JP3921173B2 - 難燃性カーボネートポリマーおよびそれらの使用 - Google Patents

難燃性カーボネートポリマーおよびそれらの使用 Download PDF

Info

Publication number
JP3921173B2
JP3921173B2 JP2002553410A JP2002553410A JP3921173B2 JP 3921173 B2 JP3921173 B2 JP 3921173B2 JP 2002553410 A JP2002553410 A JP 2002553410A JP 2002553410 A JP2002553410 A JP 2002553410A JP 3921173 B2 JP3921173 B2 JP 3921173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame retardant
fluorinated
group
retardant composition
highly fluorinated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002553410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004521166A (ja
Inventor
スティーブン・ディ・ボイド
ウィリアム・エム・ラマナ
トーマス・ピー・クラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2004521166A publication Critical patent/JP2004521166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3921173B2 publication Critical patent/JP3921173B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/41Compounds containing sulfur bound to oxygen
    • C08K5/42Sulfonic acids; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0066Flame-proofing or flame-retarding additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/43Compounds containing sulfur bound to nitrogen
    • C08K5/435Sulfonamides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、難燃性カーボネートポリマー組成物およびそれらから作製された物品に関する。前記カーボネートポリマーは、高フッ素化メチド、イミドまたはアミドの金属塩を含む難燃性添加剤を含有する。前記組成物は、相対的に低レベルの添加剤で難燃性を提供し、添加組成物の、より広範な加工手段を可能にし、高い透明度を有することができる。
【0002】
ビス−ヒドロキシまたはジヒドロキシ化合物と炭酸誘導体との反応から誘導されたカーボネートポリマーが、それらの望ましい物理的および化学的性質のために広範囲に用いられる。特に、カーボネートポリマーは、剛性、衝撃強さ、靭性、延性、熱安定性、透明度および高い誘電的性質が望ましい成形品の製造に用いられる。残念なことに、カーボネートポリマーは、直に火炎と接触されるとき、燃焼することがあり、そのため、安全性の理由で多くの適用から除外される。1993年5月14日のプラスチック材料の燃焼試験のアンダーライター・ラボラトリーズ・テスト(Underwriters Laboratories Tests)UL94に規定された燃焼試験において、多くのカーボネートポリマー、特に、ビスフェノール−Aから誘導されたカーボネートポリマーは、V−2として分類される。
【0003】
ポリカーボネートは、燃焼性を低減させるために(または耐燃焼性を増大させるために)いろいろな添加剤で改良されている。かかる添加剤には、ホスフィット、ホスフェート、ハロゲン化アルキル基含有チオリン酸エステルおよび他のハロゲン化有機化合物などがある。多くのかかる添加剤に関して、それらは、得られた物品の物理的および/または光学的性質に悪影響を及ぼすことがある相対的に高重量パーセンテージで添加されなくてはならない。ドリップ防止および難燃剤として、ポリテトラフルオロエチレンが、ポリカーボネート樹脂に添加されるが、それらから得られた明澄度および透明度に悪影響を及ぼす。ガラス繊維を添加してもよいが、その添加が、ポリマー母材および光学的性質に悪影響を与える。多くの適用において、ポリカーボネート成形用組成物は、顔料を添加して不透明にされ、低減された光学的性質を目立たなくする。
【0004】
ペルフルオロアルキルスルホネート塩を、ポリカーボネートに添加した。得られた物品の燃焼性を低減する一方で、それらは、非常に限られた範囲の加工性を有する。濃度が低すぎると、燃焼性は十分に低減されない。濃度が高すぎると、透明度および明澄度などの光学的性質が損なわれる。
【0005】
発明の要約
本発明は、カーボネートポリマーと、(a)高フッ素化メチド、(b)高フッ素化イミド、(c)高フッ素化アミド、およびそれらのいずれかの組合せ、からなる群より選択されたアニオンを含む添加金属塩と、を含む難燃性組成物に関する。
【0006】
本発明の難燃性カーボネートポリマー組成物は、キャスティング、成形または押出しによって製造された造形物品など、造形物品の作製に有用である。自動車部品、電動機筐体、電気器具、モニターの筐体などのコンピュータ装備品、航空機部品、ガラス交換部品、光学およびヘッドライトレンズが含まれる。光学的性質に悪影響を及ぼすことなく物品の燃焼性を低減させるのに十分なレベルで添加金属塩を添加することができるので、前記組成物は、透明度または明澄度が望ましいがこれまで不透明なポリカーボネートが用いられているそれらの適用に特に有用である。
【0007】
本発明の金属塩添加剤のアニオン部分として有用なアニオンは概して、高フッ素化(過フッ素化を含めて)アルキルまたはアリールスルホニル、イミド、メチドおよびアミドとして分類される。「高フッ素化」(highly fluorinated)の意味は、鎖のフッ素化度が、過フッ素化鎖の性質に似た性質を鎖に提供するのに十分であることである。芳香環に対して、「高フッ素化」は、芳香環の不飽和の芳香族水素原子の置換を意味する。より詳しくは、高フッ素化アルキル基は、鎖上の水素原子の合計数の半分より多くがフッ素原子で置換されている。水素原子が鎖上に残っていてもよいが、すべての水素原子がフッ素で置換されてペルフルオロアルキル基を形成するのが好ましい。環境上の理由から好ましくないが、フッ素で置換されていない、フッ素で置換された少なくとも半分以外のいずれの水素原子も、臭素およびまたは塩素で置換されてもよい。アルキル基上の水素原子の少なくとも3分の2がフッ素で置換されるのがより好ましく、前記水素原子の少なくとも4分の3がフッ素で置換されるのが更により好ましく、すべての水素原子がフッ素で置換されて過フッ素化アルキル基を形成するのが最も好ましい。
【0008】
この発明の好ましい塩が、各式:
【化3】
Figure 0003921173
を有する高フッ素化イミドもしくはアミド(I)、または高フッ素化メチド(II)であるフッ素化アニオンを含み、
上式中、Qが二価の有機結合基であり、好ましくはQが−SO−、−CO−、およびSO−から選択され、
Xが、H、ハライド、アルキル、アルケニル、アリール、アルカリール、−SOR、−SO、−SOF、−SOR、−C(O)R、およびC(O)R、ならびにCNの群から選択され、好ましくは−SOであり、
Rが、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、置換アルキル、アリール、および置換アリール基からなる群より選択される。置換アリールは、ハロゲンまたはハロアルキル置換基、好ましくはフッ素またはフルオロアルキル置換基を含有してもよい。
