JP3920839B2 - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の室外ユニットに係り、特に、室外ユニット内に配置される電気部品箱構成の改良に関する。
普通用いられる空気調和機は、被空調室に取付けられる室内ユニットと、建屋外部に据付けられる室外ユニットとから構成され、各ユニット間を冷媒管や電気配線等を介して接続してなる。上記室外ユニットには、室外側熱交換器、圧縮機、四方弁などの弁類、送風機、および圧縮機や送風機などを電気的に制御する電気制御部品を収容する電気部品箱などが備えられる。
そして、近時、冷凍サイクル制御として圧縮機の周波数制御が一般的となっており、そのため上記電気制御部品は、CPU、コンデンサ、トランス、整流器およびインバータのスイッチング用トランジスタとしてのジャイアント・トランジスタ(以下、G・TRと称する)、制御基板(PC板)ほかの多数の部品から構成される。
特に上記G・TRは、スイッイング作用にともなっての放熱量が大であり、密閉した電気部品箱内部に収容すると、箱内が異常高温化して、それ自体は勿論、他の電気制御部品に熱的悪影響を与えてしまう。そこで、電気部品箱の外面部位に放熱器を設け、G・TRの熱を効率よく放熱する構成が採用されている。上記放熱器は、伝熱性に優れたアルミニューム材からなり、押出し成形によって得られる。
このように、放熱器以外の上記電気制御部品は、全て電気部品箱内に収容されるのが基本である。しかしながら、たとえば本出願人が特願平5−251795号で開示したように、比較的大型の電気制御部品であるコンデンサ、整流器およびG・TRなどは制御基板に実装されていない。
これは、電気部品箱の配置スペースの関係から、電気部品箱を上下方向および左右方向に長く、奥行き方向に短い、平面視で薄箱状に形成するため、制御基板を立設状態で収容することに起因する。すなわち、制御基板を上下,左右方向に大きな薄箱状の電気部品箱内に収容するところから、比較的大型のコンデンサ、整流器およびG・TRなどの電気制御部品を実装することができず、これらは別途配置し、互いにリード線を介して電気的に接続するに至っている。
そのために、制御基板と、ここに実装されない電気制御部品との間のリード線本数が多くなって、配線処理が面倒なものとなっているし、制御基板の配置の自由度が少なく、電気部品箱自体の小型化が阻まれている。
加えて、この配置の制約から制御基板とG・TRやコンデンサなどとは必ずしも同一方向に配置されず、全ての電気部品箱内の電気制御部品を効率よく冷却するには、多くの冷却用スリットを開口しなくてはならず、またスリットの開口が多くなれば電気部品箱内への塵埃の侵入が多くなる。このように、電気部品箱内部に対する冷却効率を十分にしようとすると、箱内への塵埃の侵入を阻止し難いなどの不具合があった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、電気部品箱の小型化を促進し、内部に収容される電気制御部品に対する冷却効率の向上を図るとともに塵埃の侵入を阻止し、制御基板にかかる応力の軽減をなし、組立ておよびサービス作業性の向上を図れる電気部品箱を備えた空気調和機の室外ユニットを提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の空気調和機の室外ユニットは、ユニット本体内部を左右二室に分割する仕切り板と、この仕切り板により分割された一室に収容される室外熱交換器と、この室外熱交換器に対向して配置される送風機および分割された他室に収容される圧縮機と、このユニット本体内に配置され圧縮機および送風機などを駆動制御するための電気制御部品を実装した制御基板を収容する電気部品箱とを具備し、
