JP3921773B2 - 再生装置 - Google Patents
再生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3921773B2 JP3921773B2 JP01271798A JP1271798A JP3921773B2 JP 3921773 B2 JP3921773 B2 JP 3921773B2 JP 01271798 A JP01271798 A JP 01271798A JP 1271798 A JP1271798 A JP 1271798A JP 3921773 B2 JP3921773 B2 JP 3921773B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound source
- sound
- value
- band
- envelope
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、オーディオ再生の再生信号レベルに応じて所定の音源の重畳を行う再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD(コンパクトディスク)/MD(ミニディスク)デッキ操作部と、チューナー操作部と、アンプ操作部と、スピーカーからなり、CDやMDに記録されたオーディオ信号の再生を行う再生装置があった。
【0003】
このような再生装置においては、CDやMDに記録されたオーディオ信号を再生する際に、再生された音楽に応じて、ユーザーが自らリズムボックスやドラムパッドを用いて、音楽のリズムに合わせるように音を発生させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の再生装置では、ユーザーの感覚でリズムボックスやドラムパッドの音を再生音に合わせるようにしていたので、リズムがずれたりしてすべての音楽に対応した音の重畳ができないという不都合があった。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、すべての音楽に対応した音の重畳が可能な再生装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の再生装置は、入力されるオーディオ信号を複数の帯域に分割する帯域分割手段と、上記帯域分割手段にて分割された各帯域におけるエンベロープ値を検波するエンベロープ検波手段と、上記エンベロープ検波手段にて検波したエンベロープ値を各帯域毎に保持する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶されているエンベロープ値を各帯域毎に時系列的にシフトして保持する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手段に保持されている時系列的にシフトされる前回のエンベロープ値と上記第1の記憶手段に保持されている今回のエンベロープ値の差分値を各帯域毎に演算する演算手段と、複数の音源を発生する音源発生手段と、上記入力されたオーディオ信号と上記音源発生手段から発生した音源とを重畳する重畳手段と、上記演算手段によって演算された各帯域毎の差分値の所定パターンに基づいて上記音源発生手段から発生する音源を切換える音源発生制御手段と、を備えたものである。
【0007】
本発明の再生装置によれば、以下のような作用をする。
帯域分割手段は入力されるオーディオ信号を複数の帯域に分割するように作用する。エンベロープ検波手段は帯域分割手段にて分割された各帯域におけるエンベロープ値を検波するように作用する。第1の記憶手段はエンベロープ検波手段にて検波したエンベロープ値を各帯域毎に保持するように作用する。第2の記憶手段は第1の記憶手段に記憶されているエンベロープ値を各帯域毎に時系列的にシフトして保持するように作用する。演算手段は第2の記憶手段に保持されている時系列的にシフトされる前回のエンベロープ値と第1の記憶手段に保持されている今回のエンベロープ値の差分値を各帯域毎に演算するように作用する。音源発生手段は複数の音源を発生するように作用する。重畳手段は入力されたオーディオ信号と音源発生手段から発生した音源とを重畳するように作用する。音源発生制御手段は演算手段によって演算された各帯域毎の差分値の所定パターンに基づいて音源発生手段から発生する音源を切換えるように作用する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本実施の形態を説明する。まず、本実施の形態の再生装置の構成を図4に示す外観斜視図を参照しながら説明する。
【0009】
図4において、再生装置は、CD(コンパクトディスク)/MD(ミニディスク)を再生操作可能なCD/MDデッキ操作部40と、FMラジオ放送を受信操作可能なチューナー操作部41と、オーディオ信号の増幅操作可能なアンプ操作部42と、アンプで増幅されたオーディオ信号を音に変えるスピーカー43、44とからなり、CDやMDに記録されたオーディオ信号の再生を行うものである。なお、CD/MD操作部40と、チューナー操作部41と、アンプ操作部42とは同一筐体に内蔵されている。
