JP3917049B2 - 光導波回路およびその作製方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信等で用いられる光導波回路およびその作製方法に関し、特に面型フォトダイオードの光導波回路への実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の面型PD実装構造の一例を図16の断面図で示す。同図では、シリコン基板161上に石英系光導波路162が形成されており、その一部基板領域に溝163が設けられ、溝163内には、光導波路162と対向するシリコン基板凸部164の端面に斜めの反射ミラー(金属膜ミラー)165が形成されている。このような構造により、光導波路162を通る導波光はこの溝163に出射し、ミラー165によって上方に反射され、面型PD166で受光される。このような面型PD実装構造は、以下のように作製することができる。
【0003】
まず、異方性エッチングにより、シリコン基板161を斜めの壁面を有する凸状部位164を設ける。次に、この基板161上に石英系光導波路162を形成し、上記斜め面を含む凸状部位164の領域の光導波路層をドライエッチング等により除去し、溝163を形成する。その後、上記斜め面に金属薄膜165を蒸着等により形成する(非特許文献1を参照)。
【0004】
【非特許文献1】
"Low loss optical interfaces on a hybrid silicon motherboard", Jones, C.A.; Nield, M.W.; Cooper, K.; Rush, J.D.
Planar Silicon Hybrid Optoelectronics (Digest No. 1994/198), IEE Colloquium on, 1994 Page(s); 12/1-12/5
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術では、溝163はエッチングによって所望の部位にのみ形成できる利点がある。しかしながら、あらかじめシリコン基板161の表面を凹凸に加工しておく必要があるため、導波路作製工程が増加するという点があった。さらに、凹凸面状の基板上に光導波路162を形成することは実際上容易ではない。すなわち、フォトリソグラフィー等の工程では基板面内で焦点がずれてしまうため、導波路加工精度が劣化し、薄膜堆積やエッチング工程において、面内で均一な膜を得ることが困難になってしまう点があった。
【0006】
本発明の目的は、上述の課題を解決するため、反射ミラーを光回路中の任意の位置にレイアウトでき、かつ導波路作製工程の増加や導波路加工精度の劣化のない、極めて簡便な面型PDの実装構造とその作製方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る光導波回路の構成は、基板上に形成された光導波回路であって、コアおよびクラッドから成る光導波路と、前記光導波路の前記コアの一端部において、前記コアよりも深く形成された溝と、前記溝中に形成されて前記光導波路の前記コアから出る光を所定方向に偏向する反射ミラーとを有し、かつ、前記反射ミラーが、その一端を前記溝の底部に固定され、もう一端を前記溝の底部または前記クラッドの層の上面で支持されたリボン状金属膜から成り、前記リボン状金属膜の前記反射ミラーが、両端ともに前記溝の底部に形成した反射材上に固定されていることを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る光導波回路の構成の他の態様は、基板上に形成された光導波回路であって、コアおよびクラッドから成る光導波路と、前記光導波路の前記コアの一端部において、前記コアよりも深く形成された溝と、前記溝中に形成されて前記光導波路の前記コアから出る光を所定方向に偏向する反射ミラーとを有し、かつ、前記反射ミラーが、その一端を前記溝の底部に固定され、もう一端を前記溝の底部または前記クラッドの層の上面で支持されたリボン状金属膜から成り、前記光導波路の前記コアの一端部において、前記コアよりも深く形成された第1の溝と、前記第1の溝に対して、壁状または島状のクラッドを間に挟み、前記光導波路と対向する位置に設けた第2の溝とを有し、かつ、前記リボン状金属膜の前記反射ミラーの一端が前記第1の溝の底部、もう一端が前記壁状または島状のクラッドを跨いで前記第2の溝の底部に固定されていることを特徴とする。
