JP3917137B2 - 壁張用クロス - Google Patents
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Description
本発明は壁張用クロスに関し、特に、壁面等から剥がした後これを容易にリサイクル可能にしたクロスに用いて好適なものである。
背景技術
従来、住宅等の壁に張り付ける壁装材としては、塩化ビニル製クロス(壁紙)と呼ばれる化粧シートが広く用いられている。塩化ビニル製クロスは、図1に示すように、裏打ち紙と呼ばれる紙製の基材1上に塩化ビニル樹脂層3を形成し、この塩化ビニル樹脂層3の上に印刷などにより絵柄層を設け、あるいは、塩化ビニル樹脂層3を発泡させるとともにエンボス加工を施すなどして凹凸模様を設けている。
基材1は、一旦壁に張り付けたクロスを貼り替え等のために剥がす際に、壁面を傷つけないようにするために設けられる。すなわち、壁からクロスを剥がそうとすると、基材1が薄くめくれて剥がされることにより、壁面が傷まないようにすることができる。古いクロスを剥がした後の壁面には基材1の断面が薄く残っており、この上に新しいクロスを張り付けることになる。
従来の塩化ビニル製クロスは、塩化ビニルに可塑剤を配合し、これを150〜200℃にて熱することによって溶解し、溶けた塩化ビニルを基材1に塗布して製造する。これにより、基材1の紙繊維の中に塩化ビニルが浸透し、基材1の上に塩化ビニル樹脂層3が一体不可分となって形成される。
塩化ビニルは、加工がしやすく経年劣化しにくいという特徴を持つことから、多くの製品に用いられ、壁張用クロスの材料としても多く利用されてきた。ところが、塩化ビニルは燃やすとダイオキシンを発生し、また二酸化炭素も大量に発生するという欠点を有する。そのため、塩化ビニルを焼却処分せずに、リサイクルに回すことが望まれている。
しかしながら、上述したように塩化ビニル製クロスの場合、剥がしたクロスは塩化ビニル樹脂層3に基材1の断面が張り付いた状態となっている。塩化ビニルは紙繊維の中に染み込んでいるため、染みた塩化ビニルを基材1から分離させることは極めて困難である。また、これが可能であってもコストがかかり過ぎるため、剥がしたクロスをリサイクルに回すことは実質的にできなかった。そのため、近年において地球の環境問題が大きく叫ばれる中、不要となった塩化ビニル製クロスは、産業廃棄物としてゴミになるだけという問題があった。
また、壁張用クロスの規格は、通常、数年置きに変更される。そして、壁張用クロスの規格が変更されると、以前と全く同じ材料等を使って同じような加工方法で模様を施すことができなくなる。そのため、規格変更前と同じ模様を形成することは一般的に難しい。このような理由から、壁張用クロスの古いデザインは、規格が変更される都度廃止され、新たなデザインに変更されるのが一般的である。
したがって、汚れた一部分のクロスの修繕を希望する場合であっても、それと同じデザインが既に廃版になっていることが多く、同一デザインのクロスを入手することは難しい。そのため、このような場合には、一部分しか汚れていないにもかかわらず、壁面全てのクロスを貼り替える必要があった。このような状況は、産業廃棄物(剥がした後のクロス)の量をさらに増やすことに繋がり、地球環境を改善する観点からも好ましくなかった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、リサイクルが容易な壁張用クロスを提供することを目的とする。
発明の開示
本発明の壁張用クロスは、紙製の基材と、上記基材と塩化ビニル樹脂またはオレフィン樹脂とを含む複合材料から成り、上記基材の上に形成された複合材料層とを備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様では、紙製の基材の上に、上記基材と塩化ビニル樹脂またはオレフィン樹脂とを含む複合材料から成る複合材料層を形成することによって構成したことを特徴とする。
本発明の他の態様では、紙製の基材と、上記基材の上に形成された複合材料層と、上記複合材料層の表面にコーティングされた、ポリエチレン製フィルム、ポリ塩化ビニリデン製フィルムおよびアクリル樹脂製フィルムのうちのいずれかのフィルムとを備えており、上記複合材料層を構成する複合材料は、上記基材の構成成分と同じ成分の材料と、塩化ビニル樹脂またはオレフィン樹脂と、上記フィルムの構成成分と同じ成分の材料とを含んでいることを特徴とする。
上記壁張用クロスは、上記フィルムをほぼ190℃から210℃の温度範囲内において加熱して、上記基材上に加圧しながらコーティングして構成されている。