【0010】
ここで、特に、本実施の形態においては、再生されたオーディオ信号のエンベロープ値の差分値から特定のテンポを検出し、特定のテンポに応じて音源発生手段において発生される音源を切り換えるようにして、再生される音楽に合わせて自動的に音を重畳させるものである。
【0011】
次に、本実施の形態の再生装置の構成を示すブロック図について図1を参照しながら説明する。
図1において、この本実施の形態の再生装置は、CDやMDに記録されたオーディオ信号の再生を行ってアナログオーディオ信号を出力する再生手段1を有する。再生手段1は、図4に示した再生装置に対応する。また、本実施の形態の再生示装置は、アナログオーディオ信号を4バンドの帯域に分けるバンドパスフィルターBPF2−1(125Hz),2−2(500Hz),2−3(2kHz),2−4(8kHz)と、各帯域のエンベロープを検波するエンベロープ検波回路3−1,3−2,3−3,3−4と、エンベロープ検波されたアナログオーディオ信号をディジタル値に変換するA/D変換回路4−1,4−2,4−3,4−4と、ディジタル値から前回のサンプリング値と今回のサンプリング値との差分値を演算する演算回路5−1,5−2,5−3,5−4とを有する。
【0012】
演算回路5−1は、前回のサンプリング値を格納するレジスタ5−1−3と、今回のサンプリング値を格納するレジスタ5−1−2と、レジスタ5−1−3に格納された前回のサンプリング値とレジスタ5−1−2に格納された今回のサンプリング値との差分を演算する差分演算回路5−1−1とを有する。なお、CPU6から、レジスタ5−1−2にはラッチ信号が、レジスタ5−1−3にはリセット信号が、各サンプリング終了時に供給される。なお、図示はしないが、演算回路5−2,5−3,5−4も演算回路5−1と同様の構成、つまり、前回のサンプリング値を格納するレジスタと、今回のサンプリング値を格納するレジスタと、レジスタに格納された前回のサンプリング値とレジスタに格納された今回のサンプリング値との差分を演算する差分演算回路とを有している。
【0013】
また、本実施の形態の再生装置は、バンドパスフィルターBPF2−1(125Hz),2−2(500Hz),2−3(2kHz),2−4(8kHz)から、エンベロープ検波回路3−1,3−2,3−3,3−4、A/D変換回路4−1,4−2,4−3,4−4、演算回路5−1,5−2,5−3,5−4までの、サンプリング動作の制御および演算動作の制御さらに後段の回路の制御を行うと共に、特に差分値から音楽のテンポを計測しテンポに応じて後述する音源発生器16から発生される音源を音声合成器20で再生オーディオ信号に重畳するように制御するCPU6を有する。また、本実施の形態の再生装置は、後述する表示部にスペクトラムアナライザー表示または音楽に対応したアニメーション表示をするかを選択するスペアナ/アニメーション選択キー7と、後述する再生音に重畳させる音色を選択する音色選択キー8と、後述する音源またはリズムボックスによる再生音に対する音の重畳をランダムに選択するランダム選択キー9と、演算回路5−1,5−2,5−3,5−4による差分値の計測により再生音のテンポを計測開始するためのテンポ計測キー10と、後述する音源またはリズムボックスによる再生音に対する音の重畳をスタートさせるリズム重畳スタートキー11とを有する。
【0014】
音色選択キー8により重畳される音色は、図3に示すように、打楽器音30、効果音31、および人の声32などである。また、打楽器音30は、ドラムの音色としてTight kick,Loose snare,Open/Close Hihat、Low/High Tom,Side stick,ラテン系打楽器としてHand clap,Open/Close Conga,Cabasa,Claves,Low/High Cowbell,Tambourin,Techno kick,Low/High Whistle,Scratch,がある。このように、打楽器音30では、同じ音色で低音と高音(Low/High)の2種類を有するものがある。また、打楽器音30では、同じ音色で共鳴音と遮蔽音(Open/Close)の2種類を有するものがある。また、効果音31として、Punch,Beep,Squeal,Clush,がある。また、人の声32として、Ha,Go,Hey,Aoh,Shout,Yeah,Hooo,Yah,Sexy,がある。
【0015】
また、本実施の形態の再生装置は、表示部の表示を制御する表示部制御手段12と、表示部に表示する各種画像パターンを記憶する画像パターンメモリ(リードオンリーメモリROM)13と、音楽に対応したアニメーション表示をする表示部(蛍光表示管FL:Fluorescent character disply tube/液晶表示装置LCD:Liquid crystal disply)14とを有する。表示部のアニメーションを表示可能な範囲は例えば、横11ドット×縦7ドットであり、各ドットの位置によって3色のうちの1色を表示することができるように構成されている。
