JP3916843B2 - コンベアを用いたx線異物検出装置 - Google Patents

コンベアを用いたx線異物検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検査物を搬送するコンベアに係り、特に、駆動ローラを容易に交換できるコンベア及び該コンベアを備えて被検査物内の異物を検出するX線異物検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来のコンベアを示す図である。同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
コンベア51は、本体52と、本体52に着脱自在な着脱ユニット53で構成される。本体52は、一対の側板52aと駆動モータ57で構成される。着脱ユニット53は、受台54と、受台54両側部に設けられた駆動ローラ55a,従動ローラ55bと、これらローラ55a,55b間の無端ベルト56で構成される。
【0003】
着脱ユニット53は本体52に対し、固定具(例えばキャッチクリップ)59により取付状態が固定保持される。本体52側には、駆動モータ57が設けられ、連結ベルト58を介して駆動ローラ55aの回転軸に連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のコンベア51は、着脱ユニット53の各構成部(例えば駆動ローラ55aやベルト56)を定期的に清掃したり、交換する等の保守点検を行う必要がある。特に被検査物が食品である場合、コンベア51部分の殺菌、消毒等が必要である。
しかしながら、上記駆動ローラ55aやベルト56の着脱が容易に行えず、分解清掃や保守を容易に行えない構成であった。
【0005】
ベルト56を取り外すには、駆動ローラ55aと駆動モータ57との間に張設されている連結ベルト58を取り外さねばならない。例えば、駆動モータ57の台座のネジを外して連結ベルト58を取り外す。併せて、連結ベルト58を取り外す際に連結ベルト58の(安全用)保護カバー58aの取付ネジ等を取り外す必要がある。
この際、保護カバー58aを取り外した状態では、連結ベルト58が表出するため手を挟むなどの危険が生じる。
【0006】
これを解決するため、コンベア51の駆動ローラ55aと駆動モータ57との間の駆動力伝達を上記連結ベルト58ではなく、駆動ローラ55aと駆動モータ57にそれぞれ歯車を設け、歯車の歯合で連結する構成としたものがある。
この歯車を用いた構成においても、歯車同士は所定のピッチ(精度)で噛合しているため、コンベア51を歯車部分で連結、及び離脱させることはできない。歯車の形状を変える等して噛合精度を緩やかにすれば、コンベア51は歯車部分で着脱可能となるが、駆動力の伝達特性(効率及び耐久性)が低下する問題を生じる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、清掃時等にコンベアの分解を簡単な構成で容易に行えるコンベア及び該コンベアを用いたX線異物検出装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、請求項1記載のように、被検査物に対してX線を曝射するX線発生部と、前記X線発生部に対向配置され、該X線発生部から曝射され被検査物を透過したX線を検出するX線検出部と、前記X線検出部が密閉収容される筐体と、前記筐体の4隅に平行に配置して設けられた1個の駆動ローラと3個の従動ローラに張架された無端状のベルトを駆動して物品を搬送するコンベアと、を備え、前記コンベアによって搬送される前記物品内の異物を検出するX線異物検出装置において、前記駆動ローラの両端には一対の軸受部が設けられるとともに、前記駆動ローラの回転軸の一端部にはモータの駆動力を伝達し分離自在な連結部が設けられ、前記駆動ローラと、該駆動ローラと平行に設けられ前記一対の軸受部が固定される固定軸とによって、駆動ローラユニットを構成し、前記筐体には、前記駆動ローラユニットを着脱自在に固定するために前記軸受部と前記固定軸それぞれが係合位置決めされる係合溝が形成されているとともに、前記固定軸に係合して前記駆動ローラユニットを前記筐体に対し着脱自在に固定保持するための固定具が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載のように、前記筐体に形成された前記係合溝は、筐体に設けた支持板5C,5Dに形成され、前記軸受部16及び前記固定軸17の外形に適合した凹溝よりなる係合溝5a,5bにより形成され、前記筐体に設けた固定具8は、その係合片8aが前記固定軸17の外周に設けた係合溝17aに係脱自在に係合する構造としてもよい。