上記複合材料層の複合材料は、剥がした使用済みのクロスを溶解することによって作成されたものである。
このように構成した壁張用クロスによれば、壁から剥がしたクロスをそのまま複合材料として用いるようにリサイクルに回すことができ、大きなコストをかけずに地球の環境問題を解決することができる。
発明を実施するための最良の形態
(第1の実施形態)
まず、図2および図3に基づいて、本発明の第1の実施形態について説明する。図2は、第1の実施形態に係る壁張用クロスの構成を示す図である。図2に示すように、第1の実施形態に係る壁張用クロスは、裏打ち紙と称される紙製の基材1の上に、当該紙製の基材と塩化ビニルとの複合材料から成る塩ビ紙層(複合材料層)2を形成することによって構成されている。
さらに、この塩ビ紙層2の上に印刷などにより絵柄層が設けられ、あるいは、塩ビ紙層2を発泡させるとともにエンボス加工を施すなどして凹凸模様が設けられている。
本実施形態に用いられる塩ビ紙層2は、通常より50%以上多くの割合で、酸化チタン白顔料または二酸化チタン白顔料を含んでいることが好ましい。通常より多くの割合で酸化チタン白顔料または二酸化チタン白顔料を含有させることにより、日焼けに強い特性(長期間に渡って日光に当たっても色が変色し難い特性)を有する壁張用クロスを提供することが可能になる。
また、塩ビ紙層2は、数%程度の割合で帯電防止剤を含んでいることが好ましい。このような帯電防止剤を含有させることにより、本実施形態に係る壁貼用クロスは、絶縁効果を発揮することが可能になる。その結果、例えば冷蔵庫やテレビ等の背面側に生ずる静電気が原因で、クロスにいわゆる静電気焼けが生ずるのを防止することができる。
図3は、上記図2に示す第1の実施形態に係る壁張用クロスの製造手順を示すフローチャートである。図3において、まず壁から剥がした本実施形態のクロスを専用の粉砕機(図示せず)に入れて、現場での作業の際などに混入した異物を除去するとともに、クロスをチップ状のペレットに粉砕する(ステップS1)。必ずしもチップ状にする必要はないが、このようにすることによってクロスの総容積を小さくすることができ、運搬コストを削減することができる。
次に、チップ状にされたクロスに可塑剤を配合し、これを100〜150℃にて熱することによって溶解する(ステップS2)。上述したように、剥がしたクロスには基材1の断面が張り付いている。したがって、これをそのまま溶解することによって、紙と塩化ビニルとの複合材料が形成される。
そして、このようにして作成された複合材料を基材1に塗布することにより、基材1の上に塩ビ紙層2が形成されたカレンダを作成する(ステップS3)。最後に、このカレンダの塩ビ紙層2の上に印刷などにより絵柄層を設け、あるいは、塩ビ紙層2を発泡させるとともにエンボス加工を施すなどして凹凸模様を設けることにより、壁張用クロスを完成させる(ステップS4)。
以上のように、第1の実施形態に係る壁張用クロスは、基材1の上に塩ビ紙層2を形成することによって構成している。塩ビ紙層2はそもそも基材1と塩化ビニルとの複合材料なので、壁から剥がしたクロス(塩ビ紙層2に基材1の断面が張り付いたもの)をそのまま塩ビ紙層2の材料として、コストをかけずにリサイクルに回すことができる。
なお、上記実施形態では、基材1の上に塩ビ紙層2を形成する例について説明したが、塩化ビニル樹脂の代わりにオレフィン樹脂を用い、紙製の基材とオレフィン樹脂との複合材料から複合材料層を形成するようにしても良い。
(第2の実施形態)
次に、図4および図5に基づいて、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、第2の実施形態に係る壁張用クロスの構成を示す図である。
図4に示すように、第2の実施形態に係る壁張用クロスは、第1の実施形態と同様の紙製の基材1、耐汚染性を有する透明のポリエチレン製フィルム5、およびポリエチレン(ポリエチレン製フィルム5の構成成分)と紙製の基材と塩化ビニル樹脂とを含む塩ビ紙フィルム成分層(複合材料層)4を有している。
この壁張用クロスは、基材1上に塩ビ紙フィルム成分層4が形成された壁紙の表面に、ポリエチレン製フィルム5をコーティングすることによって構成する。
本実施形態に用いられる塩ビ紙フィルム成分層4は、第1の実施形態の場合と同様に、通常より50%以上多くの割合で酸化チタン白顔料または二酸化チタン白顔料を含んでいることが好ましい。
