JP3921518B2 - 電子化ガスメータの脈動吸収構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子化ガスメータの脈動吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイクロコンピュータを利用して流量センサによる検出流量を積算してガス使用量を算出したり、異常時には保安のために流路を遮断する遮断弁装置等を備えた電子化ガスメータが普及している。
【0003】
図13は、従来の電子化ガスメータの構成例を示す概略構成図である。図13において、電子化ガスメータは、ガス供給源側である上流側配管51A及びガス消費源側である下流側配管52Aの間に接続される。この上流側配管51A及び下流側配管52Aは、所定の間隔を有して、電子化ガスメータの流入口51及び流出口52がそれぞれ連結されている。流入口11から流入したガスは、ガスメータ内部の流路53を通過し、流出口52に流出していく。この流路53の一部には流量センサ10が取り付けられ、ここでのガス流が流量センサ10によって計量される。流量センサ10は、その測定面が流路の内壁面から流路中にやや突出するように取付けられている。流量センサ10としては、例えば、マイクロフローセンサが用いられる。
【0004】
このマイクロフローセンサは、シリコンチップ上にヒータを挟んで所定の間隔を持って上流側に及び下流側に温度センサが配置された測定面を有する。このようなマイクロフローセンサでは、ヒータにより発せられた熱が、流路53を通過するガスを媒体として、上流側及び下流側温度センサに伝わると、この伝わった熱に応じた温度に応じた起電力が各温度センサに発生する。この発生した起電力の差が、流路53を流れる流速に対応する熱起電力信号として、マイクロコンピュータ(CPU)50に出力される。この熱起電力信号はアナログ値であるので、CPU50でディジタル信号に変換される。CPU50は、このディジタル信号を基にして、流路53を流れるガスの瞬時的な流速を求め、これに流路53の断面積及びその構造に依存する係数を乗じて、流路53内を流れるガスの瞬時流量を求める。更に、CPU50は、瞬時流量を所定の周期でサンプリングし、このサンプリング周期に基づいて、ガス配管内51A及び52Aを流れるガスの積算流量を求めて、表示部(図示しない)に表示させる。また、CPU50は、流路53内のガス圧またはガス流量の異常値を検知した場合には、遮断弁装置55Aの遮断弁を閉制御して流路53を流れるガスを遮断する。
【0005】
上述の電子化ガスメータでは、流量センサ10が取り付けられている流路部分は、ガスの流れ方向に沿って流量センサ10の前後に十分な直線距離L3及びL4が設けられている。すなわち、この距離L3及びL4を十分に設定することによって、流量センサ10に対する上流側及び下流側からの影響を軽減して、検出精度を高めるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、電子化ガスメータの小型化が進むと、流量センサ10前後の流路直線部を十分確保しきれなくなり、流量センサ10は、その上流側のガス供給圧力や下流側のガス使用状況の影響を受け易くなるという問題が発生する。この結果、流量検出精度も不安定になるという問題が発生しがちである。また、ガス消費源としての給湯器やガスヒートポンプ等は、間歇駆動されていることが多く、このため流路内に圧力変動、すなわち脈動が発生して、逆流が発生することがある。特に、給湯器のバルブオン/オフ制御により発生する脈動は、周波数的には50Hz〜150Hzで圧力波形的には正弦波であり、ガスヒートポンプと比較してより厳しい環境になっている。そこで、この逆流を検出してより正確な流量を検出する必要があるが、圧力変動が大きいため、流速変動も大きくなり、それにより、瞬時流量を検出するガスメータにおいては計量誤差が大きくなる。
【0007】
一方、上述の電子化ガスメータでは、保安のために遮断弁装置55A等の内部装置を流路53の途中に介設する必要もあり、流路形状が流量センサ10を挟んで非対称にならざるを得ない。この結果、正流時及び逆流時のセンサ出力特性が不均一になり、流量計算のためのパラメータ設定が複雑になって、マイクロコンピュータの処理負担が大きくなったり、RAM領域がいたずらに増大するという問題も発生する。