上記仕切り板は上端部が切欠され、上記電気部品箱は上下方向に薄く左右方向と奥行き方向に大きな薄箱状に形成されて仕切り板の切欠された上端部でユニット本体内の仕切り板によって分割された左右二室上端部に跨って配置され、上端部に制御基板を取付け支持する樹脂モールド材からなる取付け支持体と、この取付け支持体の下方に形成され取付け支持体とともに制御基板に実装される電気制御部品を収容する金属板からなるケース体と、これら取付け支持体およびケース体の上面開口部を覆う蓋体とを備え、
取付け支持体とケース体で構成される電気部品箱内部が、仕切り板によって分割された左右二室と連通するとともに、電気部品箱内部に冷却空気が導通するように構成され、
上記制御基板は、下面側に整流器およびインバータのスイッチング用トランジスタなどの発熱量の大なる電気制御部品およびCPU、コンデンサ、トランスなどの他の電気制御部品が実装され、かつ制御基板は仕切り板によって分割された左右二室に跨ることを特徴とする。
上記課題を解決する手段を備えることにより、本発明では、全ての電気制御部品が制御基板に実装され、配線処理が簡素化して、電気部品箱としての組立て作業性およびサービス性がよくなるとともに、全ての電気制御部品が箱内の空気流通路が形成される下方向を向いているので、複雑な空気流通路を設定しなくてもよく、冷却用の開口を多くしなくても冷却効率が向上する。また、電気部品箱自体も上下方向に薄箱状になり、室外ユニット内での配置自由度が増す。そして、部品箱本体は、樹脂モールド材の取付け支持体および金属板のケース体との2重構造となって剛性を確保し、内部に収容する電気部品箱や制御基板に対する保護を確実になすとともに、ノイズを遮断する。
本発明によれば、全ての電気制御部品を制御基板に実装し、かつ下方向に向けて部品箱本体内に収容したので、配線処理が簡素化して、電気部品箱としての組立て作業性およびサービス性がよくなるとともに、全ての電気制御部品が箱内の空気流通路が形成される下方向を向いているので、複雑な空気流通路を設定しなくてもよく、冷却用の開口を多くしなくても冷却効率が向上する。そして、部品箱本体は、樹脂モールド材の取付け支持体および金属板のケース体との2重構造としたので、部品箱本体の剛性を確保して、内部に収容する電気部品箱や制御基板に対する保護を確実になすとともに、ノイズの遮断を図れるなどの効果を奏する。
[実施例]
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図6に、空気調和機を構成する室外ユニットを示す。図中1は、外筐であるユニット本体であり、吹出しグリル2が設けられる前面パネル3および上面板4が一体化された分割体と、側面板5と背面板6およびここでは図示しない底面板が一体化された分割体との組合せからなる。
ユニット本体1内部は仕切り板7によって二分される。仕切られた一室8aには、一方の側面板5および背面板6に沿って平面L字状に形成される室外熱交換器9が配置される。そして、残りのスペースには、送風機10が配置される。
仕切られた他室8bには圧縮機11が配置され、この圧縮機11に接続される配管12および四方弁や図示しない膨張弁等の弁類13が収容される。この室8bに対向する側面板5には、図示しないパックドバルブをカバーするカバー板14が取付けられる。
なお、上記仕切り板7の上端部は切欠されていて、この切欠部7aに電気部品箱15が載設される。上記電気部品箱15は、上下方向に薄く、左右方向と奥行き方向に大きな薄箱状に形成される。
電気部品箱15の一端は仕切り板7から一室8a側の送風機10近傍まで延出され、他端は他室8bの圧縮機11と接続配管12上部まで延出される。すなわち、電気部品箱15は、仕切り板7によって仕切られるユニット本体1内の両室8a,8b上端部に跨がって配置されることになる。
さらに、上記電気部品箱15について詳述する。
図1に示すように、この電気部品箱15は、下面側に全ての電気制御部品Sが実装される制御基板Pと、この制御基板Pを取付け支持する部品箱本体16とを備えている。
