JP3920625B2 - 情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダー及びそれに用いられる支持部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等の情報記録媒体に用いられるガラス基板に関し、より詳しくはガラス基板の歪みの発生を低減できる情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダー及びそれに用いられる支持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の化学強化用ホルダーとしては特開平7−176045号公報に記載されているものが知られている。この化学強化用ホルダーは、ガラス基板を化学強化処理する際、化学強化槽中でガラス基板を保持するために使用される。具体的には、3つの穴が形成された板状の側板に、ソロバン玉状の複数の突部を有する3本の軸状体が固定されたものである。これらの軸状体に形成される突部の間には、直線状の谷底部が形成され、これらの谷底部はガラス基板の外周部を支持することができる。そして、これらの軸状体はガラス基板の外周部の3箇所を支持することによってガラス基板の側面が軸状体の軸線方向と直交するように複数のガラス基板を保持できるようになっている。
【0003】
そして、ガラス基板を化学強化する際にはガラス基板が保持された化学強化用ホルダーを溶融状態の硝酸カリウムからなる化学強化槽に浸漬する。化学強化処理後、ガラス基板が保持された化学強化用ホルダーは化学強化槽から取り出されてガラス基板とともに常温に冷却される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の化学強化用ホルダーは軸状体に設けられたソロバン玉状をなす突部の熱容量が大きいため、冷却時にガラス基板の軸状体が接触する部分と、ガラス基板の他の部分とでは冷却速度に大きな差が生じる。すなわち、ガラス基板の軸状体が接触する部分では冷却による収縮量が小さいのに対し、ガラス基板の他の部分では収縮量が大きい。従って、ガラス基板は軸状体と接触する部分とその他の部分との境界領域において歪みが発生するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ガラス基板の歪みの発生を低減することができる情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダー及びそれに用いられる支持部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダーは、情報記録用媒体として使用される円盤状のガラス基板を支持するための複数の支持部材と、該支持部材の両端を固定する一対の固定部材とを備え、前記支持部材は長四角板状の薄板をその短辺に沿って湾曲させて形成されるとともに、支持部材の膨出側の表面には突部が長手方向に波状に複数形成され、支持部材の膨出側の突部間に形成された溝部でガラス基板が支持されるものである。
【0007】
請求項2に記載の発明の化学強化用ホルダーの支持部材は、請求項1に記載の情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダーに組付けられる支持部材であって、長四角板状の薄板をその短辺に沿って湾曲させて形成されるとともに、支持部材の膨出側の表面には突部が長手方向に波状に複数形成され、支持部材の膨出側の突部間に形成された溝部でガラス基板が支持されるものである。
【0008】
請求項3に記載の発明の化学強化用ホルダーの支持部材は、請求項2に記載の発明において、前記溝部の両側が、溝部の中央より幅広に形成されているものである。
【0009】
請求項4に記載の発明の化学強化用ホルダーの支持部材は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記溝部の両側が、溝部の中央より幅広に形成されているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を、図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように化学強化用ホルダー11は、固定部材としての長四角板状をなす一対の側板12に純チタン製の長四角板をプレス加工によって湾曲させて形成した複数の支持部材13の両端部が固定されて構成されている。そして、これらの支持部材13に図1の二点鎖線で示す複数のガラス基板14が保持できるようになっている。
【0011】
図1、図2及び図3に示すように支持部材13は、膨出側の表面には短手方向の全体にわたって延びる側面視逆U字状の突部15が長手方向に複数形成されている。これらの突部15の間には側面視U字状の溝部16が形成され、これら溝部16にはガラス基板14の外周縁が挿入できるようになっている。そして、これらの突部15と溝部16が形成されている支持部材13の両側面は波形状となっている。
【0012】
図3及び図4に示すように、溝部16の中央部の幅Lは0.5〜1.5mmに設定されている。この幅Lが0.5mm未満であると、ガラス基板14の外周縁が挿入しにくい。一方、1.5mmを超えると、ガラス基板14を保持した場合、振動等によりガラス基板14が揺動し易くなり、損傷を受けるおそれがある。そして、これらの溝部16は支持部材13の中央から両側に向かうに従って幅広に形成されている。
【0013】