【0008】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、脈動の影響を軽減することにより計測精度が高く、かつ流量測定に関する処理を軽減させる電子化ガスメータを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、流量センサが設置された電子化ガスメータの流路中に、整流板を含む整流器を配置し、前記整流板は、前記流量センサが設置されている前記流路部分の断面を、前記流量センサが設置されている第1層と該第1層以外の層とに所定の比率で分割するように配置されており、前記第1層には、前記整流板の一方の端部及び他方の端部に、それぞれ、脈動吸収用の圧損発生部材としてオリフィスまたはメッシュが備えられており、前記流量センサはフローセンサであり、前記整流板は、前記オリフィスまたはメッシュによる流速の変化を該フローセンサ付近で補正するための絞りが形成されており、前記整流器は、前記絞りの流れ方向の両端部に配置された整流用のメッシュを更に備えることを特徴とする電子化ガスメータの脈動吸収構造に存する。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、流量センサが設置された電子化ガスメータの流路中に、整流板を含む整流器を配置し、整流板は、流量センサが設置されている前記流路部分の断面を、流量センサが設置されている第1層と該第1層以外の層とに所定の比率で分割するように配置されており、第1層には、整流板の一方の端部及び他方の端部に、それぞれ、脈動吸収用の圧損発生部材としてオリフィスまたはメッシュが備えられており、流量センサはフローセンサであり、整流板は、前記オリフィスまたはメッシュによる流速の変化を該フローセンサ付近で補正するための絞りが形成されており、整流器は、絞りの流れ方向の両端部に配置された整流用のメッシュを更に備えているので、流入口や流出口からの脈動の発生時、脈動が流量センサが設置されている第1層のみ圧損発生部材により減衰され、脈動による流速変動値が減衰されるため、脈動の影響を軽減することができる。
【0011】
また、圧損発生部材はオリフィスであるので、オリフィスによって低コストで脈動の影響を軽減することができる。
【0012】
また、流量センサはフローセンサであり、整流板は、オリフィスによる流速の変化を該フローセンサ付近で補正するための絞りが形成されているので、フローセンサのセンサ出力特性に影響を与えることなく、脈動の影響を軽減することができる。また、オリフィスによる減衰(抵抗分とみなす)と、オリフィスと絞り間の流路の容積(コンデンサとみなす)によるLPF(ローパスフィルタを形成し、このLPFにより脈動周波数を減衰させるという効果もある。
【0013】
また、メータの静特性上の3σ(標準偏差)バラツキを改善することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1を用いて本発明の主旨を理解するのに役立つ第1の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造について説明する。図1は、第1の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。
【0015】
図1に示すように、電子化ガスメータ内の流路53には、流量センサ(例えば、マイクロフローセンサ)10が設置されている。また、流量センサ10付近の流路53には、複数の整流板14と、圧損発生部材としてのオリフィス16とからなる整流器1が設置されている。
【0016】
複数の整流板14は、共に同一形状をなしており、流路53の断面を流れ方向にほぼ均等に分割するように、それぞれ、等間隔かつ平行になるように配置されている。複数の整流板14は、流量センサ10の設置位置を基準として配置されており、詳細には、流れ方向に沿って流量センサ10の設置位置から整流板14の一方の端部までの長さ(L1)が、流量センサ10の設置位置から整流板14の他方の端部までの長さ(L2)と同一になるように配置されている。
【0017】
