JP3916419B2 - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板の第1の領域にメモリセルを有すると共に第2の領域にトランジスタを有する半導体記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来例として、特許公報第2907863号に示されている半導体記憶装置の製造方法について、図7(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0003】
まず、図7(a)に示すように、半導体基板110の表面部に形成されているp型ウェル領域111a及びn型ウェル領域111bに素子分離領域112を形成した後、p型ウェル領域111aの上に第1の絶縁膜113及び第1の導電膜114を順次形成する。その後、第1の導電膜114及びn型ウェル領域111bの上に全面に亘って第2の絶縁膜115及び第2の導電膜116を順次形成する。
【0004】
次に、図7(b)に示すように、第2の導電膜116の上にレジストパターン117を形成した後、p型ウェル領域111aの上に形成されている、第1の絶縁膜113、第1の導電膜114、第2の絶縁膜115及び第2の導電膜116をパターニングして、トンネル絶縁膜113A、浮遊ゲート電極114A、容量絶縁膜115A及び制御電極116Aから構成される不揮発性メモリの積層型ゲート電極を形成すると共に、p型ウェル領域111a及びn型ウェル領域111bの上に形成されている第2の絶縁膜115及び第2の導電膜116をパターニングして、MOSトランジスタのゲート絶縁膜115B及びゲート電極116Bを形成する。
【0005】
次に、図7(c)に示すように、レジストパターン117を除去した後、トンネル絶縁膜113A、浮遊ゲート電極114A、容量絶縁膜115A及び制御電極116Aよりなる積層型ゲート電極の上及びMOSトランジスタのゲート電極116Bの上に全面に亘って保護膜118を形成する。保護膜118は、p型ウェル領域111aに積層型ゲート電極をマスクにしてソース又はドレインとなる不純物層を形成するためのイオン注入時に、積層型ゲート電極のトンネル絶縁膜113A及び容量絶縁膜115Aがダメージを受けないようにするための膜である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、保護膜118は、不揮発性メモリの積層型ゲート電極を保護するためには必要であるが、MOSトランジスタの領域においては、ゲート電極116Bのサイドウォールとなる部分がソース又はドレインとなる低濃度不純物拡散層を形成する際の妨げになると共に、ゲートバーズビーク現象(ゲート絶縁膜115Bの両側部に膜厚部が形成される現象)が起きてしまう。MOSトランジスタ領域においてゲートバーズビーク現象が起きると、ゲート電極116Bのゲート長が実質的に低減するので、ショートチャネル効果が拡大したり又はMOSトランジスタの電流特性が低下したりするという問題が発生する。
【0007】
そこで、MOSトランジスタの領域におけるゲートバーズビーク現象を防止するために、図8〜図11を参照しながら説明するような半導体記憶装置の製造方法を考慮した。尚、図8〜図11においては、不揮発性メモリを形成する領域を第1の領域と称し、MOSトランジスタを形成する領域を第2の領域と称する。
【0008】
まず、図8(a)に示すように、p型の半導体基板200の表面部に形成されているp型ウェル領域201に素子分離領域202を形成した後、p型ウェル領域201の上に、第1の絶縁膜203、第1の導電膜204及び第2の絶縁膜205を順次形成する。
【0009】
次に、図8(b)に示すように、第1の領域に形成されている第2の絶縁膜205の上に第1のレジストパターン206を形成した後、該第1のレジストパターン206をマスクにエッチングを行なって、第2の領域に形成されている第1の絶縁膜203、第1の導電膜204及び第2の絶縁膜205を除去する。
【0010】
次に、図8(c)に示すように、第2の領域のp型ウェル領域201の表面部に第3の絶縁膜207を形成した後、第1の領域及び第2の領域の全面に亘って第2の導電膜208を形成する。
【0011】