さらに、突部15及び溝部16は短手方向に丸みを帯びており、図5に示すように突部15及び溝部16の断面は円弧状をなしている。そして、突部15の曲率半径は5.0〜15.0mm、溝部16の曲率半径は8.0〜20.0mmに設定されている。突部15の曲率半径が5.0mm未満、溝部16の曲率半径が8.0mm未満の場合、プレス加工が困難となる。一方、突部15の曲率半径が15.0mmを超えると、溝部16の断面を円弧状にプレス加工するのが困難となる。また、溝部16の曲率半径が20.0mmを超えると、ガラス基板14の外周縁と溝部16との接触が増して、挿入時にガラス基板14が損傷を受けるおそれがある。
【0014】
支持部材13の両端は板状をなし、支持部材13を形成する長四角板の厚さは0.5〜1.2mmに設定されている。この厚さが0.5mm未満であると、プレス加工時に割れが生じ易い。一方、1.2mmを超えると、プレス加工が困難となる。
【0015】
図1に示すように側板12の中央には一対の長四角形状のスリット17が隣接して縦方向に形成されている。また、側板の両端中央にはスリット17と水平になるように一対の長四角形状のスリット18が縦方向に形成されている。さらに、スリット17とスリット18の下方には一対の長四角形状のスリット19が横方向に形成されている。そして、これらのスリット17、18及びスリット19には支持部材13の両端が挿入され、溶接によって側板12に固定されている。
【0016】
スリット17及びスリット18に固定された一対の支持部材13は、膨出側の表面を対向して水平に配置されている。さらに、これら一対の支持部材13の下方にはスリット19に固定された支持部材13が膨出側の表面を上方に向けて配置されている。そして、これら3本の支持部材13によって図1の2点鎖線で示す一連の複数のガラス基板14の両側部及び底部を保持できるようになっている。さらに、これら3本の支持部材13に並列して3本の支持部材13が配置され、同様に一連の複数のガラス基板14を保持できるようになっている。
【0017】
図6に示すように、常温において、ガラス基板14の両側に位置する一対の支持部材13において、それぞれの溝部16間の距離は、ガラス基板14の直径より広く設定されている。そして、ガラス基板14の底部に位置する支持部材13の溝部16にガラス基板14の底面が当接するとともに、ガラス基板14の側面は、両側に位置する支持部材13の一方の溝部16に当接するようになっている。つまり、ガラス基板14の外周面は底面と一側面の二点によって支持されている。従って、ガラス基板14の他側面と溝部16間には隙間が生じている。そして、支持部材13とガラス基板14が熱膨張した時、両側部に位置する一対の支持部材13の両溝部16によってガラス基板14を挟み込んで、強く圧迫するのを防ぐことができる。
【0018】
ガラス基板14の外周面と溝部16間の隙間は0.1〜0.5mmに設定されることが好ましい。この隙間が0.1mm未満では、ガラス基板14と一対の支持部材13が熱膨張した時、ガラス基板14を強く圧迫する恐れがある。一方、0.5mmを超えると、常温において、支持部材13により保持されたガラス基板14は、支持が不安定となり、振動等によって揺動し、損傷を受けやすくなる。
【0019】
図6に示すように、本実施形態ではガラス基板14の両側に位置する一対の支持部材13は水平に配置されている。そして、図6の二点鎖線で示すように、一対の支持部材13の溝部16の中心とガラス基板の中心を結んだ2本の直線のなす下方側の角度θは180度となっている。この角度は、160度を超え、180度までの範囲に設定されることが好ましい。この角度が160度以下であると、支持部材13に保持されたガラス基板14は不安定な状態となり、振動等によって揺動することにより、損傷を受けやすくなる。一方、180度を超えると、化学強化用ホルダー11内にガラス基板14を挿入しにくくなる。
【0020】
一対の側板12の四隅には凹部20が形成されるとともに中央下部にはスリット21が形成されている。これらの凹部20及びスリット21にはそれぞれ長四角形状の5枚の補強板22が取着され、一対の側板12を連結補強するようになっている。なお、側板12の隅部下側に取着された一対の補強板22は他の補強板22より幅広に形成されている。
【0021】
図6に示すようにガラス基板14は、中央に円孔を有したドーナツ板状をなし、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等の情報記録媒体の基板として使用されるものである。ガラス基板14を形成するガラス材料としては、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化ナトリウム(Na2O)、酸化カルシウム(CaO)を主成分としたソーダライムガラス、SiO2、酸化アルミニウム(Al2O3)、R2O(ただし、R=カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li))を主成分としたアルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラス、酸化リチウム(Li2O)−SiO2系ガラス、Li2O−Al2O3−SiO2、R’O−Al2O3−SiO2系ガラス(ただし、R’=マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)及びバリウム(Ba))を使用することができ、これらのガラス材料に酸化ジルコニウム(ZrO2)や酸化チタン(TiO2)等を添加した化学強化用ガラスであれば特に限定されない。ガラス基板14の外周縁は面取加工され、外周面の幅は0.335〜1.135mmに設定されている。そして、ガラス基板14の外周縁は支持部材13に形成される溝部16に挿入できるようになっている。
【0022】