複数の整流板14のうちの一番上にある整流板14は、流量センサ10が設置されている第1層の小流路を形成し、一番上にある整流板14の真下にある整流板14は、一番上にある整流板14との間で第2層の小流路を形成し、以下同様にして第3層〜第6層の小流路が形成されている。
【0018】
オリフィス16は、上述の第1層の小流路を形成する一番上にある整流板14の一方の端部及び他方の端部に、それぞれ備えられている。
【0019】
このような構成にすることにより、たとえば電子化ガスメータの流入口から流路53内に導入された大きな振幅の圧力変動を伴う脈動Mは、第1層の小流路のみオリフィス16による圧力損失によって減衰され、小さな振幅の圧力変動を伴う脈動M′となるため、第1層の小流路内の流速変動値が減衰する。オリフィス16による圧力損失は、第1層以外の層が現状のままの構成であるため、ガスメータとして許容される圧力損失値には影響しない。また、オリフィス16という絞り構造部品の追加による対策であるため、低コストで脈動対策後の流路を構成することが可能である。
【0020】
流量センサ10の設置位置については、両側のオリフィス16より等距離で、整流板14の中心にある対称構造となっている。これは、メータ内部では脈動により正流、逆流を繰り返しているため、対称構造とすることによって、正流、逆流時に同一の流速分布の計測を行うことができる効果がある。
【0021】
すなわち、整流板14は、流量センサ10の設置位置を基準としてL1=L2となるように配置されているので、ガスの流れは、流路53内の図1の左側から右側への正流時および右側から左側への逆流時に整流板14によって同等に整流されるので、流量センサ10から乱れの少ないセンサ出力が得られると共に、正流時及び逆流時の流量センサ10の出力特性が均一化される。この結果、電子化ガスメータにおいて、正流時及び逆流時に同等のパラメータ及び処理手順が適用できるため、流量計算処理が簡素化される。
【0022】
次に、図2は、第1の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示し、(A)は概略平面図、(B)は概略断面図である。図2において、整流器1は、図1の構成に加えて、第1層の小流路を構成する整流板14として、流量センサ10付近で最も流路が狭くなるように、絞り14aを持たせた形状となるように、耐熱性プラスチックの一体成形により変形させた整流板を用いている。
【0023】
このように変形した整流板14を用いる理由は次の通りである。すなわち、図1に示す第1の参考例では、オリフィス16の通過後の第1層の小流路における流速は、通過前の流速より低下する。そこで、この流速の低下を対策するために、絞り14aを持たせた整流板14を用いるのである。この絞り14aにより、流量センサ(例えば、マイクロフローセンサ)10付近の流速は上昇するので、絞り14aを、オリフィス16による流速低下が流量センサ10付近の流速上昇で解消される程度に設定することにより、オリフィス16による流速変化の影響を補正することができ、流量センサ10は、第1の参考例と変わらないセンサ出力特性を得ることができる。また、オリフィス16による減衰(抵抗分とみなす)と、オリフィス16と絞り14a間の流路の容積(コンデンサとみなす)によるLPF(ローパスフィルタ)を形成し、このLPFにより脈動周波数を減衰させるという効果もある。
【0024】
次に、図3は、第3の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。図3において、整流器1は、図1の構成に加えて、整流用の第1メッシュ15A及び整流用の第2メッシュ15Bを更に備えている。
【0025】
第1メッシュ15A及び第2メッシュ15Bは、複数の整流板14を上流側及び下流側からそれぞれ密着して挟むように、流路53の途中に流路53の流れ方向と直交する方向に配置されている。第1メッシュ15Aおよび第2メッシュ15Bの目の細かさ、すなわち、1平方インチ当たりの格子数は同一であり、例えば80個である。
【0026】