次に、図9(a)に示すように、第2の導電膜208の上に、不揮発性メモリの積層型ゲート電極形成領域及び第2の領域を覆うように第2のレジストパターン209を形成した後、第1の絶縁膜203、第1の導電膜204、第2の絶縁膜205及び第2の導電膜208に対して第2のレジストパターン209をマスクにしてエッチングを行なって、トンネル絶縁膜203A、浮遊ゲート電極204A、容量絶縁膜205A及び制御電極208Aから構成される不揮発性メモリの積層型ゲート電極210を形成する。
【0012】
次に、図9(b)に示すように、第2のレジストパターン209を除去した後、第1の領域及び第2の領域の全面に亘って第4の絶縁膜211を形成した後、該第4の絶縁膜211の上に不揮発性メモリのソース領域が開口した第3のレジストパターン212を形成し、その後、p型ウェル領域201に対して積層型ゲート電極210及び第3のレジストパターン212をマスクにn型不純物をイオン注入してソース領域となる低濃度不純物領域213aを形成する。
【0013】
次に、図9(c)に示すように、第3のレジストパターン212を除去した後、第4の絶縁膜211の上に不揮発性メモリのドレイン領域が開口した第4のレジストパターン214を形成し、その後、p型ウェル領域201に対して積層型ゲート電極210及び第4のレジストパターン214をマスクにn型不純物をイオン注入してドレイン領域となる低濃度不純物領域213bを形成する。
【0014】
次に、図10(a)に示すように、第4のレジストパターン214を除去した後、積層型ゲート電極210を構成するトンネル酸化膜203A及び容量絶縁膜205Aがイオン注入により受けたダメージを回復するために熱処理を施す。このようにすると、第4の絶縁膜211の表面部に熱酸化膜215が形成される。
【0015】
次に、図10(b)に示すように、熱酸化膜215が形成されている第4の絶縁膜211に対して異方性エッチングを行なって、積層型ゲート電極210の側面に第1のサイドウォール216を形成する。この場合、第2の領域においても、第2の導電膜208の側面に第1のサイドウォール216が形成される。
【0016】
次に、図10(c)に示すように、MOSトランジスタのゲート電極形成領域及び第1の領域を覆うように第5のレジストパターン217を形成した後、第3の絶縁膜207及び第2の導電膜208に対して第5のレジストパターン217をマスクにしてエッチングを行なって、ゲート絶縁膜207A及びゲート電極208Bを形成する。
【0017】
次に、図11(a)に示すように、第5のレジストパターン217を除去した後、第1の領域を覆うように第6のレジストパターン218を形成し、その後、p型ウェル領域201に対してゲート電極208B及び第6のレジストパターン218をマスクにn型不純物をイオン注入して、MOSトランジスタのソース又はドレインとなる低濃度不純物領域219a、219bを形成する。
【0018】
次に、図11(b)に示すように、第6のレジストパターン218を除去した後、積層型ゲート電極210及びゲート電極208Bの側面に第2のサイドウォール222を形成する。その後、p型ウェル領域201に対して、積層型ゲート電極210、ゲート電極208B及び第2のサイドウォール222をマスクにn型不純物をイオン注入して、第1の領域においては、不揮発性メモリのソース又はドレインとなる高濃度不純物領域220a、220bを形成すると共に、第2の領域においては、MOSトランジスタのソース又はドレインとなる高濃度不純物領域221a、221bを形成する。
【0019】
この方法によると、図10(b)及び(c)から分かるように、第1のサイドウォール216は、第2の導電膜208の側面に形成されているが、ゲート電極208Bの側面には形成されていないので、従来例の課題のおいて説明したような問題、つまりサイドウォールがソース又はドレインとなる低濃度不純物拡散層を形成する際の妨げになると共に、ゲートバーズビーク現象が起きるという問題を回避することができる。
【0020】
ところが、図10(b)に示すように、熱酸化膜215が形成されている第4の絶縁膜211に対して異方性エッチングを行なって、積層型ゲート電極210の側面に第1のサイドウォール216を形成する際に、低濃度不純物領域213a、213bが露出する。
【0021】