は、少なくとも1個の炭素原子を含有するフッ素化芳香族または脂肪族基である。前記基が骨格鎖中に多数の炭素原子を含有する場合、かかる鎖が、線状、分岐状、非環式、環状、飽和または不飽和であってもよい。炭素原子の骨格鎖は、各々が炭素原子にだけ結合している二価酸素または三価窒素原子、あるいは各々が炭素、フッ素、または酸素原子に結合してもよい六価硫黄原子など、ヘテロ原子によって割り込まれていてもよいが、好ましくはかかるヘテロ原子が存在している場合、かかる骨格鎖は、2個の炭素原子ごとに1つより多い前記ヘテロ部分を含有しない。炭素に結合した水素原子、臭素原子または塩素原子が存在してもよい。しかしながら、存在している場合は、それらは好ましくは、平均して2個の炭素原子ごとに多くても1個しか存在しない。従って、非骨格原子価結合は好ましくは、「炭素−フッ素」結合である。すなわち、Rは好ましくは過フッ素化されている。
【0009】
中の炭素原子の合計数は変化することができ、例えば、1〜12、好ましくは1〜8、より好ましくは1〜4であってもよい。Rが環状構造であるかまたはそれを含有する場合、かかる構造は好ましくは、5または6の環の構成員を有し、それらの1または2個が、前記ヘテロ原子、例えば、酸素および/または窒素であってもよい。2個以上のR基が単一の式中に存在する場合、それらは同一または異なっていてもよく、互いに結合して環状構造を形成してもよい。あるいは、Rがフッ素化もしくはフルオロアルキル化芳香族基またはフッ素原子であってもよい。いずれかの2個のR基の組合せが結合して環状構造を形成するとき、メチド、アミドおよびイミドはまた、環状であってもよい。
【0010】
この発明の好ましい塩は、高フッ素化イミドもしくはアミドまたは高フッ素化メチドであるフッ素化アニオンを含む。
【0011】
添加塩は、事実上、モノマー、ダイマー、オリゴマー、またはポリマーであってもよい。
【0012】
最も好ましい塩は概して、それぞれ、式IIIおよびIVで表わされるような、高フッ素化(過フッ素化を含めて)トリスアルキル−またはアリールスルホニルメチド、および相応するビスアルキル−またはアリールスルホニルイミドとして分類され、以下、それぞれ簡潔に「メチド」および「イミド」アニオンと称される。
(RSO (III)および
(RSO (IV)
(式中、各Rは独立に、高フッ素化もしくは過フッ素化アルキルまたはフッ素化アリール基からなる群より選択される)。いずれかの2個のR基の組合せが結合して環状構造を形成するとき、メチドおよびイミドはまた環状であってもよい。
【0013】
この発明の実施に有用なアニオンの実施例には、(CSO、(CSO、(C17SO、(CFSO、(CFSO、(CSO、(CFSO(CSO)C、(CFSO)(CSO)N、[(CFNCSO、(CFNCSO(SOCF、(3,5−(CFSO)NSOCF、CSO(SOCF、CSOSOCF、CFSO(CN)N、CFSO(CN)、CFSONH、(CFSOCH、CSO(CN)N、CSO(CN)、CSONH、(CSOCH
【化4】
Figure 0003921173
などがある。環中の「F」は、過フッ素化環を示す。
【0014】
このタイプのアニオン、および代表的な合成は、例えば、米国特許第4,505,997号、5,021,308号、4,387,222号、5,072,040号、5,162,177号、および5,273,840号、5,723,664号、5,874,616号(その内容を本願明細書に引用したものとする)、ZA 98044155号、ツロヴェスキー(Turowsky)およびセッペルト(Seppelt)、インオーガニック・ケミストリー(Inorg.Chem.)、27、2135−2137(1988年)に記載されている。ツロヴェスキー(Turowsky)およびセッペルト(Seppelt)は、CFSOFおよびCHMgClからの(CFSOアニオンの直接合成を記載している。更に、(CFSOなどのアニオンの調製のための効率的な方法が、米国特許第5,554,664号(ラマンナ(Lamanna)ら)(その内容を本願明細書に引用したものとする)に記載されている。一般式RSO(CN)NおよびRSO(CN)塩を、公開第00/11742号に記載されているように調製した。
【0015】
いずれの金属カチオンも、難燃性添加塩のカチオンとして用いられてもよい。アルカリ金属およびアルカリ土類金属塩が好ましい。金属カチオンの原子価が1より大きい場合、等しい数のアニオンが前記金属と結合することは理解されるであろう。これは、多数のメチド、アミドまたはイミドアニオン、もしくはハライドアニオンまたは式(RSO、(RSO、RSONH、およびRSO のアニオンなどの非反応性アニオンとの混合物を含んでもよい。従って、前記添加金属塩は、式
(RSO2+X’
または
(RSO2+X’
(式中、M2+が原子価2+の金属塩であり、
X’は、ハライドアニオン、(RSO、(RSO、RSO 、RSONH、SO 2−、PO 3−SbF 、PF 、BF 、ClO 、SO 2−またはNO である)の化合物を含んでもよい。
【0016】
有用なカーボネートポリマーには、脂肪族および芳香族カーボネートホモ−およびコポリマーがあり、また、それらのブレンドが、この発明のカーボネートポリマー組成物中に用いられてもよい。
【0017】
難燃性カーボネートポリマー組成物に有用な芳香族カーボネートポリマー樹脂は、成形、キャスティングまたは押出しに有用ないずれのカーボネートポリマーであってもよい。カーボネートポリマーは、フェノール2モルとアセトン、ホルムアルデヒド、シクロペンタノンおよびフルオレノンなどのアルデヒドおよびケトンとの縮合から誘導されたビスフェノールから誘導されてもよいがそれらに制限されない。実施例には、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール−Aとして周知である)、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)ヘプタンなどがあるがそれらに制限されない。
【0018】
ハロゲン化ビス−ヒドロキシフェニル化合物もまた用いられてもよく、2,2−(3,5,3’,5’−テトラクロロ−4,4’ジヒドロキシジフェニル)プロパン、2,2−(3,5,3’,5’−テトラブロモ−4,4’ジヒドロキシジフェニル)プロパン、(3,3’−ジクロロ−4,4’ジヒドロキシフェニル)メタン、2,2−(3,5,−ジクロロ−4,4’ジヒドロキシジフェニル)プロパン、2,2−(3,5,−ジブロモ−4,4’ジヒドロキシジフェニル)プロパンなどの例が挙げられるがそれらに制限されない。他の有用なビス−ヒドロキシフェニル化合物は、「カーク・オスマー 化学技術百科事典(Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology)」第4版、19巻、584〜609ページ、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)、ニューヨーク州、ニューヨークに記載されている。
【0019】
上記のうち、ビスフェノール−Aの例となる、ビス−(ヒドロキシフェニル−アルキリジン)が好ましい。好ましいビスフェノール−A組成物には、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−p−イソプロピルベンゼン、ヒドロキノン、ビス−(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス−(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、およびビス−(ヒドロキシフェニル)スルホンなどのホモポリマーおよびそれらのブレンドおよびコポリマーがある。前記カーボネートコポリマーは、前記コポリマーの重量に対して、他のビス−ヒドロキシフェニル化合物またはジヒドロキシフェニル化合物を20重量パーセントまで含んでもよい。ビスフェノール−Aホモポリマーのブレンドまたは混合物は好ましくは、他のビス−またはジヒドロキシフェニル化合物に対してホモ−またはコポリマーを20重量パーセントまで含んでもよい。
【0020】