上記部品箱本体16は、その上端部に上記制御基板Pを取付け支持する樹脂モールド材からなる取付け支持体17と、この取付け支持体17の外周面を覆い、かつ取付け支持体とともに下方向に向けられた電気制御部品Sを収容する金属板からなるケース体18およびこれら取付け支持体17およびケース体18の上面部を覆う蓋体19とから構成される。
したがって、制御基板Pの上面部には少しの電気制御部品Sも露出しておらず、単に制御基板Pにハンダ付けされる電気制御部品Sの取付け用脚部(図では省略する)が露出するにすぎない。
図3にも示すように、上記制御基板Pには、その長手方向の一側辺部に発熱量の大なる電気制御部品SであるG・TRおよびこのG・TRと直列的に並んで、レクチ(整流器)が実装される。
これらG・TRおよびレクチなど発熱量の大なる電気制御部品Sから発生する熱を可能な限り部品箱本体16内部に取り入れないようにするため、これらは制御基板P側辺部からある程度突出した状態で実装される。
G・TRおよびレクチSの外面側には、伝熱性のある接着剤が塗布され、放熱器20が密着される。さらに放熱器20には複数の取付けねじ21…が挿通され、G・TRおよびレクチSを貫通して放熱器20の支持部22に取着される。
この状態で放熱器20上端部と制御基板P側縁部と間に隙間が形成されることとなり、そのままでは隙間から塵埃等が部品箱本体16内に侵入してしまう。そこで、放熱器20と制御基板P側縁部との隙間に樹脂モールド材からなる隙間シール23を介設して、隙間を完全に閉塞して塵埃等の侵入を確実に阻止する。
上記放熱器20は、アルミニューム材の押出し成型品であり、複数枚の冷却フィン20a…が一体に突設される。これら冷却フィン20a…は、放熱器20の幅方向に全長に亘って突設されるとともに、互いの冷却フィンは放射状に広げられる。
図2にも示すように、上記取付け支持体17は、平面視で矩形の枠状に形成され、その内側寸法は上記制御基板Pの外形寸法をわずかに上回る。長手方向に沿う両側面部17a,17bは、一方の側端部のみ段状の欠落部aが形成される。他側部に、下端縁から上端部近傍に亘って逆U字状の欠落部bが設けられる。
これら両側面部17a,17bの内面側で、上端縁からわずかに下がった部位に、上端縁と平行に基板受け片部24が突設される。この基板受け片部24は、適宜途切れており、上端縁方向に引掛け爪部25が突設される。この引掛け爪部25と基板受け片部24との間隔は、上記制御基板Pの板厚とほぼ一致する。
側面部17cには、上端縁に沿う内面側に押え片部26が突設される。押え片部26の高さ位置は、上記引掛け爪部25の高さ位置と一致する。この側面部17cの上下方向寸法は、上記段状欠落部a端部の上下方向寸法よりも小さい。
対向する側面部17dは、上記両側面部17a,17bと同一の上下方向寸法であるけれども、わずかに両側端部のみ残され、大部分はコ字状の開口部cが設けられる。
この側面部17dの下面部には、上面視で矩形状の流出口体27が突設される。図4にのみ示すように、流出口体27の開口部は内側に向けられ、内部空気のみ導出し、水および塵埃の侵入を阻止する邪魔板28が設けられる。
再び図2に示すように、側面部17d下端と両側面部17a,17b下端から複数の桟部29が突設され、取付け支持体17のほぼ中央部で交差される。一部の棧部29は上方に折曲され、各側面部17a,17b,17dの補強をなす。これら棧部29を、その形態から整流部と呼ぶ。
整流部29の交差位置である、取付け支持体17のほぼ中央部に、支柱部30が上方へ向けて突設される。この支柱部30上端縁の高さ位置は、上記基板受け片部24の高さ位置と一致する。
一方、上記両側面部17a,17b外面側で、上端縁から所定間隔下がった部位に、上端縁と平行にケース受け片部31が突設される。このケース受け片部31は適宜途切れて設けられ、上記段状欠落部a側では、ケース受け片部31と直交して下端縁まで延出される位置決め段部32が連設される。
さらに、両側面部17a,17bには複数の掛止用突部33が所定間隔を存して設けられる。一方の側面部17bのみ、この外面側で、上端部近傍から下端縁に亘って所定幅の図示しない凹部が形成される。