このような構成にすることにより、従来のように、流量センサ10の設置位置から前後の整流板14の長さが十分になくても、上流側及び下流側の影響を大きく軽減することができる。すなわち、正流時には、第1メッシュ15A及び整流板14を通過して整流されるので、流量センサ10から乱れの少ないセンサ出力が得られる。また、正流時には、第2メッシュ15Bにより、これより下流側からの影響が排除される。また、逆流時には、第2メッシュ15B及び整流板14を通過して整流されるので、流量センサ10から乱れの少ないセンサ出力が得られる。また、逆流時には、第1メッシュ15Aにより、これより上流側からの影響が排除される。この結果、整流板14の長さが十分になくても、整流板14の長さが十分にある場合と同等の整流作用が得られるため、本整流器1が装着される電子化ガスメータの小型化を促進することができる。また、第1メッシュ15A及び第2メッシュ15Bは、複数の整流板14を上流側及び下流側からそれぞれ密着して挟むように配置されているので、整流板14と各メッシュとの間にすき間が発生することがなくなり、整流効果が上がって測定精度がより向上する。
【0027】
次に、図4は、第4の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。図4において、整流器1は、図3の構成に加えて、整流用の第3メッシュ15C及び整流用の第4メッシュ15Dを更に備えている。
【0028】
第3メッシュ15Cは、第1メッシュ15Aの上流側に所定の間隔をおいて流路53の途中に流路53の流れ方向と直交する方向に配置され、第4メッシュ15Dは、第2メッシュ15Bの下流側に所定の間隔をおいて流路53の途中に流路53の流れ方向と直交する方向に配置されている。そして、これら第3メッシュ15C及び第4メッシュ15Dの目の細かさ、すなわち、1平方インチ当たりの格子数は、それぞれ、例えば40個及び80個である。したがって、図4の場合には、上流側から順に各メッシュの格子数は、40個(粗)、80個(密)、80個(密)及び80個(密)となっている。
【0029】
このような構成にすることにより、正流時には、第3メッシュ15C及び第1メッシュ15A、並びに整流板14を通過して整流されるので、流量センサ10からさらに乱れの少ないセンサ出力が得られる。また、正流時には、第2メッシュ15B及び第4メッシュ15Dにより、これより下流側からの影響が排除される。また、逆流時には、正流時と流れの向きが逆になるだけで、各メッシュ及び整流板は同等の作用をする。これらの結果、整流板14の長さが十分になくても、整流板14の長さが十分にある場合と同等の整流作用が得られるため、本整流器1が装着されるガスメータ等の流量測定装置の小型化を促進することができる。
【0030】
次に、図5は、第5の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。図5において、整流器1は、図3に示す第3の参考例におけるオリフィス16に代えて、圧損発生用のメッシュ15Eを第1層の小流路を形成する一番上にある整流板14の一方の端部及び他方の端部に配置している。すなわち、第2層から第6層までの小流路は、第1メッシュ15Aが配置され、第1層の小流路は、第1メッシュ15Aが除去され、代わりに圧損発生用のメッシュ15Eが配置される。この圧損発生用のメッシュ15Eは、第1メッシュ15Aより目の細かいメッシュであり、例えば1平方インチ当たりの格子数が300個のものを用いる。
【0031】
このような構成にすることにより、オリフィス16の場合と同様に、流路53内の大きな振幅の圧力変動を伴う脈動は、第1層の小流路のみ圧損発生用のメッシュ15Eによる圧力損失によって第2層乃至第6層よりも減衰され、小さな振幅の圧力変動を伴う脈動となるため、第1層の小流路内の流速変動値が減衰する。
【0032】
なお、図示しないが、図5に示した第5の参考例の変形例として、図2に示す第2の参考例と同様に、第1層の小流路を構成する整流板14として、流量センサ10付近で最も流路が狭くなるように、絞り14aを持たせた形状となるように耐熱性プラスチックの一体成形により変形させた整流板を用いても良い。この場合、圧損発生用のメッシュ15Eによる流速変化の影響を補正することができ、流量センサ10は、第1の参考例と変わらないセンサ出力特性を得ることができる。
【0033】
次に、上述のような参考例で説明した電子化ガスメータの脈流吸収構造における整流器1の具体的構成の一例について、図6〜図10を用いて説明する。ここでは、図4に示す第4の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造における整流器1の具体的構成について説明する。図6及び図7は、それぞれ、整流器1の斜視図及び分解斜視図である。また、図8、図9及び図10は、それぞれ、図6及び図7で示す整流器が装着される電子化ガスメータのガスメータ本体を示す平面図、背面図及び図8におけるX−X線断面図である。