必要ならば、前記カーボネートポリマーが2つ以上のビスまたはジ−ヒドロキシフェニル化合物もしくは、ホモポリマーではなくカーボネートコポリマーまたは共重合体(interpolymer)が望ましい場合、ジヒドロキシフェニル化合物とジオールとの、またはヒドロキシ−または酸末端ポリエステルとの、または二塩基酸とのコポリマーを含むことは、本発明の範囲内である。従って、カーボネート組成物は、上記のビス−またはジヒドロキシフェニル化合物、もしくは前記ビス−またはジヒドロキシフェニル化合物から誘導されたホモ−およびコポリマーのブレンドを含んでもよい。
【0021】
他の有用なカーボネートポリマーは、環状ポリカーボネート前駆物質の開環重合によって調製されてもよい。かかるカーボネートポリマーは、例えば、サイクリック・コープ(Cyclic Corp)(ニューヨーク州、レンセラー(Rennselaer))から入手できる。
【0022】
この発明に用いられてもよい市販のカーボネートポリマーには、カリブレ(Calibre)TM(ダウ・ケミカルズ(Dow Chemical))、およびマクロロン(Makrolon)TM、ベイフォール(Bayfol)TMおよびアペック(Apec)TM(バイエル・アー.ゲー.(Bayer A.G.))、レキサン(Lexan)TM(GEプラスチックス(GE Plastics))およびパンライト(Panlite)TM(出光)などがある。
【0023】
前記カーボネートコポリマーは、三官能性化合物、特に少なくとも3個のアリールヒドロキシ基を有する多官能性化合物などのなどの多官能性化合物を少量、(用いたジヒドロキシフェノールに対して)約0.05〜2モルパーセント含有することによって分岐されてもよい。有用な三官能性化合物の実施例には、2,4−ビス−(ヒドロキシフェニル−イソプロピル)フェノール、2,6−ビス−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル−ベンジル)−4−メチルフェノール、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンおよび1,4−ビス−(4,4’ジヒドロキシトリフェニル−メチル)ベンゼン、2,4ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、塩化シアヌルクロリドおよび3,3−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールなどがある。
【0024】
記載したジヒドロキシ化合物と反応させられるカーボネート前駆物質は概して、カルボニルハライド、カーボネートエステルまたはハロホルメートである。カーボネートポリマーを調製することができるカルボニルハライドには、カルボニルクロリド、カルボニルブロミドおよびそれらの混合物などがある。カーボネートポリマーを調製することができるカーボネートエステルには、ジフェニルカーボネート、ジ−(ハロフェニル)カーボネート、例えば、ジ−(クロロフェニル)カーボネート、ジ−(ブロモフェニル)カーボネート、ジ−(トリクロロフェニル)カーボネートなどの他、ジ−(アルキルフェニル)カーボネート、例えば、ジトリルカーボネート、ジナフチルカーボネート、フェニルトリルカーボネートなど、およびそれらの混合物がある。カーボネートポリマーを調製することができるハロホルメートには、ジヒドロキシフェノールのビス−ハロホルメート、例えば、ヒドロキノン等のビス−ハロホルメート、エチレングリコールのビス−ハロホルメートがある。他のカーボネートポリマー前駆物質が本技術分野において周知であり、用いられてもよいが、ホスゲンが好ましい。
【0025】
カーボネートポリマーは概して、分子量調節剤、酸掃去剤および触媒を用いて調製される。有用な分子量調節剤には、フェノール、t−ブチルフェノール、ブロモフェノール等のモノヒドロキシ化合物などがある。酸掃去剤は有機または無機塩基であってもよく、適した有機塩基には、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミン、ジメチルアニリンなどがある。有用な無機塩基には、ヒドロキシド、カーボネート、重炭酸塩、またはアルカリ−またはアルカリ土類金属ホスフェートなどがある。カーボネートポリマーの有用な合成は、(上記の)カーク・オスマーに記載されており、アミン触媒界面縮合反応のホスゲンおよびビス−またはジヒドロキシフェニル化合物のショッテン−バウマン(Schotten−Bauman)反応、環状カーボネート前駆物質の開環重合、またはビス−またはジヒドロキシフェニル化合物とモノマーのカーボネートとの塩基エステル交換反応、などがある。
【0026】
塩基触媒エステル交換反応に適した触媒の例には、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの第三アミン、ジメチルアニリン、テトラエチルアンモニウムブロミド、セチルトリエチルアンモニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリドおよびテトラメチルアンモニウムクロリドなどの第四アンモニウム化合物、およびブチルトリフェニルホスホニウムブロミドなどの第四ホスホニウム化合物、がある。
【0027】
カーボネートポリマーは概して、10,000〜200,000、好ましくは20,000〜80,000のMwを有する。Mwは、例えば、光散乱クロマトグラフィー、ゲル浸透クロマトグラフィーによって、またはイントリンシックまたは固有粘度の測定によって測定されてもよく、かかる技術が本技術分野に周知である。好ましくはカーボネートポリマーは、30℃のクロロホルム中で0.50−0.55dL/gの固有粘度を有する射出成形グレードである。好ましくはカーボネートポリマーは明澄且つ無色であり、すなわち、光学的に明澄且つ透明である。
【0028】
この発明の造形物品(例えば、成形、キャスト、または押出し物品)は、例えば、有効量の添加剤およびポリマーをブレンドまたは他の方法で均一に混合することによって、例えば、添加剤をペレット化または粉末ポリマーと混合し、前記混合物をペレット、繊維、またはフィルムなどの造形物品に周知の方法によって溶融押出しすることによって、作製されてもよい。有効量の意味は、カーボネートポリマーの難燃性が改良するのに十分な量、である。典型的には添加剤は、カーボネートポリマーに対して0.01〜2重量パーセントの量で添加される。好ましくは、高フッ素化メチドまたは高フッ素化イミド添加剤は、0.1〜1.0重量パーセントの量で用いられる。
【0029】
造形物品はまた、難燃性添加剤の存在下で環状ポリマー前駆物質を重合させることによって作製されてもよい。
【0030】
添加剤はそのままでポリマーと混合されてもよく、またはポリマー中の添加塩の「マスターバッチ」(濃縮物)の形でポリマーと混合されてもよい。ポリマーのマスターバッチは、より十分な混合、ポリマーの全体にわたって添加剤の相対的に低い濃度の均質性を達成するように調製される。マスターバッチは一般に、添加剤の最終的な望ましいレベルの濃度の約5〜20倍、またはより好ましくは10〜15倍を含有する。同様に、添加剤の有機溶液を、粉末またはペレット化ポリマーと混合してもよく、前記混合物を乾燥させて溶剤を除去し、次に、溶融して所望の造形物品に押出しまたは成形した。あるいは、溶融添加剤またはマスターバッチ)を、溶融ポリマーストリーム中に射出して、望ましい物品に造形する直前にブレンドを形成することができる。
【0031】
必要ならば、難燃性添加剤はまた、1つ以上の二次難燃性添加剤を含んでもよい。有用な二次難燃性添加剤には、ハロゲン化有機化合物、有機リン含有化合物(有機ホスフェートなど)、無機化合物および本質的に難燃性を有するポリマー(inherently flame retardant polymer)、などがあるがそれらに制限されない。二次難燃性添加剤は、組成物中に存在している難燃剤の全量に対して、1〜99重量パーセントを占めてもよい。有用な二次難燃性添加剤は、例えば、「カーク・オスマー 化学技術百科事典(Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology)」第4版、10巻、954〜76ページ、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)、ニューヨーク州、ニューヨー、1993年、に記載されている。