側面部17bと、側面部17cのみ、それぞれ上端部に一対の保持部34,35が突設される。これら保持部34,35は、取付け支持体17上端縁から上方へ突出する。
このような取付け支持体17に上記制御基板Pが取付け支持される。すなわち、全ての電気制御部品Sを実装した制御基板Pは、電気制御部品Sを下方向に向け、したがって制御基板Pが上部になって、長手方向の両側端縁部である下面側二辺部が基板受け片部24上に載置される。この状態で制御基板Pの上面側三辺部は、引掛け爪部25および押え片部26にて押えられる。
このとき既に、制御基板Pの一辺部に実装されるG・TRとレクチSには放熱器20が取付けられており、これらは取付け支持体側面部17dの開口部cに嵌め込まれる。制御基板Pの一辺部両側端部が開口部c両側の側面部17dに掛合され、制御基板Pの位置決めがなされる。
上記支柱部30は、制御基板Pを下方から支持する。したがって、実装される多数の電気制御部品Sによる制御基板Pの撓み変形を抑制して、断線等の事故を確実に阻止できる。
上記保持部34,35は、電気制御部品Sに接続されるリード線(圧縮機リード、ファンモータリード、センサリード、ケースサーモリード、四方弁リードほか)を一括して束ねたものを収納保持する。したがって、電気部品箱15回りの配線処理がスッキリした状態で得られる。
一方、上記ケース体18は、図1および図4に示すように、下面部18aと、長手方向に沿う両側面部18b,18cと、短手方向に沿う両側面部18d,18eとを備えている。
両側面部18b,18cの全長寸法は、取付け支持体17の流出口体27が設けられる側面部17dから、両側面部17a,17bの位置決め段部32までの長さ寸法と一致する。その高さ寸法は、両側面部17a,17bのケース受け片部31からこの下端縁までの高さ寸法と少なくとも一致し、若干程度上回る余裕があってもよい。両側面部18d,18eの全長寸法は、取付け支持体17の両側面部17c,17dの全長寸法と一致する。その高さ寸法は、後述する。
上記両側面部18b,18cは、それぞれの上端部に一対の掛止用爪部36,36が離間して設けられ、さらに所定間隔を存して複数の矩形状の掛合用孔部37…が設けられる。
一方の側面部18bにみ、R状に押出し形成された押出し部38が設けられる。この押出し部38の下面部18a側端部は開口され、上部側端部は袋状に閉成される。したがって、押出し部38の下端開口からケース体18内部へ空気の流通が自由となっている。
上記押出し部38から側面部18e側端部との間に、内部空気導出用のスリット39が一列設けられる。この内部空気導出用スリット39は上記押出し部38に向けて開口される。換言すれば、内部空気導出用スリット39の空気流出方向前方に押出し部38が設けられることになる。
対向する側面部18cのみ、矩形状の凹部40が凹陥形成される。この凹部40の横幅寸法は、上記取付け支持体17の側面部17bに設けられる図示しない凹部の横幅寸法と一致する。
上記側面部18dは、下面部18aから折曲され、かつその折曲幅は側面部18b,18cの半分以下にすぎず、他の部分は開口される。この側面部18dには、一対の三角状の切起し部41が設けられ、ここにSLコネクタ取付け板42の基端部が挿嵌され、かつねじ止め固定される。
上記SLコネクタ取付け板42は、ケース体側面部18dに取付けられる部分と、ここから一旦ケース体下面部18aと面一に延出される部分と、斜め下方に延出される部分とからなっていて、この斜め傾斜部分にSLコネクタ43が取付けられる。
対向する側面部18eは、両側端部のみ内側に折曲され、残り部分は開口される。そして、この下端縁は下面部18aから延出され、側面部18eとは狭小の間隙を存して並行に折曲される引掛け部44となっている。
下面部18aには、矩形状の突面部45が外面(下面)側に突出形成される。この突面部45は、上記側面部18cに沿って設けられていて、この長手方向のほぼ半分のスペースである側面部18dに寄せて,冷却空気導入用のスリット46が一列に設けられる。