このため、第5のレジストパターン217を除去する際及び第6のレジストパターン218を除去する際に行なわれるアッシング工程及び洗浄工程において、不揮発性メモリのLDD構造となる低濃度不純物領域213a、213bの表面部がダメージを受けるという問題がある。特に、低濃度不純物領域213a、213bにおける積層型ゲート電極の近傍部がダメージを受けると、LDD構造のソース領域又はドレイン領域となる低濃度不純物領域213a、213bの抵抗値が異常に高くなってしまうという問題が発生する。
【0022】
また、図10(c)及び図11(a)においては、第1のサイドウォール216は存在しているが、熱酸化膜215が形成されている第4の絶縁膜211の膜厚(通常、10nm〜20nm程度の厚さである)は薄いので、第5のレジストパターン217及び第6のレジストパターン218を除去するためのアッシング工程において、第1のサイドウォール216が除去されることがある。このため、積層型ゲート電極210を構成するトンネル絶縁膜203A及び容量絶縁膜205Aの側部がダメージを受けたり又は削られたりしてしまうという問題が発生する。
【0023】
前述の問題が発生すると、不揮発性メモリにおけるチャネル電流が低減したり又はデータ書き込み及びデータ書き換え特性が低下したりするので、半導体記憶装置の特性が低下するという問題が起きる。
【0024】
前記に鑑み、本発明は、不揮発性メモリのソース又はドレインとなる不純物領域の表面部がダメージを受けないようにすると共に、積層型ゲート電極を構成するトンネル絶縁膜及び容量絶縁膜の側部がダメージを受けないようにすることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板のメモリセルを形成する第1の領域及びトランジスタを形成する第2の領域に、第1の絶縁膜、第1の導電膜及び第2の絶縁膜を順次形成する第1の工程と、第2の領域に形成されている第1の絶縁膜、第1の導電膜及び第2の絶縁膜を除去した後、第2の領域に第3の絶縁膜を形成する第2の工程と、第1の領域に形成されている第2の絶縁膜の上及び第2の領域に形成されている第3の絶縁膜の上に第2の導電膜を形成する第3の工程と、第1の領域に形成されている第1の絶縁膜、第1の導電膜、第2の絶縁膜及び第2の導電膜をパターニングして、第1の絶縁膜よりなるトンネル絶縁膜と、第1の導電膜よりなる浮遊ゲート電極と、第2の絶縁膜よりなる容量絶縁膜と、第2の導電膜よりなる制御電極とから構成される積層型ゲート電極を形成する第4の工程と、第1の領域の積層型ゲート電極及び第2の領域の第2の導電膜を覆うように第4の絶縁膜を形成する第5の工程と、第1の領域に、積層型ゲート電極及び第4の絶縁膜をマスクにして不純物をドーピングすることにより、ソース又はドレインとなる第1の不純物領域を形成する第6の工程と、第1の領域及び第2の領域に形成されている第4の絶縁膜の上に、CVD法により第5の絶縁膜を形成する第7の工程と、第4の絶縁膜及び第5の絶縁膜における、第1の領域の積層型ゲート電極の上に存在する部分及び第2の領域の第2の導電膜の上に存在する部分を異方性エッチングにより除去する第8の工程と、第2の領域の第3の絶縁膜及び第2の導電膜をパターニングして、第3の絶縁膜よりなるゲート絶縁膜と第2の導電膜よりなるゲート電極とを形成する第9の工程と、第2の領域に、ゲート電極をマスクとして不純物をドーピングすることにより、ソース又はドレインとなる第2の不純物領域を形成する第10の工程とを備えている。
【0026】
本発明に係る半導体記憶装置の製造方法によると、積層型ゲート電極を覆う第4の絶縁膜の上にCVD法により第5の絶縁膜を堆積した後、第4の絶縁膜及び第5の絶縁膜における積層型ゲート電極の上に存在する部分を異方性エッチングにより除去するため、第2の領域の第3の絶縁膜及び第2の導電膜をパターニングしてゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する際に用いられるレジストパターンを除去する際及び第2の領域に不純物をドーピングしてソース又はドレインとなる第2の不純物領域を形成する際に用いられるレジストパターンを除去する際には、積層型ゲート電極の側面は第4の絶縁膜及び第5の絶縁膜よりなるサイドウォールに覆われている。
【0027】
このため、レジストパターンを除去する際のアッシング工程及び洗浄工程において、メモリセル領域である第1の領域のソース又はドレインとなる第1の不純物領域における積層型ゲート電極の近傍部がダメージを受ける事態を防止できるので、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物領域の抵抗値が異常に高くなる事態を回避することができる。