【0010】
また、請求項3記載のように、前記駆動ローラの回転軸の一端部には、モータの駆動力を伝達し、分離自在な連結部が設けられ、前記連結部での分離により、前記駆動ローラユニットが前記筐体から着脱自在な構成とすることができる。
【0011】
また、請求項4記載のように、前記連結部は、前記モータの出力軸、及び前記駆動ローラの回転軸にそれぞれ固定されたカップリングで構成され、該カップリング同士の接合により駆動力が伝達される構成とすることもできる。
【0012】
また、請求項5記載のように、前記駆動ローラ、及び前記モータには、それぞれ前記カップリングと同軸状に設けられ、互いの嵌合で前記カップリング同士の軸心を位置出しし、該カップリングを覆う保護ケース及び受座が設けられた構成としても良い。
【0013】
また、請求項6記載のように、前記筐体の一側部には、前記駆動ローラ及び1個の従動ローラが配置され、前記筐体の他側部には、2個の従動ローラが配置され、前記筐体には、他側部に設けられる2個の従動ローラの軸が係合する係合溝が形成され前記一側部側にスライド自在なスライド板が設けられた構成にもできる。
【0016】
上記構成によれば、コンベアの駆動ローラ両端部の軸受部が固定軸によって一体化された駆動ローラユニットを構成しており、これらが一体で筐体に対し着脱自在である。筐体に設けられた係合溝が軸受部と固定軸を位置決めし、固定具の操作で筐体に対し簡単に取付、あるいは取り外し自在である。
また、モータと駆動ローラの回転軸がカップリングで連結、離脱可能であり、駆動力伝達部分の連結解除が簡単に行え、駆動ローラユニットの上記着脱がより簡単に行えるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のX線異物検出装置を示す斜視図である。
図示のX線異物検出装置6は、略中央部にコンベア1が配置され、上部にX線発生部9を備えている。上述のように、コンベア1の搬送搬送ベルト12をX方向に搬送駆動させながらX線発生部9からX線を曝射させることにより、搬送された被検査物内の異物をX線検出部2で検出することができるようになっている。
【0018】
図2は上記コンベア1の全体を示す斜視図である。
コンベア1は、図示のようにユニット構造となっている。このユニットは、筐体3に以下の各部が備えられてなる。筐体3は、X線を漏洩しない材質(金属板等)を折曲形成してなるもので、上面は水平な受台3aであり、4つの側面3b及び底面3cによって全周囲が密閉されている。
【0019】
このコンベア1は、図中長手方向(X方向)に沿って被検査物を搬送するものであり、筐体3には、この被検査物の搬送方向の前後両端にそれぞれ支持板5(5A〜5D)が突出形成されている。
搬送方向Xでみて前方側の支持板5A,5B間には一対2個の従動ローラ11bが設けられ、後方側の支持板5C、5D間には駆動ローラ11aと従動ローラ11bが設けられている。これら駆動ローラ11a及び従動ローラ11b間には、X方向に沿って無端状の搬送ベルト12が張設されている。
【0020】
そして、駆動ローラ11aに連結されるモータユニット4(図1参照)の回転によって搬送ベルト12がX方向に搬送駆動され、各従動ローラ11bはこの搬送ベルト12の搬送を支持、案内する。
【0021】
コンベア1の筐体3内部には、X線検出部2が設けられている。X線検出部2は、受台2a上に開口された開口部3dを介して入射されるX線を検出する。なお、この開口部3dはX線を透過する板で閉塞されている。即ち、搬送ベルト12上をX方向に搬送される被検査物には、開口部3dを通過する際に上部のX線発生部(不図示)からX線が曝射され、被検査物内をX線が透過することによりこの被検査物内の異物をX線検出部2で検出できるようになっている。