下面部18aには、上記スリット46と並行に、同様形状の冷却空気導入用のスリット47が一列に設けられる。いずれのスリット47も上記SLコネクタ取付け板42に近接した位置にあり、しかもそれぞれの開口部はSLコネクタ取付け板に対向している。
さらに下面部18aには、上記側面部18eに沿って矩形状の開口部48が設けられる。この開口部48の両側部にL字状の押え片部49,49が外面側に切起し形成される。このようにして形成されるケース体18であり、上述のように取付け支持体17の外面側に覆い被さるようにして取付けられる。
すなわち、ケース体両側面部18b,18cの複数の掛合用孔部37…は、取付け支持体17の対向する位置に設けられる掛止用突部33…に挿嵌される。ケース体側面部18cの凹部40は、取付け支持体17の図示しない凹部に掛合する。この状態で、側面部18b,18c上端縁は取付け支持体ケース受け片部31に掛止され、側端縁は位置決め用片部32に掛止される。
さらに、ケース体側面部18eは、取付け支持体17の対向する側面部17dに掛合される。他方の側面部18dは、取付け支持体欠落部aに掛合され、下面部18aは、欠落部aを除く下面開口部を閉成する。
したがって、特に、ねじなどの取付け具を用いることなく、ケース体18を取付け支持体17に対して取付けることができ、しかもケース体18は長手方向と短手方向および上下方向ともに正確な位置決めがなされた状態で掛合される。
同時に、ケース体引掛け部44は上記放熱器20下端部に掛合され、側面部18eとの間に放熱器20端部を挟持する。ケース体下面部18aの開口部48には、取付け支持体流出口体27が挿嵌される。開口部48両側端の押え片部49,49は、流出口体27の突出下面に掛止して、位置決めをなす。流出口体27の開口部はケース体下面部18aから突出され、かつ内側であるスリット46,47およびSLコネクタ取付け板42方向に向けて開口される。
同じ下面部18aに突面部45が設けられるので、制御基板Pに実装され下方向に向けられる電気制御部品Sとの当たりが防止されるとともに、適宜な隙間が形成され、ここに冷却用空気が円滑に導かれて電気制御部品の冷却効率を向上させる。
また、特に図4に示すように、ケース体18と取付け支持体17との長手方向長さの設定から、取付け支持体17一側端部がケース体18側端部よりも外方へ突出し、部分的にオーバーハングする。
そして、これら側面部17cと18dとの上下方向の寸法設定から、オーバーハング部分に開口部50が形成され、制御基板P一部および電気制御部品S一部が露出することとなる。この開口部50を利用して、電気制御部品Sに接続される電源コードや、電気制御部品Sから上記SLコネクタ43に延出し、接続されるリード線などが挿通される。
このようにして、取付け支持体17にケース体18を取付けてもなお、制御基板Pの上面部は完全に露出する。上記蓋体19は、制御基板Pの上面露出部を遮蔽する。
上記蓋体19は、図1および図4に示すように、取付け支持体17の上面開口部に一致する矩形状をなす上面部19aと、この上面部の周辺にそれぞれ折返し形成される側面部19bないし19eとを備えている。
上面部19aには、縦横対称位置に、4この円形突部51…が設けられる。両側面部19b,19cは、同一の折曲幅を有し、かつ一方の側面部19cのみ、蓋体19をケース体18に組み込んだ状態で取付け支持体保持部34,34に対する当たりを逃げるための図示しない逃げ部が設けられる。
側面部19dは、両側端部に折曲される部分と、上面部19aからわずかに折曲される部分とからなる。対向する側面部19eは、上面部19aから折曲形成されていて、この折曲幅は両側面部19b,19cの折曲幅よりも短く、対向する側面部19eの折曲幅よりも大である。
この蓋体19の内面側に、図1および図5で示す、絶縁シート52が掛合される。上記絶縁シート52は、蓋体上面部19aと同一の形状面積の上面部52aと、蓋体側面部19dと同一折曲幅の側面部52bないし52dと、蓋体側面部19eと同一形状の側面部52eを備えている。