【0032】
好ましい二次添加剤は、存在する場合、フルオロアルキルスルホネートであり、それを、光学明澄度を維持したまま、より高い全配合量で(高フッ素化イミド、メチドおよびアミドと併用して)用いることができる。フルオロアルキルスルホネートは、米国特許第3,775,367号(ノーバートン(Nouvertne)ら)(その内容を本願明細書に引用したものとする)に記載されている。
【0033】
ハロゲン化有機二次難燃性添加剤の範囲内に含まれるのは、テトラブロモベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサブロモベンゼンなどの置換ベンゼンの他、2,2’−ジクロロビフェニル、2,4’−ジブロモビフェニル、2,4’−ジクロロビフェニル、ヘキサブロモビフェニル、オクタブロモビフェニル、デカブロモビフェニルなどのビフェニルおよび2〜10個のハロゲン原子を含有するハロゲン化ジフェニルエーテル、である。
【0034】
この発明のための好ましいハロゲン化有機二次難燃性添加剤は、臭素化ベンゼン、塩素化ビフェニル、または二価結合基(共有結合またはアルキレン基など)によって隔てられた2個のフェニル基を含み、フェニル核1個中に少なくとも2個の塩素または臭素原子を有する化合物など、芳香族ハロゲン化合物である。デカブロモジフェニルオキシド、ペンタブロモジフェニルオキシドおよびオクタブロモジフェニルオキシドが特に好ましい。
【0035】
有用な有機リン二次添加剤には、有機リン化合物、リン窒素化合物およびハロゲン化有機リン化合物がある。しばしば、有機リン化合物は、火炎へのポリマー分解生成物の発散を最小にし、および/または絶縁バリアとして作用して熱伝達を最小にする保護液体またはチャーバリア(char barriers)を形成することによって、難燃剤として機能する。
【0036】
概して、好ましいホスフェート化合物は有機ホスホン酸、ホスホネート、ホスフィネート、ホスホニト、ホスフィニト、ホスフィン酸化物、ホスフィン、ホスフィットまたはホスフェートから選択される。トリフェニルホスフィン酸化物が実例となる。これらを単独で使用するか、またはヘキサブロモベンゼンまたは塩素化ビフェニルおよび、任意に、アンチモンオキシドと混合することができる。リン含有難燃性添加剤は、例えば、(上記の)カーク・オスマー 976〜98ページに記載されている。
【0037】
同様にこの発明の二次難燃性添加剤として適しているのは、窒化塩化リン、リンエステルアミド、リン酸アミド、ホスホン酸アミドまたはホスフィン酸アミドなど、リン−窒素結合を含有する化合物である。
【0038】
有用な無機難燃添加剤には、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、およびアンチモン酸ナトリウムなどのアンチモン、メタホウ酸バリウム、ホウ酸、ホウ酸ナトリウムおよびホウ酸亜鉛など、ホウ素、アルミナ3水和物など、アルミニウム、水酸化マグネシウムなど、マグネシウム、三酸化モリブデン(molybdic oxide)、モリブデン酸アンモニウムおよびモリブデン酸亜鉛など、モリブデン、リン酸など、リン、スズ酸亜鉛など、スズ、がある。処置の方式はしばしば、いろいろであり、不活性ガス希釈、(例えば水を遊離することによって)、および熱急冷(添加剤の吸熱分解によって)を含めてもよい。有用な無機添加剤は、例えば(上記の)、カーク・オスマーの936〜54ページに記載されている。
【0039】
他の有用な二次添加剤には、EP162243号、EP58403号に記載されているような、芳香族金属スルホネート塩などがある。
【0040】
二次難燃性添加剤は、本質的に難燃性を有するポリマーの微粒子から選択されてもよい。本質的に難燃性を有するポリマーは、それらの化学構造のために、助燃性しないか、または自消性であるかのどちらかである。これらのポリマーはしばしば、ポリマーの主鎖中により強い結合(芳香環または無機結合など)を組み込むことによって高温で増大した安定性を有するか、または高ハロゲン化されている。本質的に難燃性を有するポリマーの実施例には、ポリ(ビニルクロリド)、ポリ(ビニリジンクロリド)、塩素化ポリエチレン、ポリイミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリエーテルケトン、ポリホスファゼン、およびポリテトラフルオロエチレンなどがある。有用な本質的に難燃性を有するフィルムは概して、ASTM D−2863−91によって測定したとき、少なくとも28%の極限酸素指数(LOI)を有する。
【0041】
特に有用であるのは、特に有効な二次難燃剤を製造する「アンチモン−ハロゲン」添加剤として記載された、アンチモン添加剤およびハロゲン化有機添加剤の混合添加剤である。前記2つの添加剤が火炎温度で相乗的に反応して、(燃焼プロセスにおける鎖の成長および分岐ステップと拮抗する)ラジカル種を製造すると共にチャーの形成を促進するアンチモンハライドまたはオキシハライドを製造する。
【0042】
難燃性添加剤のほかに、カーボネートポリマー組成物は、染料、顔料、紫外線安定剤、酸化防止剤、熱安定剤、型剥離剤、充填剤およびドリップ防止剤などの他の添加剤を更に含んでもよい。
【0043】
難燃性添加剤の調製
(i)スルホネート塩(試料番号C2−C9、表Cおよび試料番号39A−51B、表D)。難燃性添加剤として用いたカリウムペルフルオロブタンスルホネートは、3M(ミネソタ州、セントポール)製である。残りのスルホネート塩(試料番号C6−C9、表C)が、適切なアルカリ金属水酸化物または弱塩基の炭酸塩を適切な強いペルフルオロアルカンスルホン酸と反応させる周知の方法によって調製される。
(ii)イミド塩(試料番号1−26、表Cおよび試料番号39A−51B、表D)。イミド塩を、本質的に米国特許第5,652,072号および5,874,616号に記載された合成によって調製した。
(iii)カリウムアミド塩(試料番号27−28、表C)。カリウムアミド塩、CSONH−+Kを、本質的にJ フォロポラス(J Foropoulos)ら、インオーガニック・ケミストリー(Inorg Chem.)、23、3720(1984年)に記載された合成によって調製した。
(iv)メチド塩(試料番号28−30、表C)。メチド塩を、本質的に米国特許第5,514,493号、5,554,664号、5,273,840号およびツロヴィスキー(Turowsky)ら、インオーガニック・ケミストリー(Inorg Chem.)、27、2135(1988年)に記載された合成によって調製した。
【0044】
難燃性添加剤を有するカーボネートポリマープラックの試験
明澄度の試験
調製したポリマープラックの明澄度の試験は、目視検査に基づいた。等級付けの方式を、表Aに記載した。
【0045】
【表1】
表A
Figure 0003921173
【0046】
新聞紙の表面に平行に、7.6cm離して置かれているプラックを通して新聞紙を読み取ることによって、この明澄度の試験の拡大解釈を実施することができる。等級「0」は、新聞紙が明確に読めることを意味し、等級「1」は、新聞紙がまだ読めるが、減少したエッジのコントラストを有することを意味し、等級「2」は、新聞紙が読み取り可能でないことを示す。
【0047】
難燃性試験
Underwriters Laboratory Test for Flammability of Plastic Materials for Parts in Devices and Appliancesの改訂版(UL−94;1993年5月14日)を、ポリカーボネートプラックの難燃性を試験するために用いた。立向き燃焼試験を行った。
【0048】
UL−94試験手順への4つの変更を加えた。
(i)試料を、試験前に予備状態調節しなかった。
(ii)綿指示体が、安全性を考慮して、試験される試験片下に置かれなかった。プラックを燃焼させた時に、それが溶融ドリップを出す場合、プラックは、V−2の等級とされた。
(iii)5つの試料プラックの組からの1つの試料プラックが要求条件を満たさなかった場合、付加的な試験を行わなかった。
(iv)方法ASTM D 5207を用いて較正した時に20mmの火炎が、44+/−2秒にわたって100℃〜700℃の温度上昇ではなく、44+/−2秒にわたって100℃〜600℃の温度上昇を示した。