【0022】
上記構成のコンベア1は、搬送ベルト12上で被検査物の搬送面が平らであり、被検査物を安定して搬送させながらX線による異物検出を行える。また、搬送ベルト12の上面に配置された一対の駆動ローラ11aと従動ローラ11b同士が搬送方向上で最も長い間隔で配置され、下部の2個の従動ローラ11b,11bはこれより短い間隔で配置されている。対応して搬送ベルト12は、正面から見て台形を上下逆転させた形で張設されることになる。
【0023】
これにより、コンベア1の搬送ベルト12は、前段装置からの被検査物の受け取り箇所、及び後段装置に対する被検査物の受け渡し箇所だけが最も搬送方向に突出することとなるため、安定した受け渡しが可能となる。
また、コンベア1の筐体3内部にX線検出部2を収容した構成であり、X線検出部2からX線が漏洩しても筐体3で外部への漏れを防止することができる。
【0024】
次に、図3は搬送コンベア1の駆動ローラユニット10の部分拡大平面図、図4は同部分拡大正面図である。
駆動ローラ11aの両端には、それぞれ軸受部16が設けられている。この軸受部16には、回転軸11abを回転自在として軸支するベアリング16aが設けられている。回転軸11abは、駆動ローラ11a内部の複数箇所に設けられた支持部11acにより駆動ローラ11aの外周部11adと固定支持されており、この駆動ローラ11aは上部の周面が受台3aの上面と同じ高さとされている。
【0025】
これら一対の軸受部16には、それぞれ搬送方向に向く延出部16bが形成され、1本の固定軸17にネジ止め固定されている。これら駆動ローラ11a、軸受部16、固定軸17は一体化された駆動ローラユニット10を構成している。筐体3の支持板5C、5Dには、これら軸受部16、固定軸17の外形に適合した係合溝5a、5bが形成されており、支持板5の端部位置で駆動ローラユニット10が位置決めされる。なお、コンベア1の筐体3は、一方の側面3bがX線異物検出装置6に片持ち状に固定されている。
【0026】
X線異物検出装置6の正面側に面する支持板5Cには、固定軸17を固定するキャッチクリップ等の固定具8が設けられている。固定具8の係合片8aは、固定軸17の係合溝17aに係合して、支持板5に駆動ローラユニット10を上記位置決め状態で固定することができる。
【0027】
駆動ローラ11aの一側部側(装置6に設けられた取付板6b)には、モータユニット4が設けられる。モータユニット4は、駆動モータと、減速機で構成されている。
モータユニット4の出力軸4bは、駆動ローラ11aと同軸位置に配置され、連結部15でこれらが連結される。
連結部15は、モータユニット4の出力軸4b、及び駆動ローラ11aの回転軸11abにそれぞれ固定された一対(雄雌)のカップリング18で構成される。
【0028】
また、図4に示すように、駆動ローラ11aの斜め下部には、従動ローラ11bが設けられている。この従動ローラ11bは、一対の支持板5C,5Dの保持溝5eに係合保持され回転自在である。なお、図示しないが軸11bbは固定され従動ローラ11b内部に設けられたベアリングを介して外周面が回転自在に構成されている。
【0029】
図5は連結部15を示す平断面図、図6(a),(b)はそれぞれのカップリングの側面図、図6(c)は中間ディスクの側面図、図6(d)は一方のカップリングに中間ディスクを取り付けた状態を示す側面図である。
モータユニット4の出力軸4bと、駆動ローラ11aの回転軸11abは、カップリング18で連結自在である。カップリング18は、モータユニット4側のカップリング18dと、駆動ローラ11a側のカップリング18eからなり、金属材料を用いたほぼ同一の構成である。
【0030】
このカップリング18は、円筒状の保護カバー20内部に収容されている。保護カバー20は、軸受部16の軸方向に沿って連続して形成されたものであり、カップリング18d,18eを収容可能な長さ及び所定径の内径を有している。また、先端部20bの内周はテーパー状に形成されている。
