冷却する冷却装置と、前記冷却装置を制御する冷却制御手段を含む操作部を備え、前記操作部は前記マグネトロンの高出力時前記開閉手段をオフしカソード部の温度情報を元に当該開閉手段がオフ時には前記冷却装置の回転を弱める或は停止させて前記カソード部の温度が所定の設計温度に収まるように冷却装置を制御する高周波加熱電源装置。
  2. マグネトロンを駆動するインバータ電源と、前記マグネトロンのカソード部に供給する熱電子放出促進のための加熱電流発生手段と、前記加熱電流発生手段への加熱電流供給線路に設けられ温度により抵抗値が変化する正特性の開閉手段と、前記マグネトロンを冷却する冷却装置と、前記冷却装置を制御する冷却制御手段を含む操作部を備え、前記操作部は前記開閉手段による加熱電流の抑制による前記カソード部の温度情報を元に前記冷却装置の回転を弱める或は停止させて当該カソード部の温度が所定の設計温度に収まるように前記冷却装置を制御する高周波加熱電源装置。
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