上面部52aの一側には、上方に突出される矩形状の突起部53が設けられ、さらに残りのスペースに縦横3こずつの円形状の突起部54…が設けられる。これら突起部53,54の突出高さは互いに同一である。
なお、絶縁シート52と制御基板Pとの間にはトラッキングしずらいシート55が介在し、このシートは絶縁シート52側に張り付けられている。
そして、絶縁シート52の各側面部52bないし52eは蓋体19の対応する各側面部19bないし19e内面側に掛合される。円形状突起部54…のうちの4こには、蓋体上面部19aの円形突部51…が掛合され、絶縁シート52の確実な位置決めをなす。
絶縁シート52を掛合した蓋体19は、制御基板Pを取付けた取付け支持体17と、これを覆うケース体18に対して取付けられる。すなわち、蓋体側面部52eを上記放熱器20取付け側に対向させ、そのまま被冠する。
蓋体両側面部19b,19c内面は、取付け支持体側面部17a,17bのケース受け片部31およびケース体側面部18b,18c外面に掛合し、かつその外面はケース体引掛け爪部36…によって弾性的に押さえ付けられる。
蓋体側面部19d内面は、取付け支持体側面部17c外面に掛合され、かつここに設けられる保持部35,35との隙間に挿嵌される。対向する側面部19eは放熱器20端部に掛合するとともに、ケース体側面部18eからわずかに突出する。ただし、この突出側では隙間シール23が放熱器20と制御基板Pとの隙間を埋めているので、内部に対する少しの隙間もない。
ここでも蓋体19の着脱は極めて容易である。すなわち、蓋体19を装着する場合は、開口部が設けられる側面部19eを放熱器20側に合わせて押えれば、ワンタッチで装着が完了する。蓋体19を取外しするには、放熱器20側の蓋体19突出部分を押し上げれば、簡単に外れる。
なお、上記絶縁シート52に設けられるそれぞれの突起部53,54…は、蓋体上面部19a内面に当接し、この状態で蓋体19上部からの圧力に耐えることができる。
このような電気部品箱15が、先に図6で説明したように、仕切り板7上端部に載設される。放熱器20部分が突出する室8aには熱交換器9とともに送風機10が配置され、冷凍サイクル運転にともなって前面パネル3の吹出しグリル2側へ送風作用をなす。
したがって、この室8aは負圧化し、放熱器20に対して冷却風が送風され、十分な放熱効果が得られる。しかも、放熱器20の幅方向に全長に亘って突設される冷却フィン20a…は、互いに放射状に広げられるので、フィン間を流通する送風量が増大し、より完全な放熱作用をなす。
この室8aに位置するケース体側面部18bのスリット39から、電気制御部品Sから放散された熱で高温化した部品箱本体16内部空気が導出され、内部の昇温化を阻止する。
なお、このスリット39の開口方向に押出し部38が突設されており、この押出し部38は電気部品箱15がユニット本体1内に配置された状態で前面パネル3に押し付けられるので、ケース体側面部18b側での室8aと8bとの連通を阻止し、スリット39開口部への空気流入を阻止する。
ケース体下面部18aから突出する流出口体27からも、部品箱本体16内部の昇温化した空気が流出する。流出口体27開口部に備えた邪魔板28により水滴や塵埃の侵入を阻止でき、これらが内部の電気制御部品Sに付着することなく、信頼性向上に寄与する。また、ケース体下面部18aに設けられる2列のスリット46,47から冷却用空気が部品箱本体16内部に導入され、電気制御部品Sを冷却して昇温化を阻止する。
これらスリット46,47は、SLコネクタ取付け板42に対向して開口しており、言わば冷却空気の導入側にSLコネクタ取付け板42が位置する。しかも、この取付け板42は斜め下方に折曲されており、SLコネクタ取付け板がスリット46,47を介して部品箱本体16内への水滴の侵入を阻止する、水切り機能を有する。