さて、ガラス基板14を化学強化用ホルダー11に保持させる場合には、化学強化用ホルダー11の上方からガラス基板14を側板12と平行になるように一対の支持部材13の溝部16間に挿入する。次に、支持部材13の溝部16にガラス基板14の底部を当接させることによってガラス基板14が化学強化用ホルダー11に保持される。
【0023】
このとき、支持部材13には突部15が形成されている。従って、突部15の側面によってガラス基板14の外周縁を挟むように保持することができる。また、溝部16は中央部から両側に向かうに従って幅広に形成されている。従って、ガラス基板14を溝部16に容易に挿入することができる。さらに、溝部16は短手方向に丸みを帯びて形成されている。従って、挿入時のガラス基板14の外周縁と溝部16の接触を低減することができるとともに、保持されたガラス基板14の外周縁は溝部16と線接触することができる。
【0024】
そして、ガラス基板14を化学強化処理する場合には、所定温度に調整された溶融塩、例えば硝酸カリウム(KNO3)と硝酸ナトリウム(NaNO3)の混合溶液からなる溶融塩に化学強化用ホルダー11に保持されたガラス基板14を所定時間浸漬し、ガラス基板14の化学成分中のリチウムイオン(Li+)やナトリウムイオン(Na+)をイオン半径のより大きいNa+やカリウムイオン(K+)にイオン交換する。これによって、ガラス表面の圧縮応力が高められ、ガラス基板14を情報記録媒体の基板として使用する際、高速回転による破損を防止することができる。
【0025】
このとき、ガラス基板14の両側部に位置する支持部材13の溝部16間の距離が前記ガラス基板14の直径より若干広く設けられている。従って、ガラス基板14及び支持部材13が熱膨張しても、ガラス基板14の外周縁が両支持部材13の溝部16に接触するまでに余裕を持たせることができる。ガラス基板14及び支持部材13がさらに熱膨張した場合でも、両側部に位置する支持部材13の両溝部16によってガラス基板14を挟み込んで、強く圧迫するのを防ぐことができる。また、一対の支持部材13は、純チタン製の長四角板をプレス加工によって湾曲させて形成され、支持部材13の突部15は短手方向にわたって形成されている。従って、ガラス基板14の外周縁が両支持部材13の溝部16に接触した後、さらに熱膨張した場合でも、両支持部材13がたわむことができるため、ガラス基板14に対する応力を緩和してガラス基板14を確実に保持することができる。
【0026】
化学強化処理後、ガラス基板14が保持された化学強化用ホルダー11は化学強化槽から取り出されてガラス基板14とともに常温に冷却される。このとき、支持部材13は長四角板を湾曲させて形成されている。従って、軸状体から形成した場合に比べて支持部材13の熱容量を少なくすることができる。
【0027】
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ この実施形態の情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダー11及びそれに用いられる支持部材13においては、支持部材13は純チタン製の長四角板を湾曲して形成されている。この構成によると、ガラス基板14が保持された化学強化用ホルダー11は化学強化槽から取り出されてガラス基板14とともに常温に冷却される際に、支持部材13とガラス基板14の熱容量の差によってガラス基板14に生じる歪みを低減することが出来る。
【0028】
・ この実施形態の支持部材13においては、溝部16は中央部から両側に向かうに従って幅広に形成されている。この構成によると、ガラス基板14を溝部16に容易に挿入することができるため、ガラス基板14を化学強化用ホルダー11に容易に保持させることができる。
【0029】
・ この実施形態の支持部材13においては、支持部材13は純チタン製の長四角板からプレス加工によって形成されている。この構成によると、支持部材13の生産効率を向上できるとともに、安価に生産することができる。
【0030】
・ この実施形態の支持部材13においては、突部15は支持部材13の短手方向全体にわたって形成されている。この構成によると、支持部材13がたわむことができるため、ガラス基板14が熱膨張した場合、ガラス基板14に損傷を与えることなく、ガラス基板14を確実に保持することができる。
【0031】
・ この実施形態の支持部材13においては、溝部16は短手方向に丸みを帯びて形成されている。この構成によると、挿入時のガラス基板14の外周縁と溝部16の接触を低減することができるとともに、保持されたガラス基板14の外周縁は溝部16と線接触することができる。よって、ガラス基板14に対して支持部材13が与える衝撃を和らげることができるとともに、ガラス基板14の外周縁におけるチッピングの発生を減少することができる。また、化学強化槽から取り出される際、溶融状態の硝酸カリウム及び硝酸ナトリウムを支持部材13から速やかに流し落すことができる。
【0032】
・ この実施形態の化学強化用ホルダー11は、常温において、ガラス基板14の両側に位置する一対の支持部材13において、それぞれの溝部16間の距離は、ガラス基板14の直径より広く設定されている。つまり、ガラス基板14の外周面は底面と一側面の二点によって支持されている。従って、支持部材13及びガラス基板14が熱膨張した時、ガラス基板14の両側に位置する支持部材13によってガラス基板14を挟み込んで、強く圧迫するのを防ぐことができる。よって、ガラス基板14が損傷を受けるのを抑制することができる。
【0033】
なお、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態では、支持部材13は純チタンから構成されているが、ニッケル合金、チタン合金、ステンレス鋼等、他の金属から構成してもよい。これらのうち、比重が軽いことから熱容量を小さくすることができ、さらに耐食性を有することからチタン合金が好ましく、純チタンが一層好ましい。