一方、ポリエチレン製フィルム5は、数%程度の割合で帯電防止剤を含んでいることが好ましい。このような帯電防止剤を含有させることにより、本実施形態に係る壁貼用クロスは、絶縁効果を発揮することが可能になる。その結果、例えば冷蔵庫やテレビ等の背面側に生ずる静電気が原因で、クロスにいわゆる静電気焼けが生ずるのを防止することができる。また、本実施形態ではポリエチレン製フィルム5の厚さは特に限定しないが、例えば10μ〜100μm程度が好ましい。
ポリエチレン製フィルム5をコーティングする際には、まず、塩ビ紙フィルム成分層4の表面(またはポリエチレン製フィルム5の裏面)に接着剤を塗布する。次に、この塩ビ紙フィルム成分層4にポリエチレン製フィルム5を重ねる。そして、ポリエチレン製フィルム5を加熱して、ロールで加圧しながら圧着する。これにより、塩ビ紙フィルム成分層4とポリエチレン製フィルム5とが融合し、一体に構成することができる。
この場合、ポリエチレン製フィルム5を加熱する温度は、ほぼ190℃〜210℃の温度範囲内であることが好ましい。ほぼ190℃以上の温度でポリエチレン製フィルム5を加熱することにより、塩ビ紙フィルム成分層4とポリエチレン製フィルム5とを適当に融合させることができる。その結果、圧着後において、ポリエチレン製フィルム5が塩ビ紙フィルム成分層4から剥がれることを防ぐことが可能になる。また、ほぼ210℃以下の温度でポリエチレン製フィルム5を加熱することにより、圧着する際にポリエチレン製フィルム5が溶けてしまうことを防ぐことが可能になる。
上述した第2の実施形態に係る壁張用クロスには、模様を設けることが可能である。この場合には、例えば、圧着後のポリエチレン製フィルム5の上に、印刷などにより模様として絵柄を設ける。あるいは、圧着後のポリエチレン製フィルム5の上に、凹凸が形成されたロールを用いてエンボス加工を施すことにより、凹凸模様を形成する。
なお、エンボス加工を行う際には、凹凸模様の縁に相当する部分(尖った部分)に対して丸める処理が施されたロールを用いることが好ましい。このようなロールを用いることにより、エンボス加工の際にロールの凸部によってポリエチレン製フィルム5が破損することを防ぐことが可能である。
次に、図5に基づいて、第2の実施形態に係る壁張用クロスの洗浄手順について説明する。図5は、第2の実施形態に係る壁張用クロスの洗浄手順を示すフローチャートである。
汚れた壁張用クロスを洗浄する際には、まず、洗浄用ブラシを漂白剤に浸す。そして、この洗浄用ブラシを用いて、壁張用クロスの表面に、漂白剤をムラなく塗る(ステップS11)。この際、汚れの激しい箇所がある場合には、その箇所を歯ブラシ等を用いてこすることが好ましい。
壁張用クロスの表面に塗布された漂白剤から泡が発生し、この泡の色が変化してきたら、水布を用いて漂白剤を拭き取る(ステップS12)。この段階で拭き取れなかったヤニ等が残っている場合には、上述したステップS11およびS12を繰り返す。なお、汚れが激しい場合には、漂白剤を塗布した後、しばらく(例えば15分程度)放置しておくことが好ましい。
次に、アルカリ系洗浄剤を塗布して、ステップS12において拭き取ることができなかった油汚れを拭き取る(ステップS13)。なお、このアルカリ系洗浄剤は、前に塗布した漂白剤が乾燥した後に塗布することに留意すべきである。漂白剤とアルカリ系洗浄剤が混ざると、有毒ガスが発生するだけでなく、アルカリ系洗浄剤の洗浄効果が得られにくくなるからである。
そして、最後に、乾いた布にシンナーを付けて、マジックやボールペン等のインク汚れを拭き取る(ステップS14)。なお、エンボス模様の凹部に付着したインク汚れに関しては、歯ブラシ等にシンナーを付けて、こすり落とすことが好ましい。
上述した第2の実施形態に係る壁張用クロスも、図3を用いて説明した第1の実施形態の場合と同様に、リサイクルして再利用することが可能である。すなわち、まず図3に示す製造手順(ステップS1およびS2)に従って、紙と塩化ビニルとポリエチレンとの複合材料を生成する。
そして、このようにして作成された複合材料を基材1に塗布することにより、基材1の上に塩ビ紙フィルム成分層4が形成されたカレンダを作成する(ステップS3)。
次に、形成されたカレンダに、ポリエチレン製フィルム5を加熱・加圧しながら圧着する。最後に、このポリエチレン製フィルム5の上に印刷などにより絵柄層を設け、あるいは、エンボス加工を施すなどして凹凸模様を設けることにより、第2の実施形態に係る壁張用クロスを完成させる(ステップS4)。
以上のように、第2の実施形態に係る壁張用クロスは、紙製の基材1の上に塩ビ紙フィルム成分層4を形成し、さらにその上に耐汚染性に優れた透明のポリエチレン製フィルム5をコーティングすることによって構成したので、長期間使用しても汚れにくく、かつ、仮に表面に汚れが付着した場合でも容易に除去することができるようになる。したがって、クロスの貼り替えを長期間不要とし、メンテナンスにかかる作業およびコストを削減することができる。