【0028】
また、前記の2つのレジストパターンを除去するためのアッシング工程において、積層型ゲート電極を構成するトンネル絶縁膜及び容量絶縁膜の側部がダメージを受けたり又は削られたりしてメモリセルの特性が劣化する事態を回避することもできる。
【0029】
本発明に係る半導体記憶装置の製造方法は、第6の工程と第7の工程との間に、第4の絶縁膜の表面に熱酸化膜を形成する工程をさらに備えていることが好ましい。
【0030】
このようにすると、積層型ゲート電極の側面は第4の絶縁膜、熱酸化膜及び第5の絶縁膜よりなるサイドウォールに覆われるため、第1の領域のソース又はドレインとなる第1の不純物領域における積層型ゲート電極の近傍部がダメージを受ける事態をより一層防止できると共に、積層型ゲート電極のトンネル絶縁膜及び容量絶縁膜の側部がダメージを受けたり又は削られたり事態を一層防止することができる。
【0031】
本発明に係る半導体記憶装置の製造方法において、第5の絶縁膜の厚さは50nm以上であることが好ましい。
【0032】
このようにすると、レジストパターンを除去する際には、積層型ゲート電極の側面は第4の絶縁膜及び第5の絶縁膜よりなるサイドウォールに確実に覆われているため、レジストパターンを除去する際のアッシング工程及び洗浄工程において、第1の領域のソース又はドレインとなる第1の不純物領域における積層型ゲート電極の近傍部がダメージを受ける事態を確実に防止できると共に積層型ゲート電極のトンネル絶縁膜及び容量絶縁膜の側部がダメージを受けたり又は削られたり事態を確実に防止することができる。
【0033】
本発明に係る半導体記憶装置の製造方法は、第10の工程よりも後に、第1の領域の積層型ゲート電極の側面及び第2の領域のゲート電極の側面にそれぞれサイドウォールを形成した後、第1の不純物領域に積層型ゲート電極及びサイドウォールをマスクに不純物をドーピングして第1の高濃度不純物領域を形成すると共に、第2の不純物領域にゲート電極及びサイドウォールをマスクに不純物をドーピングして第2の高濃度不純物領域を形成する工程をさらに備えていることが好ましい。
【0034】
このようにすると、メモリセル領域及びトランジスタ領域の両方においてLDD構造を有するトランジスタを形成することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について、図1〜図6を参照しながら説明する。尚、図1〜図6においては、不揮発性メモリを形成する領域を第1の領域と称し、MOSトランジスタを形成する領域を第2の領域と称する。
【0036】
まず、図1(a)に示すように、p型の半導体基板10の表面部に形成されているp型ウェル領域11に素子分離領域12を形成した後、第1及び第2の領域のp型ウェル領域11の上にトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を形成する。次に、第1の絶縁膜13の上に、例えば200nmの厚さを有しn型の不純物が導入されたポリシリコン膜よりなる第1の導電膜14を堆積した後、該第1の導電膜14の上に、例えば下層のシリコン酸化膜、シリコン窒化膜及び上層のシリコン酸化膜の積層膜よりなり容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15を堆積する。
【0037】
次に、図1(b)に示すように、第1の領域に形成されている第2の絶縁膜15の上に第1のレジストパターン16を形成した後、該第1のレジストパターン16をマスクにエッチングを行なって、第2の領域に形成されている第1の絶縁膜13、第1の導電膜14及び第2の絶縁膜15を除去する。
【0038】
次に、図2(a)に示すように、熱酸化法により、第2の領域のp型ウェル領域11の表面部にゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜17を形成した後、第1の領域及び第2の領域の全面に亘って、例えば200nmの厚さを有するポリシリコン膜よりなる第2の導電膜18を堆積する。
【0039】