【0011】
さらに、前記リボン状金属膜の前記反射ミラーの形状が凹状である構成も有効である。
【0012】
なお、前記リボン状金属膜の前記反射ミラーの周囲に樹脂材料が充填されていてもよい。
【0013】
また、前記溝の底部の概ね全面が、反射材で覆われ、該反射材上に前記リボン状金属膜の前記反射ミラーの一端が固定されていてもよい。
【0014】
また、前記リボン状金属膜の前記反射ミラーは前記光導波路の前記コアから出る光を面型フォトダイオードの受光面に偏向するとしてよい。
【0016】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る光導波回路の作製方法は、基板上に形成された光導波回路の作製方法において、前記光導波回路の面内の所望の位置に、光導波路のコアの一端部において、前記コアよりも深く形成された溝を形成する第1の工程と、次いで前記溝の底部に金属薄膜を形成する第2の工程と、その後、リボン状金属膜の一端を前記金属薄膜上に、もう一端を前記溝の底部または前記光導波路のクラッド層の上面に別途設けた金属薄膜上に、それぞれ圧着固定する第3の工程とを有することを特徴とする。
【0017】
ここで、前記リボン状金属膜からなる反射ミラーの面上に圧力を加えることにより、該反射ミラーの形状を調整する第4の工程をさらに有するとしてよい。
【0018】
さらに、本発明の方法の他の形態は、基板上に形成された光導波回路の作製方法において、前記光導波回路の面内の所望の位置に、光導波路のコアの一端部において、前記コアよりも深く形成された溝を形成する第1の工程と、次いで前記溝の底部に金属薄膜を形成する第2の工程と、その後、リボン状金属膜の一端を前記溝の底部の前記金属薄膜上に圧着固定する第3の工程と、前記リボン状金属膜の残り一端を保持し、該保持位置を変化させることにより、前記リボン状金属膜の反射ミラー面の角度と形状を調整する第4の工程と、前記リボン状金属膜の残り一端を保持したままの状態で、前記反射ミラーの周囲に樹脂材料を充填し、固化する第5の工程とを有することを特徴とする。
【0019】
本発明の方法の更に他の形態は、基板上に形成された光導波回路の作製方法において、前記光導波回路の面内の所望の位置に、光導波路のコアの一端部において、前記コアよりも深く形成された第1の溝を形成する第1の工程と、前記第1の溝に対して、壁状または島状のクラッドを間に挟み、前記光導波路と対向する位置に、第2の溝を形成する第2の工程と、次いで前記第1と第2の溝の底部にそれぞれ金属薄膜を形成する第3の工程と、その後、リボン状金属膜からなる反射ミラーの一端を前記第1の溝の底部の前記金属薄膜上に圧着固定し、もう一端を前記壁状または島状のクラッドを跨いで前記第2の溝の底部の前記金属薄膜上に圧着固定する第4の工程とを有することを特徴とする。
【0020】
ここで、前記リボン状金属膜からなる反射ミラーの面上に圧力を加えることにより、該反射ミラーの形状を調整する工程を更に有することは好ましい。
【0021】
また、前記第1の溝内の前記リボン状金属膜からなる反射ミラーの周囲に樹脂材料を充填し、固化する工程を更に有することも好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の具体的な実施の形態について詳細な説明を行う。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る光導波回路の概略構成を示しており、図1はその斜視図、図2はその断面図である。図1と図2に示すように、シリコン基板1上に形成した光導波回路の一部領域に、エッチングにより溝2が形成されており、この溝2の底部には金薄膜3が蒸着形成されている。この金薄膜3上に、金リボン(リボン状金属膜;反射ミラー)4の両端が固定されている。ここで、光導波路5の出射光が金リボン4面をミラーとして上方に反射されるように、金リボンワイヤ4はループを描くように形成されている。さらに、この溝2の上方には、ミラー4によって反射した光を受光するように、面型PD6が受光面7を下にして設置されている。面型PD6の受光電流は、光導波路クラッド9上に形成した金薄膜配線(金属薄膜パターン)10、11を介して外部に取り出される。
【0024】
本実施形態での作製方法を説明すると、基板1上に光導波路5を形成した後、溝部2をドライエッチングにより形成し、次に溝底部の金薄膜パタン3と、導波路クラッド8上面のPD用電気配線パタン10、11を一括して蒸着により形成する。この後、リボン用ワイヤボンダー(図15参照)で金リボンワイヤの両端を上記溝底部3に圧着固定することにより、反射ミラー4を形成する。
【0025】
ここで、ループ状のミラー面4は、ワイヤボンダー(例えば、自動ボールボンダ 2460−V、2470−V(日本アビオニクス(株)社製))のループコントロール機能を用いれば容易に実現できる。
【0026】
ところで、面型PD6は一般に受光径が数100μmと大きい場合が多いため、このようなループ状のミラー4でも、反射光はすべて面型PD6の受光面7に入射されるため、実用上問題にはならない。また、上記のような本実施形態の構成および作製方法を用いれば、光導波路5に十分近接してミラー4を形成できるため、ミラー4として例えば幅100〜200μm程度以上の金リボンを用いれば、多くの場合、ほぼ全出射光を上方に反射することができる。
【0027】
ただし、光導波路5からの出射光の広がり角が極端に大きかったり、または図3に示すように、光導波路端面12が基板面に垂直でない場合には、光導波路からの出射光の一部は、直接溝底部に向かうこともありうる。そのような場合には、図3に示すように、ボンディング用パタン部のみでなく、溝底部を金薄膜3でできる限り覆うようにすればよい。そうすれば、直接溝底部に向かった出射光も溝底部の金ミラー3によって上方に反射され、PD6の受光面7で受光することが可能となる。
【0028】
本発明の構成の最大の特徴は、光導波路5からの出射光を上方に反射するミラーが、金リボンワイヤ4によって構成される点にある。この構成を用いれば、従来の解決すべき課題であった、あらかじめ基板を凹凸に加工するなどの特殊な導波路作製プロセスが必要ないため、光導波回路の任意の部位に極めて簡便に反射ミラーを形成できる。
【0029】
(第2の実施の形態)
図4,図5は、それぞれ本発明の第2の実施の形態における光導波回路の概略構成を示す斜視図、および断面図である。本実施形態が上述の第1の実施の形態と異なるところは、金リボンワイヤ4の一端は溝底部13に固定されており、もう一端は光導波路クラッド上面14に固定されている点である。すなわち、金リボン4のボンディング用金薄膜パタン3、15を溝底部13と同時にクラッド上面14にも形成し、それぞれに両端をボンディング固定している。
【0030】
この構成では、金リボン4に対して引っ張りを加えながらボンディングを行うことで、図5に示すように、概ね平滑なミラー面を形成できる利点がある。もちろん、第1の実施の形態と同様にループコントロールを調節することによりループ状ミラー面も形成可能である。
【0031】
ここで、PD6はクラッド上面14の金リボン4がボンディングされる部位に接するように設置されてもよい。また逆に、PD6は半田ボール16等を介してクラッド上面14に固定することにより、金リボン4のボンディングされる部位に直接接触しないように設置されても良い。例えは、図4に示すように角型の面型PDの下面の四すみに半田ボール16等を配置してPDをクラッド上面14から浮かせるようにするだけで、PD6と金リボン4や金薄膜パタン15とが直接接触しないようにすることが出来る。
【0032】
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態における光導波回路の反射ミラー部周辺を示す断面図である。本実施形態が上述の第2の実施の形態と異なるのは、金リボンワイヤ4から成る反射ミラー面が、光導波路5から見て基板垂直方向に上向きの凹面になるように形成されている点である。このような凹面ミラーは、導波路5からの出射光の広がりを抑える効果がある。
【0033】
さて、凹面状のミラーは、金リボン4の両端をボンディング固定後に、リボン面に適切な圧力を加えることにより実現できる。例えば、図7に示すように、金リボン4のリボン面に対し、加圧棒17のようなもので外部から機械的に圧力を加えてもよい。また、図8に示すように、金リボン4のリボン面に対し、外部から微小なノズル18を介してエアー等を吹き付けることによっても、凹面状のミラーが形成できる。図8の場合は非接触でミラー面を加圧できるため、ミラー面のキズ発生を避けられる利点がある。なお、図7に示す加圧棒17の先端は、球状でも、円筒状でも良い。
【0034】
(第4の実施の形態)
図9,図10は、それぞれ本発明の第4の実施の形態における光導波回路の概略構成を示す斜視図および断面図である。本実施形態が、前述の第1〜第3の実施の形態と異なるのは、光導波路クラッド領域を挟むように、第1の溝19と、第2の溝20が設けられ、金リボン4の一端は第1の溝底部の金薄膜パターン21に固定され、残り一端は第2の溝底部の金薄膜パターン22に固定されている点である。ここで金リボン4の反射ミラー面は第1の溝底部21と、第1に溝19、第2の溝20に挟まれたクラッド上面に支持されて形成されている。
【0035】
このような構造を用いれば、反射ミラー面の形状調節が至って容易になる。すなわち、図11に示すように金リボン4の固定後に、第2の溝20側から金リボン4に加圧することにより、第1の溝側19にある反射ミラー面を極めて平滑に形成することができる。さらに、図12に示すように、第1の溝19側からのミラー面への加圧と、第2の溝20側からのリボンへの加圧を適宜調節しながら行うことによって、平滑面から所望の曲率の凹面状ミラーまで自在に形成可能である。
【0036】
なお、図11の加圧棒17の先端は、球状でも円筒状でもよいが、金リボン4に一定の強力を与えるためには円筒形状の方が好適であることが判明した。
【0037】
(第5の実施の形態)
図13は、本発明の第5の実施の形態における光導波回路の反射ミラー部周辺の構成を示す断面図である。本実施形態が上述の第4の実施の形態と異なる点は、第1の溝19に光を透過する樹脂23が充填されている点である。すなわち、金リボン4の両端をボンディング固定し、反射ミラー面形状の調節をした後、第1の溝19に樹脂23を注入・充填し、固化させてある。
【0038】
樹脂23が硬化するまで、加圧棒17(図12参照)による加圧、またはエアーノズル18(図12参照)からのガス噴射圧を加えながら、樹脂23を硬化させるほうが好適である。このように、金リボン4に張力を加えながら樹脂23を硬化させると、金リボン4にシワなどがよらず、良好な反射ミラーを作製することが出来る。
【0039】
本実施形態のこのような構造を用いれば、4の反射ミラー面の形状を確実に保持できる。これは、環境温度や湿度が大きく変動するような環境や、大きな振動のある環境でも、金リボン面の微妙な変形等による特性変動を防止することができる点で有利である。
【0040】
(第6の実施の形態)
図14は、本発明の第6の実施の形態における光導波回路の反射ミラー部周辺の構成を示す断面図である。本実施形態が上述の第1〜第5の実施の形態と異なるのは、本実施形態では、金リボン4からなる反射ミラーの一端が溝底部3に固定されているが、もう一端は固定されておらず、溝に充填された透明な樹脂23に支持されている点である。
【0041】
本構造の作製方法を以下に説明する。まず、シリコン基板1上に光導波路5を形成し、ドライエッチングにより溝2を形成し、溝底面にボンディング用の金パタン3を形成する。次いで、図15の(a)に示すように、金リボン4の一端をその溝底部の金パターン3に固定する。その後、金リボン4の残り一端をボンダー24で保持し、ミラー面を形成するように、ボンダー24の保持位置を調節する。続いて、図15の(b)に示すように、溝2内に熱硬化性またはUV硬化性等の樹脂23を充填し、図15の(c)に示すように、その樹脂23をUV光源25等により固化し、図15の(d)に示すように、最後に溝2上に残ったリボン4の不要部分を切除する。
【0042】
前述した本発明の第2〜第5の実施の形態では、金リボンの一端を光導波路クラッド上面で支持する構造であったが、この場合では、ボンディングを行うための溝底部3のスペースと、クラッド層厚の関係から、形成できるミラー面の角度が自ずと制限される。これに対して、本第6の実施形態では、金リボン4からなる反射ミラーの一端がミラー面の角度を自在に設定できる利点がある。
【0043】
(他の実施の形態)
上述した本発明の実施形態は、好ましい具体例を例示したものであって、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲内での変形や変更、均等物による置換等は本発明に含まれる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、光導波回路の光導波路からの光を面型PDに導く反射ミラーとして、リボン状金属膜を用いることとしたので、従来課題になっていた反射ミラーを設けることによる光導波路作製工程の増加や作製精度の劣化がなく、極めて簡便に反射ミラーを形成できる。
【0045】
また、本発明は、リボン状金属膜と従来用いられているリボン用ワイヤボンダーとを利用して、容易に反射ミラーを形成できるため、高価な装置開発も不要である。
【0046】
さらに、本発明の反射ミラー形成は、リボン状金属膜を用いている結果、光導波路端の一部にごく小さな溝があればよく、エッチングにより容易にその溝を形成することができるから、光導波回路の任意の部位に、他の部位に影響なく面型PDの実装構造を設けることが可能となる。
【0047】
したがって、本発明によれば、従来の課題を解決して、光回路中の任意の位置に面型PDをレイアウトでき、かつ導波路作製工程の増加や導波路加工精度の劣化のない極めて簡便な面型PDの実装構造を提供することが可能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の光導波回路において、導波路端近傍の溝底部を金属薄膜で覆うことの効果を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の光導波回路における凹面ミラーの形成方法の第1の例を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の光導波回路における凹面ミラーの形成方法の第2の例を示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態の光導波回路におけるミラー面形状調整方法の第1の例を示す断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態の光導波回路におけるミラー面形状調整方法の第2の例を示す断面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す断面図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態の光導波回路の概略構成を示す断面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態の光導波回路における作製方法の工程例を示す断面図であり、それぞれ(a)は金リボンの一端固定の工程、(b)は樹脂注入の工程、(c)は樹脂硬化の工程、(d)は金リボン不要部切除の工程を示す図である。
【図16】従来の面型PDの実装構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 溝
3 金属膜(溝底部の金薄膜パターン)
4 金リボン(リボン状金属膜;反射ミラー)
5 光導波路
6 面型PD
7 受光面
8 クラッド
9 コア
10、11 クラッド上面の金属薄膜配線(PD配線用)
12 斜めの光導波端面(斜面)
13 溝底部
14 光導波路クラッド上面
15 金属膜(クラッド上面の金薄膜パターン)
16 半田ボール
17 加圧棒
18 エアーノズル
19 第1の溝
20 第2の溝
21 第1の溝底部の金薄膜パターン
22 第2の溝底部の金薄膜パターン
23 充填された樹脂
24 ボンダー
25 UV光源
161 シリコン基板
162 石英系光導波路
163 溝
164 シリコン基板凸部
165 反射ミラー(金属膜ミラー)
166 面型PD

Claims (12)

  1. 基板上に形成された光導波回路であって、
    コアおよびクラッドから成る光導波路と、
    前記光導波路の前記コアの一端部において、前記コアよりも深く形成された溝と、
    前記溝中に形成されて前記光導波路の前記コアから出る光を所定方向に偏向する反射ミラーとを有し、
    かつ、前記反射ミラーが、その一端を前記溝の底部に固定され、もう一端を前記溝の底部または前記クラッドの層の上面で支持されたリボン状金属膜から成り、
    前記リボン状金属膜の前記反射ミラーが、両端ともに前記溝の底部に形成した反射材上に固定されていることを特徴とする光導波回路。
  2. 基板上に形成された光導波回路であって、
    コアおよびクラッドから成る光導波路と、
    前記光導波路の前記コアの一端部において、前記コアよりも深く形成された溝と、
    前記溝中に形成されて前記光導波路の前記コアから出る光を所定方向に偏向する反射ミラーとを有し、
    かつ、前記反射ミラーが、その一端を前記溝の底部に固定され、もう一端を前記溝の底部または前記クラッドの層の上面で支持されたリボン状金属膜から成り、
    前記光導波路の前記コアの一端部において、前記コアよりも深く形成された第1の溝と、
    前記第1の溝に対して、壁状または島状のクラッドを間に挟み、前記光導波路と対向する位置に設けた第2の溝とを有し、
    かつ、前記リボン状金属膜の前記反射ミラーの一端が前記第1の溝の底部、もう一端が前記壁状または島状のクラッドを跨いで前記第2の溝の底部に固定されていることを特徴とする光導波回路。
  3. 前記リボン状金属膜の前記反射ミラーの形状が凹状であることを特徴とする請求項1または2に記載の光導波回路。
  4. 前記リボン状金属膜の前記反射ミラーの周囲に樹脂材料が充填されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光導波回路。
  5. 前記溝の底部の概ね全面が、反射材で覆われ、該反射材上に前記リボン状金属膜の前記反射ミラーの一端が固定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の光導波回路。
  6. 前記リボン状金属膜の前記反射ミラーは前記光導波路の前記コアから出る光を面型フォトダイオードの受光面に偏向することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の光導波回路。
  7. 基板上に形成された光導波回路の作製方法において、
    前記光導波回路の面内の所望の位置に、光導波路のコアの一端部において、前記コアよりも深く形成された溝を形成する第1の工程と、
    次いで前記溝の底部に金属薄膜を形成する第2の工程と、
    その後、リボン状金属膜の一端を前記金属薄膜上に、もう一端を前記溝の底部または前記光導波路のクラッド層の上面に別途設けた金属薄膜上に、それぞれ圧着固定する第3の工程と
    を有することを特徴とする光導波回路の作製方法。
  8. 前記リボン状金属膜からなる反射ミラーの面上に圧力を加えることにより、該反射ミラーの形状を調整する第4の工程をさらに有することを特徴とする請求項に記載の光導波回路の作製方法。
  9. 基板上に形成された光導波回路の作製方法において、
    前記光導波回路の面内の所望の位置に、光導波路のコアの一端部において、前記コアよりも深く形成された溝を形成する第1の工程と、
    次いで前記溝の底部に金属薄膜を形成する第2の工程と、
    その後、リボン状金属膜の一端を前記溝の底部の前記金属薄膜上に圧着固定する第3の工程と、
    前記リボン状金属膜の残り一端を保持し、該保持位置を変化させることにより、前記リボン状金属膜の反射ミラー面の角度と形状を調整する第4の工程と、
    前記リボン状金属膜の残り一端を保持したままの状態で、前記反射ミラーの周囲に樹脂材料を充填し、固化する第5の工程と
    を有することを特徴とする光導波回路の作製方法。
  10. 基板上に形成された光導波回路の作製方法において、
    前記光導波回路の面内の所望の位置に、光導波路のコアの一端部において、前記コアよりも深く形成された第1の溝を形成する第1の工程と、
    前記第1の溝に対して、壁状または島状のクラッドを間に挟み、前記光導波路と対向する位置に、第2の溝を形成する第2の工程と、
    次いで前記第1と第2の溝の底部にそれぞれ金属薄膜を形成する第3の工程と、
    その後、リボン状金属膜からなる反射ミラーの一端を前記第1の溝の底部の前記金属薄膜上に圧着固定し、もう一端を前記壁状または島状のクラッドを跨いで前記第2の溝の底部の前記金属薄膜上に圧着固定する第4の工程と
    を有することを特徴とする光導波回路の作製方法。
  11. 前記リボン状金属膜からなる反射ミラーの面上に圧力を加えることにより、該反射ミラーの形状を調整する工程を更に有することを特徴とする請求項10に記載の光導波回路の作製方法。
  12. 前記第1の溝内の前記リボン状金属膜からなる反射ミラーの周囲に樹脂材料を充填し、固化する工程を更に有することを特徴とする請求項10または11に記載の光導波回路の作製方法。
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