一方、連結部15のモータユニット4側を説明すると、出力軸4b部分に同心状に受座(保護カバー)23が突出固定される。受座23は所定径の外径を有する略円柱状であり、先端部23bはテーパー状に形成されている。
ここで、保護カバー20の内周面20cと、受座23の外周面23cは、互いに所定の精度で嵌合し、この嵌合によりカップリング18d、18e同士の軸芯が同一に位置出しされる。
【0031】
カップリング18dは、中間ディスク18jと共にボルト18kにより出力軸4bに固定される。カップリング18eはネジ18mにより回転軸11abに固定される。
カップリング18d,18eには、互いに回転中央を中心として円周上の2か所に係合突起18gが突出形成されている。この係合突起18gは、側面からみて略三角形状であり、傾斜片18gaは、いずれもカップリング18の軸中心を通る仮想線に対し所定間隔隔てて平行に形成されている。
【0032】
中間ディスク18jは、図6(c)に示す如く、所定幅を有する略十字形状に形成されている。この中間ディスク18jは、超高分子ポリエチレン、MCナイロン、ポリアセタール等の樹脂で形成されている。機械的強度、自己潤滑性、耐摩擦性、耐熱性、成形性に優れ、吸水性が低い材質が用いられる。
この中間ディスク18jは、図6(d)に示すように、カップリング18dに取り付けた状態で、各接合辺18jaがカップリング18dの傾斜辺18gaに所定の公差を有して接触する。
この状態で、カップリング18d側に開口状態の係合部18p部分にカップリング18eの係合突起18gが所定の公差を有して係合する。これによりモータユニット4の出力軸4bと、駆動ローラ11aの回転軸11abを連結、及び離脱することができる。
【0033】
上記のカップリング18d,18eを用いることにより、モータユニット4の出力軸4bと、駆動ローラ11aの回転軸11abの軸心のずれや、偏角があっても中間ディスク18jにより吸収することができる。
また、カップリング18d,18eが直接接触することがなく、中間ディスク18jを介して連結される構成であるため、金属同志の接合箇所がない。即ち、カップリング18d,18eの傾斜辺18gaと、中間ディスク18jの接合辺18jaは、金属と樹脂の接合であり、互いの摩擦を最小限に抑えることができる。これにより、連結部18の低騒音化、低振動化、超寿命化を図ることができ信頼性を向上できる。
【0034】
さらに、モータユニット4の出力軸4bと、駆動ローラ11aの回転軸11abの軸心がずれていても、これら出力軸4b,回転軸11abのベアリングの磨耗、ねじれを防止できる。また、出力軸4b,回転軸11abの一方が他方に対して反りや撓みを発生させることも防止できる。
ところで、経時的な使用により、カップリング18d,18eと中間ディスク18jの接合部の摩擦により、樹脂側である中間ディスク18jが磨耗することになる。しかし、ボルト18kを着脱操作するだけの簡単な操作で新しい中間ディスク18jに交換することができる。
【0035】
次に、図7は、コンベア1の従動ローラ11b部分の斜視図、図8は同部分正面図である。搬送方向Xの前方側のスライド板30と支持板5Bとの間には、上下に2個の従動ローラ11bが設けられる。
従動ローラ11bの両端の軸11bbは、支持板5B及びスライド板30の保持溝5d、5eにそれぞれ係合保持され回転自在である。なお、図示しないが軸11bbは固定され従動ローラ11b内部に設けられたベアリングを介して外周面が回転自在に構成されている。
【0036】
ここで、支持板5の一方(装置6の前面側)にはスライド板30が設けられている。スライド板30には、小径と大径が連続するダルマ型穴31aが複数(二個)設けられている。これに対し、筐体3の側面3bには、スライド板30の各ダルマ型穴31aの小径に係合するカラーと、大径に挿通するボルト及びワッシャとからなる係止部31bが設けられている。即ち、スライド板30は、ダルマ型穴31aを係止部31bのボルト及びワッシャに通すとともに、係止部31bのカラーに係合させることにより、筐体3の側面3bに引っ掛けられる。
【0037】
また、スライド板30には、筐体3側面3bに設けられたフック33に係合するキャッチクリップ等の固定具35が設けられている。そして、スライド板30を筐体3の側面3bに設置するとき、フック33がスライド板30にある開口穴32から表出する。この表出したフック33に対し、固定具35の係合片35aを係合させる。固定具35をフック33に係合させることにより、ダルマ型穴31aの小径が係止部31bのカラーに係合するようにスライド板30がスライドする。また、固定具35をフック33の係合から外して、ダルマ型穴31aを、係止部31bのボルト及びワッシャから外すことにより、筐体3の側面3bから容易に取り外すことが可能である。
【0038】
これにより、スライド板30は、前記支持板5Bとともに平行して筐体3から搬送方向前方に延びるように着脱自在に設置される。
上記構成により、固定具35の係合片35aをフック33に係合させると、スライド板30は、筐体3に対してスライドする。このスライド方向は、搬送方向に沿って一対の従動ローラ11b,11bを外側方向にスライドさせ、搬送ベルト12を内側から押し出して、この搬送ベルト12に対し所定の張力を加える。
【0039】
上記構成のコンベア1は、モータユニット4の駆動モータの回転力が減速機を介して減速され出力軸4bが回転する。出力軸4bは、連結部15のカップリング18を介して搬送ユニット3の駆動ローラ11aの回転軸11abに連結されている。これにより、駆動ローラ11aが回転し、従動ローラ11bとの間に張設されている搬送ベルト12が一方向に移動する。
【0040】
搬送ベルト12上に被検査物が移載された状態でX線発生部9は、被検査物にX線を曝射しX線検出部2で被検査物を透過したX線を検出し、被検査物内の異物を検出する。
図示しない制御部は、X線検出部2での異物の検出により被検査物の良否を判断し、不良品の選別信号等を外部出力する。
【0041】
次に、上記構成によるコンベア1の分解について説明する。
コンベア1は、定期的な清掃(殺菌、消毒)や、保守のために分解が必要である。
【0042】
分解は、始めにスライド板30を移動させて行う。図9はスライド板30の移動状態を示す側面図である。
まず、スライド板30に設けられている固定具35を解除操作して係合片35aをフック33から離脱させる。これにより、スライド板30は搬送方向に沿って移動可能となる。
そして、一対の従動ローラ11bによる搬送ベルト12の張力を緩める方向(搬送方向後方側)にスライド板30を移動させる。この移動時、スライド板30は、上下2箇所のダルマ型穴31aが係止部31bによって支持されており、スライド時の脱落を防止できる。
【0043】
図9に示すようにスライド板30をスライドさせると、搬送方向の前方側に設けられた一対の従動ローラ11b、11bが搬送方向の後方側に設けられている駆動ローラ11a、従動ローラ11b側に移動し、これら計4個のローラによって形成されていた全周の径が搬送ベルト12の径より小さくなる。
これにより、緩んだ状態の搬送ベルト12を装置の前方側に取り出すことができる。
【0044】
この後、支持板5A,5Bとスライド板30の保持溝5d、5eから各従動ローラ11bの両端の軸11bbを図中矢印で示す方向に取り外すことができる。従動ローラ11bを取り出した状態でスライド板30は自由な状態となり、長溝31aの大径部部分をネジ31b部分に一致させて前方に取り外すことができる。
【0045】
次に、図10の斜視図に示すように、搬送方向後部側に設けられた駆動ローラユニット10、従動ローラ11bを取り外す。
搬送ベルト12が取り外された状態において、固定具8を解除操作すると、係合片8aは駆動ローラユニット10に設けられた固定軸17の係合溝17aとの係合が解除される。これにより、固定具8が設けられた装置正面側の支持板5Cに対する固定状態を解除でき取り外すことができる。
【0046】
なお、図5に示すように、駆動ローラユニット10の装置の奥側は、保護カバー20と受座23の嵌合によって位置決めされていたが、駆動ローラユニット10を装置前面側に取り出すことにより、受座23から保護カバー20が外れ、取り外しできるようになっている。
この際、モータユニット4の出力軸4bと、駆動ローラ11aの回転軸11abとを連結している連結部15の連結状態が解除される。即ち、保護カバー20と受座23との嵌合が解かれると同時にカップリング18同士の噛合状態が離脱する。
このため、図10に示すように、駆動ローラユニット10は、装置奥側において連結部15が軸位置を位置決めし固定保持するため、この部分に設けられた軸受部16は支持板5Dによる支えを不要にできる。
【0047】
駆動ローラユニット10は、両端の軸受部16が延出部16bを介して1本の固定軸17にネジ止め固定されているため、取り外した状態にあっても、分解することが無く保管できる。
【0048】
この後、支持板5C、5Dの保持溝5d、5eから従動ローラ11bの両端の軸11bbを図中矢印で示す方向に取り外すことができる。
【0049】
また、上記と逆の操作により駆動ローラユニット10、3個の従動ローラ11b、搬送ベルト12を簡単に取り付けることができる。
このとき、モータユニット4と駆動ローラ11aとを連結部15で連結させる。即ち、受座23を保護カバー20に嵌合させることにより、カップリング18a,18b同士の軸中心位置が同一となり互いに噛合させることができる。
【0050】
そして、搬送ベルト12の搬送動作中において、モータユニット4と駆動ローラ11aとの連結箇所は、連結部15の保護カバー20により覆われている。これにより、回転部(カップリング18a,18bなど)が外部に表出せず、安全化を達成できる。
また、上記搬送ユニット3の着脱時においても、モータユニット4を支持ユニット2から取り外す迄の期間中は、カップリング18a,18bが保護カバー20により覆わており、カップリング18は連結が解除された後に外部に表出するため、安全性を確保することができるようになっている。
【0051】
なお、上記実施形態の説明では、モータユニット4がコンベア1ではなく、X線検出装置6に取り付けられている構成を説明したが、これに限らず、コンベア1の筐体3の側面3bにモータユニット4を取り付ける構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、コンベアの駆動ローラ両端部の軸受部が固定軸によって一体化された駆動ローラユニットを構成し、これらが一体で筐体に対し着脱自在にでき、駆動ローラの取り付け、取り外しを容易に行うことができ、保守や清掃等を容易に行えるようになる。 また、筐体に設けられた係合溝に軸受部と固定軸がそれぞれ位置決めする構成により、駆動ローラユニットの取り付け位置を一定位置に位置決めできる。
また、固定具を用い固定軸に係合自在に構成することにより、駆動ローラユニットを簡単な操作で筐体に取付あるいは取り外すことができるようになる。
また、モータと駆動ローラの回転軸が連結部で分離自在な構成とすることにより、駆動力伝達経路を含めた駆動ローラユニットの着脱の容易化を達成できるようになる。具体的には、カップリング同士の接合で連結、離脱可能に構成することにより、駆動力伝達部分の連結解除が簡単に行える。
また、カップリングと同軸な保護ケースと受座が互いに嵌合し軸心を位置出しする構成とすれば、この連結部での連結状態及び駆動ローラの軸心との位置決めを容易に行え、安定した駆動力伝達が行えるようになる。
【0053】
本発明のコンベアを用いたX線異物検出装置によれば、上記コンベアを用いることによって、駆動ローラユニットの取り付け及び取り外しを容易に行える等の上記効果を有する。加えて、密閉の筐体に駆動ローラと3個の従動ローラで形成される密閉の空間内にX線検出部を設けた構成により、X線検出部からのX線の漏れを防止することができる。
また、他側部側の2個の従動ローラを軸支するスライド板を一側部の駆動ローラ側にスライド自在に構成すれば、ベルトのテンションを緩めてのベルトの交換、及び以降駆動ローラユニット、及び従動ローラの取り外しを簡単に行え、コンベアの分解、清掃等を簡単に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線異物検出装置の全体を示す斜視図。
【図2】コンベア部分の斜視図。
【図3】駆動ローラユニットの平断面図。
【図4】駆動ローラユニットの正面図。
【図5】連結部を示す平断面図。
【図6】カップリングの構成を示す図。
【図7】従動ローラ部分の斜視図。
【図8】同部分正面図。
【図9】従動ローラの取り外しを示す動作図。
【図10】駆動ローラユニットの取り外しを示す動作図。
【図11】従来の計量装置を示す図。
【符号の説明】
1…コンベア、2…X線検出部、3…筐体、3a…受台、3b…側面、3c…底面、3d…開口部、4…モータユニット、5(5A,5B,5C,5D)…支持板、5a、5b…係合溝、5d、5e…保持溝、6…X線異物検出装置、9…X線発生部、10…駆動ローラユニット、11a…駆動ローラ、11ab…回転軸、11b…従動ローラ、12…搬送ベルト、16…軸受部、16a…ベアリング、16b…延出部、17…固定軸、18…カップリング、18j…中間ディスク、20…保護カバー、23…受座、30…スライド板、31a…ダルマ型穴、31b…係止部、33…フック、35…固定具、35a…係合片。

Claims (6)

  1. 被検査物に対してX線を曝射するX線発生部と、前記X線発生部に対向配置され、該X線発生部から曝射され被検査物を透過したX線を検出するX線検出部と、前記X線検出部が密閉収容される筐体と、前記筐体の4隅に平行に配置して設けられた1個の駆動ローラと3個の従動ローラに張架された無端状のベルトを駆動して物品を搬送するコンベアと、を備え、前記コンベアによって搬送される前記物品内の異物を検出するX線異物検出装置において、
    前記駆動ローラの両端には一対の軸受部が設けられるとともに、前記駆動ローラの回転軸の一端部にはモータの駆動力を伝達し分離自在な連結部が設けられ、
    前記駆動ローラと、該駆動ローラと平行に設けられ前記一対の軸受部が固定される固定軸とによって、駆動ローラユニットを構成し、
    前記筐体には、前記駆動ローラユニットを着脱自在に固定するために前記軸受部と前記固定軸それぞれが係合位置決めされる係合溝が形成されているとともに、前記固定軸に係合して前記駆動ローラユニットを前記筐体に対し着脱自在に固定保持するための固定具が設けられていることを特徴とするコンベアを用いたX線異物検出装置。
  2. 前記筐体に形成された前記係合溝は、筐体に設けた支持板(5C,5D)に形成され、前記軸受部(16)及び前記固定軸(17)の外形に適合した凹溝よりなる係合溝(5a,5b)により形成され、前記筐体に設けた固定具(8)は、その係合片(8a)が前記固定軸(17)の外周に設けた係合溝(17a)に係脱自在に係合する構造であることを特徴とする請求項1に記載のコンベアを用いたX線異物検出装置。
  3. 前記駆動ローラの回転軸の一端部には、モータの駆動力を伝達し、分離自在な連結部が設けられ、前記連結部での分離により、前記駆動ローラユニットが前記筐体から着脱自在な請求項1又は2記載のコンベアを用いたX線異物検出装置。
  4. 前記連結部は、前記モータの出力軸、及び前記駆動ローラの回転軸にそれぞれ固定されたカップリングで構成され、該カップリング同士の接合により駆動力が伝達される請求項1乃至3のいずれか1項記載のコンベアを用いたX線異物検出装置。
  5. 前記駆動ローラ、及び前記モータには、それぞれ前記カップリングと同軸状に設けられ、互いの嵌合で前記カップリング同士の軸心を位置出しし、該カップリングを覆う保護ケース及び受座が設けられた請求項1乃至4のいずれか1項記載のコンベアを用いたX線異物検出装置。
  6. 前記筐体の一側部には、前記駆動ローラ及び1個の従動ローラが配置され、前記筐体の他側部には、2個の従動ローラが配置され、前記筐体には、他側部に設けられる2個の従動ローラの軸が係合する係合溝が形成され前記一側部側にスライド自在なスライド板が設けられた請求項1乃至5のいずれか1項記載のコンベアを用いたX線異物検出装置。
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