JP3919478B2 - 内燃機関における吸気マニホールドのセンサー取付け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,内燃機関における吸気マニホールドに,吸気圧センサー又は温度センサー等の各種センサーを取付けるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,内燃機関における吸気マニホールドに対する吸気圧センサー等の各種センサーの取付けに際しては,例えば,実開平10−232169号公報又は実開平7−4849号
公報等に記載されているように,このセンサーを,吸気マニホールドに対してねじ込むことによって固着するとか,或いは,吸気マニホールドに対して少なくとも二本のボルトの締結にて固着するという構造が採用されている。
【0003】
しかし,このように各種センサーの取付けがねじ込み又はボルトによる固着であることにより,吸気マニホールド内における圧力が,バックファイヤ等にて大気圧よりも異常に高くなるという現象が発生した場合に,この異常な圧力を前記センサーの個所から大気中に逃がすことができないから,吸気マニホールドに接続されているスロットル弁及び前記各種センサーに故障を発生したり,損傷したすることになるし,また,吸気マニホールドが,合成樹脂製である場合には,この合成樹脂製吸気マニホールドの破裂・損傷を招来するという問題があった。
【0004】
また,前記吸気マニホールドに,その圧力が異常に高くなった場合にこの圧力を逃がすための安全弁を設けることは,部品点数の増大,及びこの安全弁を取付けためのスペースを確保しなければならず,吸気マニホールドの大型化を招来する。
【0005】
しかも,従来における各種センサーの取付けは,前記したように,ねじ込み又はボルトによる固着であることにより,この各種センサーの取付け及び取り外しをワンタッチ的に行うことができないという問題もあった。
【0006】
本発明は,これらの問題を解消した取付け装置を提供することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は,
「内燃機関における吸気マニホールドに対する吸気圧センサー等の各種センサーを,前記吸気マニホールドに,当該センサーにて吸気マニホールドにおけるセンシングポートが開口する部分を塞ぐように結合する取付け装置において,
前記各種センサーは,前記吸気マニホールドに対し,当該吸気マニホールドにおける圧力が所定以上に高くなった場合に当該各種センサーが吸気マニホールドから離れて前記センシングポートを開放するように,ばね板製のクリップ体にて,弾性的に結合されている。」
ことを特徴としている。
【0008】
また,本発明の請求項2は,
「内燃機関における吸気マニホールドに対する吸気圧センサー等の各種センサーを,前記吸気マニホールドに,当該センサーにて吸気マニホールドにおけるセンシングポートが開口する部分を塞ぐように結合する取付け装置において,
前記各種センサーは,前記吸気マニホールドに対し,当該各種センサーに設けたフランジ部と前記吸気マニホールドに設けたフランジ部とで結合されており,前記各種センサーに設けたフランジ部及び前記吸気マニホールドに設けたフランジ部のうちいずれか一方又は両方には,前記吸気マニホールドにおける圧力が所定以上に高くなった場合に各種センサーが吸気マニホールドから離れて前記センシングポートを開放するように,当該フランジ部が折れる構成にした切欠部が設けられている。」
ことを特徴としている。
【0009】
【発明の作用・効果】
この構成において,吸気圧センサー等の各種センサーは,吸気マニホールドに対して,そのセンシングポートを塞ぐように結合されているが,吸気マニホールド内における圧力が,バックファイヤ等にて大気圧よりも異常に高くなるという現象が発生した場合に,前記各種センサーがこの異常な圧力にて吸気マニホールドから離れることにより,前記センシングポートが開放されるから,吸気マニホールド内における異常な圧力を前記センシングポートから大気中に逃がすことができる。
【0010】
従って,本発明によると,当該吸気マニホールド内における圧力が異常に高くなった場合に,スロットル弁及び前記各種センサーに故障が発生すること,及び,合成樹脂製の吸気マニホールドに破裂・損傷が発生することを,吸気マニホールドに安全弁を設けることなく,ひいては,部品点数を増大することなく,吸気圧センサー等の各種センサーの取付けを利用して確実に低減できる効果を有する。
【0011】
また,前記請求項1の記載においては,そのばね板製のクリップ体を,断面コ字にして,このクリップ体にて,前記吸気マニホールドに設けたフランジ部と前記各種センサーに設けたフランジ部とを弾性的に挟み付けるという構成にすることにより,吸気マニホールドに対する各種センサーの取付け及び取り外しを,吸気マニホールドのフランジ部とセンサーのフランジ部とに対して,これらを互いに挟み付けるクリップ体を被嵌するいういわゆるワンタッチ操作で行うことができるから,取付け及び取り外し手数の大幅な低減を図ることができる効果を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の実施の形態を,図1〜図3の図面について説明する。
【0013】
この図において,符号1は,内燃機関(図示せず)に対する合成樹脂製の吸気マニホールドを示し,この吸気マニホールド1の適宜個所には,その内部の圧力又は温度等を検出するためのセンシングポート2が穿設されている。
【0014】
符号3は,前記吸気マニホールド1に対する吸気圧センサーを示し,この吸気圧センサー3を,前記吸気マニホールド1におけるセンシングポート2に対して,当該吸気圧センサー3にて前記センシングポート2を塞ぐように取付ける。
【0015】
この取付けは,吸気マニホールド1から一体的に突出したフランジ部4に対して,吸気圧センサー3から一体的に突出したフランジ部5を重ね合わせ,この両フランジ部4,5を,吸気圧センサー3を吸気マニホールド1に対して結合する手段の一つの実施形態としてのクリップ体6を被嵌して互いに弾性力にて挟み付けることによって行う。