【0049】
これらの変更を含んだUL−94試験は、本明細書中、UL−94*と称される。
【0050】
【表2】表B UL−94の材料の分類
Figure 0003921173
【0051】
難燃性添加剤を有するカーボネートポリマープラックの調製
レキサン(LEXAN)TMの高流動ポリカーボネート樹脂粉末105−111N(GEスラスチック(GE Plastics)(インディアナ州、モンヴェルノン(Mount Vernon)))110g、レキサン(LEXAN)TM低流動ポリカーボネート樹脂粉末105−111N(GEスラスチック(GE Plastics)(インディアナ州、モンヴェルノン(Mount Vernon)))110gおよびカリウムペルフルオロブタンスルホネート(3M(ミネソタ州、セントポール))0.176gを、1ガロンのペーパーボード容器内に置き、3ブレード混合インペラを備えたドリルで300〜500rpmの範囲で1分間、混合した。得られたよく混合した混合物を、Haake Rhoemix(ハーク・レオミックス)3000(サーモハーク(Thermohaake)(イリノイ州、バリントン))によって駆動されるカムローラを取り付けた混合ボウル@300℃内に置き、それを溶融させ、最初の2分間、15rpm、8分間、50rpmの混合速度で混合した。溶融塊を装置から除去し、冷却し、空気作動ナイフを用いて細かく断裁機で切った。得られた断裁した小片を、機械グラインダー(ラバー・シティー・マシンリー・コープ(Rubber City Machinery Corp)(オハイオ州、アクロン)製のトーマス・ウィリー・ラボラトリーミル(Thomas Wiley Laboratory Mill)、モデル43000)を用いて約0.3cmのキューブに更に微粉砕し、10時間、110℃で乾燥させた。次に構造体を集成し、プラックの成形を可能にした。スチール当て板(caul plate)(30.48cm×38.74cm、厚さ0.3175cm)の上にポリイミドフィルム(デュポン(Dupont)(デラウェア州、ウィルミントン)製)の4つの12cm×20cmのシートを対称的に置き、各々、望ましい厚さのプラックをもたらす適した厚さを有する30.48cm×38.74cmの型内の4つの10cm×18cmフレームの1つの、真中に置いた。得られた微粉砕した、乾燥試料の適した量(厚さ3.35mmの試料について約55gおよび厚さ2.13または1.93mmの試料について約33.5g)を、10cm×18cmの寸法の各フレーム内に均一に置き、各フレームを、ポリイミドフィルムの別の12cm×20cmのシートで覆った。次いで、別の当て板をポリイミドフィルムの上に置き、全構造体を、圧縮型プレス(ワバシャ・メタル・プロダクツ・インコーポレーテッド(Wabasha Metal Products,Inc))内に置いた。プレスを手動で調節して試料への圧力を徐々に増大させ、成形の最初の8分の間に288℃で樹脂の流動を促した。次に、それを2分間、約1,000kg〜30,000kgの圧力に保持した。最後に、試料を5分間、直径20cmを有するラム上に約60,000kgに保持し、その時間の後に、試料を含有するフレームをプレスから除去し、室温(25℃)に冷却させた。プラックをフレームから除去した時、プラックを、1.25cm×18.0cmの寸法の矩形に帯ノコで切り分け、UL−94*試験手順を用いて難燃性試験用の試料を作製した。この作製方法を用いて作製されたいくつかの試料プラックは空気の気泡を含有し、いくつかが黄色であった。
【0052】
他の難燃剤含有カーボネートポリマープラックを、前の欄に記載した手順に従って、難燃剤の適切な量およびタイプをカリウムペルフルオロブタンスルホネートの代わりに用い、目標濃度を達成した。いくつか場合には、50rpmのハーク・レオミックス(Haake Rheomix)3000での混合時間は、1〜8分に変化した。特に指示しない限り、所与の添加剤のすべてのパーセンテージは、カーボネートポリマーに対する重量に基づいている。
【0053】
難燃性添加剤を有するカーボネートポリマープラックの性能
難燃性添加剤を有さない高および低流動性レキサン(Lexan)TMポリカーボネート樹脂プラックの50/50配合物(試料番号C1、表C)は、“0”の明澄度を有するV−2のUL−94*を示した。透明度が必要とされるいくつかの適用については、UL−94*を改善したまま(V−1またはV−0)、この対照試料の“0”の明澄度の値を維持することが望ましい。
【0054】
検討したすべての濃度でカリウムペルフルオロブタンスルホネート、C49SO3 −+K、(試料番号C2−C5、表C)は、V−0のUL−94*等級を示した。C49SO3 −+K試料@0.08%および0.10%の明澄度の値は、それぞれ、「1」および「2」であった。リチウムペルフルオロブタンスルホネート、C49SO3 −+Li、@0.16%(試料番号C9、表C)は、V−0のUL−94*等級および「0」の明澄度の等級を示した。
【0055】
リチウムイミド塩およびカリウムイミド塩(試料番号1−4および8−21、表C)が全て、V−0のUL−94*および「0」の明澄度の等級を示したが、ただし、(C49SO22−+K@1.28%&2.56%(試料16および17、表C)の試料は例外であり、明澄度の等級が「2」であった。
【0056】
ナトリウムイミド塩、(CF3SO22−+Na、(試料番号5−7、表C)プラックは、0.32の高(CF3SO22−+Na濃度でも、V−0のUL−94* 等級および「0」の明澄度の値を有した。0.32%の(CF3SO22−+Na添加剤を含有する2.13mmで作製された、より薄いプラックは、V−0のFR等級を示した。
【0057】
カリウムアミド塩C49SO2NH−+K(試料番号27および28、表C)プラックは、V−0のUL−94*等級を示し、「2」の明澄度の値を有した。
【0058】
リチウムメチド塩およびカリウムメチド塩(試料番号29、30および31、表C)はすべて、V−0のUL−94*等級を示した。驚くべきことに、0.16%の濃度で(CF3SO23−+Liの試料は、「0」の明澄度の値を示した。
【0059】
0.08%〜1.28%の濃度範囲でカルシウムビス(ビス(ペルフルオロメタンスルホニル)イミド)、Ca(N(SO2CF322、を含有するプラック(試料番号22−26、表C)は、V−1およびV−2のUL−94*等級を示し、検討したすべての濃度レベルのこれらのプラックは、「0」の明澄度の値を示した。
【0060】
2つの難燃剤を含有するすべての厚さ3.35mmのプラック(表Dの試料番号に「A」を末尾に付けて表示したもの)は、試料49Aを除いて、V−0の望ましいUL−94*等級を示し、難燃剤を含有しないポリカーボネート対照用プラック(試料番号C1A、表D)のV−2のUL−94*等級を超えた。2つの難燃剤を含有する厚さ2.13mmのプラックの6つ(試料番号41B、42B、44B、48B、50Bおよび51B、表D)は、V−0のUL−94等級を示し、難燃剤を含有しないポリカーボネート対照用プラック(試料番号C1A、表D)のV−2のUL−94*等級を超えた。更に、2つの難燃剤を含有する厚さ2.13mmのプラックの6つ(試料番号41B、42B、44B、48B、50Bおよび51B、表D)は、V−0のUL−94等級を示し、C49SO3 −+Kを含有する2.13mmのプラック(試料番号C2B、C3B、およびC4B、表D)のUL−94*等級を超えた。
【0061】
いろいろな濃度レベルおよび試料プラック厚さの、カリウムペルフルオロブタンスルホネート、C49SO3 −+KとCa(N(SO2CF322との混合物(試料番号 48A、48B、49Aおよび49B、表D)は、「0」の明澄度の値を示した。Ca(N(SO2CF32の濃度を0.04%から0.12%に増大させると、これらのプラックのUL−94*等級を、プラックの厚さに関係なくV−0からV−2に変化させた。
【0062】
【表3】
表C
Figure 0003921173
【0063】
【表4】表D
Figure 0003921173
【表5】表D
Figure 0003921173
N/A=適用しない
規格認定UL−94V−2等級。5つのうち1つの試料がt後にドリップを出した。