また、長期間の使用後に仮に貼り替えが必要になっても、塩ビ紙フィルム成分層4はそもそも基材と塩化ビニルとポリエチレンとの複合材料なので、壁から剥がしたクロス(紙製の基材1と、塩ビ紙フィルム成分層4と、ポリエチレン製フィルム5との積層体)をそのまま塩ビ紙フィルム成分層4の材料として、コストをかけずにリサイクルに回すことができる。これにより、資源の無駄遣いを極力抑制することができる。
なお、上記実施形態では、基材1上に形成される塩ビ紙フィルム成分層4の材料の1つとして、塩化ビニル樹脂を用いたが、その代わりに、オレフィン樹脂を用いても良い。
また、塩ビ紙フィルム成分層4の上にコーティングされるフィルムに関しては、ポリエチレン製フィルム5の代わりに、ポリ塩化ビニリデン製フィルムまたはアクリル樹脂製フィルムを用いても良い。この場合、複合材料層では、ポリエチレンの代わりに、ポリ塩化ビニリデンまたはアクリル樹脂を用いる。
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の壁張用クロスは上述したように、紙製の基材の上に当該基材と塩化ビニル等との複合材料から成る複合材料層を形成することによって構成したので、壁から剥がしたクロスをそのまま複合材料として用いるようにリサイクルに回すことができ、大きなコストをかけずに地球の環境問題を解決することができる。
また、本発明によれば、壁から剥がしたクロスの廃材は、助燃剤等の用途に加えて、壁張用クロスそれ自身の製造材料として再利用することが可能である。したがって、新たなクロスを製造する際にも新たな紙資源を必要とせず、資源の節約に貢献することができる。
さらに、上記複合材料層の表面に、ポリエチレン製フィルム、ポリ塩化ビニリデン製フィルムおよびアクリル樹脂製フィルムのうちのいずれかのフィルムをコーティングした場合には、耐汚染性に優れ、表面に付着した汚れも容易に除去することが可能な、地球の環境に優しい壁張用クロスを提供することができる。
すなわち、このような特徴を有する本発明によれば、洗浄しながら長期間に渡って使用し続けることが可能であって、しかも、長期間の使用後においてリサイクル可能な壁張用クロスを提供することができる。その結果、産業廃棄物を減らすことによる地球環境の改善と、環境資源の節約とを同時に達成することが可能になる。
産業上の利用可能性
本発明は、リサイクルが容易な壁張用クロスを提供するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来の壁張用クロスの構成を示す図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る壁張用クロスの構成を示す図である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る壁張用クロスの製造手順を示すフローチャートである。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る壁張用クロスの構成を示す図である。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る壁張用クロスの洗浄手順を示すフローチャートである。
Claims (3)
- 紙製の基材と、
上記基材の上に形成された複合材料層と、
上記複合材料層の表面にコーティングされた、ポリエチレン製フィルム、ポリ塩化ビニリデン製フィルムおよびアクリル樹脂製フィルムのうちのいずれかのフィルムとを備えており、
上記複合材料層を構成する複合材料は、上記基材の構成成分と同じ成分の材料と、塩化ビニル樹脂またはオレフィン樹脂と、上記フィルムの構成成分と同じ成分の材料とを含んでいることを特徴とする壁張用クロス。 - 上記フィルムをほぼ190℃から210℃の温度範囲内において加熱して、上記複合材料層上に加圧しながらコーティングして構成されたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の壁張用クロス。
- 上記複合材料層の複合材料は、剥がした使用済みのクロスを溶解することによって作成されたものであることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の壁張用クロス。
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