【0034】
図6及び図7に示すように、整流器1は、第1及び第2メッシュユニット11及び12、並びに整流板ユニット13から構成される。これらのユニット11、12及び13は、それぞれ別途に形成されて、これらが一体化されて一つの整流器1が形成される。このような整流器1は、例えば、電子化ガスメータの流量センサ10が設置される流路53の途中に装着される。
【0035】
第1メッシュユニット11は、所定長の四角形筒状の外枠部、及びこの外枠部により形成される両開口面をそれぞれ覆い、整流器1が装着される流路のガス流方向に対して垂直になるように、この外枠部に図4で示したような第1メッシュ15Aおよび第3メッシュ15Cがそれぞれ固着されている。詳細には、第1メッシュ15A及び第3メッシュ15Dは、それぞれ、この外枠部の下流側開口面及び上流側開口面を覆うように固着されている。この固着には、例えば超音波振動溶着が利用される。これら外枠部及びメッシュは、それぞれ、例えば、耐熱性プラスティック製及び金属製である。この第1メッシュユニット11の両側面縁部からは、可撓性のある腕状の係止片111、113が突設されている。そして、これら係止片111、113のそれぞれの先端付近には、内向する係止突起111a、113aが形成されている。
【0036】
また、第2メッシュユニット12は、第1メッシュユニット11と類似の構成を有しており、所定長の四角形筒状の外枠部、及びこの外枠部により形成される上流開口面を覆い、整流器1が装着される流路のガス流方向に対して垂直になりこの外枠の上流側開口面及び下流側開口面を覆うように、図4で示したような第2メッシュ15B及び第4メッシュ15Dがそれぞれ固着されている。この固着にも、例えば超音波振動溶着が利用される。これら外枠部及びメッシュは、それぞれ、例えば、耐熱性プラスティック製及び金属製である。この第2メッシュユニット12における上流側両側面縁部からも、可撓性のある腕状の係止片122、124が突設されている。そして、これら係止片122、124のそれぞれの先端付近には、内向する係止突起122a、124aが形成されている。なお、ここでいう上流側又は下流側とは、正流時における上流側又は下流側を示すものとする。
【0037】
一方、整流板ユニット13は、所定長で断面凹状をした外枠部、及びこの外枠部の内壁に流路の断面を均等に分割するように、図4で示したような複数の薄い板状の整流板14が、それぞれ、等間隔で平行に配設されている。これら外枠部及び整流板14は共に、例えば、耐熱性プラスティック製である。また、一番上にある整流板14の一方の端部及び他方の端部に、それぞれ、圧損発生部材としてのオリフィス16が設けられている。
【0038】
整流板ユニット13には、対向する側面外壁がくりぬかれるようにして、4つの係止溝131、132等(係止片113、124に対応する係止溝は不図示)が形成されている。詳細には、係止溝131は、係止片111の係止突起111aがスライド可能なスライド溝部131b及び係止突起111aに対応した形状の係止凹部131aから構成される。また、整流板ユニット13の外枠部の対向する内壁には、薄板状の複数の整流板14がそれぞれスライド挿入される複数の溝135が形成されている。これらの溝135を利用して、複数の整流板14が取り付けられる。他の係止溝132等も同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0039】
そして、整流板ユニット13を両側から挟むように、第1メッシュユニット11及び第2メッシュユニット12が組み付けられて整流器1が形成される。すなわち、整流器1の組み立て時には、まず、複数の整流板14がそれぞれ、整流板ユニット13の複数の溝135にスライド挿入される。次に、係止片111、113の係止突起111a、113aを、係止溝131、132のスライド溝部131b等上をスライドさせながら、係止凹部131a等まで誘導して、係止突起111a、113aを係止凹部131a等に係合させる。これによって、第1メッシュユニット11を整流板ユニット13に固定する。