Claims (14)

  1. カーボネートポリマーと、(a)高フッ素化メチド、(b)高フッ素化イミド、(c)高フッ素化アミド、およびそれらのいずれかの組合せ、からなる群より選択されたアニオンを含む添加金属塩と、を含む難燃性組成物。
  2. 難燃性カーボネートポリマーの製造方法であって、
    カーボネートポリマーを提供する工程と、
    (a)高フッ素化メチド、(b)高フッ素化イミド、(c)高フッ素化アミド、およびそれらのいずれかの組合せ、からなる群より選択されたアニオンを含む、十分な量の添加金属塩を添加する工程と、を含む方法。
  3. カーボネートポリマーと、(a)高フッ素化メチド、(b)高フッ素化イミド、(c)高フッ素化アミド、およびそれらのいずれかの組合せ、からなる群より選択されたアニオンを含む添加金属塩と、を含み、前記添加金属塩が造形物品の難燃性を改良するのに十分な量である造形物品。
  4. 前記アニオンが、(a)フッ素化アルキルスルホニルメチド、(b)フッ素化アリールスルホニルメチド、(c)フッ素化アルキルスルホニルイミドまたは(d)フッ素化アリールスルホニルイミド、(e)フッ素化アルキルスルホニルアミドまたは(f)フッ素化アリールスルホニルアミド、(g)混合アリール−およびアルキルスルホニルイミド、アミドおよびメチド、ならびにそれらのいずれかの組合せ、からなる群より選択される請求項1に記載の難燃性組成物
  5. 前記添加金属塩が、式:
    Figure 0003921173
    (式中、
    Xは、H、ハライド、アルキル、アルケニル、アリール、アルカリール、−SOR、−SO、−SOF、−SOR、−C(O)R、およびC(O)R、ならびにCNからなる群より選択され、
    Qは二価の有機結合基であり、
    Rは、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、置換アルキル基、アリール、および置換アリールの群から選択され、
    は、少なくとも1個の炭素原子を含有するフッ素化基である)のアニオンを含む金属塩から選択される請求項1に記載の難燃性組成物
  6. Qが、−SO−、−CO−、およびSO−からなる群より選択される請求項5に記載の難燃性組成物
  7. 前記アニオンが式:
    (RSO
    または
    (RSO
    (式中、各Rfが独立に、高フッ素化アルキルまたはアリール基である)である請求項5に記載の難燃性組成物
  8. 前記アニオンが、(CSO、(CSO、(C17SO、(CFSO)3C、(CFSO)2N、(CSO)3C、(CFSO(CSO)C、(CFSO)(CSO)N、[(CFNCSO]2N、(CFNCSO(SOCF、(3、5−(CFSO)NSOCF、CSOC−(SOCF、CSOSOCF、CFSO(CN)N、CFSO(CN)C−、CFSONH−、(CFSOCH−、CSO(CN)N、CSO(CN)C−、CSONH−、(CSOCH−、
    Figure 0003921173
    の少なくとも1つを含む請求項7に記載の難燃性組成物
  9. フルオロアルキルスルホネート塩を更に含む請求項1に記載の難燃性組成物。
  10. 前記添加金属塩が、式
    (RSO2+X’
    または
    (RSO2+X’
    (式中、M2+は、原子価2+の金属塩であり、X’は、ハライドアニオン、(RSO、(RSO、RSO 、RSONH、SO 2−、PO 3−SbF 、PF 、BF 、ClO 、またはNO である)の化合物を含む請求項7に記載の組成物。
  11. プラスチック材料の燃焼試験のアンダーライター・ラボラトリーズ・テスト UL94によって試験される時にV−0の難燃性の値を有する請求項1に記載の難燃性組成物。
  12. 前記カーボネートポリマーがビス−(ヒドロキシフェニル−アルキリジン)カーボネートポリマーを含む請求項1に記載の難燃性組成物
  13. 前記添加金属塩が、前記カーボネートポリマーに対して、0.01〜2重量パーセントを占める請求項1に記載の難燃性組成物
  14. 成形、キャスト、または押出される請求項3に記載の造形物品。
JP2002553410A 2000-12-27 2001-10-10 難燃性カーボネートポリマーおよびそれらの使用 Expired - Fee Related JP3921173B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/749,101 US6518347B1 (en) 2000-12-27 2000-12-27 Flame retardant carbonate polymers and use thereof
PCT/US2001/031777 WO2002051925A1 (en) 2000-12-27 2001-10-10 Flame retardant carbonate polymers and use thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004521166A JP2004521166A (ja) 2004-07-15
JP3921173B2 true JP3921173B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=25012258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002553410A Expired - Fee Related JP3921173B2 (ja) 2000-12-27 2001-10-10 難燃性カーボネートポリマーおよびそれらの使用

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6518347B1 (ja)
EP (1) EP1348005B1 (ja)
JP (1) JP3921173B2 (ja)
KR (1) KR20030068565A (ja)
AT (1) ATE291057T1 (ja)
DE (1) DE60109491T2 (ja)
WO (1) WO2002051925A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050038145A1 (en) * 2003-08-11 2005-02-17 General Electric Company Flame retardant fiber reinforced composition with improved flow
US7649040B2 (en) * 2002-04-11 2010-01-19 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Flame retardant fiber reinforced composition with improved flow
US7390450B2 (en) * 2002-06-07 2008-06-24 General Electric Company Process for preparing a fire resistant polycarbonate composition
US20050241756A1 (en) * 2004-04-28 2005-11-03 L&L Products, Inc. Adhesive material and structures formed therewith
US20060074718A1 (en) * 2004-05-20 2006-04-06 Idexx Laboratories, Inc. Portable veterinary medical record apparatus and method of use
US8070994B2 (en) 2004-06-18 2011-12-06 Zephyros, Inc. Panel structure
US20100025147A1 (en) * 2005-10-31 2010-02-04 L&L Products, Inc. Damping material, method of forming the damping material and method of using the damping material