特に、取付け支持体17に設けられる補強を兼用した整流部29は、上記スリット46,47から部品箱本体16内部に導入された冷却用空気を整流して電気制御部品Sに導くこととなり、より冷却効率が向上する。
このように、電気部品箱15が室8aおよび8bに跨がって配置され、室8b側のスリット46,47および開口部50から箱内に冷却空気を導き、整流部29によって整流して室8a側の流出口体27およびスリット39からその空気を流出させるので、制御基板P上の電気制御部品Sが箱内の空気流通路が形成される下方向を向いていることと相まって、箱内を流れる冷却用空気が効率よく電気制御部品Sを冷却する。
蓋体19と制御基板Pとの間に介在する絶縁シート52の制御基板P側にトラッキングに強い材質のシート55を介在させたので、たとえ絶縁シート52が制御基板Pに接触するようなことがあっても、高電圧に耐え得る。
なお、上記絶縁シート52内に電気制御部品Sを実装した制御基板Pを収容し、そのまま樹脂封止して、制御基板Pと一体化してもよい。この状態で、電気制御部品Sの制御基板Pに対するハンダ付け部分が全て樹脂封止されるから、塩害に対して極めて強い構成となる。
本発明の実施の形態を示す、電気部品箱の分解した斜視図。 同実施の形態を示す、電気部品箱を構成する取付け支持体の斜視図。 同実施の形態を示す、制御基板および取付け支持体から放熱器を分解した斜視図。 同実施の形態を示す、電気部品箱の斜視図。 同実施の形態を示す、絶縁シートの拡大した縦断面図。 同実施の形態を示す、電気部品箱を取付けた空気調和機室外ユニットの一部を破断した斜視図。
符号の説明
11…圧縮機、9…熱交換器、10…送風機、1…ユニット本体、15…電気部品箱、S…電気制御部品、P…制御基板、16…部品箱本体、20…放熱器、20a…冷却フィン、23…隙間シール、17…取付け支持体、18…ケース体、30…支柱部、29…整流部、34,35…保持部、47…(冷却空気導入用)スリット、45…突面部、46…(冷却空気導入用)スリット、42…SLコネクタ取付け板、48…ケース体開口部、27…流出口体、39…(内部空気導出用)スリット、38…押出し部、19…蓋体、52…絶縁シート、54,55…突起部、55…(トラッキングしずらい)シート。

Claims (1)

  1. ユニット本体内部を左右二室に分割する仕切り板と、この仕切り板により分割された一室に収容される室外熱交換器と、この室外熱交換器に対向して配置される送風機および、分割された他室に収容される圧縮機と、
    このユニット本体内に配置され、上記圧縮機および送風機などを駆動制御するための電気制御部品を実装した制御基板を収容する電気部品箱とを具備した空気調和機の室外ユニットにおいて、
    上記仕切り板は、上端部が切欠され、
    上記電気部品箱は、上下方向に薄く、左右方向と奥行き方向に大きな薄箱状に形成されて、仕切り板の切欠された上端部で、かつユニット本体内の仕切り板によって分割された左右二室上端部に跨って配置され、
    上端部に上記制御基板を取付け支持する樹脂モールド材からなる取付け支持体と、この取付け支持体の下方に形成され、取付け支持体とともに上記制御基板に実装される電気制御部品を収容する金属板からなるケース体と、これら取付け支持体およびケース体の上面開口部を覆う蓋体とを備え、
    上記取付け支持体と上記ケース体で構成される上記電気部品箱内部が、上記仕切り板によって分割された上記左右二室と連通するとともに、電気部品箱内部に冷却空気が導通するように構成され、
    上記電気部品箱の内部に収容される上記制御基板は、下面側に整流器およびインバータのスイッチング用トランジスタなどの発熱量の大なる電気制御部品および、CPU、コンデンサ、トランスなどの他の電気制御部品が実装され、かつ制御基板は仕切り板によって分割された左右二室に跨ること
    を特徴とする空気調和機の室外ユニット。
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