【0040】
同様にして、第2メッシュユニット12の整流板ユニット13への固定時には、係止片122、124の係止突起122a、124aを、係止溝132等のスライド溝部132b等上をスライドさせながら、係止凹部132a等まで誘導して、係止突起122a、124aを係止凹部132a等に係合させる。なお、この第2メッシュユニット12の整流板ユニット13への固定を、第1メッシュユニット11の整流板ユニット13への固定より先に行ってもよいし、組み立て時間節約のために、第1メッシュユニット11及び第2メッシュユニット12を同時に整流板ユニット13に固定するようにしても良い。このようにして組み立てられた整流器1は、図8〜図10に示すガスメータ本体5の流路53の所定位置に固定される。
【0041】
このように、整流板14、各メッシュ15A〜15D及びオリフィス16をユニット化して組み込むことにより、整流器1が簡易でコンパクトな構成となるため、電子化メータは、上述したような整流作用による小型化に加えて、更なる小型化が可能になる。また、整流器1をコンパクトな構成でユニット化することにより、量産性も向上する。更に、上述のような構成により、第1メッシュ15A及び第2メッシュ15Bが、複数の整流板14を上流側及び下流側から密着して挟むように配置することが可能になり、整流効果が上がって測定精度がより向上する。さらなる説明を加えると、せっかくメッシュ15A,15Bにより整流しても、メッシュ15A,15Bと整流板14との間にすき間があると、このすき間に渦が発生してしまい、整流効果が半減するが、上述の参考例のような密着構成にすることにより、この渦の発生を防止し、良好な測定精度を得ることができるようになる。
【0042】
ところで、上述した整流器1が装着される電子化ガスメータは、図8〜図10に示すガスメータ本体5と、ガスメータ本体5の正面側に覆設される図示しないガスメータカバーから構成される。なお、電子化ガスメータは、マイクロコンピュータを装備して流量計算処理やガス使用量積算処理をしたり、ガス流異常を検出してガス流路遮断等の異常処理を行うものである。
【0043】
図8〜図10に示すように、ガスメータ本体5は、箱型状の外形をしており、例えば、アルミダイキャスト製である。このガスメータ本体5の上面には、ガス供給源側及びガス消費源側に至るそれぞれのガス配管に連接される円筒状の流入口51及び流出口52が設けられている。流入口51から流入したガスは、正面からみてU字型のガスメータ本体5に形成された流路53を経て、流出口52側に流出していく。この流路53の途中には、整流器1を収容するために整流器1の形状に対応した整流器収容部54が形成されている。
【0044】
この整流器収容部54は、詳細には、上述した整流器1を構成する第1メッシュユニット11、第2メッシュユニット12及び整流板ユニット13にそれぞれ対応する第1メッシュユニット収容部541、第2メッシュユニット収容部542及び整流板ユニット収容部543から構成されている。特に、整流板ユニット収容部543には、流路53を通過するガス流量を検出するための流量センサ10として、例えば、マイクロフローセンサ(不図示)の測定面に対応した円形状のセンサ孔544が設けられている。詳細には、このセンサ孔544の位置は、整流板ユニット収容部543の中央部に設けられており、ここに整流器1が装着された際に、流れ方向に沿って流量センサ10前後の整流板14の長さL1及びL2が同一になる。
【0045】
また、このガスメータ本体5には、遮断弁装置55A、圧力検出器55Bや感震器55C等の関連部品が所定位置に配置される。また、遮断弁装置55A等の関連部品や流量検出等の各種処理を行うマイクロコンピュータに電源を供給する複数個の電池56が、ガスメータ本体5の中央部に配置される。更に、ガスメータ本体5には、上記関連部品や、図示しない表面カバー、裏面カバーをネジ止め固定するための複数のネジ止部57A、57B、57C、57Dが設けられている。なお、図8及び図9に示すように、ガスメータ本体5内の流路53の途中には保安のための遮断弁装置55Aが設けられるので、これに伴い、流路53は、流量センサ10の設置箇所を挟んで上流側と下流側とで非対称形になっている。
【0046】