次に、図2(b)に示すように、第2の導電膜18の上に、不揮発性メモリの積層型ゲート電極形成領域及び第2の領域を覆うように第2のレジストパターン19を形成した後、第1の絶縁膜13、第1の導電膜14、第2の絶縁膜15及び第2の導電膜18に対して第2のレジストパターン19をマスクにしてエッチングを行なって、トンネル絶縁膜13A、浮遊ゲート電極14A、容量絶縁膜15A及び制御電極18Aから構成される不揮発性メモリの積層型ゲート電極20を形成する。
【0040】
次に、図3(a)に示すように、第2のレジストパターン19を除去した後、CVD法又は熱酸化法により、第1の領域及び第2の領域の全面に亘って第4の絶縁膜21を形成した後、該第4の絶縁膜21の上に不揮発性メモリのソース領域が開口した第3のレジストパターン22を形成し、その後、p型ウェル領域11に対して積層型ゲート電極20及び第3のレジストパターン22をマスクにn型不純物をイオン注入してソース領域となる低濃度不純物領域23aを形成する。
【0041】
次に、図3(b)に示すように、第3のレジストパターン22を除去した後、第4の絶縁膜21の上に不揮発性メモリのドレイン領域が開口した第4のレジストパターン24を形成し、その後、p型ウェル領域11に対して積層型ゲート電極20及び第4のレジストパターン24をマスクにn型不純物をイオン注入してドレイン領域となる低濃度不純物領域23bを形成する。
【0042】
この場合、積層型ゲート電極20は第4の絶縁膜21により覆われているため、ソース領域となる低濃度不純物領域23a及びドレイン領域となる低濃度不純物領域23bを形成するためのイオン注入時に、積層型ゲート電極20のトンネル絶縁膜13A及び容量絶縁膜15Aが受けるダメージは抑制される。尚、低濃度不純物領域23a、23bを形成するためのイオン注入は、1回又は複数回のいずれでも良いと共に複数回の場合にはイオン種が同じでも異なってもよい。
【0043】
次に、図4(a)に示すように、第4のレジストパターン24を除去した後、積層型ゲート電極20を構成するトンネル酸化膜13A及び容量絶縁膜15Aがイオン注入により受けたダメージを回復するために熱処理を施す。このようにすると、第4の絶縁膜21の表面部に熱酸化膜25が形成される。
【0044】
次に、図4(b)に示すように、表面部に熱酸化膜25が形成されている第4の絶縁膜21の上に、CVD法により、例えば100nmの厚さを有する第5の絶縁膜26を堆積する。
【0045】
次に、図5(a)に示すように、第5の絶縁膜26、熱酸化膜25及び第4の絶縁膜21に対して異方性エッチングを行なって、第1の領域の積層型ゲート電極20及び第2の領域の第2の導電膜18の上面を露出させると共に、積層型ゲート電極20及び第2の導電膜18の各側面に、第5の絶縁膜26、熱酸化膜25及び第4の絶縁膜21よりなる第1のサイドウォール27を形成する。尚、この異方性エッチングにおいては、積層型ゲート電極20及び第2の導電膜18の上面が露出しても、積層型ゲート電極20及び低濃度不純物層23a、23bが殆どエッチングされないような高い選択比を有するドライエッチング条件で行なうことが好ましい。
【0046】
次に、図5(b)に示すように、MOSトランジスタのゲート電極形成領域及び第1の領域を覆うように第5のレジストパターン28を形成した後、第3の絶縁膜17及び第2の導電膜18に対して第5のレジストパターン28をマスクにしてエッチングを行なって、ゲート絶縁膜17A及びゲート電極18Bを形成する。
【0047】
次に、図6(a)に示すように、第5のレジストパターン28を除去した後、第1の領域を覆うように第6のレジストパターン29を形成し、その後、p型ウェル領域11に対してゲート電極18B及び第6のレジストパターン29をマスクにn型不純物をイオン注入して、MOSトランジスタのソース又はドレインとなる低濃度不純物領域30a、30bを形成する。
【0048】
次に、図6(b)に示すように、第6のレジストパターン29を除去した後、CVD法により、第1の領域及び第2の領域に全面に亘って第6の絶縁膜を堆積し、その後、第6の絶縁膜に対して異方性エッチングを行なって、積層型ゲート電極20及びゲート電極18Bの各側面に第2のサイドウォール30を形成する。その後、p型ウェル領域11に対して、積層型ゲート電極20、ゲート電極18B及び第2のサイドウォール30をマスクにn型不純物をイオン注入して、第1の領域においては、不揮発性メモリのソース又はドレインとなる高濃度不純物領域31a、31bを形成すると共に、第2の領域においては、MOSトランジスタのソース又はドレインとなる高濃度不純物領域32a、32bを形成する。