【0016】
また、本実施の形態の再生装置は、再生音に対して重畳させる音を選択する音源選択器15と、再生音に対して重畳させる音を発生する音源発生器16と、再生音に対して重畳させるリズムを選択するリズムボックス選択器17と、再生音に対して重畳させるリズムを発生するリズムジェネレーター18とを有する。
【0017】
また、本実施の形態の再生装置は、アナログオーディオ信号に対してCPU6から供給されるコントロール信号に基づいて音場の制御を行う音源用DSP(Digital signal processor)19と、再生音に対して重畳させる音またはリズムを合成処理する音声合成器20と、CPU6から供給されるコントロール信号に基づいて音源発生器16からの音またはリズムジェネレーター18からのリズムを選択的に切り替えて音声合成器20に供給するスイッチ21(SW1)と、CPU6から供給されるコントロール信号に基づいて音源用DSP19からの音場制御出力と音声合成器20からの音またはリズム合成出力とを選択的に切り替えて出力するスイッチ22(SW2)と、電気信号を音に変換して音楽を再生するスピーカー23とを有する。
【0018】
このように構成された本実施の形態の再生装置の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
図1において、再生手段1はCDやMDに記録されたオーディオ信号の再生を行ってアナログオーディオ信号を出力する。再生手段1から出力されるアナログオーディオ信号はバンドパスフィルターBPF2−1(125Hz),2−2(500Hz),2−3(2kHz),2−4(8kHz)に供給される。バンドパスフィルターBPF2−1(125Hz),2−2(500Hz),2−3(2kHz),2−4(8kHz)はアナログオーディオ信号を4バンドの帯域に分ける。ここで、バンドパスフィルターBPF2−1(125Hz),2−2(500Hz),2−3(2kHz),2−4(8kHz)の4バンドの各周波数はその帯域の中心周波数である。4バンドの帯域通過の動作は共振空洞形で共振の鋭さを表すQの値は1である。
【0019】
4バンドの帯域に分けられたアナログオーディオ信号はエンベロープ検波回路3−1,3−2,3−3,3−4に供給される。エンベロープ検波回路3−1,3−2,3−3,3−4は各帯域の信号のエンベロープ値を検波する。このエンベロープ検波されたアナログオーディオ信号のエンベロープ値はA/D変換回路4−1,4−2,4−3,4−4に供給される。A/D変換回路4−1,4−2,4−3,4−4は、このエンベロープ値をディジタル値に変換する。このディジタル値は演算回路5−1,5−2,5−3,5−4に供給される。演算回路5−1,5−2,5−3,5−4はこのディジタル値から前回のサンプリング値と今回のサンプリング値との差分値を演算する。
【0020】
具体的には、演算回路5−1は、以下の動作をする。レジスタ5−1−3は、前回のサンプリング値を格納する。レジスタ5−1−2は、今回のサンプリング値を格納する。差分演算回路5−1−1は、レジスタ5−1−3に格納された前回のサンプリング値とレジスタ5−1−2に格納された今回のサンプリング値との差分を演算する。なお、図示はしないが、演算回路5−2,5−3,5−4も演算回路5−1と同様の動作、つまり、n=2〜4のとき、レジスタ5−n−3により前回のサンプリング値を格納し、レジスタ5−n−2により今回のサンプリング値を格納し、差分演算回路5−n−1によりレジスタレジスタ5−n−3に格納された前回のサンプリング値とレジスタ5−n−2に格納された今回のサンプリング値との差分を演算する。
【0021】
このようにしてオーディオ信号の各エンベロープ値の差分値が求められる。このように各サンプリング値の差分値を求めることにより、エンベロープ値の変化の度合いである微分値を求めることができる。つまり、差分値の所定パターンを検出することにより、オーディオ信号中に繰り返される一定のパターンを求めることができる。
【0022】
また、CPU6は、バンドパスフィルターBPF2−1(125Hz),2−2(500Hz),2−3(2kHz),2−4(8kHz)から、エンベロープ検波回路3−1,3−2,3−3,3−4、A/D変換回路4−1,4−2,4−3,4−4、演算回路5−1,5−2,5−3,5−4までの、サンプリング動作の制御および演算動作の制御さらに後段の回路の制御を行うと共に、特に差分値から音楽のテンポを計測しテンポに応じて音源発生器16から発生される音源を音声合成器20で再生オーディオ信号に重畳するように制御する。
【0023】
ここで、CPU6の動作を図2のフローチャートを用いて説明する。