【0034】
・ 前記実施形態では、側板12に6本の支持部材13を取着して、合計二連のガラス基板14を保持できるように構成されている。しかし、3本の支持部材13を取着して一連のガラス基板14を保持できるようにしてもよく、9本以上の支持部材13を取着して三連以上のガラス基板14を保持できるように構成してもよい。このように構成した場合、補強板22の数、大きさ、及び側板12に対する補強板22の取着位置は適宜変更してもよい。
【0035】
・ 前記実施形態では、支持部材13はそれらの両端を側板12に形成されたスリット17、18及びスリット19に挿入され溶接によって固定されているが、溶接を省略してもよい。また、スリット17、18及びスリット19を形成せずに溶接によって直接固定してもよい。
【0036】
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記突部は支持部材の短手方向に延びるように形成されている請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の化学強化ホルダーの支持部材。このように構成した場合、支持部材はたわむことができるため、ガラス基板に損傷を与えることなく、ガラス基板を確実に保持できる。
【0037】
(2) 前記突部と溝部が短手方向に丸みを帯びて形成されている請求項2から請求項4及び上記(1)のいずれか一項に記載の化学強化ホルダーの支持部材。このように構成した場合、ガラス基板に対する衝撃を和らげることができるとともに、ガラス基板の外周縁におけるチッピングの発生を減少することができる。また、化学強化槽から取り出される際、溶融状態の硝酸カリウム及び硝酸ナトリウムを支持部材から速やかに流すことができる。
【0038】
(3) 前記支持部材は、ガラス基板が垂立した状態で、該ガラス基板の両側及び底部に位置するとともに、両側に位置する一対の支持部材の溝部の中心と、ガラス基板の中心とを結んだ2本の直線のなす下方側の角度が160度を超え、180度までの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダー。このように構成した場合、ガラス基板を安定して保持することができる。
【0039】
(4) 前記支持部材は、常温において、ガラス基板の両側に位置するいずれか一方の支持部材の溝部と、底部に位置する支持部材の溝部とが、ガラス基板の底面と外周面の二点に当接している請求項1又は上記(3)に記載の情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダー。このように構成した場合、ガラス基板の両側に位置する支持部材とガラス基板が熱膨張した時、溝部によってガラス基板を強く圧迫するのを防ぐことができるとともに、ガラス基板が損傷を受けるのを抑制することができる。
【0040】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1及び請求項2に記載の情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダー及びそれに用いられる支持部材によれば、ガラス基板の歪みの発生を低減することができる。
【0041】
請求項3に記載の化学強化用ホルダーの支持部材によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、ガラス基板を化学強化用ホルダーに容易に保持させることができる。
【0042】
請求項4に記載の化学強化用ホルダーの支持部材によれば、請求項2又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、化学強化用ホルダーの生産効率を向上できるとともに、安価に生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における化学強化用ホルダーを示す要部破断斜視図。
【図2】 実施形態における支持部材を示す斜視図。
【図3】 支持部材を示す平面図。
【図4】 図3の4−4線における拡大断面図。
【図5】 図3の5−5線における拡大断面図。
【図6】 ガラス基板の保持状態における支持部材を示す断面図。
【符号の説明】
11…化学強化用ホルダー、12…固定部材としての側板、13…支持部材、14…ガラス基板、15…突部、16…溝部。
Claims (4)
- 情報記録用媒体として使用される円盤状のガラス基板を支持するための複数の支持部材と、該支持部材の両端を固定する一対の固定部材とを備え、前記支持部材は長四角板状の薄板をその短辺に沿って湾曲させて形成されるとともに、支持部材の膨出側の表面には突部が長手方向に波状に複数形成され、支持部材の膨出側の突部間に形成された溝部でガラス基板が支持されることを特徴とする情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダー。
- 請求項1に記載の情報記録媒体用ガラス基板の化学強化用ホルダーに組付けられる支持部材であって、長四角板状の薄板をその短辺に沿って湾曲させて形成されるとともに、支持部材の膨出側の表面には突部が長手方向に波状に複数形成され、支持部材の膨出側の突部間に形成された溝部でガラス基板が支持されることを特徴とする化学強化用ホルダーの支持部材。
- 前記溝部の両側が、溝部の中央より幅広に形成されている請求項2に記載の化学強化用ホルダーの支持部材。
- 前記支持部材が金属のプレス加工によって形成されている請求項2又は請求項3に記載の化学強化用ホルダーの支持部材。
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