【0049】
本実施形態によると、第5のレジストパターン28を除去する際及び第6のレジストパターン29を除去する際に、積層型ゲート電極20の側面は、第5の絶縁膜26、熱酸化膜25及び第4の絶縁膜21よりなる第1のサイドウォール27に覆われているため、第5のレジストパターン28及び第6のレジストパターン29を除去する際のアッシング工程及び洗浄工程において、不揮発性メモリのLDD構造となる低濃度不純物領域23a、23bにおける積層型ゲート電極20の近傍部がダメージを受ける事態を防止できる。このため、不揮発性メモリのLDDとなるソース領域又はドレイン領域となる低濃度不純物領域23a、23bの抵抗値が異常に高くなる事態を回避することができる。
【0050】
また、第5のレジストパターン28及び第6のレジストパターン29を除去するためのアッシング工程において、第1のサイドウォール27が除去されないため、積層型ゲート電極20を構成するトンネル絶縁膜13A及び容量絶縁膜15Aの側部がダメージを受けたり又は削られたりしてしまう事態を回避することができる。
【0051】
尚、CVD法により形成される第5の絶縁膜26は、カバレッジに優れているため、第5の絶縁膜26の膜厚が100nmであって、積層型ゲート電極20の側面に良好な第1のサイドウォール27を形成することができる。尚、第5の絶縁膜26の厚さとしては、100nm以下でもよいが、50nm以上であることが好ましい。
【0052】
また、図3(a)における第4の絶縁膜21は、積層型ゲート電極20の側面及びトンネル絶縁膜13Aを、低濃度不純物領域23a、23bを形成するためのn型不純物のイオン注入から保護しておればよく、第4の絶縁膜21を積層ゲート電極20の側面にのみ形成する工程を設けてもよい。
【0053】
また、第5の絶縁膜26としては、酸化膜であってもよいし窒化膜であってもよい。
【0054】
また、本実施形態においては、MOSトランジスタのゲート電極18Bは、ポリシリコン膜であったが、これに代えて、ポリサイドゲート又はポリメタルゲートであってもよい。
【0055】
さらに、本実施形態においては、不揮発性メモリ及びMOSトランジスタは、いずれもLDD構造を有しているが、LDD構造でなくてもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係る半導体記憶装置の製造方法によると、レジストパターンを除去する際のアッシング工程及び洗浄工程において、メモリセル領域である第1の領域のソース又はドレインとなる第1の不純物領域における積層型ゲート電極の近傍部がダメージを受ける事態を防止できるため、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物領域の抵抗値が異常に高くなる事態を回避することができると共に、レジストパターンを除去するためのアッシング工程において、積層型ゲート電極を構成するトンネル絶縁膜及び容量絶縁膜の側部がダメージを受けたり又は削られたりしてメモリセルの特性が劣化する事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は一実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)及び(b)は一実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)及び(b)は一実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】(a)及び(b)は一実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図5】(a)及び(b)は一実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】(a)及び(b)は一実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は従来の半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は本発明の前提となる半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)〜(c)は本発明の前提となる半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明の前提となる半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図11】(a)、(b)は本発明の前提となる半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板