このような形状のガスメータ本体5に前述した整流器1が装着される。すなわち、整流器1は、ガスメータ本体5に形成された流路53の途中にある整流器収容部54に装着される。詳細には、図4に示す整流器1の一番上に配置される整流板14が、図9に示すガスメータ本体5の整流器収容部54のセンサ孔544に対向し、整流器1を構成する第1メッシュユニット11、第2メッシュユニット12及び整流板ユニット13が、整流器収容部54を構成する第1メッシュユニット収容部541、第2メッシュユニット収容部542及び整流板ユニット収容部543にそれぞれ対応するようにして、整流器1が、ガスメータ本体5の背面から装着される。このように装着されると、上述したように、流れ方向に沿って流量センサ10前後の整流板14の長さL1及びL2が同一になる。
【0047】
そして、このようにして整流器1が装着されたガスメータ本体5の背面側には、ここでは図示しない裏面カバーが覆設されて、複数のネジ止め部57Bを利用してネジ止めされる。また、ガスメータ本体5の正面側にも同様に、ここでは図示しない積算流量を表示する表示器やマイクロコンピュータ等を搭載した電子基板を挟んで、表示窓部やリセットスイッチ等が配設された表面カバーが覆設されて、複数のネジ止め部57Dを利用してネジ止めされる。このようにして、本整流器1が装着された電子化ガスメータが組み立て完了する。
【0048】
なお、このような電子化ガスメータでは、流量センサ10により検出された流路53を通過するガス流量が、ここでは図示しないマイクロコンピュータにより積算されて、その値が表示器(不図示)上に表示される。また、流量等の異常時にはマイクロコンピュータにより指令されて、流路53が遮断弁装置55Aにより遮断される。
【0049】
このように、図4に示す構成の整流器1を電子化ガスメータに適用することにより、遮断弁装置55Aにより保安性が高められることは勿論、流量センサ10前後の整流板14の長さが十分になくても上流側及び下流側からの影響が大きく軽減されるため、小型化が達成されたガスメータが得られる。また、流れ方向に沿って流量センサ10前後の整流板14の長さが同一になるようにしているので、正流時及び逆流時の流量センサ10の出力特性も均一化される。したがって、正流時及び逆流時に同等のパラメータ及び処理手順が適用できるため、流量計算処理が簡素化されてマイクロコンピュータの負担が軽減される。
【0050】
次に、図11は、本発明の第1の実施形態に係る電子化ガスメータの脈動吸収構造を示す概略断面図である。図11に示すように、本発明の第1の実施形態は、図2に示す第2の参考例の変形例として、絞り14aの流れ方向の両端部に第5メッシュとしての整流用のメッシュ15Fを更に備えている。このように、整流用のメッシュ15Fをオリフィス16と流量センサ10の間に入れることにより、メータの静特性上(すなわち、脈動がないとき)の3σ(標準偏差)バラツキを改善することができる。この改善は、特に高流量時に著しい効果が得られる。また、整流用のメッシュ15Fの追加により、定常流時と脈動時の流速分布をほぼ同一とすることができる。
【0051】
図12は、図11に示す本発明の第1の実施形態における流量センサ10の出力特性を示すグラフである。図12において、横軸は、ガス流量、すなわち時間当たりのガス流量(リットル)を示し、縦軸は、流量センサ10の出力のバラツキ、すなわち3σ(標準偏差)/平均(%)を示す。図12に示すように、0〜5000(リットル/時)の流量範囲において、ほぼ2%未満のバラツキとなり、きわめて乱れの少ないセンサ出力が得られる。
【0052】
次に、本発明の第2の実施形態として、上述した第5の参考例の変形例においても、絞り14aの流れ方向の両端部に第5メッシュとしての整流用のメッシュ15Fを更に備えても良い。この場合も、メータの静特性上(すなわち、脈動がないとき)の3σ(標準偏差)バラツキを改善することができる。
【0053】
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0054】
たとえば、上述の実施形態では、流量センサ10が設置されている流路53部分の断面を、整流板14により第1層から第6層までの小流路に分割しているが、これに限らず他の分割形態にすることができ、例えば6層以上の多層にしたり、第1層の整流板14のみを残して残りの5層を形成する整流板14を除去したりすることができる。
