JP3920951B2 - 容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧クリーム等を収納するボトル形状の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧クリーム等を収納するボトル形状の容器本体と、この容器本体の口部の開口部を開閉する開閉蓋とからなる容器の開閉蓋は金属材製の開閉蓋本体と、この開閉蓋本体内に嵌合や接着剤で合成樹脂材製の内蓋とで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の容器に用いられる金属材と合成樹脂材とからなる開閉蓋は、金属材製の開閉蓋本体にメッキや塗装によって高級感を出すことができるとともに、合成樹脂材製の内蓋によってコストの低減や開口部の開閉をスムーズに行なうことができるが、役目が終りゴミになった場合、合成樹脂材と金属材とが固定しているため分離するのに手数がかかり、再利用することがコスト的に無理であるという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、従来と同様な効果が得られるとともに、使用しなくなった場合には簡単に合成樹脂材と金属材とを分離して、容易で低コストで再利用することができる容器を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は容器本体と、この容器本体の口部の嵌合部に着脱可能に嵌合される該口部を開閉する開閉蓋とからなる容器において、前記開閉蓋を前記容器本体の口部を覆う金属材製の開閉蓋本体と、この開閉蓋本体の内側奥部に形成された回転防止片と、前記開閉蓋本体内に挿入される上部に前記回転防止片と係合する係合部、下部内壁面に前記口部の嵌合部と嵌合される嵌合部および中央部寄りの部位の内壁面に形成されたロックピン係合部とが形成された合成樹脂材製の内蓋と、この内蓋のロックピン係合部に上部より係合させることにより該内蓋を外方に押し圧でき、下部より押し上げるとロックピン係合部より外すことができるロックピンとで容器を構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図7の本発明の第1の実施の形態において、1はガラスや合成樹脂材でボトル状に形成された容器本体で、この容器本体1の開口部2が形成された口部3の外周面には嵌合部としての雄ねじ4が形成されている。
【0009】
5は前記容器本体1の開口部2を開閉することができる開閉蓋で、この開閉蓋5は金属材製の開閉蓋本体6と、この開閉蓋本体6内に着脱可能に取付けられた合成樹脂材製の内蓋7と、この内蓋7と前記開閉蓋本体6とを嵌合状態に保持するロックピン8とで構成されている。
【0010】
前記開閉蓋本体6は図4に示すようにメッキや塗装が施されるとともに、内奥内壁面には複数個の突条の回転防止片9が形成されている。
【0011】
前記内蓋7は図5に示すように下端部に前記開閉蓋本体6の下端部を覆うフランジ部10が形成された内蓋本体11と、この内蓋本体11の上部の複数個、本実施の形態では4個の切り欠部12、12、12、12が形成された外壁面に形成された前記開閉蓋本体6の回転防止片9と回動不能に係合するローレット状に形成された係合部13と、前記内蓋本体11の下部内壁面に形成された前記容器本体1の雄ねじ4と螺合する嵌合部としての雌ねじ14と、前記内蓋本体11の切り欠部12、12、12、12の下端部が位置する中央部寄りの部位の内壁面に形成された前記ロックピン8と係合し、該内蓋本体11部位を外方へ押し圧して前記開閉蓋本体6と嵌合固定されるリング状のストッパー片15が下部に有するロックピン係合部16とで構成されている。
【0012】
前記ロックピン8は図6に示すように前記内蓋7のロックピン係合部16と着脱可能に係合する円板状の係合片17と、この係合片17の下端部と一体成形された前記リング状のストッパー片15内に挿入されるパッキン支持部18とで構成されている。
【0013】
上記構成の容器19の開閉蓋5は、内蓋7の上部よりロックピン8を挿入してロックピン係合部16に該ロックピン8を係合させる。
このロックピン8がロックピン係合部16に係合して、外方へ押し圧された内蓋7を開閉蓋本体6内に押し込むことにより、開閉蓋本体6と内蓋7とが嵌合固定される。
このようにして組付けられた開閉蓋5は、容器本体1の開口部2にパッキング20を介して取付けることにより、密封状態に閉じることができる。
【0014】
使用しなくなった場合には容器19の容器本体1と、開閉蓋5のロックピン8を下部よりピン21等で押し込み、ロックピン係合部16との係合を解除すると開閉蓋本体6、内蓋7およびロックピン8とに容易に分離され、材質ごとに別けて再利用することができる。
【0015】
【発明の異なる実施の形態】
次に、図8および図9に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、この本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0016】
図8および図9の本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、容器本体1Aの口部3の外周面に開閉蓋5の嵌合部としての雌ねじ14と螺合する嵌合部としての複数個の係止突片22、22、22を形成した点で、このように形成された容器本体1Aを用いた容器19Aにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0017】