JP4870447B2 (ja) * 2006-02-22 2012-02-08 富士フイルム株式会社 カラーフィルタ用インクジェットインク、カラーフィルタ、およびそれらの製造方法、ならびにそれらを用いた液晶表示装置
US20070225416A1 (en) * 2006-03-23 2007-09-27 General Electric Company Flame retardant polycarbonate compositions having good transparency and low haze, method of manufacture, and articles prepared therefrom
US20080029214A1 (en) * 2006-08-04 2008-02-07 Zephyros, Inc. Multiple or single stage cure adhesive material and method of use
US7870207B2 (en) * 2006-12-21 2011-01-11 Research In Motion Limited Method and apparatus for efficient polling
US20090043016A1 (en) * 2007-08-06 2009-02-12 Jing-Chung Chang Flame retardant polytrimethylene terephthalate composition
CN103619959A (zh) 2011-04-14 2014-03-05 Frx聚合物股份有限公司 聚膦酸酯和共聚膦酸酯添加剂混合物
US8691915B2 (en) 2012-04-23 2014-04-08 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Copolymers and polymer blends having improved refractive indices
TW201439222A (zh) 2013-01-22 2014-10-16 Frx Polymers Inc 含磷環氧化合物及源自其之組成物
JPWO2022215657A1 (ja) 2021-04-05 2022-10-13
EP4397715A1 (en) 2021-08-31 2024-07-10 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation Resin composition and molded article
CN113930029B (zh) * 2021-10-25 2023-06-20 云南锡业集团(控股)有限责任公司研发中心 一种无卤纳米复合阻燃剂及其制备方法

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT297333B (de) 1969-06-13 1972-03-27 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Polycarbonaten mit verminderter Brennbarkeit
DE2320007A1 (de) 1973-04-19 1974-11-07 Bayer Ag Schwer brennbare formkoerper aus hochmolekularen linearen polyestern
US3948851A (en) 1973-12-28 1976-04-06 General Electric Company Flame retardant polycarbonate composition
US4387222A (en) 1981-01-30 1983-06-07 Minnesota Mining And Manufacturing Company Cyclic perfluoroaliphaticdisulfonimides
US4380598A (en) 1981-02-12 1983-04-19 Union Carbide Corporation Flame retardant polyarylate compositions
FR2527602A1 (fr) 1982-06-01 1983-12-02 Anvar Bis perhalogenoacyl- ou sulfonyl- imidures de metaux alcalins, leurs solutions solides avec des matieres plastiques et leur application a la constitution d'elements conducteurs pour des generateurs electrochimiques
US4626563A (en) 1983-11-10 1986-12-02 The Dow Chemical Company Fire retardant carbonate polymer composition
EP0162243A1 (en) 1984-04-11 1985-11-27 General Electric Company Flame retardant polycarbonates
DE3425122A1 (de) 1984-07-07 1986-01-16 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Perfluoralkansulfonsaeurearylester als antitropfmittel in flammwidrigen formmassen auf basis thermoplastischer, aromatischer polycarbonate
US4555540A (en) 1984-12-28 1985-11-26 General Electric Company Stabilization of flame retardant polycarbonate-polyester compositions
FR2606217B1 (fr) 1986-10-30 1990-12-14 Elf Aquitaine Nouveau materiau a conduction ionique constitue par un sel en solution dans un electrolyte liquide
US5162177A (en) 1986-10-30 1992-11-10 Hydro-Quebec Ion conductive material composed of a salt in solution in a liquid electrolyte
DE3708316A1 (de) 1987-03-14 1988-09-22 Bayer Ag Fluorierte alkylamidosulfonate, deren herstellung, deren verwendung als flammschutzmittel und sie enthaltende polycarbonatformmassen
FR2645533B1 (fr) 1989-04-06 1991-07-12 Centre Nat Rech Scient Procede de synthese de sulfonylimidures
US5273840A (en) 1990-08-01 1993-12-28 Covalent Associates Incorporated Methide salts, formulations, electrolytes and batteries formed therefrom
US5233049A (en) * 1991-10-29 1993-08-03 Occidental Chemical Corporation Highly fluorinated bis-imides
JPH06287427A (ja) 1993-04-06 1994-10-11 Teijin Chem Ltd 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