【0055】
また、オリフィス16の穴の形状は、円形や楕円形等の任意の形状に変形可能である。
【0056】
また、本発明は、電子式ガスメータ以外の流量測定装置にも適用可能である。また、整流器を構成するユニット数や係止片等の形状も、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、流入口や流出口からの脈動の発生時、脈動が流量センサが設置されている第1層のみ圧損発生部材により減衰され、脈動による流速変動値が減衰されるため、脈動の影響を軽減することができる。
【0058】
また、オリフィスまたはメッシュによって低コストで脈動の影響を軽減することができる。
【0059】
また、フローセンサのセンサ出力特性に影響を与えることなく、脈動の影響を軽減することができる。また、オリフィスまたはメッシュによる減衰(抵抗分とみなす)と、オリフィスまたはメッシュと絞り間の流路の容積(コンデンサとみなす)によるLPF(ローパスフィルタを形成し、このLPFにより脈動周波数を減衰させるという効果もある。
【0060】
また、メータの静特性上の3σ(標準偏差)バラツキを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の主旨を理解するのに役立つ第1の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。
【図2】 第2の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示し、(A)は概略平面図、(B)は概略断面図である。
【図3】 第3の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。
【図4】 第4の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。
【図5】 第5の参考例に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。
【図6】 図4の電子化ガスメータの脈流吸収構造における整流器の具体的構成を示す斜視図である。
【図7】 図4の電子化ガスメータの脈流吸収構造における整流器の具体的構成を示す分解斜視図である。
【図8】 図6の整流器が装着される電子化ガスメータのガスメータ本体を示す平面図である。
【図9】 図8のガスメータ本体の背面図である。
【図10】 図8のガスメータ本体におけるX−X線断面図である。
【図11】 本発明の第1の実施形態に係る電子化ガスメータの脈流吸収構造を示す概略断面図である。
【図12】 図11に示す本発明の第1の実施形態における整流器を用いた場合の流量センサの出力特性を示すグラフである。
【図13】 従来の電子化ガスメータの構成例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 整流器
10 流量センサ
11 第1メッシュユニット
12 第2メッシュユニット
13 整流板ユニット
14 整流板
14a 絞り
15A 整流用の第1メッシュ
15B 整流用の第2メッシュ
15C 整流用の第3メッシュ
15D 整流用の第4メッシュ
15E 圧損発生用のメッシュ
15F 整流用のメッシュ
16 オリフィス
53 流路
Claims (1)
- 流量センサが設置された電子化ガスメータの流路中に、整流板を含む整流器を配置し、
前記整流板は、前記流量センサが設置されている前記流路部分の断面を、前記流量センサが設置されている第1層と該第1層以外の層とに所定の比率で分割するように配置されており、
前記第1層には、前記整流板の一方の端部及び他方の端部に、それぞれ、脈動吸収用の圧損発生部材としてオリフィスまたはメッシュが備えられており、
前記流量センサはフローセンサであり、
前記整流板は、前記オリフィスまたはメッシュによる流速の変化を該フローセンサ付近で補正するための絞りが形成されており、
前記整流器は、前記絞りの流れ方向の両端部に配置された整流用のメッシュを更に備える
ことを特徴とする電子化ガスメータの脈動吸収構造。
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