11 p型ウェル領域
12 素子分離領域
13 第1の絶縁膜
13A トンネル絶縁膜
14 第1の導電膜
14A 浮遊ゲート電極
15 第2の絶縁膜
15A 容量絶縁膜
16 第1のレジストパターン
17 第3の絶縁膜
17A ゲート絶縁膜
18 第2の導電膜
18A 制御電極
18B ゲート電極
19 第2のレジストパターン
20 積層型ゲート電極
21 第4の絶縁膜
22 第3のレジストパターン
23a、23b 低濃度不純物領域
24 第4のレジストパターン
25 熱酸化膜
26 第5の絶縁膜
27 第1のサイドウォール
28 第5のレジストパターン
29 第6のレジストパターン
30 第2のサイドウォール
31a、31b 高濃度不純物領域
32a、32b 高濃度不純物領域

Claims (4)

  1. 半導体基板のメモリセルを形成する第1の領域及びトランジスタを形成する第2の領域に、第1の絶縁膜、第1の導電膜及び第2の絶縁膜を順次形成する第1の工程と、
    前記第2の領域に形成されている前記第1の絶縁膜、第1の導電膜及び第2の絶縁膜を除去した後、前記第2の領域に第3の絶縁膜を形成する第2の工程と、
    前記第1の領域に形成されている前記第2の絶縁膜の上及び前記第2の領域に形成されている前記第3の絶縁膜の上に第2の導電膜を形成する第3の工程と、
    前記第1の領域に形成されている前記第1の絶縁膜、第1の導電膜、第2の絶縁膜及び第2の導電膜をパターニングして、前記第1の絶縁膜よりなるトンネル絶縁膜と、前記第1の導電膜よりなる浮遊ゲート電極と、前記第2の絶縁膜よりなる容量絶縁膜と、前記第2の導電膜よりなる制御電極とから構成される積層型ゲート電極を形成する第4の工程と、
    前記第1の領域の前記積層型ゲート電極及び前記第2の領域の前記第2の導電膜を覆うように第4の絶縁膜を形成する第5の工程と、
    前記第1の領域に、前記積層型ゲート電極及び第4の絶縁膜をマスクにして不純物をドーピングすることにより、ソース又はドレインとなる第1の不純物領域を形成する第6の工程と、
    前記第1の領域及び第2の領域に形成されている前記第4の絶縁膜の上に、CVD法により第5の絶縁膜を形成する第7の工程と、
    前記第4の絶縁膜及び第5の絶縁膜における、前記第1の領域の前記積層型ゲート電極の上に存在する部分及び前記第2の領域の前記第2の導電膜の上に存在する部分を異方性エッチングにより除去する第8の工程と、
    前記第2の領域の前記第3の絶縁膜及び第2の導電膜をパターニングして、前記第3の絶縁膜よりなるゲート絶縁膜と前記第2の導電膜よりなるゲート電極とを形成する第9の工程と、
    前記第2の領域に、前記ゲート電極をマスクとして不純物をドーピングすることにより、ソース又はドレインとなる第2の不純物領域を形成する第10の工程とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  2. 前記第6の工程と前記第7の工程との間に、前記第4の絶縁膜の表面に熱酸化膜を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  3. 前記第5の絶縁膜の厚さは50nm以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記第10の工程よりも後に、前記第1の領域の前記積層型ゲート電極の側面及び前記第2の領域の前記ゲート電極の側面にそれぞれサイドウォールを形成した後、前記第1の不純物領域に前記積層型ゲート電極及びサイドウォールをマスクに不純物をドーピングして第1の高濃度不純物領域を形成すると共に、前記第2の不純物領域に前記ゲート電極及びサイドウォールをマスクに不純物をドーピングして第2の高濃度不純物領域を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
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