【0016】
なお,前記吸気圧センサー3には,これを吸気マニホールド1に対して取り付けたときに前記センシングポート2内に嵌まるボス部3aを備え,このボス部3aには,シール用リング3bが被嵌されている。
【0017】
また,前記吸気マニホールド1におけるフランジ部4には,突起部7を設けて,この突起部7を,前記吸気圧センサー3におけるフランジ部5に穿設した係合孔8を嵌まり係合することにより,吸気圧センサー3における取付け方向の位置決めを行うように構成されている。
【0018】
一方,前記クリップ体6は,金属のばね板にて断面コ字状に曲げ加工することによって構成されており,その両弾性片6a,6bのうち一方の弾性片6aに穿設した係合孔9に前記突起部7を嵌めることにより,横方向には容易に移動することがないように構成されている。このとき,クリップ体6における両弾性片6a,6bの先端は,外向きのガイド片6a′,6b′に折り曲げられ,両フランジ部4,5の被嵌がこのガイド片6a′,6b′のガイドにて容易にできるように構成されている。一方,前記突起部7の先端を傾斜面7aに形成することにより,この突起部7の前記係合孔9への嵌まり係合が容易にできるように構成されている。
【0019】
この場合,前記突起部7を,吸気圧センサー3におけるフランジ部5側に,この突起部7に対する係合孔8を,吸気マニホールド1におけるフランジ部4側に各々設けるという構成にしても良い。
【0020】
このような構成において,吸気圧センサー3は,吸気マニホールド1に対して,前記クリップ体6における弾性力にて,吸気マニホールド1におけるセンシングポート2を塞ぐように結合されている。
【0021】
このとき,吸気マニホールド1内における圧力が大気圧より高くなると,前記吸気圧センサー3には,この圧力が当該吸気圧センサー3を前記クリップ体6の弾性力に抗して吸気マニホールド1から離すように作用することにより,この圧力が,前記クリップ体6の弾性力に打ち勝つところまで高くなると,前記吸気圧センサー3は,吸気マニホールド1から離れて,吸気マニホールド1におけるセンシングポート2が開放されるから,吸気マニホールド1内の圧力は,センシングポート2から大気中に抜けることになる。
【0022】
従って,前記クリップ体6における弾性力,つまり,吸気圧センサー3の吸気マニホールド1に対する押圧力を適宜に設定することにより,吸気マニホールド1内の圧力が,バックファイヤ等にて大気圧よりも異常に高くなるという現象が発生した場合に,この異常な圧力を,前記センシングポート2から逃がすことができ,この異常な圧力の逃がしによって,前記吸気マニホールド1に装着されているスロットル弁及び前記吸気圧センサー3に故障が発生すること,及び,合成樹脂製の吸気マニホールド1に破裂・損傷が発生することを確実,且つ,的確に防止できる。
【0023】
前記実施の形態は,ばね板製のクリップ体6にて,吸気マニホールド1に対して吸気圧センサー3を結合する場合であったが,本発明は,これに限らず,前記クリップ体6における弾性力を,前記異常な圧力に打ち勝つように強くするか,或いは,吸気圧センサー3におけるフランジ部5を吸気マニホールド1におけるフランジ部4に対するボルトの締結等にて固着する一方,前記吸気マニホールド1におけるフランジ部4の付け根部に切欠部4aを設け,吸気マニホールド1内の圧力が異常に高くなった場合に,この切欠部4aからフランジ部4が折れて,吸気圧センサー3が吸気マニホールド1から離れるように構成しても良いのである。なお,この切欠部は,吸気マニホールド1におけるフランジ部4の付け根部に設けることに代えて,吸気圧センサー3におけるフランジ部5の付け根部に設けたり,或いは,両方のフランジ部4,5の付け根部に設けるようにしても良いことはいうまでもない。
【0024】
また,本発明は,前記吸気マニホールドに対する吸気圧センサーの取付けに限らず,吸気マニホールドに対して温度センサー等の各種センサーを取付ける場合にも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す要部縦断正面図である。
【図2】 組み立て途中の状態を示す図である。
【図3】 分解した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 吸気マニホールド
2 センシングポート
3 吸気圧センサー
4 吸気マニホールドのフランジ部
5 吸気圧センサーのフランジ部
6 クリップ体
7 突起部
8 係合孔
Claims (2)
- 内燃機関における吸気マニホールドに対する吸気圧センサー等の各種センサーを,前記吸気マニホールドに,当該センサーにて吸気マニホールドにおけるセンシングポートが開口する部分を塞ぐように結合する取付け装置において,
前記各種センサーは,前記吸気マニホールドに対し,当該吸気マニホールドにおける圧力が所定以上に高くなった場合に当該各種センサーが吸気マニホールドから離れて前記センシングポートを開放するように,ばね製のクリップ体にて,弾性的に結合されていることを特徴とする内燃機関における吸気マニホールドのセンサー取付け装置。 - 内燃機関における吸気マニホールドに対する吸気圧センサー等の各種センサーを,前記吸気マニホールドに,当該センサーにて吸気マニホールドにおけるセンシングポートが開口する部分を塞ぐように結合する取付け装置において,
前記各種センサーは,前記吸気マニホールドに対し,当該各種センサーに設けたフランジ部と前記吸気マニホールドに設けたフランジ部とで結合されており,前記各種センサーに設けたフランジ部及び前記吸気マニホールドに設けたフランジ部のうちいずれか一方又は両方には,前記吸気マニホールドにおける圧力が所定以上に高くなった場合に各種センサーが吸気マニホールドから離れて前記センシングポートを開放するように,当該フランジ部が折れる構成にした切欠部が設けられていることを特徴とする内燃機関における吸気マニホールドのセンサー取付け装置。
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