US5478874A (en) 1993-07-27 1995-12-26 Teijin Chemicals Ltd. Flame-retardant aromatic polycarbonate resin composition and molded article
JP3117369B2 (ja) 1994-09-12 2000-12-11 セントラル硝子株式会社 スルホンイミドの製造方法
US5554664A (en) 1995-03-06 1996-09-10 Minnesota Mining And Manufacturing Company Energy-activatable salts with fluorocarbon anions
US5514493A (en) 1995-03-06 1996-05-07 Minnesota Mining And Manufacturing Company Perfluoroalkylsulfonates, sulfonimides, and sulfonyl methides, and electrolytes containing them
US5874616A (en) 1995-03-06 1999-02-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Preparation of bis (fluoroalkylenesulfonyl) imides and (fluoroalkysulfony) (fluorosulfonyl) imides
US5652072A (en) 1995-09-21 1997-07-29 Minnesota Mining And Manufacturing Company Battery containing bis(perfluoroalkylsulfonyl)imide and cyclic perfluoroalkylene disulfonylimide salts
US5681963A (en) 1995-12-21 1997-10-28 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluorinated melt additives for thermoplastic polymers
US5817376A (en) 1996-03-26 1998-10-06 Minnesota Mining And Manufacturing Company Free-radically polymerizable compositions capable of being coated by electrostatic assistance
JP3729610B2 (ja) 1996-08-19 2005-12-21 株式会社デンソー 難燃性固体電解質
TW544462B (en) 1997-11-28 2003-08-01 Sumitomo Dow Ltd Flame-retardant polycarbonate resin compositions
JPH11273734A (ja) 1998-03-23 1999-10-08 Sanyo Chem Ind Ltd 難燃性非水電解液およびそれを用いた二次電池
US6063522A (en) 1998-03-24 2000-05-16 3M Innovative Properties Company Electrolytes containing mixed fluorochemical/hydrocarbon imide and methide salts
US6294289B1 (en) 1998-08-25 2001-09-25 3M Innovative Properties Company Cyano-substituted methide and amide salts

Also Published As

Publication number Publication date
EP1348005A1 (en) 2003-10-01
JP2004521166A (ja) 2004-07-15
EP1348005B1 (en) 2005-03-16
US20030022971A1 (en) 2003-01-30
DE60109491T2 (de) 2006-04-06
ATE291057T1 (de) 2005-04-15
US6518347B1 (en) 2003-02-11
KR20030068565A (ko) 2003-08-21
WO2002051925A1 (en) 2002-07-04
DE60109491D1 (de) 2005-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3921173B2 (ja) 難燃性カーボネートポリマーおよびそれらの使用
US9527984B2 (en) Polyphosphonate and copolyphosphonate additive mixtures
JPS6310190B2 (ja)
KR101249626B1 (ko) 투명한 난연성 폴리카보네이트 수지 필름
KR100420881B1 (ko) 저휘발성방향족포스페이트에스테르화합물을함유하는카보네이트중합체수지
JP2004067881A (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JPS6038418B2 (ja) 難燃性ポリカ−ボネ−ト組成物
US3845007A (en) Flame-resistant thermoplastic molding compositions and moldings made therefrom
JP4951835B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JP2011502208A (ja) ポリオール含有耐燃性ポリカーボネート
TW200911916A (en) Products with improved flame resistance
KR101256262B1 (ko) 난연성 열가소성 수지 조성물 및 이를 이용한 성형품
EP0273146A2 (en) Flame retardant polycarbonate composition
US3876580A (en) Flame-resistant thermoplastic molding compositions and moldings made therefrom
EP0170851A1 (de) Perfluroalkansulfonsäurearylester als Antitropfmittel in flammwidrigen Formmassen auf Basis thermoplastischer, aromatischer Polycarbonate
US4408005A (en) Flame retardant polycarbonates
JP2001031855A (ja) 難燃性ポリカーボネートの製造方法およびそれよりなる成形体
JP5370447B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
KR101938746B1 (ko) 우수한 난연성 및 내충격성을 지닌 열가소성 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이의 성형품
JPS6024137B2 (ja) ポリカーボネート組成物
JP4560280B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JP2001115162A (ja) 難燃剤、それを使用する難燃性ポリカーボネートの製造方法およびその成形体
JPS63312349A (ja) 難燃性ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物
JP3432069B2 (ja) ポリカーボネート系難燃性樹脂組成物
JPH06287427A (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees