JP2002267860A - 光導波路およびその製造方法 - Google Patents

光導波路およびその製造方法

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JP2002267860A
JP2002267860A JP2001069783A JP2001069783A JP2002267860A JP 2002267860 A JP2002267860 A JP 2002267860A JP 2001069783 A JP2001069783 A JP 2001069783A JP 2001069783 A JP2001069783 A JP 2001069783A JP 2002267860 A JP2002267860 A JP 2002267860A
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clad
optical waveguide
face
connection end
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JP2001069783A
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Inventor
Takashi Sato
考 佐藤
Toru Sugiyama
徹 杉山
Kazuyoshi Fuse
一義 布施
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光接続端面の精度に優れた光導波路を得る。 【解決手段】 コア11の光接続端面11aをクラッド
12の凹型内で形成した後、光接続端面11aを覆って
いるクラッド材を切り取ることにより、光接続端面精度
に優れた低結合損失の光導波路を実現することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂成型により
形成される光導波路およびその製造方法に関し、特に他
の光素子との光接続端面の面精度に優れた光導波路およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信や光情報処理の分野における光結
合・分岐用素子等として、あるいは一般光学分野におけ
るレンズ系に代わる基本光学素子として、各種の光導波
路の研究が進められている。近年ますます高まる小型
化、低コスト化、プロセス数低減等への要求に応えるも
のとして、樹脂材料を用いて形成される高分子光導波路
が注目されている。
【0003】このような高分子光導波路の形成方法の従
来例として、特開平8−160239号「高分子光導波
路の製造方法」がある。この公報においては、光導波路
コア形状の溝のパターンが形成されたクラッド基板と平
面クラッド基板とを密着させることによってできる細管
部に、モノマ溶液からなるコア材を、場合によっては真
空引き等の補助手段も施しながら、毛細管現象を利用し
て充填し、充填が完了した後、このコア材を硬化させる
という手順で光導波路の形成が行われている。光接続端
面の処理方法としては、上記公報の中で、0.5μm以
下のサイズのダイアモンドを含有した懸濁液を用い研磨
機器により研磨を行うとされている。
【0004】しかし、光導波路材料として用いられる高
分子材料の中には、強度の弱いものや脆いものも多く、
研磨面の面精度には限界があり、材料によっては研磨に
よる端面処理自体が極めて困難となる。
【0005】また、その他の従来例として、フォトリソ
グラフィー技術を用いて光導波路を形成し、エッチング
処理により光接続端面を出すもの等があるが、エッチン
グの際にコアへのダメージが生じる、工程数が増加しコ
ストがかかる、といった問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、樹脂
材料を用いて形成される高分子光導波路の従来の製造方
法においては、光導波路の性能に大きな影響を及ぼす光
接続端面の処理方法に問題があり、結合損失増大の原因
となるばかりでなく、処理工程の増加によるコストアッ
プの原因ともなっていた。
【0007】この発明は、光接続端面の精度に優れた光
導波路およびその簡易な製造方法を提供することを第1
の目的とする。また、他の光素子との位置合わせが容易
となるような構造の光導波路およびその簡易な製造方法
を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ためにこの発明では、光導波路コア用の溝が形成されて
おり、かつ光接続端面となる少なくとも1つの面が塞が
れた状態の光導波路クラッドの中に、光導波路コア材を
充填・硬化させることにより光導波路コアを形成した
後、光導波路クラッドの前記光接続端面を塞いでいた部
分を、光導波路コアのみを残した状態で劈開を利用して
切り取ることにより、光導波路の光接続端面を形成す
る。
【0009】また、光導波路クラッドを形成する工程に
おいて、後で切り取る部分と残す部分とを仕切る板を予
め挿入しておくことにより、上記の作業を容易かつ安定
して行うことが可能となる。また上記方法により光導波
路の形成を行えば、光導波路コア端面が光導波路クラッ
ド端面よりも突き出した状態の光導波路が実現できるた
め、他の光素子との位置合わせも容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1は、この発明の第1の実施の形態につ
いて説明するための、(a)は斜視図、(b)は側面
図、(c)は上面図である。
【0012】図1において、11はコアであり、このコ
ア11は例えば幅8μm×高さ8μmの正方形で、長さ
約20mmの断面形状をしている。コア11の一方の光
接続端面11aは、コア11の下面およびこれに連なる
側面の3面を囲う状態に形成されたクラッド12の端面
よりも突き出した構造となっている。コア11が突き出
している側のクラッド12端面のコア周辺部は劈開面1
2aで構成されている。コア11の突き出している部分
の長さは15μm程度である。また、他方の光接続端面
11bは、クラッド端面12bよりも若干外側に向かっ
て凸状に膨らんでいる。
【0013】なお、コアおよびクラッド材料としては、
ともに熱硬化型のシリコーン樹脂を用いたがこれに限定
されるものではなく、熱硬化型あるいは紫外線硬化型等
の一般的な高分子樹脂材料を用いても良い。また、上記
した形状や寸法はこれに限定されるものではない。
【0014】図2〜図4は、図1の光導波路を製造方法
について説明するためのもので、図2は金型を示し、
(a)は分解斜視図、(b)は側面図、(c)は上面図
であり、図3、図4は製造する工程の概略図である。な
お、図1と同一の構成部分には同一の符号を付して説明
する。
【0015】図2において、長方形をした板状の金型2
1は、その長手方向の上面にコアを形成するための凸部
22を形成する。金型21の各側面に対向する位置に
は、直交する状態で板状の金型23a〜23dを垂直に
配置することで、金型21を底として金型23a〜23
dで囲まれた空間部24を形成する。金型23c,23
dの対向面23c1,23d1からそのそれぞれの側面
23c2,23d2にかけて溝25a,25bを形成す
る。溝25a,25bにはクラッドを仕切るための仕切
り板26を挿入する。この状態で、空間部24にクラッ
ド12となる材料を流し込み、熱硬化させることによ
り、コア形状のための溝を持ったクラッドを形成する。
【0016】図3(a)は、図2においてクラッド材が
空間部24で熱硬化した後に、金型21に対向する側を
上にした状態で各金型21、23a〜23dを取り外し
た後のクラッド部材31が形成された状態を示し、32
は金型21を外すことにより形成されたコア形成のため
の溝である。この状態での仕切り板26は、金型23
c,23dのそれぞれの溝25a,25bから外れ、ク
ラッド部材31に埋め込まれたままである。
【0017】次に、裏面33aおよび側面33bが少な
くとも平面状になっており、裏面33aと側面33bが
互いにほぼ垂直をなすクラッド部材33の裏面33aと
コア形状の溝32が形成されたクラッド部材31の面を
対向させて貼り合わせる(図3(b))。これにより、
一方の光接続端となるコア端面部がクラッド部材31で
塞がれた状態のコア形状の中空チャネル34を形成す
る。
【0018】ここで、クラッド部材31とクラッド部材
33とを貼り合わせる際、中空チャネル34の、塞がれ
ていない端面35で、クラッド部材31,33の端面位
置が互いにほぼ一致するように位置合わせを行うが、そ
れ以外の端面に関しては、チャネルが安定して形成され
る範囲でありさえすればよく、高精度な位置合わせを行
う必要はない。
【0019】このようにして形成されたコア形成用の中
空チャネル34の開口のある端面35の側からコア材料
を、量の制御を行いながら毛細管現象により充填する。
この際、クラッド材料としてシリコーン樹脂のようなポ
ーラス(多孔質)状の材料を用いれば、中空チャネル3
4の入り口以外に開口部が無い場合でも、真空引き等の
特別な手段を用いることなくコア材料の充填を行うこと
が可能となる。
【0020】続いて、図4に示すように、充填されたコ
ア材料を加熱硬化させてコア11を形成した後、クラッ
ド部材33をクラッド部材31およびコア11から剥離
させる。このとき、充填口とした端面では、充填完了時
に表面張力によりコアの先端が外側に膨らんだ形状の光
接続端面11bとなる。
【0021】さらに、図4(c)に示すようにクラッド
12は、クラッド部材31を形成する際に予め挿入して
あった仕切り板26を用いて、コア11の一方の光接続
端面11aを覆っているクラッド部材31を劈開により
切り取ることにより、図1に示すような光導波路が形成
される。
【0022】なお、この実施の形態においては、クラッ
ド部材33を先に剥離させた後、クラッド部材31を劈
開させて、コア11の光接続端面を突出させたが、クラ
ッド部材31を劈開させた後、クラッド部材33を剥離
させても良い。また、クラッド部材33の剥離を行うに
あたっては、コア11の光接続端面が突出しさせすれば
良く、それ以外の部分は残してもよい。また、クラッド
部材31を形成する際に予め仕切り板を挿入しておき、
仕切り板26を用いてコア11の接続端面を覆っている
クラッド部材31を劈開させたが、仕切り板26なしの
状態で光導波路を形成した後、最後に刃物等でクラッド
部材31に切り込みを入れ、そこから劈開させても良
い。ただし、仕切り板26を挿入しておく場合には、金
型の精度のみで容易に劈開位置が制御でき、後で位置合
わせをする必要がないという利点がある。
【0023】上記のようにして形成された光接続端面
は、従来の切断、研磨によって形成される端面に比べ、
表面精度に優れていることから光結合効率の大幅な改善
を実現できる。
【0024】図5は、この発明の第2の実施の形態につ
いて説明するための(a)は斜視図、(b)は側面図、
(c)は上面図である。
【0025】図5において、51はコアであり、このコ
ア51は断面形状が幅25μm×高さ20μmの矩形
で、直線上に延びた長さ約30mmの形状をしている。
コア51の両側の光接続端面52a,52bは、コア5
1の長手方向の三面を囲う状態に形成されたクラッド5
3より突出した状態に形成する。コア51が突き出して
いる周辺のクラッド53の端面はそれぞれ劈開面54a
および54bで構成する。コア51がクラッド53より
突き出しているそれぞれの部分の長さは、20μm程度
である。さらに、コア51の光接続端面52aから光接
続端面52b側に1mm進んだ位置で分岐された分岐コ
ア55は、図中A−Bの主たる伝搬方向に対してほぼ垂
直方向に延びている。また、分岐している分岐コア55
は断面が幅20μm×高さ20μmの矩形形状となって
いる。
【0026】なお、光導波路のコア材料としてはアクリ
ル系の紫外線硬化型樹脂を用い、クラッド材料としては
熱硬化型のシリコーン樹脂を用いた。ただし、この発明
の光導波路のコア材料、クラッド材料としては、上記の
材料に限定されるものではなく、その他の熱硬化型、あ
るいは紫外線硬化型等の一般的な高分子樹脂材料でも良
い。
【0027】図6〜図8は、図5の光導波路を製造方法
について説明するためのもので、図6は金型を示し、そ
の(a)は分解斜視図、(b)は側面図、(c)は上面
図であり、図7,図8は製造工程について説明するため
の概略図である。なお、図5と同一の構成部分には同一
の符号を付して説明する。
【0028】61は、上面が長方形の板状の金型であ
り、金型61にはその長手方向の上面にコアを形成する
ための凸部62とこれに連ねて垂直方向に凸部63を形
成する。金型61の各側面に対向する位置には、板状の
金型64a〜64dを立てた状態で配置することで、金
型61を底として金型64a〜64dで囲まれた空間部
65を形成する。金型64c,64dの対向面64c
1,64d1から、そのそれぞれの側面64c2,64
d2にかけて溝66a,66bおよび67a,67bを
形成する。溝66a,66bには仕切り板68を、溝6
7a,67bには仕切り板69を挿入する。
【0029】この状態で、空間部65にクラッド53と
なる材料を流し込み、熱硬化させることにより、クラッ
ド部材を形成する。
【0030】図7(a)は、図6(c)においてクラッ
ド材料が空間部65で熱硬化した後に、金型61に対向
する側を上にし各金型61、64a〜64dを取り外し
た後のクラッド部材71が形成された状態を示し、72
は金型61を外すことにより形成されたコア形成のため
の溝、73は金型61を外すことにより形成された溝で
ある。このとき、仕切り板68,69はクラッド部材7
1に埋め込まれた状態にある。
【0031】クラッド部材71上部と、裏面74a少な
くとも平面状になっている。クラッド部材74の裏面7
4aとを貼り合わせる。これにより、溝72はクラッド
部材で塞がれた中空チャネル75となり、溝73は中空
チャネル75に分岐されたチャネル部76となる。な
お、クラッド部材71と74の貼り合わせには、特別に
精密な位置合わせは必要としない。
【0032】ここで、チャネル部76のクラッド部材7
1の側面に面した開口部77からコア材料を毛細管現象
により充填する。ここでは、コア材料の量を特別に制御
する必要はない。また、クラッド材料としてシリコーン
樹脂のように硬化後にポーラス(多孔質)状となる材料
を用いれば、開口部77以外にコア材料を注入する開口
が無い場合でも、真空引き等の特別な手段を用いること
なくコア材料の充填を行うことが可能である。
【0033】続いて、図8に示すように、充填されたコ
ア材料を加熱硬化させてコア51を形成した後、クラッ
ド部材74をクラッド部材71およびコア51から剥離
させる。さらに、クラッド部材71を形成する際に予め
挿入してあった仕切り板68,69を用いて、コア51
の両側の光接続端面52aおよび52bを覆っているク
ラッド部材71を劈開により切り取ることにより、クラ
ッド53を形成し、図5に示すような光導波路を形成す
る。
【0034】なお、この実施の形態においては、クラッ
ド部材74を先に剥離させた後、クラッド部材71を劈
開させて、コア51の光接続端面を突出させたが、クラ
ッド部材71を劈開させた後、クラッド部材74を剥離
させても良い。また、クラッド部材74の剥離を行うに
あたっては、コア51の光接続端面が突出しさえすれば
良く、それ以外の部分は残しても良い。
【0035】図9は、この発明の第3の実施の形態につ
いて説明するための(a)は斜視図、(b)は側面図、
(c)は上面図である。
【0036】図9において、91はコアであり、このコ
ア91は光伝搬方向に進むにつれて幅が狭く(伝搬方向
を逆向きにとれば幅が広く)なるような長さ約30mm
のテーパ型である。コア91の一方の光接続端面92a
はその断面が幅100μm×高さ10μmの矩形形状
で、他方の光接続端面92bはその断面が幅20μm×
高さ10μmの矩形形状となっており、光接続端面91
aおよび91bはともにその底面および側面に配置され
たクラッド93の光伝搬方向の端面よりも突き出した構
造となっている。
【0037】コア91が突き出している周辺のクラッド
93端面は、それぞれ劈開面94aおよび94bで構成
されている。またコア91の突き出している部分の長さ
はいずれの側についても約25μmである。さらに、コ
ア91の光接続端面92aから150μm進んだ位置か
ら分岐された分岐コア95は、図9のA−B方向の光伝
搬方向に対してほぼ垂直方向に延びている。また、分岐
コア95は断面が幅20μm×高さ10μmの矩形形状
となっている。
【0038】なお、コアおよびクラッド材料としては、
ともに熱硬化型のシリコーン樹脂を用いた。ただし、コ
ア材料、クラッド材料としては、熱硬化型のシリコーン
樹脂に限定されるものではなく、その他の熱硬化型ある
いは紫外線硬化型等の一般的な高分子樹脂材料でも良
い。この実施の形態における光導波路の製造方法につい
ては、基本的に第2の実施の形態と同様であるので、こ
の実施の形態での説明は省略する。
【0039】この実施の形態のようなテーパ型光導波路
は、例えば半導体レーザから出射される光をスポットサ
イズ変換しながら光ファイバへ導光するための素子とし
て用いられる。
【0040】図9の光接続端面92aに半導体レーザ
を、光接続端面92bに光ファイバをそれぞれ接続す
る。半導体レーザから出射される光を光ファイバに結合
させる場合を考えると、半導体レーザから出射された光
線は、AからBの向きに伝搬するに従って、コア91の
幅方向の側面に対する入射角度が大きくなっていく。こ
のため、分岐コア95の分岐位置は、テーパ型光導波路
の、幅が広い側の端面に近い位置にある方が、伝搬損失
が小さくなる。この点を考慮して、この実施の形態で
は、コア95の分岐位置を、幅広側の端面にできるだけ
近い位置となるように設定した。この位置関係は、クラ
ッドを形成するために用いる金型の精度の範囲で自由に
設定することができる。
【0041】図10は、この発明の第4の実施の形態に
ついて説明するための(a)は斜視図、(b)は側面
図、(c)は上面図である。
【0042】この実施の形態は、コア51の上部に取付
けた平面状のクラッド部材101の側面101a,10
1bよりそれぞれコア51の光接続端面52a,52b
を突き出させた構成部分が図5に示す実施の形態と異な
り、図5と同一の構成部分には同一の符号を付してその
説明は省略する。
【0043】この実施の形態では、光接続端面の精度に
優れた光導波路を得ることができるほかに、コア51を
囲むクラッドは、クラッド部材101を含め同一の屈折
率、同一の材料で形成可能であり、より安定した光の伝
搬が可能となる。
【0044】なお、クラッド部材101としては、クラ