図10ないし図12に示す本発明者が考えた容器において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、天板6aの中央部に透孔23を形成した開閉蓋本体6Aと、この開閉蓋本体6Aの透孔23を塞ぐように突出する突片24を有し、上部より押しつけることにより内蓋本体11のロックピン係合部16から下方へ外れるロックピン8Aを用いて開閉蓋5Aを形成した点で、このように形成された開閉蓋5Aを用いて構成した容器19Bにしても良い。
【0018】
図13ないし図15に示す本発明者が考えた容器において、前記図10ないし図12に示す容器と主に異なる点は、内蓋7のストッパー片15と下部より当接するフランジ状のストッパー片25を下端部に形成したロックピン8Bを用いて開閉蓋5Bを形成した点で、このように形成した開閉蓋5Bを用いて構成した容器19Cにしても良い。
【0019】
図16および図17に示す本発明者が考えた容器において、前記図10ないし図12に示す容器と主に異なる点は、開閉蓋本体6Aの天板6aの透孔23Aの周縁部を下部側が拡開する傾斜面に形成するとともに、天板6aの上面より突出しない突片24Aの上端部を前記透孔23Aの周縁部に沿う形状に形成したロックピン8Cを用いて開閉蓋5Cを形成した点で、このように形成された開閉蓋5Cを用いて構成した容器19Dにしても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0021】
(1)容器本体と、この容器本体の口部の嵌合部に着脱可能に嵌合される該口部を開閉する開閉蓋とからなる容器において、前記開閉蓋を前記容器本体の口部を覆う金属材製の開閉蓋本体と、この開閉蓋本体の内側奥部に形成された回転防止片と、前記開閉蓋本体内に挿入される上部に前記回転防止片と係合する係合部、下部内壁面に前記口部の嵌合部と嵌合される嵌合部および中央部寄りの部位の内壁面に形成されたロックピン係合部とが形成された合成樹脂材製の内蓋と、この内蓋のロックピン係合部に上部より係合させることにより該内蓋を外方に押し圧でき、下部より押し上げるとロックピン係合部より外すことができるロックピンとで構成されているので、開閉蓋のロックピンをピン等で押しつけ、ロックピン係合部との係合を解除することにより、開閉蓋本体と内蓋とを容易に分解することができる。
したがって、材質ごとに分解して再利用することができる。
【0022】
(2)前記(1)によって、ロックピンをロックピン係合部に係合させた内蓋を開閉蓋本体に押し込むことにより、開閉蓋本体に内蓋を嵌合状態で固定することができる。
したがって、容易に開閉蓋を組付けることができる。
【0023】
(3)前記(1)によって、容器の全部品を材質ごとに容易に分解できるので、全部品の再利用でができ、ゴミとして捨てる部分を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の開閉蓋の分解斜視図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の開閉蓋本体の一部破断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の内蓋の一部破断面図。
【図6】本発明の第1の実施の形態のロックピンの説明図。
【図7】本発明の第1の実施の形態の開閉蓋を分解する時の説明図。
【図8】本発明の第2の実施の形態の断面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態の容器本体の正面図。
【図10】本発明者が考えた容器の断面図。
【図11】本発明者が考えた容器の開閉蓋の分解斜視図。
【図12】本発明者が考えた容器の開閉蓋を分解する時の説明図。
【図13】本発明者が考えた異なる容器の断面図。
【図14】本発明者が考えた異なる容器の開閉蓋の分解斜視図。
【図15】本発明者が考えた異なる容器の開閉蓋を分解する時の説明図。
【図16】本発明者が考えた異なる容器の断面図。
【図17】本発明者が考えた異なる容器の開閉蓋の分解斜視図。
【符号の説明】
1、1A:容器本体、 2:開口部部、
3:口部、
4:嵌合部としての雄ねじ、
5、5A、5B:開閉蓋、 6、6A:開閉蓋本体、
7:内蓋、
8、8A、8B、8C:ロックピン、
9:回転防止片、
10:フランジ部、
11:内蓋本体、
12:切り欠部、
13:係合部、
14:嵌合部としての雌ねじ、
15:ストッパー片、 16:ロックピン係合部、
17:係合片、
18:パッキン支持部、
19、19A、19B、19C、19D:容器、
20:パッキング、 21:ピン、
22:係止突片、
23、23A:透孔、
24、24A:突片、 25:ストッパー片。

Claims (1)

  1. 容器本体と、この容器本体の口部の嵌合部に着脱可能に嵌合される該口部を開閉する開閉蓋とからなる容器において、前記開閉蓋を前記容器本体の口部を覆う金属材製の開閉蓋本体と、この開閉蓋本体の内側奥部に形成された回転防止片と、前記開閉蓋本体内に挿入される上部に前記回転防止片と係合する係合部、下部内壁面に前記口部の嵌合部と嵌合される嵌合部および中央部寄りの部位の内壁面に形成されたロックピン係合部とが形成された合成樹脂材製の内蓋と、この内蓋のロックピン係合部に上部より係合させることにより該内蓋を外方に押し圧でき、下部より押し上げるとロックピン係合部より外すことができるロックピンとで構成したことを特徴とする容器。
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