図2において、開始して、ステップS1でサンプリングを行う。具体的には、A/D変換回路4−1,4−2,4−3,4−4におけるA/D変換を行うためのエンベロープ値のサンプリングを行う。このサンプリングに要する時間は、1バンドあたり5msec、4バンドで20msecかかる。ステップS2でA/D値を読む。具体的には、A/D変換回路4−1,4−2,4−3,4−4でA/D変換されたディジタルのエンベロープ値を読み込む。ステップS3で前回との差分を読む。具体的には、演算回路5−1,5−2,5−3,5−4で演算された差分値を読み込む。
【0024】
ステップS4で前回からのマスク設定時間が経過したか否かを判断する。具体的には、音源発生器16から発生される音源を音声合成器20で再生オーディオ信号に重畳する際に、重畳する音源の時間間隔のうちユーザーが感知できない程度の微小な時間間隔を不感(マスク)設定時間として設定しておく。そして、マスク設定時間が経過しないときは終了し、マスク設定時間が経過したときに以下のステップS5〜S10の各処理を行う。
【0025】
ステップS4でマスク設定時間が経過したとき、ステップS5へ進み、差分値がかなり大きい値であるか否かを判断する。具体的には、差分値が例えば10dB以上であるか否かを判断する。ステップS5で差分値がかなり大きい値であるときは、ステップS6へ進み、第1のマスク時間設定を行う。具体的には、ステップS4におけるマスク設定時間を比較的長めの例えば500msecに設定する。
【0026】
そして、ステップS9へ進み、音源の発生が乱数により選択されるように設定されているか否かを判断する。具体的には、ユーザーがランダム選択キー9を押したときに音源の発生が乱数により選択されるように設定されていると判断して、音源選択器15にCPU6から乱数によって音源が選択されるコントロール信号が供給されて、この乱数により音源を選択するコントロール信号に基づいて音源発生器16は乱数に基づいて音源を発生させる。この乱数は、例えば、CPU6のランニングタイマーを用いる。CPU6は、ランダム選択キー9が押されたときのこのランニングタイマーのタイマー時間Tを29で割った余りの値に応じて割り当てられた音源を選択させるようにコントロール信号を生成する。
【0027】
ステップS9で音源の発生が乱数により選択されるように設定されているときは、ステップS10へ進み、乱数に基づいて音源の発生をするように設定する。具体的には、CPU6は音源を選択させるコントロール信号を音源選択器15に供給して、この乱数により音源を選択するコントロール信号に基づいて音源発生器16は乱数に基づいて音源を発生させる。
【0028】
ステップS9で音源の発生が乱数により選択されるように設定されていないとき、およびステップS10で乱数に基づいて音源の発生をするように設定されたときは、ステップS11へ進む。そして、ステップS11で打楽器音を鳴らす。具体的には、各サンプリング毎に、音源発生器16から発生される乱数に基づいて発生された音源を音声合成器20は再生オーディオ信号に重畳する。これにより、スピーカー23から再生された音楽に合わせて例えば打楽器音が重畳されて出力される。
【0029】
また、ステップS5で差分値がかなり大きい値でないときは、ステップS7へ進み、差分値が少し大きい値であるか否かを判断する。具体的には、差分値が例えば6dB以上であるか否かを判断する。ステップS7で差分値が少し大きい値であるときは、ステップS8へ進み、第2のマスク時間設定を行う。具体的には、ステップS4におけるマスク設定時間を比較的短めの例えば250msecに設定する。そして、ステップS9へ進み、上述と同様のステップS9〜ステップS11の判断および処理を行う。
【0030】
ステップS7で差分値が少し大きい値でないとき、およびステップS11で打楽器音を鳴らした後は、ステップS12へ進み、現在のA/D値をストアする。具体的には、ストアされたディジタルのエンベロープ値を次回のサンプリング時の差分に用いるように処理して終了する。
【0031】
このようにして、ユーザーがオーディオ信号を再生して音楽を聴く際に、求められた差分値から音楽のテンポを計測し、音楽のテンポに合わせて、例えば、エンベロープ値の立ち上がり時等をトリガとして、音源発生手段において発生される音源を切り換えるようにして、再生される音楽に合わせて自動的に音を重畳させることができるので、ユーザーに対して聞き慣れた音楽を違った音楽に変えるようにして再生することができる。また、再生された音楽のリズムに合わせて音を重畳するので、どんな音楽でもリズムを強調することができ、ダンスミュージックのようにして再生することができる。
【0032】
テンポ計測キー10は、演算回路5−1,5−2,5−3,5−4による差分値の計測により、CPU6に対する再生音のテンポの計測を可能とする。具体的には、ユーザーがこのテンポ計測キー10を押すことにより、例えば、キーの表面に設けられたオレンジ色の発光ダイオードが点滅して、CPU6が再生されている音楽のテンポを計測開始し、所定サンプリング時間、例えば、上述した20msecを経過した後に、計測完了すると緑色の発光ダイオードが点灯して、表示部14に音楽に対応して音源発生器16から発生される音源を音声合成器20で再生オーディオ信号に重畳することができる。従って、ユーザーにとってはテンポ計測キー10を押したと同時に音楽のテンポが計測されてこれに応じた音源が再生オーディオ信号に重畳されるのを聴覚で認識することができる。
【0033】
また、上述したテンポ計測で音楽の種類を識別して、音楽の種類の認識によって再生オーディオ信号に重畳される音源を変えるようにしてもよい。
【0034】
また、表示部制御手段12はCPU6からのコントロール信号に基づいて表示部14の表示動作を制御する。画像パターンメモリ(ROM)13は、表示部14に表示する各種画像パターンを記憶する。
【0035】
また、スペアナ/アニメーション選択キー7は、表示部14にスペクトラムアナライザー表示または音楽に対応したアニメーション表示をするかの選択を可能とする。通常は初期設定状態がアニメーション選択状態であり、ユーザーがスペアナ/アニメーション選択キー7を押すと、スペクトラムアナライザー表示に切り替わり、再度、スペアナ/アニメーション選択キー7を押すと、アニメーション選択状態に切り替わるようになっている。
【0036】
上述したように、音色選択キー8は、再生音の音色の選択を可能とする。ユーザーが音色選択キー8を押すと、CPU6からのコントロール信号に基づいて音源選択器15は再生音に対して重畳させる音を選択する。音源発生器16は再生音に対して重畳させる選択された音を発生する。
【0037】
リズム重畳スタートキー11は、音源またはリズムボックスによる再生音に対する音の重畳をスタートさせる。ユーザーがリズム重畳スタートキー11を押すと、CPU6からのコントロール信号に基づいてリズムボックス選択器17は再生音に対して重畳させるリズムを選択する。リズムジェネレーター18は、再生音に対して重畳させるリズムを発生する。
【0038】
上述したように、ランダム選択キー9は、音源またはリズムボックスによる再生音に対して重畳する音をランダム選択することを可能とする。ユーザーがランダム選択キー9を押すと、CPU6からのコントロール信号に基づいて音源選択器15またはリズムボックス選択器17は再生音に対して重畳させる音源またはリズムを選択する。
【0039】
音源用DSP19は、アナログオーディオ信号に対してCPU6から供給されるコントロール信号に基づいて音場の制御を行う。音場の制御が施されたアナログオーディオ信号は音声合成器20に供給される。
【0040】
スイッチ21(SW1)は、CPU6から供給されるコントロール信号に基づいて音源発生器16からの音またはリズムジェネレーター18からのリズムを選択的に切り替えて音声合成器20に供給する。音声合成器20は再生音に対して重畳させる音またはリズムを合成処理する。
【0041】
スイッチ22(SW2)は、CPU6から供給されるコントロール信号に基づいて音源用DSP19からの音場制御出力と音声合成器20からの音またはリズム合成出力とを選択的に切り替えて出力する。スピーカー23は、電気信号を音に変換して音楽を再生する。
【0042】
上述した本実施の形態の再生装置は、入力されるオーディオ信号を複数の帯域に分割する帯域分割手段としてのBPF2と、帯域分割手段にて分割された各帯域におけるエンベロープ値を検波するエンベロープ検波手段としてのエンベロープ検波回路3と、エンベロープ検波手段にて検波したエンベロープ値を各帯域毎に保持する第1の記憶手段としてのレジスタ5−1−2と、第1の記憶手段に記憶されているエンベロープ値を時系列的にシフトして保持する第2の記憶手段としてのレジスタ5−1−3と、第2の記憶手段に保持されている時系列的にシフトされる前回のエンベロープ値と第1の記憶手段に保持されている今回のエンベロープ値の差分値を演算する演算手段としての差分回路5−1−1と、複数の効果音を発生する音源発生手段と、入力されたオーディオ信号と音源発生手段から発生した効果音とを重畳する重畳手段と、演算手段によって演算された差分値に基づいて音源発生手段から発生する音源を切換える音源発生制御手段とを備えたので、エンベロープ値の差分値から音楽の特徴を認識でき、認識された音楽に応じて効果音を重畳させて、音楽の変化を重畳された効果音のリズムで表示することができ、音楽の躍動感をユーザーに強く訴えることができる。
【0043】
これにより、店頭でのデモンストレーションの効果を向上させることができる。また、ハードウエアの構成は従来のままで、ソフトウエアの改良で実現することができるので、コストアップが無いという利点がある。このようにして、本実施の形態の再生装置の付加価値を向上させることができる。
【0044】
また、本実施の形態の再生装置は、上述において、差分値から特定のテンポを検出し、特定のテンポに応じて音源発生手段において発生される音源を切り換えるようにしたので、ビートの強い音楽では激しい効果音を重畳することができ、逆に、流れの緩やかな音楽では柔らかい効果音を重畳することができる。