ッド53と同一材料からなることが最も望ましいが、ク
ラッド53として機能する屈折率を有したものでありさ
えすれば良い。
【0045】図11は、この発明の第5の実施の形態に
ついて説明するための(a)は斜視図、(b)は側面
図、(c)は上面図である。この実施の形態は、図9に
示す実施の形態のコア91上部にクラッド材料を滴下し
これを硬化させてクラッド111を構成したもので、図
9と同一の構成部分には同一の符号を付してその説明は
省略する。
【0046】ここで、滴下するクラッド材料としては、
クラッド93と同一材料であることが最も望ましいが、
クラッドとして機能する屈折率を有したものでありさえ
すれば良い。また、この実施の形態では、光接続端面9
2a,92bはクラッド111に対してそれぞれ突き出
る状態にクラッド材料を滴下し硬化させたが、例えば、
半導体レーザの発光領域と光接続端面92aとを密着さ
せ、さらに光ファイバと光接続端面92bとを密着させ
た後、これらの光素子全体を覆うように、クラッド材料
を滴下しても良い。
【0047】図12はこの発明の第6の実施の形態につ
いて説明するための(a)は斜視図、(b)は側面図、
(c)は上面図である。
【0048】この実施の形態は、図9に示す実施の形態
のコア91上部に平面状のクラッド121を載せたもの
で、このクラッド121には孔122を形成し、この孔
122をコア材の充填用のチャネルとする。コア91
は、クラッド121をクラッド93に載せた状態で孔1
22から毛細管現象を利用してコア材を充填することで
形成する。
【0049】この実施の形態では、コア材の充填口を形
成するにあって、金型にそのための加工を行なう必要が
ない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
光接続端面の精度に優れた光導波路を得るとともに、他
の光素子との結合の際の位置合わせを容易にする構造の
光導波路およびその製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の光導波路の第1の実施の形態につ
いて説明するための(a)は概略斜視図、(b)は側面
図、(c)は上面図。
【図2】 図1の光導波路の製造方法について説明する
ための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、(c)は
上面図。
【図3】 図1の光導波路の製造方法について説明する
ための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、(c)は
上面図。
【図4】 図1の光導波路の製造方法について説明する
ための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、(c)は
上面図。
【図5】 この発明の第2の実施の形態について説明す
るための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、(c)
は上面図。
【図6】 図5の光導波路の製造方法について説明する
ための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、(c)は
上面図。
【図7】 図5の光導波路の製造方法について説明する
ための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、(c)は
上面図。
【図8】 図5の光導波路の製造方法について説明する
ための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、(c)は
上面図。
【図9】 この発明の第3の実施の形態について説明す
るための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、(c)
は上面図。
【図10】 この発明の第4の実施の形態について説明
するための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、
(c)は上面図。
【図11】 この発明の第5の実施の形態について説明
するための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、
(c)は上面図。
【図12】 この発明の第6の実施の形態について説明
するための(a)は概略斜視図、(b)は側面図、
(c)は上面図。
【符号の説明】
11,51,91…コア 11a,11b,52a,52b,92a,92b…光
接続端面 12,53,93,111,121…クラッド 12a,54a,54b,94a,94b…劈開面 21,23a〜23d,61,64a〜64d…金型 22,62,63…凸部 26,68,69…仕切り板 31,33,71,74,101…クラッド部材 32,72,73…溝 34,75,76…中空チャネル 55,95…分岐コア 77…開口部 122…孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 布施 一義 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2H047 KA03 KA13 LA12 PA15 PA28 QA05 RA08 TA32 TA43

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと該コアを囲むように配置したクラ
    ッドを樹脂成型により形成してなる光導波路であって、 前記コアの少なくとも一つの光接続端面が、前記クラッ
    ド端面よりも突き出した構造となっていることを特徴と
    する光導波路。
  2. 【請求項2】 前記コアが突き出している側の前記クラ
    ッドの端面は、一部あるいは全ては劈開面となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路。
  3. 【請求項3】 前記コアは少なくとも1ヶ所で分岐して
    おり、該分岐しているコアは主たる光伝搬方向への光伝
    搬に大きな影響を与えない向きに形成されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の光導波路。
  4. 【請求項4】 光の伝搬方向とともに幅が狭くなるテー
    パ形状のコアと該コアを囲むように配置したクラッドと
    に形成してなる光導波路であって、 前記コアを分岐させて形成された分岐コアは、前記コア
    の幅が広くなっている側の端面に近い側面部に形成して
    なることを特徴とする光導波路。
  5. 【請求項5】 前記クラッド、前記コアの少なくともい
    ずれかが、シリコーン樹脂からなることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の光導波路。
  6. 【請求項6】 金型に第1の樹脂材料を流し込み、該第
    1の樹脂材料を硬化させることによりコア形状の溝を有
    する第1のクラッド部材を形成する工程と、少なくとも
    その一表面が平面状になっている第2のクラッド部材を
    形成する工程と、 前記第1のクラッド部材のコア形状の溝が形成された面
    と前記第2のクラッド部材の平面部とを互いに対向させ
    た状態で貼り合わせることにより、コアとなる中空チャ
    ネルを備えるとともに、該中空チャネルの少なくとも一
    つの光接続端面となる口が前記第1のクラッド部材で塞
    がれた状態のクラッドを形成する工程と、 前記中空チャネルに前記第1の樹脂材料よりも高い屈折
    率を有する第2の樹脂材料を、毛細管現象を利用して充
    填する工程と、 充填された前記第2の樹脂材料を硬化させることにより
    コアを形成する工程と、 前記第2のクラッド部材の全て、あるいは前記第2のク
    ラッド部材の前記コア端面よりはみ出している部分の全
    てを含む一部分を前記コアから剥離させる工程と、 前記第1のクラッド部材の、前記コアの光接続端面を覆
    っている部分を、前記コアから剥離させることにより、
    前記コアの光接続端面を形成する工程とからなることを
    特徴とする光導波路製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金型を構成する枠型部に仕切り板挿
    入用の溝を形成し、該仕切り板挿入用の溝に仕切り板を
    挿入した状態で、前記第1のクラッド部材を形成するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の光導波路製造方法。
  8. 【請求項8】 挿入された前記仕切り板を用いて、前記
    第1のクラッド部材を劈開させて、前記コアの光接続端
    面を覆っている部分を剥離させることを特徴とする請求
    項7に記載の光導波路製造方法。
  9. 【請求項9】 前記クラッド端面よりも突き出している
    前記コアの、光接続端面を除く外周部を、前記第1の樹
    脂材料あるいは前記第1の樹脂材料と屈折率が近い第3
    の樹脂材料で覆う工程とからなることを特徴とする請求
    項6〜8のいずれかに記載の光導波路製造方法。
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