【0045】
また、本実施の形態の再生装置は、上述において、音源発生手段において発生される音源は同じ音色で低音と高音を有するようにしたので、同じ音色で低音と高音とにより幅の広い効果音を重畳させることができる。
【0046】
また、本実施の形態の再生装置は、上述において、差分値が所定値より大きいか小さいかにより前回と今回との間にマスク設定時間を設けるので、差分値の大きいときにマスク設定時間を比較的長めに設定することにより、あたかもストップモーションのようなインパクトの大きなダイナミックな効果音の重畳をすることができ、逆に、差分値の小さいときにマスク設定時間を比較的短めに設定することにより、穏やかで滑らかな効果音の重畳をすることができる。
【0047】
また、本実施の形態の再生装置は、上述において、音源発生手段において発生される音源の音色を乱数を用いてランダムに選択するようにしたので、特定の音色を重畳させたときに比べて予測性のない効果音の重畳をすることができる。
【0048】
【発明の効果】
この発明の再生装置は、入力されるオーディオ信号を複数の帯域に分割する帯域分割手段と、上記帯域分割手段にて分割された各帯域におけるエンベロープ値を検波するエンベロープ検波手段と、上記エンベロープ検波手段にて検波したエンベロープ値を各帯域毎に保持する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶されているエンベロープ値を時系列的にシフトして保持する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手段に保持されている時系列的にシフトされる前回のエンベロープ値と上記第1の記憶手段に保持されている今回のエンベロープ値の差分値を演算する演算手段と、複数の効果音を発生する音源発生手段と、上記入力されたオーディオ信号と上記音源発生手段から発生した効果音とを重畳する重畳手段と、上記演算手段によって演算された差分値に基づいて上記音源発生手段から発生する音源を切換える音源発生制御手段とを備えたので、エンベロープ値の差分値から音楽の特徴を認識でき、認識された音楽に応じて効果音を重畳させて、音楽の変化を重畳された効果音のリズムで表示することができ、音楽の躍動感をユーザーに強く訴えることができるという効果を奏することができる。
【0049】
また、この発明の再生装置は、上述において、上記差分値から特定のテンポを検出し、上記特定のテンポに応じて上記音源発生手段において発生される音源を切り換えるようにしたので、ビートの強い音楽では激しい効果音を重畳することができ、逆に、流れの緩やかな音楽では柔らかい効果音を重畳することができるという効果を奏することができる。
【0050】
また、この発明の再生装置は、上述において、上記音源発生手段において発生される音源は同じ音色で低音と高音を有するようにしたので、同じ音色で低音と高音とにより幅の広い効果音を重畳させることができるという効果を奏することができる。
【0051】
また、この発明の再生装置は、上述において、上記差分値が所定値より大きいか小さいかにより上記前回と上記今回との間にマスク設定時間を設けるので、差分値の大きいときにマスク設定時間を比較的長めに設定することにより、あたかもストップモーションのようなインパクトの大きなダイナミックな効果音の重畳をすることができ、逆に、差分値の小さいときにマスク設定時間を比較的短めに設定することにより、穏やかで滑らかな効果音の重畳をすることができるという効果を奏することができる。
【0052】
また、この発明の再生装置は、上述において、上記音源発生手段において発生される音源の音色を乱数を用いてランダムに選択するようにしたので、特定の音色を重畳させたときに比べて予測性のない効果音の重畳をすることができるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態の再生装置の音色の例を示す図である。
【図4】本実施の形態の再生装置の外観斜視図である。
【符号の説明】
1…再生手段、2…BPF、3…エンベロープ検波回路、4…A/D変換回路、5…演算回路、6…CPU、7…スペアナ/アニメーション選択キー、8…音色選択キー、9…ランダム選択キー、10…テンポ計測キー、11…リズム重畳スタートキー、12…表示部制御手段、13…画像パターンメモリ、14…表示部、15…音源選択器、16…音源発生器、17…リズムボックス選択器、18…リズムジェネレーター、19…音源用DSP、20…音声合成器、、21…スイッチ(SW1)、22…スイッチ(SW2)、23…スピーカー、30…打楽器音、31…効果音、32…人の声、40…CD/MDデッキ操作部、41…チューナー操作部、42…アンプ操作部、43…スピーカー、44…スピーカー、45…表示部、46…キー、
Claims (5)
- 入力されるオーディオ信号を複数の帯域に分割する帯域分割手段と、
上記帯域分割手段にて分割された各帯域におけるエンベロープ値を検波するエンベロープ検波手段と、
上記エンベロープ検波手段にて検波したエンベロープ値を各帯域毎に保持する第1の記憶手段と、
上記第1の記憶手段に記憶されているエンベロープ値を各帯域毎に時系列的にシフトして保持する第2の記憶手段と、
上記第2の記憶手段に保持されている時系列的にシフトされる前回のエンベロープ値と上記第1の記憶手段に保持されている今回のエンベロープ値の差分値を各帯域毎に演算する演算手段と、
複数の音源を発生する音源発生手段と、
上記入力されたオーディオ信号と上記音源発生手段から発生した音源とを重畳する重畳手段と、
上記演算手段によって演算された各帯域毎の差分値の所定パターンに基づいて上記音源発生手段から発生する音源を切換える音源発生制御手段と、
を備えてなることを特徴とする再生装置。 - 請求項1記載の再生装置において、
上記差分値の所定パターンから上記オーディオ信号のテンポを検出し、上記テンポに応じて上記音源発生手段において発生される音源を切り換えるようにしたことを特徴とする再生装置。 - 請求項1記載の再生装置において、
上記音源発生手段において発生される音源は同じ音色で低音と高音を有するようにしたことを特徴とする再生装置。 - 請求項1記載の再生装置において、
上記演算手段は、上記前回のエンベロープ値の読み込みから上記今回のエンベロープ値の読み込みまでの時間間隔をマスク設定時間として設定でき、上記差分値が所定値より大きいか小さいかにより上記前回のエンベロープ値の読み込みと上記今回のエンベロープ値の読み込みとの間の上記マスク設定時間を変更して設定することを特徴とする再生装置。 - 請求項1記載の再生装置において、
上記音源発生手段において発生される音源を乱数を用いてランダムに選択するようにしたことを特徴とする再生装置。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01271798A JP3921773B2 (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 再生装置 |
MYPI99000136A MY121856A (en) | 1998-01-26 | 1999-01-14 | Reproducing apparatus. |
US09/236,073 US6463014B1 (en) | 1998-01-26 | 1999-01-25 | Reproducing apparatus |
IDP990050A ID21804A (id) | 1998-01-26 | 1999-01-25 | Peralatan reproduksi |
CN2008101490680A CN101383145B (zh) | 1998-01-26 | 1999-01-26 | 重现装置 |
KR1019990002418A KR100555858B1 (ko) | 1998-01-26 | 1999-01-26 | 재생장치 |
CNB031540589A CN1271627C (zh) | 1998-01-26 | 1999-01-26 | 重现装置 |
CNB2004100789926A CN100481248C (zh) | 1998-01-26 | 1999-01-26 | 重现装置 |
CN2008101490695A CN101383146B (zh) | 1998-01-26 | 1999-01-26 | 重现装置 |
CNB991008898A CN1263027C (zh) | 1998-01-26 | 1999-01-26 | 重现装置 |
US10/265,236 US6618336B2 (en) | 1998-01-26 | 2002-10-07 | Reproducing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01271798A JP3921773B2 (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11212551A JPH11212551A (ja) | 1999-08-06 |
JP3921773B2 true JP3921773B2 (ja) | 2007-05-30 |
Family
ID=11813196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01271798A Expired - Lifetime JP3921773B2 (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 再生装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3921773B2 (ja) |
CN (2) | CN101383146B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4467601B2 (ja) * | 2007-05-08 | 2010-05-26 | ソニー株式会社 | ビート強調装置、音声出力装置、電子機器、およびビート出力方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5051795A (en) * | 1989-11-21 | 1991-09-24 | Texas Instruments Incorporated | EEPROM with trench-isolated bitlines |
US5391828A (en) * | 1990-10-18 | 1995-02-21 | Casio Computer Co., Ltd. | Image display, automatic performance apparatus and automatic accompaniment apparatus |
JP2890831B2 (ja) * | 1990-11-28 | 1999-05-17 | ヤマハ株式会社 | Midiコード作成装置 |
JP2921428B2 (ja) * | 1995-02-27 | 1999-07-19 | ヤマハ株式会社 | カラオケ装置 |
-
1998
- 1998-01-26 JP JP01271798A patent/JP3921773B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-01-26 CN CN2008101490695A patent/CN101383146B/zh not_active Expired - Fee Related
- 1999-01-26 CN CN2008101490680A patent/CN101383145B/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN101383145B (zh) | 2011-03-09 |
CN101383145A (zh) | 2009-03-11 |
CN101383146B (zh) | 2011-03-09 |
JPH11212551A (ja) | 1999-08-06 |
CN101383146A (zh) | 2009-03-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3873654B2 (ja) | オーディオ信号生成装置、オーディオ信号生成システム、オーディオシステム、オーディオ信号生成方法、プログラムおよび記録媒体 | |
JP3386639B2 (ja) | カラオケ装置 | |
KR100555858B1 (ko) | 재생장치 | |
JP7367835B2 (ja) | 録音再生装置、録音再生装置の制御方法及び制御プログラム並びに電子楽器 | |
JP3239411B2 (ja) | 自動演奏機能付電子楽器 | |
JP3921773B2 (ja) | 再生装置 | |
JPH113077A (ja) | カラオケ装置 | |
JP3921779B2 (ja) | 再生装置 | |
JP4641568B2 (ja) | 表示装置 | |
JPH08201542A (ja) | 拍数検出装置 | |
JP3921780B2 (ja) | 再生装置 | |
JP2931762B2 (ja) | 電子鍵盤楽器 | |
JPH0580693A (ja) | カラオケ音響装置 | |
JP4094441B2 (ja) | 電子楽器 | |
JP3432771B2 (ja) | カラオケ装置 | |
KR100233645B1 (ko) | 영상반주기의 노래연습기능 제어방법 | |
JP2570577B2 (ja) | 電子打楽器 | |
JPH0535268A (ja) | 自動演奏装置 | |
JP2003131664A (ja) | 電子楽器のパラメータ記憶装置 | |
JP2002358078A (ja) | 音楽ソース同期回路および音楽ソース同期方法 | |
JP2537894B2 (ja) | 電子楽器 | |
JPH0546073A (ja) | 楽器演奏の練習支援装置 | |
JPH02304599A (ja) | 電子楽器 | |
JP3578891B2 (ja) | 電子楽器 | |
JP2000081880A (ja) | 効果装置および自動演奏装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061114 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070212 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302 Year of fee payment: 6 |